説明

水性ゲル消臭芳香剤

【課題】香りの強度のみならず、香りの質についても変化が少ない水性ゲル消臭芳香剤及び据え置き型芳香剤の提供。
【解決手段】次の成分(a)、(b)及び(c)、並びに水を含み、成分(c)を除く全組成に対する成分(a)の賦香率が1〜10重量%であり、成分(a)と成分(b)との重量比(a)/(b)が0.3/1〜10/1である水性ゲル芳香剤。
(a) 次の香料化合物(a-1)、(a-2)及び(a-3)を含み、(a-3)が成分(a)全体の10〜80重量%、(a-3)に対する(a-1)の重量比(a-1)/(a-3)が0.005/1〜2.5/1、(a-3)に対する(a-2)の重量比(a-2)/(a-3)が0.15/1〜8.0/1である香料組成物
(a-1)ClogP≦2である香料化合物
(a-2)2<ClogP≦4である香料化合物
(a-3)4<ClogP≦6である香料化合物
(b) アミンオキサイド
(c) アクリルアミド及びアクリル酸又はその塩を構成単量体とする共重合体を含む架橋型吸水性樹脂

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、香りの持続性及び香りの質の維持に優れた水性ゲル芳香剤に関する。
【背景技術】
【0002】
水性ゲルを用いた芳香剤(以下、水性ゲル芳香剤)は、容器から液がこぼれにくい、意匠性に優れるという利点から、据え置き型の芳香剤などに幅広く利用されている。特に、粉末状や粒状にした吸水性樹脂に芳香成分を分散した溶液を吸収させて調製する水性ゲル芳香剤はゲルの表面積が大きいため、芳香成分の揮散が促進され、広い空間においても十分に強い香りを充満させることができるという点から非常に優れた形態である。
【0003】
香料などの芳香成分を分散した溶液を吸収させる粉末や球状の吸水性樹脂は、親水性ポリマーを架橋して調製された架橋型吸水性樹脂である。中でも保水力や熱に対する耐性が優れているアクリルアミド−アクリル酸(塩)共重合体を含む架橋型水性樹脂を使用した水性ゲル芳香剤の検討が行われている(特許文献1)。
【0004】
一方で、据え置き型の芳香剤においては、香り立ちと共に香りの持続性、徐放性が強く求められている。水性ゲルを用いた据え置き型芳香剤の一般的な使用期間は一ヵ月半から二ヶ月であり、この期間に香りが持続することが望ましい。
【0005】
香りの持続性を保つためには、容器の開口面積を小さくする等の外部への揮散部又は露出部の面積を小さくする方法か、あるいは香料をより多量に水性ゲル内に担持させることが考えられる。しかし、容器の開口面積を小さくした場合には、香りの持続性は向上するが、外へ揮散される芳香成分が減少することで香りが非常に弱くなり、芳香剤としての効果が低下するため望ましくない。また、水性ゲルに対して過飽和に香料を担持させた場合には、香料を高濃度に分散させた溶液を調製する際に、香料を可溶化することが困難となるという問題が生じる。特許文献2では、香料の水への可溶化、香り立ちの観点からlogP値の低い香料素材を多く配合し、非イオン界面活性剤と陽イオン界面活性剤を一定比率で使用することで香料分散液を効率良く水性ゲル内に吸収させ、水性ゲル芳香剤及び据え置き型芳香剤の香りの持続性を向上させている。特許文献3においても、logP値の低い香料素材を多く使用し、HLBが一定範囲内のノニオン界面活性剤で香料を可溶化させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007-270100号広報
【特許文献2】特開2009-261498号広報
【特許文献3】特開2002-331023号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
水性ゲル芳香剤において、香りの持続性を向上させるには、logP値の高い香料素材を多く配合することが考えられるが、そのような香料素材は疎水性が高く、界面活性剤を使用しても香料を水に可溶化することが困難である。
【0008】
また、香りの持続性という問題には、香りの強度だけではなく、香りの質も大きく影響する。水性ゲルに吸収させた後の香料成分の揮散は、自然揮散である。一般的に水性ゲル芳香剤は香料がゲル表面に局在化し、使用期間中の初期とそれ以降では香りに寄与するメインの揮散成分が大きく異なる。そのため、香りの質が大きく変化してしまうことがあり、この変化は消費者の不満につながる場合がある。香りの強度としてはさほど大きく変化していなくても、香りの質が変化していることで、全体として香りの印象が大きく変わり、十分な持続性が無いと感じてしまうことがある。
【0009】
