説明

水ポンピング動作が終了される必要がある時点を確定するようフローティング部材を有する飲料製造機

飲料製造機(1)は、飲料製造工程中に水を含有及び供給する水タンク(20)、及び水タンク(20)から水が出るようポンピングするポンプを有する。所定の時点においてポンピング動作を終了するよう、飲料製造機(1)は、ポンプ(40)に給電するポンピング回路(41)において配置されるスイッチ(64)、水タンク(20)において位置決めされるフロート(70)、及びフロート(70)に対して取り付けられる結合アーム(71)を有する。ポンピング動作中、水タンク(20)における水レベル(21)が所定の最低レベルを上回る際、結合アーム(71)は、フロート(70)をスイッチ(64)に対して結合し、スイッチ(64)は、閉位置において保持される。しかしながら、水レベル(21)が最低レベルに達し次第、スイッチ(64)に対するフロート(70)の結合は失われ、スイッチ(64)は開位置に戻るよう切り替わる。その結果、ポンピング動作が終了される。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ある量の液体をディスペンスする装置に係る。当該装置は、
・ 液体を含有するタンク;
・ 該タンクから液体が出るようポンピングするポンプ;
・ 該ポンプに給電するようポンピング回路を有する給電回路;及び、
・ ポンピング回路において配置され、ポンピング回路を遮断すること又は閉じることができる、スイッチング装置、
を有する。
【0002】
本発明は特に、所定の量の飲料を供給するよう適切である飲料製造機に係る。
【背景技術】
【0003】
一般的に、飲料製造機は、例えばある量の水及びある量の飲料抽出物に基づいて飲料を作るよう適合される装置である。水は、飲料抽出物を介して案内される。また、ある量の水及びある量の飲料濃縮物に基づいて飲料を作るよう適合され、水及び飲料濃縮物が混合される装置も周知である。飲料製造機は、温かい飲料を供給することができるよう水を加熱する手段を備えられ得る。
【0004】
飲料製造機が操作される際、飲料を作る工程を実行するよう必要とされるある量の水は、飲料製造機の水タンクから出るようポンプされる。通常、この水タンクは取外し可能に配置されるため、飲料製造機のユーザは、容易に水タンクを取って水で充填する。ポンピング動作は、ポンプを用いて行なわれ、飲料製造機の給電回路は、ポンプに給電するポンピング回路を有する。ポンピング回路が閉じられる際には、ポンプはポンピング動作を行ない、ポンピング回路が遮断される際には、ポンピング動作は終了される。ポンピング回路を閉じること又は遮断することを目的として、飲料製造機は、少なくとも1つのスイッチング装置を有する。
【0005】
飲料製造機を作る工程において、ある量の抽出可能な材料又は濃縮物に関して該工程において使用されるある量の水は、重要なファクタである。例えば、ある量の挽かれたコーヒー豆及び熱水に基づいてコーヒーを調製する工程の場合、挽かれたコーヒー豆の量と該挽かれたコーヒー豆を介して案内される熱水の量との間の比率は、コーヒーの濃さと香りを決定する。したがって、挽かれたコーヒー豆を介して案内される熱水の量が正確に制御されることは、重要である。
【0006】
所定の量の抽出可能な材料又は所定の量の濃縮物に基づいて温かい飲料を調製することを目的として使用される水の量を制御する方法は、既知である。多くの場合において、飲料製造機は、ポンプを作動させるよう適合される制御回路を備えられ、ポンプが作動される全時間が所定の量の水を示す所定の時間に対応するようにされる。
【0007】
例えば、US 6 000 317(特許文献1)は、冷水を含有する水容器、ある量の水を加熱する加熱チャンバ、及び、水を容器から加熱チャンバを介してフィルタ装置までポンピングするポンプを有する、コーヒーメーカーを開示する。コーヒーメーカーの稼働中、ポンプの作動は制御装置によって制御される。該特許文献1においては、容器の全内容が煎出される場合、水の欠如に反応するセンサが適用され得、このセンサの信号がポンプの動作の完了に繋がる、ことが留意される。更には、該特許文献1において、容器からの水の一部のみを使用することによってコーヒーを調製するようコーヒーメーカーを使用することが望まれる場合、コーヒーメーカーは、煎出を所望される量のコーヒーを制御装置に入力するよう制御セレクタを備えられ得る、ことが留意される。かかる場合、流れ検出器は、容器とフィルタ装置との間の流れ経路において備えられ得、コーヒーを調製する工程中の水の全流れを測定する。制御装置は、所望される流れが行なわれている際にポンプを停止させる。あるいは、ポンプの稼働時間は、煎出を所望されるコーヒーの量に依存して制御される、ことが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】US 6 000 317
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
