説明

機械の振動の遠隔監視システムおよび方法

【課題】機械の振動状態を効率的に遠隔監視するためのシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】機械に貼り付けられた反射パッチと、呼掛けユニットと復調ユニットとを含む振動検出モジュールとを含む、機械の振動を監視するためのシステムおよび方法。呼掛けユニットは、反射パッチへの、また反射パッチから復調ユニットに反射された電磁ビームを呼掛けユニットが送信するように、機械から離れて配置されてもよい。復調ユニットは、機械の振動を決定するために、電磁ビームを復調する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械の振動を監視するためのシステムおよび方法に関し、より詳細には、電磁呼掛けビーム(interrogator beam)を使用した振動情報の遠隔監視に関する。
【背景技術】
【0002】
工場、倉庫および他の設備は一般に、製品の製造または販売のために様々なタイプの機械を使用する。こうした機械は一般に運転中の部品を含むので、振動が個々の機械から引き起こされ、機械の筐体に伝えられる。特定の特徴(character)の過度な振動または振動モードは、修理を必要とし得る不具合のある機械を示していることがある。したがって、あり得る損害を防止するために、機械の振動を監視するのが一般的である。
【0003】
振動の大きさおよび性質を決定するためにトランスデューサが、振動の監視のため機械筐体に取り付けられ、またはそれと接触するように置かれてもよい。トランスデューサによって決定された振動情報を、それに引き続き解析することによって、監視される機械の状態(health)に関する貴重な診断データがもたらされ得る。しかし、すべての機械を監視するには、振動の監視が望まれるあらゆる位置にトランスデューサが取り付けられなければならない。個々のトランスデューサの状態もまた、トランスデューサが適切に動作していることを保証するためにさらに監視されなければならない。何千もの機械を使用する設備では、何千ものトランスデューサを購入し、設置し、保守し、修理することは、費用がかかり過ぎることがある。
【0004】
あるいは、携帯型データコレクタ(PDC:portable data collector)が、監視される機械の状態を監視するために使用されてもよい。PDCは、トランスデューサと、機械の状態を監視する記録手段とを含むモバイル装置である。PDCは機械に運ばれ、トランスデューサは機械の筐体と接触するように置かれる。次いで、PDCは、筐体の振動を記録することができる。それに引き続き、これらの記録は、機械の状態を査定しようとして解析される。オペレータは、それぞれの機械を自ら見に行き、振動情報の記録のためにPDCを操作しなければならない。したがって、PDCオペレータは、機械を監視するのに法外な時間を費やし得る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
機械の状態を監視するこれらの現行方法は一般に高価であり、多大な時間を要する。機械はしばしば、良好な状態であり、大掛かりな診断検査は必要としない。一方、状態不良の機械は、より頻繁なデータ解析を必要とし得る。よって、かなりのリソースが浪費され得る。したがって、機械の振動状態を効率的に遠隔監視するためのシステムおよび方法がこの分野で求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態によれば、機械の振動を監視するためのシステムが、機械に貼り付けられた(affix)反射パッチと、振動検出ユニットとを含んでもよい。振動検出ユニットは光学モジュールを含み、光学モジュールが呼掛けビームを反射パッチに送信し、反射パッチが振動変調されたビームを振動検出ユニットに反射する。次いで、振動検出ユニットの光学モジュールは、機械の振動の決定のために、呼掛けビームを復調してもよい。本発明の一実施形態では、呼掛けビームはレーザビームである。本発明の別の態様では、反射パッチは再帰性反射テープである。
【0007】
本発明の別の態様は、光学モジュールから呼掛けビームを受信し、呼掛けビームを反射パッチに反射させるように動作可能であり、また反射パッチから反射された、振動変調されたビームを受信し、振動変調されたビームを振動検出ユニットに反射させるように動作可能であるビーム反射器を含む。光学モジュールは、呼掛けビームが、該機械または複数の機械に貼り付けられた反射パッチに向けられ得るように、制御モジュールによって方向付けられることもできる。光学モジュールは、複数の機械のうちの少なくとも1つに呼掛けビームを遠隔から送信するように、方向付けられることもできる。光学モジュールはさらに、少なくとも1つの角度で回転可能であり得る。本発明の別の態様によれば、光学モジュールは、振動変調されたビームを復調するためのプロセッサを含んでもよい。
【0008】
