説明

歌唱情報処理装置

【課題】歌手の人気ランキングでは、歌手がこれからどんな売れ方をしていくのかといった未来予測を行うことができないという問題があった。
【解決手段】歌唱情報処理装置1は、カラオケユーザの歌唱履歴情報を記憶する内部記憶装置14と、内部記憶装置14が記憶した歌唱履歴情報に基づいて、複数のカラオケユーザを、二次元平面上で歌手名毎に分類したマップを生成する制御部10とを備える。制御部10は、複数の期間毎に、一の歌手の楽曲を歌唱したことがあるカラオケユーザのマップをそれぞれ生成し、前記複数の期間よりも過去の複数の期間毎に、複数の他の歌手の楽曲を歌唱したことがあるカラオケユーザのマップを生成し、前記一の歌手の複数のマップと相関があるマップを複数有する他の歌手を特定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラオケユーザの歌唱履歴情報を処理する歌唱情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カラオケユーザの歌唱履歴情報、楽曲関連商品の売上げ総数等の情報を蓄積し、該情報に基づいて歌手の人気をランキング表示することが行われている。また、特許文献1には、顧客データベースが記憶する顧客データを、その属性に基づいて、クラスタリング平面上の複数のクラスタに分類し、クラスタの指定を受け付けて顧客データの検索を行うデータベース検索装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平08−077184号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来より行われていた歌手の人気ランキングでは、歌手がこれからどんな売れ方をしていくのかといった未来予測を行うことができないという問題があった。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、歌手がこれからどんな売れ方をしていくのかといった未来予測を行うことができる歌唱情報分析装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る歌唱情報処理装置は、複数のカラオケユーザを識別するユーザ識別情報、該カラオケユーザが歌唱した楽曲の歌手名又は曲名に係る楽曲情報、及び該楽曲が歌唱された日付を示す日付情報を対応付けて記憶する記憶手段と、該記憶手段が記憶したユーザ識別情報及び楽曲情報に基づいて、前記記憶手段が記憶する日付情報により示された日付を含む期間で歌唱したことがある複数のカラオケユーザを、二次元平面又は三次元空間上で歌手名又は曲名毎に分類した分類図を生成する生成手段とを備えた歌唱情報処理装置であって、前記生成手段は、複数の期間毎に、一の歌手の楽曲を歌唱したことがあるカラオケユーザの分類図をそれぞれ生成する手段と、最も後の期間よりも前の複数の期間毎に、複数の他の歌手の楽曲を歌唱したことがあるカラオケユーザの分類図を生成する手段とを備え、更に、前記一の歌手の楽曲を歌唱したことがあるカラオケユーザの複数の分類図と相関がある分類図を複数有する他の歌手を特定する特定手段を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明にあっては、ある一の歌手に係るカラオケユーザの分類図と相関を有する過去の分類図を有する他の歌手を特定する。前記一の歌手は、該他の歌手と同様の売れ方をすると予想される。
【0008】
本発明に係る歌唱情報処理装置は、前記生成手段は、前記前の複数の期間よりも後の複数の期間毎に、前記特定手段によって特定された他の歌手の楽曲を歌唱したことがあるカラオケユーザの分類図を生成する手段と、生成した複数の分類図を並置する手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明にあっては、他の歌手に係るカラオケユーザの分類図を、一の歌手に係るカラオケユーザの将来の分類図として生成する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、歌手がこれからどんな売れ方をしていくのかといった未来予測を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本実施の形態に係る歌唱情報処理システムの一構成例を模式的に示す説明図である。
【図2】本実施の形態に係る歌唱情報処理装置の一構成例を模式的に示すブロック図である。
【図3】歌唱履歴DBのレコードレイアウトの一例を概念的に示す説明図である。
【図4】カラオケユーザ情報DBのレコードレイアウトの一例を概念的に示す説明図である。
【図5】楽曲情報DBのレコードレイアウトの一例を概念的に示す説明図である。
【図6】情報分析ユーザ情報DBのレコードレイアウトの一例を概念的に示す説明図である。
【図7】歌唱履歴の情報処理に係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】歌唱履歴の情報処理に係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】ブラウザウィンドウに表示されたマップの一例を示す模式図である。