コーヒーを調製する工程において使用される水の量を制御する上述された既知の方法は、一方では優れた結果をもたらし得るが、かかる方法は、他方ではコーヒーメーカーにおいて比較的高価な構成要素の適用を必要とする。したがって、本発明は、飲料を製造する工程において使用されるある量の水を正確に制御するよう適合され、且つそれを行なうよう高価な構成要素を備えられる必要がない装置を与える、ことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述の目的は、ある量の液体をディスペンスする装置によって達成される。当該装置は、
・ 液体を含有するタンク;
・ 該タンクから液体が出るようポンピングするポンプ;
・ 該ポンプに給電するようポンピング回路を有する給電回路;
・ ポンピング回路において配置され、ポンピング回路を遮断すること又は閉じることができ、ポンピング回路を遮断するよう開位置までバイアスされる、スイッチング装置;及び、
・ タンクにおける液体のレベルが所定の最低レベルを上回る際にスイッチング装置を閉位置において維持するようスイッチング装置に作用するよう適合される手段、
を有する。
【0011】
本発明に従った装置において、ポンピング回路を遮断する又は閉じるスイッチング装置は、開位置に対してバイアスされる。装置によってディスペンスされる液体がタンクにある限りスイッチング装置を閉位置にすることを目的として、装置は、タンクにおける液体のレベルが所定の最低レベルを上回る際にスイッチング装置を閉位置において維持するようスイッチング装置に作用するよう適合される手段、を有する。望ましい一実施例において、かかる手段は、フローティング部材と該フローティング部材に対して取り付けられる結合部材との組合せを有する。フローティング部材は、タンクにおいて位置決めされ、少なくとも部分的に液体に挿入されるよう意図される。フローティング部材がタンクにおいて位置付けられるレベルを確定するタンクにおける液体のレベルが所定の最低レベルを上回る場合、結合部材は、フローティング部材をスイッチング装置に対して結合することができる。
【0012】
ポンピング動作中、液体は、タンクから出るようポンプされ、結果としてタンクにおける液体のレベルは、次第により低くなる。この事実に基づき、ポンピング動作が終了される瞬間(moment)は、正確に確定され得る。これは、かかる瞬間が、液体の損失の結果としてタンクにおける液体のレベルが所定の最低レベルに到達する瞬間であり得るため、である。
【0013】
タンクにおける液体のレベルが所定の最低レベルを上回る限り、フローティング部材は、結合部材を用いてスイッチング装置に対して結合されるよう十分に高いレベルにある。この状況において、フローティング部材の重量の影響を受けて、スイッチング装置を閉位置において維持すること、及び開始され次第ポンプを作動させ続けることは可能である。ポンピング動作中の特定の瞬間において、タンクにおける液体のレベルは、所定の最低レベルに達する。その瞬間において、スイッチング装置に対するフローティング部材の結合が失われるため、液体のレベルは、それ以上低くならず、その結果としてスイッチング装置は、開位置に戻ってポンピング回路を遮断するため、ポンプは作動を停止する。
【0014】
本発明に従った装置が作動される度に、液体は、液体のレベルが所定の最低レベル、即ちスイッチング装置に対するフローティング部材の結合が失われるレベルに到達するまで、タンクからポンプされる。タンクから外にポンプされる液体の量は、タンクにおいて存在している液体の全量から液体の所定の最低レベルに関連付けられる液体の量を引いたものと同等である。したがって、タンクから外にポンプされる液体の量は、装置のユーザによって確定され得るタンクにおける液体の初期レベルに関連する。実際的な一実施例において、タンクは、レベル表示を備えられ、液体の最低レベル、及び装置がディスペンスし得る液体の多種の量に直接関連付けられる液体の他の所定のレベルを示す。
【0015】
タンクから外にポンプされる液体の量は、例えば上述された通りフローティング装置及び結合部材を適用することによって、機械的に制御されるため、本発明に従った装置において高価な制御構成要素を適用する必要はない。適切な量の液体が確実にタンクから外にポンプされるために装置のユーザがするべきことは、タンクを適正なレベルまで充填することのみである。ポンピング動作が開始される際、液体は、タンクから外にポンプされ、タンクにおける液体のレベルは、液体のレベルが所定の最低レベルに到達するまで、次第により低くなる。その瞬間、ポンピング動作は、自動的に終了される。故に、装置が作動される度に、タンクにおける液体のレベルは、同一の所定の最低レベルまで低減される。
【0016】
フローティング部材と結合部材との組合せを有する装置の実際的な一実施例において、装置は更に、ストップ部を有する。該ストップ部は、タンクに対して固定位置において配置され、結合部材と接触する役割を有し、且つ、結合アームがスイッチング装置に対するフローティング部材の結合を確立するにはフローティング部材が位置付けられるレベルが低すぎる際に、周囲にチルトするよう結合部材に対する基部を構成する役割を有する。例えば、結合部材は、フローティング部材が少なくとも部分的にタンクにおける液体に挿入される際、実質的に水平方向において延在するアームを有し得る。かかる場合、ストップ部は、タンクの上方リムによって構成され得、結合部材とフローティング部材との組合せは、タンクにおける液体のレベルが所定の最低レベルに達する場合に結合部材のアームがタンクの上方リムに接触し次第、チルトし始める。その瞬間、ポンピング回路において配置されるスイッチング装置に対するフローティング部材の結合は失われ、スイッチング装置は、開位置に戻るよう切り替わり、それによってポンピング回路を遮断する。
