説明

模様付容器

【課題】立体感あふれる美麗な透かし模様が付与されており、その透かし模様部分が磨耗や損傷によって経時的に見えにくくなったりすることがなく、しかも模様が微細であってもコストアップの問題や製造ロットの制約が生じない、優れた模様付容器を提供する。
【解決手段】蓋体4の少なくとも一部が、裏面に非透明または半透明の薄膜層が形成された透明部材で構成された容器であって、上記透明部材裏面側に、薄膜層と一体的に凹部模様が付与され、その凹部模様の少なくとも一部の凹部内の薄膜層が、レーザ照射によって除去されており、上記除去部が透明部材の表面側からみて透かし模様Pになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特殊な透かし模様が付与されている模様付容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
化粧料を収容したコンパクト容器や口紅容器等には、単に機能性だけでなく、見栄えがよい、商品イメージを反映したデザインである、といった意匠性も要求される。そのため、化粧料容器に装飾を施す技術が、従来からいろいろと提案されている。例えば、コンパクト容器の蓋部に、接着剤を用いることなく装飾フィルムを一体化する技術が開示されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−292827号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、装飾フィルムを用いたものは、経時的に、装飾フィルム部が変質したり磨耗・損傷したりして、見栄えが悪くなるという問題がある。また、平面的なフィルムを貼り付けただけのものであるため、仮にフィルムに模様を付したとしても、模様に奥行きがなく、興趣に乏しいという問題がある。また、上記装飾フィルムとして、一定の模様が付された転写箔を用いることも考えられるが、微細な模様の転写箔を得るには、高度な技術を要し、加工工程の複雑化とともにコストアップの要因になるのみならず、製造ロットの制約も生じることとなる。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、立体感あふれる美麗な透かし模様が付与されており、しかも模様が微細であってもコストアップの問題や製造ロットの制約が生じない、優れた模様付容器の提供をその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するため、本発明は、容器の表にあらわれる部分の少なくとも一部が、表面もしくは裏面に非透明または半透明の薄膜層が形成された透明部材で構成された容器であって、上記透明部材の薄膜層形成面には、上記薄膜層と一体的に凹凸模様が付与され、その凹凸模様の凹部もしくは凸部の薄膜層が、レーザ照射によって除去されており、上記除去部が透かし模様になっている模様付容器を第1の要旨とする。
【0006】
また、本発明は、容器の表にあらわれる部分の少なくとも一部が、表面もしくは裏面に非透明または半透明の薄膜層が形成された透明部材で構成された容器であって、上記透明部材の薄膜層形成面と反対側の面に凹凸模様が付与され、その凹凸模様の凹部もしくは凸部に相対する薄膜層が、レーザ照射によって除去されており、上記除去部が透かし模様になっている模様付容器を第2の要旨とする。
【0007】
さらに、本発明は、それらのなかでも、特に、上記凹凸模様を構成する各凹部が、凹部開口を底面とする角錐形状および角錐台形状の少なくとも一方によって構成されている模様付容器を第3の要旨とする。
【0008】
また、本発明は、それらのなかでも、特に、上記透明部材の裏面に直接、もしくは裏面に対峙する異なる面に、着色層が形成されており、上記透かし模様の透明部分から、上記着色層の色が透けて見えるようになっている模様付容器を第4の要旨とし、上記着色層が、ホログラム箔によって形成されている模様付容器を第5の要旨とする。
【発明の効果】
【0009】
