段ボール製のコーナー保護材
【課題】組立てにおいて粘着テープの貼り付けを要しなく、ワンタッチ操作により能率良く正確に組み立てることができ、加えて緩衝性にも優れた段ボール製のコーナー保護材を提供する。
【解決手段】被梱包物品のコーナー部のL字形両端面に沿うよう長手方向に対して二つ折りできる左右両片からなる矩形ないし帯状の段ボールを基本形態とし、当該コーナー部に断面コ字形の屈折により被着できるように、幅中央部の端面部壁の両端に側部壁の屈折線が形成され、断面コ字形において前記L字形の屈折をなし得るように、端面部壁には前記二つ折りの折曲げ部を設ける一方、両側部壁には、L字形の屈折の支障にならないように、折曲げ部の端が頂点となる直角二等辺三角形ないしほゞ直角二等辺三角形の範囲において折り曲げを許容して閉じる開放部を設け、さらに、開放部にはこれを閉じに保持するために側部壁に接合して止める連結片を素材の段ボールと一体に形成した。
【解決手段】被梱包物品のコーナー部のL字形両端面に沿うよう長手方向に対して二つ折りできる左右両片からなる矩形ないし帯状の段ボールを基本形態とし、当該コーナー部に断面コ字形の屈折により被着できるように、幅中央部の端面部壁の両端に側部壁の屈折線が形成され、断面コ字形において前記L字形の屈折をなし得るように、端面部壁には前記二つ折りの折曲げ部を設ける一方、両側部壁には、L字形の屈折の支障にならないように、折曲げ部の端が頂点となる直角二等辺三角形ないしほゞ直角二等辺三角形の範囲において折り曲げを許容して閉じる開放部を設け、さらに、開放部にはこれを閉じに保持するために側部壁に接合して止める連結片を素材の段ボールと一体に形成した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、アルミサッシやアルミ建具のように厚みのある物品の角部、また、その他家具等でも厚みのある部分の角部に当てる段ボール製のコーナー保護材に関する。
【背景技術】
【0002】
物品の梱包においては、角部が他の物に触れることにより損傷する不都合を防止するために、角部が被覆されるコーナー保護材が被着され、その素材にはフルートにより緩衝性に優れリサイクルにも適した段ボールが一般的に多用される。
【0003】
その組立てについては様々であるが、矩形に枠組みされるアルミサッシのような厚みのある物品の梱包の場合であると、サッシ部材の表裏両面にわたる必要から、断面コ字形の屈折形状において被着できるように、段ボールのプレス加工において、幅中央が物品の厚みに相当する幅の端面部壁、その両側が物品の表裏両側面に当たる側部壁となるコ字形に折られるように2条の折れ線が設けられ、さらに、端面部壁にコーナーの折曲げ線を設けるとともに、両側部壁に折曲げ線の端を頂点とする二等辺三角形のV切欠が設けられたものであった。
【0004】
したがって、組立てにおいては、端面部壁でL字形に折られるとともに両側部壁を内折りされるが、この際に閉じたV切欠を閉じに保持するために、従来、閉じ部分の両方にわたって粘着テープが貼り付けられていた。
【特許文献1】実開平7−33877
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような従来のコーナー保護材によれば、V切欠の両縁を段ボールの弾力に抗して正確に突き合わせながらテープの貼着作業がなされる必要があり、その際にV切欠の閉じが開いたりその間に段差ができたりしやすいことから、テープ貼着が決して簡単ではなく、貼着作業が効率的ではなかった。
【0006】
この発明は、上記のような実情に鑑みて、組立てにおいて粘着テープの貼り付けを要しなく、ワンタッチ操作により能率良く正確に組み立てることができ、加えて緩衝性にも優れた段ボール製のコーナー保護材を提供することを課題とした。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、この発明は、被梱包物品のコーナー部のL字形両端面に沿うよう長手方向に対して二つ折りできる左右両片からなる矩形ないし帯状の段ボールを基本形態とし、当該コーナー部に断面コ字形の屈折により被着できるように、幅中央部の端面部壁の両端に側部壁の屈折線が形成され、断面コ字形において前記L字形の屈折をなし得るように、端面部壁には前記二つ折りの折曲げ部を設ける一方、両側部壁には、L字形の屈折の支障にならないように、折曲げ部の端が頂点となる直角二等辺三角形ないしほゞ直角二等辺三角形の範囲において折り曲げを許容して閉じる開放部を設け、さらに、開放部にはこれを閉じに保持するために側部壁に接合して止める連結片を素材の段ボールと一体に形成したことを特徴とする段ボール製のコーナー保護材を提供する。
【0008】
段ボール製のコーナー保護材を上記のように構成したから、これを組み立てるときには、折曲げ部においてL字形に折り曲げ(二つ折りに畳んであるときは開き)、二つ折りの両片においてそれぞれ側部壁を直角に立てながら開放部を閉じ、その閉じにより食みだした連結片を側部壁に接着又はホチキス等で止める。
【0009】
