説明

水栓装置

【課題】温度に応じて吐水に照射する光の色を変化させる水栓装置において、より一層、ユーザーが安心して使用することができる水栓装置を提供する。
【解決手段】水栓装置は、温度調整ハンドル6が回転することで吐水の温度が変化する水栓装置である。吐水に臨むよう配置されると共に複数色の光を発光可能な照射部3と、温度調整ハンドル6の回転角度を検知する角度検知手段24と、角度検知手段24により検知された回転角度に基づいて照射部3からの発光色を決定する制御部とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水栓装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、回転する温度調整ハンドルにより、吐水の温度調整が可能となった水栓装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1記載の水栓装置は、その内部に吐出前の湯水が流通する混合通路部を有しており、この混合通路部に湯水の温度を測定する温度センサーが設けられている。この水栓装置は、吐水に臨むよう配置されると共に複数色の光を発光可能な照射部を有している。水栓装置は、温度センサーにより取得した温度値に基づいて、この照射部から発光される光の色を切り替えるよう構成されている。
【0003】
これによりユーザーは、吐水の温度を視覚的に把握できる。ユーザーは、万が一、意図しないうちに吐水が高温に設定された場合であったとしても、高温の吐水に触れる前にこの吐水が高温であることに気付くことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−221739号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところでこの水栓装置から吐出される湯水は、温度調整ハンドルによって設定された温度に応じて、冷水と熱湯との割合が決定され、混合栓本体内部で冷水と熱湯とが決定された割合で混合された上で吐出される。しかし水栓装置は、例えば吐出開始直後等において、混合栓本体内部に前回使用時の冷水が溜まっていたり、給湯設備と混合栓本体とを繋ぐ配管内に冷水が溜まっていたりする場合がある。この場合、この水栓装置は、温度調整ハンドルによって高温の設定がされたとしても、吐出開始直後から一定時間は設定温度よりも低い温度の湯水を吐出する。そしてこの後、この吐水は、突然、低温の湯水から設定された高温の湯水へと変化する。
【0006】
特許文献1記載の水栓装置は、温度センサーにより湯温を測定し、その測定値に基づいて光の色を切り替えるものである。そのため、吐出開始直後から一定時間は低温に対応した光の色を呈し、湯水の温度変化に応じて、この光の色を高温の吐水に対応した光の色に変化させる。
【0007】
このような水栓装置においては、次のような問題があった。例えば、あらかじめ高温の設定がされていた場合であっても、吐出開始直後には、設定よりも低温の湯水が吐出されるため、低温に応じた色の光が発光される。このとき、ユーザーが吐出開始直後の光の色だけを見て吐水の使用を開始すると、吐水に触れた瞬間またはその直後に、この吐水が突然高温の湯水に変化してしまう。これによってユーザーが高温の湯水に触れてしまうことも考えられる。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、温度に応じて吐水に照射する光の色を変化させる水栓装置において、より一層、ユーザーが安心して使用することができる水栓装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の水栓装置は、温度調整ハンドルが回転することで吐水の温度が変化する水栓装置であって、吐水に臨むよう配置されると共に複数色の光を発光可能な照射部と、前記温度調整ハンドルの回転角度を検知する角度検知手段と、前記角度検知手段により検知された回転角度に基づいて前記照射部からの発光色を決定する制御部とを備えていることを特徴とする。
【0010】
またこの水栓装置において、前記照射部が、第1の色を発光する第1の発光体と、第2の色を発光する第2の発光体とを備え、前記制御部は、第1の発光体により発光がされた状態で前記角度検知手段により検知された回転角度が所定の閾値を超えると、第1の発光体による発光から第2の発光体による発光へと切り替えるものであることが好ましい。
