説明

樹脂ワックス皮膜層などの除去剤組成物およびその除去方法

【課題】床面などの樹脂ワックス皮膜層などの除去性に優れるとともに、良好な作業環境下において樹脂ワックス皮膜層など簡易に除去しうる除去剤組成物およびその除去方法を提供する
【解決手段】樹脂ワックス皮膜層などの除去剤組成物は、1−メトキシ−2−プロパノ−ル、1−エトキシ−2−プロパノ−ルから選ばれた一種又はその混合とからなる水溶性溶剤と、リモネンを含む。その好ましい配合割合は、リモネン1重量%乃至50重量%、水溶性溶剤50重量%乃至99重量%である。またワックス皮膜層などの除去剤組成物の除去方法は、前記除去剤組成物を使用する除去方法であり、樹脂ワックス皮膜層などに前記除去剤組成物を施した後、崩壊可能な樹脂ワックス皮膜層を固形状に粉砕又は破砕して除去するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、床面などに形成された樹脂ワックス皮膜層などの除去剤組成物およびその除去方法にかんする。
【背景技術】
【0002】
例えば、床面などに塗布して形成された樹脂ワックス皮膜層は、時間の経過とともに塵や泥などが付着し汚れが目立つようになる。そこで床面を美麗に保持するため汚れた樹脂ワックス皮膜層を除去するとともに改めて樹脂ワックスを施すことが必要となる。樹脂ワックス皮膜層の除去には一般に洗浄剤が使用されているが、その洗浄剤は、例えば、界面活性剤を主成分としこれに助剤の溶剤、有機アルカリ、無機アルカリなどを加えた強アルカリ性のものである。強アルカリ性の洗浄剤を使用するのは、硬化した樹脂ワックス皮膜層を中性あるいは微アルカリ洗浄剤で洗浄して除去するのが困難だからである。除去の作業手順(1例)を説明すると、まず強アルカリ性の洗浄剤を水で約10乃至20倍に希釈し、希釈された洗浄剤を糸付モップに多量に浸み込ませて床面に塗付し、一定時間(通常は10乃至30分程度)の経過後にブラシ、パッド、ガラス粉末を混合した不織布などを備えた電動ポリッシャなどの洗浄機を用い、回転するブラシなどで樹脂ワックス皮膜層の表面をブラッシングして洗浄し、樹脂ワックス皮膜層を洗浄手段により除去する。洗浄後は床面上の被除去物を汚水とともにゴムワイパ−などで掻き集めてから床面を水洗し、さらに電動ポリッシャなどで床面に残存する汚れなどを落とす。最後にきれいな水を含ませたモップなどで床面を拭いた後に床面を自然乾燥させる。自然乾燥の時間を短縮するため乾燥機を使用して乾燥の促進を図ることもある。そして床面が十分に乾燥した後に樹脂ワックスを床面に塗布し、新たに樹脂ワックス皮膜層を形成する。このように水を使用した洗浄剤により樹脂ワックス皮膜層を「洗浄」する除去方法(以下、これを説明の都合上、水を使用する「湿式の洗浄方法」という)によれば、樹脂ワックス皮膜層などの除去は決して容易ではなく、相当の手間と時間を要する。また洗浄作業時に発生する汚水の処理は環境保全の観点から問題があり、作業環境も好ましいものではない。
【特許文献1】特開2004−143251
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は、床面などの樹脂ワックス皮膜層などの除去性に優れるとともに、良好な作業環境下において樹脂ワックス皮膜層など簡易に除去しうる除去剤組成物およびその除去方法を提供することにある。
【技術分野】
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を解決するため、本発明にかかる樹脂ワックス皮膜層などの除去剤組成物は、1−メトキシ−2−プロパノ−ル、1−エトキシ−2−プロパノ−ルから選ばれた少なくとも一種の水溶性溶剤とリモネンを含む。除去性の観点からその好ましい配合割合は、リモネン1重量%乃至50重量%、水溶性溶剤50重量%乃至99重量%である。なお取扱い安全性の観点からその好ましい配合割合は、リモネン1重量%乃至20重量%、水溶性溶剤80重量%乃至99重量%である。
【0005】
本発明にかかる樹脂ワックス皮膜層などの除去方法は、上記除去剤組成物を用いる樹脂ワックス皮膜層の除去方法である。すなわち前記除去剤組成物を樹脂ワックス皮膜層に塗布した後、崩壊可能な樹脂ワックス皮膜層を固形状物に粉砕又は破砕して除去する樹脂ワックス皮膜層の除去方法である。
【効果】
【0006】
本発明にかかる除去剤組成物によれば、樹脂ワックス皮膜層などの除去性に優れた効果がある。また本発明にかかる除去方法によれば樹脂ワックス皮膜層などを簡易に除去することができる。従来の洗浄方法では不可能であった木製床材(白木床材を含む)、コルク床材、リノニュ−ム床材などの樹脂ワックス皮膜層に対しても有効である。また樹脂ワックス皮膜層の一部を対象とした部分的な除去も可能である。除去剤組成物は使用に際して水で希釈しないから除去作業時に汚水が出ず、作業環境は良好である。また環境保全性においても格段に優れている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
樹脂ワックス皮膜層を除去する除去剤組成物について最良の形態を説明する。本発明にかかる除去剤組成物は、例えば、床面などに形成される水性ポリマ−タイプの樹脂ワックス皮膜層を対象とする。樹脂ワックス皮膜層などの除去剤組成物は、1−メトキシ−2−プロパノ−ル、1−エトキシ−2−プロパノ−ルから選ばれた少なくとも一種の水溶性溶剤と、リモネンを含む。除去剤組成物は水分を含まず、中性である。使用時に除去剤組成物を水で希釈することもない。水溶性溶剤は1−メトキシ−2−プロパノ−ル、1−メトキシ−2−プロパノ−ルであり、これを単独であるいは組み合わせて用いる。リモネンは右旋性(D)でもまた左旋性(L)でもよく、両者を混合したものでもよい。除去剤組成物はリモネンの配合割合によって水溶性あるいは非水溶性となる。除去剤組成物は水溶性溶剤とリモネンを含み、崩壊可能な状態の樹脂ワックス皮膜層を固形状に粉砕又は破砕して除去するものである(除去方法については後に説明する)。このような除去剤組成物によれば、樹脂ワックス皮膜層などの除去が可能であり、またその除去の程度、すなわち除去性は「良好」あるいは「きわめて良好」である。なお除去性を損なわない範囲で他の任意成分を適宜に添加することができる。
【0008】
除去剤組成物の好ましい配合割合は、リモネン1重量%乃至50重量%、水溶性溶剤50重量%乃至99重量%である。この範囲における除去剤組成物は除去性が「きわめて良好」である。リモネンが1重量%未満の場合、塗布された除去剤組成物の蒸発性が速く、被除去物への浸透性が十分でない。またリモネンが50重量%を超える場合、塗布された除去剤組成物による樹脂ワックス皮膜層表面の濡れが残り、除去性に影響する。そしてさらに好ましい配合割合はリモネン5重量%乃至30重量%、水溶性溶剤70重量%乃至95重量%である。この範囲における除去剤組成物は除去性が「きわめて良好」だけでなく、被除去物の除去も「きわめて容易」である。
【0009】
リモネン1重量%乃至20重量%、水溶性溶剤80重量%乃至99重量%の範囲における除去剤組成物は水溶性である。水溶性の除去剤組成物は、非水溶性のものと比べて防火上の観点からの取扱い上の安全性が良好である。
【実施例】
【0010】
本発明にかかる除去剤組成物の実施例について説明する。テストパネルの樹脂ワックス皮膜層に除去剤組成物を塗布し、試験項目である除去性、除去後の床面などへの影響、除去後のワックス塗布性、取扱い安全性(水溶性か否か)、臭気について評価をおこない、比較例と比較した。床面を構成する床材として次のようなテストパネルを調製した。
1)コンポジションビニタイル、株式会社タジマ製(商品名P−60)
2)フロ−リング床材、大建工業株式会社製(商品名YW−1826)
3)コルク床材、神戸コルク株式会社製(商品名KC−200)
4)リノリュ−ム床材、東リ株式会社(商品名リノリ−ム)
樹脂ワックスとして株式会社リスダンケミカル製(商品名ベストコ−ト)の水性ポリマ−樹脂ワックスを上記床材に塗布した。塗布量は1回当たり10g/平方メ−トルとし、コンポジションビニタイルの場合は6回重ね塗りをした。フロ−リング床材、コルク床材、リノリュ−ム床材の場合は4回重ね塗りをした。常温(摂氏20乃至25度)で自然乾燥し、24時間室温で放置した。除去用具は株式会社オ−エ製ブラシ(商品名BBア−ルハスタイブラシNo.6760)、住友3M株式会社製の不織布、(商品名ユ−テイリテイパッド)を使用した。光沢度測定計は株式会社堀場製作所製の測定計(商品名IG310)を使用した。なお実施例はここに表示したものに限定されない。
【0011】
樹脂ワックス皮膜層の除去性については供試の除去剤組成物をテストパネルに塗布して5分後、ブラシ、パッドで擦り樹脂ワックス皮膜層を除去し、樹脂ワックスの塗布前と樹脂ワックス皮膜層の除去後における表面の光沢度を測定し、また目視により除去の程度を評価した。評価方法は、光沢度が樹脂ワックスの塗布前と樹脂ワックス皮膜層の除去後で同じで完全に除去された場合を◎、樹脂ワックス皮膜層がわずかに残り、除去後の光沢度が樹脂ワックス塗布前の光沢度より2乃至5大きい場合を○、樹脂ワックス皮膜層が部分的(50%程度)残り、除去後の光沢度が最初に樹脂ワックス皮膜層を塗布した直後の光沢度とほぼ同じ場合を△、樹脂ワックス皮膜層が除去できず、光沢度に変化のない場合を×とした。
【0012】
樹脂ワックス皮膜層の除去後の床面への影響性については樹脂ワックス皮膜層の除去直後の床材にいたみなどが生じていないかを観察した。評価方法は、変色、ゆがみ、はがれがなくきわめて良好な状態の場合を◎、変色、ゆがみ、はがれなどがほとんどなく良好な場合を○、変色、ゆがみ、はがれなどが微妙に認められる場合を△、変色、ゆがみ、はがれなどが認められる場合を×とする。
【0013】
樹脂ワックス皮膜層の除去後の樹脂ワックスの塗布性については、樹脂ワックス皮膜層の除去直後、樹脂ワックスを塗布して塗布性の良否を確認した。評価方法は、きわめて良好に塗布される場合は◎、良好に塗布される場合は○、やや塗布しにくく均一に塗布されない場合は△、塗布できない場合は×とした。
【0014】
除去剤組成物の臭気についてはパネラ−3人が供試の除去剤組成物の匂いを嗅ぎ、臭気の有無を確認した。評価方法は、ほぼ香気を感じる場合を◎、ほとんど気にならない場合を○、若干気になる場合を△、臭くて不快を感じる場合を×とした。
【0015】
【表1】