また、この発明は、垂直壁と水平壁とを有し、垂直壁の両側に垂直壁側側壁が設けてあり、水平壁の両側に水平壁側側壁が設けてあり、一方の垂直壁側側壁は折り畳み・展開自在とするために垂直壁と水平壁のなすコーナー部を基点として45°の折り曲げ線を有し、他方の垂直壁側側壁はコーナー部の内側に垂直壁と重合する補強片を折り曲げ自在に有し、一方の水平壁側側壁は垂直壁と水平壁のなすコーナー部の内側に水平壁と重合する補強片を折り曲げ自在に有し、他方の水平壁側側壁は折り畳み・展開自在とするために垂直壁と水平壁のなすコーナー部を基点として45°の折り曲げ線を有することを特徴とする段ボール製のコーナー保護材を提供するものである。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように、この発明の段ボール製のコーナー保護材によれば、組立のための折り操作をしながら、その際に開放部が閉じることにより食みだした連結片をそのまま側部壁に接着等すれば、使用に適する組立が完了するので、組立て作業が要領よく簡単で且つ能率的であり、しかも、連結片が素材の段ボールと一体の丈夫で緩衝性を有する段ボールであるので、組立てが強固となり、緩衝性にも優れた組立てとなる。
【0011】
加えて、請求項2によれば、特に組立てが簡単であり、請求項3および4によれば、重ね壁の緩衝材によりさらに被梱包物品のコーナー部保護に適し、請求項5によれば、被梱包物品の厚みの大小に二段に対応でき、請求項6によれば、特に緩衝性に優れるとともに組立てが強固となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に、この発明に係る代表的な幾つかの実施形態を図面に基づいて説明するが、実施形態に限定されないことは言うまでもない。
【0013】
まず、図1ないし図3は一実施形態を示し、その段ボール製のコーナー保護材Pは、物品Mの端面に当たる端面部壁1に表裏両面に当たる側部壁3,3をそれぞれ屈折線5,5を介して連設したものであるので、矩形又は帯状の段ボール形態が基本となり、断面コ字形の屈折形状において物品Mのコーナー部に沿ってL字形に折り曲げるために、端面部壁1に線としての折曲げ部7が形成され、両側部壁3,3には、折り曲げの障碍にならないように、その折曲げ部7の線端を頂点とする直角二等辺三角形の範囲の開放部9が設けられる。
【0014】
開放部9の形態は、以下の各実施形態において示すように様々となるが、この実施形態の場合であると、直角二等辺三角形の2辺11,11のうちの一辺11を底辺とする直角二等辺三角形の連結片13が形成され、残りが他の辺11を底辺とする直角二等辺三角形の切欠15として形成されている。
【0015】
図2は、組み立てた状態を示したもので、その手順については、屈折線5,5により端面部壁1に対して側部壁3,3を折り曲げ、コ字形の断面形状において折曲げ部7でL字形に折り曲げると、両開放部9,9において、その直角二等辺三角形の両辺11,11が付き合うことにより連結片13が側部壁3の内側(外側であっても良い)に差し入れられそこに接着される。この接着により両側部壁3,3がそれぞれL字形片となり、端面部壁1との一体関係で断面コ字形の形状も保持されることになる。
【0016】
ユーザーへの提供については、図1の展開の状態の他、図3の二つ折り状態が積み重ねに適して輸送や保管に良いが、図3に示すように、二つ折りにした状態であると組立てが素早くできる。つまり、二つ折りの一片Pbを立ち上げるとL字形の直角屈折状態となるので、同時に両片Pa,Pbにおいてそれぞれ側部壁3,3をコ字形に折れば連結片13,13を所定の接着面に接合するから、言わばワンタッチ操作により組立てを完了させることができる。以下の各実施形態においても同じである。なお、両連結片13,13の位置は、次の実施形態に示すように交互の位置違いであっても良い。
【0017】
図4ないし図7に示す実施形態では、前記実施形態とは基本的には同じであるが、開放部9の形態が違っている。つまり、開放部9は、折曲げ部7の線端を頂点とする直角二等辺三角形の範囲であって、その一辺11を底辺とする直角二等辺三角形の連結片13,13が形成されるが、さらに残りの部分には端面部壁1の内面に伏す重ね壁16,16が形成され、それが連結片13,13に付属的に連設されている。
【0018】
重ね壁16,16は、このように端面部壁1の内面に伏される関係上、それが付属している連結片13,13は、組立において側部壁3,3の内側に差し入れられる。また、連結片13,13が交互位置違いであるから、両重ね壁16,16が二つ折りの両片Pa,Pbに分けられ直角に対面する(図5,図6)。したがって、両重ね壁16,16により物品Mのコーナー部先端が特に保護されることになる。
【0019】
また、重ね壁16,16は、ダブりに折り曲げることにより厚みを増し得るようにしてある(図7)。これについては、コーナー部先端にダブりで位置するように、開放部9の直角二等辺三角形の二等分線の位置に沿って底辺から頂部近傍に至るまでスリット17が形成され、連結片13から自由となるスリット17の位置においてダブり折線19,19が形成される