本発明の別の実施形態によれば、少なくとも1つの機械の振動を監視するための方法が、少なくとも1つの反射パッチを少なくとも1つの機械に貼り付けること、光学モジュールを備えた振動検出ユニットを、少なくとも1つの機械から遠く離れて配置すること、光学モジュールから呼掛けビームを、少なくとも1つの機械に貼り付けられた少なくとも1つの反射パッチに送信すること、振動変調されたビームを少なくとも1つの反射パッチから光学モジュールに反射させること、および少なくとも1つの機械の振動を決定するために、振動変動されたビームを復調することを含み得る。本発明の別の態様では、この方法は、光学モジュールから呼掛けビームを受信し、呼掛けビームをビーム反射器から反射パッチに反射させ、反射パッチから反射された呼掛けビームを受信し、および振動変調されたビームを光学モジュールに反射させるように動作可能なビーム反射器を設けることを含み得る。
【0009】
本発明の別の実施形態による、少なくとも1つの設備からの複数の機械を解析するための方法。この実施形態では、この方法は、少なくとも1つの設備内の複数の機械に少なくとも1つの反射パッチを貼り付けること、光学モジュールを備えた振動検出ユニットを少なくとも1つの設備内の複数の機械から遠く離れて配置すること、光学モジュールから呼掛けビームを少なくとも1つの設備内の複数の機械に貼り付けられた少なくとも1つの反射パッチに送信すること、振動変調されたビームを少なくとも反射パッチから少なくとも1つの設備内の光学モジュールに反射させること、少なくとも1つの機械の振動データを決定するために、振動変動されたビームを復調すること、少なくとも1つの機械の振動データを遠隔解析設備に送信すること、および複数の設備からの少なくとも1つの機械の振動データから統計情報を決定することを含む。本発明の一態様では、統計情報は、機械の特定のモデルについて決定される、別の態様では、統計情報は、機械の特定の製造元について決定される。別の実施形態では、統計情報は、1つの設備からの複数の機械について決定される。
【0010】
本発明についてここまで一般的な言葉で述べてきたが、次に添付の図面を参照する。図面は、必ずしも一定の尺度で作られていない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
次に本発明について、本発明の例示的な実施形態が示されている添付の図面を参照して以下でより完全に説明する。しかし、本発明は、多くの異なる形で実施されることができ、本明細書で述べる諸実施形態に限定されるものと解釈すべきでなく、これらの実施形態は、本開示が徹底的で完全なものとなるように提供されており、本発明の範囲を当業者に伝えるものである。
【0012】
図1は、機械110の振動を遠隔監視するための遠隔監視システム100を示している。図1aの実施形態は、工場、倉庫、または機械の使用を必要とする他の任意の設備内に含まれてもよい。遠隔監視システム100は、振動検出ユニット120と、反射パッチ130とを含んでもよい。振動検出ユニット120は、制御モジュール150と、呼掛けビーム145を放出する光学モジュール160とを含んでもよい。制御モジュールは、汎用コンピュータ、特定目的コンピュータ、マイクロプロセッサ、他のプログラマブルデータ処理装置、あるいはコンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置に、本発明に従って機能するよう指示することができるコンピュータ読取り可能メモリを含んでもよい。
【0013】
呼掛けビーム145は、磁気ビームであってもよい。磁気ビームは、レーザビームであっても、機械の振動を検出するために使用され得る他の任意の適切なエネルギービームであってもよい。例示的な一実施形態では、光学モジュール160は、カリフォルニア州TustinのPolytec Inc.社によって製造された振動計である。光学モジュール160は、呼掛けビームを送受信するように動作可能な任意の装置、または装置のシステムであってもよいことが当業者には理解されよう。
【0014】
振動検出ユニット120は、機械の振動を監視するように動作可能な任意の位置に置かれてもよい。例示的な一実施形態では、振動検出ユニット120は、設備の天井の構造フレームに取り付けられる。別の実施形態では、振動検出ユニット120は、光学モジュール160が電磁ビームを所望の位置に放出することを可能にするために配置された取外し可能なシステム上に取り付けられてもよい。図1bおよび1cは、設備内の様々な場所に配置された機械に光学モジュール160が呼び掛けることを可能にするために取外し可能なシステムに貼り付けられた光学モジュール160の例示的な実施形態を示している。図1bに示すように、光学モジュール160は、設備の天井付近に置かれたトレーン(train)162に貼り付けられてもよい。トレーン162は、設備の天井でまたはその近くで、トラック(track)164に接してもよい(interface)。トレーン162は、任意の所望の機械、または機械のセットに対して配置され得るように、トラック164との関連で移動されてもよい。トレーン162は、トラック上をあちこち、手動で誘導されて移動されても、電気誘導されて移動されてもよい。図1cに示すように、光学モジュール160は、設備の床をあちこち移動し得るモバイルカート166に貼り付けられてもよい。モバイルカート166は、床に直接に接してもよく、またはトラック(図示せず)に接してもよい。図1cの例示的な実施形態では、モバイルカート166は、モバイルカート166が床を転げ回ることを可能にするためのキャスタ168を含む。モバイルカート166は、手動で誘導されて移動されても、電気誘導されて移動されてもよい。
