説明

治療処置装置および治療処置法

【課題】人が身に着け得る治療処置装置およびそれを使用する方法に関して、向上した処置装置および使用方法を提供する。
【解決手段】治療処置装置であって、複数の接触要素であって、それぞれの要素は少なくとも一つの頂点を有する接触表面を含み、それぞれの頂点は極点およびそこから延長する側面を有する、接触要素;を備え、当該接触要素は、少なくとも二つの支柱の中にあり、当該支柱が互いに間隔を置いた少なくとも二つの接触要素をそれぞれ含む構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、2003年3月7日に出願された米国特許出願番号第10/383,854号、および2002年9月11日に出願された米国仮特許出願番号第60/410,365号に対して、優先権を主張し、これらは本明細書中で参考として援用される。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、人が身に着け得る治療処置装置、およびそれを使用する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
(発明の背景)
人間の筋肉組織、関節、または脊髄系の処置のための多様な型のデバイスが公知である。これらのデバイスのいくつかは、脊柱をまっすぐにするための体幹装具という形態をとる。他は、加熱型の効果またはマッサージ型の効果をもたらすために、圧力を適用するためのものである。いくつかのこのようなデバイスは、振動性圧力または能動的加熱を適用するために、機械化されている。他は、圧力を受動的に適用する。
【0004】
マッサージすること、または、体に外面的に適用されたデバイスを使用することは、圧力を与え得、および、他の点では、鎮静効果および/または疼痛軽減効果を有し得ることが、公知である。一つの典型的な圧力適用デバイスが、ドイツの開示番号2,128,410に説明されている。このようなデバイスは背骨材を提供し、この背骨材に対して、目立たないブラケットが取り付けられる。そのブラケットのそれぞれが、デバイス25を身に着けている人の背中へ圧力または支持を適用するため、二つの支持表面を有する。このようなデバイスは、曲がらないという欠点があり、そしてそれによって、着用者の体型に沿った外形を描くことができない。さらに、それらは、圧力または他の処置の適用に対して、領域のサイズを容易に増加または減少させることについて、可撓性を典型的に欠く。それらも多数の部分から構成される。
【0005】
処置デバイスの他の例が、米国特許第6,017,257号に見つけられ得、これは、一以上の連結可能なセグメントを有するデバイスに関し、それぞれのセグメントは、一以上の頂点を有する複数の接触要素を含む。使用において、その接触要素は、着用者と接触して、または、着用者に近接して、置かれ得る。
【0006】
他の型の圧力適用デバイスが、特許文献1に説明されている。そのデバイスにおいて、経穴へ圧力を適用するための「刺激部材」は、体の所望な部分の上へその部材を押し付けられたまま保持するために、ベルトデバイスに強固に連結される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第4,716,898号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
(発明の要旨)
本発明は、向上した処置装置および使用方法を提供し、ここで、そのデバイスは、複数の突き出た接触要素を有し、それぞれは、好ましくは、一以上の頂点をもつ波状の接触表面を有する。一つの好ましい実施形態において、複数の接触要素は、支柱中で互いに間隔を置いて位置している。二以上の支柱は、並んで配置される。好ましい構成において、一体形の構造が形成され、その構造において、上記の接触要素のそれぞれが単一取り付け用表面上へ配置される。好ましくは、要素の配列は単一成分で成形され、その接触要素のそれぞれが、この一体化した配列から突き出ている。
【0009】
取り付け用ブラケットが提供され、使用者がそのデバイスを容易に配置し、取り付け用ストラップおよび/またはベルトを、彼女または彼の特定の体形へ調節することを、可能にする。これは、その設計の可撓性を高め、着用者の快適さを高めるという利点、ならびに、治療の有効性を有する。一例において、そのデバイスはブラケット開口部を含み得、そのブラケット開口部の中へ、取り付け用ブラケットが配置され得る。この実施形態におけるストラップは、そのブラケットを用いてデバイスへ、または、他の取り付け用構造へ、固定される。調節可能なバックルおよび/またはバインダーが、ストラップの長さを調節するために、および、使用中の着用者にデバイスを固定するために、使用され得る。取り外し可能な取り付け用ブラケットの使用は、その上、整備および洗浄の容易さという利点を与える。
