説明

水分測定装置

【課題】穀粒の大きさの異なる穀物に一台の装置で対応でき、複数種類の穀物の乾燥に用いることのできる穀物乾燥機に装備できる水分測定装置を提供する。
【解決手段】水分測定装置1が備える入口部開閉装置5は、大粒の穀物Kを一粒ずつ通過させる入口部50を形成するカバー6と、入口部50の開口面積を小さくするためのカバー可動部7とを備えている。カバー6は、入口部50を形成する入口形成湾曲部を、下縁の左右方向中央部に備えている。カバー可動部7は、可動部本体71をカバー6に回転軸で支持して構成されており、回転軸の回転に応じて可動部本体71を開閉させる。可動部本体71の下縁の左右方向の中央部には、通過規制部71bが設けられている。通過規制部71bは、カバー可動部7が閉じた状態で、小粒の穀物Kを1粒ずつ通過させることが出来るように、入口部50の開口面積を小さくする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入口部を通して測定部に穀粒を供給し、水分値を測定する水分測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
水分測定装置には、一度に複数粒をロールで圧砕して水分値を測定する多粒用(特許文献2)と、一粒ずつロールで圧砕して水分値を測定する単粒用(特許文献1)とがある。多粒用の水分測定装置は、米麦等の穀粒が小さな穀物にも大豆等の穀粒が大きな穀物にも用いることができるが、一粒毎の水分値のバラツキが分からないので測定の精度が悪い。これに対し、単粒用の水分測定装置は、一粒毎に測定を行うため水分値のバラツキが分かり精度が良いが、米麦等の穀粒が小さな穀物にしか構造上対応できず、大豆等の穀粒が大きな穀物には対応できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−77212
【特許文献2】特開2002−228614
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このため、穀粒が大きな穀物の水分値を測定するためには、単粒用の水分測定装置の他に穀粒が大きな穀物の水分値を測定できる多粒用の水分測定装置も用意する必要があった。
【0005】
本発明は斯かる課題に鑑みてなされたもので、上記課題を解決できる水分測定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような目的を達成するために、本発明の水分測定装置は、複数種類の穀物の乾燥に用いることができる穀物乾燥機用の水分測定装置であって、大粒の前記穀物の粒径よりも僅かに大きい通過径を有する入口部が形成されたカバーと、前記入口部の通過径を小粒の穀物の粒径よりも大きく、前記大粒の穀物の粒径よりも小さくするカバー可動部と、外周面に搬送溝を備えた一対の供給スクリューとを有し、前記カバーは、前記供給スクリューの外径よりも僅かに大きい曲率半径を有する湾曲逃げ部を、前記入口部を挟んだ両側に備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記カバー可動部は、可動部本体を前記カバーに回転軸で支持して構成されており、前記供給スクリューの外径よりも僅かに大きい曲率半径を有し、前記湾曲逃げ部と重ね合わされる一対の逃げ部と、両前記逃げ部間に設けられて前記入口部と前記供給スクリューの外周面との間に配置される通過規制部とを備えており、前記回転軸と共に前記可動部本体が回転して前記入口部の開口面積を小さくすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、カバー可動部でカバーを覆わない状態では穀粒の大きな穀物を1粒ずつ入口部を通過させられるが、穀粒の小さな穀物が一度に多数入口部を通過して単粒での測定ができなくなることもある。これに対し、カバー可動部でカバーを覆うと入口部が狭まり、穀粒の小さな穀物を1粒ずつ入口部を通過させることができる。従って、本発明に係る水分測定装置によれば、1つの水分測定装置で穀粒が大きな穀物も小さな穀物も測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施形態の穀物乾燥機を示す正面断面図である。
【図2】穀物乾燥機が備える水分測定装置を示す図であり、(a)はカバー可動部を閉じた状態での全体構成を示す斜視図,(b)はその拡大正面図である。
【図3】穀物乾燥機が備える水分測定装置を示す図であり、(a)はカバー可動部を開いた状態での全体構成を示す斜視図,(b)はその拡大正面図である。
【図4】水分測定装置が穀物乾燥機の昇降機に取り付けられた状態を示す断面図である。
【図5】水分測定装置が備える仕切カバーを示す正面図である。
【図6】水分測定装置が備える入口部開閉装置を示す図であり、(a)はカバー可動部を閉じた状態での前方斜視図,(b)はその後方斜視図である。
【図7】水分測定装置が備える入口部開閉装置を示す図であり、(a)はカバー可動部を開いた状態での前方斜視図,(b)はその後方斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の穀物乾燥機2は、米,麦,大豆,そば等の複数種類の穀物の乾燥に用いることができる穀物乾燥機であり、穀物の種類毎に乾燥が行われる。穀物乾燥機2は、直方体箱状を呈した機体2A内の上部に穀槽21を備え、下部には一対の排風路隔壁22を幅方向中央へ向けて漏斗状に下方傾斜させて備えている。排風路隔壁22の内側には、送風路23aを構成する風胴板23と、送風路23aの幅方向の両側で導風路24aを構成する一対の導風路隔壁24とが設けられている。
【0010】
風胴板23,導風路隔壁24と排風路隔壁22との間は、穀槽21内に貯留された穀物Kが流下する穀物流下路25となっている。送風路23a及び導風路24aには、張込運転,循環運転,又は排出運転の際に常温の外気が、乾燥運転時には図示しないバーナで生成された熱風が流入され、排風路隔壁22,風胴板23,及び導風路隔壁24に形成された開口を通して穀物流下路25内に送風される。
【0011】
排風路隔壁22の下方では、一対の張込流し板26が機体2Aの幅方向中央へ向けて漏斗状に下方傾斜して延びている。穀物流下路25の下端は、シャッタドラム27が回転することで循環,乾燥,排出の各運転時に開閉され、穀物流下路25内の穀物Kが下スクリューコンベヤ29内に排出される。
【0012】
穀物Kは、機体2Aの幅方向の側面で開放した張込ホッパ28から、張込運転時に機体2Aに張り込まれる。張込ホッパ28から張り込まれた穀物Kは、張込流し板26の下端間から下スクリューコンベヤ29の下搬送樋29a内に流下すると、下スクリュー29bで下搬送樋29a内を機体2Aの外に立設された昇降機30の下部に搬送される。
【0013】
昇降機30内では、一定間隔でバケット30aを取り付けられた無端ベルト30bが張込,循環,乾燥,排出の各運転時に回転をしており、昇降機30の下部に搬送された穀物Kをバケット30aで掬って上端まで持上搬送した後、上スクリューコンベヤ31の上搬送樋31aに流下させる。
【0014】
穀物Kは、上搬送樋31a内を上スクリュー31bで搬送されると穀物乾燥機2の前後方向のほぼ中央にある均分機32の上面に流下され、回転する均分機32の遠心力で穀槽21内へ均等に放散分配される。排出運転時には、上搬送樋31aの一端が排出管(不図示)に連通され、上搬送樋31aに流下した穀物Kが、排出管を経て穀物乾燥機2から排出される。
【0015】
昇降機30の側面板には、図4に示すように水分測定装置1が取り付けられている。水分測定装置1は、穀物Kの水分値を測定するためのものであり、図2,3に示すように、外周面に搬送溝14aを備えた一対の供給スクリュー14を、取付枠体11内に左右に並べて備えている。水分測定装置1は、昇降機30の側面板に設けられた一対のレール(不図示)に取付枠体11の左右の縁部を差し込まれ、両レール間に位置する側面板に開口した開口部30cを覆うようにして、取付枠体11を側面板に螺子止めされて取り付けられる。
【0016】
図4に示すように、昇降機30に取り付けられた水分測定装置1は、上方向に搬送中にバケット30aから落下した穀物Kが両供給スクリュー14の外周面に溜まるように、供給スクリュー14の先端を開口部30cに向けて、昇降機30の近傍に位置させている。両供給スクリュー14の外周面に溜まった穀物Kは、供給スクリュー14の外周面の搬送溝14aに収容され、装置本体12(図2,図3参照)に収納された駆動装置で供給スクリュー14が回転するのに伴い、搬送溝14a内を後方に移動する。
【0017】
図2〜図4に示すように、取付枠体11の内面には、仕切カバー13が取り付けられている。供給スクリュー14は、仕切カバー13に形成された貫通孔13aを通して仕切カバー13の前方に延びている。図5に示すように、貫通孔13aは、供給スクリュー14が挿通される挿通部13a1を左右に並べて備えており、両挿通部13a1間には供給スクリュー14で搬送される穀物Kの通過部13a2が設けられている。供給スクリュー14で搬送された穀粒は、通過部13a2を通って仕切カバー13の後(奥)側へ移動してから、供給スクリュー14の下方に左右に並んで配置された一対の電極ロール9の外周面に投下される。電極ロール9の外周面に投下された穀物Kは、装置本体12に収納された駆動装置で回転させられる両電極ロール9間に挟み込まれて圧砕され、1粒毎に電気抵抗値が測定される。そして、電気抵抗値を換算して1粒毎の水分値とし、乾燥装置に張り込まれた穀物の平均水分値やバラツキが統計処理により算出される。
【0018】
図2,図3に示すように、仕切カバー13の上部には、通過部13a2への穀物Kの入口部50の開口面積を変えるための入口部開閉装置5が備えられている。入口部開閉装置5は、大きさの異なる穀粒に対応できるよう、水分値を測定する穀粒の大きさに合わせて、入口部50の開口面積を変えるためのものであり、供給スクリュー14の上方に設置されて通過部13a2への入口部50を形成するカバー6と、入口部50の開口面積を小さくするためのカバー可動部7とを備えている。
【0019】
図6,図7に示すように、カバー6は、カバー本体61の左右の両側縁から側板62を後方に延出させて構成されている。カバー本体61は、仕切カバー13へのネジ止め用の一対のネジ孔61aを上縁部に備え、入口部50を形成する入口形成湾曲部61dを下縁の左右方向中央部に備えている。入口形成湾曲部61dで形成される入口部50は、大粒の穀物の粒径よりも僅かに大きい通過径を有している。つまり、入口部50は、大粒の穀物が1粒ずつ通過する大きさに形成されている。
【0020】
入口形成湾曲部61dの左右の両側に位置するカバー本体61の下縁には、供給スクリュー14との干渉を避けるための湾曲逃げ部61bが設けられている。湾曲逃げ部61bは、供給スクリュー14の外径よりも僅かに大きい曲率半径を有している。両湾曲逃げ部61bの下縁からは、後述する可動部本体71の側板72との干渉を避けるためのスリット61cがそれぞれ上方に向けて延びている。各スリット61cは、互いに入口形成湾曲部61dを挟み込むように入口形成湾曲部61dの左右の側方に配置されている。
【0021】
カバー可動部7は、入口部50の開口面積を小さくするための可動部本体71と、可動部本体71をカバー6に回転自在に支持する回転軸81とを備えている。
【0022】
可動部本体71は、供給スクリュー14との干渉を避けるための逃げ部71aを下縁の左右の両側部に備えており、両逃げ部71aの間に位置して下方に延びた左右方向の中央部が、入口部50の開口面積を小さくして大粒の穀物の通過を妨げる通過規制部71bを形成している。逃げ部71aは、供給スクリュー14の外径よりも僅かに大きい曲率半径を有しており、カバー可動部7が閉じた状態では湾曲逃げ部61bと重ね合わされる。通過規制部71bは、カバー可動部7が閉じた状態で入口部50と供給スクリュー14の外周面との間に配置される。通過規制部71bの先端は、カバー可動部7が閉じた状態で供給スクリュー14の外周面との間に小粒の穀物を通過させることの出来る程度の間隙が形成されるように、両逃げ部71aの間を下方に延びている。この間隙は、小粒の穀物の粒径よりも大きく、大粒の穀物の粒径よりも小さい通過径を有している。つまり、カバー可動部7が閉じて通過規制部71bの先端が下限まで移動することで、入口部50の通過径は、小粒の穀物が1粒ずつ通過する大きさに形成される。
【0023】
可動部本体71の左右の両側縁からは、挿通孔72aを備えた側板72が後方に延出している。回転軸81は、挿通孔72aに挿通されて可動部本体71に固定されており、カバー6の左右の両側板62が備える挿通孔62aに挿通されて、カバー6に回転自在に支持されている。
【0024】
カバー可動部7の右側板62から右方に延びた回転軸81の右端には、回転操作レバー82が固着されている。回転操作レバー82は、基端部を回転軸81に固定されており、先端部には回転操作レバー82の回転位置を固定するための固定ネジ83が取り付けられている。固定ネジ83は、装置本体12が備えるネジ孔12a(図2,図3参照)に螺着されることで、回転操作レバー82の装置本体12に対する回転位置を固定する。
【0025】
図6(a),(b)に示すように、回転操作レバー82が下方に回転された状態では、可動部本体71が閉位置に位置し、カバー可動部7の通過規制部71bが、カバー6の入口形成湾曲部61dで形成された入口部50を前方から覆う。これにより、入口部50は、図2(a),(b)に示すように、小粒の穀物K1を通過させることの出来る程度の間隙が供給スクリュー14の外周面との間に形成されるように開口面積が小さくされる。
【0026】
図7(a),(b)に示すように、回転操作レバー82が上方に回転された状態では、可動部本体71が開位置に位置し、カバー可動部7の通過規制部71bがカバー6の入口形成湾曲部61dの上方に配置され、入口形成湾曲部61dによって形成された入口部50の全体が前方に露出する。これにより、入口部50は、図3(a),(b)に示すように、大粒の穀物K2も通過させることの出来る程度の間隙が供給スクリュー14の外周面との間に形成されるように開口面積を大きくする。
【0027】
水分測定装置1は、穀粒1粒1粒をサンプリング(採取)し、1粒毎に測定した電気抵抗値を換算して1粒毎の水分値とし、統計処理により、乾燥装置に張り込まれた穀物の平均水分値やバラツキを算出し、それをもとに穀物乾燥機2での穀物の乾燥が制御される。
【0028】
本実施形態によれば、可動部本体71を開閉させて入口部50の開口面積を小さくし又は大きくすることで、水分値を測定する穀粒の大きさに合わせた大きさの入口部50を供給スクリュー14による穀粒の搬送路上に設けることができる。つまり、小粒の穀物の水分値を測定する場合には可動部本体71を閉位置に位置させ、入口部50の開口面積を小さくして小粒の穀物を1粒ずつ入口部50を通過させ、大粒の穀物の水分値を測定する場合には可動部本体71を開位置に位置させ、入口部50の開口面積を大きくして大粒の穀物を1粒ずつ入口部50を通過させることができる。従って、大粒の穀物の水分測定と小粒の穀物の何れの水分値も、一台の水分測定装置1で精度良く測定できる。
【0029】
上記実施形態では、カバー可動部7が通過規制部71bを備えた可動部本体71を1つ備える場合について説明した。しかしながら、入口形成湾曲部61dで中粒用の入口部50を形成するカバー6を別途用意し、水分測定する穀物の穀粒の大きさに応じて、大粒用のカバー6又は中粒用のカバー6を組み換えて仕切カバー13に装着し、大粒の穀物及び小粒の穀物の水分測定と、中穀の穀物及び小粒の穀物の水分測定とのいずれかを水分測定装置1で測定できるようにしてもよい。
【0030】
また、回転軸81の回転角度によって変化する入口部50の開口面積に応じて、入口部50の大きさを調整できるようにし、穀粒の大きさが異なる複数種類の穀物の組み合わせの中から2種類の穀物の何れかを1粒ずつ入口部50を通過させるようにしてもよい。また、カバー可動部7がスライド動作して入口部50の開口面積を変える構成であってもよい。また、上記実施形態では、回転操作レバー82を手動で操作することで可動部本体71を開閉させた場合について説明したが、操作部を操作者が操作することで、モータ等の駆動手段が可動部本体71を回動させるようにしてもよい。例えば、水分測定装置1に備えられた操作部が操作されると、駆動手段が可動部本体71を回動させるようにしてもよい。また、穀物乾燥機2に備えられた操作部を操作者が操作することで、乾燥対象となる穀物の種類が選択され、選択された穀物の穀粒の大きさに応じて、駆動手段が可動部本体71を回動させるようにしてもよい。また、位置検出センサで可動部本体71の位置を検出して、乾燥対象の穀物Kに合わせて自動で可動部本体71を回動させるようにしてもよい。
【0031】
上記実施形態では、左右の逃げ部71aの間に位置して下方に延びた左右方向の中央部で、大粒の穀物の通過を妨げる通過規制部71bを形成した場合について説明した。しかしながら、供給スクリュー14の外周面との間に小粒の穀物を通過させることの出来る程度の間隙が形成されるように、入口部50の開口面積を小さくできるのであれば、通過規制部71bの形状は任意であり、例えば、入口形成湾曲部61dと同様に通過規制部71bの下縁を湾曲させて構成されていてもよい。また、カバー6への可動部本体71の支持方法や支持位置も任意である。
【符号の説明】
【0032】
1 水分測定装置
11 取付枠体
12 装置本体
12a ネジ孔
13 仕切カバー
13a 貫通孔
13a1 挿通部
13a2 通過部
14 供給スクリュー
14a 搬送溝
2 穀物乾燥機
2A 機体
21 穀槽
22 排風路隔壁
23 風胴板
23a 送風路
24 導風路隔壁
24a 導風路
25 穀物流下路
26 張込流し板
27 シャッタドラム
28 張込ホッパ
29 下スクリューコンベヤ
29a 下搬送樋
29b 下スクリュー
30 昇降機
30a バケット
30b 無端ベルト
30c 開口部
31 上スクリューコンベヤ
31a 上搬送樋
31b 上スクリュー
32 均分機
5 入口部開閉装置
50 入口部
6 カバー
61 カバー本体
61a ネジ孔
61b 湾曲逃げ部
61c スリット
61d 入口形成湾曲部
62 側板
62a 挿通孔
7 カバー可動部
71 可動部本体
71a 逃げ部
71b 通過規制部
72 側板
72a 挿通孔
81 回転軸
82 回転操作レバー
83 固定ネジ
9 電極ロール(測定部)
K 穀物
K1 小粒の穀物
K2 大粒の穀物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類の穀物の乾燥に用いることができる穀物乾燥機用の水分測定装置であって、
大粒の前記穀物の粒径よりも僅かに大きい通過径を有する入口部が形成されたカバーと、
前記入口部の通過径を小粒の穀物の粒径よりも大きく、前記大粒の穀物の粒径よりも小さくするカバー可動部と、
外周面に搬送溝を備えた一対の供給スクリューとを有し、
前記カバーは、前記供給スクリューの外径よりも僅かに大きい曲率半径を有する湾曲逃げ部を、前記入口部を挟んだ両側に備えることを特徴とする水分測定装置。
【請求項2】
前記カバー可動部は、可動部本体を前記カバーに回転軸で支持して構成されており、
前記供給スクリューの外径よりも僅かに大きい曲率半径を有し、前記湾曲逃げ部と重ね合わされる一対の逃げ部と、
両前記逃げ部間に設けられて前記入口部と前記供給スクリューの外周面との間に配置される通過規制部とを備えており、前記回転軸と共に前記可動部本体が回転して前記入口部の開口面積を小さくすることを特徴とする請求項1に記載の水分測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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