【0015】
光学モジュール160は、1つまたは複数の回転および/または並進自由度の周りで方向付けられてもよい。本発明では任意の数の角度自由度が企図されていることが当業者には理解されよう。光学モジュール160は、それだけに限らないが、ビームの焦点距離、電力および多重度(multiplicity)の調整を含めて、放出された呼掛けビーム145の制御特性に合わせて調整可能であり得る。調整は、ソフトウェアプログラムの制御の下で電気機械的に実施されても、オペレータによって手動で実施されてもよい。制御モジュール150は、光学モジュール160のビーム指向方向、および放出される呼掛けビーム145の焦点距離など、光学モジュール160の他の調整を制御する。制御モジュール150は光学モジュール160の動作に関する外部コマンドを受信することもでき、制御モジュール150は、復調された振動データを外部または遠隔の解析設備に報告することもできる。光学モジュールは、光学モジュールの振動の診断検査を実施するために、事実上静止した表面上の反射目標に呼掛けビームを向けるように回転されてもよい。
【0016】
遠隔監視システム100の反射パッチ130は、機械110に貼り付けられてもよい。反射パッチ130は、機械110の任意の位置で貼り付けられてもよい。機械の様々な構成要素または位置の振動を監視するのに使用するために、複数の反射パッチが、機械の複数の位置において機械に貼り付けられることもできる。
【0017】
反射パッチ130は、通常または非通常の入射角度で呼掛けビームを受信し、同じまたは類似の入射角度に沿って呼掛けビーム145を反射する再帰性反射パッチとすることができる。例示的な一実施形態では、反射パッチ130は、反射パッチ130の表面に通常のベクトルに対して何十度も軸外の呼掛けビーム145を反射させるよう動作することができる。例示的な一実施形態では、反射パッチ130は、再帰性反射テープである。再帰性反射テープは、機械に容易に貼り付けられることができ、ビームが入来ビームと同じまたは類似の入射角度で反射されることを可能にする。例示的な実施形態の再帰性反射テープは、それだけに限らないが、コネチカット州New BritianのReflexite Americaによって販売される反射テープを含めた市販のテープであっても、特に本発明で使用するために設計されまた製造されたテープであってもよい。別の実施形態では、反射パッチ130は、少なくとも1つのコーナーキューブ反射器を含む。それだけに限らないが、ミラーや他のタイプの再帰性反射テープを含めて、送信されたビームの同じまたは類似の入射角度に沿ってビームを反射するための任意の反射パッチが使用されてもよいことが当業者には理解されよう。
【0018】
光学モジュール160は、機械110に貼り付けられた反射パッチ130に向かって呼掛けビーム145を送信してもよい。呼掛けビーム145は、監視される機械110の筐体に貼り付けられた反射パッチ130へと進む。反射パッチ130は、呼掛けビーム145を受信し、振動変調されたビーム170としてその呼掛けビームを反射する。振動変調されたビーム170は、呼掛けビーム145と同じまたは類似の経路に沿って光学モジュール160に戻る。機械の振動、またそれに貼り付けられた反射パッチの振動により、振動変調されたビーム170は、機械110の振動情報を運ぶ。
【0019】
機械の振動を決定するために、振動変調されたビーム170は光学モジュール160内で復調され、機械振動データが回復される。光学モジュール160は、振動変調されたビーム170の非常に狭帯域のスペクトル範囲の外の周囲放射をフィルタ処理するための光学フィルタを含むこともできる。振動変調されたビームの復調は当業者にはよく理解されており、ドプラーシフト復調を含めて、振動変調されたビームの中に含まれる振動情報を決定するために振動変調されたビームを復調するための任意の適切な方法またはシステムが使用されてもよいことが当業者には理解されよう。
【0020】
振幅検出ユニット120はさらに振動分離ユニット180を含むことができ、この振動分離ユニットは、振動変調されたビーム170内に埋め込まれた振動データへの固体伝搬振動(structural borne vibration)の干渉を緩和する。振動分離ユニット180は、振動検出ユニット120とそのホスト構造物の間に設置されてもよい。振動分離ユニットは、当業者分野ではよく知られており、市販されている。振動分離ユニットは、それだけに限らないが、ばねおよび梁柱アイソレータ、浮き袋(air bladder)、および粘弾性制振材を含めて、複数の技術のうちの1つまたはその組合せに基づく。
【0021】
