様々な方式の広告提供方法及びシステム
【課題】個人向けの放送環境下において、広告の種類に応じた様々な方式で広告を提供する方法及びシステムを提供する。
【解決手段】広告と放送番組との関係を定義した記述子を含むメタデータを分析するステップと、前記記述子に用いられる関係記述に応じて、広告の種類を一般広告（ｎｏｒｍａｌ ａｄ）、テレスコープ広告（ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ ａｄ）、スピードバンプ（ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ ａｄ）広告の中から決定するステップと、当該決定された種類に応じて広告を提供するステップとを含む。方法は、放送番組と広告との関係を定義し、広告の位置及び種類をユーザへ伝える複数の種類の関係記述を含む記述子「Ｈｏｗｒｅｌａｔｅｄ」を導入することにより、ユーザが様々な形態で広告を視聴できるようにする。
【解決手段】広告と放送番組との関係を定義した記述子を含むメタデータを分析するステップと、前記記述子に用いられる関係記述に応じて、広告の種類を一般広告（ｎｏｒｍａｌ ａｄ）、テレスコープ広告（ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ ａｄ）、スピードバンプ（ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ ａｄ）広告の中から決定するステップと、当該決定された種類に応じて広告を提供するステップとを含む。方法は、放送番組と広告との関係を定義し、広告の位置及び種類をユーザへ伝える複数の種類の関係記述を含む記述子「Ｈｏｗｒｅｌａｔｅｄ」を導入することにより、ユーザが様々な形態で広告を視聴できるようにする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、広告提供方法及びシステムに関し、より詳細には、個人向けの放送環境下において広告の種類に応じた様々な方式で広告を提供する方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【０００２】
放送のデジタル化に伴い、多メディア、多チャンネルのみならず、従来の片方向の放送受信から放送通信網の連動による様々な受信端末の受容といった複雑な形態へと、放送環境は急速に変化している。視聴者側からすると、制限されたチャンネルの選択のみにより放送番組を受信する受動的な視聴から抜け出し、放送サービスに直接参加したり所望の時間に所望の番組を受信及び視聴しようという要求が高まりつつある。
【０００３】
このような変化は、放送環境がより複雑多様に個人化した形態に進化しつつあると要約することができる。個人向けの放送は、このように複雑多様な新しい放送環境において、視聴者がより便利かつ効率的に所望の放送コンテンツを所望の時間に様々な端末で視聴者の好みに合わせた所望の形態で消費できるようにする。
【０００４】
すなわち、個人向けの放送は、ユーザの好み、端末性能、ネットワーク特性、自然環境（時間、場所、ユーザの気分など）などを含む使用環境に適した個人向けの放送コンテンツを提供しようとするものである。
【０００５】
個人向けの放送に関する標準は、仮定されたシステム環境及び提供しようとする主な機能的側面からＰｈａｓｅ１（ＴＶＡ−１）とＰｈａｓｅ２（ＴＶＡ−２）との２段階に分けられる。ＴＶＡ−１は、主な放送番組が片方向の放送チャンネルに送信され、双方向ネットワークを介して追加的なメタデータを取得することのできる環境において、ＰＤＲ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ｒｅｃｏｄｅｒ）を中心としたＡＶ（Ａｕｄｉｏ／Ｖｉｄｅｏ）コンテンツの探索、選択、取得、消費などのアプリケーションサービスを可能にするためのものである。
【０００６】
ＴＶＡ−２は、片方向の放送チャンネル及び双方向ネットワークを仮定したＴＶＡ−１の消費環境を拡張することで、ホームネットワーク環境において、様々な端末同士のコンテンツの共有（ｓｈａｒｉｎｇ）、様々なユーザ環境に適したコンテンツを提供するターゲッティング（ｔａｒｇｅｔｉｎｇ）などのサービスを提供し、かつ、コンテンツもＴＶＡ−１のＡＶのみならず、様々な形態のコンテンツを受容する。
【０００７】
ＴＶなどの放送広告は、放送社との協約により定められた番組が放映される間、いくつかの放送広告が繰り返し再生され続け、このように使用された広告は、別の放送でも繰り返し使用される傾向がある。したがって、十分な格納装置が提供されている環境においては、任意の数の広告を個人格納装置に格納しておいた状態で、放送番組を通じて提供されている信号に応じて必要な広告を個人格納装置から再生することができる。もちろん、通信網を介して広告を受信して再生することもできる。このような環境が構成される場合、ユーザごとに特化した広告の提供が可能となる。
【０００８】
ユーザごとに特化した広告を提供するためには、次のような情報が必要となる。まず、放送番組中に広告の挿入可能な位置を明示することが必要である。また、必要に応じて指定された位置に挿入可能な広告の長さ、すなわち、広告時間を明示することが必要である。
【０００９】
特定の放送番組で使用可能な広告を定義した情報がある場合、その情報を放送番組にリンクさせる必要がある。
【００１０】
放送番組と特定の広告との関係を定義するため、ＴＶＡ−１の「ＨｏｗＲｅｌａｔｅｄ」という記述子を用いることができる。「ＨｏｗＲｅｌａｔｅｄ」記述子は、放送番組と他の放送番組との関係、放送番組と広告との関係、放送番組に関連するウェブサイトの関係を定義することもできる。
【００１１】
図１は、従来技術に係る広告のリンクのための分類スキーム（Ｃｌａｓｓｉｆｉｃａｔｉｏｎ Ｓｃｈｅｍｅ）の構造図である。これは、ＴＶＡ−１ Ｓ００３ｖ１３ パートＡに記述されている。
