説明

水栓柱

【課題】ペットが洗われて水分が拭き取られた濡れタオルの乾燥時間を大幅に短縮することができる水栓柱を提供する。
【解決手段】水栓柱10は、柱状の本体12内に栓部材(湯水混合栓24)を内蔵する。栓部材(湯水混合栓24)のハンドル(操作ハンドル26、28)が本体外面16に設けられる。栓部材(湯水混合栓24)に接続されたシャワー用吐出部30と、基端42が該シャワー用吐出部30に接続され、先端44にシャワーヘッド46を有するシャワーホース40と、本体12に取り付けられたハンガー60とを本体外面16に設ける。ハンガー60に、シャワーヘッド46を着脱自在に保持するシャワーヘッド保持部70と、タオル80を係支する水平なタオル掛け部72とを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水道水を放水するための水栓に関し、特に、柱状の本体内に栓部材を内蔵し、この栓部材のハンドルが本体外面に設けられた水栓柱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より屋外に立設された水栓柱には、植木や花などに常温水をやる散水ホースを接続する蛇口が配設されているものが一般的であるが、近年では水栓柱に常温水が給水される給水配管及び温水が給水される給湯配管が配設されると共に、これらの給水配管及び給湯配管に湯水混合栓が接続され、この湯水混合栓にシャワーホースを介してシャワーヘッドが接続されているものもある。該水栓柱の一側側面にはシャワーヘッド保持部が取り付けられ、水栓柱の本体を挟んでシャワーヘッド保持部の反対側側面にL字形状のハンガーが取り付けられていた。
【0003】
このような水栓柱の用途としては、適宜湯水混合栓が調整されて打ち水、草花、芝生或いは庭木などへの散水、洗車、ペット(例えば犬)への水与えや体洗い、或いは、散歩帰りの足洗いなどが行われる。そして、ハンガーは、ペットの体や足を洗う際に引き綱を係止させたり、或いは、散水ホースなどを巻き取って引っ掛けるものであった(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−288786号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来ではシャワーヘッド保持部とハンガーが水栓柱の本体を中心に左右別々に取り付けられているたで、それらシャワーヘッド保持部とハンガーの組立作業性が非常に悪化していた。また、ハンガーは引き綱やホースを掛けるだけで、ある程度広げた状態でタオルを掛けることはできなかった。このため、水栓柱の側でペットが洗われて水分が拭き取られた濡れタオルをハンガーに引っ掛けた場合、そのタオルは纏まってしまって空気の通過が悪く、タオルの乾燥時間が長引いてしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、係る従来技術の課題を解決するために成されたものであり、ペットが洗われて水分が拭き取られた濡れタオルの乾燥時間を大幅に短縮することができる水栓柱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
即ち、本発明の水栓柱は、柱状の本体内に栓部材を内蔵し、該栓部材のハンドルが本体外面に設けられたものであって、本体外面に設けられ、栓部材に接続されたシャワー用吐出部と、基端が該シャワー用吐出部に接続され、先端にシャワーヘッドを有するシャワーホースと、本体に取り付けられたハンガーとを備え、該ハンガーには、シャワーヘッドを着脱自在に保持するシャワーヘッド保持部と、タオルを係支する水平なタオル掛け部が設けられていることを特徴とする。
【0007】
また、請求項2の発明の水栓柱は、上記において、ハンガーは所定の長さ寸法を有する棒状部材であり、本体に対して直交するかたちで当該本体に取り付けられると共に、該本体を挟んで一側にシャワーヘッド保持部が設けられ、他側に所定の幅寸法を有するタオル掛け部が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、柱状の本体内に栓部材を内蔵し、該栓部材のハンドルが本体外面に設けられた水栓柱であって、本体外面に設けられ、栓部材に接続されたシャワー用吐出部と、基端が該シャワー用吐出部に接続され、先端にシャワーヘッドを有するシャワーホースと、本体に取り付けられたハンガーとを備え、該ハンガーには、シャワーヘッドを着脱自在に保持するシャワーヘッド保持部と、タオルを係支する水平なタオル掛け部が設けられているので、水栓柱の部品点数を削減することができる。これにより、シャワーヘッド保持部とハンガーとを一度に水栓柱に取り付けることが可能となる。従って、水栓柱へ取り付けるシャワーヘッド保持部とハンガーとの双方の組立作業性を大幅に向上させることができ、水栓柱のコストが高騰してしまうのを防止することができるようになるものである。
