説明

樹脂成形品取出し機

【課題】樹脂成形品の開放位置に付いての場所的制約を低減し、工場スペースを有効活用して樹脂成形品を効率的に取出して成形作業を効率化する。また、保持部材の持ち上げ高さを高くする必要がなく、樹脂成形品取出しサイクルが長くなるのを回避して高速取出しを可能にする。
【解決手段】前後フレーム(19)を前後方向へ往復移動する前後走行体(21)に対し、左右フレーム(25)を左右方向へ移動するように支持すると共に左右フレーム(25)に対して左右走行体(29)を左右方向へ往復移動するように支持し、該左右走行体(29)に対して下部に樹脂成形品(37)を保持する保持部材(39)が設けられた上下アーム(33)を昇降するように支持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂成形機から成形された樹脂成形品を取り出す樹脂成形品取出し機、詳しくは金型から取り出した樹脂成形品を樹脂成形機の中心軸線方向で、射出ユニットの側方に取出す樹脂成形品取出し機に関する。
に関する。
【背景技術】
【0002】
樹脂成形品取出し機としては、例えば特許文献1に示すように樹脂成形機の固定側プラテン上に樹脂成形機の中心軸線と直交する方向(以下、中心軸線方向を前後方向、中心軸線と直交する方向を左右方向と称する。)で、樹脂成形機の操作側又は反操作側へ延出する本体フレーム上にて左右方向へ往復移動するように支持された左右走行体に前後方向へ延出する前後フレームを取付け、該前後フレーム上を前後方向へ往復移動する前後走行体を支持し、該前後走行体に上下方向へ軸線を有して昇降する上下アームの下部に樹脂成形品を保持する保持部材を設けた構成が知られている。
【0003】
該樹脂成形品取出し機は、左右走行体、前後走行体をそれぞれの方向へ移動して保持部材を型開した金型間の上方へ移動した後に上下アームを下降して樹脂成形機の突出し動作または前後走行体の移動に伴って樹脂成形品を保持して上下アームを上昇して金型間から離脱させた後、左右走行体を移動して樹脂成形品を保持した保持部材を樹脂成形品の操作側又は反操作側に設定された開放位置(取出し位置)へ移動して樹脂成形品の取出し動作を実行する。
【0004】
このように樹脂成形品を樹脂成形機の操作側又は反操作側へ取出するタイプの樹脂成形品取出し機にあっては、樹脂成形品の開放位置が樹脂成形機の操作側又は反操作側に限定されるため、取出し作業性が悪いと共に複数台の樹脂成形機相互間に広いスペースを必要とするため、成形工場のスペース利用効率が悪い問題を有している。
【0005】
この問題を解決するため、例えば特許文献2に示すように、樹脂成形機の固定プラテンに前後方向で、樹脂成形機における金型位置と樹脂成形機の射出ユニット側又は可動側へ延出する前後フレームを取付け、該前後フレーム上にて下部に保持部材が取り付けられた上下アームを昇降するように設けた前後走行体を前後方向へ往復移動するように構成し、樹脂成形機の可動側へ取出す所謂縦トラバース構造の樹脂成形品取出し機が提案されている。
【0006】
しかし、縦トラバースタイプの樹脂成形品取出し機にあっては、樹脂成形品の取出し位置が樹脂成形機の可動側に限定され、取出し作業性が悪い問題を有している。また、樹脂成形品を保持した保持部材を可動側へ移動するには、保持部材に保持された樹脂成形品が可動側の型締めユニット等に干渉しないようにするため、上下アームのストロークを長くして保持部材を高い位置まで持ち上げる必要がある。
【0007】
このため、保持部材を昇降するのに時間がかかり、樹脂成形品取出しサイクルが長くなり、高速取出しが困難になると共に樹脂成形品取出し機が設置された樹脂成形機を収容する工場の天井高さをこれらの機械高さに応じて高くする必要があり、樹脂成形品取出し機が設置された樹脂成形機の設置が制約される問題を有している。
【0008】
なお、樹脂成形品を射出ユニット側へ取出すには、射出ユニットに設けられた樹脂ペレットの供給ホッパーと干渉しない高さで保持部材を移動しなければならず、可動側へ取出す場合よりも更に保持部材を高い位置まで上昇させる必要があり、上記問題が顕著になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2007−136975
【特許文献2】特開2005−47205
