説明

樹脂製ウインドパネル

【課題】液状コーティング剤の流れ込みの跡が窓部領域に形成されるのを防止する。
【解決手段】透光性を有する窓部領域11と、窓部領域11の外側に設けられ、光を遮蔽する外側領域13とを備えた樹脂製ウインドパネル1の外側領域13に補強リブ15を設ける。補強リブ15より窓部領域11側の外側領域13には、液状コーティング剤Lの塗布による塗膜形成時に液状コーティング剤Lの窓部領域11への流れ込みを規制する外側突条部17及び内側突条部18を突設する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液状コーティング剤の塗布により塗膜が形成された樹脂製ウインドパネルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、透明樹脂からなる略板状のウインドパネル本体を備え、該ウインドパネル本体の周縁近傍に室内側へ向けて突出する略矩形環状の補強リブが形成された樹脂製ウインドパネルが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−77740号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1では、傷つき防止等の目的でウインドパネル本体の全面に液状コーティング剤の塗布により塗膜を形成する際、液状コーティング剤を均一に塗布後、補強リブ周りに溜まった液状コーティング剤が補強リブに囲まれた窓部領域に流れ込み、液状コーティング剤の流れ込みの跡が窓部領域に形成されるおそれがある。
【0005】
例えば浸漬塗装により塗膜を形成する場合、ウインドパネル本体を取付治具に固定し、容器内の液状コーティング剤に浸漬した後、補強リブが窓部領域の上方、即ち上記ウインドパネル本体の引き上げ方向側に位置し、且つ、補強リブ突出側の面が引き上げ方向に対して液状コーティング剤の液面側に傾斜する姿勢で液状コーティング剤から引き上げると、ウインドパネル本体に付着している余剰の液状コーティング剤がウインドパネル本体から流れ落ち、しばらくするとその流れが収まり、ウインドパネル本体に液状コーティング剤が均一に付着残存する。そして、そのまま引き上げ時の姿勢を保ってウインドパネル本体に付着残存している液状コーティング剤が乾燥すると、ウインドパネル本体の全面に所定厚さの塗膜が形成される。
【0006】
しかし、ウインドパネル本体を容器内の液状コーティング剤から引き上げる過程で、補強リブの基端に表面張力によって液状コーティング剤の液塊ができ、乾燥に至る過程で、その液塊が大きくなって自重に耐え切れなくなり窓部領域側に流れ落ち液状コーティング剤の流れ込みの跡を形成する。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、液状コーティング剤の流れ込みの跡が窓部領域に形成されるのを防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するため、本発明は、窓部領域に流れ込もうとする液状コーティング剤を補捉又は誘導する手段を設けたことを特徴とする。
【0009】
具体的には、本発明は、透光性を有する窓部領域と、該窓部領域の外側に設けられ、光を遮蔽するか又は隠蔽部材により覆い隠される外側領域とを備え、上記窓部領域及び外側領域の全面に液状コーティング剤の塗布により塗膜が形成された樹脂製ウインドパネルを対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0010】
すなわち、請求項1に記載の発明は、透光性を有する窓部領域と、該窓部領域の外側に設けられ、光を遮蔽するか又は隠蔽部材により覆い隠される外側領域とからなるウインドパネル本体を備え、該ウインドパネル本体の全面に液状コーティング剤の塗布により塗膜が形成された樹脂製ウインドパネルであって、上記外側領域には、突出部が突設され、該突出部より窓部領域側の上記外側領域には、上記塗膜形成時に液状コーティング剤の窓部領域への流れ込みを規制する突条部が突設されていることを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の樹脂製ウインドパネルにおいて、
上記突条部は、上記ウインドパネル本体の板面に沿う1方向から見て上記窓部領域全体を覆うように延びていることを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の樹脂製ウインドパネルにおいて、上記突条部は、上記窓部領域を少なくとも隣り合う2方向から囲むように延びていることを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂製ウインドパネルにおいて、上記突条部は、互いに接近して複数並設され、隣り合う突条部間に凹条部が長手方向全体に亘って形成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の樹脂製ウインドパネルにおいて、上記突条部の上記窓部領域側に面した立ち上がり面は、上記外側領域における突条部突設面と窓部領域側で鈍角をなすように傾斜していることを特徴とする。