【図10】歌手名又は曲名による検索によって拡大表示されたマップの一例を示す模式図である。
【図11】歌唱頻度で歌手分類画像の数が制限されたマップの一例を示した説明図である。
【図12】特定の歌手を選択した際に表示されるマップの一例を示した説明図である。
【図13】特定の歌手を選択した際に表示されるマップの一例を示した説明図である。
【図14】歌手比較に係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。
【図15】歌手比較を行った際に表示されるマップの一例を示した説明図である。
【図16】現在及び過去の比較に係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。
【図17】現在及び過去の比較処理を行った際に表示されるマップの一例を示した説明図である。
【図18】将来予測に係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。
【図19】将来予測に係る処理を行った際に表示されるマップの一例を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は、本実施の形態に係る歌唱情報処理システムの一構成例を模式的に示す説明図である。本実施の形態に係る歌唱情報処理システムは、カラオケユーザの歌唱履歴情報に基づいてカラオケユーザを二次元平面上で歌手名毎に分類したマップを生成し、各種分析処理を行う歌唱情報処理装置1と、通信網Nを介して歌唱情報処理装置1に接続されたカラオケ装置2と、通信端末装置3とを備える。
【0013】
<カラオケ装置>
カラオケ装置2は、カラオケ店舗の各個室に通常1台設置され、有線LAN(Local Area Network)ケーブルを介して、該カラオケ店舗に設置されたハードディスク内蔵型のルータに接続されている。カラオケ端末装置は、各構成部を制御する図示しない制御部と、コンピュータの動作に必要な制御プログラムを記憶したROMと、制御部が演算処理を実行する際に生ずる各種データを一時記憶するRAMと、楽曲のMIDIデータ等を含む楽曲データを記憶する記憶装置と、通信網Nを介して各種情報を送受信する通信部と、楽曲データに基づいて楽曲の伴奏音としての楽器音を再現した音声信号を生成するMIDI音源と、伴奏及び歌唱音声を合成する音声ミキサと、各種入出力端子とを備え、各入出力端子には映像表示装置20、マイク22、及びスピーカ21等が接続されている。映像表示装置20は、例えばCRT(Cathode-ray Tube)、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等であり、楽曲データに含まれる歌詞データに基づいて、歌詞映像を表示する。マイク22は、カラオケユーザの歌唱音声を音声信号に変換する。音声ミキサは、変換された音声信号と、MIDI音源によって生成された楽器音の音声信号とを合成し、スピーカは合成された音声信号に係る音声を放音する。
また、各個室には、カラオケ装置2を遠隔操作するための遠隔操作装置23が一又は複数台、備えられている。遠隔操作装置23は、ペンタッチセンサを有する液晶パネルを備えたボード型であり、赤外線通信にて、同一個室内のカラオケ店舗が紐付けられる。カラオケ店舗には、有線LANケーブルに接続されたアクセスポイントが設置されており、各個室に備えられた遠隔操作装置23は、アクセスポイントを介して、カラオケシステムへのユーザログイン、カラオケ曲の選曲の操作に係る情報を、紐付けられた同一個室内のカラオケ装置2との間で送受信している。
【0014】
このように構成されたカラオケ装置2の動作を説明する。カラオケユーザは、予め登録してあるカラオケユーザIDと、パスワードとを遠隔操作装置23に入力することができ、カラオケ装置2は、遠隔操作装置23にてカラオケユーザID及びパスワードを受け付け、認証サーバに問い合わせることによりカラオケユーザの認証を行う。カラオケユーザは、カラオケ装置2にログインすることによって、カラオケに関する各種サービスを享受することができる。他方、ログインしているカラオケユーザが歌唱を行った場合、カラオケ装置2は、該カラオケユーザを識別するカラオケユーザIDと、歌唱された楽曲を識別するための楽曲IDと、歌唱が行われた日時を示す歌唱日時情報とを通信部及び通信網Nを介して歌唱情報処理装置1へ送信する。歌唱情報処理装置1は、カラオケ装置2から送信されたカラオケユーザID、楽曲ID、及び歌唱日時情報を第1通信部15にて受信し、受信した情報をカラオケユーザの歌唱履歴情報として蓄積する。なお、歌唱日時は、カラオケ装置2から歌唱情報処理装置1へ送信するのでは無く、歌唱情報処理装置1側で確認するように構成しても良い。
【0015】
<通信端末装置>
通信端末装置3は、歌唱情報処理装置1との間で情報の送受信が可能な通信機器、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話端末、PDA(Personal Digital Assistant)等であり、情報分析ユーザが歌唱情報処理装置1にアクセスし、カラオケユーザの歌唱履歴に関する情報分析を行うためのブラウザを有する。以下、通信端末装置3がパーソナルコンピュータであるものとして説明する。通信端末装置3は、歌唱情報処理装置1による処理結果を表示する表示部30、キーボード、ポインティングデバイス等の入力装置31などを備える。
