歯ブラシヘッド
【課題】歯クリーニング要素が延びる歯ブラシヘッドを提供する。
【解決手段】ヘッドは、互いに別個に動くことができる少なくとも二つの部分に分割される。歯クリーニング要素は、この要素が延びるヘッドの部分に対して回転自在である。
【解決手段】ヘッドは、互いに別個に動くことができる少なくとも二つの部分に分割される。歯クリーニング要素は、この要素が延びるヘッドの部分に対して回転自在である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全体として、口腔ケアの分野に関し、更に詳細には、歯ブラシに関する。更に詳細には、本発明は、一つ又はそれ以上のブリストルタフトを持つ、互いに別個に動くことができる二つの部分を有する歯ブラシヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
特願平3−312978号の日本国特許文献には、ナイロンブリストルでできた多数のタフトを持つ歯ブラシが開示されている。図1、図2及び図3に示す第1実施例では、ヘッドの複数の円筒形凹所区分がシャンクの長さ方向軸線方向に対して直交する方向に等間隔で形成されている。これらの凹所区分には、コラム形状の回転体5が夫々設けられている。回転体5の周面には、軸線方向に沿って、突出ストリップ区分5aが形成されており、これらは、凹所区分の開放区分のところに位置決めされた状態で固定される。凹所区分の開放区分では、両側に位置決めされるべき接触面が形成されている。突出したストリップ区分5aの上面の端部の両方には、ナイロンブリストルが垂直に起立するように配置されている。
【0003】
図3に示すように、上述した構成により、ブラシの使用中にブリストル6を回転させることができる。このブラシに関する問題点は、二つのブリストルタフトが各ストリップ区分5aに固定されているので、それらが一斉に回転しなければならないということである。そのため、個々のブリストルタフトは、その「パートナー」タフトと別個に回転することができない。個々のタフトは、かくして、ブラッシング中、二つの歯の間を最適に通過することが妨げられる。これは、パートナータフトが歯と別の態様で接触し、個々のタフトの回転と干渉するためである。
【0004】
図4、図5及び図6には、各ブリストルタフトがヘッドにボール−ソケット型の構成で固定された第2実施例が開示されている。この実施例では各ブリストルタフトを他のタフトと別個に旋回させることができ、上述したような欠点はない。ブリストルタフトがヘッドの側部に向かって外方に傾斜し、かつ、このタフトが歯の側面と上面との間の境近くに位置決めされた場合、ブリストルの先端がブラッシング中に歯と接触しない場合がある。更に、ブラッシング後にタフトの端部が上を向く方向がランダムであると、ブラシの外観が損なわれる。
【0005】
上掲の日本国文献には、更に、ブラシヘッドが一体構造で形成されていると開示されている。この場合、ブラシヘッドの中央部を通して水を流すことができず、これにより、ブラシの清掃が困難になる。更に、一体のヘッド構造により、ヘッドの様々な部分を互いに独立して動かすことができない。従って、タフトから延びるブリストルタフトは、互いに移動したり撓んだりすることができる二つ又はそれ以上の部分を有するヘッドを含むブラシ、並びに様々な歯表面に合わせることができない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述した問題点のうちの一つ又はそれ以上を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
簡単に述べると、本発明の一つの特徴によれば、歯ブラシヘッドは、ヘッドから延びる歯クリーニング要素を有する。ヘッドは、互いに別個に動くことができる少なくとも二つの部分に分割されている。歯クリーニング要素は、この要素が延びるヘッドの部分に対して回転自在である。
【0008】
本発明の別の特徴によれば、歯クリーニング要素は、一つ又はそれ以上の歯クリーナー、ベース支持体及びアンカーピボットを含む。一つ又はそれ以上の歯クリーナーの一端は、ベース支持体の第1端に固定されている。アンカーピボットの一端は、ベース支持体の第2端に固定されている。アンカー部分は、ベース支持体から離れた、アンカー部分の小径区分よりも大径の区分を有する。
【0009】
本発明の第3の特徴によれば、歯ブラシヘッドの製造方法は、プラスチック製歯ブラシヘッドを金型で型成形する工程を含む。ヘッドは、互いから所定距離だけ離間された二つの別個の部分を有する。ヘッドを金型から取り出す。少なくとも、二つのヘッド部分が連結されたヘッドの部分を加熱する。二つのヘッド部分を互いに向かって移動させる。前記二つのヘッド部分が、前記所定距離以下の所定距離だけ離間された状態にとどまるように、少なくとも、二つのヘッド部分が連結されたヘッドの部分を冷却する。
【0010】
本発明の第4の特徴によれば、歯ブラシヘッドの製造方法は、プラスチック製歯ブラシヘッドを金型で型成形する工程を含む。ヘッドには、このヘッドを貫通する少なくとも一つの穴が設けられている。ヘッドを金型から取り出す。歯クリーニング要素を穴に挿入する。
【0011】
本発明のこれらの及び他の特徴、目的及び利点は、好ましい実施形態についての以下の詳細な説明及び特許請求の範囲を、添付図面を参照して検討することにより、更に明らかに理解されるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1乃至図5から始めると、これらの図には、ハンドル(図示せず)から延びるネック14から延びる、歯ブラシを形成する歯ブラシヘッド16が示してある。ハンドルの種類は本発明とは関わりがない。ヘッド及びハンドルは、好ましくはポリプロピレンで形成されている。ヘッドは、ヘッドを二つの部分20及び22に分ける蛇行スプリット18を有する。ネック14の近くのスプリットの端部13は、好ましくは円形形状(図2参照)である。図5に示すように、ヘッドのスプリットにより、歯ブラシの使用中、部分20及び22を互いに独立して撓ませることができ、即ち移動させることができ、かくして歯のクリーニングを容易にする。
【0013】
スプリット18は、ヘッドに、ヘッド部分20とヘッド部分22との間の開口部として画成することもできる。この開口部により、ヘッドを通して水を流すことができ、これによって、ヘッドを濯いできれいにする代わりに、代表的には歯磨きがこびりつくヘッドの上表面のクリーニングを容易にする。
【0014】
ヘッド部分20は、ヘッド部分22が画成する凹所26(図6参照)に(少なくとも部分的に)嵌まる突出部分24を含む。突出部分24から幾つかのブリストルタフトが延びている(以下に更に詳細に説明する)。突出部分24はその三つの側部がヘッド部分22によって取り囲まれている。
【0015】
次に、図2及び図3を参照して、ヘッド16に設けられたブリストルタフトの各々について説明する。タフト28からなる第1対は、ヘッドの自由端に向かって配置されており、各ヘッド部分20、22に一つずつ設けられている。各タフトは、ブリストル(歯クリーナー)を有し、これらは、好ましくは、各々がポリブチレンテレフタレート(PBT)で形成されており、直径が1.778mm(0.07インチ)である。タフト28の最も短いブリストルの長さは、10.668mm(0.420インチ)であり、残りのブリストルの長さはタフトの先端まで一定の割合で大きくなる。各タフトは、ハンドルから遠ざかる方向に、タフトが突出したヘッドの表面部分に対して好ましくは約12°の角度で傾斜している。図2に示すように、タフト28は、その断面が、ヘッドに設けられた任意の他のタフトよりも大きい。
【0016】
第2タフト群は、枢動タフト30(ヘッドに設けられたタフトのうち、唯一回転自在のタフト)である。各ヘッド部分20、22には四つのタフト30が設けられており、これらのタフトはヘッドの外側に向かって配置されている。各タフト30は、ヘッドの垂直位置のいずれかの側に最大約15°枢動させることができ、更に好ましくは、ヘッドの垂直位置のいずれかの側に最大約8°枢動させることができる。タフト30の枢動は、おおまかに言って、ネック14に向かって又はネックから遠ざかるように行われる。各タフト30は、ポリプロピレン製のベース支持体32を含む。ブリストルはポリアミド製であり、直径が2.032mm(0.08インチ)でベース支持体の上方の長さが10.668mm(0.420インチ)である。
【0017】
第3タフト群34は、ヘッドに対して垂直方向に延びている。各ヘッド部分20、22に四つのタフト34がタフト30と交互に設けられている。上から見ると(図2参照)、これらのタフトは楕円形形状(タフト30と同様であるがそれよりも大きい)である。換言すると、タフト34及び30は楕円形形状の断面を有する。各タフト34は、直径が0.1524mm(0.006インチ)でヘッドの上方に約9.779mm(0.385インチ)延びるポリアミド6.12製のブリストルを有する。
【0018】
第4タフト群36は、ヘッドの内側に向かって配置されている。各ヘッド部分20、22にはこのようなタフトが二つ設けられている。各タフト36は、ヘッドに対して垂直方向に延びている。タフト36のブリストルは直径が0.1524mm(0.006インチ)で、ポリアミド6.12製であり、ヘッドの上方に約9.144mm(約0.360インチ)延びている。
【0019】
第5の最終タフト群38もまた、ヘッドの内側に向かって(ヘッドの周囲から遠ざかるように)配置されている。四対のタフト38が設けられている。各対において、一方のタフトが他方のタフトよりもネック14に近い。タフト38の各対では、(a)一方のタフトのベースがヘッドの第1側に近く、この一方のタフトはヘッドの第2側に向かって傾いており、(b)他方のタフトのベースがヘッドの第2側に近く、この他方のタフトはヘッドの第1側に向かって傾いている。このように、各対のタフトは傾いて互いに交差している。ヘッドの側部に向かう傾斜角度は約5°である。各タフト38のブリストルはPBT製であり、ブリストルの直径は約0.1778mm(約0.007インチ)であり、ヘッド16の上方に約11.684mm(約0.460インチ)延びている。各タフト38は楕円形断面を有し、この楕円形の長軸寸法は傾斜方向に配向されている。
【0020】
ヘッドで使用されたブリストルにはクリンプ止め(米国特許第6,058,541号明細書参照)又はノッチ止め(米国特許第6,018,840号明細書参照)を適用することができる。ブリストル以外の他の種類の歯クリーナーを使用してもよい。例えば、ブリストルタフトの代わりにエラストマー製のフィンを使用してもよい。これらの米国特許に言及したことにより、これらの特許に開示された内容は本明細書中に含まれたものとする。
