説明

機能装置およびそれに用いられる拡張機能モジュール

【課題】ゲート装置に対して接続するだけで、多種多様な機能を持つシステム構築が可能であり、かつゲート装置における給電能力を上げなくても各機能が過不足なく動作するように、効率よく電力を供給することができる機能装置およびそれに用いられる拡張機能モジュールを提供する。
【解決手段】拡張機能モジュール9にさらなる機能拡張モジュール9を嵌合する際に、二次側が低消費電力拡張モジュール9Lである場合、一次側が高消費電力拡張機能モジュール9Hおよび低消費電力拡張機能モジュール9Lである場合のいずれにも嵌合可能であるが、二次側が高消費電力拡張機能モジュール9Hである場合、一次側が高消費電力拡張機能モジュール9Hおよび低消費電力拡張機能モジュール9Lのいずれにも嵌合不能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報および電力を送ることができる配線システムに用いる機能装置およびそれに用いられる拡張機能モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、端末器を通じて負荷の操作(監視)制御を行うシステムには、端末器へ中央監視装置から複極のベースバンド信号からなる伝送信号を時分割多重によって送り、各端末器ではこの伝送信号を利用して情報の授受を行うとともに、端末回路部の電源を得るシステムがあった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
そして、このシステムでは、埋め込み型の配線器具用に規格されているスイッチボックスとこれに対応する取付枠を用いて操作スイッチ等を設けた操作用端末器を壁面に埋め込み配線することで、従前の壁スイッチと同様の使い方が行われるようになっている。また2組の操作用端末器を取り付ける場合には、2つの取付窓を備えた二連用の取付枠を用い、取付枠の片側の一連分を一連型のスイッチボックスに取り付け、残りの片側を壁面に沿わせるように配置し、各々の取付窓に操作用端末器を取り付けることで、2つの操作用端末器を併設する構成を採用していた。また、取付窓間に設けた導電片を両側の取付窓に設けた操作用端末器のリード片を接触させることで、一方の操作用端末器(スイッチボックス側)から他方の操作用端末器へ信号線を送り配線する構成となっている。
【特許文献1】特許第3136006号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述のシステムでは伝送信号により端末器の端末回路部に電力を供給することができるものの、例えば信号線の電流容量等の制限から制御用端末器により制御される負荷への電源供給はそれぞれの設置場所において商法電源から供給する構成となっていた。そのため、2線の信号線を各端末器間で接続するだけでよく、信号線について省配線化を図ることができる一方で、負荷に対する電源線の配線が従前のままであるため、制御用端末部の設置場所が制限されるという課題があった。
【0005】
しかも、端末器は監視対象からのデータの取り込みかあるいは制御データに基づいた負荷の制御かの機能しかないため、それ自体が独自の機能を持つ構成ではなく、多様な機能を展開できるものではなかった。
【0006】
さらに、多様な機能を展開しようとすれば、ゲート装置が供給する給電能力で同時に複数の機能を動作させる必要があり、効率よく電力を供給する必要が生じ得る。
【0007】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、ゲート装置に対して接続するだけで、多種多様な機能を持つシステム構築が可能であり、かつゲート装置における給電能力を上げなくても各機能が過不足なく動作するように、効率よく電力を供給することができる機能装置およびそれに用いられる拡張機能モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る機能装置は、電力線に接続されている電力路接続口と情報線に接続されている情報路接続口とをモジュール化して形成した接続口を備えたゲート装置に接続される機能装置であって、前記ゲート装置の電力路接続口および情報路接続口に接続され、前記ゲート装置から前記電力を得るとともに前記ゲート装置を介して前記情報信号の授受を行う基本機能モジュールと、基本機能モジュールに接続可能に構成され、基本機能モジュールから非接触により電力の供給を受け得る拡張機能モジュールであって、所定の電力以上の消費電力を必要とする高消費電力拡張機能モジュールおよび所定の電力未満の消費電力を必要とする低消費電力拡張機能モジュールの少なくともいずれか1つとを具備し、高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールは、さらなる低消費電力拡張機能モジュールを嵌合可能である一方、高消費電力拡張機能モジュールを嵌合不能に構成されることを特徴とするものである。
【0009】
上記構成の機能装置は、電力線に接続されている電力路接続口と情報線に接続されている情報路接続口とをモジュール化して形成した接続口を備えたゲート装置に接続される。そして、基本機能モジュールは、ゲート装置の電力路接続口および情報路接続口に接続され、ゲート装置から電力を得るとともにゲート装置を介して情報信号の授受を行う。さらに拡張機能モジュールは、種々の機能を追加するためモジュールであって、基本機能モジュールから非接触により電力の供給を受けて動作する。拡張機能モジュールは、所定の電力以上の消費電力を必要とする高消費電力拡張機能モジュールと所定の電力未満の消費電力を必要とする低消費電力拡張機能モジュールとに区別される。
【0010】
ここで、このような配線システムに用いる機能装置においては、基本機能モジュールに種々の機能を追加するための拡張機能モジュールが取り付けられ、さらに拡張機能モジュールにもさらなる拡張機能モジュールが取り付けられ得る。このように拡張機能モジュールが順に接続されている場合、各拡張機能モジュールへの給電は各モジュールが備える非接触給電機構により行う。例えば、基本機能モジュールに拡張機能モジュールを3つ繋げた場合、非接触給電を行う場合の非接触給電機構の給電効率をそれぞれ70%とすると、3つ目の拡張機能モジュールには、基本機能モジュールに供給される電力の34%(100%(基本機能モジュール)→70%(1つ目)→49%(2つ目)→34%(3つ目))しか給電することができない。したがって、基本機能モジュールから複数の拡張機能モジュールを挟んだ先に消費電力の高い拡張機能モジュールを接続すると、給電能力が足らず拡張機能モジュールが機能しなかったり誤作動を起こす可能性が生じ得る。また、配線システムのゲート装置における給電能力にも限界があり、また、省エネルギーの要請もあるため、供給される所定の電力範囲内で有効に使うことが必要とされる。
【0011】
上記構成においては、機能拡張モジュールにさらなる機能拡張モジュールを嵌合する際に、二次側が低消費電力拡張モジュールである場合、一次側が高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールである場合のいずれにも嵌合可能であるが、ニ次側が高消費電力拡張機能モジュールである場合、一次側が高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールのいずれにも嵌合不能となる。すなわち、一次側にすでに高消費電力モジュールが嵌合されている場合には、それ以降は低消費電力拡張機能モジュールのみ接続可能となる。
【0012】
したがって、電力消費の大きい高消費電力拡張機能モジュールについては、給電量の多い基本機能モジュールにのみ接続可能とすることにより、ゲート装置における供給電力能力を上げなくても各機能モジュールに効率よく電力を供給することができるとともに、ユーザが取り付け順を誤ることにより拡張機能モジュールが機能しない状態となることを未然に防止することができる。
【0013】