【0016】
<歌唱情報処理装置:ハードウェア構成>
図2は、本実施の形態に係る歌唱情報処理装置1の一構成例を模式的に示すブロック図である。歌唱情報処理装置1は、該歌唱情報処理装置1の各構成部の動作を制御する制御部10、例えば、CPU(Central Processing Unit)を備える。制御部10には、バスを介してROM11、RAM12、外部記憶装置13、内部記憶装置14、第1通信部15及び第2通信部16が接続されている。
【0017】
制御部10は、ROM11及び後述の内部記憶装置14に記録されたコンピュータプログラム40をRAM12に読み出して実行することにより、本実施の形態に係る後述の歌唱情報処理方法を実施し、歌唱情報処理装置1として動作する。
【0018】
ROM11は、コンピュータの動作に必要な制御プログラムを記憶したマスクROM、EEPROM等の不揮発性メモリである。
【0019】
RAM12は、制御部10の演算処理を実行する際に生ずる各種データを一時記憶するDRAM、SRAM等の揮発性メモリである。
【0020】
外部記憶装置13は、本発明の実施の形態1に係るコンピュータプログラム40をコンピュータ読み取り可能に記録したDVD(Digital Versatile Disc)−ROM,BD(Blu-ray Disc),CD(Compact Disc)−ROM等の記録媒体4からコンピュータプログラム40、その他の各種データを読み取る光ディスクドライブである。なお、光ディスクドライブは、外部記憶装置13の一例であり、ハードディスク、フレキシブルディスクのような磁気ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等からデータを読み書きする装置で外部記憶装置13を構成しても良い。
【0021】
内部記憶装置14は、コンピュータを、歌唱情報処理装置1として機能させるためのコンピュータプログラム40を記憶するハードディスク、不揮発性半導体メモリ等である。なお、通信網Nに接続されている図示しない外部コンピュータから本発明に係るコンピュータプログラム40をダウンロードするようにしても良い。
また、内部記憶装置14は、歌唱履歴DB(Data Base)14a、カラオケユーザ情報DB14b,楽曲情報DB14c、情報分析ユーザ情報DB14dを記憶する。各種データベースの詳細は後述する。
【0022】
第1通信部15は、通信網Nを介して接続された外部のカラオケ装置2との間で、カラオケ装置2から送信される歌唱履歴情報、すなわち、カラオケユーザID、楽曲ID、及び歌唱日時情報を受信するインタフェースであり、第1通信部15による各種情報の送受信は制御部10によって制御される。
【0023】
第2通信部16は、通信網Nを介して接続された外部の通信端末装置3との間で、カラオケユーザの分析に係る情報を送受信するインタフェースであり、第2通信部16による各種情報の送受信は制御部10によって制御される。
【0024】
<歌唱情報処理装置:データベース構成>
図3は、歌唱履歴DB14aのレコードレイアウトの一例を概念的に示す説明図である。歌唱履歴DB14aの表は、複数の列、例えば「カラオケユーザID」列、「楽曲ID」列、「歌唱日時」列等から構成されており、各行には、カラオケ装置2から送信された情報が各列に対応するようにして格納される。
「カラオケユーザID」列は、カラオケ装置2を利用する複数のカラオケユーザを識別するカラオケユーザID、例えばカラオケユーザの電子メールアドレスを格納する。
「楽曲ID」列は、カラオケ装置2にログインしたカラオケユーザが歌唱した楽曲の歌手名又は曲名に係る楽曲情報、すなわち楽曲を識別する楽曲IDを、該カラオケユーザを識別するカラオケユーザIDに対応付けて格納する。
「歌唱日時」列は、カラオケ装置2にログインしたカラオケユーザが歌唱を行った年月日及び時刻を示す日付情報を、歌唱された楽曲の楽曲IDに対応付けて格納する。
【0025】
図4は、カラオケユーザ情報DB14bのレコードレイアウトの一例を概念的に示す説明図である。カラオケユーザ情報DB14bの表は、複数の列、例えば、「カラオケユーザID」列、「パスワード」列、「年齢」列、「性別」列、「嗜好」列、「出身地」列、「住所」列等から構成されており、各行(レコード)には、各列に対応した情報が格納されている。
「カラオケユーザID」列と、「パスワード」列とには、カラオケ装置2を利用する複数のカラオケユーザそれぞれを識別するカラオケユーザIDと、カラオケ装置2へのログインに必要なパスワード情報とが格納される。パスワード情報は、複数の英数字文字列からなる。また、「年齢」列、「性別」列、「嗜好」列、「出身地」列、「住所」列には、それぞれ、カラオケユーザがカラオケユーザIDを取得する際に入力した年齢、性別、嗜好、出身地、住所等が格納される。
【0026】
図5は、楽曲情報DB14cのレコードレイアウトの一例を概念的に示す説明図である。楽曲情報DB14cの表は、複数の列、例えば楽曲を識別するための楽曲IDを格納する「楽曲ID」列、当該楽曲の曲名を格納する「曲名」列、当該楽曲の歌手名を格納する「歌手名」列等から構成されている。
【0027】