特許文献2及び3では、香りの持続性について香り強度という点で評価を行っているが、香りの質の変化についてはなんら言及されていない。上述のように、香りの持続性については、香りの強度及び質という両面からの総合的な評価が必要であり、本発明の課題は、香りの強度のみならず、香りの質についても変化が少ない水性ゲル消臭芳香剤及び据え置き型芳香剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、香料化合物をClogPを指標として3グループに分け、これらを一定の比率で組み合わせた香料成分とアミンオキサイドとの組合せを、特定の架橋型吸水性樹脂及び水とともに用いることによって、上記要求を満たす水性ゲル芳香剤が得られることを見出した。
【0011】
本発明は、次の成分(a)、(b)及び(c)、並びに水を含み、成分(c)を除く全組成に対する成分(a)の賦香率が1〜10重量%であり、成分(a)と成分(b)との重量比(a)/(b)が0.3/1〜10/1である水性ゲル芳香剤を提供するものである。
【0012】
(a) 次の香料化合物(a-1)、(a-2)及び(a-3)を含み、(a-3)が成分(a)全体の10〜80重量%、(a-3)に対する(a-1)の重量比(a-1)/(a-3)が0.005/1〜2.5/1、(a-3)に対する(a-2)の重量比(a-2)/(a-3)が0.15/1〜8.0/1である香料組成物
(a-1)ClogP≦2である香料化合物
(a-2)2<ClogP≦4である香料化合物
(a-3)4<ClogP≦6である香料化合物
(b) アミンオキサイド
(c) アクリルアミド及びアクリル酸又はその塩を構成単量体とする共重合体を含む架橋型吸水性樹脂
【0013】
また、本発明は、上記本発明の水性ゲル芳香剤を容器内に収容してなる据え置き型芳香剤を提供するものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、香りの強度の変化を抑えただけはなく、香りの質の変化も減少させ、全体的な香りの印象の変化の小さい水性ゲル芳香剤及び据え置き型芳香剤が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0015】
〔(a)香料組成物〕
本発明で用いる成分(a)は、次の香料化合物(a-1)、(a-2)及び(a-3)を、それぞれ少なくとも1種類以上含む香料組成物である。
(a-1)ClogP≦2である香料化合物
(a-2)2<ClogP≦4である香料化合物
(a-3)4<ClogP≦6である香料化合物
【0016】
ここで、「logP値」とは、化合物の1-オクタノール/水の分配係数の対数値であり、1-オクタノールと水の2液相の溶媒系に化合物が溶質として溶け込んだときの分配平衡において、それぞれの溶媒中での溶質の平衡濃度の比を意味し、底10に対する対数「logP」の形で一般的に表される。すなわち、logP値は親油性(疎水性)の指標であり、この値が高いほど疎水的であり、値が小さいほど親水的である。
【0017】
logP値については、例えばDaylight Chemical Information Systems, Inc.(Daylight CIS)等から入手し得るデータベースに掲載されているlogP値を実測値として参照することができるが、プログラム“CLOGP”(Daylight CIS)等で計算することができる。
【0018】
プログラム“CLOGP”においては、Hansch,Leoのフラグメントアプローチにより算出される「計算logP(ClogP)」の値が、logPの実測値がある場合にはそれと共に出力される。上記フラグメントアプローチは、化合物の化学構造に基づいており、原子の数及び化学結合のタイプを考慮している(A. Leo, Comprehensive Medicinal Chemistry, Vol.4, C.Hansch, P. G. Sammens, J. B. Taylor and C. A. Ramsden. Eds., P.295, Pergamon Press, 1990)。このClogP値は、現在最も一般的で信頼できる推定値であり、本発明においては、このClogP値を用いる。
【0019】
以下に、香料化合物(a-1)、(a-2)、(a-3)それぞれの具体例を挙げる(かっこ内の数値はClogP値である)。
【0020】
香料化合物(a-1)、すなわちClogP≦2である香料化合物としては、アルデヒドC-6(1.892)、アニスアルデヒド(1.779)、ベンジルアセテート(1.960)、ベンジルアルコール(1.104)、カローン(1.803)、カントキサール(1.951)、シス-3-ヘキセノール(1.397)、クマリン(1.412)、エチルアセテート(0.711)、エチルアセトアセテート(0.333)、エチルブチレート(1.769)、エチルマルトール(0.467)、エチルバニリン(1.804)、フルクトン(0.846)、ヘリオナール(1.387)、ヘリオトロピン(1.138)、ヒドロキシシトロネラール(1.541)、インドフロールクリスタル(1.331)、リナロールオキサイド(1.500)、マルトール(-0.062)、メチルジャスモネート(1.935)、フェニルエチルアルコール(1.183)、フェノキシエタノール(1.188)、フェニルプロピルアルコール(1.712)、プレニルアセテート(1.684)、ラズベリーケトン(1.072)、スチラリルアルコール(1.413)、バニリン(1.275)などが挙げられる。