好ましくは、基本機能モジュールは、断面矩形状の嵌合凹部が形成された電力供給部を備え、高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールは、断面矩形状の嵌合凹部が形成された電力供給部および断面矩形状の嵌合凸部が形成された電力受給部をそれぞれ備え、基本機能モジュールの嵌合凹部の開口面と高消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出断面とは、略同じ幅および略同じ長さを有し、高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口面と低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出断面とは、略同じ幅および略同じ長さを有し、基本機能モジュールの嵌合凹部の開口面は、低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出断面に比べ、幅または長さのいずれか一方が略同じでいずれか他方がより長いように構成される。
【0014】
この場合、基本機能モジュールには、電力供給部に断面矩形状の嵌合凹部が形成され、各拡張機能モジュールには、電力受給部に断面矩形状の嵌合凸部が形成されるとともに、電力供給部に断面矩形状の嵌合凹部が形成される。そして、基本機能モジュールの嵌合凹部の開口面と高消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出断面とは、嵌合可能な程度に略同じ幅および略同じ長さを有し、高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口面と低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出断面とは、嵌合可能な程度に略同じ幅および略同じ長さを有しているが、基本機能モジュールの嵌合凹部の開口面は、低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出断面に比べ、幅または長さのいずれか一方が略同じでいずれか他方がより長いように構成される。
【0015】
したがって、基本機能モジュールの嵌合凹部の開口面と略同じ幅および略同じ長さを有する高消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出断面は、低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出断面と略同じ幅および略同じ長さを有する高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口面より幅または長さのいずれかが長いため、高消費電力拡張機能モジュールまたは低消費電力拡張機能モジュールの一次側に高消費電力拡張機能モジュールの二次側を嵌合することができない。
【0016】
あるいは、基本機能モジュールは、嵌合凹部が形成された電力供給部を備え、高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールは、嵌合凹部が形成された電力供給部および嵌合凸部が形成された電力受給部をそれぞれ備え、基本機能モジュールの嵌合凹部の開口深さと高消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出長さとは、略同じ長さを有し、高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口深さと低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出長さとは、略同じ長さを有し、基本機能モジュールの嵌合凹部の開口深さは、低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出長さに比べ、より長いように構成される。
【0017】
この場合、基本機能モジュールには、電力供給部に嵌合凹部が形成され、各拡張機能モジュールには、電力受給部に嵌合凸部が形成されるとともに、電力供給部に嵌合凹部が形成される。そして、基本機能モジュールの嵌合凹部の開口深さと高消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出長さとは、略同じ長さを有し、高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口深さと低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出長さとは、略同じ長さを有し、基本機能モジュールの嵌合凹部の開口深さは、低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出長さに比べ、より長いように構成される。
【0018】
したがって、基本機能モジュールの嵌合凹部の開口深さと略同じ長さを有する高消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出長さは、低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出長さと略同じ長さを有する高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口深さより長いため、高消費電力拡張機能モジュールまたは低消費電力拡張機能モジュールの一次側に高消費電力拡張機能モジュールの二次側を嵌合することができない(嵌合すべく嵌合凸部を嵌合凹部に挿通しても一次側および二次側の機能モジュールが接合されず、嵌合することができない)。
【0019】
あるいは、基本機能モジュールは、断面矩形状の嵌合凸部が形成された電力供給部を備え、高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールは、断面矩形状の嵌合凸部が形成された電力供給部および断面矩形状の嵌合凹部が形成された電力受給部をそれぞれ備え、基本機能モジュールの嵌合凸部の突出断面と高消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口面とは、略同じ幅および略同じ長さを有し、高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出断面と低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口面とは、略同じ幅および略同じ長さを有し、基本機能モジュールの嵌合凸部の突出断面は、低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口面に比べ、幅または長さのいずれか一方が略同じでいずれか他方がより短いように構成される。
【0020】
この場合、基本機能モジュールには、電力供給部に断面矩形状の嵌合凸部が形成され、高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールには、電力受給部に断面矩形状の嵌合凹部が形成されるとともに、電力供給部に断面矩形状の嵌合凸部が形成される。基本機能モジュールの嵌合凸部の突出断面と高消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口面とは、略同じ幅および略同じ長さを有し、高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出断面と低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口面とは、略同じ幅および略同じ長さを有し、基本機能モジュールの嵌合凸部の突出断面は、低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口面に比べ、幅または長さのいずれか一方が略同じでいずれか他方がより短いように構成される。
【0021】
