説明

機械式駐車場装置

【課題】持ち込まれた雨滴などが滴下しても良好な電気的な接触を保つことができるようにした機械式駐車装置を提供する。
【解決手段】先端部に給電プラグ10を有した巻取側電源ケーブル9を引き出し可能に巻き取った電源ドラム6をパレット1に設置し、巻取側電源ケーブル9の他端に接続して設けた固定側電源ケーブル11を可動側接触部12に接続し、パレット1の停止位置における格納スペースの床部に、電源に接続した固定側接触部6と、この固定側接触部6の上部を覆う保護カバー14と、定常状態では保護カバー14で固定側接触部6を覆うように付勢するばね20,21とを設け、一方、パレット1側には、その停止位置までの移動を利用して保護カバー14に当接して固定側接触部6を露出させる駆動カバー開放用駆動部材11を設け、保護カバー14の移動によって露出した固定側接触部6と、パレット1の下部に設けた可動側接触部5とを接触状態にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車車両を格納スペースに収納した状態でバッテリーの充電を行うことが可能な機械式駐車場装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の機械式駐車装置において、パレット上に駐車車両である電気自動車を搭載し、格納スペースに収納した状態で電気自動車のバッテリーの充電を行う構成が知られており、格納スペースの停止位置に電源側の固定接触部を配置し、またパレット側にはパレットが同停止位置まで移動したとき固定接触部に接触する接触部を設けて、停止位置で充電回路が形成されるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1〜4を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平4−366283号公報
【特許文献2】特開平6−57986号公報
【特許文献3】特開平6−57987号公報
【特許文献4】実開平5−62667号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の機械式駐車装置は、格納スペースの停止位置に設けた電源側の固定接触部が露出する構成であったため、駐車車両によって持ち込まれた雨滴などが上方部から滴下してこの固定接触部に付着すると、電気的な接触が損なわれたり、望んでいた充電が行われないなどのトラブルが発生する可能性があった。また駐車車両のバッテリー充電用端子の取り付け位置が車種によって異なると、給電プラグとバッテリー充電用端子間の接続作業が面倒になってしまう。
【0005】
本発明の目的は、給電プラグとバッテリー充電用端子間の接続作業を容易にし、しかも、持ち込まれた雨滴などが滴下しても良好な電気的な接触を保つことができるようにした機械式駐車装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記目的を達成するために、駐車車両を搭載可能なパレットと、このパレット側に設けられて前記駐車車両のバッテリーに接続可能な給電プラグと、この前記給電プラグと電気的に接続した可動側接触部と、前記パレットを所定の格納スペースへ収納するとき前記可動側接触部と接触すると共に電源に接続して位置固定した固定側接触部とを備えた機械式駐車装置において、前記格納スペースに、前記固定側接触部の上方部に設けた保護カバーと、この保護カバーを前記固定側接触部の上方部の定常位置に保持するばねとを設け、前記パレットには、その回転部に引き出し可能に巻き取った引出側電源ケーブルを有する電源ドラムと、前記引出側電源ケーブルの引き出し側端部に接続した前記給電プラグを非充電状態で保持する保持部と、前記引出側電源ケーブルの巻き取り側端部に接続されて他端を前記可動側接触部に接続した固定側電源ケーブルと、前記パレットを前記格納スペースの停止位置へ移動したとき前記ばねに抗して前記保護カバーを開放位置へ駆動させるカバー開放用駆動部材とを設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明による機械式駐車装置によれば、電源設備と給電プラグ間を定常状態では可動側接触部と固定側接触部間で電気的に分離しておくことができるので、電源ドラムにおける巻取側電源ケーブルの引き出し長さを容易に調整可能にすることができ、駐車車両のバッテリー充電用端子が車種によって異なる位置に設けられていても、電源ドラムにおける巻取側電源ケーブルの引き出し長さを調整することによって容易に接続することができる。