【0021】
このうち、特にアニスアルデヒド、ベンジルアセテート、カローン、カントキサール、シス-3-ヘキセノール、クマリン、エチルアセテート、エチルアセトアセテート、エチルブチレート、エチルマルトール、エチルバニリン、フルクトン、ヘリオナール、ヘリオトロピン、ヒドロキシシトロネラール、リナロールオキサイド、マルトール、フェニルエチルアルコール、ラズベリーケトン、バニリンが好ましい。
【0022】
香料化合物(a-2)、すなわち2<ClogP≦4である香料化合物としては、アンバーコア(3.969)、α-ダマスコン(3.620)、アルデヒドC-14ピーチ(3.830)、アルデヒドC-16ココナッツ(2.772)、アリルアミルグリコレート(2.507)、ベンジルベンゾエート(3.879)、3-(4-tert-ブチルフェニル)プロパナール(3.549)、シス-3-ヘキセニルアセテート(2.343)、シトラール(3.120)、シトロネロール(3.253)、δ-ダマスコン(3.620)、ジヒドロミルセノール(3.033)、ダイナスコン(3.630)、エチル2-メチルブチレート(2.078)、ユーカリプトール(2.755)、オイゲノール(2.397)、フロラロゾン(3.459)、フロロパル(3.430)、フルテート(3.370)、ゲラニオール(2.769)、ゲラニルアセテート(3.715)、ヘキシルアセテート(2.827)、インドール(2.132)、イソアミルアセテート(2.168)、ヨノンアルファ(3.710)、ヨノンベータ(3.770)、ラクトン C-10ガンマ(3.301)、リリアール(3.858)、リナロール(2.549)、リナリルアセテート(3.495)、マイヨール(3.333)、l-メントール(3.233)、l-メントン(2.831)、リラール(2.150)、マンザネート(2.607)、メチルジヒドロキシジャスモネート(2.419)、パンプルフルール(3.039)、フェノキシエチル イソブチレート(2.923)、ポアレネート(3.670)、リュバフラン(2.772)、ローズオキサイド(2.896)、スチラリルアセテート(2.269)、スチラリルプロピオネート(2.798)、ターピネオール(2.629)、ターピニルアセテート(3.575)、テトラヒドロリナロール(3.517)、テトラヒドロムゴール(3.517)、トリシクロデセニルアセテート(2.357)、トリシクロデセニルプロピオネート(2.886)、トリプラール(2.361)、ウンデカベルトール(3.692)などが挙げられる。
【0023】
このうち、特にアルデヒドC-14ピーチ、シス-3-ヘキセニルアセテート、シトラール、シトロネロール、δ-ダマスコン、ジヒドロミルセノール、ダイナスコン、エチル2-メチルブチレート、ヘキシルアセテート、インドール、、ヨノンベータ、リナロール、リナリルアセテート、l-メントール、リラール、、メチルジヒドロキシジャスモネート、リュバフラン、スチラリルアセテート、トリシクロデセニルアセテート、トリプラールが好ましい。
【0024】
香料化合物(a-3)、すなわち4<ClogP≦6である香料化合物としては、アセチルセドレン(4.233)、アルデヒドC-10(4.008)、アンブロキサン(5.266)、アミルシンナミックアルデヒド(4.324)、アミルサリシレート(4.561)、β-ピネン(4.182)、β-ダマスコン(4.710)、ベンジルサリシレート(4.213)、ボイサンブレンフォルテ(5.480)、セドリルメチルエーテル(5.106)、シス-3-ヘキセニルベンゾエート(4.272)、シス-3-ヘキセニルヘキサノエート(4.459)、シス-3-ヘキセニルサリシレート(4.606)、シトロネリルアセテート(4.199)、シトロネリルニトリル(4.364)、シクロヘキシルサリシレート(4.476)、ダマセノン(4.286)、ジフェニルオキサイド(4.240)、エチレンブラシレート(4.622)、ファルネソール(4.800)、フロラマット(4.508)、γ-ターピネン(4.352)、ゲラニルプロピオネート(4.244)、ヘキシルシンナミックアルデヒド(4.853)、ヘキシルサリシレート(5.090)、イソイースーパー(4.650)、イソアミルサリシレート(4.431)、イソロンギフォラノン(4.128)、ラクトンC-12 デルタ(4.389)、ラクトンC-12 ガンマ(4.359)、レモニル(4.409)、リグストラールエスビー(5.036)、リモネン(4.352)、メチルヨノン-G(4.019)、ムスクC-14(4.063)、ネクタリル(4.438)、ネロリドール(4.580)、o-t-ブチルシクロヘキシルアセテート(4.059)、p-メンタン(5.320)、p-シメン(4.868)、フェニルエチルサリシレート(4.392)、p-t-ブチルシクロヘキシルアセテート(4.059)、サンダルシンス(4.518)、ターピノレン90(4.352)、2,2,5-トリメチル-5-ペンチルシクロペンタン-1-オン(4.498)などが挙げられる。