したがって、基本機能モジュールの嵌合凸部の突出断面と略同じ幅および略同じ長さを有する高消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口面は、低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口面と略同じ幅および略同じ長さを有する高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出断面より幅または長さのいずれかが短いため、高消費電力拡張機能モジュールまたは低消費電力拡張機能モジュールの一次側に高消費電力拡張機能モジュールの二次側を嵌合することができない。
【0022】
あるいは、基本機能モジュールは、嵌合凸部が形成された電力供給部を備え、高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールは、嵌合凸部が形成された電力供給部および嵌合凹部が形成された電力受給部をそれぞれ備え、基本機能モジュールの嵌合凸部の突出長さと高消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口深さとは、略同じ長さを有し、高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出長さと低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口深さとは、略同じ長さを有し、基本機能モジュールの嵌合凸部の突出長さは、低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口深さに比べ、より短いように構成される。
【0023】
この場合、基本機能モジュールには、電力供給部に嵌合凸部が形成され、各拡張機能モジュールには、電力受給部に嵌合凹部が形成されるとともに、電力供給部に嵌合凸部が形成される。そして、基本機能モジュールの嵌合凸部の突出長さと高消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口深さとは、略同じ長さを有し、高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出長さと低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口深さとは、略同じ長さを有し、基本機能モジュールの嵌合凸部の突出長さは、低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口深さに比べ、より短いように構成される。
【0024】
したがって、基本機能モジュールの嵌合凸部の突出長さと略同じ長さを有する高消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口深さは、低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口深さと略同じ長さを有する高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出長さより短いため、高消費電力拡張機能モジュールまたは低消費電力拡張機能モジュールの一次側に高消費電力拡張機能モジュールの二次側を嵌合することができない(嵌合すべく嵌合凸部を嵌合凹部に挿通しても一次側および二次側の機能モジュールが全体として接合されず、嵌合することができない)。
【0025】
以上のように、嵌合凹部および嵌合凸部の形状の一部を異ならせることにより、嵌合可能/嵌合不能の構成を容易に形成することができる。
【0026】
また、本発明に係る高消費電力拡張機能モジュールは、上記の機能装置に用いられることを特徴とするものである。
【0027】
また、本発明に係る低消費電力拡張機能モジュールは、上記の機能装置に用いられることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0028】
本発明に係る機能装置およびそれに用いられる拡張機能モジュールによれば、電力消費の大きい高消費電力拡張機能モジュールについては、給電効率のよい基本機能モジュールにのみ接続可能とすることにより、ゲート装置における給電能力を上げなくても各機能モジュールに効率よく電力を供給することができるとともに、ユーザが取り付け順を誤ることにより拡張機能モジュールが機能しない状態となることを未然に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の実施形態を説明する。図2は本発明に係る一実施形態における機能装置を用いる配線システムの構成図である。図3は本実施形態における基本機能モジュールの回路構成図であり、図4は本実施形態における拡張機能モジュールの回路構成図である。
【0030】
本実施形態の機能装置を用いるシステムでは、建物内の適所において埋め込み配設している1乃至複数のスイッチボックスを基本ベースとして用いる。これらのスイッチボックス間には壁面内に先行配線した電力線L1と、情報線L2とを送り配線する。また、始端のスイッチボックス2に対して、配線ボックス1内の主幹ブレーカMBと分岐ブレーカBBとを介して屋内に引き込まれた電力線L1を導入するとともに、外部のインターネット網NTにゲートウェイGW(必要に応じてルータ、ハブ)を介して接続されている情報線L2を導入してある。
【0031】
なお、本実施形態においては、情報線L2を導入することにより情報を送ることとしているが、少なくとも電力線L1を送る構成として実現可能であり、情報線L2の代わりに後述する各機能モジュールに無線により情報を送ったり、情報線L2によることなく各機能モジュール単体で各機能を実行することとしてもよい。
【0032】
これらのスイッチボックスは、例えばJISで規格化された大角形の1個モジュール寸法の埋め込み型の配線器具が3個取り付けることができる1連の取付枠に対応して規格化されたスイッチボックスからなり、上部から配電ボックス1または他のスイッチボックスから送り配線されてくる電力線L1および情報線L2を導入するとともに、下部からは他のスイッチボックスへ送り配線するための電力線L1および情報線L2が導出している。そして各スイッチボックスには本発明の機能装置を構成する基本機能モジュール8を接続するゲート装置3を取り付けてある。
【0033】
ゲート装置3は、ボディ背面部に速結端子構造の接続端子部5a,5bおよび送り配線用の接続端子部5a’、5b’を設け、それぞれに対応する電力線L1、情報線L2を接続するようになっている。また、ボディ前面部には、送られてきた電力線L1に電気的に接続されている接触部を備えた電力路接続口6Aと、送られてきた情報線L2に電気的に接続されている情報路接続口6Bとを有し、モジュール化した接続口6を備えている。
【0034】
基本機能モジュール8は、後述する拡張機能モジュール9と機能装置を構成する。基本機能モジュール8は、合成樹脂製で扁平なモジュール本体内に図3に示す回路を内蔵しており、背面部のコネクタ7の被接続部7A,7Bをゲート装置3の接続口6A,6Bに結合させることで、スイッチボックスの前面開口を覆うとともに、周部のフランジをスイッチボックスの前面開口周辺の壁面に重ねた状態となる。
【0035】
基本機能モジュール8は、図3に示すように、被接続部7Aを介して接続される商用電源ACを整流平滑するAC/DCコンバータ13aと、平滑化された交流電源を高い周波数に変換し、コア11に巻装したコイル12に印加するDC/ACコンバータ13bと、
AC/DCコンバータ13aおよびDC/ACコンバータ13bの間を接続する線路に接続され、安定した直流電圧からなる内部回路の動作電源+Vを得る直流電源部14と、被接続部7Bを介して接続される情報線L2を通じて双方向に伝送される情報信号を送受信部15と、情報線L2を介して受信される情報信号をE/O変換して発光素子LEDを通じて送出するするE/O変換部16と、後述する拡張機能モジュール9側から送られくる光信号からなる情報信号を受光素子PDで受光してO/E変換して送受信部15に渡すO/E変換部17とを備えている。