【0021】
次に、図6を参照して、歯ブラシの製造方法について説明する。第1工程では、歯ブラシのヘッド、ネック及びハンドルを金型で射出成形する。この射出成形の工程中、ホットタフティング(hot−tufting)プロセスによってタフト28、34、36及び38をヘッドに固定する。ホットタフティングプロセスは、当業者に周知である(例えば米国特許第4,635,313号明細書、米国特許第6,361,120号明細書、英国特許出願第2,330,791号明細書及び欧州特許出願第676,268 A1号明細書を参照されたい)。
【0022】
手短に述べると、ホットタフティングは、多数の群をなしたプラスチックフィラメントの端部を金型に入れる工程を含む。各フィラメント群を(金型に導入する前又は後に)所望の長さに切断し、ブリストルタフトを形成する。金型を閉じ、溶融プラスチックを金型に注入する。プラスチックは、凝固したとき、ブリストルタフトの一端を歯ブラシのヘッドに係止する。
【0023】
ヘッド部分20とヘッド部分22との間の開口部18は、この時点では、ヘッドの最終形態(図2参照)におけるよりも遙かに広幅であるということが図6から分かる。換言すると、ヘッド部分20及び22は互いから所定距離(好ましくは少なくとも約1mm)だけ離間されている。更に、製造プロセスの後の時点で枢動タフト30を受け入れるため、成形工程中に通孔40が形成される。これらの穴40を以下に詳細に説明する。
【0024】
図7を参照すると、歯ブラシを金型から取り出した後、熱42をネックの近くのヘッドに及びネックの部分(以下、ネックと総称する)に加える。熱は、高温の空気、輻射加熱、超音波加熱又は対流(例えば高温のオイル)加熱を含む多くの方法で加えることができる。ここでは、ネックの側部に加えられた状態の熱を示す。熱をネックの上面及び下面に加えるのが好ましい。熱は、プラスチックをそのガラス転移温度の1.0倍乃至1.12倍にする(温度を絶対温度で計測した場合)。プラスチックを損傷しないようにするため、プラスチックをそのガラス転移温度の1.0倍乃至1.12倍以上に加熱してはならない。更に好ましくは、プラスチックをそのガラス転移温度(絶対温度で計測した)の約1.03倍乃至1.06倍まで加熱する。ポリプロピレンのガラス転移温度が約100℃であるのに対し、コポリエステル及びポリウレタンのガラス転移温度は約65℃である。
【0025】
次いで、ヘッド部分20、22に圧力44を加え、これらの部分を互いに向かって移動させる。ヘッド部分20、22が図2に示す状態になった後、ヘッド/ネックの被加熱部分を、例えば、低温のガスや液体に露呈することによって冷却する。室温の空気を使用してネックを冷却する場合、このような空気を約20秒乃至25秒に亘って適用しなければならない。これには、二つのヘッド部分をそれらの最終位置に形成する効果がある。
【0026】
プロセス時間を短くするため、プラスチックを損傷しない最も高温の熱源を使用しなければならない。使用された熱源の温度が高過ぎる場合及び/又は熱を長く加え過ぎた場合には、プラスチックが損傷してしまう。熱源が十分に高温でない場合には、プロセスに時間が掛かり過ぎ、及び/又は、ヘッド部分20、22がその所望の最終位置にとどまらない。ヘッド/ネックがポリプロピレンで形成されており、高温の空気を使用してネックを加熱する場合には、(a)加熱された空気は、約170℃の温度でなければならず、ネックに約70秒間に亘って加えられなければならず、(b)ポリプロピレンの温度を約140℃まで上昇させなければならず、(c)高温の空気をネックに加えるノズルを、ネックから約10mm離さなければならない。
【0027】
コポリエステル又はポリウレタンをヘッドネックとして使用した場合には、(a)加熱された空気は、約250℃の温度でなければならず、ネックに約10秒間に亘って加えられなければならず、(b)材料の温度を好ましくは95℃乃至100℃まで上昇させなければならず、(c)高温の空気をネックに加えるノズルを、ネックから約15mm乃至20mm離さなければならない。
【0028】
上述した夫々の材料を表記の時間に亘って加熱することにより、材料を柔らかくし、機械的に曲げてその最終形態にする。上述した加熱時間を越えると、材料が過熱され、損傷する。
【0029】
次に、図8及び図9を参照すると、各枢動タフト30は、多数のブリストル46、ベース支持体48及びアンカーピボット50を有する。ブリストルはベース支持体の第1端52に固定され且つここから延びており、アンカーピボット54の第1端54はベース支持体の第2端56から延びている。ベース支持体及びアンカーピボットは、好ましくは、同じ材料でできた一体構造である。アンカーピボット50は、第1端54の近くの第1部分58及びアンカーピボットの第2端62の近くの第2部分60を含む。ベース支持体48は、X−Y寸法がアンカー支持体の第2部分60よりも大きい。第2部分60は一対のリップ63を含む。アンカーピボットには開口部64が形成されている。
【0030】
タフト30もまた、以上に説明したホットタフティング型プロセスによって形成することができる。プラスチックを金型に注入して歯ブラシハンドル、ネック及びヘッドを形成する代わりに、プラスチックを金型に注入してベース支持体48及びアンカーピボット50を形成し、注入したプラスチックの冷却時にブリストル46を捕捉する。
【0031】
次に、図10、図11及び図12を参照して、通孔40(図6参照)について説明する。各穴40はブラシヘッドの上面66から底面68を通って延びる。穴40は、第1及び第2の部分70及び72を含む。部分72は、下区分の幾分かに丸味が付けてあることを除き、実質的に平行六面体である(図11参照)。部分70もまた、その側部のうちの二つが側方に約15°だけ末広がりになっていることを除き、実質的に平行六面体である(図12参照)。穴部分72は、寸法Aが穴部分70よりも長い(図11参照)。穴部分70の寸法Bでの幅は、穴部分70及び72が出会う場所で穴部分72と同じである(図12参照)。寸法A及びBは、この実施形態では、互いに対して実質的に垂直である。この構成によって、一対のリップ73が画成される。
【0032】
次に、図13乃至図16を参照して、枢動タフト30の穴40への挿入について説明する。タフト30を穴40の上にアンカーピボット50の端部62を穴に向けて位置決めする。図16A、図16B及び図16Cに示すように、タフト30を穴40に向かって、端部62が穴に入り始めるまで移動する(図16A参照)。次いで、タフト30を穴に押し込み、穴部分70の側部でアンカーピボットの第2部分60を締め付ける。従って、アンカーピボット50が潰れ、開口部64を一時的に小さくする。次いで、タフト30を穴40に完全に押し込み(図16C参照)、この時点で弾性プラスチック製アンカーピボットが、図16Aに示すその形態にばねのように戻る。この段落は、ヘッドへのタフト30のスナップ嵌め保持を説明するものである。
【0033】
図16Cを参照すると、ベース支持体48はA寸法が穴部分70よりも長く、及びかくして、タフト30が穴40にこれ以上押し込まれないようにする。第2部分60もまた、A寸法が穴部分70よりも長く、そのためタフト30が穴40から抜けないようにする。これは、リップ63(図8参照)がリップ73(図11参照)と係合するためである。この構成により、更に、タフト30がブリストルの長さ方向軸線を中心として回転しないようにする。
【0034】
図15に示すように、タフト30は、例えば、ブラッシング中に口腔の部分と係合したときに枢動する。好ましくは、各タフト30は、表面66に対して垂直な位置の両側に最大約15°だけ枢動することができる。
【0035】
図17及び図18を参照して、フィン80の形態の別の種類の歯クリーニング要素を開示する。各フィンは、以上に説明したように、ベース支持体48及びアンカーピボット50(両方とも図示してない)によって支持されており、これにより、フィンはブラシヘッドで枢動することができる。別の態様では、フィンが枢動しないようにヘッドにしっかりと取り付けられてもよい。フィンは、熱可塑性エラストマー(TPE)によって射出成形プロセスで形成される。この実施形態では、一連のリブ82によってテクスチャーが形成された表面が提供される。これらのリブにより、口腔のクリーニング性能が向上する。リブは、フィン上にTPEを射出成形することによって形成される。リブは、好ましくは、フィンよりも柔らかい。別の態様では、リブの代わりにテクスチャーを備えた表面(例えばディンプル)を使用してもよい。
【0036】
図18に示すように、フィンの幅は約0.762mm(約0.030インチ)である。ベース支持体の上方のフィンの長さ方向寸法は、好ましくは10.668mm(0.420インチ)である。フィン80の先端84の幅は、好ましくは0.178mm(0.007インチ)である。リブのベースから先端84までの寸法が約4.267mm(約0.168インチ)であるのに対し、リブの頂部から先端までの距離は約2.007mm(0.079インチ)である。リブの頂部の幅は、約0.889mm(約0.035インチ)である。リブ(テクスチャーを備えた表面)は、好ましくは、前記フィンから約0.0508mm乃至0.3048mm(2ミル乃至12ミル)だけ延びている。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】歯ブラシヘッドの斜視図である。
【図2】図1のヘッドの平面図である。
【図3】図1のヘッドの側面図である。
【図4】図1のヘッドを下から見た平面図である。
【図5】一方のヘッド部分を撓んだ状態で示す図1のヘッドの側面図である。
【図6】二つのヘッド部分を互いから離間した状態で示す図1のヘッドの平面図である。
【図7】ヘッド部分を互いに近づけて位置決めした後の図1のヘッドの平面図である。
【図8】図13の8−8線に沿った枢動タフトの正面図である。
【図9】図8の9−9線に沿った枢動タフトの側面図である。
【図10】枢動タフトを受け入れるためのヘッドの穴(図6参照)の一つの平面図である。(図6参照)
【図11】図10の11−11線に沿った断面図である。
【図12】図10の12−12線に沿った断面図である。
【図13】図1のヘッド(見易くするために一部が取り除いてある)及びこのヘッドに挿入する前の枢動タフトの側面図である。
【図14】図1のヘッド(見易くするために一部が取り除いてある)及びこのヘッドに挿入した後の枢動タフトの側面図である。
【図15】枢動タフトの動きを示す側面図である。