すなわち、本発明の模様付容器は、容器の表にあらわれる部分の少なくとも一部(例えば蓋部)が、表面もしくは裏面に非透明または半透明の薄膜層が形成された透明部材で構成されており、その薄膜層形成面もしくはその反対側の面に凹凸模様が付与され、上記凹凸模様が薄膜層形成面において薄膜層と一体的に形成されている場合は、その凹凸模様の凹部もしくは凸部の薄膜層がレーザ照射によって除去され、上記凹凸模様が薄膜層形成面と反対側の面に形成されている場合は、その凹凸模様の凹部もしくは凸部に相対する薄膜層がレーザ照射によって除去されて、その除去部が透かし模様になっているものである。この構成によれば、上記透かし模様が、透明部材に付与された凹凸模様の凹部もしくは凸部で構成されており、立体的な印象を与えることができる。
【0010】
そして、上記透かし模様は、装飾フィルムや転写箔を用いることなく、透明部材の片面に一体的に形成された薄膜層と凹凸模様の組み合わせによって直接形成されているため、その透かし模様が、経時的に摩耗・損傷したり剥げたりすることがない。また、上記凹凸模様は、インモールド成形等によって、簡単に付与することができ、微細な凹凸を付与することも容易であることから、模様をいくら微細に設定しても、大きなコストアップや製造ロットの制約につながりにくいという利点を有する。
【0011】
また、容器の透明部材の片面が、透かし模様部分を除き、金属箔等の薄膜層で被覆されているため、上記透明部材の厚みを薄く設定しても比較的高い強度を得ることができ、この部分を、薄くコンパクトなデザインにすることができる。
【0012】
なお、本発明において、特に、上記透明部材に付与された凹凸模様を構成する各凹部が、凹部開口を底面とする角錐形状および角錐台形状の少なくとも一方によって構成されている模様付容器は、凹部内に透明なテーパ面が角度を変えて多数形成されるため、薄膜層除去によって得られる透かし模様において、光の多様な反射がみられ、興趣に富むものとなる。
【0013】
また、本発明において、特に、上記透明部材の裏面に直接、もしくは裏面に対峙する異なる面に、着色層が形成されており、上記透かし模様の透明部分から、上記着色層の色が透けて見えるようになっている模様付容器は、上記透かし模様が、凹凸による多様な光の反射とともに、立体的な色模様として見えるため、さらに興趣に富むものとなる。
【0014】
そして、本発明において、上記着色層が、ホログラム箔によって形成されているものは、上記着色層による立体的な色模様が、見る角度によって虹色に色が変化する複雑な色模様になるため、より一層興趣に富むものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
つぎに、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
【0016】
図1は、本発明を実施するための最良の形態であるコンパクト容器の斜視図であり、図2は、そのX−X′断面図である。これらの図において、1は本体部で、その内側の向かって左側に設けられた凹部2には、ファンデーション等の化粧料が収容保持されるようになっている。また、向かって右側に設けられた凹部3には、化粧料を肌に塗布するためのパフが収容保持されるようになっている。
【0017】
さらに、上記本体部1の上部開口を蓋する蓋体4は、その分解斜視図である図4に示すように、蓋枠体6と、その上面全面に貼着されるホログラム箔7と、上記ホログラム箔7が貼着された蓋枠体6の上面に接合一体化される蓋板8とで構成されている。
【0018】
上記蓋枠体6の後端部には、下向きにヒンジ部6aが突設されており、このヒンジ部6aが本体部1の後端部を係合することにより、図1において鎖線で示すように、蓋体4が上方に開くようになっている。また、上記蓋枠体6の内側面には、鏡5が貼着されている(図2参照)。
【0019】
また、上記蓋板8は、透明アクリル樹脂成形体からなる透明部材で構成されており、その裏面に、アルミニウム薄膜層9が形成されている。そして、このアルミニウム薄膜層9形成面には、正六角錐台形状の大小の凹部と、正六角錐形状の大小の凹部とを組み合わせてなる凹凸模様が付与されており、この凹凸模様を構成する凹部のうち、比較的大きな正六角錐台形状の凹部内のアルミニウム薄膜層9が除去され、凹部内が透明になって透かし模様Pが形成されている。
【0020】