【0020】
図8ないし図11は、さらに他の実施形態を示したもので、この場合、開放部9は、線としての折曲げ部7の端を頂点とする直角二等辺三角形であって、半部においてその一辺を底辺とする直角二等辺三角形の連結片13が形成されるが、他の半部においては、屈折線5を介して端面部壁1に連設される重ね壁16が形成される。重ね壁16は、屈折線5で曲げて端面部壁1に伏されるもので、連結片13に対しては直線スリット17により分離され、側部壁3に対しては直角二等辺三角形の一辺11で分離されるが、同三角形の頂部近くではその分離が停止し、代わりに屈折線5へ直下する分離スリット18が形成される。また、重ね壁16は、先端部が切欠15aによりやゝ幅狭く形成されその先端に折れ線を介して屈折可能な端縁爪20が形成される。
【0021】
重ね壁16は、折曲げ部7に対して左右(Pa,Pb)いずれか同じ位置側において端面部壁1に重なり合うから、前記実施形態と同じように(図4参照)、両開放部9,9において、重ね壁16,16は、折曲げ部7に対して左右互い違いとすることにより左右に分配し、組み立てたときには両重ね壁16,16が折曲げ部7に近接して互いに直角に対面しうるようにしてある。こうして被梱包物品Mの角部両面が有効に保護される。また、重ね壁16,16が伏した状態を保持するために、端面部壁1には、端縁爪20,20が折り込まれる掛止溝22,22が形成されている。
【0022】
このコーナー保護材Pを使用するときには、前記実施形態におけると同じように、L字形に組み立るとともに重ね壁16,16を端面部壁1,1に重ね、端縁爪20,20を掛止溝22,22に差し込むことにより伏した状態を保持する。しかし、この状態を保持する手段はこれに限られることはなく、例えば粘着剤によることもできる。
【0023】
図12ないし図15は、さらに他の実施形態として物品Mの厚みに二段階に対応して幅調整できるようにしてある。この場合は、最初の実施形態(図1ないし図3)の形態を一段階としてそれよりもコ字形を幅狭く組み立てうるようにしたので、基本は最初の実施形態である。つまり、基本形態については、端面部壁1の両側に屈折線5,5を介して側部壁3,3が連設され、折曲げ部7の線端を頂点とする直角二等辺三角形の開放部9,9には、一辺11を底辺とする直角二等辺三角形の連結片13,13が形成される。図13はこの基本形態における組立て状態を示すが、これは最初の実施形態(図2)と同じであると考えてよい。
【0024】
基本よりも幅狭く組み立て得るようにするために、まず、両屈折線5,5の内側にそれぞれ等間隔に二段目の屈折線5a,5aが形成される。したがって、二段目におけるL字形の折曲げ部7は、両二段目屈折線5a,5aの間の折線7aとなり、屈折線5,5と屈折線5a,5aとの間ではL字形の屈折に直接関与しなく、次に記すダブり折り込みの補助折れ線7b,7bとして関与する。図14および図15が二段目折りによる幅狭い組立て状態を示す。
【0025】
ダブり折り込みについては、連結片13の底辺としての一辺11が(内側から見て)谷折り線(11a)として形成され、同一片Pa側において、それとの平行線が山折り線12として形成され、その山折り線12が折曲げ部7の線7aと二段目屈折線5aとが交差する点を通る線上に設けられるので、谷折り線(11a)と山折り線12との間の部分21がZ折り込みの中に折り込まれる。このとき、前記ダブり折り込み補助折れ線7bが二つ折りとなって順応する(図14)。この折り込みに弾性が強く働かないように、つまり、折り込みに抵抗がなく戻りがないようにするために、谷折り線(11a)と山折り線12はそれぞれの中途が断線部となっている。その手段として、谷折り線(11a)と山折り線12との間において側部壁3の側から反転スリット23が形成され、そのため、組立てにおいては側部壁3の側から短舌片25が突出して連結片13に接合している(図15)。
【0026】
図16及び図17は、さらに他の実施形態を示したもので、その段ボール製のコーナー保護材Pは、端面部壁1の内面に、左右両片Pa,Pbに分けてそれぞれの内面に段ボールの緩衝材27a,27bを接着した場合であるが、折曲げ部7における強度の安定性の必要から角を取るために、折曲げ部7を2本の曲げ線8,8からなる二段折りとなし、その間の幅を頂辺とする台形に近いほゞ直角二等辺三角形において開放部9が形成され、そのほゞ全部が連結片13となるように、両辺11,11に沿って開きスリット28,28が形成され、組立て状態(図17)においては、連結片13,13が外側において両片Pa,Pbの双方にわたって接着されている。なお、この場合は、組立てにおいて、開放部9の両辺11,11としての両縁間に間隔30が生じることになる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】この発明の一実施形態を示す段ボール製のコーナー保護材の展開図である。
【図2】同コーナー保護材の組立て斜視図である。
