説明

母音キーを定位置に配置せず其々の子音キーを取り囲むように配列した事により実現されるローマ字入力方式に準じる文字入力方法およびキー配置。

【課題】 根本的に文字入力とは、考えを文字にすると言う事であり、その考えを妨げる思考作業を中断するような方法では成らないと考える。思考中断の代表は、ボタンを探すと言う行為であると考える。多数の携帯電話・少ないボタンによる文字入力方法が、出願・公開されているが、それらに課題が多く見られると考える。一言で言うと思考作業の中断と言う課題であり、本発明は、思考作業を中断させない事を目標とする。
【解決手段】 母音キーの位置を定めない。ローマ字入力に準じる入力方法である。子音+母音で、文字が成立している。ア行に関してもア行の子音を設定しているので、文字の成立は必ず、一打目子音二打目母音である。一打目の子音キーを取り囲むように、隣接したボタンにフレキシブルに母音を担当するボタンを配列する事で、課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話の文字入力に関する
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
多数の携帯電話・少ないボタンによる文字入力方法が、出願・公開されているが、それらにも課題があると考える。一言で言うと思考作業の中断と言う課題であり、本発明は、思考作業を中断させない事を目標とする。
【0003】
根本的に文字入力とは、考えを文字にすると言う事であり、入力方法が、その思考作業を中断するような方法では成らないと考える。思考中断の代表例は、ボタンを探すと言う行為、また、ここにボタンがある・指はこのボタンの上にあると目線をボタンに移す事であり、その為にブラインドタッチの必要性が挙げられる。ブラインドタッチ、よく考えると、最重要ポイントは隣接したボタンへの移動である。それを実証する例えは、パソコンキーボードブラインドタッチで、(全角/半角のある)上の列に配置してある数字キーのブラインドタッチが行い難いと言う事が挙げられるだろう。この事を良く考えて頂きたい、場所も距離感も完全に判っていても、今押した斜め上のその上のボタン、馴染みの携帯電話でも、目線を切る、ブラインドタッチは出来てないと言う事である。隣接したボタン以外ブラインドタッチは、極めて難しいと言う事である。キーポイントが明らかになったと考える、指の移動は隣接したボタンへ。本発明は、母音キーを隣接した箇所へ配列する事で、今までに無かった、似ているが、大きく効果が違う携帯電話の文字入力を提供する。
【0004】
文字入力は、考えを文字にする事で思考作業を中断しては、と前記したが、もう1つ、文字入力とは、リズムであると考える。促音をローマ字入力に準じた、子音ボタンを重ねて入力しない発明に関して、例えば、”カット”・”キャッチ”促音を促音担当キーで入力し「カ」「ッ」「ト」では、リズム感が損なわれ、スムーズな入力が遮断されると考える。
いくら、そのお陰で、押す回数、指の移動が少なく済む入力方法であっても、カットはKATTО、キャッチはKYATTIのリズム、絶対削ってはならないポイントは、無くしては成らないと考える。本発明は、子音を重ねる事で、促音の入力を実現させる携帯電話の文字入力を提供する。
【0005】
これらは、気分的な、個々人の、感覚的な、そう思う人もいる的な人それぞれの考えと判断される場合、実際携帯電話、電卓、リモコン、パソコンキーなど指を動かす事で、これは、革新的な事柄だと判断できると考える。
【0006】
感覚的でない、課題として、多数の出願、公開されている、入力方法は、何か矛盾を抱えていたり、理解に苦しむような入力方法であることがあった。例えば子音担当ボタンで、か→が は→ば→ぱ とシフトする。同時に促音「っ」は、子音担当ボタンを二回押す。「タッチ」「タヂ」も同じ、と言うような課題・矛盾・問題があった。その解決方法として、機能キー、矢印キーを使う事で、それらは、成立させているが、それでは、利便性(指移動の多さなど)に大きな問題・課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
母音キーの位置を定めない。ローマ字入力に準じる入力方法である。子音+母音で、文字が成立している。ア行に関してもア行の子音を設定しているので、文字の成立は必ず、一打目子音二打目母音である。一打目の子音キーを取り囲むように、隣接したボタン・最も近い位置に有るボタンにフレキシブルに母音を担当するボタンを配列する事で、課題を解決する。