図6は、情報分析ユーザ情報DB14dのレコードレイアウトの一例を概念的に示す説明図である。情報分析ユーザ情報DB14dの表は、複数の列、例えば「情報分析ユーザID」列、「パスワード」列、「検索条件1」列、「検索条件2」列等から構成されており、各行には、各列に対応した情報が格納されている。
「情報分析ユーザID」列は、本実施の形態に係る歌唱情報処理装置1を利用する複数の情報分析ユーザそれぞれを識別する情報分析ユーザIDを格納する。情報分析ユーザIDは、情報分析ユーザが歌唱情報処理装置1にログインして、カラオケユーザの歌唱履歴に係る情報分析サービスする際に必要となる情報である。
「パスワード」列は、歌唱情報処理装置1へのログインに必要なパスワード情報を格納している。パスワード情報は、複数の英数字文字列からなる。
「検索条件1」列、「検索条件2」列は、後述するように歌唱情報の分析を行う際に指定した検索条件、例えば、歌手、カラオケユーザの年齢、性別等を用いてカラオケユーザに係る情報を絞り込み検索した検索条件を格納する。
【0028】
<歌唱情報処理装置:歌唱情報分析の処理手順>
図7及び図8は、歌唱履歴の情報処理に係る制御部10の処理手順を示すフローチャートである。歌唱情報処理装置1の制御部10は、内部記憶装置14の歌唱履歴DB14aから歌唱履歴情報を読み出し(ステップS11)、読み出した歌唱履歴情報に基づいて、複数のカラオケユーザを二次元平面上で楽曲の歌手名毎に分類したマップ(分類図)51を生成し、通信端末装置3の表示部30に表示させる(ステップS12)。制御部10は、歌唱履歴DB14aに記憶された複数のカラオケユーザの歌唱履歴情報を、カラオケユーザID毎に、公知の適宜の手法を用いて、クラスタリングする。その手法の一例としては、制御部10は、前記複数のカラオケユーザの歌唱履歴情報を、当該歌唱履歴情報に対応付けられたカラオケユーザID毎に分類する。そして、カラオケユーザID毎に分類された複数のカラオケユーザの歌唱履歴情報を用いて、カラオケユーザID毎に、複数の楽曲に対するカラオケユーザの特徴ベクトル、例えば、複数の楽曲IDを成分に有する特徴ベクトルを生成する。その後、予め用意された複数のユニット51a(図9参照)それぞれの代表ベクトルの初期値を用いて、カラオケユーザID毎に生成された各特徴ベクトルを、例えば公知のK−means法やSOM法などのクラスタリング手法により、複数のユニット51aに分類する。つまり、互いに特徴ベクトルの距離が短いカラオケユーザ、すなわち同じような楽曲を歌唱し、又は歌唱するであろうカラオケユーザが集まるように分類される。そして、その分類結果に対応して、複数のカラオケユーザの歌唱履歴情報を、当該カラオケユーザのカラオケユーザIDに対応する特徴ベクトルが分類されたユニット51aにそれぞれ対応付ける。マップ51上で集合しているカラオケユーザ群は、同じような楽曲を歌唱し、又は歌唱する可能性が高く、楽曲の歌手名又は曲名毎に分類されている。
【0029】
また、制御部10は、後述するようにマップ51の一部を拡大表示させた際、拡大表示された部分がマップ51全体のどの部位を拡大したものであるかを表示するためのサブマップ53を生成し、通信端末装置3の表示部30に表示させる(ステップS13)。
【0030】
図9は、ブラウザウィンドウ5に表示されたマップ51の一例を示す模式図である。ブラウザウィンドウ5には、ステップS12で生成されたマップ51が表示される。マップ51は、例えば、マトリクス状に並んだ六角形の複数のユニット51aから構成される。図9のマップ51は、縦横に10個ずつ、合計100個のユニット51aで構成されている。なお、マップ51全体が表示されている状態においては、カラオケユーザの分布、カラオケユーザが分類されるべき歌手名を表示する後述の歌手分類画像51b等は表示されない。
また、マップ51の近傍には、マップ51の拡大又は縮小を受け付けるための拡大縮小受付部52が表示される。拡大縮小受付部52は、例えば、拡大縮小率に対応する縦棒と、該縦棒の両端に表示され、拡大側を示す「+」画像及び縮小側を示す「−」画像と、縦棒上を上下に移動し、拡大縮小率を指定するためのスライダとを有する。
更に、マップ51の近傍には上述のサブマップ53が表示される。
更にまた、ブラウザウィンドウ5の適宜箇所には、特定のカラオケユーザ群を検索するための第1検索メニュー54が表示される。第1検索メニュー54は、歌手名又は曲名等の検索項目を選択するためのプルダウンメニュー54aと、歌手名又は曲名等の検索キーワードを入力するためのテキスト入力フィールド54bと、マップ51上に表示される歌手分類画像51bの数を制限するための頻度受付部54cとを有する。頻度受付部54cは、歌唱頻度に対応する横棒と、該横棒上を移動し、歌唱頻度の下限を示す下限スライダと、歌唱頻度の上限を示す上限スライダとを有する。横棒の両端側には、それぞれ歌唱頻度「2万」、「0」の数字が表示される。なお、歌唱頻度は、例えば、直近1ヶ月の間に、ある歌手の楽曲が歌唱された回数を示している。
【0031】