また定常状態では可動側接触部と固定側接触部間で電気的に分離することによって固定側接触部が露出してしまうが、定常状態では固定側接触部を保護カバーによって覆って、駐車車両を介して滴下してくる雨水や他の異物から保護して電気的な状態を良好に保持することができる。しかも、充電時には保護カバーを容易かつ確実に開放させることができ、従って、駐車状態を利用してバッテリーの充電が行われるものとして処置したものの、接触不良により未充電であったというような不具合を防止することができ、信頼性を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施の形態による機械式駐車装置を示す要部側面図である。
【図2】図1に示した機械式駐車装置の要部である電源ドラムの正面図である。
【図3】図1に示した機械式駐車装置の床部側における定常状態を示す要部拡大図である。
【図4】図1に示した機械式駐車装置の格納状態を示す要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施の形態による機械式駐車装置を示しており、駐車車両を搭載可能な複数のパレット1と、各パレット1を所定位置で格納する複数の格納スペース2と、駐車車両を搭載した各パレット1を所定の格納スペース2へと駆動する駆動装置およびそのときに指令を与える操作部などを有している。複数の格納スペース2および複数のパレット1のうち少なくとも一対には、パレット1に構成した可動側充電部3と、格納スペース2の床部の固定側充電部4が構成され、駐車車両である電気自動車のバッテリーを充電可能な充電装置を構成している。また、上述した可動側充電部3を有する格納パレット1は、充電に係わる操作部を操作したとき、あるいは後述する給電プラグを電気自動車のバッテリーに接続したことを検出したときなどに、固定側充電部4が設置された格納スペース2へと案内駆動するように構成している。
【0011】
上述した充電装置の可動側充電部3を有したパレット1には、支持部材5が付設され、この支持部材5上に電源ドラム6および保持部7を取り付けている。この電源ドラム6には、拡大正面図である図2に示したように回転部8に引き出し可能に巻き取られた巻取側電源ケーブル9が設けられ、この巻取側電源ケーブル9の引き出し側端部には電気自動車のバッテリー充電用端子に接続する給電プラグ10を取り付けている。また巻取側電源ケーブル9の巻き取り側端部には、図1に示したように固定側電源ケーブル11の一端部が接続され、この固定側電源ケーブル11の他端側はパレット1の底部を利用して導き、詳細を後述する可動側充電部3の可動側接触部12に接続している。
【0012】
図2に示した非充電状態で巻取側電源ケーブル9は、大半が電源ドラム6の回転部8に巻き取られ、先端に設けた給電プラグ10は支持部材2上の電源ドラム6の側方に配置した保持部7内にその先端を嵌合して保持している。しかし、電気自動車のバッテリー充電用端子に給電プラグ10を接続するときは、図1に示すように給電プラグ10の握り部13を作業者が握りながら保持部7から取り出し、巻取側電源ケーブル9を電源ドラム6から必要な長さだけ引き出すと、電気自動車の種類によってバッテリー充電用端子の位置が異なる場合でも、容易に両者を接続することができる。
【0013】
また、図2に示した電源ドラム6には、回転部8の回転を許すように鎖錠を解除したり、回転部8の回転を阻止するように鎖錠するロックレバー14を設け、巻取側電源ケーブル9を電源ドラム6から必要な長さだけ引き出すとき、ロックレバー14を時計方向に回転して鎖錠位置まで移動させ、その他の状態ではロックレバー14を反時計方向に回転して解錠位置まで移動するように構成している。この構成によれば、作業者が給電プラグ10の握り部13を握った後に、ロックレバー14を反時計方向に回転して解錠位置まで移動し、その後、給電プラグ10を電気自動車のバッテリー充電端子に電気的に接続することができるため、巻取側電源ケーブル9を不必要の伸ばすことによって発生するトラブルも防止することができる。