【0015】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の樹脂製ウインドパネルにおいて、上記突条部は、突出端を頂点とするとともに該頂点の内角が鋭角をなす三角形状の断面を有していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に記載の発明によれば、塗膜形成時に突出部の基端に溜まった液状コーティング剤の窓部領域への流れ込みが突条部によって規制されるので、液状コーティング剤の流れ込みの跡が窓部領域に形成されるのを防止できる。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、突条部がウインドパネル本体の板面に沿う1方向から見て窓部領域全体を覆うように延びているので、液状コーティング剤が突出部基端のどこから滴下しても、液状コーティング剤が窓部領域に上方から侵入するのを防止できる。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、突出部の基端に溜まった液状コーティング剤の窓部領域への流れ込みが少なくとも2方向から規制されるので、液状コーティング剤が回り込んで窓部領域に流れ込むのが防止される。したがって、液状コーティング剤の流れ込みの跡が窓部領域に形成されるのをより確実に防止できる。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、突出部の基端に溜まった液状コーティング剤の窓部領域への流れ込みが複数の突条部によって規制されるので、液状コーティング剤の流れ込みの跡が窓部領域に形成されるのをより確実に防止できる。
【0020】
請求項5に記載の発明によれば、突条部の窓部領域側に面した立ち上がり面が外側領域における突条部突設面と窓部領域側で鈍角をなすように傾斜しているので、突条部の窓部領域側の基端の角部で液状コーティング剤の液塊が生じ難く、突条部自体が液状コーティング剤の流れ込みの跡の発生源となることを防止できる。
【0021】
請求項6に記載の発明によれば、突条部の断面が突出端を頂点とするとともに該頂点の内角が鋭角をなす三角形状になっているので、流れ落ちて突条部の突出端に達した液状コーティング剤の液塊を窓部領域から離れる方向に滴下させやすく、突出部の基端に溜まった液状コーティング剤の窓部領域への流れ込みを規制しやすい。したがって、液状コーティング剤の流れ込みの跡が窓部領域に形成されるのをより確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施形態1に係る樹脂製ウインドパネルを備えた車両の側面図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る樹脂製ウインドパネルの斜視図である。
【図3】図2のA−A線における断面図である。
【図4】図2のB−B線における断面図である。
【図5】本発明の実施形態1に係るウインドパネル本体を液状コーティング剤から引き上げた状態の図3相当図である。
【図6】実施形態2の図5相当図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0024】
(実施形態1)
図1は、車両3を示す。同図に示すように、車両3の車体側面後部には、略矩形状の窓用開口部5が形成され、該開口部5には、本発明の実施形態1に係る略矩形状の車両用樹脂製ウインドパネル1が嵌殺し状態で取り付けられている。この樹脂製ウインドパネル1は、外周部全周に亘って延びる略矩形環状の補強リブ15(図2〜4参照)を有し、この補強リブ15の外周部全周に亘って塗布する接着剤(図示せず)によって開口部5に固定されている。
【0025】
この樹脂製ウインドパネル1は、図2〜4に示すように、透光性の略矩形板状樹脂パネル7を備え、該樹脂パネル7裏面の外周縁部には、略矩形環状の不透光性の枠部9が2色成形されて、光を遮蔽する外側領域13が形成されている。また、該外側領域13(枠部9)の内側には上記樹脂パネル7が露出して、当該露出領域に透光性を有する略矩形状の窓部領域11が形成されている。上記樹脂パネル7と枠部9(窓部領域11と外側領域13)とによりウインドパネル本体10が形成されている。また、上記窓部領域11及び外側領域13の表裏、つまり上記ウインドパネル本体10の表裏全面には、液状コーティング剤L(後述)の塗布による塗膜(図示せず)が形成されている。
【0026】
上記枠部9の裏面側、すなわち外側領域13の裏面側には、突出部としての上記補強リブ15が上記窓部領域11を取り囲むように突設されている。
【0027】
上記補強リブ15より窓部領域11側の外側領域13には、裏面側に突出する断面直角三角形状の外側突条部17及び内側突条部18が、傾斜面17c,18cを内側(窓部領域11側)に向けて上記窓部領域11を3方向から囲むように略門形に互いに接近して並設され、両者間に断面直角三角形状の凹条部20が両者の長手方向全体に亘って形成されている。上記外側突条部17は、窓部領域11の一辺に対応して水平に延びる1本の水平突条17aと、該水平突条17aの両端から90°向きを変えて上記窓部領域11の一辺の両側に続く2辺に対応して垂直に延びる2本の垂直突条17bとで構成され、同様に、内側突条部18も、上記窓部領域11の一辺に対応して水平に延びる水平突条18aと、該水平突条18aの両端から90°向きを変えて上記窓部領域11の一辺の両側に続く2辺に対応して垂直に延びる2本の垂直突条18bとで構成されている。