【図3】同コーナー保護材の組立て手順の一例を二つ折り畳状態で説明する斜視図である。
【図4】他の実施形態を示す展開図である。
【図5】同コーナー保護材の組立て斜視図である。
【図6】図5のA−A線矢視の断面図である。
【図7】同コーナー保護材において重ね壁をダブらせた状態を示す角部拡大断面図である。
【図8】さらに他の実施形態を示す展開図である。
【図9】同コーナー保護材の組立て斜視図である。
【図10】図9のB−B線矢視の断面図である。
【図11】図10のD−D線矢視の断面図である。
【図12】さらに他の実施形態を示す展開図である。
【図13】同コーナー保護材を一段目折りで示す組立て斜視図である。
【図14】同コーナー保護材を幅狭くした二段目折りで示す組立て斜視図である。
【図15】図10のB−Bの断面図である。
【図16】さらに他の実施形態を示す展開図である。
【図17】同コーナー保護材の組立て斜視図である。
【符号の説明】
【0028】
P 段ボール製のコーナー保護材
Pa,Pb コーナー保護材の左右両片
M 被梱包物品
1 端面部壁
3 側部壁
5 屈折線
5a 屈折線(二段目用)
7 折曲げ部
8 曲げ線
9 開放部
11,11 直角二等辺三角形の2辺
11a,12 折り線
13 連結片
15 切欠
16 重ね壁
16a 屈折基部
18 分離スリット
23 反転スリット
27a,27b 緩衝材
28 開きスリット
L 仮想線
【技術分野】
【0001】
この発明は、アルミサッシやアルミ建具のように厚みのある物品の角部、また、その他家具等でも厚みのある部分の角部に当てる段ボール製のコーナー保護材に関する。
【背景技術】
【0002】
物品の梱包においては、角部が他の物に触れることにより損傷する不都合を防止するために、角部が被覆されるコーナー保護材が被着され、その素材にはフルートにより緩衝性に優れリサイクルにも適した段ボールが一般的に多用される。
【0003】
その組立てについては様々であるが、矩形に枠組みされるアルミサッシのような厚みのある物品の梱包の場合であると、サッシ部材の表裏両面にわたる必要から、断面コ字形の屈折形状において被着できるように、段ボールのプレス加工において、幅中央が物品の厚みに相当する幅の端面部壁、その両側が物品の表裏両側面に当たる側部壁となるコ字形に折られるように2条の折れ線が設けられ、さらに、端面部壁にコーナーの折曲げ線を設けるとともに、両側部壁に折曲げ線の端を頂点とする二等辺三角形のV切欠が設けられたものであった。
【0004】
したがって、組立てにおいては、端面部壁でL字形に折られるとともに両側部壁を内折りされるが、この際に閉じたV切欠を閉じに保持するために、従来、閉じ部分の両方にわたって粘着テープが貼り付けられていた。
【特許文献1】実開平7−33877
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような従来のコーナー保護材によれば、V切欠の両縁を段ボールの弾力に抗して正確に突き合わせながらテープの貼着作業がなされる必要があり、その際にV切欠の閉じが開いたりその間に段差ができたりしやすいことから、テープ貼着が決して簡単ではなく、貼着作業が効率的ではなかった。
【0006】
この発明は、上記のような実情に鑑みて、組立てにおいて粘着テープの貼り付けを要しなく、ワンタッチ操作により能率良く正確に組み立てることができ、加えて緩衝性にも優れた段ボール製のコーナー保護材を提供することを課題とした。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、この発明は、被梱包物品のコーナー部のL字形両端面に沿うよう長手方向に対して二つ折りできる左右両片からなる矩形ないし帯状の段ボールを基本形態とし、当該コーナー部に断面コ字形の屈折により被着できるように、幅中央部の端面部壁の両端に側部壁の屈折線が形成され、断面コ字形において前記L字形の屈折をなし得るように、端面部壁には前記二つ折りの折曲げ部を設ける一方、両側部壁には、L字形の屈折の支障にならないように、折曲げ部の端が頂点となる直角二等辺三角形ないしほゞ直角二等辺三角形の範囲において折り曲げを許容して閉じる開放部を設け、さらに、開放部にはこれを閉じに保持するために側部壁に接合して止める連結片を素材の段ボールと一体に形成したことを特徴とする段ボール製のコーナー保護材を提供する。
【0008】
段ボール製のコーナー保護材を上記のように構成したから、これを組み立てるときには、折曲げ部においてL字形に折り曲げ(二つ折りに畳んであるときは開き)、二つ折りの両片においてそれぞれ側部壁を直角に立てながら開放部を閉じ、その閉じにより食みだした連結片を側部壁に接着又はホチキス等で止める。
【0009】
また、この発明は、垂直壁と水平壁とを有し、垂直壁の両側に垂直壁側側壁が設けてあり、水平壁の両側に水平壁側側壁が設けてあり、一方の垂直壁側側壁は折り畳み・展開自在とするために垂直壁と水平壁のなすコーナー部を基点として45°の折り曲げ線を有し、他方の垂直壁側側壁はコーナー部の内側に垂直壁と重合する補強片を折り曲げ自在に有し、一方の水平壁側側壁は垂直壁と水平壁のなすコーナー部の内側に水平壁と重合する補強片を折り曲げ自在に有し、他方の水平壁側側壁は折り畳み・展開自在とするために垂直壁と水平壁のなすコーナー部を基点として45°の折り曲げ線を有することを特徴とする段ボール製のコーナー保護材を提供するものである。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように、この発明の段ボール製のコーナー保護材によれば、組立のための折り操作をしながら、その際に開放部が閉じることにより食みだした連結片をそのまま側部壁に接着等すれば、使用に適する組立が完了するので、組立て作業が要領よく簡単で且つ能率的であり、しかも、連結片が素材の段ボールと一体の丈夫で緩衝性を有する段ボールであるので、組立てが強固となり、緩衝性にも優れた組立てとなる。
【0011】
加えて、請求項2によれば、特に組立てが簡単であり、請求項3および4によれば、重ね壁の緩衝材によりさらに被梱包物品のコーナー部保護に適し、請求項5によれば、被梱包物品の厚みの大小に二段に対応でき、請求項6によれば、特に緩衝性に優れるとともに組立てが強固となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に、この発明に係る代表的な幾つかの実施形態を図面に基づいて説明するが、実施形態に限定されないことは言うまでもない。
【0013】
まず、図1ないし図3は一実施形態を示し、その段ボール製のコーナー保護材Pは、物品Mの端面に当たる端面部壁1に表裏両面に当たる側部壁3,3をそれぞれ屈折線5,5を介して連設したものであるので、矩形又は帯状の段ボール形態が基本となり、断面コ字形の屈折形状において物品Mのコーナー部に沿ってL字形に折り曲げるために、端面部壁1に線としての折曲げ部7が形成され、両側部壁3,3には、折り曲げの障碍にならないように、その折曲げ部7の線端を頂点とする直角二等辺三角形の範囲の開放部9が設けられる。
【0014】
開放部9の形態は、以下の各実施形態において示すように様々となるが、この実施形態の場合であると、直角二等辺三角形の2辺11,11のうちの一辺11を底辺とする直角二等辺三角形の連結片13が形成され、残りが他の辺11を底辺とする直角二等辺三角形の切欠15として形成されている。
【0015】
図2は、組み立てた状態を示したもので、その手順については、屈折線5,5により端面部壁1に対して側部壁3,3を折り曲げ、コ字形の断面形状において折曲げ部7でL字形に折り曲げると、両開放部9,9において、その直角二等辺三角形の両辺11,11が付き合うことにより連結片13が側部壁3の内側(外側であっても良い)に差し入れられそこに接着される。この接着により両側部壁3,3がそれぞれL字形片となり、端面部壁1との一体関係で断面コ字形の形状も保持されることになる。
【0016】
ユーザーへの提供については、図1の展開の状態の他、図3の二つ折り状態が積み重ねに適して輸送や保管に良いが、図3に示すように、二つ折りにした状態であると組立てが素早くできる。つまり、二つ折りの一片Pbを立ち上げるとL字形の直角屈折状態となるので、同時に両片Pa,Pbにおいてそれぞれ側部壁3,3をコ字形に折れば連結片13,13を所定の接着面に接合するから、言わばワンタッチ操作により組立てを完了させることができる。以下の各実施形態においても同じである。なお、両連結片13,13の位置は、次の実施形態に示すように交互の位置違いであっても良い。
【0017】
図4ないし図7に示す実施形態では、前記実施形態とは基本的には同じであるが、開放部9の形態が違っている。つまり、開放部9は、折曲げ部7の線端を頂点とする直角二等辺三角形の範囲であって、その一辺11を底辺とする直角二等辺三角形の連結片13,13が形成されるが、さらに残りの部分には端面部壁1の内面に伏す重ね壁16,16が形成され、それが連結片13,13に付属的に連設されている。
【0018】
重ね壁16,16は、このように端面部壁1の内面に伏される関係上、それが付属している連結片13,13は、組立において側部壁3,3の内側に差し入れられる。また、連結片13,13が交互位置違いであるから、両重ね壁16,16が二つ折りの両片Pa,Pbに分けられ直角に対面する(図5,図6)。したがって、両重ね壁16,16により物品Mのコーナー部先端が特に保護されることになる。
【0019】
また、重ね壁16,16は、ダブりに折り曲げることにより厚みを増し得るようにしてある(図7)。これについては、コーナー部先端にダブりで位置するように、開放部9の直角二等辺三角形の二等分線の位置に沿って底辺から頂部近傍に至るまでスリット17が形成され、連結片13から自由となるスリット17の位置においてダブり折線19,19が形成される
【0020】
図8ないし図11は、さらに他の実施形態を示したもので、この場合、開放部9は、線としての折曲げ部7の端を頂点とする直角二等辺三角形であって、半部においてその一辺を底辺とする直角二等辺三角形の連結片13が形成されるが、他の半部においては、屈折線5を介して端面部壁1に連設される重ね壁16が形成される。重ね壁16は、屈折線5で曲げて端面部壁1に伏されるもので、連結片13に対しては直線スリット17により分離され、側部壁3に対しては直角二等辺三角形の一辺11で分離されるが、同三角形の頂部近くではその分離が停止し、代わりに屈折線5へ直下する分離スリット18が形成される。また、重ね壁16は、先端部が切欠15aによりやゝ幅狭く形成されその先端に折れ線を介して屈折可能な端縁爪20が形成される。
【0021】
重ね壁16は、折曲げ部7に対して左右(Pa,Pb)いずれか同じ位置側において端面部壁1に重なり合うから、前記実施形態と同じように(図4参照)、両開放部9,9において、重ね壁16,16は、折曲げ部7に対して左右互い違いとすることにより左右に分配し、組み立てたときには両重ね壁16,16が折曲げ部7に近接して互いに直角に対面しうるようにしてある。こうして被梱包物品Mの角部両面が有効に保護される。また、重ね壁16,16が伏した状態を保持するために、端面部壁1には、端縁爪20,20が折り込まれる掛止溝22,22が形成されている。
【0022】
このコーナー保護材Pを使用するときには、前記実施形態におけると同じように、L字形に組み立るとともに重ね壁16,16を端面部壁1,1に重ね、端縁爪20,20を掛止溝22,22に差し込むことにより伏した状態を保持する。しかし、この状態を保持する手段はこれに限られることはなく、例えば粘着剤によることもできる。
【0023】
図12ないし図15は、さらに他の実施形態として物品Mの厚みに二段階に対応して幅調整できるようにしてある。この場合は、最初の実施形態(図1ないし図3)の形態を一段階としてそれよりもコ字形を幅狭く組み立てうるようにしたので、基本は最初の実施形態である。つまり、基本形態については、端面部壁1の両側に屈折線5,5を介して側部壁3,3が連設され、折曲げ部7の線端を頂点とする直角二等辺三角形の開放部9,9には、一辺11を底辺とする直角二等辺三角形の連結片13,13が形成される。図13はこの基本形態における組立て状態を示すが、これは最初の実施形態(図2)と同じであると考えてよい。
【0024】
基本よりも幅狭く組み立て得るようにするために、まず、両屈折線5,5の内側にそれぞれ等間隔に二段目の屈折線5a,5aが形成される。したがって、二段目におけるL字形の折曲げ部7は、両二段目屈折線5a,5aの間の折線7aとなり、屈折線5,5と屈折線5a,5aとの間ではL字形の屈折に直接関与しなく、次に記すダブり折り込みの補助折れ線7b,7bとして関与する。図14および図15が二段目折りによる幅狭い組立て状態を示す。
【0025】
ダブり折り込みについては、連結片13の底辺としての一辺11が(内側から見て)谷折り線(11a)として形成され、同一片Pa側において、それとの平行線が山折り線12として形成され、その山折り線12が折曲げ部7の線7aと二段目屈折線5aとが交差する点を通る線上に設けられるので、谷折り線(11a)と山折り線12との間の部分21がZ折り込みの中に折り込まれる。このとき、前記ダブり折り込み補助折れ線7bが二つ折りとなって順応する(図14)。この折り込みに弾性が強く働かないように、つまり、折り込みに抵抗がなく戻りがないようにするために、谷折り線(11a)と山折り線12はそれぞれの中途が断線部となっている。その手段として、谷折り線(11a)と山折り線12との間において側部壁3の側から反転スリット23が形成され、そのため、組立てにおいては側部壁3の側から短舌片25が突出して連結片13に接合している(図15)。
【0026】
図16及び図17は、さらに他の実施形態を示したもので、その段ボール製のコーナー保護材Pは、端面部壁1の内面に、左右両片Pa,Pbに分けてそれぞれの内面に段ボールの緩衝材27a,27bを接着した場合であるが、折曲げ部7における強度の安定性の必要から角を取るために、折曲げ部7を2本の曲げ線8,8からなる二段折りとなし、その間の幅を頂辺とする台形に近いほゞ直角二等辺三角形において開放部9が形成され、そのほゞ全部が連結片13となるように、両辺11,11に沿って開きスリット28,28が形成され、組立て状態(図17)においては、連結片13,13が外側において両片Pa,Pbの双方にわたって接着されている。なお、この場合は、組立てにおいて、開放部9の両辺11,11としての両縁間に間隔30が生じることになる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】この発明の一実施形態を示す段ボール製のコーナー保護材の展開図である。
【図2】同コーナー保護材の組立て斜視図である。
【図3】同コーナー保護材の組立て手順の一例を二つ折り畳状態で説明する斜視図である。
【図4】他の実施形態を示す展開図である。
【図5】同コーナー保護材の組立て斜視図である。
【図6】図5のA−A線矢視の断面図である。
【図7】同コーナー保護材において重ね壁をダブらせた状態を示す角部拡大断面図である。
【図8】さらに他の実施形態を示す展開図である。
【図9】同コーナー保護材の組立て斜視図である。
【図10】図9のB−B線矢視の断面図である。
【図11】図10のD−D線矢視の断面図である。
【図12】さらに他の実施形態を示す展開図である。
【図13】同コーナー保護材を一段目折りで示す組立て斜視図である。
【図14】同コーナー保護材を幅狭くした二段目折りで示す組立て斜視図である。
【図15】図10のB−Bの断面図である。
【図16】さらに他の実施形態を示す展開図である。
【図17】同コーナー保護材の組立て斜視図である。
【符号の説明】
【0028】
P 段ボール製のコーナー保護材
Pa,Pb コーナー保護材の左右両片
M 被梱包物品
1 端面部壁
3 側部壁
5 屈折線
5a 屈折線(二段目用)
7 折曲げ部
8 曲げ線
9 開放部
11,11 直角二等辺三角形の2辺
11a,12 折り線
13 連結片
15 切欠
16 重ね壁
16a 屈折基部
18 分離スリット
23 反転スリット
27a,27b 緩衝材
28 開きスリット
L 仮想線
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被梱包物品のコーナー部のL字形両端面に沿うよう長手方向に対して二つ折りできる左右両片からなる矩形ないし帯状の段ボールを基本形態とし、当該コーナー部に断面コ字形の屈折により被着できるように、幅中央部の端面部壁の両端に側部壁の屈折線が形成され、断面コ字形において前記L字形の屈折をなし得るように、端面部壁には前記二つ折りの折曲げ部を設ける一方、両側部壁には、L字形の屈折の支障にならないように、折曲げ部の端が頂点となる直角二等辺三角形ないしほゞ直角二等辺三角形の範囲において折り曲げを許容して閉じる開放部を設け、さらに、開放部にはこれを閉じに保持するために側部壁に接合して止める連結片を素材の段ボールと一体に形成したことを特徴とする段ボール製のコーナー保護材。
【請求項2】
連結片が開放部の二等分であって、その直角二等辺三角形のいずれか一辺を底辺とする直角二等辺三角形若しくはほゞ直角二等辺三角形に形成され、二等分の残り半部が切欠として形成されていることを特徴とする請求項1記載の段ボール製のコーナー保護材。
【請求項3】
両開放部における連結片が、前記二つ折りの位置に対して交互の位置違いであって、また、連結片は開放部の二等分であって、その直角二等辺三角形のいずれか一辺を底辺とする直角二等辺三角形若しくはほゞ直角二等辺三角形に形成され、二等分の残り半部には端面部壁に倒伏される重ね壁を連結片に付属して且つ折り畳み可能に形成してあることを特徴とする請求項1記載の段ボール製のコーナー保護材。
【請求項4】
両開放部における連結片が、前記二つ折りの位置に対して交互の位置違いであって、また、連結片は開放部の二等分であって、その直角二等辺三角形のいずれか一辺を底辺とする直角二等辺三角形若しくはほゞ直角二等辺三角形に形成され、二等分の残り半部においては、連結片と側部壁との双方に対して分離することにより側部壁の屈折線で端面部壁に倒伏可能な重ね壁を形成し、重ね壁は、同屈折線での折り曲がり可能に、開放部の直角二等辺三角形の一辺の頂部近くから屈折線へ分離スリットを設けることにより、基端に端面部壁に接続する屈折基部を形成してあることを特徴とする請求項1記載の段ボール製のコーナー保護材。
【請求項5】
被梱包物品の角部の厚みの大小に二段に対応して組み立て得るように、端面部壁と両側部壁との間の前記2条の屈折線を一段目として、その両屈折線の内側にそれぞれ同一間隔をおいて二段目の屈折線を形成する一方、側部壁には前記連結片が側部壁から連設される折り線を一段目とし、それと平行な二段目の折り線を、その間がZ形に折込み部となるように、折曲げ部の線と二段目屈折線との交差する点を通る仮想線上に形成し、さらに、両折り線をその双方にわたるコ字形の反転スリットにより中間部が除かれた断続に形成してあることを特徴とする請求項2記載の段ボール製のコーナー保護材。
【請求項6】
二つ折りの前記折曲げ部が2曲げ線による二段折りに形成され、端面部壁の内面には、その2曲げ線の間で隔たるように、左右一対の帯状緩衝材が貼着してあって、両開放部がその2曲げ線の幅が上辺となる台形のほゞ直角二等辺三角形であって、その二等辺に沿ってそれぞれ開きスリットを設けることにより、その間が端面部壁と接続する連結片として形成されていることを特徴とする請求項1記載の段ボール製のコーナー保護材。
【請求項7】
垂直壁と水平壁とを有し、垂直壁の両側に垂直壁側側壁が設けてあり、水平壁の両側に水平壁側側壁が設けてあり、一方の垂直壁側側壁は折り畳み・展開自在とするために垂直壁と水平壁のなすコーナー部を基点として45°の折り曲げ線を有し、他方の垂直壁側側壁はコーナー部の内側に垂直壁と重合する補強片を折り曲げ自在に有し、一方の水平壁側側壁は垂直壁と水平壁のなすコーナー部の内側に水平壁と重合する補強片を折り曲げ自在に有し、他方の水平壁側側壁は折り畳み・展開自在とするために垂直壁と水平壁のなすコーナー部を基点として45°の折り曲げ線を有することを特徴とする段ボール製のコーナー保護材。
【請求項1】
被梱包物品のコーナー部のL字形両端面に沿うよう長手方向に対して二つ折りできる左右両片からなる矩形ないし帯状の段ボールを基本形態とし、当該コーナー部に断面コ字形の屈折により被着できるように、幅中央部の端面部壁の両端に側部壁の屈折線が形成され、断面コ字形において前記L字形の屈折をなし得るように、端面部壁には前記二つ折りの折曲げ部を設ける一方、両側部壁には、L字形の屈折の支障にならないように、折曲げ部の端が頂点となる直角二等辺三角形ないしほゞ直角二等辺三角形の範囲において折り曲げを許容して閉じる開放部を設け、さらに、開放部にはこれを閉じに保持するために側部壁に接合して止める連結片を素材の段ボールと一体に形成したことを特徴とする段ボール製のコーナー保護材。
【請求項2】
連結片が開放部の二等分であって、その直角二等辺三角形のいずれか一辺を底辺とする直角二等辺三角形若しくはほゞ直角二等辺三角形に形成され、二等分の残り半部が切欠として形成されていることを特徴とする請求項1記載の段ボール製のコーナー保護材。
【請求項3】
両開放部における連結片が、前記二つ折りの位置に対して交互の位置違いであって、また、連結片は開放部の二等分であって、その直角二等辺三角形のいずれか一辺を底辺とする直角二等辺三角形若しくはほゞ直角二等辺三角形に形成され、二等分の残り半部には端面部壁に倒伏される重ね壁を連結片に付属して且つ折り畳み可能に形成してあることを特徴とする請求項1記載の段ボール製のコーナー保護材。
【請求項4】
両開放部における連結片が、前記二つ折りの位置に対して交互の位置違いであって、また、連結片は開放部の二等分であって、その直角二等辺三角形のいずれか一辺を底辺とする直角二等辺三角形若しくはほゞ直角二等辺三角形に形成され、二等分の残り半部においては、連結片と側部壁との双方に対して分離することにより側部壁の屈折線で端面部壁に倒伏可能な重ね壁を形成し、重ね壁は、同屈折線での折り曲がり可能に、開放部の直角二等辺三角形の一辺の頂部近くから屈折線へ分離スリットを設けることにより、基端に端面部壁に接続する屈折基部を形成してあることを特徴とする請求項1記載の段ボール製のコーナー保護材。
【請求項5】
被梱包物品の角部の厚みの大小に二段に対応して組み立て得るように、端面部壁と両側部壁との間の前記2条の屈折線を一段目として、その両屈折線の内側にそれぞれ同一間隔をおいて二段目の屈折線を形成する一方、側部壁には前記連結片が側部壁から連設される折り線を一段目とし、それと平行な二段目の折り線を、その間がZ形に折込み部となるように、折曲げ部の線と二段目屈折線との交差する点を通る仮想線上に形成し、さらに、両折り線をその双方にわたるコ字形の反転スリットにより中間部が除かれた断続に形成してあることを特徴とする請求項2記載の段ボール製のコーナー保護材。
【請求項6】
二つ折りの前記折曲げ部が2曲げ線による二段折りに形成され、端面部壁の内面には、その2曲げ線の間で隔たるように、左右一対の帯状緩衝材が貼着してあって、両開放部がその2曲げ線の幅が上辺となる台形のほゞ直角二等辺三角形であって、その二等辺に沿ってそれぞれ開きスリットを設けることにより、その間が端面部壁と接続する連結片として形成されていることを特徴とする請求項1記載の段ボール製のコーナー保護材。
【請求項7】
垂直壁と水平壁とを有し、垂直壁の両側に垂直壁側側壁が設けてあり、水平壁の両側に水平壁側側壁が設けてあり、一方の垂直壁側側壁は折り畳み・展開自在とするために垂直壁と水平壁のなすコーナー部を基点として45°の折り曲げ線を有し、他方の垂直壁側側壁はコーナー部の内側に垂直壁と重合する補強片を折り曲げ自在に有し、一方の水平壁側側壁は垂直壁と水平壁のなすコーナー部の内側に水平壁と重合する補強片を折り曲げ自在に有し、他方の水平壁側側壁は折り畳み・展開自在とするために垂直壁と水平壁のなすコーナー部を基点として45°の折り曲げ線を有することを特徴とする段ボール製のコーナー保護材。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2007−246111(P2007−246111A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−70206(P2006−70206)
【出願日】平成18年3月15日(2006.3.15)
【出願人】(504095379)STプロダクツ株式会社 (7)
【出願人】(504416091)ジャパンパック株式会社 (9)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年3月15日(2006.3.15)
【出願人】(504095379)STプロダクツ株式会社 (7)
【出願人】(504416091)ジャパンパック株式会社 (9)
【Fターム(参考)】
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