【0008】
本発明の配置・入力方法により、従来携帯電話において、十二ボタンの上にある、機能・矢印ボタンで行っていたカナ漢字変換も十二ボタンで行え、指移動の多さと言う課題を大きく解決する。
【0009】
また、要点になるのは、矛盾がなく、リーズナブルであると言う事である。全記しないが、例えば、マ行、ラ行の直前には促音が存在しないア行、ワ行には、拗音が存在しない、ア行、ナ行、マ行、ヤ行、ラ行、ワ行には、濁音が存在しないなど、日本語の特徴を踏まえた入力方法・配置にした事で課題を解決する。
【発明の効果】
【0010】
隣接したボタン以外のブラインドタッチは難しいと言う理念に従うと本発明では、ブラインドタッチを行い易い。入力方法というカテゴリーで何物にも勝る効果である。
【0011】
母音キーの位置を覚えなくて良い。指の移動が少なくて良い。
【0012】
カナ漢字変換も本12ボタン内で行う事で利便性が非常に高まる
【0013】
本発明、理念に基づいて、十五個のボタンに配列した場合完全二打で、文字入力ができる。全ての文字が、二打で、入力できる事は、最上級のボタンを押す回数が少なくて済むと言う効果を生じる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の配置を示す正面図である。
【図2】Aを1打目として押した瞬間の二打目に押し得る母音キーの配置図。
【図3】Kを1打目として押した瞬間の二打目に押し得る母音キーの配置図。
【図4】Sを1打目として押した瞬間の二打目に押し得る母音キーの配置図。
【図5】Tを1打目として押した瞬間の二打目に押し得る母音キーの配置図。
【図6】Nを1打目として押した瞬間の二打目に押し得る母音キーの配置図。
【図7】Hを1打目として押した瞬間の二打目に押し得る母音キーの配置図。
【図8】Mを1打目として押した瞬間の二打目に押し得る母音キーの配置図。
【図9】Yを1打目として押した瞬間の二打目に押し得る母音キーの配置図。
【図10】Rを1打目として押した瞬間の二打目に押し得る母音キーの配置図。
【図11】Wを1打目として押した瞬間の二打目に押し得る母音キーの配置図。
【図12】カナ漢字変換をしようとした時、変換キーを入力した瞬間のボタンの配置図
【図13】ローマ字入力に準じる子音+母音の二打で文字を成立させる入力における、一打目を押した瞬間の二打目で選択可能なボタンを十二個のボタンに配列した配置図。
【図14】変換キーを単独に設け、マ行、ラ行担当を一つのボタンにさせたキー配置図
【図15】ローマ字入力に準じる子音+母音の二打で文字を成立させる入力における、一打目を押した瞬間二打目を押した結果を表示した図。
【図16】ローマ字入力に準じる子音+母音の二打で文字を成立させる入力における、一打目を押した瞬間の二打目で選択可能なボタンを十五個のボタンに配列した配置図。
【図17】母音キーを定位置に配置せず其々の子音キーを取り囲むように配列した事により実現されるローマ字入力方式に準じる文字入力方法およびキー配置を十五個のボタンに配列した配置図。
【符号の説明】
【0015】
1 文字成立時(ローマ字入力に準じる子音+母音の二打で文字を成立させる入力における、一打目を押し、二打目を押した時)に二回押す事によって実現される変換キー
2 文字成立時に一回押す事によって読点、二回押す事によって句点を入力する読点句点キー
3 母音を担当する母音キーであり、固定した位置は無く、選ばれた子音キーによって、フレキシブに配置される
4 文字成立時に一回押す事によって実現される変換キー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ローマ字入力に準じる携帯電話の文字入力において、母音キーを固定した配置にしない、選択した子音キーを取り囲むように・子音キーに隣接した位置に母音を担当する母音キーを配列する配置、及びそれによって実現される入力法。
【請求項2】
ローマ字入力に準じる子音+母音の二打で文字を成立させる入力における、一打目の子音キー(A、K、S、T、N、H、M、Y、R、W)を押した瞬間、二打目として選択し得る母音キー(あ、い、う、え、お)を十二個のボタンに配列した配置。
(図2)Aを1打目として押した瞬間の二打目に押し得る母音キーの配置。
(図3)Kを1打目として押した瞬間の二打目に押し得る母音キーの配置。
(図4)Sを1打目として押した瞬間の二打目に押し得る母音キーの配置。
(図5)Tを1打目として押した瞬間の二打目に押し得る母音キーの配置。