【0010】
他の好ましい実施形態において、接触要素と間隔を置いた単一の支柱が提供される。一以上のスライド可能な取り付け用ブラケットが、デバイス上に配置され、それによって、それらは、着用者にとって適切な位置へ、上へスライドまたは下へスライドされ得る。一以上のストップが、ブラケットが滑り落ちるのを防ぐために、それぞれの一番上のまたは底の末端へ、配置され得る。あるいは、固定されたストラップマウントが使用され得、または、可動のブラケットおよび固定されたブラケットマウントの組み合わせが、使用され得る。この実施形態におけるストラップは、ブラケットを用いて、または、取り付け用構造を用いて、デバイスへ固定される。調節可能なバックルが、ストラップの長さを調節するため、および、使用中の着用者へデバイスを固定するために、使用され得る。好ましくは、バックルは、縫い付けることなく、または、取り付けの他の形態を用いることなく、取り付け用ストラップの取り付けを可能にし、そして、固定すること、および固定しないことについて、使用者によって容易に操作される。
【0011】
操作において、接触要素のそれぞれの表面が着用者の体に接触し得るように、デバイスが適用される。バックル、ストラップ、および取り付け用ブラケットが、快適さおよび治療効果両方のために、所望なように調節される。
【0012】
一つの実施形態において、持ち運びバッグが提供され、その持ち運びバッグの中に、一以上の治療処置装置が配置され得る。この配置の利点は、デバイスが視界から隠れられ、公衆の前で着用することに対して、または、電車または自動車のような輸送機関の手段において、都合が良いことである。
【0013】
さらに、好ましくは、そのデバイスは、可撓性材料(例えば、成形ポリマー、または、他の可撓性材料)から形成される。このように、曲げることは、着用者の体形に沿って外形を描いて、それによって、着用者と接触の状態になる表面積を拡大するようなことによって、着用者との接触を最大化することを補助し得る。多様なデバイスが互いに連結され得る。
【0014】
処置装置は、着用者が起きている間、または、寝ている間に、着用され得る。着用者が動くにつれて、覆われた領域にデバイスは、マッサージ効果、温熱効果、および/または、刺激効果を与え得る。同様に、そのデバイスは、接触した領域へ圧力を適用し得、そしてマッサージすることを通じて、デバイスは、同様に、血液循環を補助し得る。
【0015】
処置装置は背中、脊髄、また代わりに、関節(例えば、肘または膝)へ、または、背中を水平に横切る適用(例えば、背下部へ)に対して、適用され得る。ストラップは、装置を体へ固定するために用いられ得、そして、それによって、接触圧をもたらし、または、動き回るときに装置を着用することが可能になる。
・本発明はさらに、以下を提供し得る:
・(項目1)
治療処置装置であって、以下:
複数の接触要素であって、それぞれの要素は少なくとも一つの頂点を有する接触表面を含み、それぞれの頂点は極点およびそこから延長する側面を有する、接触要素;
を備え、
当該接触要素は、少なくとも二つの支柱の中にあり、当該支柱が互いに間隔を置いた少なくとも二つの接触要素をそれぞれ含む、
治療処置装置。
・(項目2)
項目1に記載の治療処置装置であって、以下:
支持構造であって、上記接触要素がその上に固定された関係で配置されている、支持構造、
をさらに備える、治療処置装置。
・(項目3)
上記支持構造および接触要素が互いに一体化して形成されている、項目2に記載の治療処置装置。
・(項目4)
上記支持構造および接触要素が、ポリマー材料の単一部品構成で成形されている、項目2に記載の治療処置装置。
・(項目5)
上記支持構造が複数の取り付け用ブラケット開口部を規定する、項目2に記載の治療処置装置。
・(項目6)
項目5に記載の治療処置装置であって、当該装置が、以下:
第一の取り付け用ブラケットであって、上記取り付け用ブラケット開口部のうちの少なくともひとつの中へ部分的に配置されることによって当該処置装置へ取り付けられた、第一の取り付け用ブラケット;
少なくともひとつのストラップであって、少なくとも一つのストラップ末端部を含む、少なくとも一つのストラップそれぞれの取り付け用ブラケットを用いて、当該処置装置へ取り付けられた、ストラップ;および
少なくとも一つの固定装置であって、それぞれのストラップ末端部を互いに実質的に固定した関係へ固定させる当該ストラップへ取り付けられた、固定装置、
をさらに備える、治療処置装置。
・(項目7)
項目6に記載の治療処置装置であって、当該装置が、以下:
第二の取り付け用ブラケット;