【0036】
コイル12およびコア11は、基本機能モジュール8と連結する拡張機能モジュール9に電力を非接触で供給するための給電手段を構成するトランスの一次側となる電磁結合部(電力供給部)を構成するもので、連結する拡張機能モジュール9(図4参照)側に設けたコイル18を巻回したコア19にコア11が磁気結合してトランス作用によりコイル18側に電源電圧を誘起させて電力供給を行うようになっている。ここで、DC/ACコンバータ13bにより商用周波数よりも周波数が高い交流電力に変換することで、電磁結合部によるトランス構成の小型化を図っている。
【0037】
一方、E/O変換部16の発光素子LEDは隣接する拡張機能モジュール9に情報信号を光信号により非接触で伝達するためのもので、連結された拡張機能モジュール9側のO/E変換部20に設けた受光素子PDに対置される。また、O/E変換部17の受光素子LEDは隣接する拡張機能モジュール9から光信号により伝達されてくる情報信号を受け取るためのもので、連接する拡張機能モジュール9側のE/O変換部21の発光素子LEDに対置される。
【0038】
なお、コア11とコイル12とからなる電磁結合部は、図3では1組しか示していないが、必要に応じて電気的に並列に2組備えていてもよい。また、E/O変換部16の発光素子LED,O/E変換部17の受光素子PDもそれぞれに別の発光素子LED、受光素子PDを接続しており、モジュール本体の両側において側壁に近接する内部位置にそれぞれ1組ずつ配置している。
【0039】
なお、図3ではゲート装置3の両接続口6A,6Bおよび基本機能モジュール8のコネクタ7の被接続部7A,7Bを縦方向で示しているが、実際は横方向になっている。
【0040】
本実施形態の機能装置を用いる配線システムでは、電力供給を受けて動作する機能によって複数の種類の拡張機能モジュール9が準備されているが、高さ寸法を基本機能モジュール8と同じ高さ寸法に規格化され、また横幅寸法も規格化された単位モジュール寸法の整数倍に規格化され、また背面を平坦な面に形成して壁面に沿わせることができるようにしている。
【0041】
拡張機能モジュール9内には図4に示すように上述のコイル18、コア19からなる電磁結合部を2組備え、モジュール本体の両側壁に近接する内部に配置される。電力受給部となる一方の電磁結合部(二次側)には、整流回路28が電気的に接続され、基本機能モジュール8または他の拡張機能モジュール9の一次側から受けた電力を平滑化する。また、電力供給部となる他方の電磁結合部(一次側)には、整流回路28に電気的に接続されたDC/ACコンバータ29が電気的に接続され、平滑化された電力を周波数が高い交流電力に変換する。これらの電磁結合部を構成するコア19の先端が近接配置されるモジュール本体の側面位置が磁気結合部となる。なお、図4に示すように、基本機能モジュール8の右側に拡張機能モジュール9を増設可能な構成を説明しているが、基本機能モジュール8の左側に拡張機能モジュール9を増設可能とする構成も、整流回路28およびDC/ACコンバータ29を入れ替えることにより実現可能である。また、整流回路28およびDC/ACコンバータ29間を接続する線路には直流電源部22が接続され、内部回路の動作電源+Vを得るようになっている。
【0042】
さらに、情報信号を授受するために、拡張機能モジュール9内には連結する基本機能モジュール8または拡張機能モジュール9から送られてくる光信号からなる情報信号を受光素子PDで受光して電気的な信号に変換するO/E変換部20と、電気信号からなる情報信号を隣接する基本機能モジュール8または9へ光信号からなる情報信号として発光素子LEDで送り出すためのE/O変換部21と、O/E変換部20からの電気信号からなる情報信号を受け取るとともに、電気信号からなる情報信号をE/O変換部21へ送り出す情報信号送受信部23とからなる情報信号送受信手段を二組設け、一方の発光素子LEDと受光素子PDをモジュール本体の左側側壁近傍の内部に、また他方の伝送処理部の発光素子LEDと受光素子PDをモジュール本体の右側側壁近傍の内部に配置してある。ここで、左側に配置される発光素子LEDの位置は、受光素子PDの下側であり、右側に配置される発光素子LEDの位置は受光素子PDの上側となる。また、左側に連結される基本機能モジュール8または拡張機能モジュール9の右側に配置されている発光素子LEDおよび受光素子PDと、左側に配置されている受光素子PDおよび発光素子LEDとがそれぞれ対向している。また、右側に連結される基本機能モジュール8または拡張機能モジュール9の左側に配置されている発光素子LEDおよび受光素子PDと、右側に配置されている受光素子PDおよび発光素子LEDとがそれぞれ対向している。そして、モジュール本体内において両側の情報信号送受信部23間を双方向の信号ライン24で接続して、両側に隣接する基本機能モジュール8または拡張機能モジュール9に対して情報信号を中継できるようになっている。
【0043】
また、拡張機能モジュール9内には、信号ライン24上の情報信号を受信するとともに、信号ライン26上に情報信号を送出する送受信部25と、この送受信部25で受信される情報信号からデータを取り込んで処理を行うとともに、当該拡張機能モジュール9から他の拡張機能モジュール9にデータを送る場合のデータ生成処理を行う演算処理部26と、I/Oインターフェース27を介して演算処理部26との間でデータの授受を行って動作する機能部30とを具備する。これらの各部には、動作電源+Vが前記の直流電源部22から供給される。機能部30の構成は、拡張機能モジュール9によって異なる。
【0044】
拡張機能モジュール9としては、空調機器の運転操作器を構成する拡張機能モジュールや、空調機器の温度設定器を構成する拡張機能モジュール、照明器具のオン・オフ操作用の壁スイッチを構成する拡張機能モジュール、ガス、火災または防犯用の警報器を構成する拡張機能モジュール、さらに、電力供給を利用した電気カミソリ、電動歯ブラシ、携帯オーディオプレーヤ等の充電器を構成する拡張機能モジュール、インターホンの通話機能と訪問者を撮影するべく設置されたテレビカメラにより撮影される画像を表示する表示機能(モニタ)とを備えたインターホンの親機に対応する子機を構成する拡張機能モジュール等、種々適用可能である。
【0045】
なお、本発明の機能装置を用いる配線システムの情報信号の伝送方式としては、ベースバンド伝送またはブロードバンド伝送の何れを採用してもよく、またプロトコルについても限定されないが、音声、映像などを用いるインターホンの親機、子機との間にはJT−H232パケットに基づいて音声・映像を相互に送るようにし、また制御系における操作側からの操作データにより1乃至複数の機能を操作できるような1対1または1対Nの対応が可能なユニキャストやブロードキャストに対応する経路制御プロトコルを適宜採用することが好ましい。また、ゲート装置3間の使用プロトコルと、ゲート装置3に連なる機能モジュール8,9での使用プロトコルとを異ならせることとしてもよく、例えばゲート装置3にプロトコル変換を行うようにしてもよい。
【0046】
機能装置を構成する基本機能モジュール8を使用するにあたっては、まず、ゲート装置3を予め建物の適所の壁面に埋設してあるスイッチボックス2に取付枠を介して取り付け、先行配線されている電力線L1および情報線L2の接続を行う。その後、ゲート装置3の前面部に設けられた電線路接続口6A,6Bに対して基本機能モジュール8のコネクタ7の対応する被接続部7A,7Bを接続するとともに、基本機能モジュール8をゲート装置3の前面部を覆うように取付枠に取り付ける。この基本機能モジュール8はこの取り付けた状態において壁面よりも前面部が突出し、両側面が室内側に露出することになる。
【0047】
そして、拡張機能モジュール9は基本機能モジュール8の露出した両側側面(接続面)の一方に片側の側面(接続面)を面接させ、この状態で連結体等により拡張機能モジュール9と基本機能モジュール8とを機械的に連結する。これによって基本機能モジュール8と拡張機能モジュール9とで機能装置が構成されることになる。この際、後述するように位置決めのための嵌合手段として、嵌合凸部および嵌合凹部をそれぞれのモジュールの接続面の対応する位置に設けることにより、モジュール間の連結が確実となる。