【0025】
このうち、特にアセチルセドレン、アンブロキサン、β-ダマスコン、ベンジルサリシレート、ボイサンブレンフォルテ、シス-3-ヘキセニルサリシレート、シトロネリルアセテート、シトロネリルニトリル、シクロヘキシルサリシレート、ダマセノン、エチレンブラシレート、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ヘキシルサリシレート、イソイースーパー、リモネン、メチルヨノン-G、ネクタリル、o-t-ブチルシクロヘキシルアセテート、p-t-ブチルシクロヘキシルアセテート、サンダルシンスが好ましい。
【0026】
香料化合物(a-1)、(a-2)及び(a-3)の組合せとしては、香りの質の変化が特に小さくなる点から、以下に示す(i)〜(iv)のいずれかの組合せが好ましい。
【0027】
組合せ(i)
(a-1)としてフェニルエチルアルコール、ヒドロキシシトロネラール、ベンジルアセテート、アニスアルデヒドから選ばれる1以上の香料を含み、
(a-2)としてシトロネロール、δ-ダマスコン、リリアール、リナロール、メチルジヒドロジャスモネートから選ばれる1以上の香料を含み、
(a-3)としてβ-ダマスコン、シトロネリルアセテート、ダマセノン、ネクタリル、ヘキシルシンナミックアルデヒドから選ばれる1以上の香料を含む。
この組合せはフローラル調の香りの質の変化を小さくする点で好ましい。
【0028】
組合せ(ii)
(a-1)としてリナロールオキサイドを含み、
(a-2)としてシトラール、ジヒドロミルセノール、リュバフランから選ばれる1以上の香料を含み、
(a-3)としてシトロネリルニトリル、リモネンから選ばれる1以上の香料を含む。
この組合せはシトラス調の香りの質の変化を小さくする点で好ましい。
【0029】
組合せ(iii)
(a-1)としてラズベリーケトン、マルトール、フルクトン、エチルマルトール、エチルブチレート、エチルアセトアセテート、エチルアセテートから選ばれる1以上の香料を含み、
(a-2)としてアルデヒドC-14ピーチ(γ−ウンデカラクトン)、エチル2-メチルブチレート、トリシクロデセニルアセテートから選ばれた1以上の香料を含み、
(a-3)としてo-t-ブチルシクロヘキシルアセテートを含む。
この組合せはフルーティ調の香りの質の変化を小さくする点で好ましい。
【0030】
組合せ(iv)
(a-1)としてヘリオナール、シス-3-ヘキセノール、カントキサール、カローンから選ばれる1以上の香料を含み、
(a-2)としてシス-3-ヘキセニルアセテート、ダイナスコン、ヘキシルアセテート、スチラリルアセテート、トリプラールから選ばれる1以上の香料を含み、
(a-3)としてシス-3-ヘキセニルサリシレートを含む。
この組合せはグリーン調の香りの質の変化を小さくする点で好ましい。
【0031】
本発明において、成分(a)は、香りの強度及び質を十分に持続性させるという観点より、(a-3)を成分(a)全体の10〜80重量%含むものであり、好ましくは15〜70重量%、更に好ましくは20〜60重量%含むものである。
【0032】
また、香りの強度及び質を十分に持続性させるという観点より、(a-3)に対する(a-1)の重量比(a-1)/(a-3)は、0.005/1〜2.5/1であり、好ましくは0.1/1〜2.0/1、更に好ましくは0.3/1〜1.2/1、特に好ましくは0.3/1〜0.8/1である。
【0033】
また、香りの強度及び質を十分に持続性させるという観点より、(a-3)に対する(a-2)の重量比(a-2)/(a-3)は、0.15/1〜8.0/1であり、好ましくは0.5/1〜3.0/1、更に好ましくは0.7/1〜2.0/1である。
【0034】
本発明の水性ゲル芳香剤における成分(a)の賦香率、すなわち成分(c)を除く全組成に対する成分(a)の比率は、1〜10重量%であり、好ましくは1.5〜7重量%、更に好ましくは2〜5重量%である。
【0035】
〔(b)アミンオキサイド〕
成分(b)のアミンオキサイドは、成分(a)の香料を分散させる成分として用いられる。成分(b)の具体例としては、以下の一般式(b-1)〜(b-4)のいずれかで表される化合物が挙げられ、なかでも、香りの持続性の点から、一般式(b-1)で表される化合物が好ましい。
【0036】
【化1】

【0037】
〔式中、R1は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8〜22のアルキル基又は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8〜22のアルケニル基を示し、kは2〜5の整数を示す。〕
【0038】
【化2】

【0039】
〔式中、R2は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8〜22のアルキル基又は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8〜22のアルケニル基を示す。〕
【0040】
【化3】

【0041】
〔式中、R3は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8〜22のアルキル基又は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8〜22のアルケニル基を示し、l及びmはl+m=2〜10を満たす正の整数を示す。〕
【0042】
【化4】

【0043】
〔式中、R4は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8〜22のアルキル基又は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8〜22のアルケニル基を示し、nは1〜10の整数を示す。〕
【0044】
本発明の水性ゲル芳香剤における成分(b)の含有量は、初期の香り立ちを、強すぎることなく、かつ弱すぎることもない、適度なものとする観点より、成分(c)を除く全組成中の0.1〜10重量%が好ましく、0.3〜8重量%がより好ましく、0.5〜6重量%が更に好ましい。
【0045】
また、成分(a)と成分(b)との重量比は、成分 (a)を水性ゲルの内部に入れ込むという観点より、0.3/1〜10/1であり、好ましくは0.5/1〜8/1、更に好ましくは1/1〜5/1である。
【0046】
〔(c)アクリルアミド樹脂〕
本発明の成分(c)は、アクリルアミド及びアクリル酸又はその塩を構成単量体とする共重合体〔以下、「アクリルアミド−アクリル酸(塩)共重合体」と表記する〕を含む架橋型吸水性樹脂であり、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。成分(c)は、成分(a)、成分(b)及び水を含む液状混合物を吸収する吸収性担体である。
【0047】
アクリルアミド−アクリル酸(塩)共重合体は、ブロック共重合体であっても、ランダム共重合体であってもよい。また、アクリルアミド−アクリル酸(塩)共重合体のアクリルアミドとアクリル酸(塩)の構成比率は特に限定されるものではないが、アクリルアミドとアクリル酸(塩)の重量比〔アクリルアミド/アクリル酸(塩)〕が、0.1/1〜50/1であることが好ましく、0.5/1〜25/1であることがより好ましく、1/1〜15/1であることが更に好ましい。
【0048】
ここで、アクリル酸(塩)は、アクリル酸及び/又はアクリル酸塩を意味する。アクリル酸塩としては、アクリル酸金属塩、更にはアクリル酸ナトリウムが好ましい。
【0049】
なお、アクリルアミド−アクリル酸(塩)共重合体は、アクリルアミド、アクリル酸(塩)以外の単量体を構成単量体として含んでいてもよいが、構成単量体中、アクリルアミドとアクリル酸(塩)の合計が、50〜100モル%であることが好ましく、75〜100モル%であることが更に好ましい。
【0050】
成分(c)のアクリルアミド−アクリル酸(塩)共重合体を含む架橋型吸水性樹脂は、公知の方法によって製造することができるが、最終的に調製される水性ゲル芳香剤の意匠性の観点から、逆相懸濁重合法によって製造することが好ましい。成分(c)としては、実質的にアクリルアミド−アクリル酸(塩)共重合体からなるものであってもよい。
【0051】
成分(c)の吸水性は、成分(c)1gに対するイオン交換水の吸水量が50〜300gであることが好ましく、75〜150gであることがより好ましく、100〜200gであることが更に好ましい。成分(c)1gに対するイオン交換水の吸水量が50g以上であれば水性ゲル芳香剤の意匠性が良好となり、また、300g以下であれば水性ゲル芳香剤の強度が十分となる。
【0052】
成分(c)としては、例えば、愛敬精密化学製のHisobead、ライオンケミカル製のAIRBZなどが挙げられる。
【0053】
成分(c)の形態は特に限定されないが、空気との接触面積を増やし、香り立ちを良好にする点から粒状が好ましく、香料分散液を接触させる前の乾燥状態での平均粒子径は500〜4000μmが好ましく、更に800〜3500μmが好ましい。平均粒子径はJIS試験用ふるい規格のふるい〔例えばNo.5〜No.35(公称目開きで4mm〜500μm)〕を用いたふるい分けにより測定することができる。
【0054】
〔(d)非イオン界面活性剤〕
本発明の水性ゲル芳香剤は、成分(a)の分散性をより向上させるため、更に成分(d)として、非イオン界面活性剤を含有することができる。
【0055】
成分(d)としては、水性ゲル芳香剤の良好な安定性の観点から、下記一般式(d-1)〜(d-3)のいずれかで表される非イオン界面活性剤が好ましい。なかでも一般式(d-1)で表される非イオン界面活性剤が、香料の分散性の観点から好ましく、一般式(d-2)で表される非イオン界面活性剤が、香りの質の維持の観点から好ましい。
【0056】
【化5】

【0057】
〔式中、Rは直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8〜22のアルキル基又は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8〜22のアルケニル基を示し、pは3〜50の整数を示し、qは0〜10の整数を示し、p+q=3〜50を満たす。エチレンオキシ基とプロピレンオキシ基の付加は、ランダム付加、ブロック付加のいずれでもよい。〕
【0058】
【化6】

【0059】
〔式中、R'は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8〜22のアルキル基又は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8〜22のアルケニル基を示し、a1、b1及びc1はa1+b1+c1=1〜50を満たす0又は正の整数を示す。〕
【0060】
【化7】

【0061】
〔式中、R"は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8〜22のアルキル基又は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8〜22のアルケニル基を示し、a2、b2及びc2は、a2+b2+c2=1〜50を満たす0又は正の整数を示す。〕
【0062】
成分(d)のうち、一般式(d-1)で表される非イオン性界面活性剤のRは、成分(a)の分散のしやすさの観点から、炭素数が10〜20、更には12〜18であることが好ましい。また架橋型吸水性樹脂の良好な吸水性の観点から、pは3〜40、更には3〜30の整数が好ましく、qは0〜8、更には0〜5の整数が好ましく、p+qは、3〜40、更には3〜30の整数が好ましい。
【0063】
成分(d)のうち、一般式(d-2)及び(d-3)で表される非イオン界面活性剤のR'及びR"は、成分(a)の分散のしやすさの観点から、炭素数10〜20、更には12〜18が好ましい。また、a1+b1+c1及びa2+b2+c2は、架橋型吸水性樹脂の良好な吸水性の観点から、それぞれ3〜40、更には3〜30の整数が好ましい。
【0064】
本発明の水性ゲル芳香剤における成分(d)の含有量は、吸水性樹脂の良好な吸水性の観点より、成分(c)を除く全組成中の0.05〜10重量%、更には0.1〜8重量%、更には0.3〜6重量%が好ましい。
【0065】
成分(b)と成分(d)の重量比(b)/(d)は、0.1/1〜20/1が好ましく、更には0.5/1〜20/1、更には0.5/1〜15/1、更には0.5/1〜10/1、更には1/1〜10/1が好ましい。成分(d)に対する成分(b)の比率が0.1/1以上であると香りの持続性が良好であり、20/1以下であると初期の香り立ちが適切となる。
【0066】
また、成分(d)のうち(d-1)と成分(b)の重量比(b)/(d-1)は、香料の良好な分散性の観点から、0.1/1〜20/1、更には0.3/1〜15/1、更には0.5/1〜10/1が好ましい。
【0067】
また、成分(d)のうち(d-2)と成分(b)の重量比(b)/(d-2)は、香りの質の維持の観点から、0.1/1〜10/1、更には0.2/1〜9/1、更には0.3/1〜8/1が好ましい。
【0068】
〔その他の成分〕
本発明の水性ゲル芳香剤には、その他の成分として、据え置き型水性ゲル芳香剤等に一般的に添加される溶剤、油剤、硫酸ナトリウムやN,N,N-トリメチルグリシン等の塩、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、殺菌剤・抗菌剤、色素、紫外線吸収剤等を添加することができる。
【0069】
〔水性ゲル芳香剤の製造〕
本発明の水性ゲル芳香剤は、成分(a)、成分(b)及び水を含み、成分(a)の賦香率が1〜10重量%である液状混合物と成分(c)とを混合して、成分(c)に液状混合物を吸収させることにより製造することができる。液状混合物と成分(c)の混合比率は、成分(c)の吸水能にもよるが、液状混合物/成分(c)の重量比で100/1〜100/20、更には100/2〜100/10が好ましい。
【0070】
〔据え置き型芳香剤〕
本発明の水性ゲル芳香剤はそのまま芳香剤として使用することもできるが、水性ゲル芳香剤を容器内に収容してなる据え置き型芳香剤とすることが好ましい。本発明において、上記水性ゲル芳香剤が収容される容器は、水性ゲル芳香剤を収容可能であって、開放部を有し、この開放部から水性ゲル芳香剤中の芳香・消臭成分〔成分(a)〕を揮散させ得るものであれば、その形状や構造に特に制限はなく、開放部が上部にあるもののほか、側部など他の部位にあるものも使用可能である。