なお、上記透かし模様Pは、例えばつぎのようにして得ることができる。すなわち、まず、蓋板8を賦形するための金型を用意する。この金型の、蓋板8の裏面を賦形する側の面には、大小の正六角錐台形状の凹部と正六角錐形状の凹部で構成された凹凸模様を転写するための凹凸部も設けられている。そして、上記金型の、蓋板8の裏面を賦形する側に、アルミニウム箔の転写シートを配置させた状態で金型を閉じ、樹脂材料を射出することにより成形を行う(インモールド成形)。これにより、図3(a)に示すように、蓋板8の裏面側へのアルミニウム薄膜層9の一体化と、凹凸模様が付与された蓋板8の賦形を、同時に行うことができる。ただし、この状態では、凹凸模様が付与された蓋板8の裏面全体が、アルミニウム薄膜層9で被覆されている。
【0021】
そこで、図3(b)に示すように、上記凹部模様内のアルミニウム薄膜層9のうち、透かし模様Pにしようとする凹部内(この例では凹凸模様を構成する正六角錐台形状のうち比較的大きいものの凹部内)のアルミニウム薄膜層9を、レーザ照射によって気化除去する。これにより、特定の凹部内が透明となり、蓋板8に透かし模様Pが形成される。
【0022】
なお、上記のレーザ照射には、従来から金属加工等に用いられるNd:YAGレーザ等を用いることができる。そして、上記アルミニウム薄膜層9等の薄膜層を除去する加工方法、加工条件は、用いるレーザ装置、金属薄膜の種類等に応じて適宜に選択することができる。また、上記レーザ照射において、除去予定部の凹部位置データは、上記凹部模様賦形用の金型データを利用して簡単に得ることができ、これに基づき、レーザ照射の動作制御を行うことができる。
【0023】
このようにして得られる蓋板8の透かし模様Pの拡大図を図5に示す。この透かし模様は、蓋板8の裏面側から付与された大小の正六角錐台形状の凹部からなる凹凸模様が、あたかも花が並んだような模様になっており、各凹部内の透明な底面と、テーパのある6つの透明な側面が、それぞれ異なる向きに光を反射する反射面になっている。また、アルミニウム薄膜層9が除去されてない凹部(この図では小さな正六角錐形状の凹部)においても、正六角錐の6つの側面が、凹部内を裏側から被覆するアルミニウム薄膜層9によって光沢ある反射面となっている。
【0024】
そして、上記透かし模様Pが形成された蓋板8は、前記ホログラム箔7が貼着された蓋枠体6と接合一体化されている。なお、上記接合は、上記ホログラム箔7の上面もしくは蓋板8の裏面に、透かし模様Pと重ならないよう接着剤を塗布したり、接着テープ等を用いることによって行われる。もちろん、両者に係合部を設けて互いに係合させることにより、両者を接合一体化しても差し支えない。
【0025】
この構成によれば、上記蓋板8の透かし模様Pから、その下のホログラム箔7が透けて見えるため、透かし模様Pの各凹部内の底面および側面が、見る角度によって異なる虹色に光るようになっており、非常に立体的で美麗な模様となる。また、アルミニウム薄膜層9で被覆された凹部も、その光沢ある凹部内の反射面によって、非常に立体的な光沢模様となる。
【0026】
そして、上記虹色の透かし模様Pと光沢模様は、透明な蓋板8の裏面側から形成されており、蓋板8の表面自体は、本来の平滑性が維持されているため、これらの模様が経時的に摩耗・損傷したり汚れたりすることがない。また、上記透かし模様Pの元となる凹部模様は、インモールド成形によって、簡単に付与することができ、微細形状の付与も容易であることから、賦形する凹部模様をいくら微細に設定しても、大きなコストアップや製造ロットの制約につながりにくいという利点を有する。
【0027】
さらに、上記蓋板8の裏面が、透かし模様Pになっている部分を除き、アルミニウム薄膜層9で被覆されており、さらに、ホログラム箔7が貼着された蓋枠体6と接合一体化されているため、これらの各部材の厚みを比較的薄く設定しても、蓋体4の全体としては、高い強度を得ることができ、この部分を、薄くコンパクトなデザインにすることができる。
【0028】
なお、上記の例において、蓋板8を構成する透明部材は、従来から容器等の成形品に用いられる透明部材であれば、どのようなものであってもよく、アクリル樹脂の他、例えば、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリカーボネート等があげられる。これらは、透かし模様Pを見せるために透明でなければならないが、無色である必要はなく、多少着色されていても、反対側が透けて見えるものであれば差し支えはない。
【0029】