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
解決しようとする問題点は、樹脂成形品を樹脂成形機の操作側又は反操作側へ取出するタイプの樹脂成形品取出し機にあっては、樹脂成形品の開放位置が制限され、取出し作業性が悪くなる点にある。また、樹脂成形機の操作側又は反操作側に開放された樹脂成形品を集積するための広いスペースを必要とするため、限られたスペースに配置された樹脂成形機数が制約され、成形作業効率が悪くなる点にある。
【0011】
更に、縦トラバースタイプの樹脂成形品取出し機にあっては、樹脂成形品の開放位置が限定され、取出し作業性が悪くなる点にある。また、保持部材が可動側の部材と干渉しないようにするには、保持部材を高い位置まで持ち上げる必要があり、保持部材の昇降時間が長くなって樹脂成形品取出しサイクルが長くなり、高速取出しが困難になると共に樹脂成形品取出し機が設置された樹脂成形機を収容する工場の天井高さをこれらの機械高さに応じて高くする必要があり、樹脂成形品取出し機が設置された樹脂成形機の設置が制約される点にある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、樹脂成形機の固定プラテンに基端部が固定され、該樹脂成形機の操作側又は反操作側にて樹脂成形機の中心軸線と一致する前後方向で、少なくとも型開した金型と射出ユニットに至る長さからなる前後フレームと、前後フレーム上にて上記前後方向へ往復移動可能に支持される前後走行体と、前後フレームに対して前後走行体を往復移動する前後移動部材と、前後走行体に対し、上記中心軸線と直交する左右方向へ移動可能に支持され、かつ上記左右方向が上記樹脂成形機の金型に至る長さからなる左右フレームと、前後走行体に対して上記左右フレームを往復移動する第1左右移動部材と、上記左右フレームに対して上記左右方向へ往復移動可能に支持される左右走行体と、上記左右フレームに対して上記左右走行体を往復移動する第2左右移動部材と、上記左右方向体に対して上下方向へ昇降可能に支持され、下部に樹脂成形品を保持する保持部材が設けられた上下アームと、上記左右走行体に対して上記上下アームを昇降する上下移動部材とを備えたことを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、樹脂成形品の開放位置に付いての場所的制約を低減し、工場スペースを有効活用して樹脂成形品を効率的に取出して成形作業を効率化することができる。また、保持部材の持ち上げ高さを高くする必要がなく、樹脂成形品取出しサイクルが長くなるのを回避して高速取出しを可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】樹脂成形機に設置された樹脂成形品取出し機の全体斜視図である。
【図2】樹脂成形品取出し機を図1の矢示A方向から視た説明図である。
【図3】樹脂成形品取出し機の平面説明図である。
【図4】保持部材を金型に相対させた状態を示す説明図である。
【図5】保持部材を開放位置へ移動する際の左右フレーム及び左右走行体の移動状態を示す説明図である。
【図6】本発明において設定可能な開放位置領域を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
前後フレームを前後方向へ往復移動する前後走行体に対し、左右フレームを左右方向へ移動するように支持すると共に左右フレームに対して左右走行体を左右方向へ往復移動するように支持し、該左右走行体に対して下部に樹脂成形品を保持する保持部材が設けられた上下アームを昇降するように支持する。
【実施例1】
【0016】
以下、実施例を示す図に従って本発明を説明する。
図1乃至図3に示すように、樹脂成形機1の本体3には、中心軸線方向に所要の間隔をおいて固定側プラテン5及び可動側プラテン7が相対して設けられると共に中心軸線方向に軸線を有したタイバー9が横架される。上記固定側プラテン5には、固定金型5aが固定される。また、タイバー9には、可動側取付盤11が中心軸線方向へ摺動可能に軸支され、該可動側取付盤11には、可動金型11aが固定される。
【0017】
