説明

水中遊覧方法及びその水中遊覧用船舶

【課題】遊覧客が乗船した水中乗船機材上で水中に降下して水中呼吸の練習と船舶に配備される推進機の推進力により船舶を移動して水中遊覧が行える水中遊覧用船舶を提供する。
【解決手段】水中遊覧に使用される船舶1であって、該船舶には昇降機材3が配備され、該昇降機材に水中乗船機材4が吊支袈され、昇降機材の昇降範囲で水中乗船機材は水面上と水面下に昇降するように構成され、前記船舶には空気供給装置が装備され、該空気供給装置から送気される空気を受ける水中呼吸器を装着した遊覧客が前記水中乗船機材に水面上で乗船し、昇降機材の昇降範囲内で水中に降下し、水中呼吸の練習と船舶に配備される推進機2の推進力により船舶を移動して水中遊覧が行える水中遊覧用船舶。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多数の遊覧客に対する水中遊覧を行う方法及びその水中遊覧方法に使用する水中遊覧用船舶に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、特許文献1で提案されるように、防水性を持たない潜水用ヘルメットの普及が進みつつある。当該潜水用ヘルメットは40kg近い自重を持ち、その重量が頭部に集中する構造であるため、水上で当該ヘルメットを遊覧客が被る時にその重さに耐えきれずヘルメットを被ったまま水中に転落する事故、又頭部に重量が集中する不安定さから海底歩行中に転倒する事故が続出し、遊覧客が死亡事故を含む重大事故に見舞われている。そこで安全に海底歩行が行える手段・方法が特許文献1に提案されている。
【0003】
特許文献2には、船体内の一部を仕切り、水密構造の駆動源室とし、その中に水上駆動源と水中駆動源とを設けるとともに、エアータンクとエアーレギュレータを有する空気管を接続可能な如く構成し、かつ前記エアータンクを前記空気管とバラストタンク及び駆動源室内に連通させるようにしたことを特徴とする水上兼水中航走艇が提案されている。
【0004】
特許文献3には、体験者2が内部に乗る空間3を備えた流線型断面の外殻で潜水機本体4を設け、この潜水機本体4の前部に曳航策引留具6を設けるとともにこの潜水機本体4の体験者2の前部を透光部8で形成し、この潜水機本体4の左右に水中潜水翼9を設け、この潜水機本体4の垂直方向に水中旋回翼10を設け、この水中旋回翼10と前記水中旋回翼9とを前記体験者2が操作可能なように構成して、水中を含めた三次元でのマリンスポーツができるようにする、曳航式水中潜水機が提案されている。
【0005】
現在、海洋観光産業や多くの観光客から安全に水中環境を鑑賞する為の方法と装置が要望されている。
【0006】
【特許文献1】特許第3369068号公報
【特許文献2】実開平2−85693号公報
【特許文献3】特開2005−67399号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
防水性を持たない潜水用ヘルメットによる海底歩行は、その潜水用ヘルメットの本質的性能から制約があって、特許文献1で提案されるような安全提案にも限界をもつものである。また、海底歩行は、海底環境の破壊を起こすものである。
【0008】
特許文献2の水上兼水中航走艇による水上及び水中の自由な航走は、潜水技術をマスターした者によって行えるものであり、潜水の経験のない観光客を対象とすることはできない。
【0009】
特許文献3の曳航式水中潜水機においても体験者は潜水用器具を装備して乗り込むものであるから、前記特許文献2の水上兼水中航走艇と同様に潜水技術をマスターした者によるマリンスポーツであり、潜水の経験のない観光客を対象とすることはできない。
【0010】
本発明は以上のような観点に鑑み、第1に、従来の防水機能のない海底歩行ヘルメットの危険性を除去すること、第2に、潜水の経験の全くない観光客を対象とし、その遊覧客が水面に近い深度で水中呼吸の訓練が不安なく可能となり、その水中呼吸の訓練器材のままで水中鑑賞ができること、第3に、船舶の推進機により水中遊覧が可能となること、第4に、珊瑚礁を上から水中呼吸器を着けて鑑賞を可能にすること、第5に、海底環境にインパクトを与えないこと、第6に、遊覧客の特性を考慮し水面下の深度を自由に変えることができること、第7に、多人数の遊覧客の呼吸及び行動を安全に管理できること、第8に、ボーティング&ダイビングと云う新たなジャンルのツアーができること等の多くの課題を解決することを目的に開発されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、昇降器材により昇降する水中乗船器材及び安全な潜水用器材を水中遊覧用船舶に備える新たな水中遊覧方法及びその水中遊覧用船舶を開発した。