【図16】図15の16A−C−16A−C線に沿った断面図である。
【図17】リブ付きフィンの形態の歯クリーナーの斜視図である。
【図18】図17のリブ付きフィンの側面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、全体として、口腔ケアの分野に関し、更に詳細には、歯ブラシに関する。更に詳細には、本発明は、一つ又はそれ以上のブリストルタフトを持つ、互いに別個に動くことができる二つの部分を有する歯ブラシヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
特願平3−312978号の日本国特許文献には、ナイロンブリストルでできた多数のタフトを持つ歯ブラシが開示されている。図1、図2及び図3に示す第1実施例では、ヘッドの複数の円筒形凹所区分がシャンクの長さ方向軸線方向に対して直交する方向に等間隔で形成されている。これらの凹所区分には、コラム形状の回転体5が夫々設けられている。回転体5の周面には、軸線方向に沿って、突出ストリップ区分5aが形成されており、これらは、凹所区分の開放区分のところに位置決めされた状態で固定される。凹所区分の開放区分では、両側に位置決めされるべき接触面が形成されている。突出したストリップ区分5aの上面の端部の両方には、ナイロンブリストルが垂直に起立するように配置されている。
【0003】
図3に示すように、上述した構成により、ブラシの使用中にブリストル6を回転させることができる。このブラシに関する問題点は、二つのブリストルタフトが各ストリップ区分5aに固定されているので、それらが一斉に回転しなければならないということである。そのため、個々のブリストルタフトは、その「パートナー」タフトと別個に回転することができない。個々のタフトは、かくして、ブラッシング中、二つの歯の間を最適に通過することが妨げられる。これは、パートナータフトが歯と別の態様で接触し、個々のタフトの回転と干渉するためである。
【0004】
図4、図5及び図6には、各ブリストルタフトがヘッドにボール−ソケット型の構成で固定された第2実施例が開示されている。この実施例では各ブリストルタフトを他のタフトと別個に旋回させることができ、上述したような欠点はない。ブリストルタフトがヘッドの側部に向かって外方に傾斜し、かつ、このタフトが歯の側面と上面との間の境近くに位置決めされた場合、ブリストルの先端がブラッシング中に歯と接触しない場合がある。更に、ブラッシング後にタフトの端部が上を向く方向がランダムであると、ブラシの外観が損なわれる。
【0005】
上掲の日本国文献には、更に、ブラシヘッドが一体構造で形成されていると開示されている。この場合、ブラシヘッドの中央部を通して水を流すことができず、これにより、ブラシの清掃が困難になる。更に、一体のヘッド構造により、ヘッドの様々な部分を互いに独立して動かすことができない。従って、タフトから延びるブリストルタフトは、互いに移動したり撓んだりすることができる二つ又はそれ以上の部分を有するヘッドを含むブラシ、並びに様々な歯表面に合わせることができない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述した問題点のうちの一つ又はそれ以上を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
簡単に述べると、本発明の一つの特徴によれば、歯ブラシヘッドは、ヘッドから延びる歯クリーニング要素を有する。ヘッドは、互いに別個に動くことができる少なくとも二つの部分に分割されている。歯クリーニング要素は、この要素が延びるヘッドの部分に対して回転自在である。
【0008】
本発明の別の特徴によれば、歯クリーニング要素は、一つ又はそれ以上の歯クリーナー、ベース支持体及びアンカーピボットを含む。一つ又はそれ以上の歯クリーナーの一端は、ベース支持体の第1端に固定されている。アンカーピボットの一端は、ベース支持体の第2端に固定されている。アンカー部分は、ベース支持体から離れた、アンカー部分の小径区分よりも大径の区分を有する。
【0009】
本発明の第3の特徴によれば、歯ブラシヘッドの製造方法は、プラスチック製歯ブラシヘッドを金型で型成形する工程を含む。ヘッドは、互いから所定距離だけ離間された二つの別個の部分を有する。ヘッドを金型から取り出す。少なくとも、二つのヘッド部分が連結されたヘッドの部分を加熱する。二つのヘッド部分を互いに向かって移動させる。前記二つのヘッド部分が、前記所定距離以下の所定距離だけ離間された状態にとどまるように、少なくとも、二つのヘッド部分が連結されたヘッドの部分を冷却する。
【0010】
本発明の第4の特徴によれば、歯ブラシヘッドの製造方法は、プラスチック製歯ブラシヘッドを金型で型成形する工程を含む。ヘッドには、このヘッドを貫通する少なくとも一つの穴が設けられている。ヘッドを金型から取り出す。歯クリーニング要素を穴に挿入する。
【0011】
本発明のこれらの及び他の特徴、目的及び利点は、好ましい実施形態についての以下の詳細な説明及び特許請求の範囲を、添付図面を参照して検討することにより、更に明らかに理解されるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1乃至図5から始めると、これらの図には、ハンドル(図示せず)から延びるネック14から延びる、歯ブラシを形成する歯ブラシヘッド16が示してある。ハンドルの種類は本発明とは関わりがない。ヘッド及びハンドルは、好ましくはポリプロピレンで形成されている。ヘッドは、ヘッドを二つの部分20及び22に分ける蛇行スプリット18を有する。ネック14の近くのスプリットの端部13は、好ましくは円形形状(図2参照)である。図5に示すように、ヘッドのスプリットにより、歯ブラシの使用中、部分20及び22を互いに独立して撓ませることができ、即ち移動させることができ、かくして歯のクリーニングを容易にする。
【0013】
スプリット18は、ヘッドに、ヘッド部分20とヘッド部分22との間の開口部として画成することもできる。この開口部により、ヘッドを通して水を流すことができ、これによって、ヘッドを濯いできれいにする代わりに、代表的には歯磨きがこびりつくヘッドの上表面のクリーニングを容易にする。
【0014】
ヘッド部分20は、ヘッド部分22が画成する凹所26(図6参照)に(少なくとも部分的に)嵌まる突出部分24を含む。突出部分24から幾つかのブリストルタフトが延びている(以下に更に詳細に説明する)。突出部分24はその三つの側部がヘッド部分22によって取り囲まれている。
【0015】
次に、図2及び図3を参照して、ヘッド16に設けられたブリストルタフトの各々について説明する。タフト28からなる第1対は、ヘッドの自由端に向かって配置されており、各ヘッド部分20、22に一つずつ設けられている。各タフトは、ブリストル(歯クリーナー)を有し、これらは、好ましくは、各々がポリブチレンテレフタレート(PBT)で形成されており、直径が1.778mm(0.07インチ)である。タフト28の最も短いブリストルの長さは、10.668mm(0.420インチ)であり、残りのブリストルの長さはタフトの先端まで一定の割合で大きくなる。各タフトは、ハンドルから遠ざかる方向に、タフトが突出したヘッドの表面部分に対して好ましくは約12°の角度で傾斜している。図2に示すように、タフト28は、その断面が、ヘッドに設けられた任意の他のタフトよりも大きい。
【0016】
第2タフト群は、枢動タフト30(ヘッドに設けられたタフトのうち、唯一回転自在のタフト)である。各ヘッド部分20、22には四つのタフト30が設けられており、これらのタフトはヘッドの外側に向かって配置されている。各タフト30は、ヘッドの垂直位置のいずれかの側に最大約15°枢動させることができ、更に好ましくは、ヘッドの垂直位置のいずれかの側に最大約8°枢動させることができる。タフト30の枢動は、おおまかに言って、ネック14に向かって又はネックから遠ざかるように行われる。各タフト30は、ポリプロピレン製のベース支持体32を含む。ブリストルはポリアミド製であり、直径が2.032mm(0.08インチ)でベース支持体の上方の長さが10.668mm(0.420インチ)である。
【0017】
第3タフト群34は、ヘッドに対して垂直方向に延びている。各ヘッド部分20、22に四つのタフト34がタフト30と交互に設けられている。上から見ると(図2参照)、これらのタフトは楕円形形状(タフト30と同様であるがそれよりも大きい)である。換言すると、タフト34及び30は楕円形形状の断面を有する。各タフト34は、直径が0.1524mm(0.006インチ)でヘッドの上方に約9.779mm(0.385インチ)延びるポリアミド6.12製のブリストルを有する。
【0018】
第4タフト群36は、ヘッドの内側に向かって配置されている。各ヘッド部分20、22にはこのようなタフトが二つ設けられている。各タフト36は、ヘッドに対して垂直方向に延びている。タフト36のブリストルは直径が0.1524mm(0.006インチ)で、ポリアミド6.12製であり、ヘッドの上方に約9.144mm(約0.360インチ)延びている。
【0019】
第5の最終タフト群38もまた、ヘッドの内側に向かって(ヘッドの周囲から遠ざかるように)配置されている。四対のタフト38が設けられている。各対において、一方のタフトが他方のタフトよりもネック14に近い。タフト38の各対では、(a)一方のタフトのベースがヘッドの第1側に近く、この一方のタフトはヘッドの第2側に向かって傾いており、(b)他方のタフトのベースがヘッドの第2側に近く、この他方のタフトはヘッドの第1側に向かって傾いている。このように、各対のタフトは傾いて互いに交差している。ヘッドの側部に向かう傾斜角度は約5°である。各タフト38のブリストルはPBT製であり、ブリストルの直径は約0.1778mm(約0.007インチ)であり、ヘッド16の上方に約11.684mm(約0.460インチ)延びている。各タフト38は楕円形断面を有し、この楕円形の長軸寸法は傾斜方向に配向されている。
【0020】
ヘッドで使用されたブリストルにはクリンプ止め(米国特許第6,058,541号明細書参照)又はノッチ止め(米国特許第6,018,840号明細書参照)を適用することができる。ブリストル以外の他の種類の歯クリーナーを使用してもよい。例えば、ブリストルタフトの代わりにエラストマー製のフィンを使用してもよい。これらの米国特許に言及したことにより、これらの特許に開示された内容は本明細書中に含まれたものとする。
【0021】
