説明

水切り部材を用いた構造体

【課題】 低コストで壁面の汚れを防止する。
【解決手段】 起立体(12)と、起立体(12)の上端部(12a)に載置される笠材(14)と、起立体(12)と笠材(14)の間に配置される水切り部材(16)を有する。水切り部材(16)が、起立体(12)と笠材(14)に支持される支持部(16a)と、支持部(16a)に接続された降下部(16b)を有する。降下部(16b)が笠材(14)から離れて下方に延在している。笠材(14)に付着した水(W)が降下部(16b)を伝って下方に落ちる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水切り部材を用いた構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、塀や壁等の構造体の上端部に笠材を載置することは公知である。
【0003】
塀や壁等の構造体の上端部に笠材を載置する場合、笠材に付着した水が、笠材の下面を伝って塀や壁等の壁面に流れることがある。とくに、レンガ、タイル、石材などの笠材は長さが短いため、その目地部分から水が伝って塀や壁等の壁面に流れる。この場合、塀や壁等の壁面が汚れる。
【0004】
特許文献1には、ブロック塀の雨水による汚損を防止するブロック塀用笠材が示されている。
【特許文献1】特開平7−91113号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
笠材を載置した塀や壁等の壁面の汚れを防ぐのは困難であった。
【0006】
特許文献1に記載されたブロック塀用笠材は、笠材本体を防水部材として用いているため、笠材の形状は限定されたものとなる。
【0007】
本発明は、低コストで壁面の汚れを防止できる、水切り部材を用いた構造体を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の解決手段を例示すると、以下のとおりである。
【0009】
(1)起立体と、起立体の上端部に載置される笠材と、起立体と笠材の間に配置される水切り部材を有し、水切り部材が、起立体と笠材に支持される支持部と、支持部に接続された降下部を有し、降下部が笠材から離れて下方に延在していて、笠材に付着した水が水切り部材の降下部を伝って下方に落ちる構成にしたことを特徴とする構造体。
【0010】
(2)水切り部材が、厚さ1mm以下の薄板で構成されていることを特徴とする前述の構造体。
【0011】
(3)水切り部材が、透明なプラスチック材料からなることを特徴とする前述の構造体。
【0012】
(4)降下部に切込みが入れられていて、支持部が所定方向に曲げられて配置されていることを特徴とする前述の構造体。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、低コストで壁面の汚れを防止できる。例えば、水切り部材をプラスチック板で構成すれば、おおむね市販のローコストな材料を使用した場合に1枚で最長2.4mの長さのものが製作できる。長さが足りない場合には、水切り部材を重ね合わせて実質的に延長することができ、長さが短い場合には、水切り部材をカットして利用することができる。
【0014】
水切り部材が、厚さ1mm以下の薄板で構成されていると、降下部の作成が容易であるとともに、構造体の外観を大きく変更することなく水切り部材を配置できる。
【0015】
水切り部材が、透明なプラスチック材料からなると、構造体の外観を損なうことなく水切り部材を配置できる。
【0016】
降下部に切込みが入れられることにより支持部が所定方向(たとえば鉛直方向や水平方向)に曲げられて配置されると、上端部が鉛直方向に曲がった起立体に対しても水切り部材を連続的に配置できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の最良の形態による構造体は、起立体と、起立体の上端部に載置される笠材と、起立体と笠材の間に配置される水切り部材を有する。水切り部材は、起立体と笠材に支持される支持部と、支持部に接続された降下部を有する。降下部が笠材から離れて下方に延在していて、笠材に付着した水が降下部を伝って下方に落ちる構成になっている。
【0018】
起立体は、好適には壁として構成されるが、塀、垣、門やその他の建物や敷地の周囲または内部を区切る仕切り、囲い、隔て等とすることができる。
【0019】
笠材は、起立体の上にかぶせるレンガ、タイル、石材、又は種々の塊状物とすることができる。
【0020】
降下部は、支持部の片側に接続される構成が好ましい。もっとも、本発明は支持部の両側に接続された降下部を有する水切り部材の構成を含む。
【0021】
好ましくは、水切り部材が、厚さ1mm以下の薄板で構成される。水切り部材は、板(プレート)の他、シート、フィルム等、水を切る(下方に落とす)ことができる種々の材料で構成され得る。
【0022】
好ましくは、水切り部材が、透明なプラスチック材料からなる。
【0023】
好ましくは、降下部に切込みが入れられることにより支持部が鉛直方向に曲げられて配置されている。
【0024】
好ましくは、支持部に切込みが入れられることにより降下部が水平方向に曲げられて配置されている。
【0025】
好ましくは、支持部と降下部のなす角度が70°以上150°以下、更に好ましくは90°以上135°以下である。好ましくは、水切り材料が透明なプラスチック板で構成され、プラスチック板を折り曲げて支持部と降下部を前記角度にする。なお、本発明は水切り板の一部を湾曲させて支持部と降下部を形成する場合を含む。
【0026】
好ましくは、降下部の水平方向における最も外側の端部が、笠材の水平方向における最も外側の端部より内側に位置する。降下部の水平方向における最も外側(起立体から離れる方向)の端部は、例えば降下部の開放された端部とする場合や、降下部が内側(起立体に近づく方向)に曲げられている場合の曲げられた部分とする場合がある。
【0027】
好ましくは、降下部が、起立体の前面(正面)と、笠材の下面と、笠材に接して笠材の下面に対して5°以上45°以下の傾斜角を有する平面とで囲まれる領域内に位置する。
【0028】
更に、本発明の最良の形態による水切り部材は、起立体と、起立体の上端部に載置される笠材との間に配置される水切り部材であって、起立体と笠材に支持される支持部と、支持部に接続された降下部を有し、支持部と降下部のなす角度が70°以上150°以下である。或いは、本発明の別の最良の形態による水切り部材は、起立体と、起立体の上端部に載置される笠材との間に配置される水切り部材であって、起立体と笠材に支持される支持部と、支持部に接続された降下部を有し、支持部と降下部のなす角度が90°以上135°以下である。
【0029】
支持部と降下部のなす角度が70°以上150°以下であると、笠材に付着した水が延長部分を伝ってスムーズに下方に落ちる。とくに、支持部と効果部のなす角度が90°以上135°以下であると、笠材に付着した水が延長部分を伝ってよりスムーズに下方に落ちる。
【0030】
降下部の水平方向における最も外側の端部が、笠材の水平方向における最も外側の端部より内側に位置すると、構造体の外観を損なうことなく水切り部材を配置できる。
【0031】
降下部が、起立体の前面と、笠材の下面と、笠材に接触して笠材の下面に対して5°以上45°以下の傾斜角を有する平面とで囲まれる領域内に位置すると、水切り部材が笠材で実質的に隠れるので、外観上良好な構造体を提供できる。
【実施例】
【0032】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【0033】
図1は、本発明による、水切り部材を用いた構造体の一例を示す概略側面図である。
【0034】
塀構造10は、塀体12と、塀体12の上端部に載置される笠石14と、塀体12と笠石14の間に配置される水切り部材16を有する。塀構造10は、本発明による水切り部材を用いた構造体の典型例である。塀体12は、本発明における起立体の典型例である。笠石14は、本発明における笠材の典型例である。なお、図1においては、理解し易くするため塀体12、笠石14、及び水切り部材16は離れて描かれているが、実際にはこれらは互いに接触して配置される。
【0035】
図2は、水切り部材の一例を示す上面図である。図3は、図2の水切り部材の正面図である。図4は、図2の水切り部材の側面図である。
【0036】
水切り部材16は、厚さ1mm以下の透明なプラスチック板で構成される。
【0037】
水切り部材16は、塀体12と笠石14に支持される支持部16aと、支持部16aに接続された降下部16bを有する。降下部16bは、笠材14から離れて下方に延在している。笠材14に付着した水が降下部16bを伝って下方に落ちる構成になっている。
【0038】
寸法の一例を挙げると、支持部16aの長手方向の長さl1は1800mm、横方向の長さl2は40mmである。降下部16bの長手方向の長さl3は1800mm、横方向の長さl4は7mmである。
【0039】
図5は、水切り部材の取付状態の一例を示す概略側面図である。
【0040】
塀体12の上端部12aに水切り部材16を接着する。2つの水切り部材16を、その支持部16aを互いに内向きにし、降下部16bを互いに外向きにして、塀体12の上端部12aに接着し、その上に笠石14を固定する。こうして図1に示されるような塀構造10を製造する。
【0041】
図6は、図1の構造体における水の流れの一例を示す説明図である。
【0042】