【００１２】
仮に、「ＨｏｗＲｅｌａｔｅｄ」で定義された関係記述が、単に「Ｃｏｍｍｅｒｃｉａｌ Ａｄｖｅｒｔ」とだけあれば、放送番組に関連した広告がどこに定義されているかを確認することはできるが、広告が具体的にどの方式の広告なのか、また、どのようにして再生できる広告なのかを確認することはできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【００１３】
そのため、本発明の目的は、個人向けの放送環境下において、放送番組と広告との関係記述時に広告の種類に応じた様々な形態で広告にアクセスしてユーザに提供する方法及びシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【００１４】
本発明の一形態に係る広告提供方法は、広告分類スキーム（Ｃｌａｓｓｉｆｉｃａｔｉｏｎ Ｓｃｈｅｍｅ）を有する広告コンテンツと、前記広告コンテンツと放送番組との関係を定義する関係情報を含む放送コンテンツを定義するステップと、該放送コンテンツをユーザ端末に提供するステップと、を含み、前記広告分類スキームは、一般広告（Ｎｏｒｍａｌ Ａｄｖｅｒｔ）、テレスコープ広告（Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ）、及びスピードバンプ（Ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ）広告を含み、前記広告コンテンツと放送番組との関係は、記述子に用いられる３つのエントリとして表現されることを特徴とする。
【００１５】
本発明の別の形態に係る広告提供装置は、広告分類スキーム（Ｃｌａｓｓｉｆｉｃａｔｉｏｎ Ｓｃｈｅｍｅ）を有する広告コンテンツと、前記広告コンテンツと放送番組との関係を定義する関係情報を含む放送コンテンツを定義し、前記放送コンテンツをユーザ端末に提供し、前記広告分類スキームは、一般広告（Ｎｏｒｍａｌ Ａｄｖｅｒｔ）、テレスコープ広告（Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ）、及びスピードバンプ(Ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ）広告を含み、前記広告コンテンツと放送番組との関係は、記述子に用いられる３つのエントリとして表現されることを特徴とする。
【発明の効果】
【００１６】
本発明は、放送番組と広告との関係を定義した記述子「Ｈｏｗｒｅｌａｔｅｄ」を導入することにより、どんなタイプの広告がどこに存在するかをユーザ端末に知らせてユーザが様々な形態で広告を視聴できるようにする。
【図面の簡単な説明】
【００１７】
【図１】従来技術に係る広告のリンクのための分類スキーム（Ｃｌａｓｓｉｆｉｃａｔｉｏｎ Ｓｃｈｅｍｅ）の構造図である。
【図２】本発明の実施形態に係る拡張された広告関連の分類スキームの構造図である。
【図３】本発明の実施形態に係る「ＨｏｗＲｅｌａｔｅｄ」を用いて広告を再生するための記述例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００１８】
上述した目的及び態様は、添付された図面を参照し、以下の実施形態の詳細な説明から明確になるであろう。また、本発明を説明するにあたり、本発明に関連した公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不明にする可能性があると判断された場合は、その詳細な説明を省略する。以下、添付された図面を用いて本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
【００１９】
図２は、本発明の実施形態に係る拡張された広告関連の分類スキーム（Ｃｌａｓｓｉｆｉｃａｔｉｏｎ Ｓｃｈｅｍｅ）の構造図である。
【００２０】
広告と放送番組との関係を定義した記述子の「ＨｏｗＲｅｌａｔｅｄ」記述子に用いられる関係記述は、「Ｎｏｒｍａｌ Ａｄｖｅｒｔ」、「Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ」、「Ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ」の３つのエントリ（ｅｎｔｒｙ）として表現される。
【００２１】
まず、「ＨｏｗＲｅｌａｔｅｄ」記述子に用いられる関係記述が「Ｎｏｒｍａｌ Ａｄｖｅｒｔ」であれば、これは、単に本放送番組（すなわち、Ａ／Ｖコンテンツ）に関連する広告（すなわち、インタースティシャル（ｉｎｔｅｒｓｔｉｔｉａｌ）コンテンツ）があることを知らせている。
【００２２】
番組の再生中に広告を挿入するといった通常の場合に「Ｎｏｒｍａｌ Ａｄｖｅｒｔ」の関係でリンクされている広告を挿入することができる。すなわち、「Ｎｏｒｍａｌ Ａｄｖｅｒｔ」は、放送番組のあるセグメントに広告をリンクさせるのに利用可能である。
【００２３】
広告は、該当の番組が中断された状態で再生される。該当の番組は、広告の再生が終わった後、該当の番組が中断された時点又は中断された時点よりもやや早い時点から再び再生される。
【００２４】
「Ｎｏｒｍａｌ Ａｄｖｅｒｔ」タイプの広告が存在する場合は、ユーザに別途に広告の存在を知らせることなく、放送番組が中断されて広告が再生される。
【００２５】
「ＨｏｗＲｅｌａｔｅｄ」記述子に用いられる関係記述が「Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ」であれば、放送番組のセグメントを、関連する広告にリンクして該当のセグメントの視聴中にユーザが関連広告を選択できるようにする。また、一般広告（ｎｏｒｍａｌ ａｄｖｅｒｔ）をより詳細な広告にリンクして該当の一般広告の視聴中にユーザがより詳細な広告を選択できるようにする。
【００２６】
「Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ」は、放送番組や広告の特定の区間に存在する。ユーザが「Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ」タイプの広告を選択すると、本放送番組のセグメントに関連する広告又は本広告のより詳細な広告を表示する。
【００２７】
すなわち、「Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ」は、放送番組のセグメントを、関連する広告にリンクして該当のセグメントの視聴中に関連する広告情報を選択して視聴できるようにし、また、一般広告をより詳細な広告にリンクして一般広告の視聴中に、より詳細な広告を選択して視聴できるようにする。
【００２８】
したがって、「Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ」タイプの広告が存在する区間の場合、ユーザ端末は、ユーザに「Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ」が存在することを知らせなければならない。
【００２９】
「ＨｏｗＲｅｌａｔｅｄ」記述子に用いられる関係記述が「Ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ」であれば、一般広告をより簡略な広告にリンクして該当の一般広告の視聴中にユーザがより簡略な広告を選択できるようにする。ユーザが「Ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ」タイプの広告を選択すれば、本広告のより簡略な広告を提供する。
【００３０】
「Ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ」は、放送番組や一般広告の視聴中にユーザがスピードバンプ広告を選択する場合、一般広告よりも簡略な情報を有する広告を提供する。
【００３１】
したがって、「Ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ」タイプの広告が存在する区間の場合、ユーザ端末は、ユーザに「Ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ」が存在することを知らせなければならない。
【００３２】
図３は、本発明に係る「ＨｏｗＲｅｌａｔｅｄ」の広告の種類を用いて広告を再生するための記述例である。
【００３３】
ｃｒｉｄ：／／ｙｂｃ．ｃｏｍ／ｍｙｐｒｏｇｒａｍ１として定義された放送番組の３０，０００番目のフレームから１，０００フレームの間には、「Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ」タイプの広告が存在する。その広告は、ｃｒｉｄ：／／ｙｂｃ．ｃｏｍ／ａｄｖｅｒｔ１として定義されている。
【００３４】
また、６０，０００番目のフレームから２，０００フレームの間には、「Ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ」タイプの広告が存在し、その広告は、ｃｒｉｄ：／／ｙｂｃ．ｃｏｍ／ａｄｖｅｒｔ２として定義されている。
【００３５】
したがって、ユーザ端末は、ｃｒｉｄ：／／ｙｂｃ．ｃｏｍ／ｍｙｐｒｏｇｒａｍ１として定義された放送番組を再生し、３０，０００番目のフレームから１，０００フレームの間に、ユーザに「Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ」タイプの広告が存在することを知らせ、ユーザが該当の広告を選択する場合、ｃｒｉｄ：／／ｙｂｃ．ｃｏｍ／ａｄｖｅｒｔ１のコンテンツを再生した後、３１，０００番目のフレームに移って放送番組を再生し続けるようになる。
【００３６】
更に、ユーザ端末は、同じ放送番組を再生する間に６０，０００番目のフレームから２，０００フレームの間に、ユーザに「Ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ」タイプの広告が存在することを知らせ、ユーザが該当の広告を選択する場合、ｃｒｉｄ：／／ｙｂｃ．ｃｏｍ／ａｄｖｅｒｔ２のコンテンツを再生した後、６２，０００番目のフレームに移って放送番組を再生し続けるようになる。
【００３７】
上述した本発明の方法は、プログラムとして実現され、コンピュータ可読形態で記録媒体に格納され得る。
【００３８】
以上のように、本発明は、特定の好適な実施形態について説明されているが、本発明は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって以下に記載される特許請求の範囲で定義される本発明の要旨を逸脱しない範囲で様々な修正及び変形が可能であることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【００３９】
本発明は、ＴＶＡの個人向けのデジタル放送に利用可能である。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、広告提供方法及びシステムに関し、より詳細には、個人向けの放送環境下において広告の種類に応じた様々な方式で広告を提供する方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【０００２】
放送のデジタル化に伴い、多メディア、多チャンネルのみならず、従来の片方向の放送受信から放送通信網の連動による様々な受信端末の受容といった複雑な形態へと、放送環境は急速に変化している。視聴者側からすると、制限されたチャンネルの選択のみにより放送番組を受信する受動的な視聴から抜け出し、放送サービスに直接参加したり所望の時間に所望の番組を受信及び視聴しようという要求が高まりつつある。
【０００３】
