決済システム、端末装置及びその決済方法
【課題】 本発明は、自動車の走行履歴及び顧客の利用履歴に応じた料金を設定することができる決済システム、端末装置及びその決済方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 端末装置70は、第1の通信回線を介して走行記録装置80との間で通信を行うことにより、走行記録装置80から、走行記録装置80が搭載された自動車40の走行履歴情報を取得する第1の通信手段190、200と、第2の通信回線100を介してサーバ装置90と通信を行うことにより、サーバ装置90から、顧客の利用履歴情報を取得する第2の通信手段190、200と、走行履歴情報及び利用履歴情報を用いて、走行履歴及び利用履歴に応じた料金を算定する料金算定手段170と、算出された料金を表示画面に表示する表示手段220とを備える。
【解決手段】 端末装置70は、第1の通信回線を介して走行記録装置80との間で通信を行うことにより、走行記録装置80から、走行記録装置80が搭載された自動車40の走行履歴情報を取得する第1の通信手段190、200と、第2の通信回線100を介してサーバ装置90と通信を行うことにより、サーバ装置90から、顧客の利用履歴情報を取得する第2の通信手段190、200と、走行履歴情報及び利用履歴情報を用いて、走行履歴及び利用履歴に応じた料金を算定する料金算定手段170と、算出された料金を表示画面に表示する表示手段220とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、決済システム、端末装置及びその決済方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、運搬業者が自動車及び運転者を顧客に貸与することにより、荷物を運搬するサービスを顧客に提供する運搬サービスが提案されている。具体的には、運搬業者の運転者が、顧客に代わって、荷物を搭載した自動車を運転することにより、荷物を運搬元から運搬先に運搬する。
かかる運搬サービスに要した料金の支払いについては、作業の終了場所である運搬先で、運搬業者の運転者が顧客に料金を提示すると、顧客は、現金又はクレジットカードを運転者に渡すことにより、運搬業者との間で決済を行う。
かかる決済を実現するための決済システムとしては、種々のシステムを適用することができる(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特許3792650号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、自動車の走行履歴及び顧客の利用履歴に応じた料金を設定することができる決済システム、端末装置及びその決済方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一態様による決済システムは、
端末装置が、第1の通信回線を介して走行記録装置に接続されると共に、第2の通信回線を介してサーバ装置に接続された決済システムにおいて、
前記走行記録装置は、
前記走行記録装置が搭載された自動車の走行履歴情報を記憶する走行履歴記憶手段を備え、
前記サーバ装置は、
顧客の利用履歴情報を記憶する利用履歴記憶手段を備え、
前記端末装置は、
前記第1の通信回線を介して前記走行記録装置との間で通信を行うことにより、前記走行記録装置の前記走行履歴記憶手段から前記走行履歴情報を取得する第1の通信手段と、
前記第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信を行うことにより、前記サーバ装置の前記利用履歴記憶手段から前記利用履歴情報を取得する第2の通信手段と、
前記走行履歴情報及び前記利用履歴情報を用いて、走行履歴及び利用履歴に応じた料金を算定する料金算定手段と、
前記算出された料金を表示画面に表示する表示手段と
を備える。
【0005】
また本発明の一態様による端末装置は、
第1の通信回線を介して走行記録装置に接続されると共に、第2の通信回線を介してサーバ装置に接続された端末装置において、
前記第1の通信回線を介して前記走行記録装置との間で通信を行うことにより、前記走行記録装置から、前記走行記録装置が搭載された自動車の走行履歴情報を取得する第1の通信手段と、
前記第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信を行うことにより、前記サーバ装置から、顧客の利用履歴情報を取得する第2の通信手段と、
前記走行履歴情報及び前記利用履歴情報を用いて、走行履歴及び利用履歴に応じた料金を算定する料金算定手段と、
前記算出された料金を表示画面に表示する表示手段と
を備える。
【0006】
また本発明の一態様による決済方法は、
第1の通信回線を介して走行記録装置に接続されると共に、第2の通信回線を介してサーバ装置に接続された端末装置の決済方法において、
前記第1の通信回線を介して前記走行記録装置との間で通信を行うことにより、前記走行記録装置から、前記走行記録装置が搭載された自動車の走行履歴情報を取得する第1の通信ステップと、
前記第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信を行うことにより、前記サーバ装置から、顧客の利用履歴情報を取得する第2の通信ステップと、
前記走行履歴情報及び前記利用履歴情報を用いて、走行履歴及び利用履歴に応じた料金を算定する料金算定ステップと、
前記算出された料金を表示画面に表示する表示ステップと
を備える。
【0007】
また本発明の一態様による決済システムは、
端末装置が、第1の通信回線を介して移動記録装置に接続されると共に、第2の通信回線を介してサーバ装置に接続された決済システムにおいて、
前記移動記録装置は、
前記移動記録装置が搭載された移動体の移動履歴情報を記憶する移動履歴記憶手段を備え、
前記サーバ装置は、
顧客の利用履歴情報を記憶する利用履歴記憶手段を備え、
前記端末装置は、
前記第1の通信回線を介して前記移動記録装置との間で通信を行うことにより、前記移動記録装置の前記移動履歴記憶手段から前記移動履歴情報を取得する第1の通信手段と、
前記第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信を行うことにより、前記サーバ装置の前記利用履歴記憶手段から前記利用履歴情報を取得する第2の通信手段と、
前記移動履歴情報及び前記利用履歴情報を用いて、移動履歴及び利用履歴に応じた料金を算定する料金算定手段と、
前記算出された料金を表示画面に表示する表示手段と
を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明の決済システム、端末装置及びその決済方法によれば、自動車の走行履歴顧客及び顧客の利用履歴に応じた料金を設定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1に、本発明の実施の形態による決済システム10の構成を示す。本実施の形態の場合、顧客20は、例えば引越しや撮影業務などの際に必要となる種々の運搬作業を行うため、運搬業者30に対して運搬サービスの提供を受けることを依頼する。
運搬業者30は、運搬サービスを提供するための自動車40及び運転者50を選定し、顧客20に貸与する。運搬業者30の運転者50は、作業の開始場所である運搬元(図示せず)において、必要に応じて荷物を自動車40に積み込む。その後、運転者50は、荷物を搭載した自動車40を運転することにより、荷物を運搬先60に運搬し、作業の終了場所である運搬先60において、必要に応じて荷卸しを行って作業を終わらせる。
【0010】
作業の終了後、運転者50は、運搬先60において、端末装置としての携帯用決済端末70を入力操作することにより、運搬サービスに要した料金を算出し、当該算出された料金を顧客20に提示する。顧客20は、現金又はクレジットカードを運転者50に渡すことにより、運搬業者30との間で決済を行う。
【0011】
ところで、自動車40には、走行記録装置(移動記録装置)としてのドライブレコーダ80が搭載され、当該ドライブレコーダ80は、自動車40の走行履歴(移動履歴)に関する情報からなる走行履歴情報(移動履歴情報)を格納する。この走行履歴情報は、作業の開始場所である運搬元(図示せず)から作業の終了場所である運搬先60までにおける、自動車40の走行履歴からなり、例えば走行距離、走行時間、走行ルートなどの種々の情報を有する。