また、可動側プラテン7側の本体3には、上記可動側取付盤11に連結される油圧シリンダ、電動モータ及びスクリュー等からなる型締めユニット13が設けられる。また、固定側プラテン5側の本体3には、射出シリンダ15a、射出シリンダ15a内に樹脂原料を供給する原料ホッパー15a等の射出ユニット15が設けられる。上記型締めユニット13は、可動側プラテン7より、また射出ユニット15は、固定側プラテン5よりそれぞれ高さを有している。
【0018】
上記固定側プラテン5の上端面には、樹脂成形品取出し機17の前後フレーム19の機部が固定される。該樹脂成形品取出し機17の前後フレーム19は、樹脂成形機1の操作側側面又は反操作側側面(図は、操作側を示す。)にて中心軸線方向で、例えば可動側プラテン7から射出ユニット15に至る長さからなる。該前後フレーム19には、前後走行体21が中心軸線方向へ往復移動するように支持される。
【0019】
前後フレーム19に対して前後走行体21を移動する前後移動部材としては、例えば前後方向に軸線を有して前後フレーム19の前後拡端部に回転可能に軸支された歯付きプーリ等の回転体(図示せず)と、一方の回転体に連結された数値制御可能なサーボモータ等の電動モータ23と、各回転体間に掛渡され、一部が前後走行体21に固定された歯付きベルト等の走行部材(図示せず)とから構成される。
【0020】
前後移動部材は、上記ベルト駆動機構の他に前後フレーム19に対して長手方向へ延出して固定されるラックギャと、前後走行体21に設けられ、出力軸に取り付けられたピニオンギャがラックギャに噛合わされる数値制御可能に電動モータとからなるラック・ピニオン駆動機構(いずれも図示せず)、前後フレーム19に対して長手方向へ延出して回転可能に軸支されると共に前後走行体21に設けられたナットに噛合わされる送りねじと、該送りねじを回転駆動する数値制御可能に電動モータとからなる送りねじ駆動機構、リニア駆動機構(いずれも図示せず)等の何れであってもよい。
【0021】
上記前後走行体21の上部には、中心軸線と直交する左右方向へ延出し、樹脂成形機1の側部から樹脂成形機1の中心に至る長さの左右フレーム25が左右方向へ往復移動可能に支持される。即ち、前後走行体21の上部には、直線ガイド(図示せず)が設けられ、該直線ガイドには、左右フレーム25に設けられたレール25aが摺動可能に支持される。
【0022】
上記左右フレーム25は、前後走行体21に対して第1左右移動部材により左右方向へ往復移動される。該第1左右移動部材としては、例えば前後走行体21の上部に固定される数値制御可能なサーボモータ等の電動モータ27と、左右フレーム25に固定され、電動モータ27の出力軸に固定されたピニオンギャ(図示せず)が噛合わされるラックギャ(図示せず)とから構成される。上記第1左右移動部材としては、上記したベルト駆動機構、送りねじ駆動機構、リニア駆動機構等の何れであってもよい。
【0023】
左右フレーム25には、左右方向へ延出するレール25bが固定され、該レール25bには、左右走行体29が左右方向へ往復移動可能に支持される。該左右走行体29は、第2左右移動部材により左右方向へ往復移動される。該第2左右移動部材としては、例えば左右フレーム25の左右両端部にそれぞれ回転可能に軸支された回転体(図示せず)と、一方の回転体に連結された数値制御可能にサーボモータ等の電動モータ31と、両回転体に掛渡され、一部が左右走行体29に固定された歯付きベルト等の左右走行部材(図示せず)とから構成される。上記第2左右移動部材としては、上記したラック・ピニオン駆動機構、送りねじ駆動機構、リニア駆動機構等の何れであってもよい。
【0024】
上記左右走行体29には、上下方向に軸線を有した上下アーム33が昇降可能に支持され、該上下アーム33は、上下移動部材により昇降される。該上下移動部材としては、例えば上下アーム33に対して上下方向へ延出して固定されるラックギャ(図示せず)と、ラックギャに噛合うピニオンギャが出力軸に固定された数値制御可能なサーボモータ等の電動モータ35とから構成される。該上下移動部材としては、上記したベルト駆動機構、送りねじ駆動機構、リニア駆動機構等の何れであってもよい。
【0025】
上記上下アーム33の下部には、樹脂成形品37を保持する保持部材39が固定される。該保持部材39としては、可動金型11aの型合わせ面に相対するチャック板に対し、負圧発生源(図示せず)に接続されて樹脂成形品37を負圧吸着する多数の吸着パッドを配置した構成、圧縮空気発生源(図示せず)に接続されて樹脂成形品37を把持する多数のシリンダを設けた構成のいずれであってもよい。図は、チャック板に多数の吸着パッドを配置した例を示す。