このような変化は、放送環境がより複雑多様に個人化した形態に進化しつつあると要約することができる。個人向けの放送は、このように複雑多様な新しい放送環境において、視聴者がより便利かつ効率的に所望の放送コンテンツを所望の時間に様々な端末で視聴者の好みに合わせた所望の形態で消費できるようにする。
【０００４】
すなわち、個人向けの放送は、ユーザの好み、端末性能、ネットワーク特性、自然環境（時間、場所、ユーザの気分など）などを含む使用環境に適した個人向けの放送コンテンツを提供しようとするものである。
【０００５】
個人向けの放送に関する標準は、仮定されたシステム環境及び提供しようとする主な機能的側面からＰｈａｓｅ１（ＴＶＡ−１）とＰｈａｓｅ２（ＴＶＡ−２）との２段階に分けられる。ＴＶＡ−１は、主な放送番組が片方向の放送チャンネルに送信され、双方向ネットワークを介して追加的なメタデータを取得することのできる環境において、ＰＤＲ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ｒｅｃｏｄｅｒ）を中心としたＡＶ（Ａｕｄｉｏ／Ｖｉｄｅｏ）コンテンツの探索、選択、取得、消費などのアプリケーションサービスを可能にするためのものである。
【０００６】
ＴＶＡ−２は、片方向の放送チャンネル及び双方向ネットワークを仮定したＴＶＡ−１の消費環境を拡張することで、ホームネットワーク環境において、様々な端末同士のコンテンツの共有（ｓｈａｒｉｎｇ）、様々なユーザ環境に適したコンテンツを提供するターゲッティング（ｔａｒｇｅｔｉｎｇ）などのサービスを提供し、かつ、コンテンツもＴＶＡ−１のＡＶのみならず、様々な形態のコンテンツを受容する。
【０００７】
ＴＶなどの放送広告は、放送社との協約により定められた番組が放映される間、いくつかの放送広告が繰り返し再生され続け、このように使用された広告は、別の放送でも繰り返し使用される傾向がある。したがって、十分な格納装置が提供されている環境においては、任意の数の広告を個人格納装置に格納しておいた状態で、放送番組を通じて提供されている信号に応じて必要な広告を個人格納装置から再生することができる。もちろん、通信網を介して広告を受信して再生することもできる。このような環境が構成される場合、ユーザごとに特化した広告の提供が可能となる。
【０００８】
ユーザごとに特化した広告を提供するためには、次のような情報が必要となる。まず、放送番組中に広告の挿入可能な位置を明示することが必要である。また、必要に応じて指定された位置に挿入可能な広告の長さ、すなわち、広告時間を明示することが必要である。
【０００９】
特定の放送番組で使用可能な広告を定義した情報がある場合、その情報を放送番組にリンクさせる必要がある。
【００１０】
放送番組と特定の広告との関係を定義するため、ＴＶＡ−１の「ＨｏｗＲｅｌａｔｅｄ」という記述子を用いることができる。「ＨｏｗＲｅｌａｔｅｄ」記述子は、放送番組と他の放送番組との関係、放送番組と広告との関係、放送番組に関連するウェブサイトの関係を定義することもできる。
【００１１】
図１は、従来技術に係る広告のリンクのための分類スキーム（Ｃｌａｓｓｉｆｉｃａｔｉｏｎ Ｓｃｈｅｍｅ）の構造図である。これは、ＴＶＡ−１ Ｓ００３ｖ１３ パートＡに記述されている。
【００１２】
仮に、「ＨｏｗＲｅｌａｔｅｄ」で定義された関係記述が、単に「Ｃｏｍｍｅｒｃｉａｌ Ａｄｖｅｒｔ」とだけあれば、放送番組に関連した広告がどこに定義されているかを確認することはできるが、広告が具体的にどの方式の広告なのか、また、どのようにして再生できる広告なのかを確認することはできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【００１３】
そのため、本発明の目的は、個人向けの放送環境下において、放送番組と広告との関係記述時に広告の種類に応じた様々な形態で広告にアクセスしてユーザに提供する方法及びシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【００１４】
本発明の一形態に係る広告提供方法は、広告分類スキーム（Ｃｌａｓｓｉｆｉｃａｔｉｏｎ Ｓｃｈｅｍｅ）を有する広告コンテンツと、前記広告コンテンツと放送番組との関係を定義する関係情報を含む放送コンテンツを定義するステップと、該放送コンテンツをユーザ端末に提供するステップと、を含み、前記広告分類スキームは、一般広告（Ｎｏｒｍａｌ Ａｄｖｅｒｔ）、テレスコープ広告（Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ）、及びスピードバンプ（Ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ）広告を含み、前記広告コンテンツと放送番組との関係は、記述子に用いられる３つのエントリとして表現されることを特徴とする。
【００１５】
本発明の別の形態に係る広告提供装置は、広告分類スキーム（Ｃｌａｓｓｉｆｉｃａｔｉｏｎ Ｓｃｈｅｍｅ）を有する広告コンテンツと、前記広告コンテンツと放送番組との関係を定義する関係情報を含む放送コンテンツを定義し、前記放送コンテンツをユーザ端末に提供し、前記広告分類スキームは、一般広告（Ｎｏｒｍａｌ Ａｄｖｅｒｔ）、テレスコープ広告（Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ）、及びスピードバンプ(Ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ）広告を含み、前記広告コンテンツと放送番組との関係は、記述子に用いられる３つのエントリとして表現されることを特徴とする。
【発明の効果】
【００１６】
本発明は、放送番組と広告との関係を定義した記述子「Ｈｏｗｒｅｌａｔｅｄ」を導入することにより、どんなタイプの広告がどこに存在するかをユーザ端末に知らせてユーザが様々な形態で広告を視聴できるようにする。