【0014】
一方、パレット1を格納するために使用される格納スペース2の床部には、図1に示すように上述した充電装置の固定側充電部4が構成されており、この固定側充電部4は図示しない電源に接続した固定側接触部15を有している。この固定側接触部15は、可動側充電部3を持つパレット1が固定側充電部4を持つ格納スペース2に収納されたとき、このパレット1の可動側接触部12と接触するように構成されている。従って、上述した給電プラグ10と電気自動車のバッテリー充電端子との電気的接続作業時は、可動側接触部12と固定側接触部15とが電気的に接続される前であり、安全に行うことができる。その後、可動側充電部3を持つパレット1が固定側充電部4を持つ格納スペース2に収納されたとき、可動側接触部12と固定側接触部15とが電気的に接続され、この状態で初めて給電プラグ10から電気自動車のバッテリーへの充電が可能な状態となる。
【0015】
次に、上述したパレット1側の充電装置の可動側充電部3についてさらに説明する。図1に示すように、パレット1の底部にはボルトによって固定板16が固定され、この固定板16に固定した支持脚17,18によって絶縁支持物19を支持し、この絶縁支持物19に周辺部から電気的に絶縁した状態で可動側接触部12を支持している。この可動側接触部12は、パレット1の進行方向に向かって下方への突出長を抑えた山状に形成されている。また、可動側接触部12におけるパレット1の進行方向にはカバー開放用駆動部材20が固定されている。
【0016】
続いて、上述した格納スペース2の床部における充電装置の固定側充電部4についてさらに説明する。要部を拡大した図3に示すように床部には、充電部ベース21が固定され、この充電部ベース21に絶縁物22によって周囲から電気的に絶縁された状態で三相交流の固定側接触部15の三相分を並置して設け、この固定側接触部15を図示しないケーブルなどによって三相交流電源に接続している。また、この固定側接触部15の上方部には、駐車車両に付着した雨滴などが固定側接触部15に滴下したり、他の望まない異物が付着して接触不良等の電気的問題が発生しないように保護するために、保護カバー23が移動可能に配置されている。
【0017】
充電部ベース21には対を成す支持部材24,25が固定され、この支持部材24,25間を橋絡した二本の棒状等の案内体26が固定されている。上述の保護カバー23は、これら両案内体26に沿ってその軸方向に移動可能に取り付けられているが、案内体26に沿ってその軸方向への移動を容易にするために様々な周知のガイド構成を採用することができる。しかも、定常状態で保護カバー23が固定側接触部15を覆った上方位置に保持するため、案内体26の中間部にはその軸方向に移動可能な中間受け部27を設け、この中間受け部27と保護カバー23の側壁部28間に位置するように案内体26の外周部に配置したコイル状の第一のばね29を設け、また中間受け部27と支持部材25間に同様に配置したコイル状の第二のばね30とを設けている。上述した案内体26はほぼ同一水平面上に複数本を設けても良いし、上下方向に多少ずれていても良い。
【0018】
このようにして、第一のばね29と第二のばね30とによってバランスのとれた位置に中間受け部27を保持しながら、第一のばね29および第二のばね30のばね力は側壁部28を介して保護カバー23を左方へ付勢している。ばね力を受けた保護カバー23は、支持部材24あるいはその近傍に位置する適当な固定部材に当接させることによって、固定側接触部15を保護する所定位置に保持している。
【0019】
ここで、パレット1の底部に設けたカバー開放用駆動部材20は、パレット1が所定の格納スペースに移動してくるとき、その停止位置の少し前に保護カバー23と当接する位置関係で設けられ、その後、パレット1が所定の停止位置に達するまでの移動によって、当接している保護カバー23を案内体26の軸方向に移動させることになる。このため、保護カバー23を案内することになる案内体26は、駐車車両を搭載して移動してくるパレット1の移動方向と軸方向を合わせて配置している。さらに、可動側接触部12および固定側接触部15は、詳細を後述するようにパレット1が所定の位置に停止したとき、可動側接触部12が固定側接触部15に接触する位置関係で設けている。