(図6)Nを1打目として押した瞬間の二打目に押し得る母音キーの配置。
(図7)Hを1打目として押した瞬間の二打目に押し得る母音キーの配置。
(図8)Mを1打目として押した瞬間の二打目に押し得る母音キーの配置。
(図9)Yを1打目として押した瞬間の二打目に押し得る母音キーの配置。
(図10)Rを1打目として押した瞬間の二打目に押し得る母音キーの配置。
(図11)Wを1打目として押した瞬間の二打目に押し得る母音キーの配置。
【請求項3】
ローマ字入力に準じる子音+母音の二打で文字を成立させる入力における、一打目を押した瞬間の二打目で選択可能なボタンを十二個のボタンに配列した配置。(図15)促音は子音を重ねる、拗音を含む文字、小文字を含む文字、濁点を含む文字、長音を含む文字、空欄・スペース、クリア、リターン、記号は取り囲みに準じた配列にしてある配置、及びそれによって実現される入力法。
【請求項4】
ローマ字入力に準じる子音+母音の二打で文字を成立させる入力における、二打目の母音を押し、文字が成立した瞬間(または初めて、最初に文字を入力しようとしている時)の子音キーの選択し得る子音キーを十二個のボタンに配列した配置。(図12)
【請求項5】
ローマ字入力に準じる子音+母音の二打で文字を成立させる入力における、二打目の母音を押し、濁点・半濁点・小文字を含む文字に移行したい時は、三打目、四打目として濁点半濁点小文字ボタンを押す、濁点半濁点小文字ボタンは左列一段目にする配置。
【請求項6】
ローマ字入力に準じる子音+母音の二打で文字を成立させる入力における、二打目の母音を押し、読点・句点を入力したい時は、三打目、四打目として読点句点ボタンを押す、読点句点ボタンは右列四段目にする配置。
【請求項7】
変換キーを押した瞬間選択可能なボタンを十二個のボタンに配列した配置。(図13)変換キー入力後においては、右列三段目のボタンが文節伸キーに、左列三段目のボタンが文節縮キーに、中列四段目のボタンと中列二段目のボタンが選択キーに、中列三段目のボタンが確定キーとするボタンの配置。
選択キー入力後においては、右列三段目と左列三段目と中列四段目と中列二段目のボタンが選択キーに、左列四段目のボタンが変換候補全文字ひらがな選択キーに、右列四段目のボタンが変換候補全文字カタカナ選択キーに、中列三段目のボタンが確定キーとするボタン配置。
変換キー入力後、変換作業中においては、中列一段目のボタンが中止キーに、右列一段目のボタンが右カーソルキーに、左列一段目のボタンが左カーソルキーとするボタン配置。
【請求項8】
ローマ字入力に準じる子音+母音の二打で文字を成立させる入力における、一打目を押した瞬間の二打目で選択可能なボタンを十五個のボタンに配列した配置。(図15)促音は、子音を重ねる、小文字を含む文字、長音を含む文字、空欄・スペース、クリア、リターン、記号は取り囲みに準じた配列にしてある配置、及びそれによって実現される入力法。
【請求項9】
縦三列横四段という十二個のボタン配置において、変換キーを単独に設け、マ行、ラ行担当を一つのボタンにさせたキー配置。(図14)
Rを入力する為には右列三段目を二回押す事により実現、変換キーは中列四段目のボタンをそのまま一回押す事により実現させる事を特徴とした請求項1の配置、及びそれによって実現される入力法。
【請求項10】
縦三列横四段という十二個のボタン配置による、文字入力途中のキャンセルの方法 中列一段目のボタンを二回押す
【請求項11】
敬称の入力方法「け」の変換候補として、「さん・様・先生・君・氏・ちゃん・殿・部長・係長・おばさん」を含ませる事により、「け」を入力し、変換作業によって該当の敬称を選択、確定する。
【請求項12】
絵文字の入力方法「え」の変換候補として、絵文字を含ませる事により、「え」を入力し、変換作業によって該当絵文字を選択、確定する。
【請求項13】
変換キーの入力は、単独に配列されている配置では、一回、子音キーと
兼用されている場合は、二回押す事で変換キーの入力とする。
【請求項14】
以上の請求項を左右・上下対象にしたボタン配置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2006−23950(P2006−23950A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−200868(P2004−200868)
【出願日】平成16年7月7日(2004.7.7)
【出願人】(501168456)
【Fターム(参考)】