【図面の簡単な説明】
【００１７】
【図１】従来技術に係る広告のリンクのための分類スキーム（Ｃｌａｓｓｉｆｉｃａｔｉｏｎ Ｓｃｈｅｍｅ）の構造図である。
【図２】本発明の実施形態に係る拡張された広告関連の分類スキームの構造図である。
【図３】本発明の実施形態に係る「ＨｏｗＲｅｌａｔｅｄ」を用いて広告を再生するための記述例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００１８】
上述した目的及び態様は、添付された図面を参照し、以下の実施形態の詳細な説明から明確になるであろう。また、本発明を説明するにあたり、本発明に関連した公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不明にする可能性があると判断された場合は、その詳細な説明を省略する。以下、添付された図面を用いて本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
【００１９】
図２は、本発明の実施形態に係る拡張された広告関連の分類スキーム（Ｃｌａｓｓｉｆｉｃａｔｉｏｎ Ｓｃｈｅｍｅ）の構造図である。
【００２０】
広告と放送番組との関係を定義した記述子の「ＨｏｗＲｅｌａｔｅｄ」記述子に用いられる関係記述は、「Ｎｏｒｍａｌ Ａｄｖｅｒｔ」、「Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ」、「Ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ」の３つのエントリ（ｅｎｔｒｙ）として表現される。
【００２１】
まず、「ＨｏｗＲｅｌａｔｅｄ」記述子に用いられる関係記述が「Ｎｏｒｍａｌ Ａｄｖｅｒｔ」であれば、これは、単に本放送番組（すなわち、Ａ／Ｖコンテンツ）に関連する広告（すなわち、インタースティシャル（ｉｎｔｅｒｓｔｉｔｉａｌ）コンテンツ）があることを知らせている。
【００２２】
番組の再生中に広告を挿入するといった通常の場合に「Ｎｏｒｍａｌ Ａｄｖｅｒｔ」の関係でリンクされている広告を挿入することができる。すなわち、「Ｎｏｒｍａｌ Ａｄｖｅｒｔ」は、放送番組のあるセグメントに広告をリンクさせるのに利用可能である。
【００２３】
広告は、該当の番組が中断された状態で再生される。該当の番組は、広告の再生が終わった後、該当の番組が中断された時点又は中断された時点よりもやや早い時点から再び再生される。
【００２４】
「Ｎｏｒｍａｌ Ａｄｖｅｒｔ」タイプの広告が存在する場合は、ユーザに別途に広告の存在を知らせることなく、放送番組が中断されて広告が再生される。
【００２５】
「ＨｏｗＲｅｌａｔｅｄ」記述子に用いられる関係記述が「Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ」であれば、放送番組のセグメントを、関連する広告にリンクして該当のセグメントの視聴中にユーザが関連広告を選択できるようにする。また、一般広告（ｎｏｒｍａｌ ａｄｖｅｒｔ）をより詳細な広告にリンクして該当の一般広告の視聴中にユーザがより詳細な広告を選択できるようにする。
【００２６】
「Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ」は、放送番組や広告の特定の区間に存在する。ユーザが「Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ」タイプの広告を選択すると、本放送番組のセグメントに関連する広告又は本広告のより詳細な広告を表示する。
【００２７】
すなわち、「Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ」は、放送番組のセグメントを、関連する広告にリンクして該当のセグメントの視聴中に関連する広告情報を選択して視聴できるようにし、また、一般広告をより詳細な広告にリンクして一般広告の視聴中に、より詳細な広告を選択して視聴できるようにする。
【００２８】
したがって、「Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ」タイプの広告が存在する区間の場合、ユーザ端末は、ユーザに「Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ」が存在することを知らせなければならない。
【００２９】
「ＨｏｗＲｅｌａｔｅｄ」記述子に用いられる関係記述が「Ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ」であれば、一般広告をより簡略な広告にリンクして該当の一般広告の視聴中にユーザがより簡略な広告を選択できるようにする。ユーザが「Ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ」タイプの広告を選択すれば、本広告のより簡略な広告を提供する。
【００３０】
「Ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ」は、放送番組や一般広告の視聴中にユーザがスピードバンプ広告を選択する場合、一般広告よりも簡略な情報を有する広告を提供する。
【００３１】
したがって、「Ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ」タイプの広告が存在する区間の場合、ユーザ端末は、ユーザに「Ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ」が存在することを知らせなければならない。
【００３２】
図３は、本発明に係る「ＨｏｗＲｅｌａｔｅｄ」の広告の種類を用いて広告を再生するための記述例である。
【００３３】