【0020】
図3に示した非充電状態つまり定常状態では、第一のばね29および第二のばね30のばね力を受けた保護カバー23は、支持部材24あるいはその近傍に位置する適当な固定部材に当接して固定側接触部15を保護する所定位置に保持されている。従って、この状態で駐車車両などから雨水が滴下しても、保護カバー23によって固定側接触部15が保護されており、電気的状態を良好に保っている。また、固定側接触部15は保護カバー23によって埃や他の異物からも保護されている。
【0021】
今、機械式駐車装置に車両を駐車するとき、駐車状態で車両のバッテリーを充電したい場合、係員または駐車車両の運転手等は機械式駐車装置の操作部からそのための指定を行うと、図1で説明したパレット1が選択される。その後、パレット1に駐車車両を搭載し、係員または駐車車両の運転手等がパレット1上に搭載されている電源ドラム6の給電プラグ10の握り部13を握りながら保持部7から取り出し、巻取側電源ケーブル9を電源ドラム6から必要な長さだけ引き出すと、電気自動車の種類によってバッテリー充電用端子の位置が異なる場合でも、容易に給電プラグ10を駐車車両のバッテリー充電用端子に接続することができる。この作業時は、まだパレット1が図1に示した格納スペース2へ案内される前であるから、固定側接触部15と可動側接触部12間が未接触状態で充電回路が形成されていないため、誰でも安全に作業を行うことができる。
【0022】
この予備接続が完了した段階で、操作部からパレット1を所定位置に格納するための操作を行う。すると、機械式駐車装置が作動して、このパレット1を格納スペース2の専用充電位置へと移動させることになる。
【0023】
このとき、図4に示すようにパレット1が停止位置の少し手前まで移動してくると、先ず、可動側接触部12の前面側に設けたカバー開放用駆動部材20が保護カバー23に当接する。その後もパレット1は、予め定められた停止位置に達するまで移動するため、カバー開放用駆動部材20は第一のばね29および第二のばね30を圧縮しながら保護カバー23を案内体26に沿って支持部材25側へ駆動して行く。一方、保護カバー23が移動することによって固定側接触部15が露出され、この固定側接触部15に可動側接触部12が接触して停止位置に達する。パレット1がこの停止位置に達すると、同図に示すように交流電源……固定側接触部15……可動側接触部12……固定側電源ケーブル11……巻取側電源ケーブル9……給電プラグ10……バッテリー充電用端子という充電回路を形成され、この状態以降の駐車時間を利用してバッテリーの充電が行われる。
【0024】
その後、駐車車両を出庫する操作を行うと、パレット1は図4に示した状態から図3に示した状態へと移動する。このときのパレット1と共にカバー開放用駆動部材20も同方向に移動するため、保護カバー23を右方へ押していた力が解放される。しかし、保護カバー23は、第一のばね29および第二のばね30によってカバー開放用駆動部材20に追従して左方の定常位置へと戻されて行く。このときも、カバー開放用駆動部材20の移動は案内体26によって案内されるので、保護カバー23によって可動側接触部12が傷付くことはない。この移動と同時に可動側接触部12も固定側接触部15から次第に分離され、図3に示すように保護カバー23は固定側接触部15の上方部を覆った定常位置まで戻り、再び、固定側接触部15を保護する。
【0025】
このような充電装置付き機械式駐車装置によれば、先端部に給電プラグ10を有した巻取側電源ケーブル9を引き出し可能に巻き取った電源ドラム6をパレット1に設置し、巻取側電源ケーブル9の他端に接続して設けた固定側電源ケーブル11を可動側接触部12に接続しているため、可動側接触部12と固定側接触部15が電気的に接続されていない状態、つまり電源に給電プラグ10が電気的に接続されていない状態で、給電プラグ10をパレット1上に未使用状態で保持したり、給電プラグ10と駐車車両のバッテリー充電用端子を接続する事前作業を行うことになり、駐車車両のバッテリー充電用端子が車種によって異なる位置に設けられていても、巻取側電源ケーブル9の引き出し長さを調整することによって容易かつ安全に接続することができる。