ステップS13の処理を終えた制御部10は、通信端末装置3の入力装置31で操作されたポインタ6によって特定のユニット51aが指定されたか否かを判定する(ステップS14)。例えば、ポインタ6が特定のユニット51aに一定時間、マウスオーバした場合、又は特定のユニット51aにポインタ6がマウスオーバし、クリック操作された場合、制御部10は、ユニット51aが指定されたと判定する。ユニット51aが指定されたと判定した場合(ステップS14:YES)、制御部10は、指定されたユニット51aに属する歌手名を、通信端末装置3の表示部30に表示させる(ステップS15)。具体的には、図9に示すように、指定されたユニット51aに属する歌手名の一覧を吹き出しのようにしてマップ51上に表示する。
【0032】
ステップS15の処理を終えた場合、又はユニット51aが指定されていないと判定した場合(ステップS14:NO)、制御部10は、通信端末装置3から送信された操作内容を第2通信部16にて受信し、マップ51の拡大及び縮小を受け付けたか否かを判定する(ステップS16)。例えば、拡大縮小受付部52のスライダが移動した場合、制御部10は、マップ51の拡大及び縮小を受け付けたと判定する。マップ51の拡大又は縮小を受け付けたと判定した場合(ステップS16:YES)、制御部10は、受け付けた内容に応じてマップ51の一部を拡大又は縮小させる(ステップS17)。また、制御部10は、マップ51を拡大又は縮小した際、表示部30に表示されている部分がマップ51全体のどの位置に対応しているかを示す矩形枠をサブマップ53上に表示する。
【0033】
ステップS17の処理を終えた場合、又はマップ51の拡大及び縮小を受け付けていないと判定した場合(ステップS16:NO)、制御部10は、楽曲に係る検索条件を受け付けたか否かを判定する(ステップS18)。検索条件は、例えば楽曲の歌手名又は曲名である。具体的には、情報分析ユーザは、第1検索メニュー54のプルダウンメニュー54aから歌手名又は曲名のいずれかを検索項目として選択し、テキスト入力フィールド54bに、特定の歌手名又は曲名を入力して検索ボタンを操作する。以上の操作によって、検索条件が通信端末装置3から歌唱情報処理装置1へ送信され、制御部10は該検索条件を受け付ける。楽曲に係る検索条件を受け付けたと判定した場合(ステップS18:YES)、制御部10は、検索条件に合致した楽曲を歌唱しているカラオケユーザが多く分布しているマップ51上の領域を中心に、拡大させたマップ51を生成し、通信端末装置3の表示部30に表示させる(ステップS19)。
【0034】
図10は、歌手名又は曲名による検索によって拡大表示されたマップ51の一例を示す模式図である。拡大表示されたマップ51上には、カラオケユーザが分類されるべき歌手名を示した歌手分類画像51bが表示される。歌手分類画像51bは、例えば円形であり、マップ51上でカラオケユーザが分類された歌手名を表示する画像である。検索によって特定された歌手名を表示した歌手分類画像51bは、太線円状のカーソル51cで選択されている。更に、歌手分類画像51bは、当該歌手の楽曲を歌唱する主なカラオケユーザの男女の別によって異なる色を有している。図10中、ハッチングの向きが異なる各領域は、それぞれ異なる色で表示されていることを示している。なお、カラオケユーザの男女の比率によって、2つの色の混合比を変化させることによって、ある歌手名の楽曲を歌唱するカラオケユーザの男女比を表示するように構成しても良い。
【0035】
ステップS19の処理を終えた場合、又は楽曲に係る検索条件を受け付けていないと判定した場合(ステップS18:NO)、制御部10は、通信端末装置3から送信された操作内容を第2通信部16にて受信し、歌唱頻度の範囲を受け付けたか否かを判定する(ステップS20)。具体的には、頻度受付部54cの下限スライダ又は上限スライダが移動した場合、制御部10は、歌唱頻度の範囲を受け付けたと判定する。歌唱頻度の範囲を受け付けたと判定した場合(ステップS20:YES)、制御部10は、内部記憶装置14の歌唱履歴DB14aが記憶する楽曲ID及び日付情報に基づいて、各楽曲の歌唱頻度を算出する(ステップS21)。そして、制御部10は、受け付けた歌唱頻度の範囲に応じて、歌手分類画像51bの数を制限する(ステップS22)。具体的には、歌唱頻度の範囲が、受け付けた歌唱頻度の範囲内にある楽曲を歌唱している歌手に対応する歌手分類画像51bをマップ51上に表示し、その範囲外にある楽曲を歌唱している歌手に対応する歌手分類画像51bをマップ51上に表示しないようにする。
【0036】
図11は、歌唱頻度で歌手分類画像51bの数が制限されたマップ51の一例を示した説明図である。ステップS21,22の処理によって歌唱頻度が制限された場合、図11に示すように、マップ51上に表示される歌手分類画像51bの数が制限される。
【0037】
ステップS22の処理を終えた場合、又は歌唱頻度の範囲を受け付けていないと判定した場合(ステップS20:NO)、制御部10は、通信端末装置3から送信された操作内容を第2通信部16にて受信し、マップ51上の歌手名が選択されたか否か、すなわち特定の歌手分類画像51bがポインタ6によって選択されたか否かを判定する(ステップS23)。歌手分類画像51bが選択されていないと判定した場合(ステップS23:NO)、制御部10は、処理をステップS14へ戻す。
【0038】
歌手分類画像51bが選択されたと判定した場合(ステップS23:YES)、制御部10は、選択された歌手の楽曲を歌唱したことがあるカラオケユーザを分類したマップ51を生成し、生成したマップ51を通信端末装置3の表示部30に表示させる(ステップS24)。そして、制御部10は、選択された歌手の楽曲を歌唱するカラオケユーザの詳細な情報を、通信端末装置3の表示部30に表示させる(ステップS25)。
