説明

歯感知性製品用の単一服用量送出システム

本発明は、歯感知性製品を歯に投与するための送出システムであって、所定量の歯感知性製品を収容する大きさの貯蔵器を含み、歯感知性製品の安定性の保持に寄与しつつ微少量の投薬に適している。該送出システムは、貯蔵器に流体連通され、使用者による作動時に計量された服用量を投薬排出口を介して投薬する送出機構を更に含む。典型的な実施例では、該送出機構は、カニューレを含み、使用者による作動時にスプレーとして歯感知性製品を歯に投薬する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯の疾患の治療に関し、特に、歯感知性製品を投与するための送出システムに関する。
【背景技術】
【0002】
種々の非感知性製剤による、苦痛を伴う歯の疾患の治療法が、従来から広く知られている。製剤は、例えば、硝酸カリウム、塩化ストロンチウム、フッ化スズ、フッ化ナトリウム、水酸化カルシウム及びシュウ酸塩を含んでもよい。これら種々の製剤は、厚みのあるゲル又はペーストとして、或いは、患者の歯科解剖学的構造に適用されて痛い又は過敏な歯を処置する洗浄液体の形態として、従来は提供されていた。ゲル状又はペースト状では、典型的にはブラシにより製剤を患部に適用する。洗浄液体として用いられる際には、一般に患者は液体材料を口いっぱいにふくみ、液体材料を口内でぶくぶくさせて患部の処置をおこなう。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前述した形態での歯感知性製品は、種々の欠点を有する。例えば、ゲル又はペースト状、及び洗浄液体での歯感知性製品は、薬の投与において比較的不便である。特に、両形態において、処置後に患者が歯感知性製品を口から吐き出す為の容器が必要であった。また、歯感知性製品がゲル又はペースト状で提供される際には、使用者はブラシを実施しなければならず、歯感知性製品の適用後はそのブラシを廃棄しなければならない。更に、ブラシ又は他の器具を使用して歯感知性製品を直接歯に接触させて適用することは、使用者に更なる苦痛を与えることにもなり得る。従い、これら従来の形態の歯感知性製品は、求められる実施及び使用に対して不都合であった。
【0004】
歯感知性製品を提供する従来の形態における他の欠点は、患者の鋭敏な歯の局地的処置を提供できないことである。これは、一般に患者の口内全体に適用される洗浄液体において特に課題となり得る。なぜならば、処置は歯に限定されず、まずい味覚、或いは、皮膚又は口への刺激等の様々な副作用を生じさせ得る。最後に、歯感知性製品を提供するこれら形態は、処置される歯に正確な投薬量を与える能力に欠けている。
【0005】
前述したような従来技術における欠点を克服した歯感知性製品用の送出システムが、このように求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、計量された服用量の歯感知性製品を個々の歯に提供する際に使用され得る、複数の服用量に対応する送出システムを提供することにある。該送出システムは、携帯に便利で、且つ、いつでも必要な際に、容易に歯感知性製品を歯に適用できるようなサイズで形成されていることが好ましい。本発明の一の態様では、送出システムは、所定量の歯感知性製品を収容する大きさの貯蔵器と共に容器を含み、歯感知性製品の安定性の保持に寄与しつつ微少量の投薬に適している。
【0007】
本発明の他の態様では、送出システムは、貯蔵器に流体連通され、使用者による作動時に計量された服用量を投薬排出口を介して投薬する送出機構を含む。送出機構は、ポンピング動作、或いは、歯感知性製品を霧状に処置される歯に投薬する貯蔵器14内に閉じ込められた噴霧剤によって作動してもよい。また、送出機構は、使用者が歯感知性製品を処置が必要な歯の方向に向け易くするカニューレを含んでもよい。従い、アプリケータによる歯の直接接触が不要になって、歯への接触により生じる更なる痛みが回避される。製剤は、拡散隔壁を有しない液体であることが有利である。このように、活性成分が、適用されて処置される歯に直ちに作用する。
【0008】
本発明の他の態様では、貯蔵器内に収容された歯感知性製品は、多価アルコール及び非感知性剤を含む。また、歯感知性製品は、甘味料、1価アルコール、粘度上昇剤、着香剤、及び、他の活性成分を更に含んでも良い。一の典型的な実施例では、歯感知性製品の総重量比において、およそ0.001パーセント〜99.9パーセントの量の多価アルコールが形成され、且つ、歯感知性製品の総重量比において、およそ0.001パーセント〜10パーセントの量の非感知性剤が形成される。
【0009】
本発明の他の態様では、鋭敏な歯の処置をする方法は、カニューレを備える上述したような送出システムを提供する段階と、該カニューレを歯の近傍に配置する段階と、送出機構を作動させて歯感知性製品を歯に投薬する段階と、を含む。
【0010】
更に本発明の他の態様では、歯の鋭敏性の処置を行う送出システムを提供する方法は、上述したような投薬器を提供する段階と、投薬貯蔵器に所定量の歯感知性製品を投入する段階と、を含む。
【0011】
本発明の特徴は、添付の図面と関連して説明される以下の詳細な説明によって、容易に明らかにされよう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本明細書に組入れられてその一部を構成する添付図面は、本発明の実施例を示し、上述した本発明の一般的な説明及び後述する詳細な説明と共に、本発明を発明するために提供される。
【0013】
図1には、本発明に基づいた典型的な歯感知性製品送出システム10が示されている。該送出システムは、ある量の歯感知性製品16を収容するように寸法取りされた貯蔵器14を備えた容器12を含む。貯蔵器14は歯感知性製品送出機構19を含むクロージャ18によりシールされ、該歯感知性製品送出機構19は、正確な服用量の歯感知性製品16を、投薬排出口17を介して患者口内の処置される歯に投薬する。図1に示される実施例では、送出機構19は、使用者により押下げられて歯感知性製品16を投薬できるアクチュエータ20を含む。送出機構19は、更に、アクチュエータ20に結合され、貯蔵器14に流動連通されたカニューレ22を含み、これにより、図2に示すように、歯感知性製品16を排出口17を介して患者口内の要求される歯26の方向へ向けることを容易にする。送出機構19は、カニューレ22の端部に設けられたノズル24を更に含んでもよい。典型的な実施例では、送出機構19は歯感知性製品16を霧状に送出するように構成され、これにより、歯感知性製品16は排出口17から送出され、処置される歯26に霧状に適用される。有利には、ノズル24は、カニューレ24及びアクチュエータ20と結合して動作して正確な量の歯感知性製品16を霧状に投薬する。従い、送出機構19は、使用者の作動によって、正確な服用量の歯感知性製品16の送出を可能とする。
【0014】
歯感知性製品16は、過敏な歯の処置に適した公知でいかなる製剤を用いてもよい。一の典型的な例では、歯感知性製品16は、歯感知性製品の総重量比において、約0.001%からおよそ99.9%の液体有機担体、好ましくは多価アルコール、更に好ましくは短鎖アルコールを含み、且つ、歯感知性製品の総重量比において、およそ0.001%からおよそ50%の非歯感知性剤を含む。更に好ましくは、歯感知性製品は、歯感知性製品の総重量比において、およそ10%の非歯感知性剤を含む。製剤は、更に甘味料、1価アルコール、粘度上昇剤、着香剤、及び、他の活性成分を含んでも良い。典型的な実施例では、甘味料、粘度上昇剤、及び、着香剤のそれぞれが、歯感知性製品の総重量比およそ0〜10%の量を構成し、且つ、1価アルコールが歯感知性製品の総重量比およそ0〜30%の量を構成し、ここで、歯感知性製品全体における種々成分の累積重量パーセントが100%となる。好ましい実施例では、製剤は、歯感知性製品の総重量比およそ0.001〜99.9%の多価アルコールと、およそ0.001〜0.6%の非歯感知性剤と、を含む。また製剤は、歯感知性製品の総重量比において、それぞれ約5%までの甘味料及び粘度上昇剤と、約10%までの1価アルコールと、約2%までの着香剤と、を更に含む。すべての製剤において、歯感知性製品は実質的に水を含まない。「実質的に含まない」とは、水が意図的に製剤に加えられることはないことを意味する。しかし、水が不純物として存在し得ること、但し、歯感知性製品の総重量比において、好ましくは5%未満の量、より好ましくは2%未満の量の水が存在し得ることが理解できる。
【0015】
以下の例は、本発明の実施において有益であって典型的な製剤を示すものである。しかし、この例及び後述する開示は、本発明の範囲を制限するものと解釈されるべきものではない。他に明示されていなければ、すべての部分及びパーセンテージは重量に基づくものである。
【0016】
【表1】

【0017】
典型的な実施例において、容器12は、歯感知性製品16と化学的に適合する材料から形成されている。特に、容器の材料は、歯感知性製品16と薬害反応を生じさせるものであってはならない。例えば、歯感知性製品16がフッ化スズを含む場合、容器12はガラス又はフッ化スズと反応すると知られた他の材料で形成されてはならない。また、容器12は空気及び水蒸気に対して不浸透性でなければならず、これにより、容器12が歯感知性製品16の安定性及び有効性の確保に寄与する。
【0018】
前述したように、貯蔵器14は、単一服用量の投薬に適した歯感知性製品16を収容し、且つ、歯感知性製品16の安定的な保持に寄与するように寸法取りされるべきである。これに関し、貯蔵器14が大き過ぎると、歯感知性製品16は、貯蔵器14内に残された歯感知性製品16の量が歯感知性製品16の投薬と共に徐々に減少するにつれ、安定性の問題を生じる傾向があり得る。典型的な一の実施例において、貯蔵器14は、およそ10〜20mlの歯感知性製品16を収容するように寸法取りされている。有利には、歯感知性製品16のこの量が、スプレー送出機構19と協力し、歯感知性製品16の使用中にわたり歯感知性製品16の安定性の促進に寄与する。
【0019】
他の典型的な実施例において、送出機構19は、使用者の動作によりおよそ10μl以下の量の歯感知性製品16を投薬するように構成されている。送出機構19は、いかなる公知なタイプでもよく、霧状で正確な量の歯感知性製品16を処置が必要な歯26へ投薬するのに適している。例えば、送出機構19は、ポンピング動作により作動してもよく、或いは、スプレーを投与する貯蔵器14内に閉じ込められた噴霧剤により作動してもよい。例えば、噴霧剤は、膜や袋等の柔軟な隔壁によって、歯感知性製品16から分離され得る。
【0020】
本発明の他の態様によれば、鋭敏な歯26の処置方法は、所定量の歯感知性製品16を収容するように寸法取りされた貯蔵器14を備え、該貯蔵器14に連通されたカニューレ22及び排出口17を含む送出機構19を備え、計量された服用量の歯感知性製品16を前記カニューレ22及び排出口17を介して送出するように構成された送出システム10を提供する段階と、前記カニューレを前記排出口17と共に処置される歯26の近傍に配置する段階と、前記送出機構19を作動させて前記歯感知性製品16を前記カニューレ22及び排出口17を介して前記歯26へ投薬する段階と、を含む。
【0021】
本発明の他の態様によれば、歯の鋭敏性の処置を行う送出システム10を提供する方法は、上述したような投薬器を提供する段階と、前記投薬器の貯蔵器14内に所定量の歯感知性製品16を投入する段階と、を含む。また、該方法は更に、貯蔵器14に噴霧剤を投入する段階、又は、貯蔵器14に不活性ガスを投入する段階を含んでもよい。典型的な実施例では、歯感知性製品16は、不活性ガス状況下における貯蔵器14内に投入され、歯感知性製品16の安定性及び有効性が確保される。
【0022】
本発明は、詳細に記載された種々の実施例の開示により示され、本発明における更なる利用及び改修は当業者であれば明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明に基づく歯感知性製品投薬用の代表的な投薬器を示す斜視図である。
【図2】図1の投薬器の使用状態を示す図である。
【符号の説明】
【0024】
10 送出システム
12 容器
14 貯蔵器
16 歯感知性製品
17 排出口
18 クロージャ
19 送出機構
20 アクチュエータ
22 カニューレ
24 ノズル
26 歯

【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯感知性処置製品用の送出システムにおいて、
所定量の歯感知性製品を収容するように寸法取りされ、前記歯感知性製品と化学的に適合する材料により形成された貯蔵器と、
液体有機担体及び非感知性剤を含み、前記貯蔵器内に収容された歯感知性製品と、
投薬排出口を含む送出機構であって、前記貯蔵器に流体連通され、使用者による作動時に計量された服用量を前記排出口を介して投薬する送出機構と、
を含んでなることを特徴とする送出システム。
【請求項2】
前記送出機構はカニューレを含むことを特徴とする請求項1に記載の送出システム。
【請求項3】
前記貯蔵器内に投入される噴霧ガスであって、前記送出機構が使用者により作動されると、前記歯感知性製品の投薬促進作用を有する噴霧ガスを更に含んでなることを特徴とする請求項1又は2に記載の送出システム。
【請求項4】
前記噴霧ガスは、柔軟な隔壁によって、前記歯感知性製品から分離されていることを特徴とする請求項3に記載の送出システム。
【請求項5】
前記貯蔵器内に投入され、前記歯感知性製品の安定性を増加させるために適用される不活性ガスを更に含んでなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の送出システム。
【請求項6】
前記送出機構は、前記歯感知性製品を霧状に送出するように構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の送出システム。
【請求項7】
前記液体有機担体が多価アルコールで、且つ、前記歯感知性製品が、歯感知性製品の総重量比において、およそ0.001〜およそ99.9パーセントの量の多価アルコールを含んでなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の送出システム。
【請求項8】
前記歯感知性製品が、歯感知性製品の総重量比において、およそ0.001〜およそ50.0パーセントの量の非感知性剤を含んでなることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の送出システム。
【請求項9】
前記非感知性剤が、歯感知性製品の総重量比において、およそ0.001〜およそ0.6パーセントの量であることを特徴とする請求項8に記載の送出システム。
【請求項10】
前記送出機構が、使用者による作動時に、およそ100μlを超えない量の歯感知性製品を投薬するように構成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の送出システム。
【請求項11】
前記貯蔵器が、およそ20mlまでの歯感知性製品を収容するように寸法取りされていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の送出システム。
【請求項12】
歯の鋭敏性の処置を行う送出システムを提供する方法において、
所定量の歯感知性製品を収容するように寸法取りされ、前記歯感知性製品と化学的に適合する材料により形成された貯蔵器と、該貯蔵器と流体連通されたカニューレを含む送出機構であって、使用者による作動時に計量された服用量を前記カニューレを介して投薬する送出機構と、を含む投薬器を提供する段階を含み、
更に、前記貯蔵器内に所定量の歯感知性製品を投入する段階とを含んでなることを特徴とする送出システムを提供する方法。
【請求項13】
前記貯蔵器に噴霧ガスを投入する段階を更に含むことを特徴とする請求項12に記載の送出システムを提供する方法。
【請求項14】
前記貯蔵器に不活性ガスを投入する段階を更に含むことを特徴とする請求項12又は13に記載の送出システムを提供する方法。
【請求項15】
前記歯感知性製品は前記貯蔵器内に投入され、不活性ガスに露出されていることを特徴とする請求項12〜14のいずれか一項に記載の送出システムを提供する方法。
【請求項16】
歯感知性製品は、噴霧ガスを使用して、前記貯蔵器内に投入されていることを特徴とする請求項12〜15のいずれか一項に記載の送出システムを提供する方法。
【請求項17】
患者口内の鋭敏な歯の処置をする方法において、
所定量の歯感知性製品を収容するように寸法取りされ、前記歯感知性製品と化学的に適合する材料により形成された貯蔵器と、多価アルコール及び非感知性剤を含み、前記貯蔵器内に収容された前記歯感知性製品と、投薬排出口と共にカニューレを含む送出機構であって、前記貯蔵器に流体連通され、使用者による作動時に計量された服用量を前記カニューレ及び排出口を介して投薬する送出機構と、を含む送出システムを提供する段階と、
患者の口内において、前記排出口と共に前記カニューレを鋭敏な歯の近傍に配置する段階と、
前記送出機構を作動させ、前記カニューレ及び排出口を介して歯感知性製品を前記鋭敏な歯に投薬する段階と、
を含んでなることを特徴とする歯の処置をする方法。
【請求項18】
前記歯感知性製品を霧状にして前記歯に投薬する段階を更に含むことを特徴とする請求項17に記載の歯の処置をする方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯感知性処置製品用の送出システムにおいて、
所定量の歯感知性製品を収容するように寸法取りされた貯蔵器であって、前記歯感知性製品と化学的に適合する材料により形成され、外部空気の侵入に対するシールが施された貯蔵器と
液体有機担体及び非感知性剤を含み、前記貯蔵器内に収容された歯感知性製品と、
投薬排出口を含む送出機構であって、前記貯蔵器に流体連通され、使用者による作動時に計量された服用量を前記排出口を介して投薬する送出機構と、
前記貯蔵器内に投入されて前記歯感知性製品の安定性を増加させる非圧縮の不活性ガスと、
を含んでなることを特徴とする送出システム。
【請求項2】
前記送出機構はカニューレを含むことを特徴とする請求項1に記載の送出システム。
【請求項3】
前記送出機構は、前記歯感知性製品を霧状に送出するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の送出システム。
【請求項4】
前記液体有機担体が多価アルコールで、且つ、前記歯感知性製品が、歯感知性製品の総重量比において、およそ0.001〜およそ99.9パーセントの量の多価アルコールを含んでなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の送出システム。
【請求項5】
前記歯感知性製品が、歯感知性製品の総重量比において、0.001〜およそ50.0パーセントの量の非感知性剤を含んでなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の送出システム。
【請求項6】
前記非感知性剤が、歯感知性製品の総重量比において、およそ0.001〜およそ0.6パーセントの量であることを特徴とする請求項に記載の送出システム。
【請求項7】
前記送出機構が、使用者による作動時に、およそ100μlを超えない量の歯感知性製品を投薬するように構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の送出システム。
【請求項8】
前記貯蔵器が、およそ20mlまでの歯感知性製品を収容するように寸法取りされていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の送出システム。
【請求項9】
歯の鋭敏性の処置を行う送出システムを提供する方法において、
所定量の歯感知性製品を収容するように寸法取りされた貯蔵器であって、前記歯感知性製品と化学的に適合する材料により形成され、外部空気の侵入に対するシールを施した貯蔵器と、
前記貯蔵器と流体連通されたカニューレを含む送出機構であって、使用者による作動時に計量された服用量を前記カニューレを介して投薬する送出機構と、
を含んでなる投薬器を提供する段階と、
前記貯蔵器内に所定量の歯感知性製品を投入する段階と、
前記貯蔵器内に非圧縮の不活性ガスを投入する段階と、
を含んでなることを特徴とする送出システムを提供する方法。
【請求項10】
前記歯感知性製品は前記貯蔵器内に投入され、不活性ガスに露出されていることを特徴とする請求項に記載の送出システムを提供する方法。
【請求項11】
患者口内の鋭敏な歯の処置をする方法において、
所定量の歯感知性製品を収容するように寸法取りされた貯蔵器であって、前記歯感知性製品と化学的に適合する材料により形成され、外部空気の侵入に対するシールを施した貯蔵器と、多価アルコール及び非感知性剤を含み、前記貯蔵器内に収容された前記歯感知性製品と、投薬排出口と共にカニューレを含む送出機構であって、前記貯蔵器に流体連通され、使用者による作動時に計量された服用量を前記カニューレ及び排出口を介して投薬する送出機構と、前記貯蔵器内に投入されて前記歯感知性製品の安定性を増加させる非圧縮の不活性ガスと、を含む送出システムを提供する段階と、
患者の口内において、前記排出口と共に前記カニューレを鋭敏な歯の近傍に配置する段階と、
前記送出機構を作動させ、前記カニューレ及び排出口を介して歯感知性製品を前記鋭敏な歯に投薬する段階と、
を含んでなることを特徴とする歯の処置をする方法。
【請求項12】
前記歯感知性製品を霧状にして前記歯に投薬する段階を更に含むことを特徴とする請求項11に記載の歯の処置をする方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2006−516422(P2006−516422A)
【公表日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−500599(P2006−500599)
【出願日】平成16年1月16日(2004.1.16)
【国際出願番号】PCT/EP2004/000405
【国際公開番号】WO2004/064667
【国際公開日】平成16年8月5日(2004.8.5)
【出願人】(505277990)ケールハーウェ・ソシエテ・アノニム (3)
【Fターム(参考)】