【0016】
上記の実施例ではリモネンは50重量%以下の1重量%から10重量%の範囲内にあるが、除去性、除去後の床面などへの影響、除去後のワックス塗布性は「きわめて良好」であった。
【0017】
【表2】

【0018】
上記の実施例において、リモネンが50重量%を超える事例では除去性と除去後のワックス塗布性が「良好」であった。リモネンが50重量%以下の事例では、除去性、除去後の床面などへの影響、除去後のワックス塗布性はいずれも「きわめて良好」であった。
【0019】
【表3】

【0020】
上記の実施例においてリモネンが50重量%以下の10重量%から40重量%の範囲内にある事例では除去性と除去後のワックス塗布性は「きわめて良好」であった。リモネンが50重量%を超える51重量%の事例では除去性と除去後のワックス塗布性が「良好」となった。
【0021】
【表4】

【0022】
上記の実施例はリモネンが50重量%以下の10重量%から50重量%の範囲内にあるが、除去性、除去後の床面などへの影響、除去後のワックス塗布性はいずれも「きわめて良好」であった。
【0023】
【表5】

【0024】
上記の実施例はリモネンが50重量%以下の5重量%から40重量%の範囲内にあるが、除去性、除去後の床面などへの影響、除去後のワックス塗布性はいずれも「きわめて良好」であった。
【0025】
【表6】

【0026】
上記の実施例は、リモネンが50重量%以下の5重量%から40重量%の範囲内にあるが、除去性、除去後の床面などへの影響、除去後のワックス塗布性はいずれも「きわめて良好」であった。
【0027】
【表7】

【0028】
上記の実施例は、リモネンが50重量%以下の5重量%から50重量%の範囲内にあるが、除去性、除去後の床面などへの影響、除去後のワックス塗布性はいずれも「きわめて良好」であった。
【0029】
【表8】

【0030】
上記の実施例はリモネンが50重量以下の1重量%から45重量%の範囲内にあるが、除去性、除去後の床面などへの影響、除去後のワックス塗布性はいずれも「きわめて良好」であった。
【0031】
【表9】

【0032】
上記の実施例において、リモネンが1重量%未満の事例と、50重量%を超える事例では除去性と除去後のワックス塗布性が「良好」となった。リモネンが1重量%から50重量%の範囲内にある事例では除去性、除去後の床面などへの影響、除去後のワックス塗布性はいずれも「きわめて良好」であった。
【0033】
なお水溶性の除去剤組成物は非水溶性のそれと比べて、防火上の観点からの取扱い安全性が良好である。除去剤組成物の取扱い安全性については、除去剤組成物が水に溶解する場合を水溶性、水に完全に溶解しない場合を非水溶性とし、上記実施例において除去剤組成物の水溶性、非水溶性を調べた。その結果、リモネンが1重量%から20重量%にあるものは水溶性であり、かつ除去性、除去後の床面などへの影響、除去後のワックス塗布性も「きわめて良好」であった。
【0034】
またペンテンが5重量%乃至30重量%、水溶性溶剤が70重量%乃至95重量%の範囲における除去剤組成物は、樹脂ワックス皮膜層の粉砕あるいは破断が容易である。すなわち除去剤組成物を塗布などした樹脂ワックス皮膜層の表面をブラシなどで擦ると、樹脂ワックス皮膜層がたやすく粉砕あるいは破断され、その除去が特に容易であった。
【0035】
【表9】