振動検出ユニットの構成要素は1つのシステムに組み込まれることができ、または別個の構成要素を含んでもよい。例示的な一実施形態では、光学モジュール160および制御モジュール150は、設備内に一緒に取り付けられる別個の構成要素である。別の実施形態では、光学モジュール160および制御モジュール150は、統合されたシステムである。別の実施形態では、振動検出ユニットの諸構成要素は、それぞれ異なる位置に常駐する。たとえば、光学モジュール160は、監視される機械を含む部屋内に置かれることができ、制御モジュール150は、別個の部屋、または設備とは完全に別の位置に置かれてもよい。
【0022】
図2の実施形態に示すように、振動検出ユニット120は、複数の機械110のそれぞれの振動を監視するために使用されてもよい。反射パッチ130は、監視される複数の機械に貼り付けられ得る。光学モジュール160の角度および/または並進の指向位置は、制御モジュール150に常駐するソフトウェア制御システムを介して制御されても、電気機械制御を介して手動で制御されてもよい。光学モジュール160は、呼掛けビームを監視される機械の反射パッチに位置合わせするために複数の角度の周りを回転されてもよい。別の実施形態では、光学モジュール160はさらに、光学モジュール160が、監視される機械の反射パッチ130への呼掛けビーム145の入射角度を最適化するように複数の機械に対して直線移動する(translate)ことを可能にするために、少なくとも1つのトラック(図示せず)に取り付けられてもよい。光学モジュール160が呼掛けビーム145を反射パッチ130に送信できるように光学モジュール160を配置する任意の手段が、本発明では企図されることが当業者には理解されよう。
【0023】
工場または他の場所で、光学モジュール160と機械に貼り付けられた反射パッチ130との間の経路は、妨害を受けることがある。図2は、障害物210が、呼掛けビーム145が光学モジュール160から反射パッチ130に直線的に送信されることの妨げとなっている状態を示している。ビーム反射器220が、呼掛けビームを障害物の周りで反射させるために使用されてもよい。ビーム反射器220は、呼掛けビーム145の向きが光学モジュール160から反射パッチ130に変更されるように位置合わせされてもよい。ビーム反射器220は、反射パッチ130および光学モジュール160のすぐ近くの任意の位置に貼り付けられてもよい。例示的な一実施形態では、ビーム反射器220は、取付けユニット225を使用して、工場の天井などの構造フレームに取り付けられる。取付けユニット225は、ビーム反射器振動分離ユニット230を含み得る。ビーム反射器220は、複数の機械を監視するため、呼掛けビーム145の入射および反射角度を変更するための遠隔制御された回転ユニットを含むこともできる。呼掛けビームが反射パッチ130への障害物の周りで向きを変更することを可能にする任意のシステムが、本発明では企図されることが当業者には理解されよう。
【0024】
図3は、監視される複数の機械を収容する設備310と、遠隔解析設備320との間の双方向の通信リンク330を示している。遠隔解析設備320は、機械に関する振動問題を解決するための戦略を決定するために振動データを解析するのに使用されてもよい。通信リンク330は、衛星ベース、光ファイバ、地上ベース、無線、有線、インターネットまたは他の任意のデータ移送設備であり得る。遠隔解析設備320は、メモリ、入出力(「I/O:input/output」)インターフェースおよびネットワークインターフェースをさらに含み得るパーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータなどの任意のプロセッサ駆動装置を含んでもよい。メモリは、データファイル、ならびにオペレーティングシステム(「OS:operating system」)およびデータ解析プログラムなどの様々なコンピュータ実行プログラムを格納してもよい。
【0025】
遠隔解析設備320は、データ解析プログラムを使用して、少なくとも1つの設備からの1つまたは複数の機械からの振動データを解析してもよい。データ解析プログラムは、振動データの統計解析を含んでもよい。ある実施形態では、遠隔解析設備は、複数の設備内の機械の特定のモデルまたは製造元に関する統計情報を決定してもよい。別の実施形態では、遠隔解析設備は、ある特定の設備内のすべての機械に関する統計情報を決定してもよい。本発明は、上述の統計解析に限定されず、複数の機械に関する任意の統計解析であり得ることが当業者には理解されよう。
【0026】
本発明の多くの修正および他の実施形態が、上記説明および関連の図面で提示される教示の利点を得る本発明が関係する当業者には考えられよう。したがって、本発明は開示した特定の諸実施形態に限定されず、修正および他の実施形態が添付の特許請求の範囲内に含まれるものであることを理解されたい。本明細書では特定の用語が使用されているが、それらは限定のためではなく、一般的かつ説明的な意味で使用されるものにすぎない。また、図面の符号に対応する特許請求の範囲中の符号は、単に本願発明の理解をより容易にするために用いられているものであり、本願発明の範囲を狭める意図で用いられたものではない。そして、本願の特許請求の範囲に記載した事項は、明細書に組み込まれ、明細書の記載事項の一部となる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1a】本発明の一態様による、機械からの振動情報を遠隔監視するシステムを示す図である。