【0017】
望ましい一実施例において、本発明に従った装置は更に、アクチュエータ及びバイアス手段を有する。該アクチュエータは、スイッチング装置に作用するよう適合され、また、スイッチング装置を閉位置において維持するアクティブ位置とスイッチング装置が開位置にあるようにするパッシブ位置との間において可動に配置される。バイアス手段は、アクチュエータをパッシブ位置までバイアスする。結合部材の一部は、アクチュエータを係合するよう適合される。パッシブ位置にバイアスされるアクチュエータの存在により、タンクが充填されて装置に設置された直後にポンプが作動し始める状況は、避けられる。その代わり、アクチュエータは、まずアクティブ位置に動かされる必要がある。この追加的な段階は、装置から液体を受ける容器が設置されたか否かを確認する機械を装置のユーザに与える。更には、装置が液体を加熱する加熱手段を有する場合、ユーザは、加熱工程が終了しているか否かを確認し得る。
【0018】
フローティング部材及び結合部材を有する装置の実施例において、アクチュエータがアクティブ位置に対して動かされ、且つタンクにおける液体のレベルが所定の最低レベルを上回る際、結合部材は、アクチュエータを介してフローティング部材をスイッチング装置に対して結合する。かかる状況において、フローティング部材の重量は、バイアス手段に反して作用し、アクチュエータは、スイッチング装置を閉位置において維持するようアクティブ位置において保持される。結合部材とアクチュエータとの間の係合を単純且つ安価に確立することを目的として、アクチュエータは、結合部材の一部を受容するよう凹部を有し得る。
【0019】
バイアス手段は、適切な手段を有し得る。有利な一実施例において、バイアス手段は、コイルスプリングを有する。該コイルスプリングは、アクチュエータの一部の周囲に巻かれ、アクチュエータの肥厚部とアクチュエータが延在する装置の固定配置部材との間において延在する。このようにして、バイアス手段が多くの空間を必要としない、信頼性の高い構造が獲得される。このことは、例えば飲料製造機である家庭用電気器具においては大変有利である。
【0020】
望ましくは、アクチュエータは、バイアス手段の動作に反して(against)、パッシブ位置からアクティブ位置まで動くよう手動で操作可能である。例えば、手動で操作可能であるノブは、アクチュエータの一端において配置され得る。このようにして、ユーザは大変容易に、アクチュエータを取り扱い、また、ポンピング動作を開始することを所望する場合にアクチュエータをアクティブ位置にする。実際には、ユーザは、ノブを押圧し、再度ノブを解放する必要があるのみである。フローティング部材及び結合部材を有する装置の実施例において、タンクにおける液体のレベルが所定の最低レベルを上回る場合に、フローティング部材は、アクチュエータに対して結合され、ノブは、開始されるポンピング動作の結果として所定の最低レベルが到達されるまで、押圧された位置において留まる。タンクにおける液体のレベルが所定の最低レベルより低い場合、結合部材がアクチュエータを係合することができないため、ポンピング動作は、ユーザがノブを解放し次第停止し、アクチュエータはすぐに、バイアス手段の影響を受けてパッシブ位置に復帰する。
【0021】
アクチュエータがパッシブ位置からアクティブ位置まで動くよう手動で操作可能である際、本発明に従った装置のユーザは、タンクにおける液体のレベルが所定の最低レベルを下回った場合でも、容易にポンプを作動させる。ユーザは、アクチュエータをアクティブ位置において維持することによってスイッチング装置を閉位置に単純に維持し得る。即ち、ユーザは、タンクにおける液体のレベルが所定のレベルを上回る際にスイッチング装置を閉位置に維持する手段及びバイアス手段の影響を受けて、ポンプの動作の自動制御をバイパスする(bypass the automatic control)ことができる。追加的な電源スイッチ等は、必要とされない。アクチュエータを適用することに起因する追加的な可能性は、例えば多量の酢及び水が装置を介して案内されるカルク(calc)洗浄工程を装置において行なうことを目的として、有用であり得る。
【0022】
本発明に従った装置は、温かい液体を供給することを目的として使用されるよう適切であり得る。かかる場合、装置は、液体を含有する内部空間及び液体に対して熱を供給する加熱手段を有するボイラーを有し得る。液体が適正な温度に加熱される前にポンプが開始される状況を避けるよう、ポンピング回路は、追加的なスイッチング装置と、ボイラー内部に存在する液体の温度を検出する検出部材との組合せを有し得る。スイッチング装置は、液体の温度がスイッチング装置の設定点を下回る際にポンピング回路を遮断するよう作動される。
【0023】