【0048】
さらに、先に連結した拡張機能モジュール9に別の拡張機能モジュール9を連結する場合には、対向側面を面接させた状態で連結体等により互いに機械的に連結する。このようにして図2に示すように順次拡張機能モジュール9(91…93)を側方に連結することができる。
【0049】
なお、基本機能モジュール8は、両側に拡張機能モジュール9を連結することができるため、基本機能モジュール8の両側方向に拡張機能モジュール9を連結してもよい。このようにして、拡張機能モジュール9を連結した後、両端に位置する拡張機能モジュール9または基本機能モジュール8の反連結部位の側部に着脱自在にエンドカバーを被着することで、拡張機能モジュール9の連結施工が完了することになる。尚基本機能モジュール8に拡張機能モジュール9を連結しない状態、つまり未使用のまま置いておく場合にはエンドカバー28を基本機能モジュール8の両側部に被着する。
【0050】
ここで、基本機能モジュール8に連結できる拡張機能モジュール9の数は連結部位に加わる荷重の大きさにより制限があり、また基本機能モジュール8のAC/DCコンバータ13aおよびDC/ACコンバータ13bの電力供給能力によっても制限される。
【0051】
図1および図5〜8は本発明に係る各機能モジュールの嵌合態様を説明するための斜視透過図である。図1および図5〜8における各機能モジュールの嵌合態様は、それぞれ異なる態様であるものの、その意図するところは同様である。すなわち、拡張機能モジュール9を所定の電力以上の消費電力を必要とする高消費電力拡張機能モジュール9Hおよび所定の電力未満の消費電力を必要とする低消費電力拡張機能モジュール9Lに区別し、高消費電力拡張機能モジュール9Hおよび低消費電力拡張機能モジュール9Lは、さらなる低消費電力拡張機能モジュール9Lを嵌合可能である一方、高消費電力拡張機能モジュール9Hを嵌合不能に構成されることを特徴とするものである。
【0052】
上記例においては、高消費電力拡張機能モジュール9Hとして、高消費電力である充電器やモニタを備えたインターホン子機を設定し、低消費電力拡張機能モジュール9Lとして、空調機器の運転操作器等を設定する。
【0053】
本発明の配線システムに用いる機能装置においては、上述のように基本機能モジュール8に種々の機能を追加するための拡張機能モジュール9が取り付けられ、さらに拡張機能モジュール9にもさらなる拡張機能モジュール9が取り付けられ得る。このように拡張機能モジュール9が順に接続されている場合、各拡張機能モジュール9への給電は各モジュールが備える非接触給電機構により行う。本実施形態の配線システムにおいて各モジュールの筐体の厚みを2〜3mmと規定すると、非接触給電を行う場合の給電効率は、だいたい70%が限界となる。すなわち、隣接する機能モジュールへ非接触給電する度に約30%が減衰してしまう。例えば、基本機能モジュール8に拡張機能モジュール9を3つ繋げた場合、それぞれの非接触給電機構の給電効率をいずれも70%とすると、3つ目の拡張機能モジュール9には、基本機能モジュール8に供給される電力の34%(100%(基本機能モジュール9)→70%(1つ目)→49%(2つ目)→34%(3つ目))しか給電することができない。したがって、基本機能モジュール8から複数の拡張機能モジュール9を挟んだ先に消費電力の高い拡張機能モジュール9を接続すると、給電能力が足らず拡張機能モジュール9が機能しなかったり誤作動を起こす可能性が生じ得る。また、配線システムのゲート装置3における給電能力にも限界があり、また、省エネルギーの要請もあるため、供給される所定の電力範囲内で有効に使うことが必要とされる。
【0054】
上記構成においては、拡張機能モジュール9にさらなる機能拡張モジュール9を嵌合する際に、二次側が低消費電力拡張モジュール9Lである場合、一次側が高消費電力拡張機能モジュール9Hおよび低消費電力拡張機能モジュール9Lである場合のいずれにも嵌合可能であるが、二次側が高消費電力拡張機能モジュール9Hである場合、一次側が高消費電力拡張機能モジュール9Hおよび低消費電力拡張機能モジュール9Lのいずれにも嵌合不能となる。すなわち、一次側にすでに高消費電力モジュール9Hが嵌合されている場合には、それ以降は低消費電力拡張機能モジュール9Lのみ接続可能となる。
【0055】
したがって、図1および図5〜8に示すように電力消費の大きい高消費電力拡張機能モジュール9Hについては、給電量の多い基本機能モジュール8にのみ接続可能とすることにより、ゲート装置3における供給電力能力を上げなくても各機能モジュールに効率よく電力を供給することができるとともに、ユーザが取り付け順を誤ることにより拡張機能モジュール9が機能しない状態となることを未然に防止することができる。
【0056】
より具体的な例として、図1および図5〜8の各態様について順に説明する。
【0057】
図1における嵌合態様において、基本機能モジュール8には、電力供給部に(すなわち、一次側コア近傍の二次側筐体との接続面に)、断面矩形状の嵌合凹部8aが形成され、高消費電力拡張機能モジュール9Hおよび低消費電力拡張機能モジュール9Lには、電力受給部に(すなわち、二次側コア近傍の一次側筐体との接続面に)、断面矩形状の嵌合凸部9Hb,9Lbが形成されるとともに、電力供給部に、断面矩形状の嵌合凹部9Ha,9Laが形成される。
【0058】
そして、基本機能モジュール8の嵌合凹部8aの開口面(8ax×8ay)と高消費電力拡張機能モジュール9Hの嵌合凸部9Hbの突出断面(9Hbx×9Hby)とは、略同じ幅(8ax=9Hbx)および略同じ長さ(8ay=9Hby)を有し、高消費電力拡張機能モジュール9Hおよび低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凹部9Ha,9Laの開口面(9Hax×9Hay,9Lax×9Lay)と低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凸部9Lbの突出断面(9Lbx×9Lby)とは、略同じ幅(9Hax=9Lax=9Lbx)および略同じ長さ(9Hay=9Lay=9Lby)を有しているが、基本機能モジュール8の嵌合凹部8aの開口面(8ax×8ay)は、低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凸部9Lbの突出断面(9Lbx×9Lby)に比べ、略同じ幅(8ax=9Lbx)で長さがより長い(8ay>9Lby)ように構成される。ここで、略同じ幅または略同じ長さを有するとは、嵌合凸部が嵌合凹部に嵌入可能な程度に同じ幅または同じ長さを有することを意味する。
【0059】
したがって、図1(a)に示すように、基本モジュール8の嵌合凹部8aに高消費電力拡張機能モジュール9Hまたは低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凸部9Hb,9Lbを嵌合可能であり、高消費電力拡張機能モジュール9Hおよび低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凹部9Ha,9Laに低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凸部9Lbを嵌合可能である。
【0060】
