説明

水中の空気を集める機能を持った、浮力回転機の桶

【課題】浮力を使って発電を行う場合、噴出した空気を効率よく集める桶の形状を提供する。
【解決手段】桶の形は、上昇中のチエンに取り付ける側はチエンと平行し、反対側は大きく外へ反り返った構造とし、その反り返った外側に、空気を溜める囲いをつける。この外側の空気溜り2より、前側の桶に空気を送るとうり道3をつける。この様な桶を、上下の回転車を結ぶチエンに多数取り付ける。この桶は下降中は空気を吐き出し水中にあるが、下の回転車6に差し掛かると、桶の角度が変化をはじめ、圧縮空気が、回転車+桶2つの幅4空気が溜まる。桶の外側の空気溜り2に溜まった空気は回転と共に桶の角度が変化し、溜まった空気は空気のとうり道3をとうり、前の桶の空気溜まり1へ送られる。この様な桶が次々と空気を充満して回転していくので、桶1つぶんの空気を回転車半回転の間に、送りつずければ、桶の数だけの浮力が生まれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水中に圧縮空気を送り、その空気を効率よく桶等に集めて浮力に使い、回転車を回し発電等に利用する物である。
【背景技術】
【先行技術文献】
【0002】
【特許文献1】
【非特許文献】
【非特許文献1】 特開2002−21701
【非特許文献2】 特開2008−303865
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
現在、人間が文化生活及び生産活動をする上で、電気は欠かすことができない存在である。
その電気を生み出すものは、従来から使用している火力、水力、原子力そして最近は、太陽光、風力それに、潮力、地熱、バイオマス等、その他もろもろの方法が考案され、試作されている。
その中において現在でも、浮力を使い発電する方法は確立されていないと思われる。
空気の浮力で回転車を回転させて発電した電力を使って、空気を水中に送り回転車を回転させれば、気候や天候にあまり左右されずに発電できる。
普通、浮力を使い発電するには、上下に回転車を置きチエン等で連結し、そのチエンに桶を多数取り付けて、最下位の桶の下に空気の吐き出し口つけ、一時に桶一杯の空気を出し、次の桶を待つ。この様にして次々と桶に空気を入れ、回転させて浮力をつけるが、空気を断続的に入れなければならず、また連続送風では外に漏れる空気が非常に多くなる。
また、回転車半回転で桶の角度を180度変更は出来るが、角度の変更中の桶に空気を溜められるのは、桶の空気取り入れ口が下向きになる90度分しかなく、空気の収集能力も十分ではなく、浮力の発生も少ない。
【課題を解決するための手段】
本発明は、浮力に使う空気を送る送風管と、空気を受入れる桶等、それと桶等を取り付けるチエン等、そしてそれらを回転させる為の上下の回転車、及びそれらを取り付ける台座等で構成する。
このような構造物を、2台の台船等をH鋼等でつなぎ合わせた間の、水中に沈める。
桶は図1のように、上昇時には空気を溜め上昇するが、上の回転車(5)の回転軌道に入ると、桶はチエン外側が大きく反り返った構造なので、外側より空気が吐き出され(7)最上部付近で、空気と水が入れ替わる。水中の桶は、下降し下の回転車(6)の回転軌道に差し掛かり、桶の角度が変化を始めると、空気圧縮機で圧縮された空気が、送風管をとうり最下部の噴出孔より、回転車+桶の幅二つ分の幅(4)で吹き出した空気は、回転中の桶の外側の空気溜り(2)、及び桶の空気溜まり(1)にたまる。回転により桶の角度が変化し、外側の空気溜り(2)に溜まった空気は、空気の通り道(3)を通り、前の桶の空気溜り(1)に送られる。
この様に回転軌道に入った桶は、連続送風された空気が回転車半回転分の時間に、桶一杯分の空気を送ればよいので、細い送風管でも送ることが出来る。
細い送風管が使用できれば、同じ圧縮比ならより深くまで空気を送ることが出来、桶の数も増やせ、送風管を複数本使用すれば、より大きな桶を取り付けることが出来る。
桶はチエンに数多く取り付けるので、片側の桶には空気が入り上昇し、もう一方は浮力は無いので下降する。桶の数を多くすれば浮力は大きくなるが、桶に送る空気の量は回転車半回転の間に、桶1つぶんの空気を送ればいいので、桶の数が増えて浮力が増加しても、送る空気の量は同じでよい。
【発明の効果】
本発明は、水中においての空気の浮力の利用なので、最初の空気を送るときはCO2の発生はあるが、自分で発電した電気を使用すれば、CO2の発生は無く、放射能等の発生は0、そして何より天候及び気候等にあまり影響されず、化石燃料の使用がほとんど無くなる。
また、設置場所は水中になるので、水上に2台の台船を並べH型剛等で繋ぎ台船を安定させる。
深い海では大きな回転車を使用して大きな発電を、そして陸上では矢板等で囲ったプール等に水を入れ発電できる。
大量の電気が必要ならば、海上に多くの台船を並べ、また一対の台船上に複数の回転車を並べれば、多きな電気を発電ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】「空気の取入れから吐き出しまでの断面図である。」 1 上昇時の空気溜り 2 外側の空気溜り 3 前の桶に空気を送る通路 4 圧縮空気の噴出幅 5 上の回転車 6 下の回転車 7 上昇後の空気の吐き出し
【図2】「空気を集める機能を持った桶の断面図である。」 1 上昇時の空気溜り 2 外側の空気溜り 3 前の桶に空気を送る通路
【発明を実施するための形態】
本案を実施するには、海及び湖等の水深が10m以上あり、波浪が少なく平らな水面が理想であるが、大きな台船等を使用すれば多少の波浪は克服できる。
海の多い日本の海岸線には、水深が30m以上の所は非常に多く、設置場所は無限に近くある。
【実施例】
[浮力を使い発電を行った例は知りえない。]
【産業上の利用可能性】
浮力を利用して回転ができれば、動力及び発電等に使用できる。現代社会において電気は必要不可欠なものであり、それが天候にあまり作用されず、また放射能も無く、自分で作った電気で空気を送り浮力を発生させるので、化石燃料もいらない。
水深20m〜100m以上の所は、海上には非常に多くあるので、場所が都市に近い所が確保できれば、送電のロスも少なく、送電線等の設置費用も安く上がり、必要量の電気の確保も可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
桶の外側に、空気等(浮力に使えるもの)の溜まる場所を取り付け、その空気等を前側の桶に送る、通り道を付けた桶

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−68213(P2013−68213A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−224373(P2011−224373)
【出願日】平成23年9月21日(2011.9.21)
【出願人】(507003993)
【Fターム(参考)】