次に、図6を参照して、歯ブラシの製造方法について説明する。第1工程では、歯ブラシのヘッド、ネック及びハンドルを金型で射出成形する。この射出成形の工程中、ホットタフティング(hot−tufting)プロセスによってタフト28、34、36及び38をヘッドに固定する。ホットタフティングプロセスは、当業者に周知である(例えば米国特許第4,635,313号明細書、米国特許第6,361,120号明細書、英国特許出願第2,330,791号明細書及び欧州特許出願第676,268 A1号明細書を参照されたい)。
【0022】
手短に述べると、ホットタフティングは、多数の群をなしたプラスチックフィラメントの端部を金型に入れる工程を含む。各フィラメント群を(金型に導入する前又は後に)所望の長さに切断し、ブリストルタフトを形成する。金型を閉じ、溶融プラスチックを金型に注入する。プラスチックは、凝固したとき、ブリストルタフトの一端を歯ブラシのヘッドに係止する。
【0023】
ヘッド部分20とヘッド部分22との間の開口部18は、この時点では、ヘッドの最終形態(図2参照)におけるよりも遙かに広幅であるということが図6から分かる。換言すると、ヘッド部分20及び22は互いから所定距離(好ましくは少なくとも約1mm)だけ離間されている。更に、製造プロセスの後の時点で枢動タフト30を受け入れるため、成形工程中に通孔40が形成される。これらの穴40を以下に詳細に説明する。
【0024】
図7を参照すると、歯ブラシを金型から取り出した後、熱42をネックの近くのヘッドに及びネックの部分(以下、ネックと総称する)に加える。熱は、高温の空気、輻射加熱、超音波加熱又は対流(例えば高温のオイル)加熱を含む多くの方法で加えることができる。ここでは、ネックの側部に加えられた状態の熱を示す。熱をネックの上面及び下面に加えるのが好ましい。熱は、プラスチックをそのガラス転移温度の1.0倍乃至1.12倍にする(温度を絶対温度で計測した場合)。プラスチックを損傷しないようにするため、プラスチックをそのガラス転移温度の1.0倍乃至1.12倍以上に加熱してはならない。更に好ましくは、プラスチックをそのガラス転移温度(絶対温度で計測した)の約1.03倍乃至1.06倍まで加熱する。ポリプロピレンのガラス転移温度が約100℃であるのに対し、コポリエステル及びポリウレタンのガラス転移温度は約65℃である。
【0025】
次いで、ヘッド部分20、22に圧力44を加え、これらの部分を互いに向かって移動させる。ヘッド部分20、22が図2に示す状態になった後、ヘッド/ネックの被加熱部分を、例えば、低温のガスや液体に露呈することによって冷却する。室温の空気を使用してネックを冷却する場合、このような空気を約20秒乃至25秒に亘って適用しなければならない。これには、二つのヘッド部分をそれらの最終位置に形成する効果がある。
【0026】
プロセス時間を短くするため、プラスチックを損傷しない最も高温の熱源を使用しなければならない。使用された熱源の温度が高過ぎる場合及び/又は熱を長く加え過ぎた場合には、プラスチックが損傷してしまう。熱源が十分に高温でない場合には、プロセスに時間が掛かり過ぎ、及び/又は、ヘッド部分20、22がその所望の最終位置にとどまらない。ヘッド/ネックがポリプロピレンで形成されており、高温の空気を使用してネックを加熱する場合には、(a)加熱された空気は、約170℃の温度でなければならず、ネックに約70秒間に亘って加えられなければならず、(b)ポリプロピレンの温度を約140℃まで上昇させなければならず、(c)高温の空気をネックに加えるノズルを、ネックから約10mm離さなければならない。
【0027】
コポリエステル又はポリウレタンをヘッドネックとして使用した場合には、(a)加熱された空気は、約250℃の温度でなければならず、ネックに約10秒間に亘って加えられなければならず、(b)材料の温度を好ましくは95℃乃至100℃まで上昇させなければならず、(c)高温の空気をネックに加えるノズルを、ネックから約15mm乃至20mm離さなければならない。
【0028】
上述した夫々の材料を表記の時間に亘って加熱することにより、材料を柔らかくし、機械的に曲げてその最終形態にする。上述した加熱時間を越えると、材料が過熱され、損傷する。
【0029】
次に、図8及び図9を参照すると、各枢動タフト30は、多数のブリストル46、ベース支持体48及びアンカーピボット50を有する。ブリストルはベース支持体の第1端52に固定され且つここから延びており、アンカーピボット54の第1端54はベース支持体の第2端56から延びている。ベース支持体及びアンカーピボットは、好ましくは、同じ材料でできた一体構造である。アンカーピボット50は、第1端54の近くの第1部分58及びアンカーピボットの第2端62の近くの第2部分60を含む。ベース支持体48は、X−Y寸法がアンカー支持体の第2部分60よりも大きい。第2部分60は一対のリップ63を含む。アンカーピボットには開口部64が形成されている。
【0030】
タフト30もまた、以上に説明したホットタフティング型プロセスによって形成することができる。プラスチックを金型に注入して歯ブラシハンドル、ネック及びヘッドを形成する代わりに、プラスチックを金型に注入してベース支持体48及びアンカーピボット50を形成し、注入したプラスチックの冷却時にブリストル46を捕捉する。
【0031】
次に、図10、図11及び図12を参照して、通孔40(図6参照)について説明する。各穴40はブラシヘッドの上面66から底面68を通って延びる。穴40は、第1及び第2の部分70及び72を含む。部分72は、下区分の幾分かに丸味が付けてあることを除き、実質的に平行六面体である(図11参照)。部分70もまた、その側部のうちの二つが側方に約15°だけ末広がりになっていることを除き、実質的に平行六面体である(図12参照)。穴部分72は、寸法Aが穴部分70よりも長い(図11参照)。穴部分70の寸法Bでの幅は、穴部分70及び72が出会う場所で穴部分72と同じである(図12参照)。寸法A及びBは、この実施形態では、互いに対して実質的に垂直である。この構成によって、一対のリップ73が画成される。
【0032】
次に、図13乃至図16を参照して、枢動タフト30の穴40への挿入について説明する。タフト30を穴40の上にアンカーピボット50の端部62を穴に向けて位置決めする。図16A、図16B及び図16Cに示すように、タフト30を穴40に向かって、端部62が穴に入り始めるまで移動する(図16A参照)。次いで、タフト30を穴に押し込み、穴部分70の側部でアンカーピボットの第2部分60を締め付ける。従って、アンカーピボット50が潰れ、開口部64を一時的に小さくする。次いで、タフト30を穴40に完全に押し込み(図16C参照)、この時点で弾性プラスチック製アンカーピボットが、図16Aに示すその形態にばねのように戻る。この段落は、ヘッドへのタフト30のスナップ嵌め保持を説明するものである。
【0033】
図16Cを参照すると、ベース支持体48はA寸法が穴部分70よりも長く、及びかくして、タフト30が穴40にこれ以上押し込まれないようにする。第2部分60もまた、A寸法が穴部分70よりも長く、そのためタフト30が穴40から抜けないようにする。これは、リップ63(図8参照)がリップ73(図11参照)と係合するためである。この構成により、更に、タフト30がブリストルの長さ方向軸線を中心として回転しないようにする。
【0034】
図15に示すように、タフト30は、例えば、ブラッシング中に口腔の部分と係合したときに枢動する。好ましくは、各タフト30は、表面66に対して垂直な位置の両側に最大約15°だけ枢動することができる。
【0035】
図17及び図18を参照して、フィン80の形態の別の種類の歯クリーニング要素を開示する。各フィンは、以上に説明したように、ベース支持体48及びアンカーピボット50(両方とも図示してない)によって支持されており、これにより、フィンはブラシヘッドで枢動することができる。別の態様では、フィンが枢動しないようにヘッドにしっかりと取り付けられてもよい。フィンは、熱可塑性エラストマー(TPE)によって射出成形プロセスで形成される。この実施形態では、一連のリブ82によってテクスチャーが形成された表面が提供される。これらのリブにより、口腔のクリーニング性能が向上する。リブは、フィン上にTPEを射出成形することによって形成される。リブは、好ましくは、フィンよりも柔らかい。別の態様では、リブの代わりにテクスチャーを備えた表面(例えばディンプル)を使用してもよい。
【0036】
図18に示すように、フィンの幅は約0.762mm(約0.030インチ)である。ベース支持体の上方のフィンの長さ方向寸法は、好ましくは10.668mm(0.420インチ)である。フィン80の先端84の幅は、好ましくは0.178mm(0.007インチ)である。リブのベースから先端84までの寸法が約4.267mm(約0.168インチ)であるのに対し、リブの頂部から先端までの距離は約2.007mm(0.079インチ)である。リブの頂部の幅は、約0.889mm(約0.035インチ)である。リブ(テクスチャーを備えた表面)は、好ましくは、前記フィンから約0.0508mm乃至0.3048mm(2ミル乃至12ミル)だけ延びている。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】歯ブラシヘッドの斜視図である。
【図2】図1のヘッドの平面図である。
【図3】図1のヘッドの側面図である。
【図4】図1のヘッドを下から見た平面図である。
【図5】一方のヘッド部分を撓んだ状態で示す図1のヘッドの側面図である。
【図6】二つのヘッド部分を互いから離間した状態で示す図1のヘッドの平面図である。
【図7】ヘッド部分を互いに近づけて位置決めした後の図1のヘッドの平面図である。
【図8】図13の8−8線に沿った枢動タフトの正面図である。
【図9】図8の9−9線に沿った枢動タフトの側面図である。
【図10】枢動タフトを受け入れるためのヘッドの穴(図6参照)の一つの平面図である。(図6参照)
【図11】図10の11−11線に沿った断面図である。
【図12】図10の12−12線に沿った断面図である。
【図13】図1のヘッド(見易くするために一部が取り除いてある)及びこのヘッドに挿入する前の枢動タフトの側面図である。
【図14】図1のヘッド(見易くするために一部が取り除いてある)及びこのヘッドに挿入した後の枢動タフトの側面図である。
【図15】枢動タフトの動きを示す側面図である。
【図16】図15の16A−C−16A−C線に沿った断面図である。
【図17】リブ付きフィンの形態の歯クリーナーの斜視図である。