一方、基本機能モジュール8の嵌合凹部8aの開口面(8ax×8ay)と略同じ幅および略同じ長さを有する高消費電力拡張機能モジュール9Hの嵌合凸部9Hbの突出断面(9Hbx×9Hby)は、低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凸部9Lbの突出断面(9Lbx×9Lby)と略同じ幅および略同じ長さを有する高消費電力拡張機能モジュール9Hおよび低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凹部9Ha,9Laの開口面(9Hax×9Hay,9Lax×9Lay)より長さ(モジュールの上下方向の長さ)が長い(9Hby>9Hay,9Lay)ため、図1(b)に示すように、高消費電力拡張機能モジュール9Hまたは低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凹部9Ha,9La(一次側)に高消費電力拡張機能モジュール9Hの嵌合凸部9Hb(二次側)を嵌合することができない。
【0061】
図5における嵌合態様は、図1の嵌合態様において、基本機能モジュール8の嵌合凹部8aの開口面(8ax×8ay)が、低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凸部9Lbの突出断面(9Lbx×9Lby)に比べ、略同じ長さ(8ay=9Lby)で幅がより長い(8ax>9Lbx)ように構成されたものである。
【0062】
したがって、図5(a)に示すように、基本モジュール8の嵌合凹部8aに高消費電力拡張機能モジュール9Hまたは低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凸部9Hb,9Lbを嵌合可能であり、高消費電力拡張機能モジュール9Hおよび低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凹部9Ha,9Laに低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凸部9Lbを嵌合可能である。
【0063】
一方、高消費電力拡張機能モジュール9Hの嵌合凸部9Hbの突出断面(9Hbx×9Hby)は、高消費電力拡張機能モジュール9Hおよび低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凹部9Ha,9Laの開口面(9Hax×9Hay,9Lax×9Lay)より幅(モジュールの厚み方向の長さ)が長い(9Hbx>9Hax,9Lax)ため、図5(b)に示すように、高消費電力拡張機能モジュール9Hまたは低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凹部9Ha,9La(一次側)に高消費電力拡張機能モジュール9Hの嵌合凸部9Hb(二次側)を嵌合することができない。
【0064】
次に、図6における嵌合態様において、基本機能モジュール8には、電力供給部に嵌合凹部8aが形成され、高消費電力拡張機能モジュール9Hおよび低消費電力拡張機能モジュール9Lには、電力受給部に嵌合凸部9Hbが形成されるとともに、電力供給部に嵌合凹部9Haが形成される。そして、基本機能モジュール8の嵌合凹部8aの開口深さ8ahと高消費電力拡張機能モジュール9Hの嵌合凸部9Hbの突出長さ9Hbhとは、略同じ長さ(9Ha=9hbh)を有し、高消費電力拡張機能モジュール9Hおよび低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凹部9Ha,9Laの開口深さ9Hah,9Lahと低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凸部9Lbの突出長さ9Lbhとは、略同じ長さ(9Hah,9Lah=9Lbh)を有し、基本機能モジュール8の嵌合凹部8aの開口深さ8ahは、低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凸部9Lbの突出長さ9Lbhに比べ、より長いように構成される。ここで、略同じ長さを有するとは、嵌合凸部が嵌合凹部に嵌入したときに、接合するモジュールの側面端部が互いに当接可能な程度に同じ長さを有することを意味する。
【0065】
したがって、図6(a)に示すように、基本モジュール8の嵌合凹部8aに高消費電力拡張機能モジュール9Hまたは低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凸部9Hb,9Lbを嵌合可能であり、高消費電力拡張機能モジュール9Hおよび低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凹部9Ha,9Laに低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凸部9Lbを嵌合可能である。
【0066】
一方、基本機能モジュール8の嵌合凹部8aの開口深さ8ahと略同じ長さを有する高消費電力拡張機能モジュール9Hの嵌合凸部9Hbの突出長さ9Hbhは、低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凸部9Lbの突出長さ9Lbhと略同じ長さを有する高消費電力拡張機能モジュール9Hおよび低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凹部9Ha,9Laの開口深さ9Hah,9Lahより長いため、高消費電力拡張機能モジュール9Hまたは低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凹部9Ha,9La(一次側)に高消費電力拡張機能モジュール9Hの嵌合凸部9Hb(二次側)を嵌合することができない(嵌合すべく嵌合凸部9Hbを嵌合凹部9Ha,9Laに挿通しても一次側および二次側の機能モジュールの接合面が当接されず、嵌合することができない)。
【0067】
なお、嵌合凸部および嵌合凹部の形状は、互いが対応する(嵌合可能な)形状である限り、直方体(角棒状)、円筒形(丸棒状)、円錐形状等、種々採用可能である。
【0068】
続いて、図7における嵌合態様は、図1の嵌合態様において二次側に嵌合凸部が形成され、一次側に嵌合凹部が形成されたものである。すなわち、基本モジュール8には、電力供給部に断面矩形状の嵌合凸部8bが形成され、高消費電力拡張機能モジュール9Hおよび低消費電力拡張機能モジュール9Lには、電力受給部に断面矩形状の嵌合凹部9Ha,9Laが形成されるとともに、電力供給部に断面矩形状の嵌合凸部9Hb,9Lbが形成される。基本機能モジュール8の嵌合凸部8bの突出断面(8bx×8by)と高消費電力拡張機能モジュール9Hの嵌合凹部9Haの開口面(9Hax×9Hay)とは、略同じ幅(8bx=9ax)および略同じ長さ(8by=9ay)を有し、高消費電力拡張機能モジュール9Hおよび低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凸部9Hb,9Lbの突出断面(9Hbx×9Hby,9Lbx×9Lby)と低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凹部9Laの開口面(9Lax×9Lay)とは、略同じ幅(9Hbx=9Lbx=9Lax)および略同じ長さ(9Hby=9Lby=9Lay)を有し、基本機能モジュール8の嵌合凸部8bの突出断面(8bx×8by)は、低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凹部9Laの開口面(9Lax×9Lay)に比べ、略同じ幅(8bx=9Lax)で長さがより短い(8by<9Lay)ように構成される。
【0069】
したがって、図7(a)に示すように、基本モジュール8の嵌合凸部8bに高消費電力拡張モジュール9Hまたは低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凹部9Ha,9Laを嵌合可能であり、高消費電力拡張機能モジュール9Hおよび低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凸部9Hb,9Lbに低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凹部9Laを嵌合可能である。
【0070】