上記少なくとも二つのストラップであって、第一のならびに第二の取り付け用ブラケットをそれぞれに用いて当該処置装置へ取り付けられ、当該ストラップのそれぞれが少なくとも一つのストラップ末端部を備える、ストラップ;
をさらに備え、
上記固定装置が少なくとも二つの当該ストラップへ取り付けられ、一つの当該ストラップのストラップ末端部のうちの一つが、もう一つの当該ストラップのストラップ末端部のうちの一つへ実質的に固定された関係で固定される、
治療処理装置。
・(項目8)
上記取り付け用ブラケットは、少なくとも二つの貫通したブラケット開口部を含み、少なくとも一つの上記ストラップは、上記開口部のうちの一つのを通過して、もう一つの上記開口部に出て、取り付け用ブラケットの中を通過する、項目6に記載の治療処置装置。
・(項目9)
上記固定装置が、上記ストラップのそれぞれの末端部を実質的に固定した関係へ固定するためのバインダー手段を備える、項目6に記載の治療処置装置。
・(項目10)
上記固定装置がバインダーを含む、項目6に記載の治療処置装置であって、当該バインダーが、以下:、
挿入部;および
受容部、
を含む、治療処置装置。
・(項目11)
上記固定装置がバックル装置を含む、項目6に記載の治療処置装置であって、当該バックル装置が、以下:
バックル挿入部であって、以下:
バインダー受容部;
当該バインダー受容部とかみ合い得るバインダー挿入部;および
突き出たバックル挿入部材、
を含む、バックル挿入部;ならびに
当該突き出たバックル挿入部材とかみ合うバックル受容部、
を備える、治療処置装置。
・(項目12)
項目6に記載の治療処置装置であって、
上記ストラップ末端部は、第一のおよび第二のストラップ末端部を含み、それぞれの当該ストラップ末端部が最後のストラップ末端で終わるストラップを含み、
上記固定装置は、以下:
第一のおよび第二の開口部を規定するバインダー受容部であって、ストラップが当該第一の開口部を介してバインダー受容部の中へ、そして第二の開口部を介して当該バインダー受容部より出て通過可能である、バインダー受容部;および
第三の開口部を規定するバインダー挿入部であって、ストラップが当該第三の開口部を通って通過可能であり、当該バインダー挿入部は突き出た挿入部材を含み、当該突き出た挿入部材は、当該第二の開口部を介してバインダー受容部の中へはめ込むために必要な大きさにされた、バインダー挿入部、
を含む、
治療処置装置。
・(項目13)
項目6に記載の治療処置装置であって、
上記ストラップ末端部は、第一のおよび第二のストラップ末端部を含み、それぞれの当該ストラップ末端部が最後のストラップ末端で終わるストラップを含み、
上記固定装置は、以下:
第一のストラップ末端部ならびに第二のストラップ末端部を、互いに実質的に固定され、かつ調節可能な関係へ固定するためのバインダー装置
を含み、それぞれの当該ストラップ末端部は最後のストラップ末端で終わるストラップを含み、当該バインダー装置が、以下:
挿入部の第一の開口部および上記挿入部の第二の開口部を含む受容部であって、当該受容部の第一の開口部を通って、当該第一のストラップ末端部が挿入部の中を通って引き出され得、当該受容部の第二の開口部を通って、当該第一のストラップ末端部が挿入部の中を通って、および挿入部の外に引き出され得る、受容部;
挿入部において装置を含み得る、受容部とかみ合い得る挿入部であって、当該挿入部を通って、当該第一のストラップ末端部が引き出され得、当該第一のストラップ末端部は次いで当該受容部の当該第二の開口部を通って、かつ当該受容部の当該第一の開口部から出得る、挿入部;
当該バインダー装置に対して定位置に当該第一のストラップ末端部を実質的に固定する、当該受容部および当該挿入部を互いにかみ合わせるための手段、
を含む、治療処置装置。
・(項目14)
項目11に記載のバインダー装置であって、上記挿入部が、上記挿入部の中の第二の開口部、および当該挿入部の中の第三の開口部をさらに規定し、当該挿入部の中の当該第二の開口部を通って、上記第二のストラップ末端部が引き出され得、当該挿入部の中の当該第三の開口部を通って、当該第二のストラップ末端部が、当該挿入部の中の第一の開口部を通って引き出された後に引き出され得る、バインダー装置。
・(項目15)
上記第一のストラップ末端部および上記第二のストラップ末端部が、それぞれ第一のおよび第二のストラップ上にある、項目11に記載のバインダー装置。
・(項目16)
上記第一のストラップ末端部および上記第二のストラップ末端部が、単一ストラップの対向する末端である、項目11に記載のバインダー装置。
・(項目17)
治療処置装置であって、以下:
支持構造;
当該支持構造と一体化して形成された、複数の接触要素であって、それぞれの要素が少なくとも一つの頂点を有する接触表面を含み、それぞれの頂点が極点およびそこから延長する側面を有する、接触要素;
を備え、