また、上記蓋板8の裏面に一体的に形成される上記アルミニウム薄膜層9は、インモールド成形の他、予め凹凸模様が形成された蓋板8の裏面に、蒸着、スパッタリング、メッキ、ホットスタンプ等によって、上記凹凸模様と一体的にアルミニウム薄膜層9を形成することもできる。
【0030】
さらに、蓋板8の裏面に形成される薄膜層は、アルミニウムに限らず、ステンレス等を用いてもよい。さらに、金属以外の、非透明または半透明樹脂のコーティング層や樹脂フィルムを用いてもよい。ただし、強度や表面の平滑性維持の点から、金属薄膜を用いることが好適である。そして、本発明において、上記「非透明または半透明」とは、レーザ照射によって薄膜層が部分的に除去された状態において、上記薄膜層の除去部と非除去部との見え方に差異を認識できる程度に、薄膜層が透明でないことをいう。
【0031】
なお、上記の例では、凹凸模様を構成する各凹部の形状を、正六角錐形状や正六角錐台形状にしたが、これは、凹部の各側面が互いに向きの異なるテーパ面となり、光の反射が複雑になって立体的な印象が強くなることを考慮したものである。このように、多角錘形状や、多角錘台形状にすることが好適であるが、もちろん、円柱形状や角柱形状、半球状等、どのような凹部形状にしても差し支えない。そして、凹部のうち、特定の凹部(上記の例では比較的大きな正六角錐台形状の凹部)内のアルミニウム薄膜層9を除去して透かし模様Pを形成したが、凹部の全てを透かし模様Pにするか、特定の凹部を選択して透かし模様Pにするかは任意である。
【0032】
そして、上記の例では、上記透かし模様Pから透かして見える下の面(蓋枠体6の上面)に、ホログラム箔7を貼着して、これを透かし模様Pから見せるようにしているが、蓋枠体6と蓋板8の間に、ホログラム箔7を挟み込むだけであっても差し支えない。あるいは、上記ホログラム箔7を、蓋板8の、アルミニウム薄膜層9が形成された裏面側に、直接貼着するようにしてもよい。この場合、蓋体4を、蓋枠体6と蓋板8の2つの部材に分ける必要がなく、単一の部材にすることができる。
【0033】
また、ホログラム箔7に代えて、オーロラ調シートやオパール調シートといった、見る角度によって色調の変わる光沢シートを用いるようにしても、同様の効果を得ることができる。さらに、これらの光沢シートに代えて、単なる着色シートを用いてもよい。その場合、透かし模様Pにおける光の反射効果が弱いため、光沢シートのように強い印象は得られないが、それでも透かし模様Pが、上記着色シートの色合いで、立体的に見えるという一定の効果を得ることができる。なお、上記着色シートを貼着するのに代えて、着色塗料を塗工して着色層を形成するようにしてもよい。あるいは、ホログラム箔7や着色シートを用いたり、着色層等を形成したりすることなく、透かし模様Pから、その下の部材自体の色や、容器に収容される内容物の色を見せるようにしても差し支えない。
【0034】
なお、上記ホログラム箔7や着色シートを用いる場合、これらを、蓋板8の裏面側に直接当てるのではなく、一定の空間を隔てて対峙させるようにしてもよい。例えば、図6に示すように、前記の例と同様、透かし模様Pが形成された蓋体4′と、中蓋10とを有するコンパクト容器等において、この中蓋10の上に、上記ホログラム箔7や着色シート等を挟むだけでも、前記の例と同様の効果を得ることができる。また、図7に示すように、上記中蓋10の上面に、直接ホログラム箔7や着色シートを貼着したり、着色層を形成したりしても差し支えない。
【0035】
また、上記の例では、蓋板8の裏面側にアルミニウム薄膜層9と一体的に凹凸模様を付与したのち、凹凸模様の凹部内のアルミニウム薄膜層9を除去して透かし模様Pを形成したが(図3参照)、透かし模様Pの形態は、この例に限るものではない。例えば、図3(a)と同様、蓋板8の裏面側にアルミニウム薄膜層9と一体的に凹凸模様を付与したのち、凹部内のアルミニウム薄膜層9を残し、凸部側のアルミニウム薄膜層9を除去することにより、図8に示すように、蓋板8に付与された凹凸模様のうち、凸部側が透かし模様Pになった形態のものを得ることができる。この場合も、全ての凸部のアルミニウム薄膜層9を除去するか、特定の凸部を選択してアルミニウム薄膜層9を除去するかは任意である(以下の例においても同じ)。
【0036】