【0009】
また、請求項2の発明によれば、ハンガーは、所定の長さ寸法を有する棒状部材であり、本体に対して直交するかたちで当該本体に取り付けられると共に、該本体を挟んで一側にシャワーヘッド保持部が設けられ、他側に所定の幅寸法を有するタオル掛け部が設けられているので、当該タオル掛け部に濡れタオルを広げた状態で掛けることができる。これにより、シャワーヘッド保持部に保持したシャワーヘッドから水が垂れた場合でも、タオル掛け部に広げて掛けたタオルが濡れてしまうなどと言ったこともないので、濡れタオルの乾燥時間が大幅に長引いてしまうなどと言った不都合を未然に防止することができるようになるものである。
【0010】
特に、タオル掛け部には、タオルを広げて掛けることができるので、例えば従来のようにハンガーに掛けた濡れタオルの下方が纏まって空気の通過が悪くなってしまうのを防止することができる。従って、濡れタオル全体に、空気を良好に通過させることができるようになるので、濡れタオルの乾きを促進でき、当該濡れタオルの乾燥時間を大幅に短縮することができる。
【0011】
また、ハンガーに濡れタオルを広げた状態で引っ掛けることができるので、水栓柱の場所で濡れタオルを短時間で乾燥させることが可能となる。これにより、例えば、他の場所に設置した物干しまで濡れタオルを持ち運ぶ手間を省くことができる。従って、次回に洗ったペットを拭き取る際、乾燥したタオルを他の場所に探しに行かなくても水栓柱の場所で直ぐに使用することができ、水栓柱の利便性を大幅に向上させることができるようになるものである。
【0012】
更に、タオル掛け部は、棒状部材にて所定の長さ寸法を呈しているので、例えば、タオルを掛ける他、フックの付いたペット用のシャンプーや、リンスなども引っ掛けることができる。これにより、水栓柱の多様性も増して更に利便性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明は、水栓柱の側でペットが洗われて水分が拭き取られた濡れタオルの乾燥時間を短縮させることができるハンガーを設けたことを主な特徴とする。濡れタオルの乾燥時間を短縮させるという目的を、水栓柱の本体に対して直交するかたちで所定長さの棒状ハンガーを設け、濡れタオルが纏まってしまうのを防止して空気の流通を良好にすることで実現した。
【実施例】
【0014】
次に、図面に基づき本発明の実施の形態を詳述する。図1は本発明の一実施例を示す水栓柱10の正面図、図2は本発明の一実施例を示す水栓柱10の背面図をそれぞれ示している。本実施形態における水栓柱10は、例えば、屋外のコンクリート製の洗い場などに立設されて、好適な水温で主にペット(例えば犬)への水与えや体洗い、或いは、散歩帰りの足洗などが行われる他、草花、芝生或いは庭木などへの散水や洗車などに用いられるものである。
【0015】
水栓柱10は、図1に示すように、中空柱状の本体12を備えており(角筒形、或いは、円筒形、多角筒形等が考えられる)、この本体12は、外観的に見栄えが良く、容易に錆び難いステンレス製にて構成されている(以降本体12は角筒で説明を行う)。本体12は、一辺が約60.5mmの角筒で、高さ約915.0mmに形成されている。また、本体12内には、図示しないが給水源から水が給水される給水配管20、及び、給湯機器等の給湯源から湯が給湯される給湯配管22が配設されている(図2)。
【0016】
該これらの給水配管20及び給湯配管22は、これもまた図示しないが洗面化粧台やキッチンシンク等に設置される湯水混合水栓へ給水される配管を分岐して配設するような構成であっても差し支えない。また、本体12は、地上に約715.5mm、下部約199.5mmが地面に埋設されることにより、水栓柱10がコンクリート製の洗い場などに立設され、固定されている。尚、14は、本体12上部の開口を塞ぐ蓋体であり、この蓋体14は、本体12内部を容易にメンテナンスが行えるように取り外し可能に構成されている。
【0017】
水栓柱10は、図2に示すように本体12内部の上方に湯水混合栓24(本発明の栓部材に相当)が配設されており、この湯水混合栓24に、前記給水配管20、及び、給湯配管22が接続されている。本体12上部左右の本体外面16には、前記湯水混合栓24の開閉操作を行うための2つの操作ハンドル26、28(本発明のハンドルに相当)が配設されると共に、この操作ハンドル26、28(両操作ハンドル26、28の図示しない回転軸を含む)は左右対称となるように本体12より左右に突出して配設されている。
【0018】
両操作ハンドル26、28は、給水量調節用の給水操作ハンドル26(図2左側)と給湯量調節用の給湯操作ハンドル28(図2右側)が組み合わされると共に、両操作ハンドル26、28の中心軸は本体12上端より約35.5mm下方に位置して配設されている。尚、湯水混合栓24内部にサーモスタットを内蔵して自動温度調節機能を持たせた場合には、どちらか一方の操作ハンドル26或いは28を流量調節ハンドル、他方の操作ハンドル26或いは28を温度調節ハンドルとするような構成であっても差し支えない。
【0019】
該湯水混合栓24には、両操作ハンドル26、28の操作により、混合された湯水を吐出するためのシャワー用吐出部30が配設されており、このシャワー用吐出部30には所定長さ(この場合例えば1500.0mm〜2000.0mm)のシャワーホース40を介してシャワーヘッド46が設けられている。即ち、シャワー用吐出部30にはシャワーホース40の一端(基端42)が接続され、このシャワーホース40の他端(先端44)にシャワーヘッド46が接続されている。
【0020】
該シャワー用吐出部30には、シャワーホース40を接続するホース接続部32が配設されている。このホース接続部32には、シャワーホース40をワンタッチで着脱可能なカップリング部材34が配設されており、このカップリング部材34が用いられてシャワーホース40はホース接続部32に装着されている。
【0021】
一方、湯水混合栓24の下方となる本体12の上下方向略中間には、給水栓50(本発明の栓部材に相当)が配設されている。この給水栓50は、前記給水配管20に接続されると共に、給水栓50には蛇口52が接続されており、この蛇口52は本体外面16に突出して配設されている。蛇口52は、前記洗い場にてペットへの水与えや体洗い、或いは、散歩帰りの足洗いの他、草花、芝生或いは庭木などへの散水、洗車などを行う際に散水ホース82(図1に図示)が接続される。尚、散水ホース82を接続せず、そのまま蛇口52から水を吐出させて使用するような構成であっても差し支えない。
【0022】
この蛇口52は、給水栓50に回動可能に接続され、使用方向に応じて回動することができるようになっている。尚、54は、蛇口52から水を吐出させるための操作ハンドルであり、前記両操作ハンドル26、28と直交して配設されている。また、蛇口52に、散水ホース82をワンタッチで着脱可能なカップリング部材(図示せず)を配設し、このカップリング部材を用いて散水ホース82を装着できるような構成であっても差し支えない。
【0023】
他方、前記本体12には、前記シャワーヘッド46を着脱自在に保持可能なシャワーヘッド保持部70と、タオル80を広げた状態で引っ掛けて係支する水平なタオル掛け部72を備えたハンガー60が配設されている。該ハンガー60は、本体12の上部(操作ハンドル26、28の下方で、当該操作ハンドル26、28近傍)に位置して配設されている。該ハンガー60には、本体12の一側にシャワーヘッド保持部70を備えると共に、本体12を挟んで他側に一般のタオル80(この場合、長さ約760.0mm、幅約340mm.0のタオル)を広げた状態で引っ掛けて乾すことができる所定の幅寸法(本体から端部までの長さ)を有するタオル掛け部72を備えている(図1に図示)。
【0024】
このハンガー60は、外観的に見栄えが良く、容易に錆び難い所定の肉厚の、ステンレス製の棒状のパイプ(本発明の棒状部材に相当)にて構成されると共に、直径約25.0mm、長さ約550.0mmに形成されている。また、ハンガー60は、これもまたステンレス製の保持部材62に溶接固定されることにより保持されると共に、保持部材62は略方形に形成され、複数のボルト64にて本体12に締め付け固定されている。
【0025】
即ち、ハンガー60は、本体12上縁より約100.0mm下方に複数のボルト64にて固定されている。該ハンガー60は、本体12の一面側(ホース接続部32の反対面側)に配設されると共に、前記両操作ハンドル26、28と平行に配設されている。尚、本体12、ハンガー60及び保持部材62は、ステンレス製に限らず合成樹脂・表面を樹脂で被覆した鋼板など、比較的強度があり耐久性、耐候性に優れている部材で作製しても差し支えない。
【0026】
そして、ハンガー60が保持部材62にて本体12に固定された状態で、ハンガー60のタオル80を引っ掛ける水平なタオル掛け部72は、本体12を挟んでシャワーヘッド保持部70の対向方向に約300.0mm延在している。該タオル掛け部72の先端には、人体が当たった場合、角部で怪我をしないように、楕円、若しくは、球形の保護部材74が設けられている。この保護部材74は、ハンガー60の、横断直径の約2倍の大きさを呈しており、タオル掛け部72の先端がこの保護部材74の図示しない接合孔(予め設けられた接合孔)に挿入された状態で溶接固定されている。
【0027】
この保護部材74は、タオル掛け部72にタオル80を引っ掛けた際(タオル80を乾かしているとき)風が吹いても保護部材74に引っ掛かって容易に脱落しない効果がある。また、ハンガー60は、タオル掛け部72の反対側に189.5mm延在しており、その端部にシャワーヘッド46を着脱自在に保持するシャワーヘッド保持部70が設けられている。このシャワーヘッド保持部70の一側にハンガー60が挿入された状態で溶接固定されている。
【0028】
また、シャワーヘッド保持部70は、タオル掛け部72の離間側が開口(図示せず)しており、その開口からシャワーヘッド46がシャワーヘッド保持部70に挿入されることにより、シャワーヘッド46がシャワーヘッド保持部70に保持される。即ち、シャワーヘッド保持部70は側面(本体12の離間側)からシャワーヘッド46を着脱できるようになっている。尚、シャワーヘッド保持部70は、本体12の前後面(ハンガー60に対して直交する方向)のどちらか一方を開口し、その開口からシャワーヘッド46を着脱できるような構成であっても差し支えない。係るシャワーヘッド保持部70は、本体12より所定寸法離間したハンガー60の端部に配設しているので、散水終了後に巻き取った散水ホース82を引っ掛けたりするのに利用することもでき便利である。
【0029】
そして、水栓柱10は、必要に応じて操作ハンドル26、28が操作されることにより、給水配管20及び給湯配管22からの常温水及び温水が湯水混合栓24にて適温の水温に混合される。湯水混合栓24にて適温になった水温は、シャワー用吐出部30を介してシャワーヘッド46から吐出させることができるので、気温が低く寒い冬期などにおいては、ペットの体や足洗い、或いは、洗車等を好適に行うことができる。また、水栓柱10は必要に応じて操作ハンドル26、28が操作されることにより、シャワー用吐出部30を経由してシャワーヘッド46から好適な常温水(水道水)を吐出させることもできるので、気温が高く暑い夏期などにおいては、常温水でペットの体や足洗い、或いは、洗車等を好適に行うことができる。
【0030】
勿論、冬期と夏期との中間期でもシャワーヘッド46から好適な温水、或いは、常温水を吐出させてペットの体や足洗い、或いは、洗車等を好適に行うことができる。そして、ペットの体や足洗いが行われた後、ペットの水分が拭き取られた濡れたタオル80をタオル掛け部72に引っ掛けて広げておけば、当該タオル80の乾きが促進して、乾燥時間を大幅に短縮することができるので、次回に洗ったペットを拭き取る際、乾いたタオル80を使用することができ、便利である。また、タオル掛け部72は、棒状部材にて所定の長さを呈しているので、タオル80を掛ける他、フックの付いたペット用のシャンプーや、リンスなども引っ掛けることができ、多様性も増して更に水栓柱10の利便性を向上させることができる。
【0031】
このように、水栓柱10は、柱状の本体12内に栓部材(湯水混合栓24)、及び、湯水混合栓24を内蔵すると共に、湯水混合栓24の操作ハンドル26、28を本体外面16に設けている。また、湯水混合栓24に接続されたシャワー用吐出部30と、基端42がこのシャワー用吐出部30に接続され、先端44にシャワーヘッド46を有するシャワーホース40と、本体12に取り付けられたハンガー60とを本体外面16に設けている。尚、本体12内には栓部材(給水栓50)も内蔵され、この給水栓50の操作ハンドル54及び蛇口52も本体外面16に設けられている。
【0032】