【0036】
上記の比較例においては、除去性、除去後の床面などへの影響、除去後のワックス塗布性の点で問題があった。なお樹脂ワックス皮膜層の除去が不能(×)な場合は、除去後の床面などへの影響、除去後のワックス塗布性の項目はいずれも×とした。
【0037】
つぎに樹脂ワックス皮膜層などの除去方法につき最良の形態を説明する。本発明にかかる、樹脂ワックス皮膜層などの除去方法においては、前記に説明した除去剤組成物を使用して床面などに形成された樹脂ワックス皮膜層などの被除去物を除去する。すなわち、樹脂ワックス皮膜層などの被除去物に対して塗布などの適宜手段により除去剤組成物を施す。例えば、モップなどの公知の塗布用具に除去剤組成物をしみこませ、樹脂ワックス皮膜層上にほぼ均一に除去剤組成物を塗布する。樹脂ワックス皮膜層など被除去物の厚み、硬化の程度、広さなどの状況により除去剤組成物の塗布量を適宜に調節する。また塗布は2回以上おこなってもよい。
【0038】
塗布された除去剤組成物は樹脂ワックス皮膜層の内部に浸透する。除去剤組成物は樹脂ワックス皮膜層のほぼ全体に浸透するようにする。除去剤組成物の浸透とともに樹脂ワックス皮膜層が軟化、溶解あるいは膨潤する。そして樹脂ワックス皮膜層の表面を、例えば爪で引っかくなどすると樹脂ワックス皮膜層の一部が崩壊するようになる。このような状態を「崩壊可能な状態」とすると、樹脂ワックス皮膜層の表面をブラシ、パッドなどで擦過するなど、崩壊可能な状態の樹脂ワックス皮膜層に適度な外力を加えると、樹脂ワックス皮膜層が崩壊し、固形状物に破砕あるいは粉砕される。すなわち樹脂ワックス皮膜層の崩壊により樹脂ワックス皮膜層は多数の粉状、粒状、小片などの固形状物となって床面などから分離し、除去される。樹脂ワックス皮膜層を擦過するなどの外力を加える手段としては、電動ポリッシャによる回転ブラシやパッドなどがあるが、その手段に限定はない。
【0039】
このように除去剤組成物は基材として水を含まず、また使用に際して除去剤組成物を水で希釈しない。本発明の除去方法の特徴は除去の工程で水を使用しないこと、また樹脂ワックス皮膜層などを固形状物に破砕、粉砕して除去することにある。これは、洗浄剤(この場合は水を使用することが多い)で被除去物を洗浄により除去するという従来の方法と根本的に異なる。よって本発明の除去方法によれば除去の工程において汚水などが発生しない。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は床面の樹脂ワックス皮膜層の除去に有効であるが、その他の樹脂ワックス皮膜層や石材、ガラスなどの汚れの除去にも有効である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1−メトキシ−2−プロパノ−ル、1−エトキシ−2−プロパノ−ルから選ばれた一種又はその混合とからなる水溶性溶剤と、リモネンを含む樹脂ワックス皮膜層などの除去剤組成物。
【請求項2】
リモネンを1重量%乃至50重量%、水溶性溶剤を50重量%乃至99重量%含む請求項1に記載の樹脂ワックス皮膜層などの除去剤組成物。
【請求項3】
リモネンを1重量%乃至20重量%、水溶性溶剤を80重量%乃至99重量%含む請求項1に記載の樹脂ワックス皮膜層などの除去剤組成物。
【請求項4】
請求項1、2、3に記載の除去剤組成物を使用する樹脂ワックス皮膜層などの除去方法。
【請求項5】
樹脂ワックス皮膜層などに前記除去剤組成物を施した後、崩壊可能な樹脂ワックス皮膜層を固形状に粉砕又は破砕して除去する請求項4に記載の樹脂ワックス皮膜層の除去方法。

【公開番号】特開2006−342312(P2006−342312A)
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−196776(P2005−196776)
【出願日】平成17年6月7日(2005.6.7)
【出願人】(500148570)株式会社リスダンケミカル (11)
【出願人】(303046314)旭化成ケミカルズ株式会社 (2,513)
【Fターム(参考)】