装置が上述された加熱手段を有するボイラーを有する場合、装置は更に、ボイラーの加熱手段に給電する加熱回路を有する。該加熱回路は、装置の給電回路の一部である。したがって、加熱回路又はポンピング回路を閉じるためのスイッチング装置を有することは、可能である。このスイッチング装置は、単極双投(double−throws)サーモスタットであり得、例えば、加熱工程が終わって液体が適正な温度になる前にポンピング回路を閉じるようにさせない。故に、かかるサーモスタットが適用される際、ポンピング動作の時期尚早の開始を避けるようポンピング回路において追加的なスイッチング装置を使用する必要はない。
【0024】
望ましくは、ボイラー及びボイラー内部に存在する液体を加熱する加熱手段を有する装置において、加熱工程は、適切な温度が達成された際に自動的に終了される。これは、加熱回路において配置されるスイッチング装置を使用することによって実現され得る。該スイッチング装置は、加熱回路を遮断すること又は閉じることができ、ボイラー内部に存在する液体の温度を検出する検出部材との組合せにおいて使用され、また、液体の温度がスイッチング装置の設定点を上回る場合に加熱回路を遮断するよう適合される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の第1の望ましい実施例に従った飲料製造機の構成要素及び電気回路を概略的に図示する。
【図2】飲料製造機の電気回路において配置されるスイッチング装置が閉位置にある、図1中に示される飲料製造機の複数の構成要素を概略的に図示する。
【図3】スイッチング装置が開位置にある、図2中に示される飲料製造機の同一の構成要素を図示する。
【図4】本発明の第2の望ましい実施例に従った飲料製造機の構成要素及び電気回路を概略的に図示する。
【図5】飲料製造機の電気回路において配置されるスイッチング装置が閉位置にある、図4中に示される飲料製造機の複数の構成要素を概略的に図示する。
【図6】スイッチング装置が開位置にある、図5中に示される飲料製造機の同一の構成要素を図示する。
【図7】本発明の第3の望ましい実施例に従った飲料製造機の構成要素及び電気回路を概略的に図示する。
【図8】本発明の第4の望ましい実施例に従った飲料製造機の構成要素及び電気回路を概略的に図示する。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の上述された態様及び他の態様は、以下に記載される本発明に従った装置の実施例を参照して明らかに説明される。
【0027】
本発明はこれより、図面を参照してより詳細に説明される。図中、同等又は同様の部分は、同一の参照符号によって示される。
【0028】
図1は、本発明の第1の望ましい実施例に従った、以下において第1の飲料製造機1と称される飲料製造機1の構成要素20,30,40,50及び電気回路60を概略的に示す。この飲料製造機1は、熱水及びある量の挽かれたコーヒー豆に基づいてコーヒーを作るよう適切であるが、このことは、飲料製造機1が他の温かい飲み物を調製するようにも適切であり得るという事実を変えるものではない。第1の飲料製造機1の構成要素20,30,40,50及び電気回路60に加えて、図1はまた、飲料製造機1からコーヒーを受けるカップ等である容器10を示す。
【0029】
第1の飲料製造機1は、水を含有する水タンク20、水を含有する内部空間31及び水に対して熱を供給する加熱素子32を有するボイラー30、水を水タンク20からボイラー30までポンピングする電気ポンプ40、及び、挽かれたコーヒー豆を受容及び収容する密封可能な煎出チャンバ50を有する。
【0030】
ユーザが第1の飲料製造機1を使用してある量のコーヒーを作ることを所望する際、ユーザは、ある量の挽かれたコーヒー豆を煎出チャンバ50へと入れ、飲料製造機1を始動させる。コーヒーを作る工程における第1の段階として、ボイラー30内部の水は、加熱素子32を用いて加熱される。水の温度が所定のレベルに到達した際、ポンプ40が自動的に始動され、冷水は、水タンク20からボイラー30まで運搬され、熱水は、ボイラー30から煎出チャンバ50まで運搬される。工程において、コーヒーをいれる工程における第2の段階として、煎出チャンバ50内部において、熱水とある量の挽かれたコーヒー豆との間の相互作用が起きる。結果として、温かいコーヒーが得られ、煎出チャンバ50からカップ10へと流れる。コーヒーを作る工程において使用される水の量は、使用される挽かれたコーヒー豆の量に対して適合される。図1中、第1の飲料製造機1を介する水の経路は、破線で概略的に示される。所定の量の水が飲料製造機1を介して案内された際、ポンプ40は、自動的に停止される。
【0031】
第1の飲料製造機1の電気回路60は、複数の構成要素を有し、該構成要素は、飲料製造機1の上述された操作が制御される方途に関する以下の説明において明らかにされる。
【0032】
電気回路60は、電気回路60をメイン電源ラインに対して接続するようメインスイッチ61を有する。該電源スイッチは、図1中参照符号Lで示される。
【0033】