【0026】
次に、上記のように構成された樹脂成形品取出し機17による樹脂成形品37の取出し作用を説明する。
先ず、樹脂成形機1による樹脂成形品37の成形時においては、例えば前後移動部材23の駆動により前後走行体21を前後フレーム19の固定側プラテン5に応じた位置へ移動させると共に第1左右移動部材27を駆動して左右フレーム25を固定側プラテン5寄りの一方端部側へそれぞれ移動させる。また、上記状態にて第2左右移動部材31を駆動して左右走行体29を左右フレーム25における固定側プラテン5寄りの一方端部側へ移動させると共に上下移動部材35を駆動して上下アーム33を上昇させて保持部材39を固定金型5aの上方へ移動して待機させる。(図1参照)
【0027】
該状態にて樹脂成形機1の制御装置(図示せず)から樹脂成形作業の終了により型開信号が樹脂成形品17の制御装置(図示せず)へ型開完了信号が出力されると、前後移動部材23を駆動して前後走行体21を前後フレーム19における可動側プラテン7寄りの他方端部側へ移動させながら上下移動部材35を駆動して上下アーム33を下降して保持部材39を型開した可動金型11aの型合わせ面に相対させる。(図4参照)
【0028】
該状態にて樹脂成形機1の突出し機構(図示せず)により可動金型11a内の樹脂成形品37が突出されて保持部材39に保持されると、上下移動部材35を上記と逆方向へ駆動して上下アーム33を上昇させながら前後移動部材23を上記と逆方向へ駆動して前後走行体21を射出ユニット15側へ移動して保持部材39に保持された樹脂成形品37を金型間から抜け出させる。
【0029】
そして保持部材39に保持された樹脂成形品37が金型間から抜け出したタイミングで射出ユニット15側に対する前後走行体21の移動を継続しながら第1左右移動部材27を上記と逆方向へ駆動して左右フレーム25を樹脂成形機1の外側へ移動させながら第2左右移動部材31を上記と逆方向へ駆動して左右走行体29を左右フレーム25の他方端部側へ移動させることにより保持部材39に保持された樹脂成形品37を射出ユニット15における原料ホッパー15bの側方で樹脂成形機1外の開放位置の上方へ移動させる。(図5参照)
【0030】
この動作時においては、前後走行体21に対して左右フレーム25を移動させながら左右フレーム25に対して左右走行体29を移動することにより樹脂成形品37を保持した保持部材39を左右走行体29の移動距離及び移動速度のほぼ2倍で移動するため、樹脂成形品37を保持した保持部材39を短時間に樹脂成形機1の外側へ移動させて原料ホッパー15bに接触するのを回避することができる。
【0031】
即ち、前後走行体21を射出ユニット15側へ移動する動作のみでは、保持部材39に保持された樹脂成形品37が原料ホッパー15bに衝突することになるが、本例では、上記したように射出ユニット15側に対する前後走行体21の移動に伴って左右フレーム25を樹脂成形機1の外側へ移動させながら左右フレーム25上にて左右走行体29を移動させることにより樹脂成形品37を保持した保持部材39を、原料ホッパー15bに対する非干渉領域を通過させて接触を回避する。
【0032】
そして上記動作により樹脂成形品37を保持した保持部材39が開放位置の上方へ移動されると、必要に応じて上下移動部材35を駆動して上下アーム33を下降し、保持部材39に保持された樹脂成形品37を開放位置に配置された箱詰め装置等の集積手段又はシューター等の排出手段(いずれも図示せず)に近接させた後に保持手段39による保持を解除して取出し動作を完了する。
【0033】
本実施例は、樹脂成形機1の側方に対して保持部材39に保持された樹脂成形品37が射出ユニット15、特に上方へ突出した原料ホッパー15bに接触するのを回避しながら取出すことができる。また、保持部材39に保持された樹脂成形品37を左右方向へ移動する際には、左右走行体29の移動距離及び移動速度のほぼ2倍で移動させることができ、移動時間を短縮して高速取出しを可能にする。
【0034】