【0012】
前記昇降器材はスイングアームにより構成し、前記水中乗船器材は潜航プラットホーム又は潜航艇により構成し、スイングアームをウィンチで巻き上げて水面上に潜航プラットホーム又は潜航艇を吊り上げることにより、通常の小型船舶と同様に平水区域を航行することが可能となり、又ウィンチを緩めることによりロープ又はワイヤーを送り出し、潜航プラットホーム又は潜航艇を降下して水中の適切な深度に水平に保持することができ、遊覧客を水面下に安全に誘導することができる。
【0013】
前記スイングアームには、水面の船舶が波による船首の上下動(ピッチング)を行った場合においても、前記潜航プラットホーム又は潜航艇が水中で水平を保てるように、船首ピッチング吸収機能を持たせた。また無段階で前記潜航プラットホーム又は潜航艇の水深を調整できるため、遊覧客がその上で立ったり座ったりして顔面を水面上と水面下に出し入れすることにより事前の水中呼吸訓練ができ、初心者が持つストレスとリスクを取り除くことができた。
【0014】
当該船舶の推進力(最微速)を利用することにより、遊覧客は水中で潜航プラットホーム又は潜航艇に乗ったままで予め定められた浅い深度で(水深1m〜2m)潜水航行し、防水機能のない潜水ヘルメットによっても、またその他の水中呼吸器によって珊瑚礁を海面近くからの鑑賞等の水中観察を可能とした。
【0015】
この推進力を持つ水中遊覧用船舶により潜行して遊覧客は海底を歩行する必要がなくなるので、各国で懸念されている海底へのインパクトや、海底歩行者による珊瑚接触へのダメージを防ぐことも可能となると共に、遊覧客の年齢や経験度により潜航プラットホーム又は潜航艇の深度を無段階で変えることが可能である。
【0016】
これからの海洋レジャーは、スクーバダイビングや防水性のない潜水ヘルメットの様に、遊覧客のミス及びパニックにより重大事故が発生する状態を放置せず、遊覧客のミスやパニックを前提とした積極的安全性の提供が求められるので、本発明はそこに注目して開発された。一度に8人から10人の遊覧客を潜航プラットホーム又は潜航艇に乗船させるので、遊覧客が分散することがなく、集中的に管理することを可能とした。
【0017】
緊急時には、ウィンチにより潜航プラットホーム又は潜航艇を水面にあげることにより全員が一括して浮上することができる。従来の防水性のない潜水ヘルメットでは、エアーホースを引き上げただけでヘルメットが脱げてしまうので、一括緊急浮上はできなかった。
【0018】
本発明の水中遊覧方法及び水中遊覧用船舶は、緊急用バックアップ空気供給装置を備えた呼吸用空気集中管理システムの空気供給装置を開発した。
【0019】
従来の空気タンクを背負わずに空気タンクから延びるエアーホースの先端に呼吸器を着けてダイビングを行う空気タンク式フッカーダイビングでは、複数の空気タンクを水面の管理者が管理する場合、1台の空気タンクの残量が規定以下に減った場合、ダイビングの安全管理上では水中の全てのダイバーを水面に上げる必要があったので、ツアー催行上の問題となっていた。
【0020】
この、緊急用バックアップ空気供給装置を備えた呼吸用空気集中管理システムの空気供給装置では、1台の空気タンクの残量が減っても、予備空気タンクからその残量が少ない空気タンクだけに空気を供給することができ、またどの空気タンクの残量が少なくなったかを知らせるために、個別の空気タンクに夫々残量が規定以下になった場合に鳴る警報装置を付け、従来のように個別の空気タンクの残圧計を目視で確認する際に起きがちな残圧確認ミスを防ぐことができる。
【0021】
通常、遊覧客は、空気タンクの圧力を示す残圧計付きのメインタンクに接続されている圧力調整器から延びるエアーホースの先端についている水中呼吸器で呼吸する。
【0022】
呼吸空気の使用量は、個人の体格や活動状況により大きく異なり、空気使用量が2〜3倍ほど異なることもあるので、通常、そのための備えとして予備空気タンクを用意し、マニホールドと呼ばれる集合型の空気溜め器を通して全員に供給していたが、全員が予備空気タンクの空気を使用することになるので、予備空気タンクの空気が直ぐになくなり、結果的に役に立たなかった。又、従来のマニホールドでは、一人のダイバーのエアーホースが破損した場合などは、マニホールドを介して空気回路が同一である全てのダイバーが危険にさらされる構造であった。
【0023】
本発明の緊急用バックアップ空気供給装置を備えた呼吸用空気集中管理システムの空気供給装置では、予備空気タンクの空気を必要なダイバーだけに供給するように個別送気バルブを設け、それを個別のダイバー用のレギュレーターを接続することにより上記の問題を全て解決した。
【0024】