【図18】図17のリブ付きフィンの側面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯ブラシヘッドにおいて、
ヘッドの上面から延びる歯クリーニング要素を含み、前記ヘッドは、互いに独立して動くことができる少なくとも二つの部分に分割されており、前記歯クリーニング要素はその要素が延びる前記ヘッドの部分に対して回転自在である、歯ブラシヘッド。
【請求項2】
前記歯クリーニング要素は、ブリストルタフトである、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項3】
前記歯クリーニング要素は、プラスチック、ゴム及びその組み合わせを含む材料群から選択された材料でできたフィンである、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項4】
前記歯クリーニング要素の回転範囲は、最大約30°である、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項5】
前記歯クリーニング要素は、その要素が延びるヘッドの部分の上面に対して垂直な垂直位置の両側に最大15°だけ回転することができる、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項6】
実質的に回転できない一つ又はそれ以上の定置の歯クリーニング要素を含む、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項7】
前記ヘッドの一部が前記歯クリーニング要素の回転を制限する、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項8】
前記歯ブラシ自体には前記歯クリーニング要素を回転させる部分がない、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項9】
前記歯クリーニング要素は、主として唯一の軸線を中心として回転するように支持されている、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項10】
前記軸線は前記要素の長軸に対して実質的に垂直である、請求項9に記載の歯ブラシ。
【請求項11】
前記歯クリーニング要素は、前記ヘッドに設けられた任意の他の歯クリーニング要素とは別個に回転することができる、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項12】
前記ヘッドの前記二つの部分は、前記ヘッドの内側部分に開口部を画成し、この開口部を通して水を流すことができる、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項13】
第2歯クリーニング要素を更に含み、前記二つの歯クリーニング要素の一方が前記二つのヘッド部分の一方に配置され、前記二つの歯クリーニング要素の他方が前記二つのヘッド部分の他方に配置されている、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項14】
前記歯クリーニング要素の両方が同じヘッド部分に配置されている、請求項13に記載の歯ブラシ。
【請求項15】
各ヘッド部分は、交互の突出部及び凹所を含み、各ヘッド部分の突出部は、他方のヘッド部分の凹所に少なくとも部分的に嵌入する、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項16】
一方のヘッド部分に設けられた突出部の一つから少なくとも一つのタフトが延びており、他方のヘッド部分によって三つの側部が取り囲まれている、請求項15に記載の歯ブラシ。
【請求項17】
歯クリーニング要素において、
一つ又はそれ以上の歯クリーナーと、
ベース支持体と、
アンカーピボットとを含み、前記一つ又はそれ以上の歯クリーナーの一端が前記ベース支持体の第1端に固定されており、前記アンカーピボットの第1端が前記ベース支持体の第2端から延びており、前記アンカーピボットの第1端の近くの前記アンカーピボットの第1部分は、前記アンカーピボットの第2端の近くに配置された前記アンカーピボットの第2部分よりも小さい、歯クリーニング要素。
【請求項18】
前記一つ又はそれ以上の歯クリーナーは一つ又はそれ以上のブリストルである、請求項17に記載の歯クリーニング要素。
【請求項19】
前記アンカーピボットは貫通開口部を有し、前記アンカーピボットを歯ブラシのヘッドの穴への入口に押し込むとき、前記入口が前記アンカーピボットの第2部分よりも小さく、前記開口部が一時的に小さくなることにより、前記アンカーピボットの前記第2部分を撓ませ、前記穴の入口に通す、請求項17に記載の歯クリーニング要素。
【請求項20】
前記一つ又はそれ以上の歯クリーナーは、ポリブチレンテレフタレートでできている、請求項17に記載の歯ブラシ。
【請求項21】
前記ベース支持体及び前記アンカーピボットは一体構造である、請求項17に記載の歯ブラシ。
【請求項22】
前記歯クリーニング要素は、一つ又はそれ以上の歯クリーナーと、
ベース支持体と、
アンカーピボットとを含み、前記一つ又はそれ以上の歯クリーナーの一端が前記ベース支持体の第1端に固定されており、前記アンカーピボットの一端が前記ベース支持体の第2端に固定されている、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項23】
前記アンカーピボットは、前記アンカー部分の小径区分よりも大きい、前記ベース支持体から遠方の大径区分を有し、前記大径区分及び前記小径区分の各々の長さは幅よりも長い、請求項22に記載の歯ブラシ。
【請求項24】
前記アンカーピボットは、前記ヘッドに設けられた貫通穴内に配置される、請求項22に記載の歯ブラシ。
【請求項25】
前記ベース支持体は前記穴の外側に配置される、請求項24に記載の歯ブラシ。
【請求項26】
前記ヘッドの上面とは反対側の前記ヘッドの底面近くの第1穴部分の長さ及び幅は、前記アンカーピボットの前記大径区分の長さ及び幅とほぼ同じである、請求項24に記載の歯ブラシ。
【請求項27】
前記穴は前記ヘッドの前記上面の近くに第2穴部分を有し、前記第2穴部分の長さは前記第1穴部分の長さよりも短い、請求項26に記載の歯ブラシ。
【請求項28】
前記第2穴部分の幅は前記第1穴部分の幅と、これらの二つの穴部分が出会う場所でほぼ同じであり、前記第2穴部分の幅は前記穴部分が出会う場所から前記ヘッドの前記上面に向かって末広がりになっている、請求項27に記載の歯ブラシ。
【請求項29】
前記歯クリーニング要素は、前記第2穴部分の幅と実質的に平行な軸線を中心として回転する、請求項27に記載の歯ブラシ。
【請求項30】
歯ブラシヘッドの製造方法において、
互いから所定距離だけ離間された二つの別個の部分を有するプラスチック製歯ブラシヘッドを金型で成形する工程と、
前記ヘッドを前記金型から取り出す工程と、
二つのヘッド部分を互いに向かって移動させる工程と、
少なくとも、前記二つのヘッド部分が連結する前記ヘッドの部分を加熱する工程と、
少なくとも、前記二つのヘッド部分が前記所定距離以下の所定距離だけ離間された状態にとどまるように、前記二つのヘッド部分が連結する前記ヘッドの部分を冷却する工程とを含み、前記成形工程は、前記歯クリーニング要素を前記二つのヘッド部分の一方に固定する上で有効である、方法。
【請求項31】
前記歯クリーニング要素は一つ又はそれ以上のブリストルタフトである、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記成形工程は、少なくとも一つ又はそれ以上の歯クリーニング要素を前記二つのヘッド部分の各々に固定することを可能にする、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記成形工程は、前記二つのヘッド部分の一方に穴を型成形する上で有効であり、前記穴は前記ヘッド部分を貫通している、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
歯クリーニング要素を穴に挿入する工程を更に含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
歯ブラシヘッドの製造方法において、
前記ヘッドを貫通した少なくとも一つの穴を持つプラスチック製歯ブラシヘッドを金型で型成形する工程と、
前記ヘッドを前記金型から取り出す工程と、
歯クリーニング要素を前記穴に挿入する工程を含む、方法。
【請求項36】
前記穴は、一つ又はそれ以上の歯クリーニング要素が突出した前記ヘッドの上面から、この上面の反対側の前記ヘッドの底面まで延びる、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記穴は、前記上面近くの第1穴部分及び前記底面近くの第2穴部分を有し、前記第2穴部分の長さは、その幅よりも長く、前記第1穴部分の長さは前記第2穴部分の長さよりも短い、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
一つ又はそれ以上の歯クリーナー、ベース支持体及びアンカーピボットを有し、前記一つ又はそれ以上の歯クリーナーの一端は前記ベース支持体の第1端に固定されており、前記アンカーピボットの一端は前記ベース支持体の第2端に固定されており、前記アンカーピボットは、前記ベース支持体から離れた、前記アンカーピボットの小径区分よりも大径の大径区分を有し、この大径区分の長さはその幅よりも大きい、歯クリーニング要素を提供する工程を更に含む、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
前記第1穴部分の長さが前記アンカーピボットの前記大径区分の前記幅と実質的に平行であるように前記アンカー支持体を前記第1穴部分と隣接して位置決めする工程と、
前記アンカーピボットが前記第2穴部分に残り、前記ベース支持体が前記上面と隣接するように前記アンカーピボットを前記穴に挿入する工程とを更に含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記歯クリーニング要素は前記ヘッドにスナップ嵌めされている、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項41】
歯ブラシにおいて、
ヘッドと、
ヘッドが延びるハンドルから遠い方の前記ヘッドの一端から延びる一対のタフトとを含み、これら両方のタフトの断面はヘッドに設けられた他のタフトよりも大きい、歯ブラシ。
【請求項42】