一方、基本機能モジュール8の嵌合凸部8bの突出断面(8bx×8by)と略同じ幅および略同じ長さを有する高消費電力拡張機能モジュール9Hの嵌合凹部9Haの開口面(9Hax×9Hay)は、低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凹部9Laの開口面(9Lax×9Lay)と略同じ幅および略同じ長さを有する高消費電力拡張機能モジュール9Hおよび低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凸部9Hb,9Lbの突出断面(9Hbx×9Hby,9Lbx×9Lby)より長さ(モジュールの上下方向の長さ)が短い(9Hay<9Hby,9HLby)ため、図7(b)に示すように、高消費電力拡張機能モジュール9Hまたは低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凸部9Hb,9Lb(一次側)に高消費電力拡張機能モジュール9Hの嵌合凹部9Ha(二次側)を嵌合することができない。
【0071】
なお、上述した図1と図5との関係と同様に、図7の嵌合態様においても基本機能モジュール8の嵌合凸部8bの突出断面(8bx×8by)が、低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凹部9Laの開口面(9Lax×9Lay)に比べ、略同じ長さ(8by=9Lay)で幅がより短い(8bx<9Lax)ように構成される態様も採用可能である。ここでは、図示を省略する。
【0072】
さらに、図8に示すように、図6と同様に、嵌合凸部の突出長さと嵌合凹部の開口深さとの関係で規定することも可能である。図8の嵌合態様において、基本機能モジュール8には、電力供給部に嵌合凸部8bが形成され、高消費電力拡張機能モジュール9Hおよび低消費電力拡張機能モジュール9Lには、電力受給部に嵌合凹部9Ha,9Laが形成されるとともに、電力供給部に嵌合凸部9Hb,9Lbが形成される。そして、基本機能モジュール8の嵌合凸部8bの突出長さ8bhと高消費電力拡張機能モジュール9Hの嵌合凹部9Haの開口深さ9Hahとは、略同じ長さ(8bh=9Hah)を有し、高消費電力拡張機能モジュール9Hおよび低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凸部9Hb,9Lbの突出長さ9Hbh,9Lbhと低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凹部9Laの開口深さ9Lahとは、略同じ長さ(9Hbh=9Lbh=9Lah)を有し、基本機能モジュール8の嵌合凸部8bの突出長さ8bhは、低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凹部9Laの開口深さ9Lahに比べ、より短い(8bh<9Lah)ように構成される。
【0073】
したがって、図8(a)に示すように、基本モジュール8の嵌合凸部8bに高消費電力拡張機能モジュール9Hまたは低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凹部9Ha,9Laを嵌合可能であり、高消費電力拡張機能モジュール9Hおよび低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凸部9Hb,9Lbに低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凹部9Laを嵌合可能である。
【0074】
一方、基本機能モジュール8の嵌合凸部8bの突出長さ8bhと略同じ長さを有する高消費電力拡張機能モジュール9Hの嵌合凹部9Haの開口深さ9Hahは、低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凹部9Laの開口深さ9Lahと略同じ長さを有する高消費電力拡張機能モジュール9Hおよび低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凸部9Hb,9Lbの突出長さ9Hbh,9Lbhより短いため、図8(b)に示すように、高消費電力拡張機能モジュール9Hまたは低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凸部9Ha,9La(一次側)に高消費電力拡張機能モジュール9Hの嵌合凹部9Ha(二次側)を嵌合することができない(嵌合すべく嵌合凸部9Hb,9Lbを嵌合凹部9Haに挿通しても一次側および二次側の機能モジュールの接合面が当接されず、嵌合することができない)。
【0075】
なお、凸部および凹部の形状は、互いが対応する(嵌合可能な)形状である限り、直方体(角棒状)、円筒形(丸棒状)、円錐形状等、種々採用可能である。
【0076】
続いて、図9における嵌合態様において、基本機能モジュール8には、電力供給部に複数(図9では2つ)の凹部8a1,8a2からなる嵌合凹部8aが形成され、高消費電力拡張機能モジュール9Hおよび低消費電力拡張機能モジュール9Lには、電力供給部に1または複数(図9では1つ)の凹部からなる嵌合凹部9Ha,9Laが形成されるとともに、高消費電力拡張機能モジュール9Hの電力受給部に複数(図9では2つ)の凸部9Hb1,9Hb2からなる嵌合凸部9Hbが形成され、低消費電力拡張機能モジュール9Lの電力供給部に1または複数(図9では1つ)の凸部からなる嵌合凸部9Lbが形成される。
【0077】
そして、基本機能モジュール8の嵌合凹部8aの凹部の数(8a1,8a2の2つ)と高消費電力拡張機能モジュール9Hの嵌合凸部9Hbの凸部の数(9Hb1,9Hb2の2つ)とは、同数であり、高消費電力拡張機能モジュール9Hおよび低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凹部9Ha,9Laの凹部の数(それぞれ1つ)と低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凸部9Lbの凸部の数(1つ)とは、同数であるが、基本機能モジュール8の嵌合凹部8aの凹部の数(8a1,8a2の2つ)は、低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凸部9Lbの凸部の数(1つ)に比べ、より多いように構成される。
【0078】
したがって、図9(a)に示すように、基本モジュール8の嵌合凹部8aに高消費電力拡張機能モジュール9Hまたは低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凸部9Hb,9Lbを嵌合可能であり、高消費電力拡張機能モジュール9Hおよび低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凹部9Ha,9Laに低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凸部9Lbを嵌合可能である。
【0079】
一方、基本機能モジュール8の嵌合凹部8aと凹部の数が同数の高消費電力拡張機能モジュール9Hの嵌合凸部9Hbの凸部9Ha19Ha1は、低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凸部9Lbと凸部の数が同数の高消費電力拡張機能モジュール9Hおよび低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凹部9Ha,9Laの凹部に比べて、凸部の数が多いため、図9(b)に示すように、高消費電力拡張機能モジュール9Hまたは低消費電力拡張機能モジュール9Lの嵌合凹部9Ha,9La(一次側)に高消費電力拡張機能モジュール9Hの嵌合凸部9Hb(二次側)を嵌合することができない。
【0080】
なお、図9においては、一次側が凹部となる態様について説明したが、図7や図8のように一次側が凸部となる態様についても適用できる。また、凸部および凹部の形状は、互いが対応する(嵌合可能な)形状である限り、直方体(角棒状)、円筒形(丸棒状)、円錐形状等、種々採用可能である。
【0081】