上記説明は、前後フレーム19の一方端側へ移動しながら前後走行体21に対して左右フレーム25を、また左右フレーム25に対して左右走行体29を移動して樹脂成形品37を保持した保持部材39を射出ユニット15の側方に設定された開放位置へ移動させる例を示したが、前後フレーム19における任意の位置にて前後走行体21に対して左右フレーム25を、また左右フレーム25に対して左右走行体29を移動して樹脂成形品37を保持した保持部材39を樹脂成形機1の外側に設定された開放位置へ移動させる構成としてもよい。
【0035】
また、前後フレーム19を樹脂成形機1の中心軸線長さに一致する長さとし、樹脂成形機1の外側に応じた前後フレーム19の任意位置にて前後走行体21に対して左右フレーム25を、また左右フレーム25に対して左右走行体29を移動して樹脂成形品37を保持した保持部材39を樹脂成形機1の外側に設定された開放位置へ移動させる構成としてもよい。
【0036】
更に、前後フレーム19を樹脂成形機1の中心軸線長さより長くして端部が樹脂成形機1の前端部及び後端部が突出する長さとし、前後走行体21を前後フレーム19の端部へ移動した状態で前後走行体21に対して左右フレーム25を、また左右フレーム25に対して左右走行体29を移動して樹脂成形品37を保持した保持部材39を樹脂成形機1の前端側又は後端側にて設定された開放位置へ移動させる構成としてもよい。
【0037】
上記したいずれの場合であっても、保持部材39に保持された樹脂成形品37が樹脂成形機1の型締めユニット13や射出ユニット15に干渉する場合には、前後走行体21に対して左右フレーム25を、また左右フレーム25に対して左右走行体29を移動して干渉するのを回避すればよい。
【0038】
この結果、本発明は、図6に斜線で示す樹脂成形機の操作側又は反操作側や前端側及び後端側の広い領域に設定される任意の開放位置に取出すことができ、樹脂成形品の取出し作業を効率化することができる。
【符号の説明】
【0039】
1 樹脂成形機
3 本体
5 固定側プラテン
5a 固定金型
7 可動側プラテン
9 タイバー
11 可動側取付盤
11a 可動金型
13 型締めユニット
15 射出ユニット
15a 射出シリンダ
15b 原料ホッパー
17 樹脂成形品取出し機
19 前後フレーム
21 前後走行体
23 前後移動部材の一部を構成する電動モータ
25 左右フレーム
25a レール
27 第1左右移動部材の一部を構成する電動モータ
29 左右走行体
31 第2左右移動部材の一部を構成する電動モータ
33 上下アーム
35 上下移動部材の一部を構成する電動モータ
37 樹脂成形品
39 保持部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂成形機の固定プラテンに基端部が固定され、該樹脂成形機の操作側又は反操作側にて樹脂成形機の中心軸線と一致する前後方向で、少なくとも型開した金型と射出ユニットに至る長さからなる前後フレームと、
前後フレーム上にて上記前後方向へ往復移動可能に支持される前後走行体と、
前後フレームに対して前後走行体を往復移動する前後移動部材と、
前後走行体に対し、上記中心軸線と直交する左右方向へ移動可能に支持され、かつ上記左右方向が上記樹脂成形機の金型に至る長さからなる左右フレームと、
前後走行体に対して上記左右フレームを往復移動する第1左右移動部材と、
上記左右フレームに対して上記左右方向へ往復移動可能に支持される左右走行体と、
上記左右フレームに対して上記左右走行体を往復移動する第2左右移動部材と、
上記左右方向体に対して上下方向へ昇降可能に支持され、下部に樹脂成形品を保持する保持部材が設けられた上下アームと、
上記左右走行体に対して上記上下アームを昇降する上下移動部材と、
を備えた樹脂成形品取出し機。
【請求項2】
請求項1において、前後フレームは、樹脂成形機の射出ユニット側方から可動ユニット側方に亘る長さとし、樹脂成形機側方の射出ユニット及び可動ユニット間の任意位置にて樹脂成形品を取り出し可能とした樹脂成形品取出し機。
【請求項3】
請求項1において、前後フレームは、樹脂成形機の前後方向の全体に亘る長さとし、樹脂成形機の側方及び前後側端部に亘る領域の任意位置にて樹脂成形品を取り出し可能とした樹脂成形品取出し機。
【請求項4】
請求項1において、左右方向に対する左右フレームの移動に同期して左右走行体を左右方向へ移動して保持部材を左右フレームの倍速度で移動する樹脂成形品取出し機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate