説明

歯面清掃具

【課題】歯表面を清掃するための清掃布を取り付けた電動式の歯面清掃具を提供する。
【解決手段】歯表面を清掃するための拭取布11と、清掃布11が着脱可能に取り付けられる清掃ヘッド12と、清掃ヘッド12を清掃運動させる電動の駆動手段14とを備え、駆動手段14により清掃ヘッド12を清掃運動させながら、清掃布11で歯の表面を清掃することで、利用者による清掃操作のバラツキに起因する、清掃不良を防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯表面を清掃する歯面清掃具に関し、特に歯表面の汚れを拭き取って除去したり、歯表面を磨いたり、歯表面をワックス掛けしたりするのに好適な歯面清掃具に関する。
【背景技術】
【0002】
歯面清掃具として、ハンドルの先端部に袋状の清掃布を着脱自在に設け、この清掃布に粉状、ペースト状、ゲル状又は液状より選ばれた口腔材を担持させてなるものや(例えば、特許文献1参照。)、先端部に弾力性を有するヘッドを設けたハンドルと、ヘッドに外装される袋状の清掃布とを有するもの(例えば、特許文献2参照。)などが提案されている。この種の歯面清掃具では、歯表面の汚れを拭き取った後の使用後の清掃布は、洗浄等を行っても衛生を十分に保つことが困難なことから、通常はそのまま廃棄処分し、ハンドルのみを繰り返して使用するように構成されている。
【0003】
一方、電動歯ブラシとして、モータの回転軸の回転運動をクランク機構や、ギア機構及びカム機構などを介して出力軸の軸方向の往復直線運動に変換する変換手段を備え、この変換手段の出力軸に替えブラシを着脱自在に取り付けたものや、出力軸の軸方向への往復直線運動をブラシの反転往復運動に変換するように構成したものや、偏心錘をモータにより回転駆動して、替えブラシに振動を付与するように構成したものなどが広く採用されている。
【0004】
【特許文献1】特開2000−70290号公報
【特許文献2】登録実用新案第3034823号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1、2記載のように、織布や不織布からなる清掃布で歯表面の汚れを拭き取るように構成した手動式の清掃具では、基本的には清掃布を袋状に構成して、この袋状の清掃布をハンドル先端のヘッドに外嵌装着して使用するように構成されており、清掃布を袋状に成形する必要があることから、清掃布の製作コストが高くなるという問題があった。また、清掃布を袋状に構成する関係上、使い捨てる素材布の使用量が多くなり、特に超極細繊維などの高価な繊維材を用いた場合には、清掃布1枚当たりの製作コストが高くなるという問題があった。更に、手動により拭き取り操作する歯面清掃具は多数出願されているものの、電動式の歯面清掃具は提案されておらず、実施もされていないのが現状である。
【0006】
本発明の目的は、歯表面を清掃するための清掃布を取り付けた電動式の歯面清掃具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る歯面清掃具は、歯表面を清掃するための清掃布と、前記清掃布が着脱可能に取り付けられる清掃ヘッドと、前記清掃ヘッドを清掃運動させる電動の駆動手段とを備えたものである。
【0008】
この歯面清掃具では、清掃布を清掃ヘッドに取り付けて、駆動手段により清掃ヘッドとともに清掃布を清掃運動させながら、清掃布を歯面に当て付けて、歯面を順次清掃することになる。このように電動にて清掃布を清掃運動させて、歯面を清掃できるので、性別や年齢を問わず、清掃布を適正に清掃運動させて歯表面を清掃することができ、利用者による清掃操作のバラツキに起因する、清掃不良を効果的に防止できる。
【0009】
ここで、前記駆動手段が電動の駆動手段であり、この駆動手段による清掃ヘッドの清掃運動が、回転運動、反転往復運動、往復直線運動、振動のいずれかであることが好ましい実施の形態である。このような清掃運動は、電動の駆動手段を備えた既存の電動歯ブラシにおいて、替えブラシに代えて、先端部に清掃布の清掃ヘッドを有する替え清掃具を取り付けることで実現できる。尚、反転往復運動とは、正転方向に一定角度回転した後、逆転方向に同じ角度だけ回転するという回転運動を繰り返して行う運動を意味する。
【0010】
前記清掃布による歯表面の清掃が、歯表面の汚れの拭き取り、歯表面の研磨、歯表面の磨き、歯表面に対するワックスがけのいずれか1種以上を含むことが好ましい。尚、歯表面の汚れの拭き取る場合における清掃運動とは、歯面の汚れを清掃布で拭き取る運動、歯面の汚れを清掃布に吸着させる運動、歯面の汚れを清掃布で飛ばして払い取る運動を含むものとする。
【0011】
前記清掃布として、超極細繊維からなるものを用いることが好ましい実施の形態である。このような超極細繊維からなる清掃布は、高価ではあるが、歯面の微細な凹凸に付着した汚れをも綺麗に取り除くことができるので好ましい。
【0012】
前記清掃ヘッドとして、清掃布を歯面に押し当てる押し当て部と、押し当て部の表面に沿って清掃布が張設されるように清掃布の外周部を保持する保持部とを有するものを用いることが好ましい実施の形態である。このように清掃ヘッドに押し当て部と保持部を設けることで、清掃布を清掃ヘッドに対して確実に固定できる。特に、清掃布として、平坦な一枚ものの清掃布を用いると、袋状に加工する場合と比較して加工が容易で、しかも素材布の使用量も少なくできるので、安価に実施できる。
【0013】
前記押し当て部のうちの少なくとも清掃布が張設される部分を軟質部材で構成することも好ましい実施の形態である。このように構成すると、清掃布を挟んで歯面に当接する押し当て部が軟質部材で構成されることになるので、歯面に対してソフトな当たりを実現でき、また万一清掃布を挟んで押し当て部が歯肉等に当たった場合でも、歯肉を傷つけることを防止できる。
【0014】
前記清掃ヘッドに清掃布の外縁部を収容する収容部を形成することもできる。このように構成することで、清掃布の外縁部が外部に露出することを防止でき、清掃ヘッドに対して清掃布を取り付けた状態での見栄え性を向上できる。
【0015】
前記清掃ヘッドとして、押し当て部を有する清掃ヘッド本体と、押し当て部の基部に外嵌されて清掃布の外縁部を保持する保持リングとを有するものを用いることもできる。保持部と押し当て部とを1部材に設けることも可能であるが、保持部による清掃布の保持構造が複雑になるので、別部材に設けることが好ましい。
【0016】
前記清掃ヘッドとして、押し当て部と保持部とを有する一部材からなるものを用い、保持部に対して清掃布の外縁部を挿入保持させることもできる。この場合には、清掃ヘッドを構成する部品点数を少なくして、製作コストを安くできる。
【0017】
前記清掃ヘッドとして、押し当て部と保持部とを有する一部材からなるものを用い、清掃布の外縁部が保持部に埋設保持されるように、清掃ヘッドに対して清掃布をインサート成形することも好ましい実施の形態である。このように清掃ヘッドに対して清掃布をインサート成形する場合には、使い捨てされる清掃ヘッドを容易に量産することが可能となる。また、清掃ヘッドに対して清掃布を機械的に組み付ける場合と比較して、清掃布の取付精度及び取付強度を向上できるので好ましい。
【0018】
前記清掃ヘッドは、前記駆動手段により清掃運動する可動体と、前記可動体に対して着脱自在に取り付けられる、押し当て部及び保持部を有するヘッド部材とを備えることも好ましい実施の形態である。このように構成すると、ヘッド部材のみを使い捨てに構成することが可能となり、使い捨てにする部分を極力少なくできるので好ましい。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る電動歯ブラシは、電動にて清掃布を清掃運動させて、歯面を清掃できるので、性別や年齢を問わず、清掃布を適正に清掃運動させて歯表面を清掃することができ、利用者による清掃操作のバラツキに起因する、清掃不良を効果的に防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1〜図5に示すように、歯面清掃具10は、歯表面を清掃するための清掃布11を取り付けた清掃ヘッド12を有する替え清掃具13と、替え清掃具13の清掃ヘッド12を清掃運動させる電動の駆動手段14を有する本体部15とを備え、替え清掃具13の清掃ヘッド12に清掃布11を取り付け、駆動手段14により清掃ヘッド12を清掃運動させながら、清掃布11を歯に当てて歯表面を清掃できるように構成したものである。この歯面清掃具10では、駆動手段14により清掃ヘッド12を反転往復運動させるように構成しているが、後述のように、往復直線運動や振動させることもできるし回転運動させることもできる。また、清掃布11による清掃とは、歯表面の汚れの拭き取り、歯表面の研磨、歯表面の磨き、歯表面に対するワックスがけのいずれか1種以上を含む作業を意味するものとする。また、歯表面の汚れを拭き取る場合における清掃運動とは、歯面の汚れを清掃布で拭き取る運動、歯面の汚れを清掃布に吸着させる運動、歯面の汚れを清掃布で飛ばして払い取る運動を含むものとする。
【0021】
本体部15について説明すると、図1、図2に示すように、ハンドルを兼ねる上下方向に細長い筒状のケーシング20が設けられ、ケーシング20の下端部には蓋部材21が着脱可能に取り付けられている。ケーシング20の下部内には一次電池又は二次電池からなる電池22が内装され、ケーシング20の上部内には略筒状のモータケース20aが内嵌装着され、モータケース20aの下部内には直流電動モータ23が組み付けられ、モータ23は、ケーシング20に設けた図示外の配線及びスイッチによりON状態とOFF状態とに切り替え可能に構成されている。尚、電池22として一次電池を用いる場合には、該電池をケーシング20に対して交換可能に内装する必要があるが、二次電池を用いる場合には、該電池をモータ23とともにケーシング20に消費者が通常取り外しをしないように内蔵し、有接点或いは無接点で電池を充電するように構成することもできる。二次電池としては、ニッカド電池、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池などを採用できる。また、電源コードを家庭用電源に接続してモータ23を駆動するように構成することも可能である。
【0022】
モータケース20aの上部内には、モータ23の回転軸24の回転運動を出力軸25の上下方向の往復直線運動に変換する第1変換手段30が設けられ、出力軸25はその途中部においてケーシング20の上壁部を貫通して上下方向に移動自在に設けられ、ケーシング20の上端部には出力軸25とケーシング20との摺動部分から水等が浸入しないようにゴムカバー27が設けられている。ケーシング20の上端部にはカバー部材28が着脱可能に固定され、カバー部材28には上方へ延びる替え清掃具13が着脱可能に取り付けられ、替え清掃具13には出力軸25の上下方向への往復直線運動を清掃ヘッド12の反転往復運動に変換する第2変換手段46が設けられている。
【0023】
第1変換手段30について説明すると、図1、図2に示すように、モータ23の回転軸24には第1傘歯車31が固定され、モータケース20aの内壁部には第1傘歯車31に噛合する第2傘歯車32が軸部材33を中心として回転自在に設けられている。出力軸25の下端部には水平方向に細長いカム孔34が設けられ、第2傘歯車32の偏心位置にはカム孔34内に延びる係合ピン35が突出状に設けられている。そして、第1及び第2傘歯車31、32によりモータ23の回転軸24の上下方向軸心周りの回転運動が軸部材33の水平方向軸心周りの回転運動に変換され、この回転運動がカム孔34及び係合ピン35を介して出力軸25の上下方向への往復直線運動に変換されるように構成されている。
【0024】
歯車31、32の歯数は、1分間内における清掃ヘッド12の反転往復運動の回数が例えば2000〜8000回、好ましくは2000〜3500回となるような歯数に設定されている。但し、本体部15としては、周知の電動歯ブラシの本体部15をそのまま利用することができる。
【0025】
替え清掃具13について説明すると、図1〜図5に示すように、カバー部材28には中空の柄体40が上下方向に移動不能に固定され、柄体40の上端部には清掃ヘッド12が設けられている。清掃ヘッド12は、略円板状の基台部41と、基台部41から前方へ突出状に延びる略円柱状の押し当て部42とを有する清掃ヘッド本体43と、清掃ヘッド本体43の押し当て部42に外嵌されて清掃布11の保持する保持リング44とを備え、柄体40の上端部に固定した前後方向の軸部材45に回転自在に支持されている。
【0026】
第2変換手段46について説明すると、基台部41の後面には連結部47が突出形成され、連結部47には軸部材45から側方へ偏心させた位置に小判形の左右1対の連結孔48が形成されている。柄体40内には操作ロッド50が上下移動自在に設けられ、操作ロッド50の下端部には出力軸25に着脱自在に外嵌固定される連結筒部49が設けられている。操作ロッド50の上端部には上方へ延びる連結ピン51が設けられ、連結ピン51の上端部は連結孔48に装着され、出力軸25とともに操作ロッド50が上下方向に往復駆動されると、連結ピン51を介して清掃ヘッド12が軸部材45を中心に一定角度θの範囲内で反転往復運動するように構成されている。清掃ヘッド12の回動角度θは、任意に設定することが可能であるが、第2変換手段46として簡易な構造を採用できることから、180°以下に設定することが好ましい。
【0027】
清掃ヘッド12に対して清掃布11を着脱自在に固定保持するための構造について説明すると、押し当て部42の基台部41側には首部53が形成され、押し当て部42の先端部には首部53よりも大径の頭部54が形成されている。首部53の途中部にはフランジ部52が形成され、頭部54の先端側には大径部54aが形成され、頭部54の基部側には小径部54bが形成されている。保持リング44の基端部には内側へ突出して基台部41とフランジ部52間に嵌合する環状の嵌合部55が形成され、保持リング44の先端部には小径部54bに外嵌する押さえ部56が形成されている。嵌合部55の内周面の基部側にはテーパ面57が形成され、押し当て部42に対して保持リング44を容易に挿入できるように構成されている。尚、本実施例では、頭部54を正面視円形に形成したが楕円形や小判形や方形状に形成することも可能である。また、頭部54の表面に、歯間の汚れを拭き取るための先鋭部を形成したり、複数の凹凸を形成したりすることも好ましい実施の形態である。
【0028】
嵌合部55の内径D1は大径部54aの外径D2と略同じ直径或いはやや小さい直径に形成されるとともに、フランジ部52の外径D3よりも小径に形成され、押さえ部56の内径D4は小径部54bの外径D5と略同じ或いはやや小径に形成されている。大径部54aの直径D2は、歯の大きさを考慮して、2〜12mmに設定することが好ましい。また、保持リング44の外径D6と、清掃ヘッド12の突出長さL1と、保持リング44からの押し当て部42の突出長さL2は、口腔内における操作性を考慮して、D6=8〜18mm、L1=9〜19mm、L2=1〜10mmにそれぞれ設定することが好ましい。
【0029】
清掃ヘッド本体43は、ポリアセタールやポリエチレンなどの比較的硬質な合成樹脂材料で構成され、保持リング44は、歯、歯肉、口腔粘膜を傷つけないようにするため、ウレタンゴムやシリコーンゴムなどの軟質な合成ゴムやエラストマで構成されている。そして、清掃布11を清掃ヘッド12に取り付ける際には、図4に示すように、清掃ヘッド本体43と保持リング44間に清掃布11を配置させた状態で、図5に示すように、保持リング44を押し当て部42に対して保持リング44の嵌合部55が基台部41とフランジ部52間に嵌合するまで押し込んで、頭部54の外面に沿って清掃布11を張設するとともに、清掃布11の外縁部を押さえ部56と小径部54b間で保持するとともに、フランジ部52と嵌合部55間で保持して、清掃布11を清掃ヘッド本体43に取り付けることになる。
【0030】
清掃布11としては、ポリエステル、アクリル、アクリル系、ナイロン、ビニロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ビニリデン、ポリウレタン、アラミド、ポリアリレート系繊維、エチレンビニルアルコール繊維、アクリレート系繊維、ポリ乳酸繊維などの合成繊維材、或いはシルク、コットン(木綿)、ウール(羊毛)、麻などの天然繊維、レーヨン、キュプラ、リヨセルなどの再生繊維、アセテート、トリアセテート、プロミックスなどの半合成繊維、或いはいずれかの繊維の組み合わせからなる織布や不織布で構成することが可能である。特に、繊維の直径が20μm以下の超極細繊維、好ましくは10μm以下の超極細繊維で構成すると、歯面を綺麗に清掃できるので好ましい。清掃ヘッド12への取り付け前における清掃布11の大きさは任意に設定可能であるが、清掃ヘッド12に取り付けた状態で、外縁部が清掃ヘッド本体43と保持リング44間の収容部16内に配置されて外部に露出しない寸法に設定することが好ましい。また、清掃布11の形状は任意に設定できるが、収容部16内への納まりを一層よくするため、円形に形成することが好ましい。更に、清掃布11の外周部に切り込みやひだを形成して、収容部16内への納まりがより一層良くなるように構成することもできる。更にまた、清掃ヘッド12に対して偏ることなく清掃布11を容易に取り付けることができるように、清掃布11の中央部に、プレス加工、印刷、染色等により目印を付けることもできる。また、大径部54aの形状に合わせて、清掃布11を山形断面にプレス加工することも好ましい実施の形態である。
【0031】
清掃ヘッド12に対する清掃布11の取り付け作業は、清掃布11の中央部を押し当て部42の先端部に載せた状態で、保持リング44が押し当て部42に外嵌されるように、保持リング44を押し当て部42に押し込んで取り付けることになる。しかし、柔軟な清掃布11の取り扱いが煩雑であり、しかも一方の手で押し当て部42に清掃布11を位置合わせした状態で、他方の手で保持リング42を押し当て部42に外嵌させる必要があるので、その作業が煩雑になる。そこで、次のような構成の治具58を用いて、清掃ヘッド12に対して清掃布11を取り付けることも好ましい実施の形態である。
【0032】
即ち、図6、図7に示すように、治具58は、合成樹脂材料や金属材料などからなる略円筒状の一体成形品で構成され、治具58の上部には清掃布11の外径と略同じ直径の第1収容部58aが形成され、治具58の高さ方向の途中部には、保持リング44の外径よりもやや大きな直径の第2収容部58bが形成され、治具58の下部には押し当て部42が挿通可能な貫通孔58cが形成されている。第1収容部58aと第2収容部58bと貫通孔58cとは同心状に設けられ、第1収容部58aの下面には清掃布11の外周部を載置可能な第1載置面59aが形成され、第2収容部58bの下面には保持リング44を載置可能な第2載置面59bが形成されている。
【0033】
そして、この治具58を用いて清掃布11を清掃ヘッド12に取り付ける際には、図7(a)に示すように、第2収容部58bに保持リング44を装填した後、第1収容部58aに清掃布11を位置決めセットし、その後、清掃ヘッド12の押し当て部42の先端部を清掃布11の略中央部に対面させた状態で、押し当て部42を清掃布11とともに保持リング44内に押し込んで、清掃布11及び保持リング44を清掃ヘッド12に取り付けることになる。このように、この治具58を用いると、清掃布11及び保持リング44を治具58に対して位置決めセットできるので、清掃ヘッド12に対する清掃布11の取付作業が格段に容易になる。尚、符号58dは、図7(b)に示すように押し当て部42を押し込んだ状態で、柄体40が治具58の上端部に干渉することを防止するための、回避溝である。
【0034】
尚、この治具58の外観形状は、本実施の形態では円筒状に形成したが、任意の形状に形成することができる。また、第1収容部58a及び第2収容部58bの形状及び寸法は、清掃布11及び保持リング44の形状及び寸法に適合した任意の形状及び寸法に形成することになる。更に、この治具58は、歯面清掃具10の蓋部材21の底部に一体的に設けるなど、歯面清掃具10を構成する部材の一部や、清掃布11を収容するケーシングに一体的に形成することが、取扱性を向上する上で好ましい。
【0035】
次に、清掃ヘッド12の構成を部分的に変更した他の実施の形態について説明する。尚、前記実施の形態と同一部材には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0036】
(1)図8に示す清掃ヘッド12Aのように、清掃ヘッド本体43Aの押し当て部42Aにおける頭部54Aの先端側部分にウレタンゴムやシリコーンゴムなどの軟質合成ゴムやエラストマからなる当接部60を一体的に設けて大径部54Aaを形成することができる。このように構成すると、当接部60が歯面の凹凸に沿って変形することで、歯面を一層綺麗に清掃できるとともに、清掃ヘッド12が歯肉に当接しても歯肉を傷つけないように構成することができる。尚、この清掃ヘッド12Aに対する清掃布11の取付作業は、前記治具58を用いて前述と同様に行うことができる。但し、当接部60は、清掃ヘッド本体43A側ではなく、清掃布11の裏面側の中央部に一体的に設けることも可能である。この場合には、当接部60を清掃ヘッド43Aに凹凸嵌合させることで、清掃ヘッド本体43Aに対して清掃布11を位置決め保持できるので、治具58を用いることなく、清掃布11を清掃ヘッド本体43Aの適正位置に容易に取り付けることが可能となる。
【0037】
(2)図9、図10に示す清掃ヘッド12Bのように、基台部41の中央部に前方へ突出する略円柱状の押し当て部42Bを設け、保持リング44に代えて、基台部41の外周部に前方へ延びる筒状の保持部61を設け、保持部61と押し当て部42B間に清掃布11の外縁部を収容する収容空間(これが、収容部に相当する)62を形成するとともに、保持部61の先端部に押し当て部42B側へ接近して対面する係止面63を形成することもできる。この場合には、図9に示すように、押し当て部42Bに嵌合可能で且つ係止面63と押し当て部42B間に挿入可能な略円筒状の治具64を用い、清掃ヘッド12Bと治具64間に清掃布11を配置させて、清掃布11の外縁部を治具64の先端部で収容空間62内に押し込み、清掃布11の外縁部を収容空間62内に収容するとともに、外縁部と中央部間の部分を係止面63と押し当て部42B間に保持し、清掃布11の略中央部を押し当て部42Bの先端部に張設することになる。この清掃ヘッド12Bでは、保持リング44を省略して、清掃ヘッド12Bを1部材で構成できる。
【0038】
(3)図11、図12に示す清掃ヘッド12Cのように、基台部41の中央部に前方へ突出する略円柱状の押し当て部42Cを設け、保持リング44に代えて、基台部41の外周部に前方へ延びる筒状の保持部65を設け、保持部65と押し当て部42C間に清掃布11の外縁部を収容する収容空間66を形成するとともに、保持部65の先端部に折り返し部67を形成し、折り返し部67の内周面に押し当て部42Cへ接近して対面する係止面68を形成することもできる。この場合には、前記清掃ヘッド12Bと同様に、図11に示すように、略円筒状の治具64を用い、清掃ヘッド12Cと治具64間に清掃布11を配置させて、清掃布11の外縁部を治具64の先端部で収容空間66内に押し込み、清掃布11の外縁部を収容空間66内に収容するとともに、外縁部と中央部間の部分を係止面68と押し当て部42C間に保持し、清掃布11の略中央部を押し当て部42Cの先端部に張設することになる。この清掃ヘッド12Cでは、保持リング44を省略して、清掃ヘッド12Cを1部材で構成できるとともに、折り返し部67の内周面に係止面68を形成しているので、清掃布11に対して脱落方向への力が作用すると、この力により折り返し部67の先端部が折り返し部67の基部を中心として押し当て部42C側へ変形し、清掃布11が折り返し部67の先端部と押し当て部42C間に挟持されるので、清掃布11の脱落が効果的に防止されることになる。
【0039】
(4)図13、図14に示す清掃ヘッド12Dのように、基台部41の中央部に前方へ突出する略円柱状の押し当て部42Dを有する清掃ヘッド本体43Dと、ウレタンゴムやシリコーンゴムなどからなるリング部材70とを備えたものを用い、押し当て部42Dの途中部に環状の係止突部71を形成し、清掃布11の外縁部が挟持されるように、係止突部71と基台部41間にリング部材70を嵌合させて、押し当て部42Dの先端部に清掃布11の中央部を張設してもよい。また、図15、図16に示す清掃ヘッド12Eのように、基台部41の中央部に前方へ突出する略円柱状の押し当て部42Eを設け、押し当て部42Eの途中部に環状の2つ係止突部72、73を形成し、基台部41の外縁部に前方へ延びるカバー部74を突出形成した清掃ヘッド本体43Eを用い、清掃布11の外縁部が挟持されるように、清掃布11を押し当て部42Eに張設して、両係止突部72、73間にリング部材70を嵌合させた状態で、清掃布11の外縁端部がカバー部74で覆われるように構成することも好ましい実施の形態である。尚、この清掃ヘッド12D、12Eに対する清掃布11の取付作業は、前記治具58を用いて前述と同様に行うことができる。
【0040】
(5)本実施の形態では、清掃布11のみを交換するように構成したが、清掃布11を取り付けた替え清掃具全体を使い捨てるように構成することもできるし、図17〜図20に示すように、清掃ヘッド12に代えて、清掃運動する可動体80と、清掃布11を張設したヘッド部材81とを備え、連結手段82を介してヘッド部材81を可動体80に対して着脱可能に構成した清掃ヘッド83を用い、ヘッド部材81のみを使い捨てるように構成することもできる。この場合には、製造工場において、ヘッド部材81に対して清掃布11を融着などにより一体的に張設できるので、清掃布11の張設のための利用者の作業が不要となり、利用者の利便性を向上できる。
【0041】
連結手段82としては、図17(a)(b)に示す清掃ヘッド83Aの連結手段82Aのように、可動体80Aに少なくとも1対の取付孔84を形成し、ヘッド部材81Aに取付孔84に対応させて爪部85を突出形成し、ヘッド部材81Aの爪部85を可動体80Aの取付孔84に嵌合させて、ヘッド部材81Aを可動体80Aに対して着脱可能に固定するように構成したものを採用することができる。
【0042】
また、図18(a)(b)に示す清掃ヘッド83Bの連結手段82Bのように、可動体80Bに連結軸部86を突出形成して、この連結軸部86の外周部に係止突部86aを形成し、連結軸部86に対応させてヘッド部材81Bに嵌合孔87を形成するとともに、係止突部86aに対応させて嵌合孔87の内周面にL字状や鍵爪状の係合溝87aを形成し、可動体80Bの連結軸部86をヘッド部材81Bの嵌合孔87に嵌合させて、係止突部86aを係合溝87aに係合させ、ヘッド部材81Bを可動体80Bに対して着脱自在に固定することも可能である。
【0043】
また、図19(a)(b)に示す清掃ヘッド83Cの連結手段82Cのように、可動体80Cに嵌合孔88を形成し、嵌合孔88に嵌合する嵌合突部89をヘッド部材81Cに形成するとともに、ヘッド部材81Cの嵌合突部89の外周部に係合突部89aを形成し、この係合突部89aを嵌合孔88に形成したL字状や鍵爪状の係合溝88aに係合させて、可動体80Cに対してヘッド部材81Cを着脱可能に固定することもできる。
【0044】
更に、図20(a)(b)に示す清掃ヘッド83Dの連結手段82Dのように、可動体80Dにネジ軸90を突出形成するとともに、ヘッド部材81Dにネジ孔91を形成し、可動体80Dのネジ軸90をヘッド部材81Dのネジ孔91に螺合させて、ヘッド部材81Dを可動体80Dに対して着脱可能に固定することもできる。但し、可動体80にネジ孔を形成し、ヘッド部材81にネジ軸を形成することも可能である。
【0045】
ヘッド部材81に対する清掃布11の取付構造としては、図17〜図20に示すように、清掃布11の外縁部がヘッド部材81に埋設保持されるように、ヘッド部材81に対して清掃布11をインサート成形することができる。但し、清掃布11の埋設構造は、任意に設定することが可能で、例えば、図21に示すヘッド部材81Eのように、ヘッド部材81Eの先端部側を抱き込むように清掃布11を配置させ、内側へ折り曲げた清掃布11の外縁部をヘッド部材81Eに埋設保持させることもできる。
【0046】
また、図22に示すヘッド部材81Fのように、ヘッド部材81Fを基部材92と先端チップ93とに分割構成し、清掃布11の外縁部を基部材92と先端チップ93間に挟んだ状態で、基部材92に設けた係合凹部92aに、先端チップ93に設けた係止突起93aを嵌合させて、基部材92と先端チップ93とを着脱不能に一体化させることもできる。
【0047】
また、図23に示すヘッド部材81Gのように、ヘッド部材81Gをヘッド本体94とそれ外嵌する筒部材95とに分割構成し、ヘッド本体94の外周部に係合凹部94aを形成し、筒部材95の内周面に係合突部95aを形成して、ヘッド本体94に清掃布11が外装されるように、ヘッド本体94に筒部材95を嵌合させて、係合凹部94aと係合突部95aとの係合により、清掃布11をヘッド部材81に固定することもできる。係合凹部94aとしては、周方向に一定間隔をあけて複数の凹部を形成してもよいし、環状溝を形成してもよい。また、係合突部95aは、断面形状を半円状にして、ヘッド本体94に対して筒部材95を着脱可能に取り付けることもできるし、図24に示すヘッド部材81Hのように、ヘッド本体94Hの外周部に、先端側に半径方向の段差96aを有する係合凹部96を形成し、筒部材95Hの内周面に、挿入方向の前側にテーパ面97aを設け、挿入方向の後側に段差97bをする係合突部97を形成して、一旦組み付けて段差96a、97aが係合すると、ヘッド本体94Hから筒部材95Hを取り外せないように構成したものを採用することもできる。尚、前記連結手段及び前記ヘッド部材は任意に組み合わせて用いることができる。また、他の構成の連結手段やヘッド部材を採用することも可能である。
【0048】
尚、本実施の形態では、清掃ヘッド12、83を反転往復運動させるように構成したが、駆動手段14の構成を変更して、清掃ヘッド本体43を往復直線運動させたり、振動させたりするように構成することも可能である。往復直線運動させる場合には、例えば図25(a)に示す駆動手段14Fのように、前記駆動手段14における第2変換手段46を省略したものを用い、前記駆動手段14Fの出力軸25に、柄体40の先端部に清掃ヘッド12を一体的に設けた替え清掃具13Fを着脱自在に取り付け、柄体40とともに替え清掃具13Fが上下移動するように構成することになる。この場合には、清掃ヘッド12として任意の形状のものを採用することができ、例えば図25(b)に示す替え清掃具13Gのように、正面視小判形の清掃ヘッド12Gを採用することができる。また、清掃ヘッド12を振動させる場合には、図26に示す歯面清掃具10Hの本体部100のように、ケース101に電池22及びモータ23を組み込み、モータ23の回転軸24に偏心錘102を取り付け、ケース101に前記替え清掃具13Fを着脱自在に取り付け、モータ23で偏心錘102を回転させることにより、偏心錘102の振動を、ケース101を介して清掃ヘッド12に伝達するように構成することになる。
【0049】
本実施の形態では、電動にて清掃ヘッドを清掃運動させるように構成した歯面清掃具について説明したが、ハンドルの先端部に清掃ヘッドを設けた手動方式の歯面清掃具に対しても本発明を同様に適用することができる。また、清掃ヘッド内に振動子を組み込んで、清掃ヘッドを超音波振動させるように構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】歯面清掃具の縦断側面図
【図2】同歯面清掃具の作動説明図
【図3】同歯面清掃具の清掃ヘッドの分解斜視図
【図4】同歯面清掃具の清掃ヘッドの分解側面図
【図5】同歯面清掃具の清掃ヘッド付近の縦断側面図
【図6】清掃布を取り付けるのに好適な治具の斜視図
【図7】(a)(b)は同治具を用いた清掃布の取付方法の説明図
【図8】他の構成の清掃ヘッド付近の縦断側面図
【図9】他の構成の清掃ヘッドの分解側面図
【図10】同清掃ヘッド付近の縦断側面図
【図11】他の構成の清掃ヘッドの分解側面図
【図12】同清掃ヘッド付近の縦断側面図
【図13】他の構成の清掃ヘッドの分解側面図
【図14】同清掃ヘッド付近の縦断側面図
【図15】他の構成の清掃ヘッドの分解側面図
【図16】同清掃ヘッド付近の縦断側面図
【図17】(a)は他の構成の清掃ヘッド付近の縦断側面図、(b)は同清掃ヘッドの分解斜視図
【図18】(a)は他の構成の清掃ヘッド付近の縦断側面図、(b)は同清掃ヘッドの分解斜視図
【図19】(a)は他の構成の清掃ヘッド付近の縦断側面図、(b)は同清掃ヘッドの分解斜視図
【図20】(a)は他の構成の清掃ヘッド付近の縦断側面図、(b)は同清掃ヘッドの分解斜視図
【図21】他の構成のヘッド部材の縦断側面図
【図22】(a)は他の構成のヘッド部材の分解縦断側面図、(b)は同ヘッド部材の縦断側面図
【図23】(a)は他の構成のヘッド部材の分解縦断側面図、(b)は同ヘッド部材の縦断側面図
【図24】(a)は他の構成のヘッド部材の分解縦断側面図、(b)は同ヘッド部材の縦断側面図
【図25】(a)(b)は他の構成の歯面清掃具の駆動手段の説明図
【図26】他の構成の歯面清掃具の説明図
【符号の説明】
【0051】
10 歯面清掃具 11 清掃布
12 清掃ヘッド 13 替え清掃具
14 駆動手段 15 本体部
16 収容部
20 ケーシング 20a モータケース
21 蓋部材 22 電池
23 モータ 24 回転軸
25 出力軸 27 ゴムカバー
28 カバー部材
30 第1変換手段 31 第1傘歯車
32 第2傘歯車 33 軸部材
34 カム孔 35 係合ピン
40 柄体 41 基台部
42 押し当て部 43 清掃ヘッド本体
44 保持リング 45 軸部材
46 第2変換手段 47 連結部
48 連結孔 49 連結筒部
50 操作ロッド 51 連結ピン
52 フランジ部 53 首部
54a 大径部 54b 小径部
54 頭部 55 嵌合部
56 押さえ部 57 テーパ面
58 治具 58a 第1収容部
58b 第2収容部 58c 貫通孔
58d 回避溝 59a 第1載置面
59b 第2載置面
12A 清掃ヘッド 43A 清掃ヘッド本体
42A 押し当て部 54A 頭部
54Aa 大径部 60 当接部
12B 清掃ヘッド 42B 押し当て部
61 保持部 62 収容空間
63 係止面 64 治具
12C 清掃ヘッド 42C 押し当て部
65 保持部 66 収容空間
67 折り返し部 68 係止面
12D 清掃ヘッド 42D 押し当て部
43D 清掃ヘッド本体 70 リング部材
71 係止突部
12E 清掃ヘッド 42E 押し当て部
43E 清掃ヘッド本体 72 係止突部
73 係止突部 74 カバー部
13F 替え清掃具 14F 駆動手段
12G 清掃ヘッド 13G 替え清掃具
80 可動体 81 ヘッド部材
82 連結手段 83 清掃ヘッド
80A 可動体 81A ヘッド部材
82A 連結手段 83A 清掃ヘッド
84 取付孔 85 爪部
80B 可動体 81B ヘッド部材
82B 連結手段 83B 清掃ヘッド
86 連結軸部 86a 係止突部
87 嵌合孔 87a 係合溝
80C 可動体 81C ヘッド部材
82C 連結手段 83C 清掃ヘッド
88 嵌合孔 88a 係合溝
89 嵌合突部 89a 係合突部
80D 可動体 81D ヘッド部材
82D 連結手段 83D 清掃ヘッド
90 ネジ軸 91 ネジ孔
81E ヘッド部材
81F ヘッド部材 92 基部材
92a 係合凹部 93 先端チップ
93a 係止突起
81G ヘッド部材 94 ヘッド本体
94a 係合凹部 95 筒部材
95a 係合突部
81H ヘッド部材 94H ヘッド本体
95H 筒部材 96 係合凹部
96a 段差 97 係合突部
97a テーパ面 97b 段差
10H 歯面清掃具 100 本体部
101 ケース 102 偏心錘


【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯表面を清掃するための清掃布と、
前記清掃布が着脱可能に取り付けられる清掃ヘッドと、
前記清掃ヘッドを清掃運動させる電動の駆動手段と、
を備えたことを特徴とする歯面清掃具。
【請求項2】
前記駆動手段による清掃ヘッドの清掃運動が、回転運動、反転往復運動、往復直線運動、振動のいずれかである請求項1記載の歯面清掃具。
【請求項3】
前記清掃布による歯表面の清掃が、歯表面の汚れの拭き取り、歯表面の研磨、歯表面の磨き、歯表面に対するワックスがけのいずれか1種以上を含む請求項1又は2記載の歯面清掃具。
【請求項4】
前記清掃布として、超極細繊維からなるものを用いた請求項1〜3のいずれか1項記載の歯面清掃具。
【請求項5】
前記清掃ヘッドとして、清掃布を歯面に押し当てる押し当て部と、押し当て部の表面に沿って清掃布が張設されるように清掃布の外周部を保持する保持部とを有するものを用いた請求項1〜4のいずれか1項記載の歯面清掃具。
【請求項6】
前記押し当て部のうちの少なくとも清掃布が張設される部分を軟質部材で構成した請求項5記載の歯面清掃具。
【請求項7】
前記清掃ヘッドに清掃布の外縁部を収容する収容部を形成した請求項5又は6記載の歯面清掃具。
【請求項8】
前記清掃ヘッドとして、押し当て部を有する清掃ヘッド本体と、押し当て部の基部に外嵌されて清掃布の外縁部を保持する保持リングとを有するものを用いた請求項5〜7のいずれか1項記載の歯面清掃具。
【請求項9】
前記清掃ヘッドとして、押し当て部と保持部とを有する一部材からなるものを用い、保持部に対して清掃布の外縁部を挿入保持させた請求項5〜7のいずれか1項記載の歯面清掃具。
【請求項10】
前記清掃ヘッドとして、押し当て部と保持部とを有する一部材からなるものを用い、清掃布の外縁部が保持部に埋設保持されるように、清掃ヘッドに対して清掃布をインサート成形した請求項5又は6記載の歯面清掃具。
【請求項11】
前記清掃ヘッドは、前記駆動手段により清掃運動する可動体と、前記可動体に対して着脱自在に取り付けられる、押し当て部及び保持部を有するヘッド部材とを備えた請求項5〜10のいずれか1項記載の歯面清掃具。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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