【0026】
しかも、上述した構成によって、未充電の定常状態では固定側接触部15が露出してしまうことになるが、パレット1の停止位置における格納スペース2に、電源に接続した固定側接触部15と、この固定側接触部15の上部を覆う保護カバー23とを設け、定常状態では保護カバー23をばね29,30によって固定側接触部15を覆う位置に保持し、一方、パレット1の停止位置までの移動を利用して、カバー開放用駆動部材20により保護カバー23を駆動し、保護カバー23の移動によって露出した固定側接触部15と、パレット1の下部に設けた可動側接触部12とを接触状態にして充電回路を形成するようにしたため、充電時にのみ保護カバー23を開放させるが、定常状態では固定側接触部15を保護カバー23によって駐車車両を介して滴下してくる雨水や他の異物から保護することができるので、電気的な状態を良好に保持することができる。従って、駐車状態を利用してバッテリーの充電が行われるものとして処置したものの、接触不良により未充電であったというような不具合を防止することができ、信頼性を一層高めることができる。
【0027】
特に、上述した構成では、パレット1が充電可能な格納スペースへ進入してくるとき、その進入方向に合わせて案内体26の軸方向、保護カバー23の移動方向、およびばね20,21の伸張方向を合わせて配置しているため、構造を簡略化することができる。
【0028】
尚、保護カバー23を開閉移動する具体的な構成は、パレット1の停止位置までの移動を利用してカバー開放用駆動部材20により保護カバー23を駆動する構成であれば、図示のものに限らず採用することができる。また、可動側接触部12をパレット1の底部に設け、固定側接触部15も格納スペース2の床部に設けているが、これらを側方部などに配置した場合も、固定側接触部6が露出していると同様に持ち込まれた雨水やその他の異物が付着して接触不良を起こす危険があるので、同様に適用して対策することができる。さらに、非充電状態の給電プラグ10を保持する保持部7の位置や構造は、図示のものに限らず採用することができる。
【符号の説明】
【0029】
1 パレット
2 格納スペース
3 可動側充電部
4 固定側充電部
5 支持部材
6 電源ドラム
7 保持部
8 回転部
9 巻取側電源ケーブル
10 給電プラグ
11 固定側電源ケーブル
12 可動側接触部
13 握り部
14 ロックレバー
15 固定側接触部
16 固定板
17 支持脚
18 支持脚
19 絶縁支持物
20 カバー開放用駆動部材
21 充電部ベース
22 絶縁物
23 保護カバー
24 支持部材
25 支持部材
26 案内体
27 中間受け部
28 側壁部
29 ばね
30 ばね

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車車両を搭載可能なパレットと、このパレット側に設けられて前記駐車車両のバッテリーに接続可能な給電プラグと、この前記給電プラグと電気的に接続した可動側接触部と、前記パレットを所定の格納スペースへ収納するとき前記可動側接触部と接触すると共に電源に接続して位置固定した固定側接触部とを備えた機械式駐車装置において、
前記格納スペースに、前記固定側接触部の上方部に設けた保護カバーと、この保護カバーを前記固定側接触部の上方部の定常位置に保持するばねとを設け、前記パレットには、その回転部に引き出し可能に巻き取った引出側電源ケーブルを有する電源ドラムと、前記引出側電源ケーブルの引き出し側端部に接続した前記給電プラグを非充電状態で保持する保持部と、前記引出側電源ケーブルの巻き取り側端部に接続されて他端を前記可動側接触部に接続した固定側電源ケーブルと、前記パレットを前記格納スペースの停止位置へ移動したとき前記ばねに抗して前記保護カバーを開放位置へ駆動させるカバー開放用駆動部材とを設けたことを特徴とする機械式駐車装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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