【0039】
図12及び図13は、特定の歌手を選択した際に表示されるマップ51の一例を示した説明図である。特定の歌手名が選択された場合、該歌手名に係る楽曲を歌唱したことがある各ユニット51aのカラオケユーザの数に応じて、各ユニット51aが色分け表示される。
また、ブラウザウィンドウ5の適宜箇所には、マップ51上に反映させるカラオケユーザの属性を指定することによって、特定層のカラオケユーザの検索を行う第2検索メニュー55が表示される。第2検索メニュー55は、カラオケユーザの年齢を指定する年齢チェックボックス55aと、性別を指定する性別チェックボックス55bと、選択されている歌手の楽曲を歌唱した回数を指定する歌唱回数チェックボックス55cと、検索ボタン55dと、一時保存された検索条件を呼び出すための検索条件呼び出し部55eと、検索条件を一時保存するための一時保存ボタン55fとで構成される。
更に、ブラウザウィンドウ5の適宜箇所には、選択されている歌手名に係る楽曲を歌唱したことがあるカラオケユーザの属性の詳細を表示した詳細情報表示部56が表示される。詳細情報表示部56には、例えば、カラオケユーザの年齢構成を示したパイグラフ56a、男女の比率を示したパイグラフ56b、歌唱回数の構成を示したパイグラフ56c等を有する。
更にまた、図13に示すように、記録ボタンを操作することによって、直前に作成されたマップ51を表示したタブシートとは別に、新しいタブシートが生成され、新しいタブシートには、別の検索条件で分析したマップ51を作成することができる。
【0040】
次いで、通信端末装置3の入力装置31で操作されたポインタ6によって特定のユニット51aが指定されたか否かを判定する(ステップS26)。ユニット51aが指定されたと判定した場合(ステップS26:YES)、制御部10は、指定されたユニット51aに属する歌手名を、通信端末装置3の表示部30に表示させる(ステップS27)。
【0041】
ステップS27の処理を終えた場合、又はユニット51aが指定されていないと判定した場合(ステップS26:NO)、制御部10は、カラオケユーザに係る検索条件を受け付けたか否かを判定する(ステップS28)。カラオケユーザに係る検索条件は、例えば、カラオケユーザの年齢、性別、歌唱回数等である。情報分析ユーザは、第2検索メニュー55の各チェックボックスにチェックを入れ、検索ボタン55dを操作することによって、上述の検索条件を入力することができる。また、一時保存ボタン55fを操作することによって、検索条件を保存することもできる。
カラオケユーザに係る検索条件を受け付けたと判定した場合(ステップS28:YES)、制御部10は、マップ51上に分類するカラオケユーザを検索条件に応じて制限する(ステップS29)。つまり、制御部10は、ステップS23で選択された歌手の楽曲を歌唱し、かつ、受け付けた検索条件に合致するカラオケユーザをマップ51上で分類する。
【0042】
ステップS29の処理を終えた場合、又はカラオケユーザに係る検索条件を受け付けていないと判定した場合(ステップS28:NO)、制御部10は、歌手の比較処理を受け付けたか否かを判定する(ステップS30)。歌手の比較処理を受け付けたと判定した場合(ステップS30:YES)、制御部10は、後述のサブルーチンを呼び出し、歌手の比較処理を実行する(ステップS31)。具体的には、比較対象の歌手の楽曲を歌唱したことがあるカラオケユーザのマップ51をそれぞれ生成し、並べて表示させる処理を実行する。
【0043】
ステップS31の処理を終えた場合、又は歌手比較処理を受け付けていないと判定した場合(ステップS30:NO)、制御部10は、過去のマップ51との比較処理を受け付けたか否かを判定する(ステップS32)。過去のマップ51との比較処理を受け付けたと判定した場合(ステップS32:YES)、制御部10は、後述のサブルーチンを呼び出し、現在及び過去のマップ51の比較処理を実行する(ステップS33)。
【0044】
ステップS33の処理を終えた場合、又は過去のマップ51との比較処理を受け付けていないと判定した場合(ステップS32:NO)、制御部10は、選択されている歌手の将来予測処理を受け付けたか否かを判定する(ステップS34)。将来予測処理を受け付けたと判定した場合(ステップS34:YES)、制御部10は、後述のサブルーチンを呼び出し、選択されている歌手の将来のマップ51を予測する処理を実行する(ステップS35)。
【0045】
ステップS35の処理を終えた場合、又は将来予測処理を受け付けていないと判定した場合(ステップS34:NO)、制御部10は、通信端末装置3から送信された操作内容を、第2通信部16にて受信し、図9に示した歌手検索を行うマップ51に戻るか否かを判定する(ステップS36)。歌手検索を行うマップ51に戻ると判定した場合(ステップS36:YES)、制御部10は、処理をステップS11へ戻す。歌手検索を行うマップ51に戻らないと判定した場合(ステップS36:NO)、制御部10は、歌唱情報の分析を終えるか否かを判定する(ステップS37)。歌唱情報の分析を終えないと判定した場合(ステップS37:NO)、制御部10は、処理をステップS26へ戻す。歌唱情報の分析を終えると判定した場合(ステップS37:YES)、制御部10は、処理を終える。
【0046】
図14は、歌手比較に係る制御部10の処理手順を示すフローチャート、図15は、歌手比較を行った際に表示されるマップ51の一例を示した説明図である。歌唱情報処理装置1の制御部10は、ステップS31で歌手比較に係るサブルーチンが呼び出された場合、比較対象の歌手名を受け付ける(ステップS51)。情報分析ユーザは、例えば、ブラウザウィンドウ5上の歌手名が表示されているタブを2つ選択することによって比較対象を指定することができる。
【0047】
次いで制御部10は、ステップS51で受け付けた第1の歌手名の楽曲を歌唱したことがあるカラオケユーザを分類したマップ51を生成する(ステップS52)。また、制御部10は、ステップS51で受け付けた第2の歌手名の楽曲を歌唱したことがあるカラオケユーザを分類したマップ71を生成する(ステップS53)。
【0048】
そして、制御部10は、図15に示すように、ステップS52、53で生成した第1の歌手のマップ51と、第2の歌手のマップ71とを並べて表示部30に表示させる(ステップS54)。次いで、制御部10は、通信端末装置3から送信された操作内容を、第2通信部16にて受信し、歌手比較の処理を終えて前画面に戻るか否かを判定する(ステップS55)。歌手比較の処理を終えないと判定した場合(ステップS55:NO)、制御部10は、処理をステップS51へ戻す。歌手比較の処理を終えたと判定した場合(ステップS55:YES)、制御部10は、歌手比較に係る処理を終える。
【0049】
図16は、現在及び過去の比較に係る制御部10の処理手順を示すフローチャート、図17は、現在及び過去の比較処理を行った際に表示されるマップの一例を示した説明図である。歌唱情報処理装置1の制御部10は、ステップS33で現在及び過去の比較に係るサブルーチンが呼び出された場合、比較対象の期間を受け付ける(ステップS71)。そして、制御部10は、選択された歌手名の楽曲を比較対象である第1の期間で歌唱したことがあるカラオケユーザを検索し、該カラオケユーザを分類したマップ51を生成する(ステップS72)。第1の期間は、例えば現在の日時から1ヶ月前の期間である。次いで、制御部10は、ステップS72で分析した同一の歌手名の楽曲を比較対象である第2の期間で歌唱したことがあるカラオケユーザを検索し、該カラオケユーザを分類したマップ81を生成する(ステップS73)。
【0050】
そして、制御部10は、図17に示すように、ステップS72で生成した現在のマップ51と、ステップS73で生成した過去のマップ81とを並べて表示部30に表示させる(ステップS74)。次いで、制御部10は、通信端末装置3から送信された操作内容を、第2通信部16にて受信し、現在及び過去の比較処理を終えて前画面に戻るか否かを判定する(ステップS75)。現在及び過去の比較処理を終えないと判定した場合(ステップS75:NO)、制御部10は、処理をステップS71へ戻す。現在及び過去の比較処理を終えたと判定した場合(ステップS75:YES)、制御部10は、現在及び過去の比較処理に係る処理を終える。
【0051】
図18は、将来予測に係る制御部10の処理手順を示すフローチャート、図19は、将来予測に係る処理を行った際に表示されるマップ91,92,93の一例を示した説明図である。歌唱情報処理装置1の制御部10は、ステップS35で将来予測に係るサブルーチンが呼び出された場合、選択された歌手名の楽曲を、複数の各期間で歌唱したことがあるカラオケユーザを検索し、該カラオケユーザを分類したマップを生成する(ステップS91)。例えば、現在から1ヶ月前の期間、半年前の1ヶ月の期間、1年前の1ヶ月の期間でそれぞれ歌唱したことがあるカラオケユーザの3つのマップを生成する。次いで、制御部10は、他の歌手の楽曲を、より過去の複数の各期間で歌唱したことがあるカラオケユーザを検索し、該カラオケユーザを分類したマップを生成する(ステップS92)。例えば、1年前の1ヶ月の期間、1年半前の1ヶ月の期間、2年前の1ヶ月の期間でそれぞれ歌唱したことがあるカラオケユーザの3つのマップを生成する。
【0052】
そして、制御部10は、ステップS92で生成した歌手の各期間における現在のマップと、ステップS93で生成した他の歌手の各期間における過去のマップとを比較し、ステップS92で生成した歌手のマップと相関がある他の歌手を特定する(ステップS93)。つまり、選択されている歌手の直近1年間のマップ51の変化と、他の歌手の1〜2年間のマップ51の変化とを比較し、カラオケユーザ分布が同じように変化しているマップの歌手を特定する。
【0053】
次いで、制御部10は、ステップS93で特定された他の歌手の楽曲を、ステップS92で用いた期間よりも未来側の複数の各期間で歌唱したことがあるカラオケユーザを分類したマップを生成する(ステップS94)。例えば、ステップS93で特定された歌手の楽曲を、現在から1ヶ月前の期間、半年前の1ヶ月の期間、1年前の1ヶ月の期間でそれぞれ、歌唱したことがあるカラオケユーザの3つのマップ51を生成する。なお、ステップS93で複数の他の歌手が特定された場合、複数の他の歌手それぞれについて、未来側のマップ51を生成する。
【0054】
そして、制御部10は、ステップS93で相関がある複数の他の歌手を特定したか否かを判定する(ステップS95)。一人の他の歌手を特定したと判定した場合(ステップS95:NO)、制御部10は、図19に示すように、ステップS94で生成した未来側の複数の期間における、相関があった他の歌手のマップ51を並べて表示する(ステップS96)。ステップS96で表示されるマップ51は、将来予測対象である歌手の将来的なマップ51の変遷を表したものと考えることができる。
【0055】
ステップS95で相関がある複数の他の歌手を特定したと判定した場合(ステップS95:YES)、制御部10は、特定された複数の各歌手の楽曲を歌唱したことがあるカラオケユーザの平均的分布を示したマップ51を生成する(ステップS97)。そして、制御部10は、ステップS97で生成した未来側の複数の期間における、相関があった他の歌手の平均的分布を示したマップ91,92,93を並べて表示する(ステップS98)。
【0056】
ステップS96又はステップS98の処理を終えた制御部10は、通信端末装置3から送信された操作内容を、第2通信部16にて受信し、将来予測処理を終えて前画面に戻るか否かを判定する(ステップS99)。将来予測処理を終えないと判定した場合(ステップS99:NO)、制御部10は、処理をステップS91へ戻す。将来予測処理を終えたと判定した場合(ステップS99:YES)、制御部10は、将来予測処理に係る処理を終える。
【0057】
このように構成された歌唱情報処理装置1にあっては、カラオケユーザを二次元平面上で歌手名毎に分類したマップ51図を生成し、カラオケユーザが分類された歌手名を示す歌手分類画像51bをマップ51図上に表示する際、その楽曲の歌唱頻度に応じて歌手分類画像51bの数を制限することにより、カラオケユーザの多角的な分析を容易に行うことが可能になる。
【0058】
また、歌手がこれからどんな売れ方をしていくのかといった未来予測を行うことができる。
【0059】
なお、本実施の形態では、カラオケユーザを二次元平面上で歌手名毎に分類する例を説明したが、カラオケユーザを三次元空間上で歌手名毎に分類するように構成しても良い。
また、カラオケユーザを二次元平面上で歌手名毎に分類し、歌手名分類画像を表示する例を説明したが、カラオケユーザを曲名毎に分類し、カラオケユーザが分類されるべき曲名を表示した曲名分類画像を表示するように構成しても良い。
【0060】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものでは無いと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味では無く、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0061】
1 歌唱情報処理装置
2 カラオケ装置
3 通信端末装置
51 マップ
51a ユニット
51b 歌手分類画像
52 拡大縮小受付部
53 サブマップ
54 第1検索メニュー
54b テキスト入力フィールド
54c 頻度受付部
55 第2検索メニュー
56 詳細情報表示部
10 制御部
14 内部記憶装置
14a 歌唱履歴DB
14b カラオケユーザ情報DB
14c 楽曲情報DB
14d 情報分析ユーザ情報DB
15 第1通信部
16 第2通信部
N 通信網

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のカラオケユーザを識別するユーザ識別情報、該カラオケユーザが歌唱した楽曲の歌手名又は曲名に係る楽曲情報、及び該楽曲が歌唱された日付を示す日付情報を対応付けて記憶する記憶手段と、該記憶手段が記憶したユーザ識別情報及び楽曲情報に基づいて、前記記憶手段が記憶する日付情報により示された日付を含む期間で歌唱したことがある複数のカラオケユーザを、二次元平面又は三次元空間上で歌手名又は曲名毎に分類した分類図を生成する生成手段とを備えた歌唱情報処理装置であって、
前記生成手段は、
複数の期間毎に、一の歌手の楽曲を歌唱したことがあるカラオケユーザの分類図をそれぞれ生成する手段と、
最も後の期間よりも前の複数の期間毎に、複数の他の歌手の楽曲を歌唱したことがあるカラオケユーザの分類図を生成する手段と
を備え、
更に、
前記一の歌手の楽曲を歌唱したことがあるカラオケユーザの複数の分類図と相関がある分類図を複数有する他の歌手を特定する特定手段を備える
ことを特徴とする歌唱情報処理装置。
【請求項2】
前記生成手段は、
前記前の複数の期間よりも後の複数の期間毎に、前記特定手段によって特定された他の歌手の楽曲を歌唱したことがあるカラオケユーザの分類図を生成する手段と、
生成した複数の分類図を並置する手段と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の歌唱情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2012−63459(P2012−63459A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−206069(P2010−206069)
【出願日】平成22年9月14日(2010.9.14)
【出願人】(396004833)株式会社エクシング (394)
【Fターム(参考)】