【0011】
またこの水栓装置において、吐水・止水状態を切り替える開閉操作部をさらに備え、
前記制御部は、前記開閉操作部により吐水状態となったときに前記照射部による発光を行い、前記開閉操作部により止水状態となったときに前記照射部による発光を停止させることが好ましい。
【0012】
またこの水栓装置において、前記温度調整ハンドルは、所定の回転角度よりも高温側への回転を規制するストッパー手段と、当該ストッパー手段による規制を解除するストッパー解除手段とを有し、前記第1の発光体による発光から第2の発光体による発光へと切り替える前記閾値が、前記ストッパー手段により規制を受ける角度よりも高温側に位置していることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明の水栓装置によれば、温度に応じて吐水に照射する光の色を変化させる水栓装置において、より一層ユーザーが安心して使用することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態の水栓装置であり(a)は正面図であり(b)は側面図である。
【図2】同上の実施形態の水栓装置の水平断面図である。
【図3】同上の実施形態の水栓装置の斜視図である。
【図4】同上の実施形態のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について添付図面に基づいて説明する。
【0016】
本実施形態の水栓装置は、図1に示されるように、浴室の壁面81に取り付けられる。本実施形態の水栓装置は、主体を構成する水栓装置本体1と、カランの吐水・止水状態を切り替える開閉操作部4と、シャワーの吐水・止水状態を切り替えるシャワー操作部5とを備えている。また水栓装置は、カラン及びシャワーの吐水の温度調整を行なうための温度調整ハンドル6をさらに備えている。
【0017】
水栓装置本体1は、図1(b)に示されるように、浴室壁面81から前方に向けて突設された浴室カウンタ8の下方に取り付けられる。水栓装置本体1は、カバー本体11により外郭が形成される。水栓装置本体1は、図2,3に示されるように、その背面に、給湯設備に連通する温水配管が接続される温水配管接続部12と、水道管に接続される冷水配管接続部13とを有している。また水栓装置本体1は、図2に示されるように、その内部に、この温水配管接続部12と冷水配管接続部13とにそれぞれ連通する湯水混合部14を有している。
【0018】
湯水混合部14は、温水配管接続部12と冷水配管接続部13とに連通する外筒部15と、この外筒部15内を中心軸廻りに回転自在とされた内筒部16とを備えている。この内筒部16は、その回転角度に応じて、外筒部15における温水配管接続部12及び冷水配管接続部13の接続部分の開口面積を絞り、温水と冷水の混合比率を決定する。この内筒部16は、温度調整ハンドル6に接続されており、温度調整ハンドル6の回転に伴い回転する。この湯水混合部14は、温度調整ハンドル6の回転角度に応じて温水と冷水とを所定の比率で混合し、その混合水を接続管27を介して弁機構部17に送る。
【0019】
弁機構部17は、カラン吐水部18に設けられた開閉弁19と、シャワー吐水部20に設けられた開閉弁21とを有し、各開閉弁19,21は相互に独立して開閉自在となっている。カラン吐水部18は、カラン用吐水口22を有しており、シャワー吐水部20はシャワー用吐水口23を有している。これら開閉弁19,21は、水平方向軸廻りに回動自在とされており、軸廻りに回動することで、各吐水口22,23の開口面積を漸次変化させる。カラン吐水部18の開閉弁19には、カラン用の操作レバーである開閉操作部4が連結されている。またシャワー吐水部20の開閉弁21には、シャワー用の操作レバーであるシャワー操作部5が連結されている。したがってユーザーは、開閉操作部4を回動操作することで、カラン用吐水口22からの吐水・止水を切り替えることができ、シャワー操作部5を回動操作することで、シャワー用吐水口23からの吐水・止水を切り替えることができる。
【0020】
なお特に図示しないが、シャワー用吐水口23には、ホースを介してシャワーヘッドが連通接続されている。
【0021】
