説明

水電解システム及びその運転停止方法

【課題】高圧水素を生成する水電解装置を常圧に脱圧する際、前記水電解装置の下流に存在する高圧水素の廃棄量を可及的に削減することができ、効率的且つ経済的な水電解処理を遂行可能にする。
【解決手段】水電解システム10は、純水供給装置12から供給される純水を電気分解することによって高圧水素を製造する水電解装置14を備える。水電解装置14の配管34cと気液分離器18の入口側の逆止弁40との間には、前記水電解装置14の水素圧力を前記気液分離器18とは分離して開放させる圧力開放装置52が配設される。圧力開放装置52は、圧抜き経路54を備えるとともに、前記圧抜き経路54には、減圧弁56及び電磁弁58が配設される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、直流電源からの通電により水を電気分解し、水素と酸素とを発生させる水電解装置と、前記水電解装置から常圧よりも高圧な高圧水素を排出する水素排出口の下流に接続され、排出された前記高圧水素を精製する高圧水素処理装置とを備える水電解システム及びその運転停止方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、固体高分子型燃料電池は、アノード側電極に燃料ガス(主に水素を含有するガス、例えば、水素ガス)が供給される一方、カソード側電極に酸化剤ガス(主に酸素を含有するガス、例えば、空気)が供給されることにより、直流の電気エネルギを得ている。
【0003】
一般的に、燃料ガスである水素ガスを製造するために、水電解装置が採用されている。この水電解装置は、水を分解して水素(及び酸素)を発生させるため、固体高分子電解質膜(イオン交換膜)を用いている。固体高分子電解質膜の両面には、電極触媒層が設けられて電解質膜・電極構造体が構成されるとともに、前記電解質膜・電極構造体の両側には、給電体を配設してユニットが構成されている。すなわち、ユニットは、実質的には、上記の燃料電池と同様に構成されている。
【0004】
そこで、複数のユニットが積層された状態で、積層方向両端に電圧が付与されるとともに、アノード側給電体に水が供給される。このため、電解質膜・電極構造体のアノード側では、水が分解されて水素イオン(プロトン)が生成され、この水素イオンが固体高分子電解質膜を透過してカソード側に移動し、電子と結合して水素が製造される。一方、アノード側では、水素と共に生成された酸素が、余剰の水を伴ってユニットから排出される。
【0005】
この種の水電解システムでは、数十MPaの高圧水素を生成するため、例えば、特許文献1に開示された高圧水素の製造方法及び製造装置が知られている。高圧水素製造装置は、図7に示すように、酸素高圧容器1、差圧調整装置2、水素高圧容器3、電解セル4、水分吸着筒5、背圧弁6及び脱酸素筒7を備えている。
【0006】
酸素高圧容器1内の純水は、循環ポンプ8を介して電解セル4の陽極側に送られるとともに、電源9から前記電解セル4に通電することによって、前記純水が電気分解されている。この電気分解により電解セル4に発生した酸素は、循環ポンプ8の循環水戻り純水とともに、酸素高圧容器1に送られている。
【0007】
電解セル4の陰極に発生した水素は、透過水とともに、水素高圧容器3内に放出されている。その際、差圧調整装置2により酸素高圧容器1内の圧力と水素高圧容器3内の圧力が等しくなっている。
【0008】
水素高圧容器3に貯留された水素は、脱酸素筒7を介して該水素中に含まれる酸素が除去された後、背圧弁6に連絡されている水分吸着筒5で水分が除去されることにより、製品水素が得られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2007−100204号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、高圧水を生成する水電解システムは、上記の特許文献1のように、酸素高圧容器1及び水素高圧容器3を備えて高圧水素及び高圧酸素を生成する方式の他、水及び生成酸素を常圧に維持する一方、生成水素を高圧に維持する差圧生成方式が採用されている。
【0011】
この差圧生成方式では、水電解システムを停止させる際に、水電解装置(電解セル)内の高圧水素ラインを常圧(大気圧)に戻す必要がある。固体高分子電解質膜に、常時、圧力差が付与されていると、この固体高分子電解質膜が損傷し易いからである。
【0012】
そこで、実質的には、水電解装置の下流側に配置されている設備(特許文献1では、脱酸素塔7や水分吸着塔5等)内に残存する高圧水素が、常圧まで降圧されることになる。従って、高圧水素系に残存する高圧水素が脱圧されるため、生成された高圧水素を無駄に廃棄することになり、経済的ではないという問題がある。
【0013】
しかも、水電解システムを再開する際には、水電解装置の下流側に高圧水素を満たすための昇圧に、相当な時間がかかってしまう。これにより、水電解処理の再開時に電力消費が増大するとともに、時間を要して効率的ではないという問題がある。
【0014】