【0012】
携帯用決済端末70は、運搬サービスに要した料金を計算する際には、自動車40に搭載されたドライブレコーダ80との間で無線通信を行うことにより、ドライブレコーダ80から走行履歴情報を取得する。そして、携帯用決済端末70は、この走行履歴情報を用いて料金を算出する。
【0013】
携帯用決済端末70は、例えば、走行時間が予定走行時間を超えた場合には、予定走行時間に対応する料金に対して割増料金を加算し、走行時間が予定走行時間を下回った場合には、予定走行時間に対応する料金に対して割引料金を減算する。なお、携帯用決済端末70は、走行時間ではなく、走行距離や走行ルートなど、他の種々の情報を用いて料金を算出することもできる。
【0014】
因みに、本実施の形態の場合、携帯用決済端末70とドライブレコーダ80とを無線接続したが、これらを有線接続することも可能である。すなわち、携帯用決済端末70とドライブレコーダ80とを接続するための第1の通信回線は、無線接続又は有線接続のいずれであっても良い。
【0015】
ところで、運搬業者30の会社内には、サーバ装置90が設置され、当該サーバ装置90は、顧客毎の過去の利用履歴に関する情報からなる利用履歴情報を格納する。この利用履歴情報は、顧客が過去に運搬業者30を利用した利用履歴からなり、例えば利用回数、利用金額、嗜好、性別、年齢、エリアなどの種々の情報を有する。
【0016】
また、サーバ装置90は、例えば電話回線やインターネット回線などからなる、第2の通信回線としての通信回線100に接続され、携帯用決済端末70は、この通信回線100に無線接続されている。これにより、携帯用決済端末70は、通信回線100を介してサーバ装置90との間で通信を行うことができる。
【0017】
携帯用決済端末70は、運搬サービスに要した料金を計算する際には、運搬業者30の会社内に設置されているサーバ装置90との間で通信を行うことにより、サーバ装置90から顧客20固有の利用履歴情報を取得する。そして、携帯用決済端末70は、上述の走行履歴情報を用いて料金を算出した後、利用履歴情報を用いて料金の割引率を決定し、当該割引率を料金に乗算することにより、最終的な料金を算出する。
携帯用決済端末70は、例えば過去の利用回数や利用金額が大きい場合には、割引率を大きくし、過去の利用回数や利用金額が小さい場合には、割引率を小さくするようにして、割引率を決定する。
【0018】
因みに、本実施の形態の場合、携帯用決済端末70と通信回線100とを無線接続したが、これらを有線接続することも可能である。
携帯用決済端末70は、最終的な料金を表示画面に表示することにより、運搬サービスに要した料金を顧客20に提示する。顧客20は、現金又はクレジットカードを運転者50に渡すことにより、運搬業者30との間で決済を行う。
携帯用決済端末70は、決済が終了した後、顧客20の売上などに関する顧客情報を、通信回線100を介してサーバ装置90に送信することにより、サーバ装置90に格納されている、顧客20の利用履歴情報を更新する。なお、携帯用決済端末70は、顧客情報の漏洩を防止することを目的として、顧客情報をサーバ装置90に送信した後、当該顧客情報を消去する。
サーバ装置90は、複数の携帯用決済端末70から送信されてくる、売上に関する顧客情報を受信し解析することにより、運搬業者30全体の売上金額をリアルタイムに把握することができる。
【0019】
ここで、携帯用決済端末70の回路構成を示す図2と、ドライブレコーダ80の回路構成を示す図3とを用いて、決済システム10における決済をより具体的に説明する。
上述したように、運転者50は、作業の開始場所である運搬元(図示せず)において、必要に応じて荷物を自動車40に積み込む。その後、運転者50は、荷物を搭載した自動車40を運転することにより、荷物を運搬先60に運搬し、作業の終了場所である運搬先60において、必要に応じて荷卸しを行う。
【0020】
ドライブレコーダ80は、自動車40の走行中、GPS衛星から送信される電波をアンテナ110によって受信し、得られた受信信号を送受信処理部120に与える。送受信処理部120は、この受信信号を復調することにより、受信データを生成し、これを制御部130に出力する。
【0021】
制御部130は、この受信データを用いて、例えば走行距離、走行時間、走行ルートなどの走行履歴情報を順次生成し、これを走行履歴記憶手段(移動履歴記憶手段)としての記憶部140に記憶していく。これにより、自動車40が運搬先60に到着した場合には、記憶部140には、運搬元から運搬先60までの走行履歴情報が格納されていることになる。
【0022】
なお、制御部130は、入力部150における運転者の入力操作に応じて、各部の動作を制御し、必要に応じて各種情報を表示部160に表示する。
【0023】
この状態において、携帯用決済端末70の制御部170は、運転者50が例えばキーボードやタッチスクリーンなどからなる入力部180を入力操作することにより、料金の清算を行うことが通知されると、送受信処理部190に対して料金の精算の動作を行わせる。
すなわち、送受信処理部190は、自動車40の走行履歴情報をドライブレコーダ80に問い合わせるための第1の送信信号を生成し、これをアンテナ200から送信する。また、送受信処理部190は、顧客20の利用履歴情報をサーバ装置90に問い合わせるための第2の送信信号を生成し、これをアンテナ200から送信する。
【0024】
携帯用決済端末70から送信されてくる第1の送信信号は、ドライブレコーダ80のアンテナ110によって受信され、このアンテナ110によって受信された受信信号は、送受信処理部120に入力される。送受信処理部120は、この受信信号を復調して受信データを生成し、これを制御部130に出力することにより、携帯用決済端末70から走行履歴情報についての問い合わせがあったことを制御部130に通知する。
【0025】
制御部130は、記憶部140から走行履歴情報を読み出し、これを送受信処理部120に与える。送受信処理部120は、この走行履歴情報を復調することにより送信信号を生成し、これをアンテナ110から送信する。
【0026】
ドライブレコーダ80から送信されてくる送信信号は、携帯用決済端末70のアンテナ200によって受信され、このアンテナ200によって受信された受信信号は、送受信処理部190に入力される。送受信処理部190は、この受信信号を復調して走行履歴情報を生成し、これを制御部170に出力する。制御部170は、この走行履歴情報を顧客情報記憶手段としての記憶部210に記憶する。
【0027】
一方、携帯用決済端末70から送信されてくる第2の送信信号は、通信回線100を介してサーバ装置90によって受信される。サーバ装置90は、この第2の送信信号を受信すると、利用履歴記憶手段としての記憶部(図示せず)から顧客20の利用履歴情報を読み出す。そして、サーバ装置90は、この利用履歴情報に応じた送信信号を生成し、これを通信回線100を介して携帯用決済端末70に送信する。
【0028】
サーバ装置90から送信されてくる送信信号は、携帯用決済端末70のアンテナ200によって受信され、このアンテナ200によって受信された受信信号は、送受信処理部190に入力される。送受信処理部190は、この受信信号を復調して利用履歴情報を生成し、これを制御部170に出力する。制御部170は、この利用履歴情報を記憶部210に記憶する。
【0029】
そして、制御部170は、記憶部210から走行履歴情報及び利用履歴情報を読み出し、このうち走行履歴情報を用いて、例えば走行時間や走行距離などの走行履歴に応じた料金(暫定料金)を算出する。
【0030】
次いで、制御部170は、利用履歴情報を用いて、例えば過去の利用回数や利用金額などに応じた割引率を決定し、当該割引率を料金に乗算することにより、最終的な料金を算出する。この場合、制御部170は、この最終的な料金すなわち売上を顧客情報として記憶部210に記憶させる。
【0031】
また、制御部170は、この最終的な料金を表示手段としての表示部220に表示することにより、運搬サービスに要した料金を顧客20に提示する。その際、制御部170は、例えば自動車40の走行ルートを地図上に表示した地図画像などからなる走行明細をプリント部230から出力し、当該走行明細を顧客20に提供しても良い。この場合、料金算定の根拠をより具体的に顧客20に提示することができる。
【0032】
携帯用決済端末70の制御部170は、顧客20が運転者50に現金を渡した場合には、入力部180における運転者50の入力操作に基づいて決済を行い、プリント部230から領収書を出力する。その際、制御部170は、顧客20の利用履歴情報から得られる、当該顧客20の嗜好、性別、年齢、エリアなどの属性情報に基づいて、広告を作成し、これを領収書に印字するようにしても良い。
【0033】
これに対して、制御部170は、顧客20が運転者50にクレジットカードを渡した場合には、運転者50がクレジットカードをカード読取部240にセットすることにより決済を行い、プリント部230からクレジットカード利用明細を発行する。
制御部170は、決済が終了した後、記憶部210から顧客20の売上に関する顧客情報を読み出し、これを送受信処理部190、アンテナ200及び通信回線100を介してサーバ装置90に送信することにより、サーバ装置90に格納されている、顧客20の利用履歴情報を更新する。なお、制御部170は、顧客情報の漏洩を防止することを目的として、顧客情報をサーバ装置90に送信した後、記憶部210から顧客情報、走行履歴情報及び利用履歴情報を消去する。
サーバ装置90は、複数の携帯用決済端末70から送信されてくる、売上に関する顧客情報を受信し解析することにより、運搬業者30全体の売上金額をリアルタイムに把握する。
【0034】
ここで図4に、本実施の形態による決済処理手順RT10を示す。この図4において、携帯用決済端末70の制御部170は、決済処理手順RT10に入ると、ステップSP10において、運転者50が入力部180を入力操作することにより、料金の精算を行うことを通知されると、料金の精算を開始する。
【0035】
ステップSP20において、携帯用決済端末70の制御部170は、自動車40に搭載されたドライブレコーダ80との間で無線通信を行うことにより、自動車40の走行履歴情報をドライブレコーダ80に問い合わせる。
【0036】
ステップSP30において、携帯用決済端末70の制御部170は、ドライブレコーダ80から送られてくる走行履歴情報を受信し、これを記憶部210に記憶する。
【0037】
ステップSP40において、携帯用決済端末70の制御部170は、運搬業者30の会社内に設置されたサーバ装置90との間で通信回線100を介して通信を行うことにより、顧客20の利用履歴情報をサーバ装置90に問い合わせる。
【0038】
ステップSP50において、携帯用決済端末70の制御部170は、サーバ装置90から送られてくる利用履歴情報を受信し、これを記憶部210に記憶する。
【0039】
ステップSP60において、携帯用決済端末70の制御部170は、記憶部210から走行履歴情報及び利用履歴情報を読み出し、これら走行履歴情報及び利用履歴情報を用いて、走行履歴及び利用履歴に応じた料金(売上)を算出する。この場合、制御部170は、この算出された料金を顧客情報として記憶部210に記憶する。
【0040】
ステップSP70において、携帯用決済端末70の制御部170は、この算出された料金を表示部220に表示し、運搬サービスに要した料金を顧客20に提示することにより、決済を行う。
【0041】
ステップSP80において、携帯用決済端末70の制御部170は、記憶部210から顧客情報を読み出し、これを送受信処理部190、アンテナ200及び通信回線100を介してサーバ装置90に送信することにより、サーバ装置90に格納されている、顧客20の利用履歴情報を更新する。
【0042】
ステップSP90において、携帯用決済端末70の制御部170は、顧客情報の漏洩を防止することを目的として、記憶部210から顧客情報、走行履歴情報及び利用履歴情報を消去し、ステップSP100に移って、決済処理手順RT10を終了する。
【0043】
このように本実施の形態によれば、自動車40の走行履歴情報及び顧客20の利用履歴情報を用いて、自動車40の走行履歴及び顧客20の利用履歴に応じた料金を設定することができる。すなわち、自動車40の走行履歴及び顧客20の利用履歴に関連付けられた料金を、運搬サービス毎に適応的に設定することができ、顧客サービスを一段と向上させることができる。
【0044】
なお、上述の実施の形態は一例であって、本発明を限定するものではない。例えば、ドライブレコーダ80の制御部130は、GPS衛星の電波を受信することにより得られた受信信号を用いて、走行履歴情報を生成したが、自動車40内部に設置されている例えば速度センサなどの装置から得られる情報を用いて、走行履歴情報を生成し記憶部140に記憶しても良い。
【0045】
また、上述の実施の形態においては、第1の通信手段として、送受信処理部190及びアンテナ200を適用したが、第1の通信回線を介してドライブレコーダ80との間で通信を行うことにより、ドライブレコーダ80の記憶部140から走行履歴情報を取得する他の種々の第1の通信手段を適用しても良い。
【0046】
また、上述の実施の形態においては、第2の通信手段として、送受信処理部190及びアンテナ200を適用したが、通信回線100を介してサーバ装置90と通信を行うことにより、サーバ装置90の記憶部(図示せず)から利用履歴情報を取得する他の種々の第2の通信手段を適用しても良い。
【0047】
また、上述の実施の形態においては、料金算定手段として、制御部170を適用したが、走行履歴情報及び利用履歴情報を用いて、走行履歴及び利用履歴に応じた料金を算定する他の種々の料金算定手段を適用しても良い。
【0048】
また、上述の実施の形態においては、出力手段として、プリント部230を適用したが、走行履歴情報を用いて、顧客に提供するための顧客提供情報として、例えば走行明細を生成し、これを出力する他の種々の出力手段を適用することも可能である。
【0049】
さらに、運転者50は、運搬作業を行う前に、携帯用決済端末70を入力操作することにより、運搬サービスに要する見積金額を算出し、当該算出された見積金額を顧客20に提示するようにしても良い。この場合、携帯用決済端末70は、運搬業者30の会社内に設置されているサーバ装置90との間で通信を行うことにより、サーバ装置90から例えば顧客20固有の利用履歴情報を取得し、この利用履歴情報を用いて見積金額を算出する。
【0050】
さらに、この決済システム10は、運搬サービスに限らず、例えば物品販売サービスなど、他の種々のサービスに適用することができる。また、携帯用決済端末70は、運搬業者30に限らず、他の種々の物品販売業者によって同時に使用されても良く、この場合、運搬業者30の会社内に設置されているサーバ装置90は、各業者間で共有されることになる。
【0051】
さらに、上述の実施の形態においては、移動体が自動車40である場合について述べたが、例えば人間や電車など、他の種々の移動体を適用しても良い。
さらに、上述の実施の形態においては、移動記録装置として、ドライブレコーダ80を適用したが、例えば移動体が人間である場合には、携帯端末を適用すれば良い。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の実施の形態による決済システムの構成を示すブロック図である。
【図2】同決済システムにおける携帯用決済端末の構成を示すブロック図である。
【図3】同決済システムにおけるドライブレコーダの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態による決済処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0053】
10 決済システム
70 携帯用決済端末
80 ドライブレコーダ
90 サーバ装置
100 通信回線
110、200 アンテナ
120、190 送受信処理部
130、170 制御部
140、210 記憶部
150、180 入力部
160、220 表示部
230 プリント部
240 カード読取部
【技術分野】
【0001】
本発明は、決済システム、端末装置及びその決済方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、運搬業者が自動車及び運転者を顧客に貸与することにより、荷物を運搬するサービスを顧客に提供する運搬サービスが提案されている。具体的には、運搬業者の運転者が、顧客に代わって、荷物を搭載した自動車を運転することにより、荷物を運搬元から運搬先に運搬する。
かかる運搬サービスに要した料金の支払いについては、作業の終了場所である運搬先で、運搬業者の運転者が顧客に料金を提示すると、顧客は、現金又はクレジットカードを運転者に渡すことにより、運搬業者との間で決済を行う。
かかる決済を実現するための決済システムとしては、種々のシステムを適用することができる(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特許3792650号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、自動車の走行履歴及び顧客の利用履歴に応じた料金を設定することができる決済システム、端末装置及びその決済方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一態様による決済システムは、
端末装置が、第1の通信回線を介して走行記録装置に接続されると共に、第2の通信回線を介してサーバ装置に接続された決済システムにおいて、
前記走行記録装置は、
前記走行記録装置が搭載された自動車の走行履歴情報を記憶する走行履歴記憶手段を備え、
前記サーバ装置は、
顧客の利用履歴情報を記憶する利用履歴記憶手段を備え、
前記端末装置は、
前記第1の通信回線を介して前記走行記録装置との間で通信を行うことにより、前記走行記録装置の前記走行履歴記憶手段から前記走行履歴情報を取得する第1の通信手段と、
前記第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信を行うことにより、前記サーバ装置の前記利用履歴記憶手段から前記利用履歴情報を取得する第2の通信手段と、
前記走行履歴情報及び前記利用履歴情報を用いて、走行履歴及び利用履歴に応じた料金を算定する料金算定手段と、
前記算出された料金を表示画面に表示する表示手段と
を備える。
【0005】
また本発明の一態様による端末装置は、
第1の通信回線を介して走行記録装置に接続されると共に、第2の通信回線を介してサーバ装置に接続された端末装置において、
前記第1の通信回線を介して前記走行記録装置との間で通信を行うことにより、前記走行記録装置から、前記走行記録装置が搭載された自動車の走行履歴情報を取得する第1の通信手段と、
前記第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信を行うことにより、前記サーバ装置から、顧客の利用履歴情報を取得する第2の通信手段と、
前記走行履歴情報及び前記利用履歴情報を用いて、走行履歴及び利用履歴に応じた料金を算定する料金算定手段と、
前記算出された料金を表示画面に表示する表示手段と
を備える。
【0006】
また本発明の一態様による決済方法は、
第1の通信回線を介して走行記録装置に接続されると共に、第2の通信回線を介してサーバ装置に接続された端末装置の決済方法において、
前記第1の通信回線を介して前記走行記録装置との間で通信を行うことにより、前記走行記録装置から、前記走行記録装置が搭載された自動車の走行履歴情報を取得する第1の通信ステップと、
前記第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信を行うことにより、前記サーバ装置から、顧客の利用履歴情報を取得する第2の通信ステップと、
前記走行履歴情報及び前記利用履歴情報を用いて、走行履歴及び利用履歴に応じた料金を算定する料金算定ステップと、
前記算出された料金を表示画面に表示する表示ステップと
を備える。
【0007】
また本発明の一態様による決済システムは、
端末装置が、第1の通信回線を介して移動記録装置に接続されると共に、第2の通信回線を介してサーバ装置に接続された決済システムにおいて、
前記移動記録装置は、
前記移動記録装置が搭載された移動体の移動履歴情報を記憶する移動履歴記憶手段を備え、
前記サーバ装置は、
顧客の利用履歴情報を記憶する利用履歴記憶手段を備え、
前記端末装置は、
前記第1の通信回線を介して前記移動記録装置との間で通信を行うことにより、前記移動記録装置の前記移動履歴記憶手段から前記移動履歴情報を取得する第1の通信手段と、
前記第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信を行うことにより、前記サーバ装置の前記利用履歴記憶手段から前記利用履歴情報を取得する第2の通信手段と、
前記移動履歴情報及び前記利用履歴情報を用いて、移動履歴及び利用履歴に応じた料金を算定する料金算定手段と、
前記算出された料金を表示画面に表示する表示手段と
を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明の決済システム、端末装置及びその決済方法によれば、自動車の走行履歴顧客及び顧客の利用履歴に応じた料金を設定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1に、本発明の実施の形態による決済システム10の構成を示す。本実施の形態の場合、顧客20は、例えば引越しや撮影業務などの際に必要となる種々の運搬作業を行うため、運搬業者30に対して運搬サービスの提供を受けることを依頼する。
運搬業者30は、運搬サービスを提供するための自動車40及び運転者50を選定し、顧客20に貸与する。運搬業者30の運転者50は、作業の開始場所である運搬元(図示せず)において、必要に応じて荷物を自動車40に積み込む。その後、運転者50は、荷物を搭載した自動車40を運転することにより、荷物を運搬先60に運搬し、作業の終了場所である運搬先60において、必要に応じて荷卸しを行って作業を終わらせる。
【0010】
作業の終了後、運転者50は、運搬先60において、端末装置としての携帯用決済端末70を入力操作することにより、運搬サービスに要した料金を算出し、当該算出された料金を顧客20に提示する。顧客20は、現金又はクレジットカードを運転者50に渡すことにより、運搬業者30との間で決済を行う。
【0011】
ところで、自動車40には、走行記録装置(移動記録装置)としてのドライブレコーダ80が搭載され、当該ドライブレコーダ80は、自動車40の走行履歴(移動履歴)に関する情報からなる走行履歴情報(移動履歴情報)を格納する。この走行履歴情報は、作業の開始場所である運搬元(図示せず)から作業の終了場所である運搬先60までにおける、自動車40の走行履歴からなり、例えば走行距離、走行時間、走行ルートなどの種々の情報を有する。
【0012】
携帯用決済端末70は、運搬サービスに要した料金を計算する際には、自動車40に搭載されたドライブレコーダ80との間で無線通信を行うことにより、ドライブレコーダ80から走行履歴情報を取得する。そして、携帯用決済端末70は、この走行履歴情報を用いて料金を算出する。
【0013】
携帯用決済端末70は、例えば、走行時間が予定走行時間を超えた場合には、予定走行時間に対応する料金に対して割増料金を加算し、走行時間が予定走行時間を下回った場合には、予定走行時間に対応する料金に対して割引料金を減算する。なお、携帯用決済端末70は、走行時間ではなく、走行距離や走行ルートなど、他の種々の情報を用いて料金を算出することもできる。
【0014】
因みに、本実施の形態の場合、携帯用決済端末70とドライブレコーダ80とを無線接続したが、これらを有線接続することも可能である。すなわち、携帯用決済端末70とドライブレコーダ80とを接続するための第1の通信回線は、無線接続又は有線接続のいずれであっても良い。
【0015】
ところで、運搬業者30の会社内には、サーバ装置90が設置され、当該サーバ装置90は、顧客毎の過去の利用履歴に関する情報からなる利用履歴情報を格納する。この利用履歴情報は、顧客が過去に運搬業者30を利用した利用履歴からなり、例えば利用回数、利用金額、嗜好、性別、年齢、エリアなどの種々の情報を有する。
【0016】
また、サーバ装置90は、例えば電話回線やインターネット回線などからなる、第2の通信回線としての通信回線100に接続され、携帯用決済端末70は、この通信回線100に無線接続されている。これにより、携帯用決済端末70は、通信回線100を介してサーバ装置90との間で通信を行うことができる。
【0017】
携帯用決済端末70は、運搬サービスに要した料金を計算する際には、運搬業者30の会社内に設置されているサーバ装置90との間で通信を行うことにより、サーバ装置90から顧客20固有の利用履歴情報を取得する。そして、携帯用決済端末70は、上述の走行履歴情報を用いて料金を算出した後、利用履歴情報を用いて料金の割引率を決定し、当該割引率を料金に乗算することにより、最終的な料金を算出する。
携帯用決済端末70は、例えば過去の利用回数や利用金額が大きい場合には、割引率を大きくし、過去の利用回数や利用金額が小さい場合には、割引率を小さくするようにして、割引率を決定する。
【0018】
因みに、本実施の形態の場合、携帯用決済端末70と通信回線100とを無線接続したが、これらを有線接続することも可能である。
携帯用決済端末70は、最終的な料金を表示画面に表示することにより、運搬サービスに要した料金を顧客20に提示する。顧客20は、現金又はクレジットカードを運転者50に渡すことにより、運搬業者30との間で決済を行う。
携帯用決済端末70は、決済が終了した後、顧客20の売上などに関する顧客情報を、通信回線100を介してサーバ装置90に送信することにより、サーバ装置90に格納されている、顧客20の利用履歴情報を更新する。なお、携帯用決済端末70は、顧客情報の漏洩を防止することを目的として、顧客情報をサーバ装置90に送信した後、当該顧客情報を消去する。
サーバ装置90は、複数の携帯用決済端末70から送信されてくる、売上に関する顧客情報を受信し解析することにより、運搬業者30全体の売上金額をリアルタイムに把握することができる。
【0019】
ここで、携帯用決済端末70の回路構成を示す図2と、ドライブレコーダ80の回路構成を示す図3とを用いて、決済システム10における決済をより具体的に説明する。
上述したように、運転者50は、作業の開始場所である運搬元(図示せず)において、必要に応じて荷物を自動車40に積み込む。その後、運転者50は、荷物を搭載した自動車40を運転することにより、荷物を運搬先60に運搬し、作業の終了場所である運搬先60において、必要に応じて荷卸しを行う。
【0020】
ドライブレコーダ80は、自動車40の走行中、GPS衛星から送信される電波をアンテナ110によって受信し、得られた受信信号を送受信処理部120に与える。送受信処理部120は、この受信信号を復調することにより、受信データを生成し、これを制御部130に出力する。
【0021】
制御部130は、この受信データを用いて、例えば走行距離、走行時間、走行ルートなどの走行履歴情報を順次生成し、これを走行履歴記憶手段(移動履歴記憶手段)としての記憶部140に記憶していく。これにより、自動車40が運搬先60に到着した場合には、記憶部140には、運搬元から運搬先60までの走行履歴情報が格納されていることになる。
【0022】
なお、制御部130は、入力部150における運転者の入力操作に応じて、各部の動作を制御し、必要に応じて各種情報を表示部160に表示する。
【0023】
この状態において、携帯用決済端末70の制御部170は、運転者50が例えばキーボードやタッチスクリーンなどからなる入力部180を入力操作することにより、料金の清算を行うことが通知されると、送受信処理部190に対して料金の精算の動作を行わせる。
すなわち、送受信処理部190は、自動車40の走行履歴情報をドライブレコーダ80に問い合わせるための第1の送信信号を生成し、これをアンテナ200から送信する。また、送受信処理部190は、顧客20の利用履歴情報をサーバ装置90に問い合わせるための第2の送信信号を生成し、これをアンテナ200から送信する。
【0024】
携帯用決済端末70から送信されてくる第1の送信信号は、ドライブレコーダ80のアンテナ110によって受信され、このアンテナ110によって受信された受信信号は、送受信処理部120に入力される。送受信処理部120は、この受信信号を復調して受信データを生成し、これを制御部130に出力することにより、携帯用決済端末70から走行履歴情報についての問い合わせがあったことを制御部130に通知する。
【0025】
制御部130は、記憶部140から走行履歴情報を読み出し、これを送受信処理部120に与える。送受信処理部120は、この走行履歴情報を復調することにより送信信号を生成し、これをアンテナ110から送信する。
【0026】
ドライブレコーダ80から送信されてくる送信信号は、携帯用決済端末70のアンテナ200によって受信され、このアンテナ200によって受信された受信信号は、送受信処理部190に入力される。送受信処理部190は、この受信信号を復調して走行履歴情報を生成し、これを制御部170に出力する。制御部170は、この走行履歴情報を顧客情報記憶手段としての記憶部210に記憶する。
【0027】
一方、携帯用決済端末70から送信されてくる第2の送信信号は、通信回線100を介してサーバ装置90によって受信される。サーバ装置90は、この第2の送信信号を受信すると、利用履歴記憶手段としての記憶部(図示せず)から顧客20の利用履歴情報を読み出す。そして、サーバ装置90は、この利用履歴情報に応じた送信信号を生成し、これを通信回線100を介して携帯用決済端末70に送信する。
【0028】
サーバ装置90から送信されてくる送信信号は、携帯用決済端末70のアンテナ200によって受信され、このアンテナ200によって受信された受信信号は、送受信処理部190に入力される。送受信処理部190は、この受信信号を復調して利用履歴情報を生成し、これを制御部170に出力する。制御部170は、この利用履歴情報を記憶部210に記憶する。
【0029】
そして、制御部170は、記憶部210から走行履歴情報及び利用履歴情報を読み出し、このうち走行履歴情報を用いて、例えば走行時間や走行距離などの走行履歴に応じた料金(暫定料金)を算出する。
【0030】
次いで、制御部170は、利用履歴情報を用いて、例えば過去の利用回数や利用金額などに応じた割引率を決定し、当該割引率を料金に乗算することにより、最終的な料金を算出する。この場合、制御部170は、この最終的な料金すなわち売上を顧客情報として記憶部210に記憶させる。
【0031】
また、制御部170は、この最終的な料金を表示手段としての表示部220に表示することにより、運搬サービスに要した料金を顧客20に提示する。その際、制御部170は、例えば自動車40の走行ルートを地図上に表示した地図画像などからなる走行明細をプリント部230から出力し、当該走行明細を顧客20に提供しても良い。この場合、料金算定の根拠をより具体的に顧客20に提示することができる。
【0032】
携帯用決済端末70の制御部170は、顧客20が運転者50に現金を渡した場合には、入力部180における運転者50の入力操作に基づいて決済を行い、プリント部230から領収書を出力する。その際、制御部170は、顧客20の利用履歴情報から得られる、当該顧客20の嗜好、性別、年齢、エリアなどの属性情報に基づいて、広告を作成し、これを領収書に印字するようにしても良い。
【0033】
これに対して、制御部170は、顧客20が運転者50にクレジットカードを渡した場合には、運転者50がクレジットカードをカード読取部240にセットすることにより決済を行い、プリント部230からクレジットカード利用明細を発行する。
制御部170は、決済が終了した後、記憶部210から顧客20の売上に関する顧客情報を読み出し、これを送受信処理部190、アンテナ200及び通信回線100を介してサーバ装置90に送信することにより、サーバ装置90に格納されている、顧客20の利用履歴情報を更新する。なお、制御部170は、顧客情報の漏洩を防止することを目的として、顧客情報をサーバ装置90に送信した後、記憶部210から顧客情報、走行履歴情報及び利用履歴情報を消去する。
サーバ装置90は、複数の携帯用決済端末70から送信されてくる、売上に関する顧客情報を受信し解析することにより、運搬業者30全体の売上金額をリアルタイムに把握する。
【0034】
ここで図4に、本実施の形態による決済処理手順RT10を示す。この図4において、携帯用決済端末70の制御部170は、決済処理手順RT10に入ると、ステップSP10において、運転者50が入力部180を入力操作することにより、料金の精算を行うことを通知されると、料金の精算を開始する。
【0035】
ステップSP20において、携帯用決済端末70の制御部170は、自動車40に搭載されたドライブレコーダ80との間で無線通信を行うことにより、自動車40の走行履歴情報をドライブレコーダ80に問い合わせる。
【0036】
ステップSP30において、携帯用決済端末70の制御部170は、ドライブレコーダ80から送られてくる走行履歴情報を受信し、これを記憶部210に記憶する。
【0037】
ステップSP40において、携帯用決済端末70の制御部170は、運搬業者30の会社内に設置されたサーバ装置90との間で通信回線100を介して通信を行うことにより、顧客20の利用履歴情報をサーバ装置90に問い合わせる。
【0038】
ステップSP50において、携帯用決済端末70の制御部170は、サーバ装置90から送られてくる利用履歴情報を受信し、これを記憶部210に記憶する。
【0039】
ステップSP60において、携帯用決済端末70の制御部170は、記憶部210から走行履歴情報及び利用履歴情報を読み出し、これら走行履歴情報及び利用履歴情報を用いて、走行履歴及び利用履歴に応じた料金(売上)を算出する。この場合、制御部170は、この算出された料金を顧客情報として記憶部210に記憶する。
【0040】
ステップSP70において、携帯用決済端末70の制御部170は、この算出された料金を表示部220に表示し、運搬サービスに要した料金を顧客20に提示することにより、決済を行う。
【0041】
ステップSP80において、携帯用決済端末70の制御部170は、記憶部210から顧客情報を読み出し、これを送受信処理部190、アンテナ200及び通信回線100を介してサーバ装置90に送信することにより、サーバ装置90に格納されている、顧客20の利用履歴情報を更新する。
【0042】
ステップSP90において、携帯用決済端末70の制御部170は、顧客情報の漏洩を防止することを目的として、記憶部210から顧客情報、走行履歴情報及び利用履歴情報を消去し、ステップSP100に移って、決済処理手順RT10を終了する。
【0043】
このように本実施の形態によれば、自動車40の走行履歴情報及び顧客20の利用履歴情報を用いて、自動車40の走行履歴及び顧客20の利用履歴に応じた料金を設定することができる。すなわち、自動車40の走行履歴及び顧客20の利用履歴に関連付けられた料金を、運搬サービス毎に適応的に設定することができ、顧客サービスを一段と向上させることができる。
【0044】
なお、上述の実施の形態は一例であって、本発明を限定するものではない。例えば、ドライブレコーダ80の制御部130は、GPS衛星の電波を受信することにより得られた受信信号を用いて、走行履歴情報を生成したが、自動車40内部に設置されている例えば速度センサなどの装置から得られる情報を用いて、走行履歴情報を生成し記憶部140に記憶しても良い。
【0045】
また、上述の実施の形態においては、第1の通信手段として、送受信処理部190及びアンテナ200を適用したが、第1の通信回線を介してドライブレコーダ80との間で通信を行うことにより、ドライブレコーダ80の記憶部140から走行履歴情報を取得する他の種々の第1の通信手段を適用しても良い。
【0046】
また、上述の実施の形態においては、第2の通信手段として、送受信処理部190及びアンテナ200を適用したが、通信回線100を介してサーバ装置90と通信を行うことにより、サーバ装置90の記憶部(図示せず)から利用履歴情報を取得する他の種々の第2の通信手段を適用しても良い。
【0047】
また、上述の実施の形態においては、料金算定手段として、制御部170を適用したが、走行履歴情報及び利用履歴情報を用いて、走行履歴及び利用履歴に応じた料金を算定する他の種々の料金算定手段を適用しても良い。
【0048】
また、上述の実施の形態においては、出力手段として、プリント部230を適用したが、走行履歴情報を用いて、顧客に提供するための顧客提供情報として、例えば走行明細を生成し、これを出力する他の種々の出力手段を適用することも可能である。
【0049】
さらに、運転者50は、運搬作業を行う前に、携帯用決済端末70を入力操作することにより、運搬サービスに要する見積金額を算出し、当該算出された見積金額を顧客20に提示するようにしても良い。この場合、携帯用決済端末70は、運搬業者30の会社内に設置されているサーバ装置90との間で通信を行うことにより、サーバ装置90から例えば顧客20固有の利用履歴情報を取得し、この利用履歴情報を用いて見積金額を算出する。
【0050】
さらに、この決済システム10は、運搬サービスに限らず、例えば物品販売サービスなど、他の種々のサービスに適用することができる。また、携帯用決済端末70は、運搬業者30に限らず、他の種々の物品販売業者によって同時に使用されても良く、この場合、運搬業者30の会社内に設置されているサーバ装置90は、各業者間で共有されることになる。
【0051】
さらに、上述の実施の形態においては、移動体が自動車40である場合について述べたが、例えば人間や電車など、他の種々の移動体を適用しても良い。
さらに、上述の実施の形態においては、移動記録装置として、ドライブレコーダ80を適用したが、例えば移動体が人間である場合には、携帯端末を適用すれば良い。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の実施の形態による決済システムの構成を示すブロック図である。
【図2】同決済システムにおける携帯用決済端末の構成を示すブロック図である。
【図3】同決済システムにおけるドライブレコーダの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態による決済処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0053】
10 決済システム
70 携帯用決済端末
80 ドライブレコーダ
90 サーバ装置
100 通信回線
110、200 アンテナ
120、190 送受信処理部
130、170 制御部
140、210 記憶部
150、180 入力部
160、220 表示部
230 プリント部
240 カード読取部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置が、第1の通信回線を介して走行記録装置に接続されると共に、第2の通信回線を介してサーバ装置に接続された決済システムにおいて、
前記走行記録装置は、
前記走行記録装置が搭載された自動車の走行履歴情報を記憶する走行履歴記憶手段を備え、
前記サーバ装置は、
顧客の利用履歴情報を記憶する利用履歴記憶手段を備え、
前記端末装置は、
前記第1の通信回線を介して前記走行記録装置との間で通信を行うことにより、前記走行記録装置の前記走行履歴記憶手段から前記走行履歴情報を取得する第1の通信手段と、
前記第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信を行うことにより、前記サーバ装置の前記利用履歴記憶手段から前記利用履歴情報を取得する第2の通信手段と、
前記走行履歴情報及び前記利用履歴情報を用いて、走行履歴及び利用履歴に応じた料金を算定する料金算定手段と、
前記算出された料金を表示画面に表示する表示手段と
を備えることを特徴とする決済システム。
【請求項2】
前記料金算定手段は、
前記走行履歴に対応する暫定料金を算定した後、前記利用履歴に応じた割引率を決定し、前記割引率を前記暫定料金に乗算することにより、前記表示画面に表示するための前記料金を算定する
ことを特徴とする請求項1に記載の決済システム。
【請求項3】
前記第2の通信手段は、
前記料金算定手段によって算定された前記料金に関する情報を顧客情報として、前記第2の通信回線を介して前記サーバ装置に送信することにより、前記サーバ装置の前記利用履歴記憶手段に記憶されている前記利用履歴情報を更新する
ことを特徴とする請求項1に記載の決済システム。
【請求項4】
前記端末装置は、
前記走行履歴情報、前記利用履歴情報及び前記顧客情報を記憶する顧客情報記憶手段をさらに備え、
前記顧客情報記憶手段は、
前記顧客情報が前記サーバ装置に送信された後、前記走行履歴情報、前記利用履歴情報及び前記顧客情報を消去する
ことを特徴とする請求項3に記載の決済システム。
【請求項5】
前記端末装置は、
前記走行履歴情報を用いて、顧客に提供するための顧客提供情報を生成し、前記顧客提供情報を出力する出力手段
をさらに備えることを特徴する請求項1に記載の決済システム。
【請求項6】
第1の通信回線を介して走行記録装置に接続されると共に、第2の通信回線を介してサーバ装置に接続された端末装置において、
前記第1の通信回線を介して前記走行記録装置との間で通信を行うことにより、前記走行記録装置から、前記走行記録装置が搭載された自動車の走行履歴情報を取得する第1の通信手段と、
前記第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信を行うことにより、前記サーバ装置から、顧客の利用履歴情報を取得する第2の通信手段と、
前記走行履歴情報及び前記利用履歴情報を用いて、走行履歴及び利用履歴に応じた料金を算定する料金算定手段と、
前記算出された料金を表示画面に表示する表示手段と
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項7】
前記料金算定手段は、
前記走行履歴に対応する暫定料金を算定した後、前記利用履歴に応じた割引率を決定し、前記割引率を前記暫定料金に乗算することにより、前記表示画面に表示するための前記料金を算定する
ことを特徴とする請求項6に記載の端末装置。
【請求項8】
前記第2の通信手段は、
前記料金算定手段によって算定された前記料金に関する情報を顧客情報として、前記第2の通信回線を介して前記サーバ装置に送信することにより、前記サーバ装置に記憶されている前記利用履歴情報を更新する
ことを特徴とする請求項6に記載の端末装置。
【請求項9】
前記走行履歴情報、前記利用履歴情報及び前記顧客情報を記憶する顧客情報記憶手段をさらに備え、
前記顧客情報記憶手段は、
前記顧客情報が前記サーバ装置に送信された後、前記走行履歴情報、前記利用履歴情報及び前記顧客情報を消去する
ことを特徴とする請求項8に記載の端末装置。
【請求項10】
前記走行履歴情報を用いて、顧客に提供するための顧客提供情報を生成し、前記顧客提供情報を出力する出力手段
をさらに備えることを特徴する請求項6に記載の端末装置。
【請求項11】
第1の通信回線を介して走行記録装置に接続されると共に、第2の通信回線を介してサーバ装置に接続された端末装置の決済方法において、
前記第1の通信回線を介して前記走行記録装置との間で通信を行うことにより、前記走行記録装置から、前記走行記録装置が搭載された自動車の走行履歴情報を取得する第1の通信ステップと、
前記第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信を行うことにより、前記サーバ装置から、顧客の利用履歴情報を取得する第2の通信ステップと、
前記走行履歴情報及び前記利用履歴情報を用いて、走行履歴及び利用履歴に応じた料金を算定する料金算定ステップと、
前記算出された料金を表示画面に表示する表示ステップと
を備えることを特徴とする決済方法。
【請求項12】
前記料金算定ステップは、
前記走行履歴に対応する暫定料金を算定した後、前記利用履歴に応じた割引率を決定し、前記割引率を前記暫定料金に乗算することにより、前記表示画面に表示するための前記料金を算定する
ことを特徴とする請求項11に記載の決済方法。
【請求項13】
前記料金算定ステップによって算定された前記料金に関する情報を顧客情報として、前記第2の通信回線を介して前記サーバ装置に送信することにより、前記サーバ装置に記憶されている前記利用履歴情報を更新する利用履歴情報更新ステップ
をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の決済方法。
【請求項14】
前記第1の通信ステップにおいて取得された前記走行履歴情報を記憶する走行履歴情報記憶ステップと、
前記第2の通信ステップにおいて取得された前記利用履歴情報を記憶する利用履歴情報記憶ステップと、
前記料金算定ステップにおいて算定された前記料金に関する情報を顧客情報として記憶する顧客情報記憶ステップと、
前記顧客情報が前記サーバ装置に送信された後、前記走行履歴情報、前記利用履歴情報及び前記顧客情報を消去する消去ステップと
をさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の決済方法。
【請求項15】
前記走行履歴情報を用いて、顧客に提供するための顧客提供情報を生成し、前記顧客提供情報を出力する出力ステップ
をさらに備えることを特徴する請求項11に記載の決済方法。
【請求項16】
端末装置が、第1の通信回線を介して移動記録装置に接続されると共に、第2の通信回線を介してサーバ装置に接続された決済システムにおいて、
前記移動記録装置は、
前記移動記録装置が搭載された移動体の移動履歴情報を記憶する移動履歴記憶手段を備え、
前記サーバ装置は、
顧客の利用履歴情報を記憶する利用履歴記憶手段を備え、
前記端末装置は、
前記第1の通信回線を介して前記移動記録装置との間で通信を行うことにより、前記移動記録装置の前記移動履歴記憶手段から前記移動履歴情報を取得する第1の通信手段と、
前記第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信を行うことにより、前記サーバ装置の前記利用履歴記憶手段から前記利用履歴情報を取得する第2の通信手段と、
前記移動履歴情報及び前記利用履歴情報を用いて、移動履歴及び利用履歴に応じた料金を算定する料金算定手段と、
前記算出された料金を表示画面に表示する表示手段と
を備えることを特徴とする決済システム。
【請求項17】
前記料金算定手段は、
前記移動履歴に対応する暫定料金を算定した後、前記利用履歴に応じた割引率を決定し、前記割引率を前記暫定料金に乗算することにより、前記表示画面に表示するための前記料金を算定する
ことを特徴とする請求項16に記載の決済システム。
【請求項18】
前記第2の通信手段は、
前記料金算定手段によって算定された前記料金に関する情報を顧客情報として、前記第2の通信回線を介して前記サーバ装置に送信することにより、前記サーバ装置の前記利用履歴記憶手段に記憶されている前記利用履歴情報を更新する
ことを特徴とする請求項16に記載の決済システム。
【請求項19】
前記端末装置は、
前記移動履歴情報、前記利用履歴情報及び前記顧客情報を記憶する顧客情報記憶手段をさらに備え、
前記顧客情報記憶手段は、
前記顧客情報が前記サーバ装置に送信された後、前記移動履歴情報、前記利用履歴情報及び前記顧客情報を消去する
ことを特徴とする請求項18に記載の決済システム。
【請求項20】
前記端末装置は、
前記移動履歴情報を用いて、顧客に提供するための顧客提供情報を生成し、前記顧客提供情報を出力する出力手段
をさらに備えることを特徴する請求項16に記載の決済システム。
【請求項1】
端末装置が、第1の通信回線を介して走行記録装置に接続されると共に、第2の通信回線を介してサーバ装置に接続された決済システムにおいて、
前記走行記録装置は、
前記走行記録装置が搭載された自動車の走行履歴情報を記憶する走行履歴記憶手段を備え、
前記サーバ装置は、
顧客の利用履歴情報を記憶する利用履歴記憶手段を備え、
前記端末装置は、
前記第1の通信回線を介して前記走行記録装置との間で通信を行うことにより、前記走行記録装置の前記走行履歴記憶手段から前記走行履歴情報を取得する第1の通信手段と、
前記第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信を行うことにより、前記サーバ装置の前記利用履歴記憶手段から前記利用履歴情報を取得する第2の通信手段と、
前記走行履歴情報及び前記利用履歴情報を用いて、走行履歴及び利用履歴に応じた料金を算定する料金算定手段と、
前記算出された料金を表示画面に表示する表示手段と
を備えることを特徴とする決済システム。
【請求項2】
前記料金算定手段は、
前記走行履歴に対応する暫定料金を算定した後、前記利用履歴に応じた割引率を決定し、前記割引率を前記暫定料金に乗算することにより、前記表示画面に表示するための前記料金を算定する
ことを特徴とする請求項1に記載の決済システム。
【請求項3】
前記第2の通信手段は、