【0071】
上記容器としては、プラスチック、ガラス、金属などの素材を用いることができるが、水性ゲル芳香剤の収縮を目視できる、透明又は半透明な材質のものや、スリット、開口部などから内部を視認できる構造のものが好ましい。更には、一般に芳香・消臭剤に用いられているプラスチック容器、具体的にはポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレンなどの容器が好ましく使用される。
【0072】
更に、上記容器は、必要に応じて水性ゲル芳香剤の収縮(減り具合)をより明確に目視できるように、容器内壁と水性ゲル芳香剤に対照的な色彩を施すこともできる。
【0073】
また、本発明の水性ゲル芳香剤は、詰め替え用簡易容器内に収容することもできる。この簡易容器内に収容された水性ゲル芳香剤においては、密閉状態で簡易容器内に収容され、例えば設置使用されている水性ゲル芳香剤が使用終点となった時点で、この簡易容器を開封し、簡易容器内に収容された水性ゲル芳香剤を設置用の別容器に移し替えて使用することができる。
【0074】
この場合、本発明の水性ゲル芳香剤を収容する簡易容器は、薄肉ボトルやパウチなどの詰め替え用簡易容器でもよい。薄肉ボトルには、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの材質が好ましく、パウチには、PET、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロンなどのプラスチックフィルムや、これらプラスチックフィルムにアルミ積層、アルミ蒸着、シリカ蒸着などを施したフィルムが好ましい。
【0075】
本発明の水性ゲル芳香剤を容器内に収容、設置する際、水性ゲル芳香剤の収容・設置量は、特に限定されず、使用する場所や、使用期間、容器形状などの特性に応じ、その使用量を適宜選定することができる。また、同一容器に互いに異なる色調及び/又は香調を有する水性ゲル芳香剤を収容、設置することもできる。
【0076】
本発明の水性ゲル芳香剤は、使用により経時で水性ゲル芳香剤から水分や各種成分が揮散することでゲル状物が収縮し、この収縮が臨界に達した時の残査が初期重量(使用開始時の容器内の重量)の20%以下と少なく、従って、例えば容器外部から経時による組成物の収縮の状態を視認することによって、芳香消臭組成物の使用終点、交換時期を容易に判断することができる。
【0077】
本発明の水性ゲル芳香剤における香りの持続性が優れることに対する発現機構は全て解明されている訳ではないが、以下のように推測される。アミンオキサイドによって分散された香料を含む液状混合物をアクリルアミド−アクリル酸(塩)共重合体を含む吸水性樹脂に吸収させると、吸収される過程において、アミンオキサイドとアクリルアミド−アクリル酸(塩)共重合体が相互作用し、アミンオキサイドがアクリルアミド−アクリル酸(塩)共重合体に保持される。そして、これに伴いアミンオキサイドによって分散された香料もアクリルアミド−アクリル酸(塩)共重合体に同時に保持されることになり、香料が水性ゲルの中心部から表層部まで偏在することを防止し、比較的均一に分散された状態で保持されるものと考えられる。香料が水性ゲルの内部に偏在せず保持されることで、香料は表層部から徐々に揮散され、香料の揮散速度の変化を防止し、香りの持統性に優れるものとなると推測される。アミンオキサイド以外の界面活性剤を用いて香料を分散させた液状混合物を、アクリルアミド−アクリル酸(塩)共重合体を含む架橋型吸水性樹脂に吸収させでもこのような状態にはならないために、香りの持続性を満足する水性ゲル組成物は得ることができないものと推測される。
【実施例】
【0078】
試験例1 溶解性試験
<ゲルの調製方法>
密閉することが可能なガラス瓶に界面活性剤、香料組成物(表4に示すA22)及びイオン交換水を表1に記載の割合で加えフタをする。
その後、40℃で20分間攪拌し常温で静置する。
【0079】
<評価方法>
調製したサンプルを黒色の紙の上に置き、イオン交換水のみのサンプルと比較して、白濁していないかどうかを目視で評価する。
イオン交換水のみのサンプルと同様の外観の場合には可溶化した(○)と判断し、その他の場合には可溶化しない(×)と判断する。
【0080】
【表1】

【0081】
実施例1〜31、比較例1〜5
実施例及び比較例で用いた香料組成物A1〜A33を表2〜8に示す。
なお、表中の値は、香料組成物A1〜A20及びA29〜A33については香料組成物中のA3の香料濃度を1としたときの香料の重量比である。また、A21〜A28については香料組成物中のA3の合計量を100としたときの香料の重量比である。
【0082】
【表2】

【0083】
【表3】

【0084】
【表4】

【0085】
【表5】

【0086】
【表6】

【0087】
【表7】

【0088】
【表8】

【0089】
<水性ゲル芳香剤の調製方法>
表2〜8に示す香料組成物を用いて調製した表9〜12に示す液状混合物19gと、粒状の架橋型吸水性樹脂1gとをプラスチック製白色広口瓶(竹本容器株式会社製、MCW-50)に入れてフタを閉め、25℃で24時間静置して液状混合物を吸水性樹脂に吸収させ、水性ゲル芳香剤を調製した。
【0090】
<香りの強度の評価>
上記方法で調製した実施例又は比較例の水性ゲル芳香剤をプラスチック製円筒型(直径5cm、高さ4cm)の容器に20g採り、フタを開けた状態で、1.1m×1.1m×2.0m(容積2420L)のアクリルガラス張りのブースの床面中央に置き、30分間換気をせずに自然揮散させる。その後に高さ1.2mのところにある小窓からブース内の香りを評価する。
同じサンプルに対し、フタを開けた直後、水性ゲル芳香剤の重量が40重量%減少した時、同じく80重量%減少した時の3時点で評価し、香りの強度の持続性を評価する。
評価は、専門パネル4名により、以下に示す6段階の臭気強度表示法に従って行い、その平均点を求め、表9〜12に示した。
【0091】
・6段階の臭気強度表示法
0:無臭
1:わずかに香りを感じるが香りの質まではわからない(検知閾値)
2:弱いが香りの質がわかる程度に感じる(認知閾値)
3:十分に香りがわかる
4:香りを強く感じる
5:香りを非常に強く感じる
【0092】
<香りの質の評価>
香りの質の変化の評価は、以下の基準(11段階)に従い、40重量%減少時のサンプル、80重量%減少時のサンプルのそれぞれと、フタを開けた直後のサンプルとの香りの印象の類似度評定により行う。
評価は、専門パネル4名により、以下に示す11段階の香りの類似度評定の評価尺度に従って行い、その平均点を求め、表9〜12に示した。
【0093】
・類似度評定の評価尺度
0:全く違う〜10:完全に同じ
【0094】
<香りの持続性判定基準(総合評価)>
香りの強度変化が、初期に比べて、80重量%減少した時の差が1.75ランク未満、類似度評定が5以上であれば、香りの持続性に優れており、強度変化1ランク未満、類似度評定が6以上であれば、更に香りの持続性が優れているといえる。
この観点より、以下の基準によって香りの持続性を判定し、表9〜12に示した。
【0095】
× :強度変化が2ランク以上、類似度評定4未満
△ :強度変化が1.75ランク以上、類似度評定5未満
○ :強度変化が1ランク以上1.75ランク未満、類似度評定が5
○〜◎:強度変化が1ランク以上1.75ランク未満、類似度評定が5.25以上6未満
◎ :強度変化が1ランク未満、類似度評定が6以上
【0096】
【表9】

【0097】
【表10】

【0098】
【表11】

【0099】
【表12】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分(a)、(b)及び(c)、並びに水を含み、成分(c)を除く全組成に対する成分(a)の賦香率が1〜10重量%であり、成分(a)と成分(b)との重量比(a)/(b)が0.3/1〜10/1である水性ゲル芳香剤。
(a) 次の香料化合物(a-1)、(a-2)及び(a-3)を含み、(a-3)が成分(a)全体の10〜80重量%、(a-3)に対する(a-1)の重量比(a-1)/(a-3)が0.005/1〜2.5/1、(a-3)に対する(a-2)の重量比(a-2)/(a-3)が0.15/1〜8.0/1である香料組成物
(a-1)ClogP≦2である香料化合物
(a-2)2<ClogP≦4である香料化合物
(a-3)4<ClogP≦6である香料化合物
(b) アミンオキサイド
(c) アクリルアミド及びアクリル酸又はその塩を構成単量体とする共重合体を含む架橋型吸水性樹脂
【請求項2】
成分(a)、成分(b)及び水を含み、成分(a)の賦香率が1〜10重量%である液状混合物と、成分(c)とを混合してなる請求項1記載の水性ゲル芳香剤。
【請求項3】
成分(b)が、下記一般式(b-1)で表されるアミンオキサイドである請求項1又は2記載の水性ゲル芳香剤。
【化1】

〔式中、R1は、直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8〜22のアルキル基又は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8〜22のアルケニル基を示し、kは、2〜5の整数を示す。〕
【請求項4】
更に(d)非イオン界面活性剤を含有する請求項1〜3のいずれかに記載の水性ゲル芳香剤。
【請求項5】
成分(b)と成分(d)の重量比が、(b)/(d)=0.1/1〜20/1である請求項5記載の水性ゲル芳香剤。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載の水性ゲル芳香剤を容器内に収容してなる据え置き型芳香剤。

【公開番号】特開2011−212390(P2011−212390A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−85890(P2010−85890)
【出願日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】