あるいは、蓋板8の裏面側にアルミニウム薄膜層9と一体的な凹凸模様を付与するのではなく、図9に示すように、蓋板8の表面側に、アルミニウム薄膜層9と一体的な凹凸模様を付与したのち、図10(a)に示すように、その凹部内のアルミニウム薄膜層9を除去して透かし模様Pを形成するか、同図(b)に示すように、その凸部側のアルミニウム薄膜層9を除去して透かし模様Pを形成することができる。
【0037】
また、本発明において、例えば図11に示すように、蓋板8の表面側をアルミニウム薄膜層9で被覆し、裏面側に凹凸模様を付与したのち、図12(a)に示すように、裏面側の凹凸模様のうち、凹部10に相対する表面側のアルミニウム薄膜層9の部分を除去して透かし模様Pを形成するか、同図(b)に示すように、裏面側の凹凸模様のうち、凸部11に相対する表面側のアルミニウム薄膜層9の部分を除去して透かし模様Pを形成することができる。
【0038】
さらに、上記の例とは逆に、例えば図13に示すように、蓋板8の裏面側をアルミニウム薄膜層9で被覆し、表面側に凹凸模様を付与したのち、図14(a)に示すように、表面側の凹凸模様のうち、凹部10′に相対する裏面側のアルミニウム薄膜層9の部分を除去して透かし模様Pを形成するか、同図(b)に示すように、表面側の凹凸模様のうち、凸部11′に相対する裏面側のアルミニウム薄膜層9の部分を除去して透かし模様Pを形成することができる。
【0039】
なお、これらの例は、本発明をコンパクト容器に適用したものであるが、容器の種類や形状は、これに限るものではない。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の一実施例の斜視図である。
【図2】図1のX−X′断面図である。
【図3】(a)、(b)はともに、上記実施例における透かし模様の形成方法の説明図である。
【図4】上記実施例における蓋体の分解斜視図である。
【図5】上記実施例における透かし模様の説明図である。
【図6】本発明の他の実施例の説明図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例の説明図である。
【図8】本発明の図3(b)の透かし模様の変形例の説明図である。
【図9】本発明のさらに他の実施例における透かし模様の形成方法の説明図である。
【図10】(a)は上記さらに他の実施例における透かし模様の説明図、(b)はその変形例の説明図である。
【図11】本発明の他の実施例における透かし模様の形成方法の説明図である。
【図12】(a)は上記他の実施例における透かし模様の説明図、(b)はその変形例の説明図である。
【図13】本発明のさらに他の実施例における透かし模様の形成方法の説明図である。
【図14】(a)は上記さらに他の実施例における透かし模様の説明図、(b)はその変形例の説明図である。
【符号の説明】
【0041】
4 蓋体
P 透かし模様

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器の表にあらわれる部分の少なくとも一部が、表面もしくは裏面に非透明または半透明の薄膜層が形成された透明部材で構成された容器であって、上記透明部材の薄膜層形成面には、上記薄膜層と一体的に凹凸模様が付与され、その凹凸模様の凹部もしくは凸部の薄膜層が、レーザ照射によって除去されており、上記除去部が透かし模様になっていることを特徴とする模様付容器。
【請求項2】
容器の表にあらわれる部分の少なくとも一部が、表面もしくは裏面に非透明または半透明の薄膜層が形成された透明部材で構成された容器であって、上記透明部材の薄膜層形成面と反対側の面に凹凸模様が付与され、その凹凸模様の凹部もしくは凸部に相対する薄膜層が、レーザ照射によって除去されており、上記除去部が透かし模様になっていることを特徴とする模様付容器。
【請求項3】
上記凹凸模様を構成する各凹部が、凹部開口を底面とする角錐形状および角錐台形状の少なくとも一方によって構成されている請求項1または2記載の模様付容器。
【請求項4】
上記透明部材の裏面に直接、もしくは裏面に対峙する異なる面に、着色層が形成されており、上記透かし模様の透明部分から、上記着色層の色が透けて見えるようになっている請求項1〜3のいずれか一項に記載の模様付容器。
【請求項5】
上記着色層が、ホログラム箔によって形成されている請求項4記載の模様付容器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate