説明

殺鼠性混合物

本発明は、a)0.0015〜99.89重量%の少なくとも1種の殺鼠剤、b)10−8〜95重量%の少なくとも1種の鎮痛剤、及びc)0.01〜99.9984重量%の少なくとも1種の殺生物剤を含んでいる殺鼠性混合物に関する。重量%は、成分(a)、(b)及び(c)の合計に対してである。このような殺鼠性混合物は、有害齧歯類動物を駆除するのに用いられる殺鼠性餌処方物を製造するのに適している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は殺害獣剤の分野に関し、詳細には、殺鼠性混合物、そのような混合物を含んでいる殺鼠性餌処方物、そのような処方物を調製する方法、そのような処方物を用いる方法、及び齧歯類害獣を駆除する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
マウス及びラット等の齧歯類害獣は、貯蔵産物を荒らし汚損することによって、また建物、電気製品及び有用部材を破壊することによって相当な経済的損失を引き起こす。さらに、マウス及びラットは、多くの感染性の疾病、例えば、ペスト、腸チフス、レプトスピラ症、旋毛虫症及びサルモネラ症等を伝染する。したがって、このような齧歯類害獣の効果的な駆除は必要不可欠なものである。
【0003】
この文脈における倫理配慮は、駆除されている動物には不必要な苦痛及び危害が加わらないことを要求している。欧州連合では、この情状は、例えば、新規な殺害獣剤を免許することに関する指令91/414EECに反映されている。
【0004】
クマリン及びインダンジオン誘導体等の抗凝固薬は齧歯類動物の駆除で重要な役割を果たしている。これらの薬効成分は、取り扱いが簡単で、人間には比較的無害であり、またその薬効の開始が遅延されていることの結果として、駆除されている動物は、摂取した餌との関係を認識せず、それを回避しないという利点を有している。これは、特に、個々の個体が、毒見役として働く、ラットのような社会性動物では、重要な側面である。
【0005】
しかしながら、多くのケースでは、齧歯類動物は、内部出血の結果として死ぬことから、文献では、まさに、この重要な殺鼠剤の群が、人道的調製品、すなわち、可能な限りの少ない苦痛を伴って作用する調製品、の範疇に属するとは認められ得ないとされている。(非特許文献1)。
【0006】
上記した文献は、含抗凝固薬殺鼠性処方剤中に麻酔薬及び鎮痛薬を用いることの可能性について調査することを提案している。
【0007】
この点についてのいくつかの独立した研究がなされている。すなわち、K.E.LittinとC.E.O’Connorは、殺鼠剤と鎮痛薬の同時投与について報告している非特許文献2)。
【0008】
C.A.Macksらは、殺鼠剤1080(フルオロ酢酸ナトリウム)と、カルプロフェン、ジアゼパン、及びクロニジンとの組み合わせを研究した(非特許文献3)。さらに、苦痛を低減し且つ同時に殺鼠剤の薬効を増大させる物質(例えばサルチル酸塩)との組み合わせで抗凝固薬を用いることも提案している(非特許文献4)。
【0009】
しかしながら、これらの研究では、今日までに、実用的な適用はまだ見出されていない。商品として利用可能な殺鼠性餌処方物に対して課される要求は、例えば薬効、対環境安定性、調製容易可能性、貯蔵とハンドリング、対人間低毒性、さらには経済的側面に関して非常に厳しいことから、これは驚くべきことでない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0010】
【非特許文献1】PSD (Pesticide Safety Directorate) 1997 Assessment of Humaneness of Vertebrate Control Agents - Evaluation of Fully Approved or Provisionally Approved Products, No. 171 (December 1997). Pesticides Safety Directorate: York, UK
【非特許文献2】Ramus A, Pinheiro Machado Filho L C and Hotzel M J (eds) Proceedings of the 34th International Congress of The International Society of Applied Ethology p. 159. Federal University of Santa Catarina: Florianopolis, Brazil
【非特許文献3】Wildlife Research 27 (2000), 483 - 494
【非特許文献4】Timm R M 1994a Description of active ingredients. Cooperative Extension Division, Institute of Agriculture and Natural Resources, University of Nebraska: Lincol, USA
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
したがって、本発明は、実用の条件に適合しており、齧歯類害獣の駆除を可能にする、また関わる動物にとっては苦痛がより少ない殺鼠性餌処方物を提供することを目的としていた。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この目的は、殺鼠剤以外に、鎮痛剤と殺生物剤とを特定の比で含む、殺鼠性混合物によって達成される。
【0013】
本発明はしたがって、
a)0.0015〜99.89重量%の少なくとも1種の殺鼠剤、
b)10−8〜95重量%の少なくとも1種の鎮痛剤、及び
c)0.01〜99.9984重量%の少なくとも1種の殺生物剤
(ここで、重量%は、成分(a)、(b)及び(c)の合計を基準にしている)
を含んでいる殺鼠性混合物に関する。
【0014】
本発明による混合物は優れた安定性を示し、また齧歯類害獣の効果的な駆除に極めて適している。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の目的では、用語「殺鼠剤」は、齧歯類害獣、好ましくは齧歯類動物、特にはラット及びマウスを駆除するのに適している固体又は液体薬効成分を意味する。
【0016】
適する殺鼠剤の群には:
(aa)抗凝固薬、特にクマリン(coumarin)誘導体(例えばブロジファコウム(brodifacoum)(a1)、ブロマジオロン(bromadiolone)(a2)、クマクロル(coumachlor)(a3)、クマフリル(coumafuryl)(a4)、クマテトラリル(coumatetralyl)(a5)、ジフェナコウム(difenacoum)(a6)、ジフェチアロン(difethialone)(a7)、フロクマフェン(flocoumafen)(a8)及びワルファリン(warfarin)(a9))、インダジオン誘導体(例えばクロロファシノン(chlorophacinone)(a10)、ジファシノン(diphacinone)(a11)及びピンドン(pindone)(a12))、
【0017】
(ab)無機殺鼠剤(例えば酸化ヒ素(a13)、リン(a14)、亜砒酸カリウム(a15)、亜砒酸ナトリウム(a16)、硫酸タリウム(a17)及びリン化亜鉛(a18));
【0018】
(ac)有機塩素系殺鼠剤(例えばγ−HCH(a19)、HCH(a20)及びリンダン(lindan)(a21));
【0019】
(ad)有機リン系殺鼠剤(例えばホスアセチム(phosacetim)(a22));
【0020】
(ae)ピリミジンアミン系殺鼠剤(例えばクルミジン(crimidine)(a23));
【0021】
(af)チオ尿素系殺鼠剤(例えばアンツ(antu)(a24);
【0022】
(ag)尿素系殺鼠剤(例えばピリヌロン(pyrinuron)(a25));
【0023】
(ah)殺ガーデン鼠剤(例えばシリロシド(scilliroside)(a26)及びストリキニン(strychnine)(a27));
【0024】
(ai)その他の殺鼠剤(例えばブロメタリン(bromethalin)(a28)、クロラロース(chloralose)(a29)、α−クロロヒドリン(α-chlorohydrin)(a30)、エルゴカルシフェロール(ergocalciferol)(a31)、フルロロアセトアミド(fluroroacetamide)(a32)、フルプロパジン(flupropadine)(a33)、ノルボルミド(norbormide)(a34)、フルオロ酢酸ナトリウム(a35)及びビタミンD3(a36));
が含まれる。
【0025】
好ましい殺鼠剤は、抗凝固薬、特にはクマリン誘導体、特に好ましくはフロクマフェン及びジフェナコウムである。さらに好ましいのは、抗凝固薬とエルゴカルシフェロール又はビタミンD3との混合物である。
【0026】
リン化亜鉛も同様に好ましい。
【0027】
本発明による混合物中の殺鼠剤成分(a)の量は、好ましくは0.015〜99.5重量%、特に好ましくは0.15〜99重量%である。
【0028】
本発明の目的では、用語「鎮痛剤」とは、関わる齧歯類害獣において、殺鼠剤によって引き起こされる中毒症状を低減させる薬効成分のことをいうのであって、伝統的な鎮痛剤(鎮痛薬)のみならず、鎮静薬、抗不安薬及び抗うつ薬も含まれる。
【0029】
適する鎮痛薬は、オピオイド系鎮痛薬及び非オピオイド系鎮痛薬である。適するオピオイド系鎮痛薬の例は、モルヒネ(morphine)(b1)、コデイン(codeine)(b2)、ジヒドロコデイン(dihydrocodeine)(b3)、ヒドロモルホン(hydromorphone)(b4)、オキシコドン(oxycodone)(b5)、ヒドロコドン(hydrocodone)(b6)、ペチジン(pethidine)(b7)、レボメタドン(levomethadone)(b8)、レバセチルメタドール(levacetylmethadol)(b9)、ピリトラミド(piritramide)(b10)、ペンタゾシン(pentazocine)(b11)、ブプレノルフィン(buprenorphine)(b12)、ナルブフィン(nalbuphine)(b13)、チリジン(tilidine)(b14)、トラマドール(tramadol)(b15)及びメタドン(methadone)(b16)である。
【0030】
非オピオイド系鎮痛薬としては、非ステロイド系抗炎症薬(non-steroidal anti-inflammatory drug)(NSAID)、非酸性解熱鎮痛薬、ピラゾール誘導体系鎮痛薬、及びプロスタグランジン合成非阻害化合物系鎮痛薬が挙げられる。適する非ステロイド系抗炎症薬は、特には、サルチル酸誘導体系鎮痛薬(例えばアセチルサリチル酸(b17)、サリチル酸のアミド(b18)、サルサラート(salsalate)(b19)及びジフルニサール(diflunisal)(b20))、酢酸誘導体系鎮痛薬(例えばインドメタシン(indometacin)(b21)、アセメタシン(acemetacin)(b22)、ジクロフェナク(diclofenac)(b23)及びロナゾラク(lonazolac)(b24))、プロピオン酸誘導体系鎮痛薬(例えばイブプロフェン(ibuprofen)(b25)、フルルビプロフェン(flurbiprofen)(b26)、ケトプロフェン(ketoprofen)(b27)、デキスケトプロフェン(dexketoprofen)(b28)、ナプロキセン(naproxen)(b29)及びチアプロフェン酸(b30))、オキシカム化合物系鎮痛薬(例えばピロキシカム(piroxicam)(b31)、テノキシカム(tenoxicam)(b32)、メロキシカム(meloxicam)(b33)及びロルノキシカム(lornoxicam)(b34))、アントラニル酸誘導体系鎮痛薬(例えばメフェナム酸(b35)及びフルフェナム酸(b36))、アニリン誘導体系鎮痛薬(例えばパラセタモル(paracetamol)(b37))、ピラゾリノン誘導体系鎮痛薬(例えばフェナゾン(phenazone)(b38)、プロピフェナゾン(propyphenazone)(b39)及びメタミゾール(metamizole)(b40))、さらにはナブメトン(nabumetone)(b41)、アザプロパゾン(azapropazone)(b42)、アセクロフェナク(aceclofenac)(b43)及びオキサセプロール(oxaceprol)(b44)、並びにCOX−2−選択的非ステロイド系抗炎症薬(例えばロフェコキシブ(rofecoxib)(b45)及びセレコキシブ(celecoxib)(b46))である。
【0031】
プロスタグランジン合成非阻害性非オピオイド系鎮痛薬としては、ネホパム(nefopam)(b47)及びフルピルチン(flupirtin)(b48)が挙げられる。
【0032】
適する鎮静薬の例は、麻酔薬(例えばプロポホール(propofol)(b49))、神経弛緩薬(b50)(例えばプロメタジン(promethazine))、オピオイド系鎮静薬(例えばフェンタニル(fentanyl)(b51)及びスルフェンタニル(sulfentanil)(b52))、α−2−アドレナリン受容体拮抗薬(例えばクロニジン(clonidine)(b53))、バルビツレート系鎮静薬(例えばフェノバルビタール(phenobarbital)(b54)及びペントバルビタール(pentobarbital)(b55))、及びベンゾジアゼピン系鎮静薬(抗不安薬の中で言及される)である。
【0033】
適する抗不安薬としては、ベンゾジアゼピン系抗不安薬(例えばアルプラゾラム(alprazolam)(b56)、ブロマゼパム(bromazepam)(b57)、ブロチゾラム(brotizolam)(b58)、クロルジアゼポキシド(chlordiazepoxide)(b59)、クロバザム(clobazam)(b60)、クロナゼパム(clonazepam)(b61)、ジアゼパム(diazepam)(b62)、クロラゼパート(clorazepate)(b63)、フルニトラゼパム(flunitrazepam)(b64)、フルラゼパム(flurazepam)(b65)、ロプラゾラム(loprazolam)(b66)、ロラゼパム(lorazepam)(b67)、ロルメタゼパム(lormetazepam)(b68)、メダゼパム(medazepam)(b69)、ミダゾラム(midazolam)(b70)、ニトラゼパム(nitrazepam)(b71)、ノルダゼパム(nordazepam)(b72)、オキサゼパム(oxazepam)(b73)、プラゼパム(prazepam)(b74)、テマゼパム(temazepam)(b75)、テトラゼパム(tetrazepam)(b76)及びトリアゾラム(triazolam)(b77))が挙げられる。
【0034】
適する抗うつ薬は、例えば、三環系抗うつ薬(例えばドキセピン(doxepin)(b78)、イミプラミン(imipramin)(b79)、クロミプラミン(clomipramin)(b80)、アミトリプチリン(amitriptylin)(b81)、トリミプラミン(trimipramin)(b82)及びオピプラモール(opipramol)(b83))、セロトニン再取り込み選択的阻害薬(例えばフルボキサミン(fluvoxamin)(b84)、フルオキセチン(fluoxetin)(b85)、シタロプラム(citalopram)(b86)、エシタロプラム(escitalopram)(b87)、セルトラリン(sertralin)(b88)及びパロキセチン(paroxetin)(b89))、セロトニン/ノルアドレナリン再取り込み選択的阻害薬(例えばベンラファキシン(venlafaxin)(b90)、ズロキセチン(duloxetin)(b91)及びミルナシプラン(milnacipran)(b92))、ノルアドレナリン再取り込み選択的阻害薬(selective noradrenaline reuptake inhibitors)(例えばレボキセチン(reboxetin)(b93)及びビロキサジン(viloxazin)(b94))、MAO阻害薬(例えばモクロベミド(moclobemid)(b95)及びトラニルシプロミン(tranylcypromin)(b96))、ノルアドレナリン及び特にセロトニン作用性抗うつ薬(例えばミルタザピン(mirtazapin)(b97))、ノルアドレナリン・セロトニン両作用性抗うつ薬(例えばネファゾドン(nefazodon)(b98))、ドーパミン再取り込み阻害薬(例えばアミネプチン(amineptin)(b99)及びメチルフェニダート(methylphenidate)(b100))、セロトニン再取り込み促進薬(例えばチアネプチン(thianeptine)(b101))、及び植物性薬剤系抗うつ薬(例えばカバピロン(kavapyrone)(b102))である。
【0035】
上記した鎮痛剤は市販されており、例えば、Mutschler, Arzneimittelwirkungen [Drug actions], 8th edition, Wissenschaftliche Verlagsgesellschaft mbH, Stuttgart 2001に記載されている。
【0036】
好ましい鎮痛剤は、鎮痛薬及び鎮静薬である。さらに好ましいのは、鎮痛薬と鎮静薬との混合物である。
【0037】
好ましい鎮痛薬は、モルヒネ、コデイン、ジヒドロコデイン、ヒドロモルヒネ、オキシコドン、ペチジン、トラマドール、メタドン、アセチルサリチル酸、ジフルニサール、ナプロキセン、プロキシカム、テノキシカム、メロキシカム、パラセタモル及びフェナゾンである。
【0038】
好ましい鎮静薬は、プロポホール、クロニジン、バルビツレート系鎮静薬(例えばフェノバルビタール及びペントバルビタール)、及びベンゾジアゼピン系鎮静薬(特に抗不安薬の中で言及されたもの)である。
【0039】
鎮痛薬と鎮静薬との好ましい混合物は、モルヒネ、コデイン、ジヒドロコデイン、ヒドロモルヒネ、オキシコドン、ペチジン、トラマドール、メタドン、アセチルサリチル酸、ジフルニサール、ナプロキセン、プロキシカム、テノキシカム、メロキシカム、パラセタモル及びフェナゾンからなる群からの1種以上の鎮痛薬と、プロポトール、クロニジン、フェノバルビタール、ペントバルビタール、アルプラゾラム、ブロマゼパム、ブロチゾラム、クロルジアゼポキシド、クロバザム、クロナゼパム、ジアゼパム、クロラゼパート、フルニトラゼパム、フルラゼパム、ロプラゾラム、ロラゼパム、ロルメタゼパム、メダゼパム、ミダゾラム、ニトラゼパム、ノルダゼパム、オキサゼパム、プラゼパム、テマゼパム、テトラゼパム及びトリアゾラムからなる群からの1種以上の抗不安薬とを含む混合物である。
【0040】
1つの同じ化合物が殺鼠剤(a)として作用するのと同時に鎮痛剤(b)としても作用することもあり得る。そのような化合物の例はバルビツレート系化合物であり、これは、より高い投与量で存在する場合、所望の鎮静効果があるだけでなく、致死的でもあり得る。
【0041】
本発明による混合物においては、鎮痛剤の量は、好ましくは10−7〜75重量%、特に好ましくは10−6〜50重量%、特には10−5〜50重量%である。
【0042】
本発明の目的では、用語「殺生物剤」とは、ウイルス、病原菌、真菌、有害節足動物及び/又は蠕虫に対して活性がある消毒薬又は防腐薬のことをいう。
【0043】
適する殺生物剤(c)の例は、ベンジルアルコール;2,4−ジクロロベンジルアルコール;2−フェノキシエタノール;2−フェノキシエタノールヘミホルマール;フェニルエチルアルコール;5−ブロモ−5 ニトロ−1,3−ジオキサン;ブロノポール;ホルムアルデヒド;ジメチロールジメチルヒダントイン;グリオキサール;グルタルアルデヒド;ソルビン酸;安息香酸;サリチル酸;p−ヒドロキシ安息香酸エステル;クロロアセトアミド;N−メチロールクロロアセトアミド;フェノール化合物、例えばp−クロロ−m−クレゾール、o−フェニルフェノール及びナトリウムo−フェニルフェノラート;4,4−ジメチル−1,3−オキサゾリジン;1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン誘導体;四級アンモニウム化合物、例えばN(C12〜C18)−、(C12〜C16)−、(C12〜C14)−アルキル−N,N−ジメチルベンジルアンモニウムクロリド、N−ジ〜C〜C10−アルキルジメチルアンモニウムクロリド、ジ−n−デシルジメチルアンモニウムクロリド及びC12〜C14−アルキル[(エチルフェニル)メチル]ジメチルアンモニウムクロリド;[2−[[2−[(カルボキシエチル)(2−ヒドロキシエチル)アミノ]エチル]アミノ]−2−オキソエチル]ココアルキルジメチル水酸化物(内部塩);セチルピリジニウムクロリド;ジグアニジン;ポリビグアニド;クロレキシジン;1,2−ジブロモ−2,4−ジシアノブタン;3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド;エチレングリコールヘミホルマール;テトラ(ヒドロキシメチル)ホスホニウム塩;クロロフェン;ジクロロフェン;2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオンアミド;3−ヨード−2−プロピニルN−ブチルカルバマート;メチルN−ベンゾイミダゾール−2−イルカルバマート;ジ−N−メチル−2,2’−ジチオジベンズアミド;2−チオシアノメチルチオベンゾチアゾール;C−ホルマール系化合物、例えば2−ヒドロキシメチル−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール及び2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール;メチレンビスチオシアナート;アラントイン反応生成物;2−メチルイソチアゾリン−3−オン;アルキル基中に1〜8個のC原子を含むN−アルキル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン化合物;N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン;N−ブチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン;4,5−ジクロロ−2−n−オクチルイソチアゾリン−3−オン(DCOIT);2−n−オクチルイソチアゾリン−3−オン(OIT);エタノール;ギ酸;プロパン−2−オール;過酢酸;L−(+)−乳酸;シムクロセン(トリクロロイソシアヌル酸);クロロキシレノール(4−クロロ−3,5−ジメチルフェノール);フェノキシエタノール;ニトロメチリジントリメタノール;トシクロラミドナトリウム塩(クロラミンT);ジメチルジチオカルバマートカリウム塩;安息香酸ナトリウム塩;o−フタルアルデヒド;ヒドロキシ−2−ピリドン;2,6−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−イルアセタート;4,5−ジクロロ−3H−1,2−ジチオール−3−オン;2−ブタノンペルオキシド;2,4−ジクロロベンジルアルコール;4−(2−ニトロブチル)モルホリン;N−(3−アミノプロピル)−N−ドデシルプロパン−1,3−ジアミン;2−ブロモ−1−(4−ヒドロキシフェニル)エタン−1−オン;2,2’−ジチオビス[N−メチルベンズアミド];1,2−ベンゾイソチアゾール−3(2H)−オン;2−メチル−2H−イソチアゾール−3−オン;トロクロセン−ナトリウム;ナトリウムジクロロイソシアヌラート二水和物;ビス(トリクロロメチル)スルホン;N,N’−メチレンビスモルホリン;メチレンジチオシアナート;(エチレンジオキシ)ジメタノール;ナトリウム2,4,6−トリクロロフェノラート;ピリジン−2−チオール1−オキシドナトリウム塩;メテナミン−3−クロロアリルクロリド;2,2’,2’’−(ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン−1,3,5−トリイル)トリエタノール;テトラ−1,3,4,6−テトラキス(ヒドロキシメチル)イミダゾール[4,5−d]イミダゾール−2,5(1H,3H)−ジオン;1,3−ビス(ヒドロキシメチル)−5,5−ジメチルイミダゾリジン−2,4−ジオン;(2−ブロモ−2−ニトロビニル)ベンゼン;ジデシルジメチルアンモニウムクロリド;プロメトリン;二酸化イオウ;カルシウムジヘキサ−2,4−ジエノアート;ヨウ素;亜硫酸水素ナトリウム;臭化ナトリウム;次亜塩素酸ナトリウム;二亜硫酸二ナトリウム;過酸化水素;7a−エチルジヒドロ−1H,3H,5H−オキサゾロ[3,4−c]オキサゾール;亜硫酸ナトリウム;塩化銀;リグニン;ホウ酸;亜硫酸カリウム;ナトリウム水素2,2’−メチレンビス[4−クロロフェノラート];2,2−ジブロモ−2−シアノアセトアミド;二ナトリウムオクタボラート四水和物;アンモニウムブロミド;ピリチオン−亜鉛;ドデシルグアニジンモノヒドロクロリド;カリウム2−ビフェニラート;(ベンジルオキシ)メタノール;ナトリウムp−クロロ−m−クレゾラート;二亜硫酸二カリウム;N,N’’−ビス(4−クロロフェニル)−3,12−ジイミノ−2,4,11,13−テトラアザテトラデカンジアミジンとのD−グルコン酸化合物(2:1);p−[(ジヨードメチル)スルホニル]トルエン;(ベンゾチアゾール−2−イルチオ)メチルチオキシアナート;カリウム(E,E)−ヘキサ−2,4−ジエノアート;α,α’,α’’−トリメチル−1,3,5−トリアジン−1,3,5(2H,4H,6H)−トリエタノール;2−オクチル−2H−イソチアゾール−3−オン;ブロモクロロ−5,5−ジメチルイミダゾリジン−2,4−ジオン;2−ブロモ−2−(ブロモメチル)ペンタノニトリル;4,4−ジメチルオキサゾリジン;3−ヨード−2−プロピニルブチルカルバマート;テトラキス(ヒドロキシメチル)ホスホニウムスルファート(2:1);4,5−ジクロロ−2−オクチル−2H−イソチアゾール−3−オン;3,3’−メチレンビス[5−メチルオキサゾリジン];cis−4−[3−(p−tert−ブチルフェニル)−2−メチルプロピル]−2,6−ジメチルモルホリン;ナトリウムN−(ヒドロキシメチル)グリシナート;1,3−ジデシル−2−メチル−1H−イミダゾリウムクロリド;1−[1,3−ビス(ヒドロキシメチル)−2,5−ジオキソイミダゾリジン−4−イル]−1,3−ビス(ヒドロキシメチル)尿素;N,N’’−ビス(ヒドロキシメチル)尿素;2−(2−ブトキシエトキシ)エタノールと、エチレングリコールと、ホルムアルデヒドとの反応生成物;5−クロロ−2−(4−クロロフェノキシ)フェノール;2−ブチルベンゼン[d]イソチアゾール−3−オン;cis−1−(3−クロロアリル)−3,5,7−トリアザ−1−アゾニアアダマンタンクロリド;3 ベンゾ(b)チエン−2−イル−5,6−ジヒドロ−1,4,2−オキサチアジン4−オキシド;ジイソプロパノールアミンとホルムアルデヒドとの反応生成物(1:4);銀−亜鉛−アルミニウム−ホウ素ホスファートガラス/酸化ガラス(銀−及び亜鉛−含有);シクロヘキシルヒドロキシジアゼン1−オキシドカリウム塩及びビス[1−シクロヘキシル−1,2−ジ(ヒドロキシ−κ−O)ジアゼニウマト(2−)]−銅;4,5−トリメチレン−2−メチルイソチアゾリン−3−オン;亜鉛ピリチオン;IPBC;トリクロサン及びホルムアルデヒド放出物質、例えばN−ホルマール系化合物(例えばテトラメチロールアセチレン二尿素);N,N’−ジメチロール尿素;N−メチロール尿素;ジメチロールジメチルヒダントイン;N−メチロールクロロアセトアミド;アラントインの反応生成物;グリコールホルマール化合物、例えばエチレングリコールホルマール;ブチルジグリコールホルマール化合物及びベンジルホルマールである。
【0044】
殺生物剤(c)としてさらに適するのは、カプタン(captan)、ホルペット(folpet)、メタム-ナトリウム(metam-sodium)、ナバム(nabam)、チアベンダゾール(thiabendazole)、ダゾメット(dazomet)、クロロタロニル(chlorothalonil)、カルベンダジム(carbendazim)、プロピコナゾール(propiconazole)及びTCMTB(2−ベンゾチアゾリルチオ)メチルチオシアナート)等の殺菌剤;α−シペルメトリン(α-cypermethrin)、シフルトリン(cyfluthrin)、ペルメトリン(permethrin)、フィプロニル(fipronil)、イミダクロプリド(imidacloprid)、チアメトキサム(thiametoxam)、メタフルミゾン(metaflumizone)、アミトラズ(amitraz)及びアバメクチン(abamectin)(アベルメクチン(avermectin))等の殺節足動物薬(殺虫剤及び殺ダニ薬);及び殺蠕虫薬;である。
【0045】
好ましい殺生物剤は、クロロ−m−クレゾール;o−フェニルフェノール並びにそのナトリウム又はカリウム塩、クロロタロニン、プロピコナゾール及びテブコナゾール等の殺菌剤;シフルトリン、フィプロニル、イミダクラプリド、チアメトキサム、メタフルミゾン及びアミトラズ等の殺虫剤;である。
【0046】
特にノミ及びダニに対して抗寄生虫活性を有する殺虫剤を含む本組成物は齧歯類害獣のみならず、齧歯類害獣によって媒介されるノミ等の寄生虫も駆除することから、そのような抗寄生虫活性を有する殺虫剤を用いるのが好ましい。
【0047】
殺菌薬の例は、ICI社から販売のProxel(登録商標)又はThor Chemie社から販売のActicide(登録商標)RS、Rohm & Haas社から販売のKathon(登録商標)MK及びDow Elanco社から販売のDowicil(登録商標)である。
【0048】
成分(c)は、好ましくは、1種の殺生物剤を含んでいる。成分(c)はさらに好ましくは2又は3種の(特には2種の)殺生物剤を含んでいる。好ましい殺生物剤の混合物は、1種以上の殺菌薬及び/又は1種以上の殺菌剤及び1種以上の殺虫剤(特には抗寄生虫薬)を含んでいる混合物である。
【0049】
さらに好ましいのは、1種以上の殺菌薬(特に安息香酸並びにその塩、メチルイソチアゾリノン、クロロメチルイソチアゾリノン及び1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン);1種以上の殺菌剤(特にクロロタロニル、プロピコナゾール及びo−フェニルオフェノール並びにそのナトリウム塩及びカリウム塩);及び1種以上の殺虫剤(特にピレトロイド系殺虫剤(例えばシフルトリン及びα−シペルメトリン)、アバネクチン、フィプロニル、ネオニコチノイド系殺虫剤(例えばイミダクロプリド及びチアメトキサム)、及び有機リン系化合物(例えばクロルピリホス))を含んでいる本発明による混合物である。
【0050】
殺生物剤成分(c)の量は、好ましくは0.1〜99重量%、特に好ましくは1〜97重量%である。
【0051】
殺鼠剤(a)、鎮痛剤(b)及び殺生物剤(c)は市販されている化合物であり、それらは、例えば、以下の文献に記載されており、これらの文献には、そのような化合物の調製及び製造についても情報が提供されている:
(a)The Pesticide Manual, 14th edition, British Crop Production Council, Farnham, 2006又はThe Compendium of Pesticide Common Names;
(b)E. Mutschler et al., Arzneimittelwirkungen, 8th edition, Wissenschaftliche Verlagsgesellschaft MBH, Stuttgart 2001;
(c)Official Journal of the European Union, L 307/39 (24.11.2003)。
【0052】
本発明による好ましい混合物(M)は、本発明に記載の成分(a)、(b)及び(c)の以下の組み合わせのうちの1つを含む混合物である:
(M1) (a6)+ (b1) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M2) (a6)+ (b2) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M3) (a6)+ (b3) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M4) (a6)+ (b4) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M5) (a6)+ (b5) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M6) (a6)+ (b7) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M7) (a6)+(b15) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M8) (a6)+(b16) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M9) (a6)+(b17) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M10) (a6)+(b20) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M11) (a6)+(b29) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M12) (a6)+(b31) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M13) (a6)+(b32) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M14) (a6)+(b33) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M15) (a6)+(b37) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M16) (a6)+(b38) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M17) (a6)+(b49) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M18) (a6)+(b53) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M19) (a6)+(b54) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M20) (a6)+(b55) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M21) (a6)+(b56) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M22) (a6)+(b57) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M23) (a6)+(b58) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M24) (a6)+(b59) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M25) (a6)+(b60) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M26) (a6)+(b61) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M27) (a6)+(b62) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M28) (a6)+(b63) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M29) (a6)+(b64) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M30) (a6)+(b65) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M31) (a6)+(b66) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M32) (a6)+(b67) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M33) (a6)+(b68) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M34) (a6)+(b69) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M35) (a6)+(b70) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M36) (a6)+(b71) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M37) (a6)+(b72) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M38) (a6)+(b73) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M39) (a6)+(b74) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M40) (a6)+(b75) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M41) (a6)+(b76) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M42) (a6)+(b77) +群(c)からの1種の殺生物剤
【0053】
(M43) (a8)+ (b1) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M44) (a8)+ (b2) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M45) (a8)+ (b3) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M46) (a8)+ (b4) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M47) (a8)+ (b5) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M48) (a8)+ (b7) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M49) (a8)+(b15) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M59) (a8)+(b16) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M51) (a8)+(b17) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M52) (a8)+(b20) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M53) (a8)+(b29) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M54) (a8)+(b31) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M55) (a8)+(b32) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M56) (a8)+(b33) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M57) (a8)+(b37) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M58) (a8)+(b38) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M59) (a8)+(b49) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M60) (a8)+(b53) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M61) (a8)+(b54) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M62) (a8)+(b55) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M63) (a8)+(b56) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M64) (a8)+(b57) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M65) (a8)+(b58) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M66) (a8)+(b59) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M67) (a8)+(b60) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M68) (a8)+(b61) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M69) (a8)+(b62) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M70) (a8)+(b63) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M71) (a8)+(b64) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M72) (a8)+(b65) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M73) (a8)+(b66) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M74) (a8)+(b67) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M75) (a8)+(b68) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M76) (a8)+(b69) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M77) (a8)+(b70) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M78) (a8)+(b71) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M79) (a8)+(b72) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M80) (a8)+(b73) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M81) (a8)+(b74) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M82) (a8)+(b75) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M83) (a8)+(b76) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M84) (a8)+(b77) +群(c)からの1種の殺生物剤
【0054】
(M85) (a18)+ (b1) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M86) (a18)+ (b2) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M87) (a18)+ (b3) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M88) (a18)+ (b4) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M89) (a18)+ (b5) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M90) (a18)+ (b7) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M91) (a18)+(b15) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M92) (a18)+(b16) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M93) (a18)+(b17) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M94) (a18)+(b20) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M95) (a18)+(b29) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M96) (a18)+(b31) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M97) (a18)+(b32) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M98) (a18)+(b33) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M99) (a18)+(b37) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M100) (a18)+(b38) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M101) (a18)+(b49) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M102) (a18)+(b53) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M103) (a18)+(b54) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M104) (a18)+(b55) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M105) (a18)+(b56) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M106) (a18)+(b57) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M107) (a18)+(b58) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M108) (a18)+(b59) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M109) (a18)+(b60) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M110) (a18)+(b61) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M111) (a18)+(b62) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M112) (a18)+(b63) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M113) (a18)+(b64) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M114) (a18)+(b65) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M115) (a18)+(b66) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M116) (a18)+(b67) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M117) (a18)+(b68) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M118) (a18)+(b69) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M119) (a18)+(b70) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M120) (a18)+(b71) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M121) (a18)+(b72) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M122) (a18)+(b73) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M123) (a18)+(b74) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M124) (a18)+(b75) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M125) (a18)+(b76) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M126) (a18)+(b77) +群(c)からの1種の殺生物剤
【0055】
(M127) (a36)+ (b1) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M128) (a36)+ (b2) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M129) (a36)+ (b3) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M130) (a36)+ (b4) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M131) (a36)+ (b5) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M132) (a36)+ (b7) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M133) (a36)+(b15) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M134) (a36)+(b16) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M135) (a36)+(b17) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M136) (a36)+(b20) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M137) (a36)+(b29) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M138) (a36)+(b31) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M139) (a36)+(b32) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M140) (a36)+(b33) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M141) (a36)+(b37) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M142) (a36)+(b38) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M143) (a36)+(b49) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M144) (a36)+(b53) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M145) (a36)+(b54) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M146) (a36)+(b55) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M147) (a36)+(b56) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M148) (a36)+(b57) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M149) (a36)+(b58) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M150) (a36)+(b59) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M151) (a36)+(b60) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M152) (a36)+(b61) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M153) (a36)+(b62) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M154) (a36)+(b63) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M155) (a36)+(b64) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M156) (a36)+(b65) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M157) (a36)+(b66) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M158) (a36)+(b67) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M159) (a36)+(b68) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M160) (a36)+(b69) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M161) (a36)+(b70) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M162) (a36)+(b71) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M163) (a36)+(b72) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M164) (a36)+(b73) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M165) (a36)+(b74) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M166) (a36)+(b75) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M167) (a36)+(b76) +群(c)からの1種の殺生物剤
(M168) (a36)+(b77) +群(c)からの1種の殺生物剤
【0056】
本発明の好ましい実施形態では、本発明による混合物は、殺鼠剤成分と、鎮痛剤成分と、殺生物剤成分とからなる。この形態で、本発明による殺鼠性餌処方物を調製するためのいわゆるプレミックスとして一般に用いられる。
【0057】
本発明のさらに好ましい実施形態では、本発明による混合物は殺鼠性餌処方物の形態をとり、これは、殺鼠剤成分、鎮痛剤成分及び殺生物剤成分に加えて、少なくとも1種の餌及び適切であればさらなるアジュバント及び/又は添加剤を含んでいる。
【0058】
本発明は、したがって、
(A)0.001〜30重量%((A)、(B)及び(C)の合計を基準)の、
a)0.0015〜99.89重量%((a)、(b)及び(c)の合計を基準)の少なくとも1種の殺鼠剤、
b)10−8〜95重量%((a)、(b)及び(c)の合計を基準)の少なくとも1種の鎮痛剤、及び
c)0.01〜99.9984重量%((a)、(b)及び(c)の合計を基準)の少なくとも1種の殺生物剤
を含んでいる混合物;
(B)0.5〜99.999重量%((A)、(B)及び(C)の合計を基準)の少なくとも1種の餌材;及び
(C)0〜94.999重量%((A)、(B)及び(C)の合計を基準)の1種以上のアジュバント
を含んでいる、殺鼠性餌処方物にも関する。
【0059】
本発明による処方物は、好ましくは10〜99重量%((A)、(B)及び(C)の合計を基準)、特に好ましくは20〜90重量%の餌材を含んでいる。
【0060】
一般的に用いられている餌材は、栽培植物食用部分つまり動物用食物及び飼料成分である。適する例は、穀物粗粉、穀物粒子、穀物フレーク又は穀物粉末(例えば、オート麦、小麦、大麦、トウモロコシ、大豆、米の)、ココナッツフレーク、粉砕ココナッツ、砂糖シロップ(例えば、澱粉を加水分解することによって得られるもの(ブドウ糖シロップ)、転化糖シロップ、甜菜糖シロップ、メープルシロップ)、糖(たとえば、蔗糖、ラクトース、フルクトース、ブドウ糖)、卸しナッツ(grated nuts)、粉砕ナッツ(例えば、ヘイゼルナッツ、クルミ、アーモンド)、栽培植物栄養部分脂/油(例えば、菜種油、大豆脂、ヒマワリ油、カカオバター、落花生油、ピーナッツバター、トウモロコシ油)、動物脂/油(バター、ラード、魚油)、蛋白(例えば、乾燥脱脂乳、乾燥卵、蛋白加水分解物)、及び無機物(例えば食塩)である。
【0061】
好ましいのは、オート麦穀粉、オート麦フレーク、小麦可食部分、小麦粗穀粉、小麦粉、トウモロコシ穀粉、ココナッツフレーク、粉砕ココナッツ、ブドウ糖シロップ、メープルシロップ、甜菜糖シロップ、蔗糖、ブドウ糖、粉砕ヘイゼルナッツ、粉砕クルミ、アーモンド、菜種油、大豆脂、落花生油、トウモロコシ油のような栽培植物栄養部分食物;バターのような動物脂;例えば乾燥卵及び乾燥脱脂乳のような蛋白;である。
【0062】
特に好ましいのは、オート麦穀粉、トウモロコシ穀粉、ココナッツフレーク、粉砕ココナッツ、ブドウ糖シロップ、メイプルシロップ、蔗糖、粉砕ヘイゼルナッツ、大豆脂、落花生油、ピーナッツバターのような栽培植物栄養部分食物、及び、乾燥脱脂乳のような蛋白である。
【0063】
本発明による処方物は、1種以上の上記した餌材を含んでいる。
【0064】
本発明による処方物には2種の異なる餌材を用いるのが好ましい。
【0065】
上記した餌に加えて、好ましい餌の実施形態は、1種以上の誘引物質も含んでいる。本発明の目的では、誘引物質とは、誘食剤である物質(又は物質の混合物)のこと、又は、齧歯類害獣の注意を、餌であることではなく独特の別の方法で、特には(例えば性誘引物質としての)匂いによって、餌に誘引する物質のことである。誘引物質の例は、フェロモン、イースト、地中甲殻類動物、糞便、ベリー(液果小果実)、チョコレート、魚粉、肉、黒胡椒、及びグルタミン酸塩(特にグルタミン酸ナトリウム及びグルタミン酸二ナトリウム)のような、香味増強剤である。
【0066】
一般には、誘引物質の量は、処方物合計を基準にして、0〜10重量%、好ましくは0〜1重量%である。
【0067】
さらなる慣用の添加剤(C)としては、着色剤、苦味剤、流動化剤、結着剤、耐候性向上剤、及び抗酸化剤が挙げられる。
【0068】
人間又は非標的動物により間違いによって摂取されるのを回避するために、着色剤が多くの場合加えられるが、これによって、餌処方物は、消費用でないと明確に烙印されるのである。特に、青色着色剤は、鳥を躊躇させるのに役立つ。ほかにも、着色剤は、餌が消費されたことを齧歯類害獣の顔又は嘔吐物に検出する際にも役立ち得る。
【0069】
苦味剤は、人間による偶発的な消費を避けるのに役立つ。特に好ましいのは、安息香酸デナトニウムであり、これは、適する濃度(普通1〜200ppm、特には5〜20ppm)で人間にとっては非常に不快な味がするが、齧歯類動物にとってはしない。
【0070】
流動化剤及び結着剤は、餌処方物のタイプに応じて加えられるものである。結着剤は、本発明による混合物を餌成分(例えば穀粒)の表面に固定させることができ、また、例えばペースト剤のケースでは、構造と粘稠性を付与することができる。鉱物質土類やアルミノケイ酸塩のような流動化剤は押出を容易にするものであり、流動化剤は、したがって、多くの場合、ペレット及び押出ブロックで用いられる。
【0071】
耐候性を向上させるのに適している添加剤は、例えば、パラフィンワックスである。
【0072】
適する抗酸化剤の例は、好ましくは10ppm〜20,000ppmの量の、t−ブチルヒドロキノン(TBHQ)、ブチル化ヒドロキシトルエン化合物、及びブチル化ヒドロキシアニソール化合物である。
【0073】
一般には、用いられるアジュバント(C)は、用いられる餌処方物の内容によって決まるものである。
【0074】
好ましい餌処方物は、食物様餌(特には種子穀物餌+適する処理剤)、ペレット(さいころ形状物品)、ワックスコートペレット、溶融ワックスブロック、圧縮成形又は押出成形ワックスブロック、ペースト、ジェル、細粒、及び泡状物である。
【0075】
飼料様餌は多くの場合穀物からなっており、これは、各種の細かい形態で、例えば粒子の形態で又はそうでなければある程度細かく粉砕された穀粉として存在していてよい。
【0076】
穀粉の形態にある毒餌の利点は、掴むのが容易でなく(粉末)、腐るのが速いので、齧歯類動物が持ち去り、貯めておくのが難しいことである。
【0077】
完全穀粒の欠点は、非標的動物(例えば鳥)だけでなく、一部の状況下では人間によっても摂取され得ることもあることである。
【0078】
本発明による混合物とさらなるアジュバントとは、特には結着剤との連動で、餌の表面に適用され得る。好ましいのは、したがって、そのような餌を、本発明による混合物で、種子処理の方法で処理することである。ということで、例えば、国際公開第2007/057393号パンフレットには、
・ 少なくとも1種の殺鼠剤;
・ 少なくとも1種のポリオール;
・ 接着剤;及び、適切であれば、
・ 単糖類及び/又は二糖類及び/又はオリゴ糖類;
を含んでいる殺鼠剤処方物が開示されている。
【0079】
適する本発明による処理剤は、0.01重量%〜30重量%(好ましくは0.01〜1重量%、特に好ましくは0.02〜0.2重量%)の本発明による成分(a)、(b)及び(c)の混合物を含んでいる。
【0080】
ポリオール含有量は、1重量%〜50重量%(好ましくは1〜20重量%)である。
【0081】
接着剤含有量は、1重量%〜30重量%(好ましくは1〜10重量%、特に好ましくは1〜5重量%)である。
【0082】
単糖類及び/又は二糖類及び/又はオリゴ糖類含有量は、10重量%〜50.0重量%(好ましくは10.0〜35.0重量%、特に好ましくは15.0〜25.0重量%)である。
【0083】
適するポリオールは、グリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールであり、好ましくはグリセリンである。
【0084】
単糖類、二糖類を用いるのが好ましい。特に二糖類を用いるのが極めて好ましい。
【0085】
適する単糖類は、グルコース、フルクトース、ガラクトースであり、好ましくはフルクトースである。
【0086】
適する二糖類は、スクロース、マルトース、ラクトースであり、好ましくはスクロース(例えば、純粋な形態の、又は糖蜜、甜菜糖としての)である。
【0087】
適するオリゴ糖は、デンプンである。
【0088】
適する接着剤は、
エチレンオキシド/プロピレンオキシドコポリマー、ポリビニルアルコール(例えばMowiol(登録商標)4−98(Clariant社)、Rhodoviol(登録商標)60−20(Rhone−Poulence社))、ポリビニルピロリドン(Sokalan(登録商標)HP50(BASF社)、Kollidon(登録商標)25(BASF社)、Luvitec(登録商標)K80(BASF社)、Agrimer(登録商標)A(ISP Global Techn社))、ポリアクリレート(例えばSokalan(登録商標)PA 110 S(BASF社))、ポリメチルメタクリラート、水溶性ポリオレフィン誘導体(例えばポリブテン誘導体、ポリエチレンオキシド(例えばポリエーテル)又はポリイソブチル誘導体(例えば、ポリオレフィンと無水マレイン酸誘導体のコポリマー(例えばBASF社から販売のDensodrin BA(登録商標)))等)、ポリスチレン誘導体(例えばスチレンと無水マレイン酸誘導体のコポリマー又はスチレンとアクリル酸誘導体のコポリマー、又は、例えば、商品名Semkote E−125(Uniqema社)で入手可能なスチレン/ブタジエン系ラテックスコポリマー)、さらにはポリエチレンアミン、ポリエチレンアミド、ポリエチレンイミン(例えばLupasol(登録商標)BASF、Polymin(登録商標)(BASF社))、ポリウレタン(Semkote E−105(Uniqema社))、ポリ酢酸ビニル、チローゼ(tylose)、及びポリエチレンワックス(例えば、商品名Poligen(登録商標)WE 7 BASFで販売されている)であり、
好ましくは、
エチレンオキシド/プロピレンオキシドコポリマー、ポリアクリレート(例えばSokalan(登録商標)PA 110 S(BASF社))、ポリメチルメタクリラート、水溶性ポリオレフィン誘導体(例えばポリブテン誘導体、ポリエチレンオキシド(例えばポリエーテル)又はポリイソブチル誘導体(例えばポリオレフィンと無水マレイン酸誘導体のコポリマー(例えばBASF社から販売のDensodrin BA(登録商標)))等)、ポリスチレン誘導体(例えばスチレンと無水マレイン酸誘導体のコポリマー又はスチレンとアクリル酸誘導体のコポリマー、又は、例えば、商品名Semkote E−125(Uniqema社)で入手可能なスチレン/ブタジエン系ラテックスコポリマー))、ポリエチレンアミン、ポリエチレンアミド、ポリエチレンイミン(例えばLupasol(登録商標)BASF、Polymin(登録商標)(BASF社))、ポリウレタン(Semkote E−105(Uniqema社))、ポリ酢酸ビニル、及びポリエチレンワックス(例えば、商品名Poligen(登録商標)WE 7 BASFで販売されている);
特に好ましくは
エチレンオキシド/プロピレンオキシドコポリマー、ポリアクリレート(例えばSokalan(登録商標)PA 110 S(BASF社))、ポリメチルメタクリラート、ポリスチレン誘導体(例えばスチレンと無水マレイン酸誘導体のコポリマー又はスチレンとアクリル酸誘導体のコポリマー、又は、例えば、商品名Semkote E−125(Uniqema社)で入手可能なスチレン/ブタジエン系ラテックスコポリマー)、及びポリエチレンワックス(例えば、商品名Poligen(登録商標)WE 7 BASFで販売されている);
である。
【0089】
さらに、本発明による処方物は、例えば、界面活性剤(湿潤剤、接着剤及び分散剤等)、消泡剤、増粘剤及び着色剤のようななおさらなるアジュバントを場合により含み得る。
【0090】
界面活性剤の例は、リグノスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、フェノールスルホン酸、ジブチルナフタレンスルホン酸の、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩;アルキルアリールスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、脂肪アルコール硫酸塩、脂肪酸及び硫酸化脂肪アルコールグリコールエーテル、さらにはスルホン化ナフタレン及びナフタレン誘導体とホルムアルデヒドの縮合物、ナフタレン又はナフタレンスルホン酸とフェノール及びホルムアルデヒドの縮合物、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、エトキシル化イソオクチルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、アルキルフェノールポリグリコールエーテル、トリブチルフェニルポリグリコールエーテル、トリステリルフェニルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエーテルアルコール、アルコール及び脂肪アルコール/エチレンオキシド縮合物、エトキシル化ひまし油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、エトキシル化ポリオキシプロピレン、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセタール、ソルビトールエステル、リグニン亜硫酸塩廃液、及びメチルセルロースである。
【0091】
増粘剤(すなわち、処方物に擬塑性流動挙動(すなわち静止の状態では高粘度で運動の状態では低粘度)を付与する化合物)の例は、例えば、多糖類や、有機層ミネラル(organic layer minerals)例えばキサンタンガム(Kelco社から販売のKelzan(登録商標))、Rhodopol(登録商標)23(Rhone Poulenc社)又はVeegum(登録商標)(R.T.Vanderbilt社から販売)あるいはAttaclay(登録商標)(Engelhardt社から販売)である。
【0092】
消泡剤の例は、シリコーンエマルジョン(例えば、Wacker社から販売のSilikon(登録商標)SREやRhodia社から販売のRhodorsil(登録商標)のような)、長鎖アルコール、脂肪酸、有機フッ素化合物、及びこれらの混合物である。
【0093】
適している着色剤は、着色するのに通常用いられているすべての着色剤が適している。水に僅かしか溶けない顔料及び水に溶ける染料のいずれもが用いられ得る。言及され得る例は、ローダミンB、C.I.ピグメントレッド112及びC.I.ソルベントレッド1の名称で知られている着色剤であり、さらにはピグメントブルー15:4、ピグメントブルー15:3、ピグメントブルー15:2、ピグメントブルー15:1、ピグメントブルー80、ピグメントイエロー1、ピグメントイエロー13、ピグメントレッド112、ピグメントレッド48:2、ピグメントレッド48:1、ピグメントレッド57:1、ピグメントレッド53:1、ピグメントオレンジ43、ピグメントオレンジ34、ピグメントオレンジ5、ピグメントグリーン36、ピグメントグリーン7、ピグメントホワイト6、ピグメントブラウン25、ベーシックバイオレット10、ベーシックバイオレット49、アシッドレッド51、アシッドレッド52、アシッドレッド14、アシッドブルー9、アシッドイエロー23、ベーシックレッド10、ベーシックレッド108の名称で知られている着色剤、並びにBASF社から入手可能な化合物である、例えば、ディスパースブルー69−0007のような染料である。
【0094】
処理は、当業者に知られている方法によって(例えば、適切であれば、連続式又はバッチ操作式の、種子ドレッシング装置のような適する装置を用いて、本発明による処方物を穀物粒子に噴霧することによって又は本発明による処方物中に穀物粒子を浸漬/保持することによって)行われ得る。その際、処方物は、7.5gまでの水/kg穀物粒子で、好ましくは希釈され得る。処理された粒子は、場合により、乾燥され得る。
【0095】
餌処方物としてさらに好ましいのはペレット(さいころ形状物品)として知られているものである。そのようなペレットは、場合によっては粉末化又は粉砕された飼料(B)(特には穀粉+増粘剤)及び他のアジュバント(C)との混合物で本発明による混合物(A)を含んでいる。ペレットは、通常、圧縮成形、押出成形、そのあとの乾燥によって調製される。
【0096】
ペレットの大きさは、標的動物に対応して変わるものである。多くの場合、ペレットは、直径が3〜5mmで、長さが5〜10mmの円筒形態に調製される。
【0097】
一般には、本発明による混合物(A)は、ペレット中0.001〜30重量%の量である。
【0098】
ペレットの耐候性を良くするために、本発明の一実施形態ではパラフィンワックスが加えられているが、これは、齧歯類害獣にとってはペレットの旨味を低下させるものである。
【0099】
さらなる好ましい餌処方物はワックスブロック様処方物であり、これは、本発明による成分(A)の、飼料(典型的には、穀物粒子、粗びき穀粉、又は穀物粉末)(B)及び適切であればアジュバント(C)並びにパラフィンワックスとの混合物を含んでいる。ワックスブロック様処方物は、その耐候性が良好であるという利点を有しているが、これは、齧歯類害獣にとっては旨味を犠牲にしてのことである。ワックスブロック様処方物は、通常、鋳型成形、押出成形又は圧縮成形によって調製され、最後に言及した方法でのワックス含有量がより低く、これは、同じように良好な耐候性でも、旨味が良くなっている。ワックスブロック様処方物は、それらが餌台に吊るされる又は取り付けられるのを可能にするさまざまな形状に調製され得る。好ましい実施形態では、動物は角をかじるのが好きなのでワックスブロックには多数の角が含まれている。
【0100】
さらなる好ましい餌処方物は細粒であり、これは、本発明による成分(A)以外に、典型的には細かく砕かれた(例えば粉砕された)飼料(R)と、適切であればさらにアジュバント(C)と、結着剤とを含んでいる。細粒の調製は、例えば、欧州特許出願公開第0771393号明細書に記載されている。
【0101】
細粒形態の餌の調製には多くの方法、例えば機械撹拌式造粒や流動床式造粒が用いられ得る。機械撹拌法を用いるのが好ましい。そのような機械撹拌法で用いられ得る機械の例は、
Vat型造粒機、ロータリードラム式造粒機、双腕式混合機、鋤刀式混合機(Lodige社)、高剪断式造粒機、及びコンベヤー式混合機
である。処理工程は、選択されるその特定の方法に対応して変わり得るものであるが、典型的な処理には、以下の工程が含まれる:
(a)乾燥粉末成分(例えば粉砕された穀物)及び適切であれば誘引物質を適するミキサー中で互いに十分混合して、プレミックスを形成する工程(典型的な混合時間は、用いる機械にもよるが、1〜10分程度である。この処理工程に用いられるミキサーは、造粒を達成する手段でもあり得る)
【0102】
(b)成分(A)及び適切であればさらにアジュバント(C)(いずれも、好ましくは、液体コンセントレートの形態で)を(a)に記載のプレミックスに加えて、この混合物を均質となるまで混合する工程(典型的には、均一な分散の作出を支援するため、コンセントレートはプレミックスに噴霧される。典型的な混合時間は10〜30分程度である)
【0103】
(c)膜形成性結着剤の水溶液(この溶液は、適切であれば、防腐剤を含んでいる)を(b)に記載の混合物に、混合物を撹拌しながら噴霧する工程(別の方法として、膜形成性結着剤の溶液を薬効物質コンセントレートと混合してもよく、そして得られる、液体のみの成分をプレミックス粉末に噴霧することでもよい)
【0104】
(d)この湿った組成物を、粒状化が達成されるまで、また必要とされる粒子サイズ範囲が作出されるまで必要とされる時間混合する工程(これは、典型的には、1〜5分程度となるだろう)
【0105】
(e)この細粒集合体を、次いで、造粒機中、又は別の装置(例えば流動床式乾燥機)中で所定の水分度まで乾燥させる工程(典型的な水分含有量は1〜15%程度であろう。乾燥時間は変わり得るものであり、元の水分含有量、乾燥温度、空気流量等によって左右されるものである。典型的な乾燥温度は80〜100℃であり、また乾燥時間は30分程度である)
【0106】
(f)細粒を所望の粒子サイズ範囲に仕分ける工程(例えば篩により)。
【0107】
さらなる好ましい餌処方物はジェルである(例えば、国際公開第03/094612号パンフレットを参照されたい)。好ましくは、そのようなジェルは、
・ 分散剤としての水;
・ 増粘剤;
・ 本発明による成分(A);
・ 飼料;
を含んでおり、好ましい実施形態では、本発明によるジェルは、さらに、以下の成分:
・ 塩基剤;
・ 湿潤剤;
・ 酸化防止剤;
・ 着色剤;
・ 苦味剤;
・ さらなる添加剤;
の1つ以上も含んでいる。
【0108】
用いられる増粘剤は、有機及び無機の巨体分子である。言及され得る有機巨体分子は、セルロース誘導体(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース−ナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルプロピルセルロース(例えばキサンタン、アルギナート、カラギーナン、カンテン))、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸及びポリメタクリル酸である。言及され得る無機巨体分子(無機質ジェル形成剤)は、高分散シリカ及びベントナイトである(例えば、Rudolf Voigt, Pharmazeutische Technologie [Pharmaceutical technology], pages 362 to 385, Ulstein Mosby)。
【0109】
用いられる塩基剤は、例えば、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物及びアミノ誘導体(例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン又は水酸化アンモニウム溶液)である。塩基剤は、pHを調整するのに用いられ得る。
【0110】
用いられる湿潤剤は、例えば、ポリオール(例えばグリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール)、糖アルコール及びポリプロピレングリコールである。湿潤剤はジェルが乾ききるのを防ぐものであり、その結果ジェルには弾力があり続け、また齧歯類動物が取り込むときも散らばらない。
【0111】
好ましいのは、グリセリン、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール200、プロピレングリコール300、ポリプロピレングリコール400、ソルビトール、マンニトール及びキシリトールである。
【0112】
言及され得る酸化防止剤は、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、トコフェロール(例えばビタミンE)又はアスコルビン酸及びその誘導体(例えばアスコルビン酸パルミテート、アスコルビン酸ナトリウム)である。酸化防止剤を加えることによって食物や飼料は安定化され得る。
【0113】
特に好ましいのは、ブチルヒドロキシトルエン、ビタミンE、アスコルビン酸である。
【0114】
言及され得る着色剤は、青色、緑色、赤色の顔料、及び青色、緑色、赤色の可溶性染料であり(Colour Index, Fourth Edition: Hue blue, red, greenを参照されたい)、青色着色剤が、鳥を躊躇させることから好ましい。本発明によるジェルは、警告する目的から着色剤で着色されることがある。
【0115】
化粧品を着色するのにも認可されている適する着色剤が好ましい(参照:例えば、Otterstaetter, Die Farbung von Lebensmitteln, Arzneimitteln, Kosmetika [Coloring foodstuffs, pharmaceuticals, cosmetics], Behr's Verlag, 2nd edition, pages 52 to 57)。
【0116】
顔料を用いることが好ましい。
【0117】
用いられ得る添加剤は、例えば、安息香酸デナトニウム等の苦味剤、天然及び合成の芳香性化学物質である(例えば、product list of Hamann & Reimer, Holzmindenを参照されたい)。
【0118】
本発明によるジェルは、以下を含んでいる(重量パーセントで表わされている):
増粘剤0.3〜15%、
本発明による成分(A)0.0005〜1.0%、
飼料10〜80%、
適切であれば塩基剤0.5〜8%、
適切であれば湿潤剤3〜25%、
適切であれば酸化防止剤0.01〜2%、
適切であれば着色剤0.001〜0.2%、
適切であれば添加剤0.001〜0.02%、及び
水(残りのパーセント)。
【0119】
ジェルの粘度は広い範囲内で変えられ得るものであって、一般には、5000〜100,000mPa・sである。好ましい粘度範囲は8000〜60,000mPa・sであり、特に好ましい粘度範囲は、10,000〜50,000mPa・sである。粘度は、プレート−コーン式測定装置(4°)を用いて測定するロータリー型粘度計(Haake)を用いてD=10[1/sec]の剪断速度で測定される。ジェルは不均質であるので、記録されるデータは、ばらつくものである。粘度は、各成分の特質(特には増粘剤の特質及び餌材の特質)及び重量パーセントを変えることによって調整され得る。
【0120】
本発明によるジェルのpHは、広い範囲内で変えられ得るものであり、一般には、pH2〜pH10である。好ましいpH範囲は、pH3〜pH8である。
【0121】
餌処方物のさらなる好ましいタイプは、高強度泡状物又は軟質泡状物である(好ましくは軟質泡状物)。
【0122】
本発明に従って用いられ得る高強度泡状物は、例えば、仏国特許明細書第2,676,888号及び米国特許第4,190,734号明細書に記載されている。本発明に従って用いられ得る軟質泡状物は、例えば、英国特許明細書第1,053,088号及び英国特許第1,274,442号明細書に記載されている。
【0123】
好ましい泡状物は、独国特許出願公開第4444261号明細書に記載されている軟質泡状物である。そのような軟質泡状物は、
・ 本発明による成分(A)、
・ それぞれのポリマー鎖がカルボキシル基又はアミノ基によって変性されている長鎖ポリウレタン、ポリエステル、ポリエステルポリオール、ポリスチレン、ポリブタジエン、マレイン酸ポリマーの群に属する平均分子量が2000〜60,000(ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)によって測定)の親水性ポリマー、
・ 長鎖脂肪族C〜C22−脂肪酸(例えばパルミチン酸、ドデカン酸及びステアリン酸)、又はそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩又はアンモニウム塩、及び
・ 適切であれば、着色剤、乳化剤、溶剤、誘引物質及び飼料からなる群に属するさらなるアジュバント、
を含んでいる。
【0124】
用いられるポリマーは、例えば、H. Kittel, Lehrbuch der Lacke und Beschichtungen [Textbook of paints and coatings], Volume IV, pages 76 to 306, Verlag W.A. Colomb (1096)に、又は、同じ書物の、edition (1976), Volume IV, pages 328 to 358に塗料用結着剤として記載されている。
【0125】
本発明に従って用いられ得るポリマーは物理的に乾燥する結着剤であり、例えば、結着剤が、(i)ポリエステルポリオール、(ii)鎖延長剤、及び(iii)ジイソシアナート、並びに(iv)ヒドロキシカルボン酸を完全に反応させた線形ポリウレタンをベースにしている結着剤である。
【0126】
そのようなポリウレタンを調製するのに適しているポリエステルポリオール(i)は、例えば、アジピン酸、アルカンジオール、分子量範囲が600〜3000のポリエステルジオールである。アルカンジオールは、例えば、ブタン−1,4−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール、ネオペンチルグリコール、又はそのようなグリコールの混合物である。適する鎖延長剤(ii)は、例えば、ポリエステルジオールの調製に用いられるタイプのジオール、並びにヘキサメチレンジアミン又はイソホロンジアミンのようなジアミンである。適するジイソシアナート(iii)の例は、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート又はヘキサメチレンジイソシアナートである。ポリウレタンは、イソシアナート基対反応性基イソシアナート基の比を0.9:1〜1.1:1の等比に維持しながら、各出発物質を反応させることによってそれ自体公知の方法で調製されるものである。
【0127】
酸化的に乾燥する結着剤も用いられ得る。言及され得るそのような結着剤は、ポリブタジエンベースのもの、スチレンと無水マレイン酸ベースのもので、イオン性基を有しているものである。それらは、出願である欧州特許公開明細書第0,170,184号及び欧州特許公開明細書第0,270,795号に記載されている。
【0128】
この親水性ポリマーは、2000〜60,000g/molの(好ましくは2500〜25,000g/molの)平均分子量を有している。親水性ポリマーは、処方物全体の重量を基準にして2.5〜40(好ましくは2.5〜10)重量%の濃度で完成処方物中に存在している。
【0129】
このようにして調製される系がプレミックスである。一般には、プレミックスは、適用される前に0〜80%の量の水で希釈される必要がある。
【0130】
軟質泡状物は、撹拌又は震盪することによってそれ自体公知の方法で調製され得るものである。もう1つの可能性は、発泡剤を用いて、適用の際に現場で調製することである。
【0131】
本発明に従った処方物を調製するための言及され得る発泡剤は、CO、NO、低級アルカン(例えばプロパン又はn−ブタン、イソ−ブタン)、ハロゲン含有低級アルカン、及び低沸点エーテル(例えばジメチルエーテル)、並びにこのような発泡剤の混合物である。
【0132】
本発明のさらなる好ましい実施形態では、本発明による餌処方物は、飼料成分と本発明による混合物(A)とを含んでいる粒子以外に、第1の飼料の味とは異なる味があり、最初に言及した粒子とはサイズ、形状、表面触感、内部触感、色、密度及び/又は中身の点で異なる飼料を含む粒子も含んでいる粒子状混合物を含んでいる。この非殺鼠剤粒子は、例えば、2.5〜10重量%の量で存在している(処方物合計を基準にして)。非殺鼠剤粒子は、好ましくは、穀物をベースにしたものであり、好ましくは、チョコレート、甲殻類動物乾燥粉砕物、イースト、糞便物質、魚粉、肉、及びベリーからなる群からの少なくとも1種のさらなる誘引物質を含んでいる。
【0133】
このような粒子様処方物の例は、国際公開第2007/031796号パンフレットに記載されている。
【0134】
本発明による餌処方物は、齧歯類害獣を駆除するのに適している。
【0135】
本発明によれば、用語「齧歯類害獣」並びに齧歯類動物には、人間を除いたさらなる有害脊椎動物も含まれる。
【0136】
駆除されるべき齧歯類害獣は、好ましくは、齧歯目に属する齧歯類動物、好ましくはネズミ科(family Musidae)に属する齧歯類動物、特に真正ネズミ類(Murinae)である。特に注目されるべきは、クマネズミ属(genus Rattus)並びにハツカネズミ属(genus Mus)、ハタネズミ属(genus Microtus)のネズミ、さらには、なかでも、ヒメネズミ属(Apodemus)、ハタネズミ属(Microtus)、ミズハタネズミ属(Arvicola)及びエゾヤチネズミ属(Clethrionomys)のネズミも、特には種ラッツス・ノルベジクス(Rattus norvegicus)(ドブネズミの一種)、ラッツス・ラッツス(Rattus rattus)(クマネズミの一種)、ラッツス・アルゲンチベンテル(Rattus argentiventer)(アゼネズミの一種)、ラッツス・エクスランス(Rattus exulans)(ナンヨウネズミの一種)、ハツカネズミ種(Mus sp.)のアルビコラ・テルレストリス(Arvicola terrestris)(ミズハタネズミの一種)、ミクロツス・アルバリス(Microtus arvalis)(ハタネズミの一種)、ミクロツス・ペンシルバニクス(Microtus pennsylvanicus)(アメリカハタネズミ)、タテラ・インジカ(Tatera indica)(インドオオアレチネズミ)、ペロミスクス・ロイコプス(Peromyscus leucopus)(シロアシマウス)、ペロミスクス・マニクラツス(Peromyscus maniculatus)(シカシロアシマウス)、マストミス・ナタレンシス(Mastomys natalensis)(チチネズミ)、シグモドン・ヒスピズス(Sigmodon hispidus)(コットンラット)、アルビカンチス・ニロチクス(Arvicanthis niloticus)(ナイルクサネズミ)、バンジコタ・ベンガレンシス(Bandicota bengalensis)(コオニネズミ)、バンジコタ・インジカ(Bandicota indica)(オニネズミ)、ネソキア・インジカ(Nesokia indica)(チビオオニネズミ)、メリオネス・フルリナナエ(Meriones hurrinanae)(インドスナネズミ)及びミルラルジア・メルタダ(Millardia meltada)(ミラードヤワゲネズミ)である。特に注目すべきは、クマネズミ属(genus Rattus)並びにハツカネズミ属(genus Mus)に属する代表的なネズミ、好ましくは、例えばR.rattus(クマネズミ)、R. norvegicus(ドブネズミ)、M. musculus(ハツカネズミ)である。
【0137】
加えて、本発明による処方物は、他の有害脊椎動物、例えば、オポッサム(vulpes vulpes(アカギツネ))、さらにはアメリカオポッサム(学名Didelphidae(オポッサム科動物))、フクロギツネ(brushtail possums)(学名Trichosurus(フクロギツネ属動物))(特に普通のフクロギツネ(学名Trichosurus vulpecula))、ヌートリア(学名Myocastor coypus)、ウサギ(すなわちノウサギ亜科(subfamily Leporinae)に属する適する種)及びアライグマ(特には学名Procyon Cofor)を駆除するのにも適している。
【0138】
本発明は、したがって、齧歯類害獣の駆除方法にも関し、該方法では、有害脊椎動物の生息場所に本発明による餌処方物が適用される。
【0139】
本発明はさらに齧歯類害獣を駆除するための本発明による餌処方物の使用にも関する。
【0140】
本発明による餌処方物は、部屋(例えば地下室、貯蔵室、食料品置き場、動物の小屋)に、あるいは下水溝や開けた所に(例えば齧歯類害獣の獣道に)、あるいは齧歯類害獣が棲んでいる穴に適用するのに適している。
【0141】
本発明の一実施形態では、本発明による餌処方物は、餌箱に適用される。そのような餌箱は、例えば、米国特許第3,750,326号明細書、米国特許第4,349,982号明細書、独国特許出願公開第195 01 892号明細書、国際公開第02/102147号パンフレット、独国特許出願公開第10 2004 022 105号明細書及び独国特許出願公開第10 2004 022 103号明細書に記載されている。
【0142】
本発明による混合物及び餌処方物の個々の特徴は、所望どおりに組み合わせられ得るものである。そのような組み合せも本発明の主題である。用量の説明は、一般的な使用を代表するものであって、個々のケースでは、より多くの又はより少ない量が、用いられることもある。
【0143】
本発明の主題は、したがって、本発明による餌処方物を含んでいる餌箱でもある。
【実施例】
【0144】
本発明を、実施例により、より詳細に説明する。
【0145】
(実施例1)
処方物タイプ:ワックスブロック
リン酸亜鉛 2%
プラセタモール 1×10−3
Tramol 1×10−5
オルトフェニルホスファート 0.04%
シフルトリン 0.001
Acticide MBS(登録商標) 0.1%
小麦粉 27%
粗びき小麦穀紛 32%
トウモロコシ穀紛 3%
粟 5%
ワックスパウダー 100%まで
塩化ナトリウム 0.5%
安息香酸デナトニウム 0.002%
ディスパースブルー 0.3%
グルタミン酸一ナトリウム 0.5%
(Acticide(登録商標)MBS:メチル−4−イソチアゾリンと1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンの混合物(Thor GmbH社、Speyer,Germany))。
【0146】
(実施例2)
処方物タイプ:ワックスブロック
フロクマフェン 0.005%
(0.5%Storm(登録商標)マスターミックスを1%)
プラセタモール 1×10−3
Tramol 1×10−6
オルトフェニルホスファート 0.04%
シフルトリン 0.001
Acticide MBS(登録商標) 0.1%
小麦粉 27%
粗びき小麦穀紛 32%
トウモロコシ穀紛 3%
粟 5%
ワックスパウダー 100%まで
塩化ナトリウム 0.5%
安息香酸デナトニウム 0.002%
ディスパースブルー 0.3%
グルタミン酸一ナトリウム 0.5%
(Storm(登録商標)=市販されているフロクマフェン処方物(5g/kgのフロクマフェン(BASF Aktiengesellschaft社(Ludwigshafen,Germany))を含んでいる))
からなる混合物をホモジナイズしたものを圧縮成形することによって調製。
【0147】
(実施例3)
処方物タイプ:ペレット
フロクマフェン 0.005%
(0.5%Storm(登録商標)マスターミックスを1%)
プラセタモール 1×10−3
メタドン 1×10−6
オルトフェニルホスファート 0.04%
シフルトリン 0.001
Acticide MBS 0.1%
小麦粉 100%まで
トウモロコシ穀紛 2%
粟 10%
スクロース 4%
塩化ナトリウム 0.5%
安息香酸デナトニウム 0.002%
ディスパースブルー 0.3%
グルタミン酸一ナトリウム 0.5%
からなる均質混合物を押出成形することによって調製。
【0148】
(実施例4)
処方物タイプ:CB(穀物餌)
プレミックス
フロクマフェン(0.5%Storm(登録商標)マスターミックス) 40g
プラセタモール 40g
メタドン 0.004g
オルトフェニルホスファート 0.02g
シフルトリン 0.001g
Acticide MBS 2g
甜菜糖 150g
グリセリン 100g
Poligen WE 7 50g
フィプロニル 0.001g
安息香酸デナトニウム 0.004g
ディスパースブルー 10g
増粘剤 100g
(予膨潤キサンタン(2%)/水混合物)
【0149】
CB調製:
プレミックスの各成分を撹拌容器に撹拌しながら順次に導入し、混合物を撹拌しながら室温でホモジナイズする。
【0150】
1000gの小麦粒子を市販の連続式又はバッチ操作式種子ドレッサー(バッチ式種子ドレッサーConcept ML 2000/Satec)の中に導入する。この後、20gの上記プレミックスをローラーポンプを用いて緩やかな条件(およそ690rpm)下で計量投入する。さらに30秒後、ドレッシングされた粒子を適する収容器の中に移す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)0.0015〜99.89重量%の少なくとも1種の殺鼠剤、
b)10−11〜95重量%の少なくとも1種の鎮痛剤、及び
c)0.01〜99.9984重量%の少なくとも1種の殺生物剤
(ここで、重量%は、成分(a)、(b)及び(c)の合計を基準にしている)
を含んでいる殺鼠性混合物。
【請求項2】
ブロジファコウム(a1)、ブロマジオロン(a2)、クマクロル(a3)、クマフリル(a4)、クマテトラリル(a5)、ジフェナコウム(a6)、ジフェチアロン(a7)、フロクマフェン(a8)、ワルファリン(a9)、クロロファシノン(a10)、ジファシノン(a11)、ピンドン(a12)、酸化ヒ素(a13)、リン(a14)、亜ヒ酸カリウム(a15)、亜ヒ酸ナトリウム(a16)、硫酸タリウム(a17)、リン化亜鉛(a18);γ−HCH(a19)、HCH(a20)、リンダン(a21);ホサセチム(a22);クルミジン(a23);アンツ(a24);ピリヌロン(a25);シリロシド(a26)、ストリキニーネ(a27);ブロメタリン(a28)、クロラロース(a29)、α−クロロヒドリン(a30)、エルゴカルシフェロール(a31)、フルロロアセトアミド(a32)、フルプロパジン(a33)、ノルボルミド(a34)、フルオロ酢酸ナトリウム(a35)、及びビタミンD3(a36)の群からの殺鼠剤を含んでいる、請求項1に記載の殺鼠性混合物。
【請求項3】
ジフェナコウム、フロクマフェン、リン化亜鉛及びビタミンD3の群からの殺鼠剤を含んでいる、請求項2に記載の殺鼠性混合物。
【請求項4】
モルヒネ(b1)、コデイン(b2)、ジヒドロコデイン(b3)、ヒドロモルホン(b4)、オキシコドン(b5)、ヒドロコドン(b6)、ペチジン(b7)、レボメタドン(b8)、レバセチルメタドール(b9)、ピリトラミド(b10)、ペンタゾシン(b11)、ブプレノルフィン(b12)、ナルブフィン(b13)、チリジン(b14)、トラマドール(b15)、メタドン(b16)、アセチルサリチル酸(b17)、サルチル酸のアミド(b18)、サルサラート(b19)、ジフルニサール(b20)、インドメタシン(b21)、アセメタシン(b22)、ジクロフェナク(b23)、ロナゾラク(b24)、イブプロフェン(b25)、フルルビプロフェン(b26)、ケトプロフェン(b27)、デキスケトプロフェン(b28)、ナプロキセン(b29)、チアプロフェン酸(b30)、ピロキシカム(b31)、テノキシカム(b32)、メロキシカム(b33)、ロルノキシカム(b34)、メフェナム酸(b35)、フルフェナム酸(b36)、パラセタモル(b37)、フェナゾン(b38)、プロピフェナゾン(b39)、メタミゾール(b40)、ナブメトン(b41)、アザプロパゾン(b42)、アセクロフェナク(b43)、オキサセプロール(b44)、ロフェコキシブ(b45)、セレコキシブ(b46)、ネホパム(b47)、フルピルチン(b48)、プロポホール(b49)、ニューロレプチクス(b50)、フェンタニル(b51)、スルフェンタニル(b52)、クロニジン(b53)、フェノバルビタール(b54)、ペントバルビタール(b55)、アルプラゾラム(b56)、ブロマゼパム(b57)、ブロチゾラム(b58)、クロルジアゼポキシド(b59)、クロバザム(b60)、クロナゼパム(b61)、ジアゼパム(b62)、クロラゼパート(b63)、フルニトラゼパム(b64)、フルラゼパム(b65)、ロプラゾラム(b66)、ロラゼパム(b67)、ロルメタゼパム(b68)、メダゼパム(b69)、ミダゾラム(b70)、ニトラゼパム(b71)、ノルダゼパム(b72)、オキサゼパム(b73)、プラゼパム(b74)、テマゼパム(b75)、テトラゼパム(b76)及びトリアゾラム(b77)の群からの鎮痛剤を含んでいる、請求項1〜3のいずれかに記載の殺鼠性混合物。
【請求項5】
モルヒネ、コデイン、ジヒドロコデイン、ヒドロモルヒネ、オキシコドン、ペチジン、トラマドール、メタドン、アセチルサリチル酸、ジフルニサール、ナプロキセン、プロキシカム、テノキシカム、メロキシカム、パラセタモル及びフェナゾン、プロポトール、クロニジン、フェノバルビタール、ペントバルビタール、アルプラゾラム(b56)、ブロマゼパム(b57)、ブロチゾラム(b58)、クロルジアゼポキシド(b59)、クロバザム(b60)、クロナゼパム(b61)、ジアゼパム(b62)、クロラゼパート(b63)、フルニトラゼパム(b64)、フルラゼパム(b65)、ロプラゾラム(b66)、ロラゼパム(b67)、ロルメタゼパム(b68)、メダゼパム(b69)、ミダゾラム(b70)、ニトラゼパム(b71)、ノルダゼパム(b72)、オキサゼパム(b73)、プラゼパム(b74)、テマゼパム(b75)、テトラゼパム(b76)及びトリアゾラム(b77)の群からの鎮痛剤を含んでいる、請求項4に記載の殺鼠性混合物。
【請求項6】
鎮痛剤(B)として、1種以上の鎮痛薬と1種以上の鎮静薬との混合物を含んでいる殺鼠性混合物。
【請求項7】
殺生物剤が、ベンジルアルコール;2,4−ジクロロベンジルアルコール;2−フェノキシエタノール;2−フェノキシエタノールヘミホルマール;フェニルエチルアルコール;5−ブロモ−5−ニトロ−1,3−ジオキサン;ブロノポール;ホルムアルデヒド;ジメチロールジメチルヒダントイン;グリオキサール;グルタルジアルデヒド;ソルビン酸;安息香酸;サリチル酸;p−ヒドロキシ安息香酸エステル;クロロアセトアミド;N−メチロールクロロアセトアミド;p−クロロ−m−クレゾール;o−フェニルフェノール;ナトリウムo−フェニルフェノラート;4,4−ジメチル−1,3−オキサゾリジン;1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン誘導体;N(C12〜C18)−、(C12〜C16)−又は(C12〜C14)−アルキル−N,N−ジメチルベンジルアンモニウムクロリド;N−ジ−C〜C10−アルキルジメチルアンモニウムクロリド;ジ−n−デシルジメチルアンモニウムクロリド;C12〜C14−アルキル[(エチルフェニル)メチル]ジメチルアンモニウムクロリド;[2−[[2−[(カルボキシエチル)(2−ヒドロキシエチル)アミノ]エチル]アミノ]−2−オキソエチル]ココアルキルジメチルヒドロキシド(内部塩);セチルピリジニウムクロリド;ジグアニジン;ポリビグアニド;クロレキシジン;1,2−ジブロモ−2,4−ジシアノブタン;3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド;エチレングリコールヘミホルマール;テトラ(ヒドロキシメチル)ホスホニウム塩;クロロフェン;ジクロロフェン;2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオンアミド;3−ヨード−2−プロピニルN−ブチルカルバマート;メチルN−ベンゾイミダゾール−2−イルカルバマート;ジ−N−メチル−2,2’−ジチオジベンズアミド;2−チオシアノメチルチオベンゾチアゾール;2−ヒドロキシメチル−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール及び2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール;メチレンビスチオシアナート;アラントイン反応生成物;2−メチルイソチアゾリン−3−オン;アルキル基中に1〜8個のC原子を含むN−アルキル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン類;N−メチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン;N−ブチル−1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン;4,5−ジクロロ−2−n−オクチルイソチアゾリン−3−オン(DCOIT);2−n−オクチルイソチアゾリン−3−オン(OIT);エタノール;ギ酸;プロパン−2−オール;過酢酸;L−(+)−乳酸;シムクロセン(トリクロロイソシアヌル酸);クロロキシレノール(4−クロロ−3,5−ジメチルフェノール);フェノキシエタノール;ニトロメチリジントリメタノール;トシクロラミドナトリウム塩(クロラミンT);ジメチルジチオカルバマートカリウム塩;安息香酸ナトリウム塩;o−フタルアルデヒド;ヒドロキシ−2−ピリドン;2,6−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−イルアセタート;4,5−ジクロロ−3H−1,2−ジチオール−3−オン;2−ブタノンペルオキシド;2,4−ジクロロベンジルアルコール;4−(2−ニトロブチル)モルホリン;N−(3−アミノプロピル)−N−ドデシルプロパン−1,3−ジアミン;2−ブロモ−1−(4−ヒドロキシフェニル)エタン−1−オン;2,2’−ジチオビス[N−メチルベンズアミド];1,2−ベンゾイソチアゾール−3(2H)−オン;2−メチル−2H−イソチアゾール−3−オン;トロクロセン−ナトリウム;ナトリウムジクロロイソシアヌラート二水和物;ビス(トリクロロメチル)スルホン;N,N’−メチレンビスモルホリン;メチレンジチオシアナート;(エチレンジオキシ)ジメタノール;ナトリウム2,4,6−トリクロロフェノラート;ピリジン−2−チオール1−オキシドナトリウム塩;メテナミン−3−クロロアリルクロリド;2,2’,2’’−(ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン−1,3,5−トリイル)トリエタノール;テトラ−1,3,4,6−テトラキス(ヒドロキシメチル)イミダゾール[4,5−d]イミダゾール−2,5(1H,3H)−ジオン;1,3−ビス(ヒドロキシメチル)−5,5−ジメチルイミダゾリジン−2,4−ジオン;(2−ブロモ−2−ニトロビニル)ベンゼン;ジデシルジメチルアンモニウムクロリド;プロメトリン;二酸化イオウ;カルシウムジヘキサ−2,4−ジエノアート;ヨウ素;亜硫酸水素ナトリウム;臭化ナトリウム;次亜塩素酸ナトリウム;二亜硫酸二ナトリウム;過酸化水素;7a−エチルジヒドロ−1H,3H,5H−オキサゾロ[3,4−c]オキサゾール;亜硫酸ナトリウム;塩化銀;リグニン;ホウ酸;亜硫酸カリウム;ナトリウム水素2,2’−メチレンビス[4−クロロフェノラート];2,2−ジブロモ−2−シアノアセトアミド;二ナトリウムオクタボラート四水和物;臭化アンモニウム;ピリチオン−亜鉛;ドデシルグアニジンモノヒドロクロリド;カリウム2−ビフェニラート;(ベンジルオキシ)メタノール;ナトリウムp−クロロ−m−クレゾラート;二亜硫酸二カリウム;N,N’’−ビス(4−クロロフェニル)−3,12−ジイミノ−2,4,11,13−テトラアザテトラデカンジアミジンとのD−グルコン酸化合物(2:1);p−[(ジヨードメチル)スルホニル]トルエン;(ベンゾチアゾール−2−イルチオ)メチルチオキシアナート;カリウム(E,E)−ヘキサ−2,4−ジエノアート;α,α’,α’’−トリメチル−1,3,5−トリアジン−1,3,5(2H,4H,6H)−トリエタノール;2−オクチル−2H−イソチアゾール−3−オン;ブロモクロロ−5,5−ジメチルイミダゾリジン−2,4−ジオン;2−ブロモ−2−(ブロモメチル)ペンタノニトリル;4,4−ジメチルオキサゾリジン;3−ヨード−2−プロピニルブチルカルバマート;テトラキス(ヒドロキシメチル)ホスホニウムスルファート(2:1);4,5−ジクロロ−2−オクチル−2H−イソチアゾール−3−オン;3,3’−メチレンビス[5−メチルオキサゾリジン];cis−4−[3−(p−tert−ブチルフェニル)−2−メチルプロピル]−2,6−ジメチルモルホリン;ナトリウムN−(ヒドロキシメチル)グリシナート;1,3−ジデシル−2−メチル−1H−イミダゾリウムクロリド;1−[1,3−ビス(ヒドロキシメチル)−2,5−ジオキソイミダゾリジン−4−イル]−1,3−ビス(ヒドロキシメチル)尿素;N,N’’−ビス(ヒドロキシメチル)尿素;2−(2−ブトキシエトキシ)エタノール、エチレングリコールとホルムアルデヒドとの反応生成物;5−クロロ−2−(4−クロロフェノキシ)フェノール;2−ブチルベンゼン[d]イソチアゾール−3−オン;cis−1−(3−クロロアリル)−3,5,7−トリアザ−1−アゾニアアダマンタンクロリド;3−ベンゾ(b)チエン−2−イル−5,6−ジヒドロ−1,4,2−オキサチアジン4−オキシド;ジイソプロパノールアミンとホルムアルデヒドとの反応生成物(1:4);銀−亜鉛−アルミニウム−ホウ素ホスファートガラス/酸化ガラス(銀−及び亜鉛−含有);シクロヘキシルヒドロキシジアゼン1−オキシドカリウム塩及びビス[1−シクロヘキシル−1,2−ジ(ヒドロキシ−κ−O)ジアゼニウマト(2−)]−銅;4,5−トリメチレン−2−メチルイソチアゾリン−3−オン;亜鉛ピリチオン;IPBC;トリクロサン;テトラメチロールアセチレン二尿素;N,N’−ジメチロール尿素;N−メチロール尿素;ジメチロールジメチルヒダントイン;N−メチロールクロロアセトアミド;アラントインの反応生成物;エチレングリコールホルマール;ブチルジグリコールホルマール及びベンジルホルマール;カプタン;ホルペット;メタム−ナトリウム;ナバム;チアベンダゾール;ダゾメット;クロロタロニル;カルベンダジム;プロピコナゾール;TCMTB(2−ベンゾチアゾリルチオ)メチルチオシアナート);α−シペルメトリン;シフルトリン;ペルメトリン;フィプロニル;イミダクロプリド;チアメトキサム;メタフルミゾン;アミトラズ及びアバメクチン(アベルメクチン)の中から選択される、請求項1〜6のいずれかに記載の殺鼠性混合物。
【請求項8】
殺生物剤(c)が、1種以上の殺菌薬と1種以上の殺菌剤と1種以上の殺虫剤との混合物を含む、請求項1〜7のいずれかに記載の殺鼠性混合物。
【請求項9】
(A)0.001〜30重量%((A)、(B)及び(C)の合計を基準)の請求項1〜8のいずれかに記載の殺鼠性混合物、
(B)5〜99.999重量%((A)、(B)及び(C)の合計を基準)の少なくとも1種の餌材、及び
(c)0〜94.999重量%((A)、(B)及び(C)の合計を基準)の1種以上のアジュバント
を含んでいる殺鼠性餌処方物。
【請求項10】
粒子、粗びき粉又は粉末、ペレット、ワックスコートペレット、溶融ワックスブロック、圧縮成形又は押出成形ワックスブロック、ペースト、ジェル、細粒、及び泡状物の形態にある穀物餌(CB)群に属する請求項9に記載の殺鼠性餌処方物。
【請求項11】
齧歯類害獣を駆除するための請求項9又は10に記載の殺鼠性餌処方物の使用。
【請求項12】
請求項9又は10に記載の殺鼠性餌処方物を齧歯類害獣の生息場所に適用する、齧歯類害獣の駆除方法。
【請求項13】
請求項9又は10に記載の殺鼠性餌処方物を含んでいる、餌箱。

【公表番号】特表2010−540501(P2010−540501A)
【公表日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−526325(P2010−526325)
【出願日】平成20年9月30日(2008.9.30)
【国際出願番号】PCT/EP2008/063101
【国際公開番号】WO2009/047175
【国際公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【出願人】(508020155)ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア (2,842)
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】