説明

水切り袋作製用穴開け機

【課題】 他の目的で使用して使用済みになった廃棄される袋(例,スーパー等のビニール袋や、ポリ袋等。)に、水切り穴を開ける従来の穴開け機の発明は、ハンディー性、安全性、簡便性、円滑性、迅速性、水切り穴の有効性の持続、コンパクト性等において、それぞれ、いずれかの点で難点や問題点があった。
【解決手段】 第三種、第一種てこ等を用いた手持ち式ステープラ、ハトメパンチ等の本体の力点であるハンドルを押して離したら、自動的に元に戻るバネの原理を用いた機構の機能を流用し、それらの作用点に数本のバネ8で囲われた釘針6を設け、更に、それらに相対する反作用点に、それらを受け入れる浅い溝のバネ受溝12、釘針受穴11、等を設けたバネ受台9を設け、そのバネ受台に袋を乗せて、釘針6が袋面に突き刺さる時、釘針座面7とバネ受台上面10が平行になるように、バネ受台9を設けた水切り袋作製用穴開け機で上述の課題を解決する事が出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭の台所で発生する生ゴミを捨てる際に、他の目的で使用して使用済みになった廃棄される袋(例、スーパー等のビニール袋や、ポリ袋等。)を再利用し、その袋の底に水を通す穴を開けてその生ゴミを入れ、溜めて置いて、その生ゴミの水を切る為の袋を作製する水切り袋作製用穴開け機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、家庭の台所の生ゴミの水を切るには、市販されている水切り籠や水切り袋を使用したり、又、他の目的で使用して使用済みになった廃棄される袋を再利用し、その袋の底に竹串や爪楊枝等を刺し、水切り穴を開けて水切り袋を作成し、それを使用していた。
【0003】
上記の方法は、非経済的、非合理的、非能率的、非簡便的であり、それらを解決しようと幾つかの発明が成された。
【特許文献1】 特開平9−103998広報
【特許文献2】 特開2001−121494広報
【特許文献3】 特開2001−198891広報
【特許文献4】 特開2006−7406広報
【特許文献5】 実用新案登録第3056779号広報
【特許文献6】 特開2000−153499広報
【特許文献7】 実全平02−024000広報
【特許文献8】 実用新案登録第3024817号広報
【特許文献9】 実開平06−017926広報
【特許文献10】 実開平02−023999広報
【特許文献11】 実全昭60−097300広報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の幾つかの成された発明は、ハンディー性、安全性、簡便性、円滑性、迅速性、コンパクト性、水切り穴の有効性の持続等のいずれかの点において、それぞれ難点や問題点が有り、本発明は、それらの点を解決する事を目的とする水切り袋作製用穴開け機である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の目的を達成する為に下記の方法にてそれらの難点や問題点を解決する。
【0006】
てこの原理を用いて、物を挟んだり、切ったり、穴を開けたり、押えたり、止めたりする事を目的とする道具で、その本体の機構に、その力点(以下、ハンドルと称す。)を押して離したら、その反作用で自動的に元に戻るバネの原理を用いた機構を持つハンディーな道具の第三種てこを用いた物(その内の一例である手持ち式ステープラ。)、及び、第一種てこを用いた物(その内の一例であるハトメパンチ。)等のそれらの本体の機構のその機能を流用し、それらの作用点(手持ち式ステープラの場合は、支点から最も離れた所にあるつづり針を押し出す押刃、又、ハトメパンちの場合は、ハトメ押し台等の代り。)に、請求項1に記載の数本のバネで囲われた釘針、及び、請求項3に記載のカバーの設けられた釘針等を設け、更に、それらの作用点に相対する反作用点(手持ち式ステープラの場合は、ハンドルの押刃で押された針を受けて、その針を曲げるベース部分の案内溝の付いた針曲げ台、又、ハトメパンチの場合は、ハトメ乗せ台等の代り。)に、請求項2、及び、3に記載のバネ受台を設け、それらの関係を請求項1、2、及び、3に記載の状態を成り立たせるように設けた機構からなる水切り袋作製用穴開け機である。
【発明の効果】
【0007】
請求項1に記載のハンディーな道具の本体の機構の機能を流用して、それらの作用点に設けた請求項1、及び、3に記載の数本のバネで囲われた釘針が、袋を挟んで、それらに相対する反作用点に設けた請求項2、及び、3に記載のバネ受溝、釘針受穴を設けたバネ受台上面に直角に突き刺さる事により、一方の片手に袋を持ち、もう一方の片手でそれらの本体を持ったまま、それらを横移動し、又、それらのハンドルを押して水切り穴を開け、そして離し、又、それらを横移動する一連の反復動作で、ふさがりにくい、有効性が持続する水切り穴をハンディーに、簡単、円滑、且つ、迅速に、袋の好きな所に、好きな数だけ開ける事ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
請求項1に記載のハンディーな道具の本体の機構の機能を流用して、第三種てこを用いた物、又は、第一種てこを用いた物等の内の一例である手持ち式ステープラ図1、又は、ハトメパンチ図8等の押刃4、又は、ハトメ押し台16等の代りに、請求項1、及び、3に記載の数本のバネ8で囲われた釘針6をそれらに設け、更に、その針曲げ台5、又は、ハトメ乗せ台17等の代りに、請求項2、及び、3に記載のバネ受溝12、釘針受穴11を設けたバネ受台9を、バネ8が袋13を押えて釘針6がバネ受台9の袋面13に突き刺さる時に、釘針座面7、袋13、及び、バネ受台上面10がそれぞれ平行になるように設けた水切り袋作製用穴開け機である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】 手持ち式ステープラ斜視図(JIS S 6035より引用。)。
【図2】 図1の本体の機構の機能を流用し、押刃、及び、針曲げ台等の代りに、請求項1に記載の数本のバネで囲われた釘針、及び、請求項2に記載のバネ受台等を設け、支点、作用点、及び、反作用点の位置関係により、釘針が袋面に直角に突き刺さる時、釘針座面とバネ受台上面が平行になる為に、バネ受台に角度を設けた本体が開いた状態の全体斜視図。
【図3】 図2の請求項1に記載の数本のバネで囲われた釘針部分と請求項2に記載のバネ受台部分の拡大斜視図。
【図4】 図2の釘針全体の抵抗を時間的に分散する為に、釘針の長さに違いを設けて本体が開いた状態の側面図。
【図5】 図4本体が袋を挟んで、釘針が袋面に直角に突き刺さる時、釘針座面、袋面、及び、バネ受台上面がそれぞれ平行な状態の時の側面図。
【図6】 釘針が袋面に直角に突き刺さる時、釘針座面とバネ受台上面が平行になる為に、バネ受台に角度を設けないで、支点、作用点、及び、反作用の位置関係を変えた本体が開いた状態の側面図。
【図7】 図6本体が袋を挟んで、釘針が袋面に直角に突き刺さる時、釘針座面、袋面、及び、バネ受台上面がそれぞれ平行な状態の時の側面図。
【図8】 ハトメパンチ側面図。
【図9】 図8の本体の機構の機能を流用し、ハトメ押し台、及び、ハトメ乗せ台等の代りに、請求項1に記載の数本のバネで囲われた釘針、及び、請求項2に記載のバネ受台等を設けた本体が開いた状態の側面図。
【図10】 図9本体が袋を挟んで、釘針が袋面に直角に突き刺さる時、釘針座面、袋面、及び、バネ受台上面がそれぞれ平行な状態の時の側面図。
【符号の説明】
【0010】
1…ステープラ本体のハンドル部分、2…ステープラ本体のベース部分、3…つづり針、4…押刃、5…針曲げ台、6…釘針、7…釘針座面、8…バネ、9…バネ受台、10…バネ受台上面、11…針針受穴、12…バネ受溝、13…袋、14…指掛かり、15…ハトメパンチ本体のハンドル、16…ハトメ押し台、17…ハトメ乗せ台、18…フック掛けの付いた開き止め金具。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
てこの原理を用いて、物を挟んだり、切ったり、穴を開けたり、押えたり、止めたりする事を目的とする道具で、その本体の機構に、その力点(以下、ハンドルと称す。)を押して離したら、その反作用で自動的に元に戻るバネの原理を用いた機構を持つハンディーな道具の第三種てこを用いた物(その内の一例である手持ち式ステープラ。)、及び、第一種てこを用いた物(その内の一例であるハトメパンチ。)等のそれらの本体の機構のその機能を流用し、それらの作用点(手持ち式ステープラの場合は、支点から最も離れた所にあるつづり針を押し出す押刃、又、ハトメパンちの場合は、ハトメ押し台等の代り。)に、それらの本体のハンドルを1回押す事で、その袋に数ヶ所の水切り穴を開ける事が出来る、数本の同じ長さの先端を鋭く尖らせた釘の先の部分(以下、これを釘針と称す。)を取付け面(以下、釘針座面と称す。)に直角に、又は、釘針が袋面に突き刺さる時の釘針全体の抵抗を時間的に分散し、より小さい力で釘針が袋面に突き刺さるようにする為に、数本の釘針の内の一部の釘針を数ミリ短くして設け、その釘針の周囲には、釘針の先端よりもわずかに長いバネを設け(手持ち式ステープラの場合は、そのバネの代りに、ハンドルとベースの間、ハトメパンチの場合は、ハトメ押し台とハトメ受け台の間等に、釘針の通る穴を設けた袋押え、及び、袋外しの為のバネの原理を用いた板バネを設けても同じ機能を果たす。)、そのバネは、先端が鋭く尖った釘針の安全性を確保する為のカバーの機能を持ち、又、それらのハンドルを押して釘針が袋面に突き刺さる直前に、釘針が突き刺さる袋面の周囲を事前にバネの端部で、直接、押え付けて、袋面がずれない状態にし、その結果、釘針が袋面に直角に突き刺さる時、バネの先端で、直接、押えた内側の袋面部分に張りを持たせた状態で突き刺す事が出来て、袋面に水切り穴が開いた後に、ふさがりにくい、有効性が持続する水切り穴を開ける事が出来る状態にする機能をも持ち、更に、その張りを持った袋面部分に釘針が直角に突き刺して、それらのハンドルから手を離した時に、釘針に刺さった袋面をバネの反作用で自動的に釘針から押し出す機能で、袋面が釘針に残ったり、引っ掛かったりする事なく、袋面が釘針から自動的に外れ、次に、一方の片手に袋を持ち、もう一方の片手でそれらの本体を持ったまま、それらを横移動し、又、それらのハンドルを押して水切り穴を開け、そして離し、又、それらを横移動する一連の反復動作で、ふさがりにくい、有効性が持続する水切り穴をハンディーに、簡単、円滑、且つ、迅速に、袋の好きな所に、好きな数だけ開ける事が出来る機能を持った水切り袋作製用穴開け機。
【請求項2】
請求項1に記載のそれらのハンディーな道具の作用点に相対する反作用点(第三種てこを用いた手持ち式ステープラの場合は、ハンドルの押刃で押された針を受けて、その針を曲げるベース部分の案内溝の付いた針曲げ台、又、第一種てこを用いたハトメパンチの場合は、ハトメ乗せ台等の代り。)に、請求項1に記載の作用点に設けられた数本のバネで囲われた釘針のバネを受け止め、又、押されたバネから露出した釘針を受け入れる釘針受穴を設けたバネ受台を設け、そのバネ受台上面には、バネの端部が、直接、袋面を押えてバネ受台上面に当った時、バネがすべったり、ずれたりしないで袋面をしっかり捕らえて、袋面に確実に張りを持たせる事が出来るように、釘針受穴の上面より低い半円形の断面をしたバネの端部を受け入れるドーナツ状の浅い溝のバネ受溝を釘針受穴の周囲に、又は、それと同じ機能をもたせる為に、外側にバネの端部を、内側に釘針を受け入れるバネ受台上面よりもわずかに飛び出したパイプを釘針受穴に設け、又、釘針の先端が袋面に突き刺さる時、釘針の周囲のバネの端部で、直接、袋面を押えて、張りを持たせた部分を、釘針が均等な力で刺し広げて、その結果、開けられた穴が元に戻りにくく、ふさがりにくい、有効性が持続する水切り穴を開ける事が出来るように、張りを持った袋面に直角に釘針を突き刺させる為に、バネ受台の上面を釘針座面に平行(釘針座面、袋面、及び、バネ受台上面ともそれぞれ平行。)になるようにそれらのバネ受台を設け、更に、第三種てこを用いた手持ち式ステープラには、その本体を横移動し易くする為に、そのバネ受台の下側に指先が入る穴、もしくは、指先が引っ掛かる指掛かりを設け、又、第一種てこを用いたハトメパンチには、その不使用時にハンドルが開くのを防ぐ為に、その本体にフック掛けの付いた開き止め金具を設けた請求項1に記載の水切り袋作製用穴開け機。
【請求項3】
請求項1に記載のバネには、更なる安全の為、又、それらの不使用時に、釘針、バネ等の全体を隠す為に、バネの長さの半分よりも少し長い、釘針を通す穴を設けたカバーをバネの先端に設け、その端部とわずかに噛み合うように、その端部を受け入れたバネの長さの半分よりも少し長い、バネ全体の根元を囲うカバーを釘針座面に設け、更に、請求項2に記載のバネ受台の上面に設けたバネ受溝の代りに、その機能と同様の機能を持たせる為に、バネの端部に設けたカバーの先端を受け入れるその形をした浅い穴をバネ受台の上面に設けた請求項1、及び、2に記載の水切り袋作製用穴開け機。
【請求項4】
請求項1に記載のハンディーな道具の力点であるハンドルを押して、請求項1、及び、3に記載の数本のバネで囲われた釘針が、請求項2、及び、3に記載のバネ受台の上の袋面に突き刺して、バネが押されて一番短くなった時、電池が組込まれた電子音の鳴る装置のスイッチも押されてスイッチが入り、通電して電子音の擬音が鳴る装置を設けた請求項1、2、及び、3に記載の水切り袋作製用穴開け機。
【請求項5】
請求項1に記載の道具で、その本体の機構に、その力点であるハンドルを押して離したら、その反作用で自動的に元に戻るバネの原理を用いた機構を持つ道具の第二種てこを用いた物(その内の一例である卓上式ステープラ。)のその本体の機構のその機能を流用し、その作用点(卓上式ステープラの場合は、つづり針を押し出す押刃。)に、請求項1に記載の数本のバネで囲われた釘針を、又、その作用点に相対する反作用点(卓上式ステープラの場合は、その針曲げ台。)に、請求項2に記載のバネ受台を設け、それらの関係を請求項1、及び、2に記載の状態を成り立たせるように設けた水切り袋作製用穴開け機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−280053(P2010−280053A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−11412(P2010−11412)
【出願日】平成22年1月3日(2010.1.3)
【出願人】(509242912)
【Fターム(参考)】