【0028】
次に、図5に基づいて、ウインドパネル本体10の表裏全面に塗膜を形成する方法を説明する。
【0029】
まず、ウインドパネル本体10を容器(図示せず)内の液状コーティング剤Lに完全に浸漬する。その後、図5に示すように、補強リブ15を窓部領域11の上方、即ち上記ウインドパネル本体10の引き上げ方向X側に位置し、且つ補強リブ15の突設面が引き上げ方向Xに対して液状コーティング剤Lの液面側に傾斜する姿勢でウインドパネル本体10を上記液状コーティング剤Lから引き上げる。すると、ウインドパネル本体10に付着している余剰の液状コーティング剤Lがウインドパネル本体10から流れ落ち、しばらくするとその大部分の流れが収まる。
【0030】
そして、ウインドパネル本体10の表面には液状コーティング剤Lがほぼ均一に付着残存するが、このとき、図5に示すように、補強リブ15の上側一辺の窓部領域11側基端に液状コーティング剤Lの液塊が表面張力により形成される。また、水平突条17aの反窓部領域11側基端及び凹条部20には、液状コーティング剤Lの液溜まりが形成される。またこのとき、水平突条18aの窓部領域11側基端においては、傾斜面18cと外側領域13とが窓部領域11側で鈍角をなし、液状コーティング剤Lは溜まり難く液塊は形成されない。
【0031】
補強リブ15の上側一辺の窓部領域11側基端に形成された液状コーティング剤Lの液塊は、集まって大きくなり自重に耐え切れなくなって窓部領域11側に流れ落ちる。そして、液状コーティング剤Lは、外側突条部17の水平突条17aの反窓部領域11側基端に到達後、該基端に形成された液状コーティング剤Lの液溜まりと合流し、該水平突条17aの延びる方向(左右方向)に広がり、該水平突条17aの両側方から両垂直突条17bによって誘導されて該垂直突条17bに沿う方向に流れ落ちる。また、垂直突条17bに沿う方向へ流れ落ちなかった液状コーティング剤Lは、該水平突条17aの先端に液塊を形成し、その後自重に耐えきれなくなって窓部領域11から離れる方向に滴下する。このように、両垂直突条17bによって液状コーティング剤Lの窓部領域11への側方からの流れ込みが規制される。また、さらに上記水平突条17aの先端から滴下せず上記水平突条17aを乗り越える液状コーティング剤Lは、凹条部20に流れ込み該凹条部20に形成された液状コーティング剤Lの液溜まりと合流し、該凹条部20の延びる方向(左右方向)に広がり、該凹条部20の両側方から両垂直突条18bによって誘導されて該垂直突条18bに沿う方向に流れ落ちる。また、垂直突条18bに沿う方向へ流れ落ちなかった液状コーティング剤Lは、該水平突条18aの先端に液塊を形成し、その後自重に耐えきれなくなって窓部領域11から離れる方向に滴下する。このように、両垂直突条18bによって液状コーティング剤Lの窓部領域11への側方からの流れ込みが幾重にも規制される。したがって、液状コーティング剤Lの窓部領域11への流れ込みが、外側突条部17及び内側突条部18によって規制されることにより、液状コーティング剤Lの流れ込みの跡が窓部領域11に形成されることが防止される。
【0032】
その後、液状コーティング剤Lが乾燥してウインドパネル本体10全面に塗膜が形成される。
【0033】
(実施形態2)
図6は、本発明の実施形態2に係る樹脂製ウインドパネル1を示す。この実施形態2では、外側突条部17及び内側突条部18の形成箇所に、外側突条部17及び内側突条部18に代えて、傾斜面19cを内側(窓部領域11側)に向けた断面略台形状の突条部19が上記窓部領域11を3方向から囲むように1条だけ略門形に形成されている。この突条部19は、窓部領域11の一辺に対応して水平に延びる水平突条19aと該水平突条19aの両端から90°向きを変えて上記窓部領域11の一辺の両側に続く2辺に対応して垂直に延びる2本の垂直突条19bとで構成されている。また、突条部19の突出端面には、該突条部19の長手方向全体に亘って断面略半月形状の凹陥部21が形成されている。その他の構成は実施形態1と同じであるので、その詳細な説明を省略する。
【0034】
本実施形態のウインドパネル本体10に塗膜を形成する方法は、実施形態1と同様であるが、ウインドパネル本体10を液状コーティング剤Lから引き上げたとき、図6に示すように、補強リブ15の上側一辺の窓部領域11側基端に液状コーティング剤Lの液塊が表面張力により形成される。また、水平突条19aの反窓部領域11側基端及び凹陥部21には、液状コーティング剤Lの液溜まりが形成される。またこのとき、水平突条19aの窓部領域11側基端においては、傾斜面19cと外側領域13とが鈍角をなしているので、液状コーティング剤Lは溜まり難く液塊は形成されない。
【0035】