本発明はこの種の問題を解決するものであり、高圧水素を生成する水電解装置を常圧に脱圧する際、前記水電解装置の下流に存在する高圧水素の廃棄量を可及的に削減することができ、効率的且つ経済的な水電解処理が遂行可能な水電解システム及びその運転停止方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、直流電源からの通電により水を電気分解し、水素と酸素とを発生させる水電解装置と、前記水電解装置から常圧よりも高圧な高圧水素を排出する水素排出口の下流に接続され、排出された前記高圧水素を精製する高圧水素処理装置とを備える水電解システム及びその運転停止方法に関するものである。
【0016】
この水電解システムは、高圧水素処理装置の入口側及び出口側に設けられる入口側弁及び出口側弁と、水素排出口と前記入口側弁との間に配設され、水電解装置の圧力を前記高圧水素処理装置とは分離して開放させる圧力開放装置とを備えている。
【0017】
また、圧力開放装置は、圧力開放速度を調整する調整機構を備えることが好ましい。
【0018】
さらに、入口側弁は、逆止弁であることが好ましい。
【0019】
さらにまた、水電解システムの運転停止方法は、高圧水素処理装置の出口側に設けられる出口側弁を閉塞するとともに、水電解装置を停止する工程と、前記高圧水素処理装置の入口側に設けられる入口側弁を閉塞する工程と、水素排出口と前記入口側弁との間に配設される圧力開放装置を介して、前記水電解装置の圧力を前記高圧水素処理装置とは分離して開放させる工程と、前記水電解装置の圧力が大気圧まで降圧した際に、前記水電解装置からの圧力開放を停止する工程とを有している。
【0020】
また、圧力開放装置は、水電解装置からの圧力開放速度を調整することが好ましい。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、水電解システムの運転を停止する際、水電解装置の水素排出口と、高圧水素処理装置の入口側弁との間に配設される圧力開放装置を介して、前記水電解装置の圧力を前記高圧水素処理装置とは分離して開放させている。
【0022】
このため、比較的多量の高圧水素が収容されている高圧水素処理装置を脱圧する必要がなく、無駄に廃棄される高圧水素量を可及的に削減することができる。これにより、効率的且つ経済的な水電解処理が遂行可能になる。
【0023】
しかも、水電解システムによる運転が再開される際には、高圧水素処理装置が高圧に維持されているため、必要最小限の容積、すなわち、水電解装置内を昇圧させるだけでよい。従って、運転再開時の電力消費が良好に抑制されるとともに、運転再開が迅速に行われて、効率の向上が容易に図られる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る運転停止方法が適用される水電解システムの概略構成説明図である。
【図2】前記運転停止方法を説明するフローチャートである。
【図3】前記運転停止方法の説明図である。
【図4】圧力開放速度の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る水電解システムの概略構成説明図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る水電解システムの概略構成説明図である。
【図7】特許文献1に開示された高圧水素製造装置の概略説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る運転停止方法が適用される水電解システム10は、純水供給装置12を介して市水から生成された純水が供給され、この純水を電気分解することによって高圧水素(常圧よりも高圧)を製造する水電解装置14と、前記水電解装置14から水素導出路16に導出される前記高圧水素に含まれる水分を除去する気液分離器(高圧水素処理装置)18と、前記気液分離器18から水素供給経路20に供給される水素に含まれる水分を吸着して除去する水吸着装置(高圧水素処理装置)22と、前記水吸着装置22に連通するドライ水素供給路24に導出される前記水素(ドライ水素)を貯留可能な水素タンク26とを備える。なお、水素タンク26は、必要に応じて備えていればよく、この水素タンク26を削除することも可能である。
【0026】
水電解装置14は、複数の水分解セル28が積層されており、前記水分解セル28の積層方向両端には、エンドプレート30a、30bが配設される。水電解装置14には、直流電源である電解電源32が接続される。水電解装置14の陽極(アノード)は、電解電源32のプラス極に接続される一方、陰極(カソード)は、前記電解電源32のマイナス極に接続される。
【0027】
エンドプレート30aには、配管34aが接続されるとともに、エンドプレート30bには、配管34b、34cが接続される。配管34a、34bは、循環路36を介して純水供給装置12から純水の循環が行われる一方、水素排出口である配管34cは、水素導出路16から気液分離器18に接続される。
【0028】
水素導出路16には、気液分離器18の入口側に位置して逆止弁(入口側弁)40が設けられるとともに、水素供給経路20には、前記気液分離器18の出口側に位置して背圧弁(出口側弁)42が設けられる。なお、逆止弁40に代えて、電磁弁等の種々の弁を使用することができ、同様に、背圧弁42に代えて流量調整弁等の種々の弁を使用することが可能である。