以上をまとめると以下の表の関係となるような嵌合態様に構成すれば本発明の効果を得ることができることとなる。
【表1】

【0082】
以上、本発明に係る実施の形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、上記態様のいずれか2つを適宜組み合わせる等、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更、修正が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明に係る各機能モジュールの嵌合態様を説明するための斜視透過図である。
【図2】本発明に係る一実施形態における機能装置を用いる配線システムの構成図である。
【図3】本実施形態における基本機能モジュールの回路構成図である。
【図4】本実施形態における拡張機能モジュールの回路構成図である。
【図5】本発明に係る各機能モジュールの嵌合態様を説明するための斜視透過図である。
【図6】本発明に係る各機能モジュールの嵌合態様を説明するための斜視透過図である。
【図7】本発明に係る各機能モジュールの嵌合態様を説明するための斜視透過図である。
【図8】本発明に係る各機能モジュールの嵌合態様を説明するための斜視透過図である。
【図9】本発明に係る各機能モジュールの嵌合態様を説明するための斜視透過図である。
【符号の説明】
【0084】
3 ゲート装置
8 基本機能モジュール
8b 嵌合凸部
9 拡張機能モジュール
9H 高消費電力拡張機能モジュール
9Ha 嵌合凹部
9Hb 嵌合凸部
9L 低消費電力拡張機能モジュール
9La 嵌合凹部
9Lb 嵌合凸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力線に接続されている電力路接続口と情報線に接続されている情報路接続口とをモジュール化して形成した接続口を備えたゲート装置に接続される機能装置であって、前記ゲート装置の電力路接続口および情報路接続口に接続され、前記ゲート装置から前記電力を得るとともに前記ゲート装置を介して前記情報信号の授受を行う基本機能モジュールと、基本機能モジュールに接続可能に構成され、基本機能モジュールから非接触により電力の供給を受け得る拡張機能モジュールであって、所定の電力以上の消費電力を必要とする高消費電力拡張機能モジュールおよび所定の電力未満の消費電力を必要とする低消費電力拡張機能モジュールの少なくともいずれか1つとを具備し、
高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールは、さらなる低消費電力拡張機能モジュールを嵌合可能である一方、さらなる高消費電力拡張機能モジュールを嵌合不能に構成されることを特徴とする機能装置。
【請求項2】
基本機能モジュールは、断面矩形状の嵌合凹部が形成された電力供給部を備え、高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールは、断面矩形状の嵌合凹部が形成された電力供給部および断面矩形状の嵌合凸部が形成された電力受給部をそれぞれ備え、
基本機能モジュールの嵌合凹部の開口面と高消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出断面とは、略同じ幅および略同じ長さを有し、
高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口面と低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出断面とは、略同じ幅および略同じ長さを有し、
基本機能モジュールの嵌合凹部の開口面は、低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出断面に比べ、幅または長さのいずれか一方が略同じでいずれか他方がより長いことを特徴とする請求項1記載の機能装置。
【請求項3】
基本機能モジュールは、嵌合凹部が形成された電力供給部を備え、高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールは、嵌合凹部が形成された電力供給部および嵌合凸部が形成された電力受給部をそれぞれ備え、
基本機能モジュールの嵌合凹部の開口深さと高消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出長さとは、略同じ長さを有し、
高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口深さと低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出長さとは、略同じ長さを有し、
基本機能モジュールの嵌合凹部の開口深さは、低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出長さに比べ、より長いことを特徴とする請求項1記載の機能装置。
【請求項4】
基本機能モジュールは、断面矩形状の嵌合凸部が形成された電力供給部を備え、高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールは、断面矩形状の嵌合凸部が形成された電力供給部および断面矩形状の嵌合凹部が形成された電力受給部をそれぞれ備え、
基本機能モジュールの嵌合凸部の突出断面と高消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口面とは、略同じ幅および略同じ長さを有し、
高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出断面と低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口面とは、略同じ幅および略同じ長さを有し、
基本機能モジュールの嵌合凸部の突出断面は、低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口面に比べ、幅または長さのいずれか一方が略同じでいずれか他方がより短いことを特徴とする請求項1記載の機能装置。
【請求項5】
基本機能モジュールは、嵌合凸部が形成された電力供給部を備え、高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールは、嵌合凸部が形成された電力供給部および嵌合凹部が形成された電力受給部をそれぞれ備え、
基本機能モジュールの嵌合凸部の突出長さと高消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口深さとは、略同じ長さを有し、
高消費電力拡張機能モジュールおよび低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凸部の突出長さと低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口深さとは、略同じ長さを有し、
基本機能モジュールの嵌合凸部の突出長さは、低消費電力拡張機能モジュールの嵌合凹部の開口深さに比べ、より短いことを特徴とする請求項1記載の機能装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載の機能装置に用いられることを特徴とする高消費電力拡張機能モジュール。
【請求項7】
請求項1〜5のいずれかに記載の機能装置に用いられることを特徴とする低消費電力拡張機能モジュール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−149859(P2007−149859A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−340657(P2005−340657)
【出願日】平成17年11月25日(2005.11.25)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】