更には、電気回路60は、通常閉サーモスタット62を有する。該サーモスタットは、ボイラー30内部の水の温度を検出する検出部材62aを有する。サーモスタット62は、加熱回路33を開閉するよう適合される。該加熱回路は、電気回路60の一部であり、ボイラー30の加熱素子32に対して電力を供給する役割を有する。飲料製造機1のユーザがメインスイッチ61を閉じた際、ボイラー30内部の水は、水の温度がサーモスタット62の設定点に対応するレベルに到達するまで加熱される。その瞬間、サーモスタット62は、開位置に自動的に切り替わり加熱回路33は遮断され、加熱素子32に対する電源供給は停止する。
【0034】
上述されたメインスイッチ61及び通常閉サーモスタット62に加えて、第1の飲料製造機1の電気回路60は、通常開サーモスタット63を有する。該サーモスタットとは即ち、サーモスタット63の検出部材63aによって検出される温度がサーモスタット63の設定点を超える際に閉位置に切り替わるサーモスタット63、である。通常開サーモスタット63は、ポンピング回路41において配置される。該ポンピング回路は、電気回路60の一部であり、ポンプ40に対して電力を供給する役割を有する。ボイラー30内部の水の温度が通常開サーモスタット63の設定点に到達している際、サーモスタット63は、閉位置に切り替わる。
【0035】
通常開サーモスタット63に加えて、他のスイッチング装置、即ち開位置に対してバイアスされる電源スイッチ64は、ポンピング回路41において配置される。電源スイッチ64の位置は、フロート70とフロート70に対して取り付け得られる結合アーム71との組合せを用いて制御される。フロート70は、水タンク20において配置され、水において少なくとも部分的に挿入されるよう意図される。水タンク20、電源スイッチ64、フロート70、及び結合アーム71は、図2及び3においてより詳細に示される。
【0036】
フロート70が水タンク20において存在する水に挿入されるため、フロート70が位置決めされるレベルは、水のレベル(水位)21に依存する。水位21が図1においてL minで示される最低レベルを上回る際、結合アーム71は、電源スイッチ64まで延在し、結合アーム71の端部72は、電源スイッチ64に接触する。この結合アーム71の位置において、フロート70の重量の影響を受けて、電源スイッチ64は閉位置にされる。図2は、電源スイッチ64の閉位置を概略的に示し、フロート70がどのように結合アーム71を介して電源スイッチ64に対して結合されるかを図示する。
【0037】
水位21が最低レベルにある際、結合アーム71は、水タンク20の上方リム22に接触し、結合アーム71は、フロート70の重量の影響を受けて接触箇所の周囲にチルトする。この状況において、結合アーム71の端部72は、もはや電源スイッチ64に接触することはできず、電源スイッチ64は開位置に切り替わる。図3は、電源スイッチ64の開位置を概略的に示し、結合アーム71が水タンク20の上方リム22における接触箇所の周囲にどのようにチルトされるかを図示する。
【0038】
フロート70及び結合アーム71の図示される例は、電源スイッチ64の位置とフロート70が水タンク20において位置決めされるレベルとの間において接続を確立するための本発明の範囲内に存在する多くの可能性の1つに過ぎない。
【0039】
第1の飲料製造機1が作動される際、ボイラー30における水を加熱する工程が終わり、且つ通常開サーモスタット63が閉位置に切り替わった後には、2つの異なる状況が発生し得る。
【0040】
第一に、水タンク20の水位21が最低レベルを上回る、ことは可能である。その状況において、フロート70は、結合アーム71を介して電源スイッチ64に対して結合され、電源スイッチ64は閉じられる。その結果として、ポンピング回路41が閉じられ、ポンプ40が始動される。ポンピング動作の影響を受けて、水は第1の飲料製造機1を通って動かされ、冷水は水タンク20からボイラー30まで運搬され、熱水はボイラー30から煎出チャンバ50まで運搬される。その瞬間に電源スイッチ64に対するフロート70の結合が失われるため水タンク20における水位21が最低レベルに到達するまで、ポンピング動作は続き、電源スイッチ64は開位置に戻るよう切り替わるため、ポンピング回路は遮断される。
【0041】
第二に、水タンク20における水位21が最低レベルを下回る可能性がある。その状況においては、電源スイッチ64は開位置に有り、ポンプ40は作動され得ない。ポンピング回路41は、水タンク20が十分な量の水で充填された後にのみ閉じられる。水位21が最低レベルを上回るため、結合アーム71は、電源スイッチ64に対するフロート70の結合を確立することができる。
【0042】
第1の飲料製造機1が適用される際、ポンピング動作が完了される瞬間は、タンク22における水位21が最低レベルに到達する瞬間であり、電源スイッチ64に対するフロート70の結合が失われる。この事実に基づき、飲料製造機1のユーザは、ポンピング動作中に水タンク20から外にポンプされる水の量を事前に知る。これは、この水の量が最低レベルを上回る量と同等であるためである。図1において概略的に示す通り、水タンク20は、複数のレベルL1,L2,...,Lxを示すレベル表示を備えられる。挽かれたコーヒー豆の量に依存してコーヒーを作る特定の工程を目的として、ユーザは、水位21が適切なレベルになるまで水タンク20を充填する。飲料製造機1の作動中、水は、水位21が最低レベルまで低下するまで水タンク20から出るようポンプされる。その瞬間、ポンピング動作は自動的に終了される。このようにして、コーヒーを作る工程において使用される水の量は、高度な制御システムを必要とすることなく、正確に制御される。
【0043】
図4は、本発明の第2の望ましい実施例に従った飲料製造機2の構成要素20,30,40,50及び電気回路60を概略的に示す。該飲料製造機2は、以下において第2の飲料製造機2と称される。
【0044】
第2の飲料製造機2は、第1の飲料製造機1に大幅に類似し、水タンク20、ボイラー30、ポンプ40、及ぶ煎出チャンバ50を有する。更には、第2の飲料製造機2の電気回路60は、第1の飲料製造機1の電気回路60と同一である。2つの飲料製造機1,2の間の差異は、第2の飲料製造機2が電源スイッチ64の位置を制御するよう追加的な構成要素75を有する、ことである。この構成要素75及びその機能は、これより図5及び6を参照してより詳細に説明される。
【0045】
特には、追加的な構成要素75は、電源スイッチ64に接触する端部76を有する棒状アクチュエータ75である。アクチュエータ75は、飲料製造機2において可動に配置され、飲料製造機2の固定配置筐体部材15を介して延在する。電源スイッチ64に接触する端部76の近くにおける位置において、アクチュエータ75は、凹部78を備える受容部材77を有する。該凹部は、結合アーム71の一端72を受容する役割を有する。ノブ80は、他端79において、アクチュエータ75上に配置される。更には、コイルスプリング85は、筐体部材15とノブ80との間において延在するアクチュエータ75の一部の周囲に巻かれる。
【0046】
アクチュエータ75は、2つの極端位置の間において可動である。該極端位置とは即ち、アクチュエータ75の受容部材77が筐体部材15に接して静止し(rests against)、且つアクチュエータ75が電源スイッチ64を開位置にさせるパッシブ位置、及び、電源スイッチ64が閉じられるアクティブ位置である。アクチュエータ75は、コイルスプリング85を用いてパッシブ位置までバイアスされる。他の適切なバイアス手段が本発明の範囲内において適用され得る、ことは理解されるべきである。
【0047】
アクチュエータ75がパッシブ位置からアクティブ位置まで動かされる際、アクチュエータ75は、スイッチ64が閉じられるまで、電源スイッチ64の方向においてコイルスプリング85の動作に反して動かされる。ノブ80を用いて、アクチュエータ75は手動で操作可能であるため、飲料製造機2のユーザは、アクチュエータ75の位置及び電源スイッチ64の関連付けられる位置を画定し得る。ユーザがノブ80を押圧する際、アクチュエータ75はアクティブ位置まで動かされ、電源スイッチ64は閉位置にされる。ユーザがノブ80を解放する際、水タンク22における水位21が最低レベルを上回らず且つ結合アーム71の端部72が受容部材77によって受容されない限り、アクチュエータ75は、コイルスプリング85の影響を受けてパッシブ位置まで戻るよう動く。かかる場合、フロート70は、アクチュエータ75に対して結合され、アクチュエータ75は、アクティブ位置において維持される。フロート70の重量は、コイルスプリング85の動作に対して作用する。アクチュエータ75のアクティブ位置は、水タンク20における水位21最低レベルに達するまで保持される。その瞬間、結合アーム71の端部72は、受容部材77から離れるようチルトし、アクチュエータ75は、コイルスプリング85の影響を受けてパッシブ位置まで戻るよう動かされる。
【0048】
完全性を有するよう、図5は、アクチュエータ75がアクティブ位置にあり、且つフロート70が結合アーム71を介してアクチュエータ75に対して結合される状況を示す、ことが留意される。図6は、アクチュエータ75がパッシブ位置にあり、且つ結合アーム71がチルトされた位置にある状況を図示し、アクチュエータ75に対するフロート70の結合は失われる。図5に示される状況においては、電源スイッチ64は閉位置にある一方、図6に示される状況においては、電源スイッチ64は開位置にある。後者の状況において、結合アーム71は、水タンク20の上方リム22に接触し、接触箇所の周囲にチルトされる。
【0049】
上述されたアクチュエータ75を有する第2の飲料製造機2が適用され、且つボイラー30における水を加熱する工程が終了した際、ポンピング動作は、自動的に開始されない。これは、飲料製造機2のユーザがノブ80を押圧する際にのみかかる動作が開始されるため、である。結果として、コーヒーを受けるよう適所にカップ10を置き、適正なレベルまで水タンク20を充填し、挽かれたコーヒー豆を煎出チャンバ50に入れる、等である準備作業が行なわれる必要がある場合、加熱工程とポンピング工程との間でユーザは、それらを行なう時間を有する。
【0050】
第2の飲料製造機2が手動で操作可能なアクチュエータ75を有するという事実に基づき、ユーザは、たとえ水タンク22における水位21が最低レベルを下回る際でも、ポンプを作動させる可能性を有する。かかる場合、ユーザは、ノブ80を押圧位置において維持するべきである。このバイパス(bypass)を有するこの選択肢は、飲料製造機2を洗浄するよう並びに/あるいはそれから石灰質を除くよう、飲料製造機2を洗浄する工程等であるコーヒーを作る工程とは別の工程を行なう場合に有利である。
【0051】
図7は、本発明の第3の望ましい実施例に従った飲料製造機3の構成要素20,30,40,50及び電気回路60を示す。該飲料製造機3は、以下において第3の飲料製造機3と称される。
【0052】
第3の飲料製造機3は、第2の飲料製造機2に大幅に類似する。かかる2つの飲料製造機2,3の間の唯一の差異は、第3の飲料製造機3が通常開サーモスタット63を有さないという事実、及び、通常閉サーモスタット62がボイラー30内部の水の温度を検出する検出部材65aを有する単極双投サーモスタット65に置き換えられるという事実に存在する。このようにして、加熱工程が終了する前にポンプ40を開始することに対する保護は更に向上され、単極双投サーモスタット65と同様に、ポンプ40は加熱工程が終了した際にのみ開始され得る
図8は、本発明の第4の望ましい実施例に従った飲料製造機4の構成要素20,30,40,50及び電気回路60を概略的に示す。以下において、飲料製造機4は、第4の飲料製造機4と称される。
【0053】
第4の飲料製造機4は、第3の飲料製造機3に大幅に類似する。かかる2つの飲料製造機4,3の間の唯一の差異は、第4の飲料製造機4が双投サーモスタット65の代わりに通常の単投サーモスタット62を有する、という事実にある。通常の単投サーモスタット62を使用することは、加熱工程に対する連絡(communication)がユーザにとって明確であれば最もコスト効果の高い解決法であり、ボイラー30における加熱工程が終了する前にユーザがポンピング動作を誤って開始する危険性はない。前述された連絡は、光等を用いるなんらかの適切な方途において実現され得る。
【0054】
本発明の範囲は上述された例に制限されず、その複数の補正及び修正は、添付の請求項に定義付けられる本発明の範囲から逸脱することなく可能である、ことが当業者には明らかである。本発明は図面及び説明において詳細に図示及び記載されてきたが、かかる図及び説明は、制限的ではなく、例証又は典型例と考えられるべきである。本発明は、開示される実施例に制限されない。
【0055】
開示された実施例に対する他の変形は、図面、明細書、及び添付の請求項から、本発明を実行する当業者によって理解及び達成され得る。請求項において、「有する」という語は、他の段階又は要素を除外するものではなく、単数を示す語は、その複数の存在を除外するものではない。特定の方策が相互に異なる従属請求項において列挙されるという単なる事実は、かかる方策の組合せが有利に使用され得ない、ことを示すものではない。請求項中の参照符号は、本発明の範囲を制限するものとして解釈されるべきではない。
【0056】
上述及び図示された飲料製造機1,2,3,4は、コーヒーを作るのに適切であるよう説明されているが、本発明は、必ずしもコーヒーである必要がない温かい飲料を調製するよう適合される他の飲料製造機にも適用可能である、ことが理解されるべきである。本発明は、多量の熱水をディスペンスするよう適合される装置、即ち電気湯沸かし器又はそれと同様な物においても適用可能である。かかる装置は、水を加熱する工程を実行するようにのみ適合され、飲料を調製するようある量の抽出可能な材料を介して水を案内する工程を実行するものではない。一般的に本発明に従った装置は、温かい液体又は冷たい液体であり得る多量の液体をディスペンスするよう適合される装置であり得る。
【0057】
図示される例において、フロート70と結合アーム71との組合せは、ポンピング動作が終了される必要がある適正な瞬間を機械的な方途で確定することを目的として適用される。本発明の範囲内において、他の可能性は実現可能である。例えば、バネ付きの水タンク20が適用され得る。水タンク20において存在する水の量に直接関連付けられる水タンク20の重量が所定の最低レベルに到達し次第、ポンピング回路41において配置される電源スイッチ64は、開位置に切り替わるようにされ得、水タンク20は、スプリングの影響を受けて動かされる。
【0058】
上述において開示されている飲料製造機1,2,3,4は、飲料を作る工程の間に水を含有し且つ供給する水タンク20、及び水タンク20から水が出るようポンピングするポンプ40を有する。所定の時点においてポンピング動作を終了させるよう、飲料製造機1,2,3,4は、ポンプ40に給電するポンピング回路41において配置される電源スイッチ64、及び、水タンク20において位置決めされるフロート70とフロート70に対して取り付けられる結合アーム71との組合せを有する。ポンプ40が開始されると、水タンク20における水位21が所定の最低レベルを上回っている限り、ポンピング動作は維持される。結合アーム71は、フロート70をアクチュエータ75を介して電源スイッチ64に対して直接的又は間接的に結合することができ、その結果としてスイッチ64は、閉位置において保持される。しかしながら、水タンク20における水位21が最低レベルに達し次第、電源スイッチ64に対するフロート70の結合は失われ、スイッチ64は、開位置に戻るよう切り替わる。かかる特定の時点において、ポンピング回路41は遮断され、ポンピング動作は終了される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ある量の液体をディスペンスする装置であって:
・ 前記液体を含有するタンクと;
・ 該タンクから前記液体を出すようポンピングするポンプと;
・ 該ポンプに給電するようポンピング回路を有する給電回路と;
・ 前記ポンピング回路において配置され、前記ポンピング回路を遮断すること又は閉じることができ、前記ポンピング回路を遮断するよう開位置までバイアスされる、スイッチング装置と;
・ 前記タンクにおける前記液体のレベルが所定の最低レベルを上回る際に前記スイッチング装置を閉位置において維持するよう前記スイッチング装置に作用するよう適合される手段と、
を有する装置。
【請求項2】
前記タンクにおいて位置決めされ、前記液体において少なくとも部分的に挿入されるよう意図される、フローティング部材と;
前記フローティング部材に対して取り付けられ、前記タンクにおける前記液体のレベルが所定の最低レベルを上回る際に前記スイッチング装置に対して前記フローティング部材を結合することができる、結合部材と、
を有する請求項1記載の装置。
【請求項3】
ストップ部を更に有し、
該ストップ部は、前記タンクに対して固定位置において配置され、前記結合部材と接触し且つ前記タンクにおける前記液体の前記レベルが前記所定の最低レベルを下回る際に周囲にチルトするよう前記結合部材に対する基部を構成する役割を有する、
請求項2記載の装置。
【請求項4】
前記スイッチング装置に作用するよう適合され、前記スイッチング装置を閉位置において維持するアクティブ位置と前記スイッチング装置が前記開位置にあるようにするパッシブ位置との間において可動に配置される、アクチュエータと;
該アクチュエータを前記パッシブ位置に対してバイアスする、バイアス手段と、
を有し、
前記結合部材の一部は、前記アクチュエータを係合するよう適合される、
請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の装置。
【請求項5】
前記アクチュエータは、凹部を有し、
該凹部は、前記タンクにおける前記液体のレベルが所定の最低レベルを上回る際に前記スイッチング装置を閉位置において維持するよう前記スイッチング装置に作用するよう適合される前記手段の一部を受容する、
請求項4記載の装置。
【請求項6】
前記バイアス手段は、コイルスプリングを有し、
該コイルスプリングは、前記アクチュエータの一部の周囲に巻かれ、また、前記アクチュエータの肥厚部と前記アクチュエータが延在する当該装置の固定配置部材との間において延在する、
請求項4又は5記載の装置。
【請求項7】
前記アクチュエータは、前記バイアス手段の動作に反して、前記パッシブ位置から前記アクティブ位置まで動くよう手動で操作可能である、
請求項4乃至6のうちいずれか一項記載の装置。
【請求項8】
手動で操作可能なノブは、前記アクチュエータの一端において配置される、
請求項7記載の装置。
【請求項9】
前記液体を含有する内部空間及び前記液体に対して熱を供給する加熱手段を有するボイラー、を更に有し、
前記ポンピング回路は、前記ボイラー内部において存在する液体の温度を検出するよう検出部材と追加的なスイッチング装置との組合せを有し、該組合せは、前記液体の前記温度が前記スイッチング装置の設定点を下回る際に前記ポンピング回路を遮断するよう適合される、
請求項1乃至8のうちいずれか一項記載の装置。
【請求項10】
前記液体を含有する内部空間及び前記液体に対して熱を供給する加熱手段を有するボイラーと;
当該装置の前記給電回路の一部である、前記ボイラーの前記加熱手段に給電する加熱回路と;
前記加熱回路又は前記ポンピング回路を閉じるスイッチング装置と、
を更に有する請求項1乃至8のうちいずれか一項記載の装置。
【請求項11】
前記液体を含有する内部空間及び前記液体に対して熱を供給する加熱手段を有するボイラーと;
当該装置の前記給電回路の一部である、前記ボイラーの前記加熱手段に給電する加熱回路と;
前記加熱回路において配置され且つ前記加熱回路を遮断すること又は閉じることができるスイッチング装置の組合せと前記ボイラー内部において存在する液体の温度を検出する検出部材との組合せと;
を更に有し、
該組合せは、前記液体の前記温度が前記スイッチング装置の設定点を上回る場合に前記加熱回路を遮断するよう適合される、
請求項1乃至8のうちいずれか一項記載の装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公表番号】特表2010−508214(P2010−508214A)
【公表日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−519046(P2009−519046)
【出願日】平成19年7月11日(2007.7.11)
【国際出願番号】PCT/IB2007/052765
【国際公開番号】WO2008/007343
【国際公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】