そして、ハンガー60には、シャワーヘッド46を着脱自在に保持するシャワーヘッド保持部70と、タオル80を引っ掛けて係支する水平なタオル掛け部72が設けられているので、水栓柱10の部品点数を削減することができる。これにより、シャワーヘッド保持部70とハンガー60とを一度に水栓柱10に取り付けることが可能となる。従って、水栓柱10へ取り付けるシャワーヘッド保持部70とハンガー60の組立作業性を大幅に向上させることができ、水栓柱10のコストが高騰してしまうなどといった不都合を防止することができる。
【0033】
また、ハンガー60は、所定の長さ寸法を有する棒状部材にて構成し、本体12に対して直交するかたちで当該本体12に取り付けられると共に、この本体12を挟んで一側にシャワーヘッド保持部70が設けられ、他側に所定の長さ寸法を有するタオル掛け部72が設けられているので、当該タオル掛け部72に濡れタオル80を広げた状態で掛けることができる。これにより、シャワーヘッド保持部70に保持したシャワーヘッド46から水が垂れた場合でも、タオル掛け部72に広げて掛けたタオル80が濡れてしまうなどと言った不都合も解消することができる。
【0034】
特に、タオル掛け部72には、タオル80を広げて掛けることができるので、例えば従来のようにハンガー60に掛けた濡れタオル80の下方が纏まって空気の通過が悪くなってしまうのを防止することができる。従って、濡れタオル80全体に良好に空気を通過させることができるようになるので、濡れタオル80の乾燥時間を大幅に短縮することができる。
【0035】
また、ハンガー60に濡れタオル80を広げた状態で引っ掛けることができるので、濡れタオル80を持ち運ぶ手間が省け、水栓柱10の場所で乾かすことができる。これにより、次回に洗ったペットを拭き取る際、乾いたタオル80を直ぐに使用することができ、水栓柱10の利便性を大幅に向上させることができる。
【0036】
尚、実施形態では水栓柱10の形状や寸法或いは材質などを記載したが、水栓柱10の要旨を逸脱しない範囲内でそれらの形状や寸法を変更しても良いのは言うまでもない。勿論本発明は、上記各実施例のみに限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲で他の様々な変更を行っても本発明は有効である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一実施例を示す水栓柱の正面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す水栓柱の背面図である。
【符号の説明】
【0038】
10 水栓柱
12 本体
14 蓋体
16 本体外面
20 給水配管
22 給湯配管
24 湯水混合栓(栓部材)
26 操作ハンドル
28 操作ハンドル
30 シャワー用吐出部
32 ホース接続部
34 カップリング部材
40 シャワーホース
42 基端
44 先端
46 シャワーヘッド
50 給水栓50(栓部材)
52 蛇口
54 操作ハンドル
60 ハンガー
62 保持部材
64 ボルト
70 シャワーヘッド保持部
72 タオル掛け部
74 保護部材
80 タオル
82 散水ホース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
柱状の本体内に栓部材を内蔵し、該栓部材のハンドルが前記本体外面に設けられた水栓柱であって、
前記本体外面に設けられ、前記栓部材に接続されたシャワー用吐出部と、
基端が該シャワー用吐出部に接続され、先端にシャワーヘッドを有するシャワーホースと、
前記本体に取り付けられたハンガーとを備え、
該ハンガーには、前記シャワーヘッドを着脱自在に保持するシャワーヘッド保持部と、タオルを係支する水平なタオル掛け部が設けられていることを特徴とする水栓柱。
【請求項2】
前記ハンガーは所定の長さ寸法を有する棒状部材であり、前記本体に対して直交するかたちで当該本体に取り付けられると共に、
該本体を挟んで一側に前記シャワーヘッド保持部が設けられ、他側に所定の幅寸法を有する前記タオル掛け部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の水栓柱。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−249873(P2009−249873A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−97190(P2008−97190)
【出願日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【出願人】(596132123)株式会社宝泉製作所 (2)
【Fターム(参考)】