【0029】
水吸着装置22は、水素に含まれる水蒸気(水分)を物理的吸着作用で吸着するとともに、水分を外部に放出して再生される水分吸着材を充填した吸着塔(図示せず)を備える。水吸着装置22の出口側には、背圧弁(出口側弁)44を介してドライ水素供給路24が接続される。
【0030】
ドライ水素供給路24に配設される水素タンク26には、水素供給路46がバルブ48を介して接続される。この水素供給路46は、燃料電池車両50の燃料タンクに、直接、あるいは、図示しない貯留タンクを介して接続可能である。
【0031】
水電解システム10は、水素導出路16に配管34cと逆止弁40との間に配設される圧力開放装置52を備える。圧力開放装置52は、水電解装置14の圧力を、気液分離器18以降とは分離して開放させる機能を有する。圧力開放装置52は、水素導出路16から分岐する圧抜き経路54を備え、前記圧抜き経路54には、圧力開放速度を調整する調整機構、例えば、減圧弁56と、開閉弁、例えば、電磁弁58とが配設される。
【0032】
このように構成される水電解システム10の動作について、以下に説明する。
【0033】
先ず、水電解システム10の始動時には、純水供給装置12を介して市水から生成された純水が水電解装置14に供給される。この水電解装置14では、電解電源32から通電されることにより、純水が電気分解されて水素の生成が開始される。
【0034】
水電解装置14内に生成された水素は、水素導出路16を介して気液分離器18に送られる。この気液分離器18では、水素に含まれる水蒸気が、この水素から分離される一方、前記水素は、背圧弁42を介して所定の圧力(設定背圧)まで昇圧される。
【0035】
所定の圧力に昇圧された高圧水素は、水素供給経路20に供給されて水吸着装置22に送られる。水吸着装置22では、水素に含まれる水蒸気が吸着されて乾燥状態の水素(ドライ水素)が得られ、このドライ水素がドライ水素供給路24に導出される。
【0036】
ドライ水素供給路24に導出されたドライ水素は、水素タンク26に貯蔵される。この水素タンク26に貯蔵されたドライ水素は、必要に応じてバルブ48の開放作用下に、水素供給路46を介して燃料電池車両50に充填される。
【0037】
次いで、第1の実施形態に係る運転停止方法について、図2に示すフローチャートに沿って、以下に説明する。
【0038】
先ず、純水供給装置12による純水の供給を停止するとともに、電解電源32がオフされて、水電解装置14が停止される(ステップS1)。この水電解装置14の停止とほぼ同時に、背圧弁42(必要に応じて、背圧弁44)が閉塞される。
【0039】
なお、背圧弁42、44は、水電解装置14による高圧水素の生成が停止されて、背圧が所定の圧力以下になると、自動的に閉じられる。また、背圧弁42、44に代えて、例えば、電磁弁が用いられる際には、この電磁弁を閉塞させるための制御が必要である。
【0040】
次に、ステップS2に進んで、圧力開放装置52を構成する電磁弁58が開放される。このため、水電解装置14内に残存する高圧水素は、水素導出路16から分岐する圧抜き経路54に導入され、減圧弁56により減圧された後、電磁弁58から排出される(図3参照)。この電磁弁58から排出される水素は、例えば、図示しないが、希釈器内に導入されて空気により希釈された後、外部に放出されることが望ましい。
【0041】
ここで、減圧弁56は、水電解装置14から排出される高圧水素の脱圧速度を調整する。具体的には、脱圧前の圧力(初期圧力)と脱圧後の圧力(最終圧力)の単位時間当たりの脱圧比率が一定になるように調整するものであり、例えば、1分間の圧力比が1/10よりも遅くなるように調整することが好ましい(図4参照)。
【0042】
圧力開放装置52は、上記のように、高圧水素の脱圧速度調整をしながら、水電解装置14内からの前記高圧水素の減圧処理を行う。そして、水電解装置14内の水素圧力が所定圧力、例えば、大気圧まで降圧したと判断すると(ステップS3中、YES)、ステップS4に進んで、電磁弁58を閉塞する。これにより、水電解システム10の運転停止が完了する。
【0043】
この場合、第1の実施形態では、水電解システム10の運転を停止する際、水電解装置14の配管34c(水素排出口)と気液分離器18の逆止弁40(入口側弁)との間に配設される圧力開放装置52を介して、前記水電解装置14の水素圧力(高圧水素)を前記気液分離器18とは分離して開放させている。
【0044】
このため、比較的多量の高圧水素が収容されている気液分離器18及び水吸着装置22(高圧水素処理装置)を脱圧する必要がなく、無駄に廃棄される高圧水素量を可及的に削減することができる。これにより、水電解システム10では、効率的且つ経済的な水電解処理が遂行可能になるという効果が得られる。
【0045】
しかも、水電解システム10による運転を再開する際には、気液分離器18及び水吸着装置22が高圧に維持されているため、必要最小限の容積、すなわち、水電解装置14内を昇圧させるだけでよい。従って、運転再開時の電力消費が良好に抑制されるとともに、運転再開が迅速に行われて、効率の向上が容易に図られる。
【0046】