本発明では、緊急用バックアップ空気供給装置を備えた呼吸用空気集中管理システムの空気供給装置は、船舶のコンソールに集約させた上で個別のメイン空気タンクの空気の残圧警報装置と連動させ、一人の管理者が8〜10人の水中のダイバーの空気の安全管理を一元的に行うことを可能とした。
【発明の効果】
【0025】
本発明の水中遊覧方法及び水中遊覧用船舶は以上のように構成されるから、第1に、水面上上袈された潜航プラットホーム又は潜航艇の上において、遊覧客に防水機能のないヘルメットを装着させることができるので、転落等から防水機能のないヘルメットの危険性が除去することができた。第2に、遊覧客が水面に近い深度で水中呼吸の訓練が可能となった。その水中呼吸の訓練器材のままで水中遊覧ができることになった。第3に、船舶の推進力により遊泳と歩行をなしに水中遊覧が行えることになった。第4に、潜航プラットホーム又は潜航艇に乗船させ、水中呼吸器を着けた安全な状態で珊瑚礁を上から鑑賞することが可能となった。第5に、海底歩行がないので海底環境にインパクトを与えない。第6に、水面下の深度を自由に変え遊覧客の特性を考慮した催行が可能となった。第7に、多人数の遊覧客の呼吸及び行動を安全に管理できる。第8に、ボーティング&ダイビングと云う新たなジャンルのツアーができる等、近年、要望される海洋観光産業の課題が一挙に解決されたものである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】図1は、本発明の水中遊覧方法及びその水中遊覧方法に使用される水中遊覧用船舶をトリハル式中央船体に装備して構成する第1の実施例の平面図である。
【図2】図2は、同じく側面図である。
【図3】図3は、同じくトリハル式中央船体に装袈される潜航プラットホームのピッチングとローリングを吸収するダンパー装置の実施例を示す正面図である。
【図4】図4は、同じくダンパー装置の要部拡大斜視図である。
【図5】図5は、同じくダンパー装置の作動説明図である。
【図6】図6は、同じくダンパー装置の別の実施例を示す側面図である。
【図7】図7は、同じくトリハル式中央船体に装袈される潜航プラットホームにハンドルを装備した実施例の部分斜視図である。
【図8】図8は、緊急用バックアップ空気供給装置を備えた呼吸用空気集中管理システムの空気供給装置のブロック図である。
【図9】図9は、本発明の水中遊覧方法及びその水中遊覧方法に使用される水中遊覧用船舶をツインハル式船体に装備して構成する第2の実施例の平面図である。
【図10】図10は、同じく側面図である。
【図11】図11は、第2の実施例の船体に装袈される潜航艇のピッチングとローリングを吸収するダンパー装置の実施例を示す正面図である。
【図12】図12は、同じく潜航艇の前部と後部に配備するダンパー装置の拡大部分斜視図である。
【図13】図13は、遊覧客が本発明の第2の実施例の潜航艇に乗船して水深1m未満で大気中と水中において呼吸練習を行う状況を説明する説明図である。
【図14】図14は、同じく遊覧客が姿勢を低くした状態で呼吸練習を行う状況を説明する説明図である。
【図15】図15は、同じく遊覧客が立って顔が水面から出る状態で水中不安の解消を図る練習を行う状況を説明する説明図である。
【図16】図16は、同じく遊覧客が水中呼吸に自信をつけたところで水中の深度を更に下げて再度呼吸の仕方、耳抜きの仕方及びその他を練習する状況を説明する説明図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明の水中遊覧用船舶1は、トリハル式中央船体1aと左フロート1bと右フロート1cを有し、該トリハル式中央船体1aに装備された推進機2により遊覧客を乗船させて航行することができ、スイングアーム3aが前記トリハル式中央船体1aに軸袈され、該スイングアーム3aにより潜水プラットホーム4aが吊れ下げられて構成され、前記スイングアーム3aと潜水プラットホーム4aとの間にダンパー装置5が配備され、該潜水プラットホーム4aの底部4a1は水抵抗を受け難いメッシュ部6aが設けられ、前記トリハル式中央船体1aには、緊急用バックアップ空気供給装置8付きの呼吸用空気集中管理システム式の空気供給装置7及び水中呼吸器9が装備され、前記呼吸用空気集中管理システムの空気供給装置7は、個別のメイン空気タンク7aから個別のレギュレーター7bを経て個別の水中呼吸器9に空気を供給されるように構成され、前記緊急用バックアップ空気供給装置8は、予備空気タンク8aから予備タンクバルブ8bを経て個別の送気バルブ8cに連通し、該個別の送気バルブ8cから個別に分配して前記メインルートの個別のレギュレーター7bへ個別のバックアップ供給路8dを連通されてなる水中遊覧用船舶。
【実施例1】
【0028】
本発明の水中遊覧方法に使用する第1の実施例の水中遊覧用船舶1はトリハル式中央船体1aと左フロート1bと右フロート1cを有し、該トリハル式中央船体1aに装備された推進機2により遊覧客を乗船させて航行することができ、且つ昇降器材3による水中乗船器材4を備え、ダイビングポイントにてその遊覧客を水中乗船器材4に乗船させて水中遊覧の催行を行うものである。
【0029】
前記昇降器材3の実施例であるスイングアーム3aが前記トリハル式中央船体1aに軸袈され、該スイングアーム3aにより水中乗船器材4の実施例である潜水プラットホーム4aが吊り下げられて構成される。
【0030】
水面の波浪により影響を受ける船体1aと、水中に吊り下げられ、水中で様々な水の抵抗を受ける潜水プラットホーム4aとの夫々に異なるモーメントを均衡させるため、スイングアーム3aには水面下への降下機能と水面への持ち上がり機能が構成され、スイングアーム3aと潜水プラットホーム4aとの間にダンパー装置5が配備され、該潜水プラットホーム4aの底部4a1は水抵抗を受け難いメッシュ部6aの水抵抗軽減構造部6に設けている。
【0031】
前記トリハル式中央船体1aには、緊急用バックアップ空気供給装置8付きの呼吸用空気集中管理システム式の空気供給装置7及び水中呼吸器9を装備している。
【0032】
前記トリハル式中央船体1aには前アウトリガーパイプ10aと後アウトリガーパイプ10bが配備され、該前アウトリガーパイプ10aと後アウトリガーパイプ10bの両端に前記左フロート1bと右フロート1cが装備される。
【0033】
前記前アウトリガーパイプ10aと後アウトリガーパイプ10b及び左フロート1bと右フロート1cは、ヨットハーバーでの係船や停泊が容易なようにトリハル式中央船体1aに対して平行にたためるように、前枢軸10a1と後枢軸10b1と左フロート支軸11aと右フロート支軸11bにより回転式と装袈されている。
【0034】
前記前後左右のスイングアーム3aは前アウトリガーパイプ10aと後アウトリガーパイプ10bに軸袈される。
【0035】
前記潜水プラットホーム4aは、その底部4a1の全面積の70%程度がアルミ材のメッシュ部6aの水抵抗軽減構造部6に設けられ、水面の波によるトリハル式中央船体1aの上下動(ピッチング)を受けた潜水プラットホーム4a、スイングアーム3a、潜水プラットホーム4aの取付腕部12及びスイングアーム3aのスプリング受け座14が水中でのストレスを受けないように設けられる。
【0036】
図示しないが、前記潜水プラットホーム4aの底部4a1には多数の穴を開ける構造としてもよく、また、穴を空けないで、縦断面が楕円にする等の水の抵抗を軽減する形状としてもよいものである。
【0037】
前記スイングアーム3の水面方向への自由な持ち上がり機能と、潜水プラットホーム4aのアルミ材のメッシュ部6a等の水抵抗軽減構造6及びダンパー装置5の3種類の異なる機能による相乗的な効果から、トリハル式中央船体1aのピッチング(上下運動)、ローリング(左右傾斜運動)等の如何なる動きにおいても水中器材へのストレスと、遊覧客(ダイバー)の水平姿勢維持と、水中での圧力を避けることが可能となった。
【0038】
海面には大きなうねり波から風による波など、波長と波高の異なる波が発生するが、前記スイングアーム3aと、潜水プラットホーム4aのアルミ材のメッシュ部6a等の水抵抗軽減構造6とダンパー装置5により奏する相乗的な効果により大きな波に対しては持ち上がり機能がメッシュ部6a等の水抵抗軽減構造6に依拠し、小さな波とローリングにはダンパー装置5が機能する。
【0039】
図5により前記ダンパー装置5を詳しく説明すると、潜水プラットホーム4aの前部の両側縁より外方に取付腕部12、12が突設され、該腕部12、12に上下に貫通して開口される取付孔に前記スイングアーム3aの下部が貫通されて前記潜水プラットホーム4aが上下にスライド自在に支袈されると共に該取付腕部12、12の上面とその適宜上方のスイングアーム3aに固着されたスプリング受け座14との間に拡張型のスプリング13aが介装され、該拡張型のスプリング13aの拡張力により潜水プラットホーム4aが下方に付勢されて前記ダンパー装置5が設けられる。
【0040】
図6に示す実施例は、潜水プラットホーム4aの取付腕部12、12に対して、拡張型のスプリング13b、13bが上下にスイングアーム3aに配備され、上方側の拡張型のスプリング13bは、スイングアーム3a上のスプリング受け座14を一方の支点に作用し、下方側の拡張型のスプリング13bは、スイングアーム3aの下端折曲部3a1を支点に作用し、潜水プラットホーム4aが上下方向から付勢され、上下動が吸収される。
【0041】
前記潜水プラットホーム4aの水中の深度を調整するウインチシステム(電動、油圧駆動又は手動)15は、トリハル式中央船体1aの船首1a1又は船尾1a2若しくは両方に取り付けられる。それらにより巻き上げと巻き戻しに必要なロープ16又は図示しないワイヤーが用いられる。潜水プラットホーム4aはスイングアーム3aを半径として無断階にその深度を調節することが可能となり、潜水プラットホーム4a上の遊覧客(ダイバー)の異なる身長に対して自由にその深度を調節でき、身体障害者やシニアに適切に調整しダイビングを行えるものである。前記ロープ16の中間には滑車17を使用してもよいものである。
【0042】
前記トリハル式中央船体1aに設置した前記緊急用バックアップ空気供給装置8付きの呼吸用空気集中管理システム式の空気供給装置7は、遊覧客毎の個別の水中呼吸器9へ呼吸空気を供給する。水中呼吸器9は、防水機能のないヘルメット、防水型潜水ヘルメット、初心者用フルフェイスマスク及び水用レギュレーター&マスク等の各種マスクが使用できる。
【0043】
前記緊急用バックアップ空気供給装置8付きの呼吸用空気集中管理システム式の空気供給装置7は、図8に示すように、個別のメイン空気タンク7aから個別のレギュレーター7bを経て個別の水中呼吸器9に空気を供給している。このメインルートに対して、緊急用バックアップ空気供給装置8は、予備空気タンク8aから予備タンクバルブ8bを経て個別の送気バルブ8cに連通し、該個別の送気バルブ8cから個別に分配して前記メインルートの個別のレギュレーター7bへ個別のバックアップ供給路8dを連通してなるものである。前記トリハル式中央船体1aには、エアーコンプレッサー18を備えて前記呼吸用空気集中管理システム式の空気供給装置7の個別のメイン空気タンク7a及び緊急用バックアップ空気供給装置8の予備空気タンク8aに空気が充填できるようにしてもよいものである。なお、8a1は予備タンク残圧計である。
【0044】
遊覧客の使用により一つのメイン空気タンク7aの残量が減っても、予備空気タンク8aからその残量が少ないメイン空気タンク7aだけに該個別の送気バルブ8cを開けて空気を供給することができ、又どのメイン空気タンク7aの残量が少なくなったかを知らせるために、個別のメイン空気タンク7aには夫々残量が規定以下になった場合に鳴る残圧警報装置19が配備されているので、個別のメイン空気タンク7aに配備される残圧計20を目視で確認する際に起きがちな残圧確認ミスを防ぐことができる。
【0045】
通常、圧力を示す残圧計20付きのメイン空気タンク7aに接続されているレギュレーター7bから延びるエアーホース21の先端についている個別の水中呼吸器9で遊覧客は呼吸する。
【0046】
呼吸空気の使用量は、個人の体格や活動状況により大きく異なり、空気使用量が2〜3倍ほど異なることもあるので、従来、予備空気タンクを用意し、マニホールドと呼ばれる集合型の空気溜め器を通して全員に供給していたが、全員が予備空気タンクの空気を使用することになるので、予備空気タンクの空気が直ぐになくなってしまい、結果的に役に立たなかった。又、従来のマニホールドでは、一人のダイバーのエアーホースが破損した場合などは、マニホールドを介して空気回路が同一である全てのダイバーが危険にさらされる構造であった。
【0047】
本発明の第1の実施例の前記緊急用バックアップ空気供給装置8では、予備空気タンク8aの空気を必要な遊覧客(ダイバー)数だけに供給するように個別の送気バルブ8cを設け、そのバックアップ供給路8dを個別の遊覧客用のレギュレーター7bへ接続することにより上記の問題を全て解決した。
【0048】
本発明の実施例の前記緊急用バックアップ空気供給装置8付きの呼吸用空気集中管理システム式の空気供給装置7は、船舶1のコンソールに集約させた上で夫々のメイン空気タンク7aの空気の残圧警報装置19と連動させ、一人の管理者が8〜10人の水中のダイバーの空気の安全管理を一元的に行うことを可能としたものである。
【0049】
潜水プラットホーム4aには、遊覧客が掴み身体を保持するハンドル22を前後に所要の間隔で配備してもよいものである。なお、トリハル式中央船体1aの1a3は客席となるものである。
【0050】
第1の実施例の水中遊覧用船舶1は、以上のように構成されるものであるから、該水中遊覧用船舶1を用いて港から潜水ポイントまでのボーティング時は、潜水プラットホーム4aを水面上に吊り上げておく。潜水ポイントポイントに到着したら、潜水準備段階として潜水プラットホーム4aを水面下1m程度深度に設置し、遊覧客がその上に降り立つ、次に遊覧客は水中呼吸器9を着けてその上でしゃがみ込むことにより、水面下での呼吸訓練を行う。そして、遊覧客は潜水プラットホーム4aに跨りハンドル22を掴み水中遊覧への準備が整うものである。そして呼吸訓練をした器材のまま水中遊覧と進むことができる。
【0051】
遊覧客は水中呼吸器9を着けた状態で潜水プラットホーム4aに跨り水中遊覧用船舶1の推進機2にて水中遊覧を行うものである。
【0052】
前記水中遊覧用船舶1に水中遊覧に必要な器材を搭載し、遊覧客を乗船させて港から潜水ポイントまでボーティングした後、潜水ポイントに到着し、遊覧客は水中呼吸の練習を行いそのまま水中遊覧を楽しむことができる。
【0053】
前記水中呼吸器9は、防水機能のないヘルメット、防水型潜水ヘルメット、初心者用フルフェイスマスク及びレギュレーター&マスク等の各種マスクが使用できる。そして、特に防水型の潜水用ヘルメット及び初心者用のフルフェイスマスクの装着により遊覧客が水中で自由な姿勢でいることができるようになり、また前記水中遊覧用船舶1には、前記緊急用バックアップ空気供給装置8付きの呼吸用空気集中管理システム式の空気供給装置7が搭載されるから、空気管理者がどの様な作業を行っていても、緊急空気の供給の対応が可能となった。
【0054】
潜水準備では、潜航プラットホームの無段階水深調整機能により、遊覧客がその上で屈伸姿勢を繰り返すことにより、水面上・水面下での呼吸訓練が可能となった。従来は呼吸訓練を行う器材から離れてスクーバダイビングに出発するが、本発明では呼吸訓練を行う器材に乗ったまま水中遊覧ができる。
【実施例2】
【0055】
次に、本発明の水中遊覧方法及びその水中遊覧方法に使用される第2の実施例の水中遊覧用船舶23を説明する。
【0056】
第2の実施例の水中遊覧用船舶23は船体23a1を並列しその間を前後に差し渡される連結部材24a、24bにより連結して一体構造に構成されるツインハル式船体23aが用いられ、前記第1の実施例の水中遊覧用船舶1と同様にツインハル式船体23aに装備される推進機25により遊覧客を乗船させて航行することができ、且つ船体23a1の間に配備されたスイングアーム26による吊り下げ型の水中乗船器材27が装備され、ダイビングポイントにてその遊覧客を水中乗船器材27に乗船させて水中遊覧の催行を行うものである。
【0057】
前記スイングアーム26は、前部左右のスイングアーム26aと後部左右のスイングアーム26bから構成され、前部左右のスイングアーム26aの上端は、夫々船体23a1の前部側に差し渡された支袈軸28に回転自在に軸支され、反対の下端は、前記水中乗船器材27の実施例である開放型の潜航艇27aの前部左右側面から外方に突出する取付腕部29a、29aに上下にスライド自在に、且つ下端縁に設けたストッパー26a1により外れないように連結される共に、潜航艇27aの取付腕部29a、29aと前部左右のスイングアーム26a上のスプリング受け座30aとの間に前記第1の実施例の水中遊覧用船舶1と同様の拡張スプリング31によるダンパー装置32が付設される。
【0058】
前記後部左右のスイングアーム26bも同様に、夫々上端は、夫々船体23a1の後部側の内側面の突設する支袈軸33、33に回転自在に軸支され、反対の下端は、前記開放型の潜航艇27aの後部左右側面から外方に突出する取付腕部29bに上下にスライド自在に、且つ下端縁に設けたストッパー26b1により外れないように連結される共に、潜航艇27aの取付腕部29bと後部左右のスイングアーム26b上のスプリング受け座30bとの間に前記第1の実施例の水中遊覧用船舶1と同様に拡張スプリング31が配備されてダンパー装置32が付設される。このダンパー装置32は、前記第1の実施例の水中遊覧用船舶1の他の実施例と同様に取付腕部29a、29bの上下に拡張スプリングを配備するダブル型のダンパー装置としてもよいものである。
【0059】
前記第1の実施例の水中遊覧用船舶1と同様に潜航艇27aの底部27a1には水抵抗を受け難いメッシュ部34aの水抵抗軽減構造部34を設けている。
【0060】
前記潜航艇27aの底部27a1は、第1の実施例の水中遊覧用船舶1の潜水プラットホーム4aと同様に構成され、水面の波によるツインハル式船体23aの上下動(ピッチング)を受けた潜航艇27a、スイングアーム26a、26b、潜航艇27aの取付腕部29a、29b及びスプリング受け座30a、30bが水中でのストレスを受けないように設けられる。
【0061】
図示しないが、前記潜航艇27aの底部27a1は、多数の穴を開ける構造としてもよいものである。
【0062】
以上の第2の実施例の水中遊覧用船舶23のスイングアーム26による吊り下げ型の水中乗船器材27は第1の実施例の水中遊覧用船舶1のスイングアーム3による吊り下げ型の水中乗船器材4をと同様の効果を奏するものである。
【0063】
前記潜航艇27aの水中の深度を調整するウインチシステム(電動、油圧駆動又は手動)35は、実施例のツインハル式船体23aでは船尾23a3に取り付けられる。それらにより巻き上げと巻き戻しに必要なロープ36又はワイヤー(図示しない)が用いられる。潜航艇27aはスイングアーム26を半径として無断階にその深度を調節可能ことは、前記第1の実施例の水中遊覧用船舶1の潜水プラットホーム4aと同様である。前記ロープ36の中間には滑車を使用してもよいものである。また、実施例のツインハル式船体23aで船首23a2にも前記潜航艇27aの水中の深度を調整するウインチシステム(電動、油圧駆動又は手動)37を配備して前記船尾23a3及び船首23a2の両方に若しくは何れかの片側だけに配備してもよいものである。なお、ツインハル式船体23aの23a4は客席となるものである。
【0064】
前記第2の実施例の水中遊覧用船舶23のツインハル式船体23aにも、第1の実施例の水中遊覧用船舶1と同様の緊急用バックアップ空気供給装置8付きの呼吸用空気集中管理システム式の空気供給装置7及び水中呼吸器9を装備している。水中呼吸器9は、第1の実施例と同様に防水機能のないヘルメット、防水型潜水ヘルメット、初心者用フルフェイスマスク及び水用レギュレーター&マスク等の各種マスクが使用できる。
【0065】
前記第2の実施例の水中遊覧用船舶23のツインハル式船体23aにおいても、第1の実施例の水中遊覧用船舶1と同様の緊急用バックアップ空気供給装置8が作動し水中呼吸器9への確実な空気供給が確保され、水中のダイバーの空気の安全管理を一元的に行うことができる。
【0066】
次に、前記第2の実施例の水中遊覧用船舶23から吊り下げられた潜航艇27aにおいて、遊覧客の練習方法及び水中遊覧方法について図13〜図16により補足説明をすると、図13では、スイングアーム26とウインチシステム35又はウインチシステム37若しくは両方のシステムによりロープ36を操作して水深1m未満に潜航艇27aを保持し、その深度の潜航艇27aに遊覧客がフルフェイスマスク38を装着して乗船し、水深1m未満で大気中と水中の両方で呼吸の練習を行い、フルフェイスマスク38を装着すれば水中でも呼吸抵抗がなく、陸上と同じように鼻呼吸もできることを確認する。
【0067】
図14では、遊覧客がフルフェイスマスク38での水中呼吸が安心してできることを理解したら次に姿勢を低くしたまま水面下で呼吸を続け、水中での呼吸に充分な自信をつけさせる。
【0068】
図15では、潜航艇27aの深度を少し下げて遊覧客が立って顔が水面からでるようにする。遊覧客は呼吸に不安があっても立ち上がり顔を水面上に出すことができるので安心する。遊覧客はこの時点で安心して水中遊覧ができることを認識する。
【0069】
図16では、遊覧客が安心感を持ち自信がついたところで潜航艇27aの深度をさらに下げて再度呼吸の仕方、耳抜きの仕方を確認させる。この時点の深度は不快感を持った遊覧客が座っている椅子に立てば顔が水面に出せる深さを基準とする。かくして、遊覧客が完全に自信がついたところで潜航艇27aの深度を約3mまで下げて潜航させ、そして水中遊覧用船舶23を推進機25により推進し、遊覧客が潜航艇27aに乗船した状態で水中遊覧へ進行するものである。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明の水中遊覧方法及びその水中遊覧用船舶は、以上のようになるから、第1に、従来の防水機能のない海底歩行ヘルメットの危険性が除去され、第2に、遊覧客が水面上及び水中での呼吸の訓練が可能となり、その水中呼吸の訓練器材のままで水中鑑賞ができ、第3に、船舶の推進機により水中遊覧が可能であり、第4に、珊瑚礁を上から水中呼吸器を着けて鑑賞を可能にし、第5に、海底を歩行しないので環境にインパクトを与えることかけなく、第6に、遊覧客の経験等の特性を考慮し水面下の深度を自由に変えることができ、第7に、多人数の遊覧客の呼吸及び行動を安全管理でき、第8に、ボーティング&ダイビングと云う新たなジャンルのツアーができ、水中観光産業の振興に多大な寄与が期待されるものである。
【符号の説明】
【0071】
1 第1の実施例の水中遊覧用船舶
1a トリハル式中央船体
1a1 船首
1a2 船尾
1a3 客席
1b 左フロート
1c 右フロート
2 推進機
3 昇降器材
3a スイングアーム
3a1 下端折曲部
4 水中乗船器材
4a 潜水プラットホーム
4a1 底部
5 ダンパー装置
6 水抵抗軽減構造部
6a メッシュ部
7 空気集中管理システム式の空気供給装置
7a メイン空気タンク
7b レギュレーター
8 緊急用バックアップ空気供給装置
8a 予備空気タンク
8a1 予備タンク残圧計
8b 予備タンクバルブ
8c 送気バルブ
8d バックアップ供給路
9 水中呼吸器
10a 前アウトリガーパイプ
10a1 前枢軸
10b 後アウトリガーパイプ
10b1 後枢軸
11a 左フロート支軸
11b 右フロート支軸
12 取付腕部
13a スプリング
13b スプリング
14 スプリング受け座
15 ウインチシステム
16 ロープ
17 滑車
18 エアーコンプレッサー
19 残圧警報装置
20 残圧計
21 エアーホース
22 ハンドル
23 第2の実施例の水中遊覧用船舶
23a ツインハル式船体
23a1 船体
23a2 船首
23a3 船尾
23a4 客席
24a 連結部材
24b 連結部材
25 推進機
26 スイングアーム
26a 前部左右のスイングアーム
26a1 ストッパー
26b 後部左右のスイングアーム
26b1 ストッパー
27 水中乗船器材
27a 潜航艇
27a1 底部
28 支袈軸
29a 取付腕部
29b 取付腕部
30a 上スプリング受け座
30b 上スプリング受け座
31 拡張スプリング
32 ダンパー装置
33 支袈軸
34 水抵抗軽減構造部
34a メッシュ部
35 ウインチシステム
36 ロープ
37 ウインチシステム
38 フルフェイスマスク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水中遊覧に使用される船舶であって、該船舶には昇降機材が配備され、該昇降機材に水中乗船機材が吊支袈され、昇降機材の昇降範囲で水中乗船機材は水面上と水面下に昇降するように構成され、前記船舶には空気供給装置が装備され、該空気供給装置から送気される空気を受ける水中呼吸器を装着した遊覧客が前記水中乗船機材に水面上で乗船し、昇降機材の昇降範囲内で水中に降下し、水中呼吸の練習と船舶に配備される推進機の推進力により船舶を移動して水中遊覧が行える水中遊覧用船舶。
【請求項2】
請求項1において、前記昇降機材は船舶上の支袈軸に回転自在に上端が軸支されるスイングアームから設けられ、該スイングアームは船舶上のウィンチステムにより昇降され、スイングアームの下端に前記水中乗船機材が吊袈されてなる水中遊覧用船舶。
【請求項3】
請求項1及び請求項2において、前記水中乗船機材は水抵抗軽減構造部が設けられる潜水プラットホームからなる水中遊覧用船舶。
【請求項4】
請求項2において、スイングアームと水中乗船機材とにはダンパー装置が介在して配備されてなる水中遊覧用船舶。
【請求項5】
請求項3において、前記水抵抗軽減構造部はメッシュ部からなる水中遊覧用船舶。
【請求項6】
請求項1において、前記空気供給装置は、緊急空気供給装置が連結され、空気供給装置の警報装置の警報音により空気管理者はどの様な作業中であってもその故障に気づくことができ、常に個別の遊覧客又は全ての遊覧客に緊急用の空気を送ることができる緊急空気供給装置が具備される水中遊覧用船舶。
【請求項7】
請求項6において前記空気供給装置は個別のメイン空気タンクから個別のレギュレーターを経て個別の水中呼吸器に空気を供給するものであり、前記緊急空気供給装置は予備空気タンクから予備タンクバルブを経て個別の送気バルブに連通され、該個別の送気バルブから個別に分配されて前記メインルートの個別のレギュレーターへ個別のバックアップ供給路が連通されてなる水中遊覧用船舶。
【請求項8】
水中遊覧に使用される船舶であって、該船舶には昇降機材が配備され、該昇降機材に水中乗船機材が吊支袈され、昇降機材の昇降範囲で水中乗船機材は水面上と水面下に昇降するように構成され、前記船舶には空気供給装置が装備され、該空気供給装置から送気される空気を受ける水中呼吸器を装着した遊覧客が前記水中乗船機材に水面上で乗船し、昇降機材の昇降範囲内で水中に降下し、水中呼吸の練習と船舶に配備される推進機の推進力により船舶を移動して水中遊覧が行える水中遊覧方法。
【請求項9】
請求項8において、昇降器材の作動により前記水中乗船機材を水面上に吊り上げておき、港から潜水ポイントまで遊覧客はボーティングを楽しみ、遊覧客は潜水ポイント到着後、水中乗船機材に乗船して水中乗船機材を昇降器材の作動により水面下に潜水し、水中呼吸の訓練と船舶に配備される推進機の推進力により船舶を移動して水中遊覧が行える水中遊覧方法。
【請求項10】
請求項8において、前記空気供給装置は個別のメイン空気タンクから個別のレギュレーターを経て個別の水中呼吸器に空気を供給するように構成され、前記緊急空気供給装置は予備空気タンクから予備タンクバルブを経て個別の送気バルブに連通され、該個別の送気バルブから個別に分配されて前記メインルートの個別のレギュレーターへ個別のバックアップ供給路が連通され、それらを船舶のコンソールに集約させた上で夫々のメイン空気タンクの空気の残圧警報装置と連動させ、一人の管理者が多人数の水中の遊覧客の呼吸空気の安全管理を一元的に行う水中遊覧方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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