温度調整ハンドル6は、水栓装置本体1の側方の端部に、回動自在に取り付けられている。この温度調整ハンドル6は、回動操作されると、それに伴い、シャワー用吐水口23及びカラン用吐水口22からの吐水の温度を変化させる。温度調整ハンドル6は、ストッパー手段を有している。このストッパー手段は、ある一定の角度(例えば湯温40℃に対応する角度)よりも高温側への回動を規制するものであり、これによりユーザーが誤って高温設定をしてしまうのを防ぐことができる。また温度調整ハンドル6は、このストッパー手段による規制を解除するストッパー解除手段61も有している。このストッパー解除手段61は、解除ボタン62により構成されている。ストッパー手段は、ユーザーが解除ボタン62を押圧した状態で温度調整ハンドル6を高温側に回動させることで、解除される。
【0022】
本実施形態の水栓装置本体1は、図1に示されるように、カバー本体11の下面に穿設された開口を介して、その下部からカラン用吐水口22が突設されている。水栓装置本体1は、カラン用吐水口22から、下方に向けて湯水を吐出する。本実施形態の水栓装置は、カラン用吐水口22からの吐水に臨むよう配設された照射部3を有している。
【0023】
この照射部3は、温度調整ハンドル6の回動角度に基づいて、発光色が変化するよう構成されている。本実施形態の水栓装置は、温度調整ハンドル6の回転角度を検知する角度検知手段24と、この角度検知手段24により検知された回転角度に基づいて照射部3からの発光色を変化させる制御部7(図4参照)とを備えている。また本実施形態の水栓装置は、開閉弁19,21の開閉状態を検知する開閉検知手段25をさらに備えている。
【0024】
照射部3は、第1の色を発光する第1の発光体31と、第2の色を発光する第2の発光体32とを備え、これらにより複数色の光を発光可能となっている。本実施形態の照射部3は、吐水の背面側から前方斜め下方に向けて、吐水に入射させるよう光を照射する。本実施形態の発光体31,32は、指向性のあるLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)により構成されており、光を吐水に向けて照射することで、その光を吐水中で反射・屈折させる。照射部3は、吐水温度に対応した色の光を発光するようになっており、ユーザーに対して温度を感じさせるような色が用いられる。具体的には、低温の吐水に対応する第1の発光体31が青色を発光し、高温の吐水に対応する第2の発光体32が赤色を発光する。照射部3は、LEDがシリコンによってポッティングされ、そのポッティングされたLEDが乳半板からなるカバーによって覆われて構成されており、防水加工がなされている。
【0025】
角度検知手段24は、温度調整ハンドル6に接続されて、当該温度調整ハンドル6の回転角度を検知する。本実施形態の角度検知手段24は、ロータリエンコーダによって構成されており、温度調整ハンドル6の回転角度をデジタル情報に変換して制御部7に送信する。
【0026】
開閉検知手段25は、開閉操作部4の回動位置を検知することにより、カラン用吐水口22からの吐水・止水状態を検知する。本実施形態の開閉検知手段25は、リミットスイッチのような接触スイッチにより構成されている。開閉検知手段25は、例えば、開閉操作部4の水平軸廻りの一部に突設された突起の位置により、ON/OFFが切り替えられるよう構成される。この場合、開閉検知手段25は、ユーザーにより開閉操作部4が操作されカラン用吐水口22が閉塞されると、軸廻りを回動する突起が接触し、止水状態を検知する。また開閉検知手段25は、ユーザーにより開閉操作部4が操作されカラン用吐水口22が開放すると、軸廻りを回動する突起が離れて非接触となり、吐水状態を検知する。
【0027】
制御部7は、角度検知手段24からの角度情報に基づいて、発光させる発光体31,32を切り替える。制御部7は、図4に示されるように、角度検知手段24からの角度情報を受信する湯温判断部71と、この湯温判断部71からの判断情報を受信する発光体決定部72とを備えている。また制御部7は、開閉検知手段25からの検知情報を受信する点灯消灯決定部73をさらに備えている。
【0028】
湯温判断部71は、角度検知手段24により検知された角度情報を取得して、この角度情報が所定の閾値よりも大きいか又はそれ以下かを判断する。この閾値としては、例えば湯温45℃に対応する湯温調整ハンドルの回転角度値が挙げられる。なおこの閾値は、ユーザーの好みに応じて任意の値に設定可能としてもよい。湯温判断部71により、閾値と比較して判断された判断情報は、発光体決定部72に送信される。
【0029】