さらにまた、第1の実施形態では、圧力開放装置52は、水電解装置14からの圧力開放速度を調整するために減圧弁56を備えており、単位時間当たりの脱圧比率を一定に維持している。このため、水電解装置14から高圧水素が一挙に脱圧されることがなく、水素の急激な膨張等により水分解セル28を構成する固体高分子電解質膜(イオン交換膜)やシール材が損傷することを可及的に阻止することが可能になる。
【0047】
しかも、減圧弁56を用いることにより、この減圧弁56の下流に配置される電磁弁58は、低圧対応の低コストなものを使用することが可能になる。
【0048】
図5は、本発明の第2の実施形態に係る水電解システム60の概略構成説明図である。
【0049】
なお、第1の実施形態に係る水電解システム10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3の実施形態においても同様に、その詳細な説明は省略する。
【0050】
水電解システム60は、水電解装置14の配管34cと逆止弁40との間に配設され、前記水電解装置14の水素圧力を気液分離器18以降とは分離して開放させる圧力開放装置62を備える。圧力開放装置62は、圧抜き経路54に配設されるニードル弁64及び電磁弁58を備える。
【0051】
従って、第2の実施形態では、第1の実施形態の減圧弁56に代えて、ニードル弁64を備えており、水電解装置14の脱圧速度を調整することができ、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0052】
図6は、本発明の第3の実施形態に係る水電解システム70の概略構成説明図である。
【0053】
水電解システム70は、水電解装置14の配管34cと逆止弁40との間に配設され、前記水電解装置14の水素圧力を気液分離器18以降とは分離して開放させる圧力開放装置72を備える。この圧力開放装置72は、マスフローコントローラ74を備える一方、電磁弁は省略することができる。
【0054】
マスフローコントローラ74は、水電解装置14の高圧水素を脱圧速度を制限しながら、大気圧まで良好に降圧することができ、上記の第1及び第2の実施形態と同様の効果が得られる。
【0055】
なお、第1〜第3の実施形態では、圧力開放速度を調整する調整機構として、減圧弁56、ニードル弁64及びマスフローコントローラ74を用いているが、これに限定されるものではない。例えば、オリフィス、ボール弁又は開度制御可能弁等、種々の機構を用いることができる他、複数の機構を併用してもよい。
【符号の説明】
【0056】
10、60、70…水電解システム 12…純水供給装置
14…水電解装置 16…水素導出路
18…気液分離器 20…水素供給経路
22…水吸着装置 28…水分解セル
34a〜34c…配管 40…逆止弁
42、44…背圧弁 52、62、72…圧力開放装置
54…圧抜き経路 56…減圧弁
58…電磁弁 64…ニードル弁
74…マスフローコントローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
直流電源からの通電により水を電気分解し、水素と酸素とを発生させる水電解装置と、
前記水電解装置から常圧よりも高圧な高圧水素を排出する水素排出口の下流に接続され、排出された前記高圧水素を精製する高圧水素処理装置と、
を備える水電解システムであって、
前記高圧水素処理装置の入口側及び出口側に設けられる入口側弁及び出口側弁と、
前記水素排出口と前記入口側弁との間に配設され、前記水電解装置の圧力を前記高圧水素処理装置とは分離して開放させる圧力開放装置と、
を備えることを特徴とする水電解システム。
【請求項2】
請求項1記載の水電解システムにおいて、前記圧力開放装置は、圧力開放速度を調整する調整機構を備えることを特徴とする水電解システム。
【請求項3】
請求項1又は2記載の水電解システムにおいて、前記入口側弁は、逆止弁であることを特徴とする水電解システム。
【請求項4】
直流電源からの通電により水を電気分解し、水素と酸素とを発生させる水電解装置と、
前記水電解装置から常圧よりも高圧な高圧水素を排出する水素排出口の下流に接続され、排出された前記高圧水素を精製する高圧水素処理装置と、
を備える水電解システムの運転停止方法であって、
前記高圧水素処理装置の出口側に設けられる出口側弁を閉塞するとともに、前記水電解装置を停止する工程と、
前記高圧水素処理装置の入口側に設けられる入口側弁を閉塞する工程と、
前記水素排出口と前記入口側弁との間に配設される圧力開放装置を介して、前記水電解装置の圧力を前記高圧水素処理装置とは分離して開放させる工程と、
前記水電解装置の圧力が大気圧まで降圧した際に、前記水電解装置からの圧力開放を停止する工程と、
を有することを特徴とする水電解システムの運転停止方法。
【請求項5】
請求項4記載の運転停止方法において、前記圧力開放装置は、前記水電解装置からの圧力開放速度を調整することを特徴とする水電解システムの運転停止方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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