【図1b】本発明の一態様による、天井の取外し可能なシステムに貼り付けられた光学モジュールを用いて機械からの振動情報を遠隔監視するシステムを示す図である。
【図1c】本発明の一態様による、床の取外し可能なシステムに貼り付けられた光学モジュールを用いて機械からの振動情報を遠隔監視するシステムを示す図である。
【図2】本発明の一態様による、障害物の周りの呼掛けビームの経路変更を示す図である。
【図3】本発明の一態様による、振動検出ユニットと遠隔サービス設備の間の通信の関係を示す図である。
【符号の説明】
【0028】
100 遠隔監視システム
110 機械
120 振動検出ユニット
130 反射パッチ
145 呼掛けビーム
150 制御モジュール
160 光学モジュール
162 トレーン
164 トラック
166 モバイルカート
168 キャスタ
170 振動変調されたビーム
180 振動分離ユニット
210 障害物
220 ビーム反射器
225 取付けユニット
230 ビーム反射器振動分離ユニット
310 設備
320 遠隔解析設備
330 通信リンク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機械(110)の振動を監視するためのシステムであって、
前記機械(110)に貼り付けられた反射パッチ(130)と、
光学モジュール(160)を備えた振動検出ユニット(120)とを備え、前記光学モジュール(160)が呼掛けビーム(145)を前記反射パッチ(130)に送信し、前記反射パッチ(130)が振動変調されたビーム(170)を前記振動検出ユニット(120)に反射し、前記振動検出ユニット(120)の前記光学モジュール(160)が、前記機械(110)の振動を決定するために前記呼掛けビーム(145)を復調するシステム。
【請求項2】
前記呼掛けビーム(145)がレーザビームを備える請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記光学モジュール(160)から前記呼掛けビーム(145)を受信し、前記呼掛けビーム(145)を前記反射パッチ(130)に反射させるように動作可能であり、また前記反射パッチ(130)から反射された前記振動変調されたビーム(170)を受信し、前記振動変調されたビーム(170)を前記振動検出ユニット(120)に反射させるように動作可能であるビーム反射器(220)をさらに備える請求項1記載のシステム。
【請求項4】
前記光学モジュール(160)が、前記呼掛けビーム(145)が、前記機械(110)に貼り付けられた前記反射パッチ(130)に向けられ得るように制御モジュール(150)によって方向付けられ得る請求項1記載のシステム。
【請求項5】
複数の機械をさらに備え、前記光学モジュール(160)が前記制御モジュール(150)によって、前記複数の機械のうちの少なくとも1つに前記呼掛けビーム(145)を送信するように方向付けられ得る請求項4記載のシステム。
【請求項6】
前記光学モジュール(160)が前記制御モジュール(150)によって、前記複数の機械のうちの少なくとも1つに前記呼掛けビーム(145)を遠隔から送信するように方向付けられる請求項5記載のシステム。
【請求項7】
前記光学モジュール(160)が、少なくとも1つの角度で回転可能である請求項6記載のシステム。
【請求項8】
前記光学モジュール(160)が、前記振動変調されたビーム(170)を復調するためのプロセッサを備える請求項1記載のシステム。
【請求項9】
前記光学モジュール(160)が、前記機械(110)を収容する設備(310)の天井に貼り付けられたトラック(164)システム上をあちこち移動できるトレーン(162)に貼り付けられる請求項1記載のシステム。
【請求項10】
前記光学モジュール(160)が、前記機械(110)を収容する設備(310)の床をあちこち移動できる取付けカート(166)に貼り付けられる請求項1記載のシステム。

【図1a】
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【図1b】
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【図1c】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−206066(P2007−206066A)
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−18815(P2007−18815)
【出願日】平成19年1月30日(2007.1.30)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】