点灯消灯決定部73は、開閉検知手段25からの検知情報に基づいて、照射部3を消灯するかまたは点灯するかのいずれかを決定する。本実施形態の点灯消灯決定部73は、開閉操作部4によりカランが吐水状態となったときに、照射部3を点灯する旨の情報を発光体決定部72に送信する。またこの点灯消灯決定部73は、開閉操作部4によりカランが止水状態となったときに、照射部3を消灯する旨の情報を発光体決定部72に送信する。
【0030】
発光体決定部72は、点灯消灯決定部73から、発光体31,32を消灯するか又は点灯するかの情報を取得し、点灯する旨の情報を受けたときに、湯温判断部71による判断情報に基づいて発光させる発光体31,32を決定し、その発光体31,32を発光させる。本実施形態の発光体決定部72は、湯温判断部71により角度情報が所定の閾値よりも大きい旨の情報を受けると、温度調整ハンドル6が高温領域に位置すると判断して、第2の発光体32(赤色)を発光させる。一方、発光体決定部72は、湯温判断部71により前記角度情報が所定の閾値よりも小さいと判断された旨の情報を受けると、温度調整ハンドル6が低温領域に位置すると判断して、第1の発光体31(青色)を発光させる。この発光体決定部72は、照射部3に接続されている。
【0031】
また発光体決定部72は、点灯消灯決定部73から発光体31,32を消灯すべき旨の情報を取得した場合、すべての発光体31,32を消灯させる。
【0032】
このような構成の水栓装置は次のように動作する。
【0033】
温度調整ハンドル6により39℃に設定した場合に、ユーザーが開閉操作部4を操作してカランからの吐水を開始させると、角度検知手段24により温度調整ハンドル6の角度を検知すると共に開閉検知手段25により吐水の有無を検知する。制御部7の湯温判断部71は、温度調整ハンドル6の回転角度が閾値(この場合45℃に対応する角度値)よりも小さいと判断し、その情報を発光体決定部72に送信する。また開閉検知手段25は、ユーザーにより開閉操作部4が操作されカランから吐水されたため、吐水状態である旨の情報を点灯消灯決定部73に送る。点灯消灯決定部73は、吐水状態である旨の情報を受け取ると、点灯する旨の情報を発光体決定部72に送る。発光体決定部72は、点灯消灯決定部73からの情報を受け取ると、湯温判断部71からの情報に基づいて、温度調整ハンドル6が低温領域に位置すると判断し、第1の発光体31(青色)を点灯させる。
【0034】
次にこのカランが吐水した状態(第1の発光体31により発光がされた状態)において、39℃の湯温設定から47℃の高温の湯温設定に変更する場合を説明する。
【0035】
ユーザーは、温度調整ハンドル6を高温側に回転させる。するとこの温度調整ハンドル6は、40℃に対応する角度でストッパー手段により規制を受ける。この後ユーザーは、ストッパー解除手段61を操作しながら、温度調整ハンドル6をさらに回動させる。これにより水栓装置は、湯温47℃に設定される。
【0036】
このとき水栓装置は、角度検知手段24により温度調整ハンドル6の角度を検知すると共に、開閉検知手段25によりカランの吐水の有無を検知する。制御部7の湯温判断部71は、温度調整ハンドル6の回転角度が閾値を超えると、その情報を発光体決定部72に送信する。発光体決定部72は、温度調整ハンドル6が高温領域に位置すると判断し、第1の発光体31(青色)による発光から第2の発光体32(赤色)による発光へと切り替える。
【0037】
このように本実施形態の水栓装置は、制御部7が、角度検知手段24により検知された回転角度に基づいて、照射部3からの発光色を決定するため、設定温度に応じた色の光を照射部3により発光させることができる。これにより例えば、高温に設定されたにも拘らず、吐水開始直後から一定時間、設定温度よりも低温の湯水が吐出されたとしても、ユーザーは、設定温度を視覚的に判断できる。これによりユーザーは安心して水栓装置を使用することができる。
【0038】
また、本実施形態の水栓装置は、ユーザーが温度調整ハンドル6を低温領域から高温領域へと切り替えるように回動させると、第1の発光体31による発光から第2の発光体32による発光へと切り替えるものである。一方、水栓装置は、温度調整ハンドル6により温度設定をした時と、吐水が設定温度にまで到達する時との間に若干のタイムラグが生じる。このためユーザーは、勢い余って温度調整ハンドル6を回転させ過ぎてしまったとしても、湯水の温度が変化してしまう前に誤操作に気付くことができる。
【0039】
また本実施形態の水栓装置は、吐水状態となったときに照射部3による発光を行い、止水状態となったときに照射部3による発光を停止させるから、湯水を吐出していないときに照射を行なうことがなくなる。
【0040】
また本実施形態の水栓装置は、上記のように、第1の発光体31による発光から第2の発光体32による発光へと切り替えるための閾値が、ストッパー手段により規制を受ける角度よりも高温側に位置している。このため、水栓装置の使用開始時に温度調整ハンドル6が低温領域に位置している場合、ユーザーが意図してストッパーを解除する必要があるから、不意に温度調整ハンドル6を高温側へ回転させてしまうのを防ぐことができる。
【0041】
また、水栓装置の使用開始時に、既に、温度調整ハンドル6がストッパー手段よりも高温側で且つ閾値よりも低温側に位置する場合、高温側への回転に対してストッパー手段が作用しない。しかし本実施形態の水栓装置は、ストッパー手段よりも高温側で光の色を変化させることができるため、ユーザーは高温の湯水に触れることなく、視覚的に温度を把握することができる。
【0042】
なお本実施形態の水栓装置は、照射部3により吐水の後方から光を照射するよう構成されていたが、本発明の水栓装置の照射部は、吐水口の中央に配設され、吐水に沿って光を発するよう構成されていてもよく、照射部の設置位置は特に限定されない。
【0043】
また、本実施形態の水栓装置は、照射部3が第1の発光体31と第2の発光体32とを切り替えて光の色を変化させるものであったが、本発明の照射部は、角度検知手段の測定値に基づいて光の配合を変えて、色を徐々に変化させるものであってもよい。
【0044】
また本実施形態の水栓装置は、第1の発光体31が青色のLEDにて、第2の発光体32が赤色のLEDにて構成されていたが、本発明の水栓装置は、照射部の発光体の色は特に限定されない。
【符号の説明】
【0045】
1 水栓装置本体
11 カバー本体
18 カラン吐水部
22 カラン用吐水口
24 角度検知手段
25 開閉検知手段
3 照射部
31 第1の発光体
32 第2の発光体
4 開閉操作部
5 シャワー操作部
6 温度調整ハンドル
61 ストッパー解除手段
7 制御部
71 湯温判断部
72 発光体決定部
73 点灯消灯決定部
8 浴室カウンタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
温度調整ハンドルが回転することで吐水の温度が変化する水栓装置であって、
吐水に臨むよう配置されると共に複数色の光を発光可能な照射部と、
前記温度調整ハンドルの回転角度を検知する角度検知手段と、
前記角度検知手段により検知された回転角度に基づいて前記照射部からの発光色を決定する制御部と
を備えていることを特徴とする水栓装置。
【請求項2】
前記照射部が、第1の色を発光する第1の発光体と、第2の色を発光する第2の発光体とを備え、
前記制御部は、第1の発光体により発光がされた状態で前記角度検知手段により検知された回転角度が所定の閾値を超えると、第1の発光体による発光から第2の発光体による発光へと切り替えるものである
ことを特徴とする請求項1記載の水栓装置。
【請求項3】
吐水・止水状態を切り替える開閉操作部をさらに備え、
前記制御部は、前記開閉操作部により吐水状態となったときに前記照射部による発光を行い、前記開閉操作部により止水状態となったときに前記照射部による発光を停止させる
ことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の水栓装置。
【請求項4】
前記温度調整ハンドルは、
所定の回転角度よりも高温側への回転を規制するストッパー手段と、
当該ストッパー手段による規制を解除するストッパー解除手段とを有し、
前記第1の発光体による発光から第2の発光体による発光へと切り替える前記閾値が、前記ストッパー手段により規制を受ける角度よりも高温側に位置している
ことを特徴とする請求項2又は請求項3のいずれかに記載の水栓装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−132171(P2012−132171A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−283637(P2010−283637)
【出願日】平成22年12月20日(2010.12.20)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】