前記タフトは約12°傾斜している、請求項41に記載の歯ブラシ。
【請求項43】
歯ブラシにおいて、
ヘッドと、
前記ヘッドから延びる一対のタフトとを含み、これらのタフトのうちの第1タフトは、前記ヘッドが延びるネックに対し、前記タフトのうちの第2タフトよりも近く、前記第1タフトのベースは前記ヘッドの第1側部に近く、前記第1タフトは前記ヘッドの第2側部に向かって傾いており、前記第2タフトのベースは前記ヘッドの第2側部に近く、前記第2タフトは前記ヘッドの第1側部に向かって傾いており、各タフトは楕円形断面を持つ、歯ブラシ。
【請求項44】
各タフトについての楕円形断面の長さ方向寸法は、傾斜方向に向かって配向されている、請求項43に記載の歯ブラシ。
【請求項45】
前記ブリストルはクリンプされている、請求項2に記載の歯ブラシ。
【請求項46】
前記ブリストルはノッチで固定されている、請求項2に記載の歯ブラシ。
【請求項47】
歯クリーニング要素において、
フィンと、
前記フィンに設けられたテクスチャーを備えた表面とを含む、歯クリーニング要素。
【請求項48】
前記テクスチャーを備えた表面はリブを含む、請求項47に記載の歯クリーニング要素。
【請求項49】
前記テクスチャーを備えた表面はディンプルを含む、請求項47に記載の歯クリーニング要素。
【請求項50】
前記テクスチャーを備えた表面は、前記フィンから約0.0508mm乃至0.3048mm(2ミル乃至12ミル)延びている、請求項48に記載の歯クリーニング要素。
【請求項51】
前記加熱工程は、前記ヘッド部分をプラスチックのガス転移温度の約1.00倍乃至1.12倍まで加熱する上で有効である、請求項30に記載の方法。
【請求項52】
前記加熱工程は、前記ヘッド部分をプラスチックのガス転移温度の約1.03倍乃至1.06倍まで加熱する上で有効である、請求項30に記載の方法。
【請求項53】
前記冷却工程は、前記ヘッド部分に空気を20秒乃至25秒に亘って吹き付けることによって行われる、請求項30に記載の方法。
【請求項54】
前記成形工程は、二つの別個のヘッド部分間にスプリットを型成形する上で有効である、請求項30に記載の方法。
【請求項55】
前記ヘッドの加熱が行われる部分の近くの前記スプリットの端部は、前記ヘッドの上方から見たときに円形形状である、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記歯クリーニング要素は、前記要素が、この要素が延びるヘッドの部分の上面に対して垂直な垂直位置の両側に最大8°だけ回転することができる、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項57】
歯ブラシにおいて、
ヘッドと、
前記ヘッドの上面から延びる歯クリーニング要素であって、この歯クリーニング要素が延びる前記ヘッドの部分に対して回転自在の歯クリーニング要素と、
前記ヘッド及び前記歯クリーニング要素を振動させるためのバイブレーターとを含む、歯ブラシ。
【請求項58】
前記バイブレーターは電動モータを含む、請求項57に記載の歯ブラシ。
【請求項59】
前記電動モータは、前記モータを賦勢して出力シャフトを回転させたときに振動を発生する、前記モータの出力シャフトに固定された偏心重りを有する、請求項58に記載の歯ブラシ。
【請求項60】
前記モータに電力を提供するための電池を更に含む、請求項58に記載の歯ブラシ。
【請求項61】
前記電池は再充電不能の使い捨て電池である、請求項60に記載の歯ブラシ。
【請求項62】
前記電動モータへの電気の流れを制御するためのスイッチを更に含む、請求項58に記載の歯ブラシ。
【請求項63】
前記歯クリーニング要素は、ブリストルタフトである、請求項57に記載の歯ブラシ。
【請求項64】
前記歯クリーニング要素は、プラスチック、ゴム及びその組み合わせを含む材料群から選択された材料でできたフィンである、請求項57に記載の歯ブラシ。
【請求項65】
前記歯クリーニング要素の回転範囲は、最大約30°である、請求項57に記載の歯ブラシ。
【請求項66】
前記歯クリーニング要素は、その要素が延びるヘッドの部分の上面に対して垂直な垂直位置の両側に最大15°だけ回転することができる、請求項57に記載の歯ブラシ。
【請求項67】
実質的に回転できない一つ又はそれ以上の定置の歯クリーニング要素を含む、請求項57に記載の歯ブラシ。
【請求項68】
前記ヘッドの一部が前記歯クリーニング要素の回転を制限する、請求項57に記載の歯ブラシ。
【請求項69】
前記歯ブラシ自体には前記歯クリーニング要素を回転させる部分はない、請求項57に記載の歯ブラシ。
【請求項70】
前記歯クリーニング要素は、主として唯一の軸線を中心として回転するように支持されている、請求項57に記載の歯ブラシ。
【請求項71】
前記軸線は前記要素の長軸に対して実質的に垂直である、請求項70に記載の歯ブラシ。
【請求項72】
前記歯クリーニング要素は、前記ヘッドに設けられた任意の他の歯クリーニング要素とは別個に回転することができる、請求項57に記載の歯ブラシ。
【請求項73】
歯ブラシにおいて、
互いに別個に移動することができる少なくとも二つの部分に分割されたヘッドと、
前記ヘッドを振動させるためのバイブレーターとを含む、歯ブラシ。
【請求項74】
実質的に回転できない一つ又はそれ以上の定置の歯クリーニング要素を含む、請求項73に記載の歯ブラシ。
【請求項75】
前記ヘッドの前記二つの部分は、前記ヘッドの内側部分に開口部を画成し、この開口部を通して水を流すことができる、請求項73に記載の歯ブラシ。
【請求項76】
各ヘッド部分は、交互の突出部及び凹所を含み、各ヘッド部分の突出部は、他方のヘッド部分の凹所に少なくとも部分的に嵌入する、請求項73に記載の歯ブラシ。
【請求項77】
一方のヘッド部分に設けられた突出部の一つから少なくとも一つのタフトが延びており、他方のヘッド部分によって三つの側部が取り囲まれている、請求項76に記載の歯ブラシ。
【請求項78】
前記バイブレーターは電動モータを含む、請求項73に記載の歯ブラシ。
【請求項79】
前記電動モータは、前記モータを賦勢して出力シャフトを回転させたときに振動を発生する、前記モータの出力シャフトに固定された偏心重りを有する、請求項78に記載の歯ブラシ。
【請求項80】
前記モータに電力を提供するための電池を更に含む、請求項78に記載の歯ブラシ。
【請求項81】
前記電池は再充電不能の使い捨て電池である、請求項80に記載の歯ブラシ。
【請求項82】
前記電動モータへの電気の流れを制御するためのスイッチを更に含む、請求項78に記載の歯ブラシ。
【請求項83】
歯ブラシにおいて、
ヘッドと、
互いに別個に移動することができる少なくとも二つの部分に分割された前記ヘッドの上面から延びる歯クリーニング要素であって、前記歯クリーニング要素が延びる前記ヘッドの部分に対して回転自在の歯クリーニング要素と、
前記ヘッド及び前記歯クリーニング要素を振動させるためのバイブレーターとを含む、歯ブラシ。
【請求項84】
前記バイブレーターは電動モータを含む、請求項83に記載の歯ブラシ。
【請求項85】
前記電動モータは、前記モータを賦勢して出力シャフトを回転させたときに振動を発生する、前記モータの出力シャフトに固定された偏心重りを有する、請求項84に記載の歯ブラシ。
【請求項86】
前記モータに電力を提供するための電池を更に含む、請求項84に記載の歯ブラシ。
【請求項87】
前記電池は再充電不能の使い捨て電池である、請求項86に記載の歯ブラシ。
【請求項88】
前記電動モータへの電気の流れを制御するためのスイッチを更に含む、請求項84に記載の歯ブラシ。
【請求項89】
前記歯クリーニング要素は、ブリストルタフトである、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項90】
前記歯クリーニング要素は、プラスチック、ゴム及びその組み合わせを含む材料群から選択された材料でできたフィンである、請求項83に記載の歯ブラシ。
【請求項91】
前記歯クリーニング要素の回転範囲は、最大約30°である、請求項83に記載の歯ブラシ。
【請求項92】
前記歯クリーニング要素は、その要素が延びるヘッドの部分の上面に対して垂直な垂直位置の両側に最大15°だけ回転することができる、請求項83に記載の歯ブラシ。
【請求項93】
実質的に回転できない一つ又はそれ以上の定置の歯クリーニング要素を含む、請求項83に記載の歯ブラシ。
【請求項94】
前記ヘッドの一部が前記歯クリーニング要素の回転を制限する、請求項83に記載の歯ブラシ。
【請求項95】
前記歯ブラシ自体には前記歯クリーニング要素を回転させる部分はない、請求項83に記載の歯ブラシ。
【請求項96】
前記歯クリーニング要素は、主として唯一の軸線を中心として回転するように支持されている、請求項83に記載の歯ブラシ。
【請求項97】
前記軸線は前記要素の長軸に対して実質的に垂直である、請求項96に記載の歯ブラシ。
【請求項98】
前記歯クリーニング要素は、前記ヘッドに設けられた任意の他の歯クリーニング要素とは別個に回転することができる、請求項83に記載の歯ブラシ。
【請求項99】
前記ヘッドの前記二つの部分は、前記ヘッドの内側部分に開口部を画成し、この開口部を通して水を流すことができる、請求項83に記載の歯ブラシ。
【請求項100】
第2歯クリーニング要素を更に含み、前記二つの歯クリーニング要素の一方が前記二つのヘッド部分の一方に配置され、前記二つの歯クリーニング要素の他方が前記二つのヘッド部分の他方に配置されている、請求項83に記載の歯ブラシ。
【請求項101】
前記歯クリーニング要素の両方が同じヘッド部分に配置されている、請求項100に記載の歯ブラシ。
【請求項102】
各ヘッド部分は、交互の突出部及び凹所を含み、各ヘッド部分の突出部は、他方のヘッド部分の凹所に少なくとも部分的に嵌入する、請求項83に記載の歯ブラシ。
【請求項103】
一方のヘッド部分に設けられた突出部の一つから少なくとも一つのタフトが延びており、他方のヘッド部分によって三つの側部が取り囲まれている、請求項102に記載の歯ブラシ。
【請求項1】
歯ブラシヘッドにおいて、
ヘッドの上面から延びる歯クリーニング要素を含み、前記ヘッドは、互いに独立して動くことができる少なくとも二つの部分に分割されており、前記歯クリーニング要素はその要素が延びる前記ヘッドの部分に対して回転自在である、歯ブラシヘッド。
【請求項2】
前記歯クリーニング要素は、ブリストルタフトである、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項3】