笠石14に雨等により矢印Wで表された水が付着した場合は、水は笠石14の上面14a、側面14b、及び下面14cを伝って水切り部材16の降下部16bに到達する。降下部16bは下方に向いているため、水は降下部16bを伝って下方に落ちるようになっている。
【0043】
図7は、水切り部材の別の例を示す概略側面図である。図8は、水切り部材の更に別の例を示す概略側面図である。
【0044】
図7に示された水切り部材26は、図示省略された起立体と笠材に支持される支持部26aと、支持部26aに接続された降下部26bを有する。支持部26aと降下部26bのなす角度α1が70°になっている。
【0045】
図8に示された水切り部材36は、図示省略された起立体と笠材に支持される支持部36aと、支持部36aに接続された降下部36bを有する。支持部36aと降下部36bのなす角度α2が150°になっている。
【0046】
このように、支持部と降下部のなす角度が70°以上150°以下であるのが好ましい。
【0047】
図9は、水切り部材の別の例を示す概略側面図である。図10は、水切り部材の更に別の例を示す概略側面図である。
【0048】
図9に示された水切り部材46は、図示省略された起立体と笠材に支持される支持部46aと、支持部46aに接続された降下部46bを有する。支持部46aと降下部46bのなす角度α3が90°になっている。
【0049】
図10に示された水切り部材56は、図示省略された起立体と笠材に支持される支持部56aと、支持部56aに接続された降下部56bを有する。支持部56aと降下部56bのなす角度α4が135°になっている。
【0050】
このように、支持部と降下部のなす角度が90°以上135°以下であるのが更に好ましい。
【0051】
図11は、水切り部材の別の使用例を示す概略正面図である。図12は、図11の水切り部材の概略斜視図である。
【0052】
長い壁面62は、本発明における起立体の一例である。水切り部材66は、長い壁面62と図示省略された笠材に支持される支持部66aと、支持部66aに接続された降下部66bを有する。なお、長い壁面62の上端部62aに載置される笠材は図示省略されている。
【0053】
長い壁面62の長さLが長い場合、例えばLが2.4mを超える場合には、2つの水切り部材66を重ね合わせて配置することができる。
【0054】
図13〜図14は、水切り部材の更に別の使用例を示す。
【0055】
図13は、壁の概略正面図である。図14は、水切り部材の概略斜視図である。
【0056】
壁72は、本発明における起立体の一例である。壁72の上端部72aは鉛直方向に曲がった面で構成されている。
【0057】
水切り部材76は、壁72と図示省略された笠材に支持される支持部76aと、支持部76aに接続された降下部76bを有する。降下部76bの任意の位置にハサミ、カッター等で切込み76cが入れられている。降下部76bに切込み76cが入れられることにより、支持部76aが鉛直方向に曲げられて壁72の上端部72aに配置され得る。
【0058】
図15〜図16は、水切り部材の更に別の使用例を示す。
【0059】
図15は、壁の概略平面図である。図16は、水切り部材の概略斜視図である。
【0060】
壁82は、本発明における起立体の一例である。壁82の上端部82aは水平方向に曲がった弧状の面で構成されている。
【0061】
水切り部材86は、壁82と図示省略された笠材に支持される支持部86aと、支持部86aに接続された降下部86bを有する。支持部86aの任意の位置にハサミ、カッター等で切込み86cが入れられている。支持部86bに切込み86cが入れられることにより、支持部86aが水平方向に曲げられて壁82の上端部82aに配置され得る。
【0062】
図17は、降下部の位置を説明するための説明図である。
【0063】
降下部16bの水平方向における最も外側(塀体12から離れる方向)の端部が、笠材14の水平方向における最も外側の端部より内側(塀体12に近づく方向)に位置する。図17においては、降下部16bの外側の表面が、笠材14の側面14bより内側に位置する。
【0064】
更に、降下部16bが、塀体12の前面12bと、笠材14の下面14cと、笠材14に接して笠材14の下面14cに対して5°以上45°以下の傾斜角βを有する平面18とで囲まれる領域A内に位置する。
【0065】
図18は、本発明による水切り部材を用いた構造体の別の例を示す側断面図である。
【0066】
塀構造90は、塀体92と、塀体92の上端部92aに載置される笠石94と、塀体92と笠石94の間に配置される水切り部材96を有する。塀構造90は、本発明による水切り部材を用いた構造体のもう1つの典型例である。塀体92は、本発明における起立体の典型例である。笠石94は、本発明における笠材の典型例である。
【0067】
水切り部材96は、壁92と笠材94に支持される支持部96aと、支持部96aに接続された降下部96bを有する。降下部96bは横断面が曲がって構成されていて、曲面を有する。この水切り部材96は、上端部が鉛直方向に曲がった面で構成される壁に対して、支持部96aを鉛直方向に曲げることにより配置可能である。
【0068】
本発明の好適な実施形態を例示すると、次のとおりである。
【0069】
(1) 起立体(12、62、72、82、92)と、起立体(12、62、72、82、92)の上端部(12a、62a、72a、82a、92a)に載置される笠材(14、94)と、起立体(12、62、72、82、92)と笠材(14、94)の間に配置される水切り部材(16、26、36、46、56、66、76、86、96)を有し、水切り部材(16、26、36、46、56、66、76、86、96)が、起立体(12、62、72、82、92)と笠材(14、94)に支持される支持部(16a、26a、36a、46a、56a、66a、76a、86a、96a)と、支持部(16a、26a、36a、46a、56a、66a、76a、86a、96a)に接続された降下部(16b、26b、36b、46b、56b、66b、76b、86b、96b)を有し、降下部(16b、26b、36b、46b、56b、66b、76b、86b、96b)が笠材(14、94)から離れて下方に延在していて、笠材(14、94)に付着した水(W)が降下部(16b、26b、36b、46b、56b、66b、76b、86b、96b)を伝って下方に落ちる構成の水切り部材を用いた構造体。
【0070】
(2) 水切り部材(16、26、36、46、56、66、76、86、96)が、厚さ1mm以下の薄板で構成されていることを特徴とする前述の水切り部材を用いた構造体。
【0071】
(3) 水切り部材(16、26、36、46、56、66、76、86、96)が、透明なプラスチック材料からなることを特徴とする前述の水切り部材を用いた構造体。
【0072】
(4) 降下部(76b)に切込み(76c)が入れられることにより支持部(76a)が鉛直方向に曲げられて配置されていることを特徴とする前述の水切り部材を用いた構造体。
【0073】
(5) 支持部(86a)に切込み(86c)が入れられることにより降下部(86b)が水平方向に曲げられて配置されていることを特徴とする前述の水切り部材を用いた構造体。
【0074】
(6) 支持部(26a、36a)と降下部(26b、36b)のなす角度が70°以上150°以下であることを特徴とする前述の水切り部材を用いた構造体。
【0075】
(7) 支持部(46a、56a)と降下部(46b、56b)のなす角度が90°以上135°以下であることを特徴とする前述の水切り部材を用いた構造体。
【0076】
(8) 降下部(16b、26b、36b、46b、56b、66b、76b、86b、96b)の水平方向における最も外側の端部が、笠材(14、94)の水平方向における最も外側の端部より内側に位置することを特徴とする前述の水切り部材を用いた構造体。
【0077】
(9) 降下部(16b、26b、36b、46b、56b、66b、76b、86b、96b)が、起立体(12、62、72、82、92)の前面(12b)と、笠材(14、94)の下面(14c)と、笠材(14、94)に接して笠材(14、94)の下面(14c)に対して5°以上45°以下の傾斜角を有する平面(18)とで囲まれる領域(A)内に位置することを特徴とする前述の水切り部材を用いた構造体。
【0078】
(10) 起立体(12、62、72、82、92)と、起立体(12、62、72、82、92)の上端部(12a、62a、72a、82a、92a)に載置される笠材(14、94)との間に配置される水切り部材(16、26、36、46、56、66、76、86、96)であって、起立体(12、62、72、82、92)と笠材(14、94)に支持される支持部(16a、26a、36a、46a、56a、66a、76a、86a、96a)と、支持部(16a、26a、36a、46a、56a、66a、76a、86a、96a)に接続された降下部(16b、26b、36b、46b、56b、66b、76b、86b、96b)を有し、支持部(16a、26a、36a、46a、56a、66a、76a、86a、96a)と降下部(16b、26b、36b、46b、56b、66b、76b、86b、96b)のなす角度が70°以上150°以下である水切り部材。
【0079】