その後、そのまま引き上げ時の姿勢を保ち乾燥に至る過程において、補強リブ15の上側一辺の窓部領域11側基端に形成された液状コーティング剤Lの液塊は、集まって大きくなり自重に耐え切れなくなって窓部領域11側に流れ落ちる。そして、液状コーティング剤Lは、突条部19の水平突条19aの反窓部領域11側基端に到達後、該基端に形成された液状コーティング剤Lの液溜まりと合流し、水平突条19aの延びる方向に広がる。そして、該水平突条19aの両側方から両垂直突条19bによって誘導されて該垂直突条19bに沿う方向に流れ落ちる。このように、両垂直突条19bによって液状コーティング剤Lの窓部領域11への側方からの流れ込みが規制される。また、この水平突条19aの先端面に到達した液状コーティング剤Lは上記水平突条19aの凹陥部21内で該凹陥部21の延びる方向(左右方向)に広がり、両側方の垂直突条19bの凹陥部21から流れ落ちる。このように、液状コーティング剤Lが突条部19の先端面に到達しても、液状コーティング剤Lが突条部19を乗り越えにくい。したがって、本実施形態によると、実施形態1と同様に、液状コーティング剤Lの流れ込みの跡が窓部領域11に形成されることを防止できる。
【0036】
なお、上記実施形態1,2では、突出部として補強リブ15を設けたが、補強リブ15に代えて、位置決めピン等の他の突出部を設け、塗膜形成時に突出部周りに溜まった液状コーティング剤Lの窓部領域11への流れ込みを外側突条部17及び内側突条部18、又は突条部19により規制するようにしてもよい。
【0037】
また、上記実施形態1,2では、樹脂製ウインドパネル1に光を遮蔽する外側領域13を設けたが、樹脂製ウインドパネル1全体を透光性の樹脂で構成して樹脂製ウインドパネル1の周縁を車体パネル等の隠蔽部材により覆い隠し、覆い隠した部分で外側領域13を構成するようにしてもよい。
【0038】
また、上記実施形態1,2では、窓部領域11を隣り合う3方向から囲むように外側突条部17及び内側突条部18又は突条部19を設けたが、隣り合う2方向又は4方向から囲むように設けてもよいし、1方向のみに設けてもよい。
【0039】
また、上記実施形態1,2では、液状コーティング剤Lの塗布を浸漬塗装により行ったが、スプレーガンによる吹き付け等、他の方法により行ってもよい。
【0040】
また、上記実施形態1では、外側突条部17及び内側突条部18を断面略直角三角形状に形成したが、外側突条部17及び内側突条部18の断面が略二等辺三角形状となるように傾斜面17c,18cを内側と外側の両方に形成してもよい。
【0041】
また、上記実施形態1,2では、外側突条部17及び内側突条部18の2条の突条部を設けたが、3条以上の突条部を設け、隣り合う突条部間に凹条部が形成されるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、透光性を有する窓部領域と、該窓部領域の外側に設けられ、光を遮蔽するか又は隠蔽部材により覆い隠される外側領域とからなるウインドパネル本体を備え、該ウインドパネル本体の全面に液状コーティング剤の塗布により塗膜が形成された樹脂製ウインドパネルとして有用である。
【符号の説明】
【0043】
1 樹脂製ウインドパネル
10 ウインドパネル本体
11 窓部領域
13 外側領域
15 補強リブ(突出部)
17 外側突条部
18 内側突条部
19 突条部
20 凹条部
L 液状コーティング剤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透光性を有する窓部領域と、該窓部領域の外側に設けられ、光を遮蔽するか又は隠蔽部材により覆い隠される外側領域とからなるウインドパネル本体を備え、該ウインドパネル本体の全面に液状コーティング剤の塗布により塗膜が形成された樹脂製ウインドパネルであって、
上記外側領域には、突出部が突設され、
該突出部より窓部領域側の上記外側領域には、上記塗膜形成時に液状コーティング剤の窓部領域への流れ込みを規制する突条部が突設されていることを特徴とする樹脂製ウインドパネル。
【請求項2】
請求項1に記載の樹脂製ウインドパネルにおいて、
上記突条部は、上記ウインドパネル本体の板面に沿う1方向から見て上記窓部領域全体を覆うように延びていることを特徴とする樹脂製ウインドパネル。
【請求項3】
請求項2に記載の樹脂製ウインドパネルにおいて、
上記突条部は、上記窓部領域を少なくとも隣り合う2方向から囲むように延びていることを特徴とする樹脂製ウインドパネル。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂製ウインドパネルにおいて、
上記突条部は、互いに接近して複数並設され、隣り合う突条部間に凹条部が長手方向全体に亘って形成されていることを特徴とする樹脂製ウインドパネル。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の樹脂製ウインドパネルにおいて、
上記突条部の上記窓部領域側に面した立ち上がり面は、上記外側領域における突条部突設面と窓部領域側で鈍角をなすように傾斜していることを特徴とする樹脂製ウインドパネル。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の樹脂製ウインドパネルにおいて、
上記突条部は、突出端を頂点とするとともに該頂点の内角が鋭角をなす三角形状の断面を有していることを特徴とする樹脂製ウインドパネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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