ｃｒｉｄ：／／ｙｂｃ．ｃｏｍ／ｍｙｐｒｏｇｒａｍ１として定義された放送番組の３０，０００番目のフレームから１，０００フレームの間には、「Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ」タイプの広告が存在する。その広告は、ｃｒｉｄ：／／ｙｂｃ．ｃｏｍ／ａｄｖｅｒｔ１として定義されている。
【００３４】
また、６０，０００番目のフレームから２，０００フレームの間には、「Ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ」タイプの広告が存在し、その広告は、ｃｒｉｄ：／／ｙｂｃ．ｃｏｍ／ａｄｖｅｒｔ２として定義されている。
【００３５】
したがって、ユーザ端末は、ｃｒｉｄ：／／ｙｂｃ．ｃｏｍ／ｍｙｐｒｏｇｒａｍ１として定義された放送番組を再生し、３０，０００番目のフレームから１，０００フレームの間に、ユーザに「Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ」タイプの広告が存在することを知らせ、ユーザが該当の広告を選択する場合、ｃｒｉｄ：／／ｙｂｃ．ｃｏｍ／ａｄｖｅｒｔ１のコンテンツを再生した後、３１，０００番目のフレームに移って放送番組を再生し続けるようになる。
【００３６】
更に、ユーザ端末は、同じ放送番組を再生する間に６０，０００番目のフレームから２，０００フレームの間に、ユーザに「Ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ」タイプの広告が存在することを知らせ、ユーザが該当の広告を選択する場合、ｃｒｉｄ：／／ｙｂｃ．ｃｏｍ／ａｄｖｅｒｔ２のコンテンツを再生した後、６２，０００番目のフレームに移って放送番組を再生し続けるようになる。
【００３７】
上述した本発明の方法は、プログラムとして実現され、コンピュータ可読形態で記録媒体に格納され得る。
【００３８】
以上のように、本発明は、特定の好適な実施形態について説明されているが、本発明は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって以下に記載される特許請求の範囲で定義される本発明の要旨を逸脱しない範囲で様々な修正及び変形が可能であることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【００３９】
本発明は、ＴＶＡの個人向けのデジタル放送に利用可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
広告分類スキーム（Ｃｌａｓｓｉｆｉｃａｔｉｏｎ Ｓｃｈｅｍｅ）を有する広告コンテンツと、前記広告コンテンツと放送番組との関係を定義する関係情報を含む放送コンテンツを定義するステップと、
該放送コンテンツをユーザ端末に提供するステップと、
を含み、
前記広告分類スキームは、一般広告（Ｎｏｒｍａｌ Ａｄｖｅｒｔ）、テレスコープ広告（Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ）、及びスピードバンプ（Ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ）広告を含み、
前記広告コンテンツと放送番組との関係は、記述子に用いられる３つのエントリとして表現されることを特徴とする広告提供方法。
【請求項２】
前記ユーザ端末によって前記放送番組または前記一般広告を視聴するユーザが、前記テレスコープ広告を選択する場合、前記テレスコープ広告は、前記放送番組のセグメントと関連した広告を詳細に提供したり、前記一般広告より詳細な広告を提供することを特徴とする請求項１に記載の広告提供方法。
【請求項３】
前記ユーザ端末によって前記放送番組または前記一般広告を視聴するユーザが、前記スピードバンプ広告を選択する場合、前記スピードバンプ広告は、前記一般広告より簡略な広告を提供することを特徴とする請求項１に記載の広告提供方法。
【請求項４】
広告分類スキーム（Ｃｌａｓｓｉｆｉｃａｔｉｏｎ Ｓｃｈｅｍｅ）を有する広告コンテンツと、前記広告コンテンツと放送番組との関係を定義する関係情報を含む放送コンテンツを定義し、前記放送コンテンツをユーザ端末に提供し、
前記広告分類スキームは、一般広告（Ｎｏｒｍａｌ Ａｄｖｅｒｔ）、テレスコープ広告（Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ）、及びスピードバンプ(Ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ）広告を含み、
前記広告コンテンツと放送番組との関係は、記述子に用いられる３つのエントリとして表現されることを特徴とする広告提供装置。
【請求項５】
前記ユーザ端末によって前記放送番組または前記一般広告を視聴するユーザが、前記テレスコープ広告を選択する場合、前記テレスコープ広告は、前記放送番組のセグメントと関連した広告を詳細に提供したり、前記一般広告より詳細な広告を提供することを特徴とする請求項４に記載の広告提供装置。
【請求項６】
前記ユーザ端末によって前記放送番組または前記一般広告を視聴するユーザが、前記スピードバンプ広告を選択する場合、前記スピードバンプ広告は、前記一般広告より簡略な広告を提供することを特徴とする請求項４に記載の広告提供装置。
【請求項７】
広告分類スキーム（Ｃｌａｓｓｉｆｉｃａｔｉｏｎ Ｓｃｈｅｍｅ）を有する広告コンテンツと、前記広告コンテンツと放送番組との関係を定義する関係情報を含む放送コンテンツを受信する受信ステップと、
前記広告コンテンツの前記分類スキームのいずれか１つを選択する選択ステップと、
該選択された分類スキームに該当する広告コンテンツを再生する再生ステップと、
を含み、
前記広告分類スキームは、一般広告（Ｎｏｒｍａｌ Ａｄｖｅｒｔ）、テレスコープ広告（Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ）、及びスピードバンプ(Ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ）広告を含み、
前記広告コンテンツと放送番組との関係は、記述子に用いられる３つのエントリとして表現されることを特徴とする広告再生方法。
【請求項８】
前記ユーザ端末によって前記放送番組または前記一般広告を視聴するユーザが、前記テレスコープ広告を選択する場合、前記テレスコープ広告は、前記放送番組のセグメントと関連した広告を詳細に再生したり、前記一般広告より詳細な広告を再生することを特徴とする請求項７に記載の広告再生方法。
【請求項９】
前記広告コンテンツが前記テレスコープ広告又はスピードバンプ広告の場合、前記テレスコープ広告又は前記スピードバンプ広告の存在情報をユーザに出力することを特徴とする請求項７に記載の広告再生方法。
【請求項１０】
前記ユーザ端末によって前記放送番組または前記一般広告を視聴するユーザが、前記スピードバンプ広告を選択する場合、前記スピードバンプ広告は、前記一般広告より簡略な広告を再生することを特徴とする請求項７に記載の広告再生方法。
【請求項１１】
広告分類スキーム（Ｃｌａｓｓｉｆｉｃａｔｉｏｎ Ｓｃｈｅｍｅ）を有する広告コンテンツと、前記広告コンテンツと放送番組との関係を定義する関係情報を含む放送コンテンツを受信し、前記広告コンテンツの前記分類体系のうち、いずれか１つを選択した後、前記選択された分類体系に該当する広告コンテンツを再生し、
前記広告分類スキームは、一般広告（Ｎｏｒｍａｌ Ａｄｖｅｒｔ）、テレスコープ広告（Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ）、及びスピードバンプ(Ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ）広告を含み、
前記広告コンテンツと放送番組との関係は、記述子に用いられる３つのエントリとして表現されることを特徴とするユーザ端末。
【請求項１２】
前記ユーザ端末によって前記放送番組または前記一般広告を視聴するユーザが、前記テレスコープ広告を選択する場合、前記テレスコープ広告は、前記放送番組のセグメントと関連した広告を詳細に再生したり、前記一般広告より詳細な広告を再生することを特徴とする請求項１１に記載のユーザ端末。
【請求項１３】
前記広告コンテンツが前記テレスコープ広告又はスピードバンプ広告の場合、前記テレスコープ広告又は前記スピードバンプ広告の存在情報をユーザに出力することを特徴とする請求項１１に記載のユーザ端末。
【請求項１４】
前記ユーザ端末によって前記放送番組または前記一般広告を視聴するユーザが、前記スピードバンプ広告を選択する場合、前記スピードバンプ広告は、前記一般広告より簡略な広告を再生することを特徴とする請求項１１に記載のユーザ端末。
【請求項１】
広告分類スキーム（Ｃｌａｓｓｉｆｉｃａｔｉｏｎ Ｓｃｈｅｍｅ）を有する広告コンテンツと、前記広告コンテンツと放送番組との関係を定義する関係情報を含む放送コンテンツを定義するステップと、
該放送コンテンツをユーザ端末に提供するステップと、
を含み、
前記広告分類スキームは、一般広告（Ｎｏｒｍａｌ Ａｄｖｅｒｔ）、テレスコープ広告（Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ）、及びスピードバンプ（Ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ）広告を含み、
前記広告コンテンツと放送番組との関係は、記述子に用いられる３つのエントリとして表現されることを特徴とする広告提供方法。
【請求項２】
前記ユーザ端末によって前記放送番組または前記一般広告を視聴するユーザが、前記テレスコープ広告を選択する場合、前記テレスコープ広告は、前記放送番組のセグメントと関連した広告を詳細に提供したり、前記一般広告より詳細な広告を提供することを特徴とする請求項１に記載の広告提供方法。
【請求項３】
前記ユーザ端末によって前記放送番組または前記一般広告を視聴するユーザが、前記スピードバンプ広告を選択する場合、前記スピードバンプ広告は、前記一般広告より簡略な広告を提供することを特徴とする請求項１に記載の広告提供方法。
【請求項４】
広告分類スキーム（Ｃｌａｓｓｉｆｉｃａｔｉｏｎ Ｓｃｈｅｍｅ）を有する広告コンテンツと、前記広告コンテンツと放送番組との関係を定義する関係情報を含む放送コンテンツを定義し、前記放送コンテンツをユーザ端末に提供し、
前記広告分類スキームは、一般広告（Ｎｏｒｍａｌ Ａｄｖｅｒｔ）、テレスコープ広告（Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ）、及びスピードバンプ(Ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ）広告を含み、
前記広告コンテンツと放送番組との関係は、記述子に用いられる３つのエントリとして表現されることを特徴とする広告提供装置。
【請求項５】
前記ユーザ端末によって前記放送番組または前記一般広告を視聴するユーザが、前記テレスコープ広告を選択する場合、前記テレスコープ広告は、前記放送番組のセグメントと関連した広告を詳細に提供したり、前記一般広告より詳細な広告を提供することを特徴とする請求項４に記載の広告提供装置。
【請求項６】
前記ユーザ端末によって前記放送番組または前記一般広告を視聴するユーザが、前記スピードバンプ広告を選択する場合、前記スピードバンプ広告は、前記一般広告より簡略な広告を提供することを特徴とする請求項４に記載の広告提供装置。
【請求項７】
広告分類スキーム（Ｃｌａｓｓｉｆｉｃａｔｉｏｎ Ｓｃｈｅｍｅ）を有する広告コンテンツと、前記広告コンテンツと放送番組との関係を定義する関係情報を含む放送コンテンツを受信する受信ステップと、
前記広告コンテンツの前記分類スキームのいずれか１つを選択する選択ステップと、
該選択された分類スキームに該当する広告コンテンツを再生する再生ステップと、
を含み、
前記広告分類スキームは、一般広告（Ｎｏｒｍａｌ Ａｄｖｅｒｔ）、テレスコープ広告（Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ）、及びスピードバンプ(Ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ）広告を含み、
前記広告コンテンツと放送番組との関係は、記述子に用いられる３つのエントリとして表現されることを特徴とする広告再生方法。
【請求項８】
前記ユーザ端末によって前記放送番組または前記一般広告を視聴するユーザが、前記テレスコープ広告を選択する場合、前記テレスコープ広告は、前記放送番組のセグメントと関連した広告を詳細に再生したり、前記一般広告より詳細な広告を再生することを特徴とする請求項７に記載の広告再生方法。
【請求項９】
前記広告コンテンツが前記テレスコープ広告又はスピードバンプ広告の場合、前記テレスコープ広告又は前記スピードバンプ広告の存在情報をユーザに出力することを特徴とする請求項７に記載の広告再生方法。
【請求項１０】
前記ユーザ端末によって前記放送番組または前記一般広告を視聴するユーザが、前記スピードバンプ広告を選択する場合、前記スピードバンプ広告は、前記一般広告より簡略な広告を再生することを特徴とする請求項７に記載の広告再生方法。
【請求項１１】
広告分類スキーム（Ｃｌａｓｓｉｆｉｃａｔｉｏｎ Ｓｃｈｅｍｅ）を有する広告コンテンツと、前記広告コンテンツと放送番組との関係を定義する関係情報を含む放送コンテンツを受信し、前記広告コンテンツの前記分類体系のうち、いずれか１つを選択した後、前記選択された分類体系に該当する広告コンテンツを再生し、
前記広告分類スキームは、一般広告（Ｎｏｒｍａｌ Ａｄｖｅｒｔ）、テレスコープ広告（Ｔｅｌｅｓｃｏｐｅｄ Ａｄｖｅｒｔ）、及びスピードバンプ(Ｓｐｅｅｄｂｕｍｐ）広告を含み、
前記広告コンテンツと放送番組との関係は、記述子に用いられる３つのエントリとして表現されることを特徴とするユーザ端末。
【請求項１２】
前記ユーザ端末によって前記放送番組または前記一般広告を視聴するユーザが、前記テレスコープ広告を選択する場合、前記テレスコープ広告は、前記放送番組のセグメントと関連した広告を詳細に再生したり、前記一般広告より詳細な広告を再生することを特徴とする請求項１１に記載のユーザ端末。
【請求項１３】
前記広告コンテンツが前記テレスコープ広告又はスピードバンプ広告の場合、前記テレスコープ広告又は前記スピードバンプ広告の存在情報をユーザに出力することを特徴とする請求項１１に記載のユーザ端末。
【請求項１４】
前記ユーザ端末によって前記放送番組または前記一般広告を視聴するユーザが、前記スピードバンプ広告を選択する場合、前記スピードバンプ広告は、前記一般広告より簡略な広告を再生することを特徴とする請求項１１に記載のユーザ端末。
【図１】
【図２】
【図３】
【図２】
【図３】
【公開番号】特開２０１２−１９８９００（Ｐ２０１２−１９８９００Ａ）
【公開日】平成２４年１０月１８日（２０１２．１０．１８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１２−９３３３９（Ｐ２０１２−９３３３９）
【出願日】平成２４年４月１６日（２０１２．４．１６）
【分割の表示】特願２００７−５４８０５１（Ｐ２００７−５４８０５１）の分割
【原出願日】平成１７年５月１６日（２００５．５．１６）
【新規性喪失の例外の表示】特許法第３０条第１項適用申請有り １．刊行物名 『ＴＶ−Ａｎｙｔｉｍｅフォーラム』第３１回会議寄稿文「ＡＮ６７２：インタースティシャルコンテンツの向上したスキーマ」 ２．発行者名 ＴＶ−Ａｎｙｔｉｍｅフォーラム ３．発行年月日 平成１６年１１月１６日
【出願人】（５９６０９９８８２）エレクトロニクス アンド テレコミュニケーションズ リサーチ インスチチュート (179)
【氏名又は名称原語表記】ＥＬＥＣＴＲＯＮＩＣＳ ＡＮＤ ＴＥＬＥＣＯＭＭＵＮＩＣＡＴＩＯＮＳ ＲＥＳＥＡＲＣＨ ＩＮＳＴＩＴＵＴＥ
【出願人】（５０６３２０８６４）コンクク、ユニバーシティー、インダストリアル、コーオペレーション、コーポレーション (10)
【氏名又は名称原語表記】ＫＯＮＫＵＫ ＵＮＩＶＥＲＳＩＴＹ ＩＮＤＵＳＴＲＩＡＬ ＣＯＯＰＥＲＡＴＩＯＮ ＣＯＲＰ
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年１０月１８日（２０１２．１０．１８）
【国際特許分類】
【出願日】平成２４年４月１６日（２０１２．４．１６）
【分割の表示】特願２００７−５４８０５１（Ｐ２００７−５４８０５１）の分割
【原出願日】平成１７年５月１６日（２００５．５．１６）
【新規性喪失の例外の表示】特許法第３０条第１項適用申請有り １．刊行物名 『ＴＶ−Ａｎｙｔｉｍｅフォーラム』第３１回会議寄稿文「ＡＮ６７２：インタースティシャルコンテンツの向上したスキーマ」 ２．発行者名 ＴＶ−Ａｎｙｔｉｍｅフォーラム ３．発行年月日 平成１６年１１月１６日
【出願人】（５９６０９９８８２）エレクトロニクス アンド テレコミュニケーションズ リサーチ インスチチュート (179)
【氏名又は名称原語表記】ＥＬＥＣＴＲＯＮＩＣＳ ＡＮＤ ＴＥＬＥＣＯＭＭＵＮＩＣＡＴＩＯＮＳ ＲＥＳＥＡＲＣＨ ＩＮＳＴＩＴＵＴＥ
【出願人】（５０６３２０８６４）コンクク、ユニバーシティー、インダストリアル、コーオペレーション、コーポレーション (10)
【氏名又は名称原語表記】ＫＯＮＫＵＫ ＵＮＩＶＥＲＳＩＴＹ ＩＮＤＵＳＴＲＩＡＬ ＣＯＯＰＥＲＡＴＩＯＮ ＣＯＲＰ
【Ｆターム（参考）】
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