(11) 起立体(12、62、72、82、92)と、起立体(12、62、72、82、92)の上端部(12a、62a、72a、82a、92a)に載置される笠材(14、94)との間に配置される水切り部材(16、26、36、46、56、66、76、86、96)であって、起立体(12、62、72、82、92)と笠材(14、94)に支持される支持部(16a、26a、36a、46a、56a、66a、76a、86a、96a)と、支持部(16a、26a、36a、46a、56a、66a、76a、86a、96a)に接続された降下部(16b、26b、36b、46b、56b、66b、76b、86b、96b)を有し、支持部(16a、26a、36a、46a、56a、66a、76a、86a、96a)と降下部(16b、26b、36b、46b、56b、66b、76b、86b、96b)のなす角度が90°以上135°以下である水切り部材。
【0080】
(12) 厚さ1mm以下の薄板で構成されていることを特徴とする前述の水切り部材。
【0081】
(13) 透明なプラスチック材料からなることを特徴とする前述の水切り部材。
【0082】
(14) 降下部(76b)に切込み(76c)が入れられることにより支持部(76a)が曲げ可能に構成されていることを特徴とする前述の水切り部材。
【0083】
(15) 支持部(86a)に切込み(86c)が入れられることにより降下部(86b)が曲げ可能に構成されていることを特徴とする前述の水切り部材。
【0084】
本発明は前述の実施形態や実施例に限定されない。起立体や笠材の形状は任意である。水切り部材の構成も前述のものに限定されない。透明なプラスチック材料の透明度は、種々のものを選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本発明による水切り部材を用いた構造体の一例を示す概略側面図である。
【図2】水切り部材の一例を示す上面図である。
【図3】図2の水切り部材の正面図である。
【図4】図2の水切り部材の側面図である。
【図5】水切り部材の取付状態の一例を示す概略側面図である。
【図6】図1の構造体における水の流れの一例を示す説明図である。
【図7】水切り部材の別の例を示す概略側面図である。
【図8】水切り部材の更に別の例を示す概略側面図である。
【図9】水切り部材の別の例を示す概略側面図である。
【図10】水切り部材の更に別の例を示す概略側面図である。
【図11】水切り部材の別の使用例を示す概略正面図である。なお、図11において笠材は図示省略されている。
【図12】図11の水切り部材の概略斜視図である。
【図13】壁の概略正面図である。
【図14】水切り部材の概略斜視図である。
【図15】壁の概略平面図である。
【図16】水切り部材の概略斜視図である。
【図17】降下部の位置を説明するための説明図である。
【図18】水切り部材の更に別の例を示す側断面図である。
【符号の説明】
【0086】
10、90 塀構造(水切り部材を用いた構造体の一例)
12、92 塀体(起立体の一例)
12a、92a 塀体の上端部(起立体の上端部)
12b 塀体の前面(起立体の前面)
14、94 笠石(笠材の一例)
14a 笠石の上面(笠材の上面)
14b 笠石の側面(笠材の側面)
14c 笠石の下面(笠材の下面)
16、26、36、46、56、66、76、86、96 水切り部材
16a、26a、36a、46a、56a、66a、76a、86a、96a 支持部
16b、26b、36b、46b、56b、66b、76b、86b、96b 降下部
76c、86c 切込み
62 長い壁面
62a 長い壁面の上端部
72、82 壁(起立体の一例)
72a、82a 壁の上端部
W 水


【特許請求の範囲】
【請求項1】
起立体と、起立体の上端部に載置される笠材と、起立体と笠材の間に配置される水切り部材を有し、水切り部材が、起立体と笠材に支持される支持部と、支持部に接続された降下部を有し、降下部が笠材から離れて下方に延在していて、笠材に付着した水が水切り部材の降下部を伝って下方に落ちる構成にしたことを特徴とする構造体。
【請求項2】
水切り部材が、厚さ1mm以下の薄板で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の構造体。
【請求項3】
水切り部材が、透明なプラスチック材料からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の構造体。
【請求項4】
降下部に切込みが入れられていて、支持部が所定方向に曲げられて配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の構造体。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2006−299555(P2006−299555A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−119638(P2005−119638)
【出願日】平成17年4月18日(2005.4.18)
【出願人】(595137664)坂本産業株式会社 (3)
【Fターム(参考)】