前記歯クリーニング要素は、プラスチック、ゴム及びその組み合わせを含む材料群から選択された材料でできたフィンである、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項4】
前記歯クリーニング要素の回転範囲は、最大約30°である、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項5】
前記歯クリーニング要素は、その要素が延びるヘッドの部分の上面に対して垂直な垂直位置の両側に最大15°だけ回転することができる、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項6】
実質的に回転できない一つ又はそれ以上の定置の歯クリーニング要素を含む、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項7】
前記ヘッドの一部が前記歯クリーニング要素の回転を制限する、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項8】
前記歯ブラシ自体には前記歯クリーニング要素を回転させる部分がない、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項9】
前記歯クリーニング要素は、主として唯一の軸線を中心として回転するように支持されている、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項10】
前記軸線は前記要素の長軸に対して実質的に垂直である、請求項9に記載の歯ブラシ。
【請求項11】
前記歯クリーニング要素は、前記ヘッドに設けられた任意の他の歯クリーニング要素とは別個に回転することができる、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項12】
前記ヘッドの前記二つの部分は、前記ヘッドの内側部分に開口部を画成し、この開口部を通して水を流すことができる、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項13】
第2歯クリーニング要素を更に含み、前記二つの歯クリーニング要素の一方が前記二つのヘッド部分の一方に配置され、前記二つの歯クリーニング要素の他方が前記二つのヘッド部分の他方に配置されている、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項14】
前記歯クリーニング要素の両方が同じヘッド部分に配置されている、請求項13に記載の歯ブラシ。
【請求項15】
各ヘッド部分は、交互の突出部及び凹所を含み、各ヘッド部分の突出部は、他方のヘッド部分の凹所に少なくとも部分的に嵌入する、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項16】
一方のヘッド部分に設けられた突出部の一つから少なくとも一つのタフトが延びており、他方のヘッド部分によって三つの側部が取り囲まれている、請求項15に記載の歯ブラシ。
【請求項17】
歯クリーニング要素において、
一つ又はそれ以上の歯クリーナーと、
ベース支持体と、
アンカーピボットとを含み、前記一つ又はそれ以上の歯クリーナーの一端が前記ベース支持体の第1端に固定されており、前記アンカーピボットの第1端が前記ベース支持体の第2端から延びており、前記アンカーピボットの第1端の近くの前記アンカーピボットの第1部分は、前記アンカーピボットの第2端の近くに配置された前記アンカーピボットの第2部分よりも小さい、歯クリーニング要素。
【請求項18】
前記一つ又はそれ以上の歯クリーナーは一つ又はそれ以上のブリストルである、請求項17に記載の歯クリーニング要素。
【請求項19】
前記アンカーピボットは貫通開口部を有し、前記アンカーピボットを歯ブラシのヘッドの穴への入口に押し込むとき、前記入口が前記アンカーピボットの第2部分よりも小さく、前記開口部が一時的に小さくなることにより、前記アンカーピボットの前記第2部分を撓ませ、前記穴の入口に通す、請求項17に記載の歯クリーニング要素。
【請求項20】
前記一つ又はそれ以上の歯クリーナーは、ポリブチレンテレフタレートでできている、請求項17に記載の歯ブラシ。
【請求項21】
前記ベース支持体及び前記アンカーピボットは一体構造である、請求項17に記載の歯ブラシ。
【請求項22】
前記歯クリーニング要素は、一つ又はそれ以上の歯クリーナーと、
ベース支持体と、
アンカーピボットとを含み、前記一つ又はそれ以上の歯クリーナーの一端が前記ベース支持体の第1端に固定されており、前記アンカーピボットの一端が前記ベース支持体の第2端に固定されている、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項23】
前記アンカーピボットは、前記アンカー部分の小径区分よりも大きい、前記ベース支持体から遠方の大径区分を有し、前記大径区分及び前記小径区分の各々の長さは幅よりも長い、請求項22に記載の歯ブラシ。
【請求項24】
前記アンカーピボットは、前記ヘッドに設けられた貫通穴内に配置される、請求項22に記載の歯ブラシ。
【請求項25】
前記ベース支持体は前記穴の外側に配置される、請求項24に記載の歯ブラシ。
【請求項26】
前記ヘッドの上面とは反対側の前記ヘッドの底面近くの第1穴部分の長さ及び幅は、前記アンカーピボットの前記大径区分の長さ及び幅とほぼ同じである、請求項24に記載の歯ブラシ。
【請求項27】
前記穴は前記ヘッドの前記上面の近くに第2穴部分を有し、前記第2穴部分の長さは前記第1穴部分の長さよりも短い、請求項26に記載の歯ブラシ。
【請求項28】
前記第2穴部分の幅は前記第1穴部分の幅と、これらの二つの穴部分が出会う場所でほぼ同じであり、前記第2穴部分の幅は前記穴部分が出会う場所から前記ヘッドの前記上面に向かって末広がりになっている、請求項27に記載の歯ブラシ。
【請求項29】
前記歯クリーニング要素は、前記第2穴部分の幅と実質的に平行な軸線を中心として回転する、請求項27に記載の歯ブラシ。
【請求項30】
歯ブラシヘッドの製造方法において、
互いから所定距離だけ離間された二つの別個の部分を有するプラスチック製歯ブラシヘッドを金型で成形する工程と、
前記ヘッドを前記金型から取り出す工程と、
二つのヘッド部分を互いに向かって移動させる工程と、
少なくとも、前記二つのヘッド部分が連結する前記ヘッドの部分を加熱する工程と、
少なくとも、前記二つのヘッド部分が前記所定距離以下の所定距離だけ離間された状態にとどまるように、前記二つのヘッド部分が連結する前記ヘッドの部分を冷却する工程とを含み、前記成形工程は、前記歯クリーニング要素を前記二つのヘッド部分の一方に固定する上で有効である、方法。
【請求項31】
前記歯クリーニング要素は一つ又はそれ以上のブリストルタフトである、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記成形工程は、少なくとも一つ又はそれ以上の歯クリーニング要素を前記二つのヘッド部分の各々に固定することを可能にする、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記成形工程は、前記二つのヘッド部分の一方に穴を型成形する上で有効であり、前記穴は前記ヘッド部分を貫通している、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
歯クリーニング要素を穴に挿入する工程を更に含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
歯ブラシヘッドの製造方法において、
前記ヘッドを貫通した少なくとも一つの穴を持つプラスチック製歯ブラシヘッドを金型で型成形する工程と、
前記ヘッドを前記金型から取り出す工程と、
歯クリーニング要素を前記穴に挿入する工程を含む、方法。
【請求項36】
前記穴は、一つ又はそれ以上の歯クリーニング要素が突出した前記ヘッドの上面から、この上面の反対側の前記ヘッドの底面まで延びる、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記穴は、前記上面近くの第1穴部分及び前記底面近くの第2穴部分を有し、前記第2穴部分の長さは、その幅よりも長く、前記第1穴部分の長さは前記第2穴部分の長さよりも短い、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
一つ又はそれ以上の歯クリーナー、ベース支持体及びアンカーピボットを有し、前記一つ又はそれ以上の歯クリーナーの一端は前記ベース支持体の第1端に固定されており、前記アンカーピボットの一端は前記ベース支持体の第2端に固定されており、前記アンカーピボットは、前記ベース支持体から離れた、前記アンカーピボットの小径区分よりも大径の大径区分を有し、この大径区分の長さはその幅よりも大きい、歯クリーニング要素を提供する工程を更に含む、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
前記第1穴部分の長さが前記アンカーピボットの前記大径区分の前記幅と実質的に平行であるように前記アンカー支持体を前記第1穴部分と隣接して位置決めする工程と、
前記アンカーピボットが前記第2穴部分に残り、前記ベース支持体が前記上面と隣接するように前記アンカーピボットを前記穴に挿入する工程とを更に含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記歯クリーニング要素は前記ヘッドにスナップ嵌めされている、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項41】
歯ブラシにおいて、
ヘッドと、
ヘッドが延びるハンドルから遠い方の前記ヘッドの一端から延びる一対のタフトとを含み、これら両方のタフトの断面はヘッドに設けられた他のタフトよりも大きい、歯ブラシ。
【請求項42】
前記タフトは約12°傾斜している、請求項41に記載の歯ブラシ。
【請求項43】
歯ブラシにおいて、
ヘッドと、
前記ヘッドから延びる一対のタフトとを含み、これらのタフトのうちの第1タフトは、前記ヘッドが延びるネックに対し、前記タフトのうちの第2タフトよりも近く、前記第1タフトのベースは前記ヘッドの第1側部に近く、前記第1タフトは前記ヘッドの第2側部に向かって傾いており、前記第2タフトのベースは前記ヘッドの第2側部に近く、前記第2タフトは前記ヘッドの第1側部に向かって傾いており、各タフトは楕円形断面を持つ、歯ブラシ。
【請求項44】