前記料金算定手段によって算定された前記料金に関する情報を顧客情報として、前記第2の通信回線を介して前記サーバ装置に送信することにより、前記サーバ装置の前記利用履歴記憶手段に記憶されている前記利用履歴情報を更新する
ことを特徴とする請求項1に記載の決済システム。
【請求項4】
前記端末装置は、
前記走行履歴情報、前記利用履歴情報及び前記顧客情報を記憶する顧客情報記憶手段をさらに備え、
前記顧客情報記憶手段は、
前記顧客情報が前記サーバ装置に送信された後、前記走行履歴情報、前記利用履歴情報及び前記顧客情報を消去する
ことを特徴とする請求項3に記載の決済システム。
【請求項5】
前記端末装置は、
前記走行履歴情報を用いて、顧客に提供するための顧客提供情報を生成し、前記顧客提供情報を出力する出力手段
をさらに備えることを特徴する請求項1に記載の決済システム。
【請求項6】
第1の通信回線を介して走行記録装置に接続されると共に、第2の通信回線を介してサーバ装置に接続された端末装置において、
前記第1の通信回線を介して前記走行記録装置との間で通信を行うことにより、前記走行記録装置から、前記走行記録装置が搭載された自動車の走行履歴情報を取得する第1の通信手段と、
前記第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信を行うことにより、前記サーバ装置から、顧客の利用履歴情報を取得する第2の通信手段と、
前記走行履歴情報及び前記利用履歴情報を用いて、走行履歴及び利用履歴に応じた料金を算定する料金算定手段と、
前記算出された料金を表示画面に表示する表示手段と
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項7】
前記料金算定手段は、
前記走行履歴に対応する暫定料金を算定した後、前記利用履歴に応じた割引率を決定し、前記割引率を前記暫定料金に乗算することにより、前記表示画面に表示するための前記料金を算定する
ことを特徴とする請求項6に記載の端末装置。
【請求項8】
前記第2の通信手段は、
前記料金算定手段によって算定された前記料金に関する情報を顧客情報として、前記第2の通信回線を介して前記サーバ装置に送信することにより、前記サーバ装置に記憶されている前記利用履歴情報を更新する
ことを特徴とする請求項6に記載の端末装置。
【請求項9】
前記走行履歴情報、前記利用履歴情報及び前記顧客情報を記憶する顧客情報記憶手段をさらに備え、
前記顧客情報記憶手段は、
前記顧客情報が前記サーバ装置に送信された後、前記走行履歴情報、前記利用履歴情報及び前記顧客情報を消去する
ことを特徴とする請求項8に記載の端末装置。
【請求項10】
前記走行履歴情報を用いて、顧客に提供するための顧客提供情報を生成し、前記顧客提供情報を出力する出力手段
をさらに備えることを特徴する請求項6に記載の端末装置。
【請求項11】
第1の通信回線を介して走行記録装置に接続されると共に、第2の通信回線を介してサーバ装置に接続された端末装置の決済方法において、
前記第1の通信回線を介して前記走行記録装置との間で通信を行うことにより、前記走行記録装置から、前記走行記録装置が搭載された自動車の走行履歴情報を取得する第1の通信ステップと、
前記第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信を行うことにより、前記サーバ装置から、顧客の利用履歴情報を取得する第2の通信ステップと、
前記走行履歴情報及び前記利用履歴情報を用いて、走行履歴及び利用履歴に応じた料金を算定する料金算定ステップと、
前記算出された料金を表示画面に表示する表示ステップと
を備えることを特徴とする決済方法。
【請求項12】
前記料金算定ステップは、
前記走行履歴に対応する暫定料金を算定した後、前記利用履歴に応じた割引率を決定し、前記割引率を前記暫定料金に乗算することにより、前記表示画面に表示するための前記料金を算定する
ことを特徴とする請求項11に記載の決済方法。
【請求項13】
前記料金算定ステップによって算定された前記料金に関する情報を顧客情報として、前記第2の通信回線を介して前記サーバ装置に送信することにより、前記サーバ装置に記憶されている前記利用履歴情報を更新する利用履歴情報更新ステップ
をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の決済方法。
【請求項14】
前記第1の通信ステップにおいて取得された前記走行履歴情報を記憶する走行履歴情報記憶ステップと、
前記第2の通信ステップにおいて取得された前記利用履歴情報を記憶する利用履歴情報記憶ステップと、
前記料金算定ステップにおいて算定された前記料金に関する情報を顧客情報として記憶する顧客情報記憶ステップと、
前記顧客情報が前記サーバ装置に送信された後、前記走行履歴情報、前記利用履歴情報及び前記顧客情報を消去する消去ステップと
をさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の決済方法。
【請求項15】
前記走行履歴情報を用いて、顧客に提供するための顧客提供情報を生成し、前記顧客提供情報を出力する出力ステップ
をさらに備えることを特徴する請求項11に記載の決済方法。
【請求項16】
端末装置が、第1の通信回線を介して移動記録装置に接続されると共に、第2の通信回線を介してサーバ装置に接続された決済システムにおいて、
前記移動記録装置は、
前記移動記録装置が搭載された移動体の移動履歴情報を記憶する移動履歴記憶手段を備え、
前記サーバ装置は、
顧客の利用履歴情報を記憶する利用履歴記憶手段を備え、
前記端末装置は、
前記第1の通信回線を介して前記移動記録装置との間で通信を行うことにより、前記移動記録装置の前記移動履歴記憶手段から前記移動履歴情報を取得する第1の通信手段と、
前記第2の通信回線を介して前記サーバ装置と通信を行うことにより、前記サーバ装置の前記利用履歴記憶手段から前記利用履歴情報を取得する第2の通信手段と、
前記移動履歴情報及び前記利用履歴情報を用いて、移動履歴及び利用履歴に応じた料金を算定する料金算定手段と、
前記算出された料金を表示画面に表示する表示手段と
を備えることを特徴とする決済システム。
【請求項17】
前記料金算定手段は、
前記移動履歴に対応する暫定料金を算定した後、前記利用履歴に応じた割引率を決定し、前記割引率を前記暫定料金に乗算することにより、前記表示画面に表示するための前記料金を算定する
ことを特徴とする請求項16に記載の決済システム。
【請求項18】
前記第2の通信手段は、
前記料金算定手段によって算定された前記料金に関する情報を顧客情報として、前記第2の通信回線を介して前記サーバ装置に送信することにより、前記サーバ装置の前記利用履歴記憶手段に記憶されている前記利用履歴情報を更新する
ことを特徴とする請求項16に記載の決済システム。
【請求項19】
前記端末装置は、
前記移動履歴情報、前記利用履歴情報及び前記顧客情報を記憶する顧客情報記憶手段をさらに備え、
前記顧客情報記憶手段は、
前記顧客情報が前記サーバ装置に送信された後、前記移動履歴情報、前記利用履歴情報及び前記顧客情報を消去する
ことを特徴とする請求項18に記載の決済システム。
【請求項20】
前記端末装置は、
前記移動履歴情報を用いて、顧客に提供するための顧客提供情報を生成し、前記顧客提供情報を出力する出力手段
をさらに備えることを特徴する請求項16に記載の決済システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図2】
【図3】
【図4】
【公開番号】特開2009−110329(P2009−110329A)
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−282641(P2007−282641)
【出願日】平成19年10月31日(2007.10.31)
【出願人】(505259642)株式会社ハーツ (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年10月31日(2007.10.31)
【出願人】(505259642)株式会社ハーツ (1)
【Fターム(参考)】
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