各タフトについての楕円形断面の長さ方向寸法は、傾斜方向に向かって配向されている、請求項43に記載の歯ブラシ。
【請求項45】
前記ブリストルはクリンプされている、請求項2に記載の歯ブラシ。
【請求項46】
前記ブリストルはノッチで固定されている、請求項2に記載の歯ブラシ。
【請求項47】
歯クリーニング要素において、
フィンと、
前記フィンに設けられたテクスチャーを備えた表面とを含む、歯クリーニング要素。
【請求項48】
前記テクスチャーを備えた表面はリブを含む、請求項47に記載の歯クリーニング要素。
【請求項49】
前記テクスチャーを備えた表面はディンプルを含む、請求項47に記載の歯クリーニング要素。
【請求項50】
前記テクスチャーを備えた表面は、前記フィンから約0.0508mm乃至0.3048mm(2ミル乃至12ミル)延びている、請求項48に記載の歯クリーニング要素。
【請求項51】
前記加熱工程は、前記ヘッド部分をプラスチックのガス転移温度の約1.00倍乃至1.12倍まで加熱する上で有効である、請求項30に記載の方法。
【請求項52】
前記加熱工程は、前記ヘッド部分をプラスチックのガス転移温度の約1.03倍乃至1.06倍まで加熱する上で有効である、請求項30に記載の方法。
【請求項53】
前記冷却工程は、前記ヘッド部分に空気を20秒乃至25秒に亘って吹き付けることによって行われる、請求項30に記載の方法。
【請求項54】
前記成形工程は、二つの別個のヘッド部分間にスプリットを型成形する上で有効である、請求項30に記載の方法。
【請求項55】
前記ヘッドの加熱が行われる部分の近くの前記スプリットの端部は、前記ヘッドの上方から見たときに円形形状である、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記歯クリーニング要素は、前記要素が、この要素が延びるヘッドの部分の上面に対して垂直な垂直位置の両側に最大8°だけ回転することができる、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項57】
歯ブラシにおいて、
ヘッドと、
前記ヘッドの上面から延びる歯クリーニング要素であって、この歯クリーニング要素が延びる前記ヘッドの部分に対して回転自在の歯クリーニング要素と、
前記ヘッド及び前記歯クリーニング要素を振動させるためのバイブレーターとを含む、歯ブラシ。
【請求項58】
前記バイブレーターは電動モータを含む、請求項57に記載の歯ブラシ。
【請求項59】
前記電動モータは、前記モータを賦勢して出力シャフトを回転させたときに振動を発生する、前記モータの出力シャフトに固定された偏心重りを有する、請求項58に記載の歯ブラシ。
【請求項60】
前記モータに電力を提供するための電池を更に含む、請求項58に記載の歯ブラシ。
【請求項61】
前記電池は再充電不能の使い捨て電池である、請求項60に記載の歯ブラシ。
【請求項62】
前記電動モータへの電気の流れを制御するためのスイッチを更に含む、請求項58に記載の歯ブラシ。
【請求項63】
前記歯クリーニング要素は、ブリストルタフトである、請求項57に記載の歯ブラシ。
【請求項64】
前記歯クリーニング要素は、プラスチック、ゴム及びその組み合わせを含む材料群から選択された材料でできたフィンである、請求項57に記載の歯ブラシ。
【請求項65】
前記歯クリーニング要素の回転範囲は、最大約30°である、請求項57に記載の歯ブラシ。
【請求項66】
前記歯クリーニング要素は、その要素が延びるヘッドの部分の上面に対して垂直な垂直位置の両側に最大15°だけ回転することができる、請求項57に記載の歯ブラシ。
【請求項67】
実質的に回転できない一つ又はそれ以上の定置の歯クリーニング要素を含む、請求項57に記載の歯ブラシ。
【請求項68】
前記ヘッドの一部が前記歯クリーニング要素の回転を制限する、請求項57に記載の歯ブラシ。
【請求項69】
前記歯ブラシ自体には前記歯クリーニング要素を回転させる部分はない、請求項57に記載の歯ブラシ。
【請求項70】
前記歯クリーニング要素は、主として唯一の軸線を中心として回転するように支持されている、請求項57に記載の歯ブラシ。
【請求項71】
前記軸線は前記要素の長軸に対して実質的に垂直である、請求項70に記載の歯ブラシ。
【請求項72】
前記歯クリーニング要素は、前記ヘッドに設けられた任意の他の歯クリーニング要素とは別個に回転することができる、請求項57に記載の歯ブラシ。
【請求項73】
歯ブラシにおいて、
互いに別個に移動することができる少なくとも二つの部分に分割されたヘッドと、
前記ヘッドを振動させるためのバイブレーターとを含む、歯ブラシ。
【請求項74】
実質的に回転できない一つ又はそれ以上の定置の歯クリーニング要素を含む、請求項73に記載の歯ブラシ。
【請求項75】
前記ヘッドの前記二つの部分は、前記ヘッドの内側部分に開口部を画成し、この開口部を通して水を流すことができる、請求項73に記載の歯ブラシ。
【請求項76】
各ヘッド部分は、交互の突出部及び凹所を含み、各ヘッド部分の突出部は、他方のヘッド部分の凹所に少なくとも部分的に嵌入する、請求項73に記載の歯ブラシ。
【請求項77】
一方のヘッド部分に設けられた突出部の一つから少なくとも一つのタフトが延びており、他方のヘッド部分によって三つの側部が取り囲まれている、請求項76に記載の歯ブラシ。
【請求項78】
前記バイブレーターは電動モータを含む、請求項73に記載の歯ブラシ。
【請求項79】
前記電動モータは、前記モータを賦勢して出力シャフトを回転させたときに振動を発生する、前記モータの出力シャフトに固定された偏心重りを有する、請求項78に記載の歯ブラシ。
【請求項80】
前記モータに電力を提供するための電池を更に含む、請求項78に記載の歯ブラシ。
【請求項81】
前記電池は再充電不能の使い捨て電池である、請求項80に記載の歯ブラシ。
【請求項82】
前記電動モータへの電気の流れを制御するためのスイッチを更に含む、請求項78に記載の歯ブラシ。
【請求項83】
歯ブラシにおいて、
ヘッドと、
互いに別個に移動することができる少なくとも二つの部分に分割された前記ヘッドの上面から延びる歯クリーニング要素であって、前記歯クリーニング要素が延びる前記ヘッドの部分に対して回転自在の歯クリーニング要素と、
前記ヘッド及び前記歯クリーニング要素を振動させるためのバイブレーターとを含む、歯ブラシ。
【請求項84】
前記バイブレーターは電動モータを含む、請求項83に記載の歯ブラシ。
【請求項85】
前記電動モータは、前記モータを賦勢して出力シャフトを回転させたときに振動を発生する、前記モータの出力シャフトに固定された偏心重りを有する、請求項84に記載の歯ブラシ。
【請求項86】
前記モータに電力を提供するための電池を更に含む、請求項84に記載の歯ブラシ。
【請求項87】
前記電池は再充電不能の使い捨て電池である、請求項86に記載の歯ブラシ。
【請求項88】
前記電動モータへの電気の流れを制御するためのスイッチを更に含む、請求項84に記載の歯ブラシ。
【請求項89】
前記歯クリーニング要素は、ブリストルタフトである、請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項90】
前記歯クリーニング要素は、プラスチック、ゴム及びその組み合わせを含む材料群から選択された材料でできたフィンである、請求項83に記載の歯ブラシ。
【請求項91】
前記歯クリーニング要素の回転範囲は、最大約30°である、請求項83に記載の歯ブラシ。
【請求項92】
前記歯クリーニング要素は、その要素が延びるヘッドの部分の上面に対して垂直な垂直位置の両側に最大15°だけ回転することができる、請求項83に記載の歯ブラシ。
【請求項93】
実質的に回転できない一つ又はそれ以上の定置の歯クリーニング要素を含む、請求項83に記載の歯ブラシ。
【請求項94】
前記ヘッドの一部が前記歯クリーニング要素の回転を制限する、請求項83に記載の歯ブラシ。
【請求項95】
前記歯ブラシ自体には前記歯クリーニング要素を回転させる部分はない、請求項83に記載の歯ブラシ。
【請求項96】
前記歯クリーニング要素は、主として唯一の軸線を中心として回転するように支持されている、請求項83に記載の歯ブラシ。
【請求項97】
前記軸線は前記要素の長軸に対して実質的に垂直である、請求項96に記載の歯ブラシ。
【請求項98】
前記歯クリーニング要素は、前記ヘッドに設けられた任意の他の歯クリーニング要素とは別個に回転することができる、請求項83に記載の歯ブラシ。
【請求項99】
前記ヘッドの前記二つの部分は、前記ヘッドの内側部分に開口部を画成し、この開口部を通して水を流すことができる、請求項83に記載の歯ブラシ。
【請求項100】
第2歯クリーニング要素を更に含み、前記二つの歯クリーニング要素の一方が前記二つのヘッド部分の一方に配置され、前記二つの歯クリーニング要素の他方が前記二つのヘッド部分の他方に配置されている、請求項83に記載の歯ブラシ。
【請求項101】
前記歯クリーニング要素の両方が同じヘッド部分に配置されている、請求項100に記載の歯ブラシ。
【請求項102】
各ヘッド部分は、交互の突出部及び凹所を含み、各ヘッド部分の突出部は、他方のヘッド部分の凹所に少なくとも部分的に嵌入する、請求項83に記載の歯ブラシ。
【請求項103】
一方のヘッド部分に設けられた突出部の一つから少なくとも一つのタフトが延びており、他方のヘッド部分によって三つの側部が取り囲まれている、請求項102に記載の歯ブラシ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2007−175526(P2007−175526A)
【公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−54715(P2007−54715)
【出願日】平成19年3月5日(2007.3.5)
【分割の表示】特願2006−506950(P2006−506950)の分割
【原出願日】平成16年3月9日(2004.3.9)
【出願人】(593093249)ザ ジレット カンパニー (349)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月5日(2007.3.5)
【分割の表示】特願2006−506950(P2006−506950)の分割
【原出願日】平成16年3月9日(2004.3.9)
【出願人】(593093249)ザ ジレット カンパニー (349)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]