当該接触要素は、少なくとも二つの支柱の中にあり、当該支柱が互いに間隔を置いた少なくとも二つの接触要素をそれぞれ含む、
治療処置装置。
・(項目18)
治療処置装置であって、以下:
支持構造;
複数の接触要素であって、それぞれの要素が少なくとも一つの頂点を有する接触表面を含み、それぞれの頂点が極点およびそこから延長する側面を有する、接触要素;
当該支持構造の上の単一の支柱へ、固定された位置へ並べられた当該接触要素;および
当該支持構造に配置された止め具、
を備える、治療処置装置。
・(項目19)
上記支持構造および接触要素が互いに一体化して形成されている、項目18に記載の治療処置装置。
・(項目20)
項目18に記載の治療処置装置であって、上記支持構造が第一のおよび第二の末端を有し、上記止め具が当該第一のおよび第二の末端のうちの一つへ配置されている、治療処置装置。
・(項目21)
項目18に記載の治療処置装置であって、上記支持構造が、第一のガイド表面を接触要素の支柱の一つの側面と規定し、および、第二のガイド表面を接触要素の支柱の反対側側の側面と規定する、治療処置装置。
・(項目22)
項目21に記載の治療処置装置であって、それぞれの当該ガイド表面に沿って部分的に配置されることによって、処置装置へスライド可能なように配置された取り付け用ブラケットをさらに備える、治療処置装置。
・(項目23)
項目22に記載の治療処置装置であって、当該装置は、以下:
少なくともひとつのストラップであって、当該少なくとも一つのストラップは、前期取り付け用ブラケットを用いて、当該処置装置へ取り付けられ、当該少なくとも一つのストラップのそれぞれは、少なくとも一つのストラップ末端部を含む、ストラップ;および
少なくとも一つの固定装置であって、当該少なくとも一つの固定装置は、それぞれのストラップ末端部を互いに実質的に固定した関係へ固定させる当該ストラップへ取り付けられている、固定装置、
をさらに備える、治療処置装置。
・(項目24)
項目23に記載の治療処置装置であって、当該装置は、以下:
第二の取り付け用ブラケット;
上記少なくとも二つのストラップであって、第一のおよび第二の取り付け用ブラケットをそれぞれに用いて当該処置装置へ取り付けられ、当該ストラップのそれぞれが少なくとも一つのストラップ末端部を備える、ストラップ;
をさらに備え、
上記固定装置が少なくとも二つの当該ストラップへ取り付けられ、一つの当該ストラップのストラップ末端部のうちの一つが、もう一つの当該ストラップのストラップ末端部のうちの一つへ実質的に固定された関係で固定される、
治療処置装置。
・(項目25)
上記固定装置がバインダーを含む、項目23に記載の治療処置装置であって、当該バインダーが、以下:
挿入部;および
受容部、
を含む、治療処置装置。
・(項目26)
上記固定装置がバックル装置を含む、項目23に記載の治療処置装置であって、当該バックル装置が、以下:
バックル挿入部であって、以下:
バインダー受容部;
当該バインダー受容部とかみ合い得るバインダー挿入部;および
突き出たバックル挿入部材、
を含む、バックル挿入部;ならびに
当該突き出たバックル挿入部材とかみ合うバックル受容部、
を備える、治療処置装置。
・(項目27)
項目23に記載の治療処置装置であって、
上記ストラップ末端部は、第一のおよび第二のストラップ末端部を含み、それぞれの当該ストラップ末端部が最後のストラップ末端で終わるストラップを含み、
固定装置は、以下:
第一のおよび第二の開口部を規定するバインダー受容部であって、ストラップが当該第一の開口部を介して当該バインダー受容部の中へ、そして第二の開口部を介して当該バインダー受容部より出て通過可能である、バインダー受容部;および
第三の開口部を規定するバインダー挿入部であって、ストラップが当該第三の開口部を通って通過可能であり、当該バインダー挿入部は突き出た挿入部材を含み、当該突き出た挿入部材は、当該第二の開口部を介してバインダー受容部の中へはめ込むために必要な大きさにされた、バインダー挿入部、
を含む、治療処置装置。
・(項目28)
項目23に記載の治療処置装置であって、
上記ストラップ末端部は、第一のおよび第二のストラップ末端部を含み、それぞれの当該ストラップ末端部が最後のストラップ末端で終わるストラップを含み、
上記固定装置は、以下:
第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を、互いに実質的に固定され、かつ調節可能な関係へ固定するためのバインダー装置
を含み、それぞれの当該ストラップ末端部は最後のストラップ末端で終わるストラップを含み、当該バインダー装置が、以下:
上記挿入部の第一の開口部および上記受容部の第二の開口部を含む受容部であって、当該挿入部の第一の開口部を通って、当該第一のストラップ末端部が当該挿入部の中を通って引き出され得、当該受容部の第二の開口部を通って、当該第一のストラップ末端部が当該挿入部の中を通って、および挿入部の外に引き出され得る、受容部;
当該挿入部において装置を含む、当該受容部とかみ合い得る挿入部であって、当該挿入部を通って、当該第一のストラップ末端部が引き出され得、当該第一のストラップ末端部は次いで当該受容部の当該第二の開口部を通って、かつ当該受容部の当該第一の開口部から出得る、挿入部;
当該バインダー装置に対して定位置に当該第一のストラップ末端部を実質的に固定する、当該受容部および当該挿入部を互いをかみ合わせるための手段、
を含む、治療処置装置。
・(項目29)
項目26に記載のバインダー装置であって、上記挿入部が、上記挿入部の中の第二の開口部、および当該挿入部の中の第三の開口部をさらに規定し、当該挿入部の中の当該第二の開口部を通って、上記第二のストラップ末端部が引き出され得、当該挿入部の中の当該第三の開口部を通って、当該第二のストラップ末端部が、当該挿入部の中の第一の開口部を通って引き出された後に引き出され得る、バインダー装置。
・(項目30)
上記第一のストラップ末端部および上記第二のストラップ末端部が、それぞれ第一のおよび第二のストラップ上にある、項目26に記載のバインダー装置。
・(項目31)
上記第一のストラップ末端部および上記第二のストラップ末端部が、単一ストラップの対向する末端にある、項目26に記載のバインダー装置。
・(項目32)
治療処置装置を使用する方法であって、以下:
治療処置装置の操作ユニットを提供する工程;
少なくとも一つの取り付け用ブラケットを当該操作ユニットへ取り付ける工程;
当該取り付け用ブラケットを用いてストラップを適用する工程;および
当該ストラップのそれぞれの末端を、固定装置を用いて互いに取り付ける工程、
を包含する、方法。
・(項目33)
互いにかみ合い得る挿入部および受容部を含むバインダー装置を用いて、第一のストラップ末端部ならびに第二のストラップ末端部を、互いに実質的に固定され、かつ調節可能な関係へ調節可能に固定する方法であって、それぞれの当該ストラップ末端部は最後のストラップ末端で終わるストラップを含み、当該方法は、以下:
当該受容部の第一の開口部を通って中に入れ、そして当該受容部の第二の開口部を通って外へ出す、当該第一のストラップ末端部を引き出す工程;
当該挿入部の中の開口部を通って当該第一のストラップ末端部を引き出す工程;
当該受容部の第二の開口部を通って中に入れ、そして当該受容部の第一の開口部を通って外へ出す、当該第一のストラップ末端部を引き出す工程;
当該第一のストラップ末端部を、当該バインダー装置に対して定位置に実質的に固定する、当該受容部および当該挿入部を、互いにかみ合わせる工程、
を包含する、方法。
・(項目34)
項目33に記載の、第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を、調節可能に固定する方法であって、以下:
上記挿入部の中の少なくとも一つの開口部を通って、当該第二のストラップ末端部を引き出す工程、
をさらに包含する、方法。
・(項目35)
項目33に記載の、第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を、調節可能に固定する方法であって、以下:
上記挿入部の中の第一の開口部を通って当該第二のストラップ末端部を引き出す工程;
ならびに
上記挿入部の中の第二の開口部を通って当該第二のストラップ末端部を引き出す工程、
をさらに包含する、方法。
・(項目36)
項目33に記載の、第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を、調節可能に固定する方法であって、当該第一のストラップ末端部および当該第二のストラップ末端部がそれぞれ第一のおよび第二のストラップ上にある、方法。
・(項目37)
項目33に記載の、第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を、調節可能に固定する方法であって、当該第一のストラップ末端部および当該第二のストラップ末端部が単一ストラップの対向する末端である、方法。
・(項目38)
項目33に記載の、第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を、調節可能に固定する方法であって、取り付け用ブラケットにおける少なくとも一つのストラップ保持構造を通って、第一および第二のストラップ末端部のうちの少なくとも一方を引き出す工程をさらに包含する、方法。
・(項目39)
項目38に記載の、第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を、調節可能に固定する方法であって、以下:
複数の開口部を規定する支持構造を含む、治療処置装置を提供する工程;
少なくとも一つの取り付け用ブラケット開口部の中へ、上記取り付け用ブラケットを部分的に配置することによって、当該取り付け用ブラケットを治療処置装置へ配置する工程
、をさらに包含する、方法。
・(項目40)
項目38に記載の、第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を、調節可能に固定する方法であって、以下:
少なくとも一つのガイド表面を含む、治療処置装置を提供する工程;
上記取り付け用ブラケットを、当該少なくとも一つのガイド表面に沿って部分的に配置することによって、当該取り付け用ブラケットを、当該治療処置装置へスライド可能に配置する工程、
をさらに包含する、方法。
・(項目41)
ストラップバインダー装置であって、以下:
挿入部;および
当該挿入部とかみ合い得る受容部、
を含む、ストラップバインダー装置。
・(項目42)
ストラップバインダー装置であって、以下:
第一のおよび第二の開口部を規定するバインダー受容部であって、ストラップは、当該第一の開口部を介して当該バインダー受容部の中を通過可能であり、そして当該第二の開口部を介して当該バインダー受容部から出る、バインダー受容部;および
第三の開口部を規定するバインダー挿入部であって、ストラップは、当該第三の開口部を通って通過可能であり、当該バインダー挿入部は、以下:
当該第二の開口部を介して、当該バインダー受容部の中へはめ込むために必要な大きさにされた、突き出た挿入部材、
を含む、バインダー挿入部、
を含む、ストラップバインダー装置。
・(項目43)
項目42に記載のストラップバインダー装置であって、上記バインダー挿入部が、第二のストラップを調節可能に固定するために適合された、第4および第5の開口部を規定する、ストラップバインダー装置。
・(項目44)
第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を、互いに実質的に固定され、かつ調節可能な関係へ固定するためのバインダー装置であって、それぞれの当該ストラップ末端部は最後のストラップ末端で終わるストラップを含み、当該バインダー装置は、以下:
挿入部の第一の開口部および受容部の第二の開口部を含む受容部であって、当該受容部の第一の開口部を通って、当該第一のストラップ末端部が当該挿入部の中を通って引き出され得、当該受容部の第二の開口部を通って、当該第一のストラップ末端部が当該挿入部の中を通って、当該挿入部の外に引き出され得る、受容部;
当該挿入部において装置を含む、当該受容部とかみ合い得る挿入部であって、当該挿入部を通って、当該第一のストラップ末端部が引き出され得、当該第一のストラップ末端部は次いで当該受容部の当該第二の開口部を通って、かつ当該受容部の当該第一の開口部から出得る、挿入部;
当該バインダー装置に対して定位置に当該第一のストラップ末端部を実質的に固定する、当該受容部および当該挿入部を互いにかみ合わせるための手段、
を含む、バインダー装置。
・(項目45)
項目44に記載のバインダー装置であって、上記挿入部が、当該挿入部の中の第二の開口部、および当該挿入部の中の第三の開口部をさらに規定し、当該挿入部の中の当該第二の開口部を通って、上記第二のストラップ末端部が引き出され得、当該挿入部の中の当該第三の開口部を通って、当該第二のストラップ末端部が、当該挿入部の中の第一の開口部を通って引き出された後に引き出され得る、バインダー装置。
・(項目46)
上記第一のストラップ末端部および上記第二のストラップ末端部が、それぞれ第一のおよび第二のストラップ上にある、項目44に記載のバインダー装置。
・(項目47)
上記第一のストラップ末端部および上記第二のストラップ末端部が、単一ストラップの対向する末端である、項目44に記載のバインダー装置。
・(項目48)
ストラップ保持構造を含む取り付け用ブラケットをさらに含む、項目44に記載のバインダー装置。
・(項目49)
治療処置装置へ上記取り付け用ブラケットを固定するための手段をさらに含む、項目48に記載のバインダー装置。
・(項目50)
複数の開口部を規定する支持構造を含む治療処置装置をさらに含む、項目48に記載のバインダー装置であって、上記取り付け用ブラケットが、当該開口部の少なくとも一方へはめ込むために適合した取り付け用部材を含む、バインダー装置。
・(項目51)
少なくとも一つのガイド表面を含む治療処置装置をさらに含む、項目48に記載のバインダー装置であって、上記取り付け用ブラケットが、上記取り付け用部材を含み、当該取り付け用部材は、当該少なくとも一つのガイド表面に沿ってスライド可能に配置されるように適合されている、バインダー装置。
・(項目52)
第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を、互いにかみ合い得るバインダー挿入部およびバインダー受容部を有するバインダー、ならびに、当該バインダーとかみ合い得るバックルプラグ部を含むバインダー装置を用いて、互いに実質的に固定され、かつ調節可能な関係へ調節可能に固定する方法であって、当該バインダー挿入部はバックル挿入部を含み、それぞれの当該ストラップ末端部は、最後のストラップ末端で終わるストラップを含み、当該方法は、以下、
当該バインダー受容部の第一の開口部を通って中に入れ、そして当該バインダー受容部の第二の開口部を通って外へ出して、当該第一のストラップ末端部を引き出す工程;
当該バインダー挿入部の中の開口部を通って当該第一のストラップ末端部を引き出す工程;
当該バインダー受容部の当該第二の開口部を通って中に入れ、そして当該バインダー受容部の当該第一の開口部を通って外へ出して、当該第一のストラップ末端部を引き出す工程;
当該バインダー受容部および当該バインダー挿入部を、互いにかみ合わせ、当該第一のストラップ末端部を、当該バインダーに対して定位置に実質的に固定する工程、
を包含する、方法。
・(項目53)
項目52に記載の、第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を、調節可能に固定する方法であって、以下:
上記バインダープラグ部中の少なくとも一つの開口部を通って、当該第二のストラップ末端部を引き出す工程、
をさらに包含する、方法。
・(項目54)
項目53に記載の、第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を、調節可能に固定する方法であって、以下:
上記バインダープラグ部中の少なくとも一つの開口部を通って、当該第一のストラップ末端部を引き出す工程、
をさらに包含する、方法。
・(項目55)
項目52に記載の、第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を、調節可能に固定する方法であって、以下:
上記バインダープラグ部中の第一の開口部を通って、当該第二のストラップ末端部を引き出す工程;および
当該バインダープラグ部中の第二の開口部を通って、当該第二のストラップ末端部を引き出す工程、
をさらに包含する、方法。
・(項目56)
項目55に記載の、第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を、調節可能に固定する方法であって、以下:
上記バインダープラグ部中の第一の開口部を通って、当該第一のストラップ末端部を引き出す工程;および
当該バインダープラグ部中の第二の開口部を通って、当該第一のストラップ末端部を引き出す工程、
をさらに包含する、方法。
・(項目57)
項目52に記載の、第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を、調節可能に固定する方法であって、上記バックルプラグ部中の開口部の中へ、上記バックル挿入部を挿入する工程をさらに包含する、方法。
・(項目58)
項目52に記載の、第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を、調節可能に固定する方法であって、当該第一のストラップ末端部および当該第二のストラップ末端部が、それぞれ第一のおよび第二のストラップ上にある、方法。
・(項目59)
項目52に記載の、第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を、調節可能に固定する方法であって、当該第一のストラップ末端部および当該第二のストラップ末端部が、単一ストラップの対向する末端である、方法。
・(項目60)
項目52に記載の、第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を、調節可能に固定する方法であって、取り付け用ブラケットにおける少なくとも一つのストラップ保持構造を通って、当該第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部のうちの少なくとも一方を引き出す工程をさらに包含する、方法。
・(項目61)
項目60に記載の、第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を、調節可能に固定する方法であって、治療処置装置へ上記取り付け用ブラケットを固定する工程をさらに包含する、方法。
・(項目62)
項目60に記載の、第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を、調節可能に固定する方法であって、以下:
複数の開口部を規定する支持構造を含む治療処置装置を提供する工程;
少なくとも一つの取り付け用ブラケット開口部の中へ、上記取り付け用ブラケットを部分的に配置することによって、当該取り付け用ブラケットを当該治療処置装置へ配置する工程、
をさらに包含する、方法。
・(項目63)
項目60に記載の、第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を、調節可能に固定する方法であって、以下:
少なくとも一つのガイド表面を含む治療処置装置を提供する工程;
当該少なくとも一つのガイド表面に沿って上記取り付け用ブラケットを部分的に配置することによって、当該取り付け用ブラケットを当該治療処置装置へ、スライド可能に配置する工程、
をさらに包含する、方法。
・(項目64)
バックル装置であって、以下:
バックル挿入部であって、以下:
バインダー受容部;
当該バインダー受容部とかみ合い得るバインダー挿入部、および
突き出たバックル挿入部材、
を含む、バックル挿入部;ならびに、
当該突き出たバックル挿入部材とかみ合うためのバックル受容部、
を備える、バックル装置。
・(項目65)
ストラップバインダーおよびバックル装置であって、以下:
バックル挿入部であって、以下:
第一のおよび第二の開口部を規定するバインダー受容部であって、ストラップは、当該第一の開口部を介して当該バインダー受容部の中へ、そして当該第二の開口部を介して当該バインダー受容部から出て通過可能である、バインダー受容部;および
第三の開口部を規定するバインダー挿入部であって、ストラップは当該第三の開口部を通って通行可能であり、当該バインダー挿入部は、以下:
当該第二開口部を介して当該バインダー受容部の中へはめ込むために必要な大きさにされた、突き出た挿入部材、
を含む、バインダー挿入部;および
突き出たバックル挿入部材;
を含む、バックル挿入部;ならびに
当該突き出たバックル挿入部材とかみ合うために適合された開口部を含む、バックル受容部、
を含む、ストラップバインダーおよびバックル装置。
・(項目66)
互いに実質的に固定され、かつ調節可能な関係へ、第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を固定するための、ならびに、バックルで留めるための、バインダーおよびバックル装置であって、それぞれの当該ストラップ末端部は最後のストラップ末端で終わるストラップを含み、当該バインダーおよびバックル装置は、以下:
バックル受容部であって、以下:
当該受容部の第一の開口部および当該バインダー受容部の第二の開口部を規定するバインダー受容部であって、当該受容部の第一の開口部では、当該第一のストラップ末端部は当該バインダー受容部の中を通って引き出され得、当該バインダー受容部の第二の開口部を通って、当該第一のストラップ末端部が当該バインダー受容部を通って、当該バインダー受容部の外へ引き出され得る、バインダー受容部;
当該バインダー挿入部の中の開口部を含む当該受容部とかみ合い得るバインダー挿入部であって、当該バインダー挿入部の開口部を通って、当該第一のストラップ末端部が引き出され得、当該第一のストラップ末端部は次いで当該バインダー受容部の当該第二の開口部を通って、かつ当該バインダー受容部の当該第一の開口部を通って出得る、バインダー挿入部;および
バックル挿入部材、
を含む、バックル受容部;ならびに
当該バックル挿入部材を受容するための構造を規定するバックル受容部、
を含む、バインダーおよびバックル装置。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は、本発明に従う治療処置装置の複数支柱実施形態の斜視図を例示する。
【図2】図2は、本発明に従う治療処置装置の複数支柱実施形態の正面図を例示する。
【図3】図3は、本発明に従う治療処置装置の複数支柱実施形態の背面図を例示する。
【図4】図4は、本発明に従う治療処置装置の複数支柱実施形態の上面図を例示する。
【図5】図5は、本発明に従う治療処置装置の複数支柱実施形態の底面図を例示する。
【図6】図6は、本発明に従う治療処置装置の複数支柱実施形態の第一の側面図を例示する。
【図7】図7は、本発明に従う治療処置装置の複数支柱実施形態の第二の側面図を例示する。
【図8】図8は、本発明に従う治療処置装置の一実施形態を用いる方法の図である。
【図9】図9は、本発明に従う治療処置装置の単一支柱実施形態の斜視図を例示する。
【図10】図10は、本発明に従う治療処置装置の単一支柱実施形態の正面図を例示する。
【図11】図11は、本発明に従う治療処置装置の単一支柱実施形態の背面図を例示する。
【図12】図12は、本発明に従う治療処置装置の単一支柱実施形態の上面図を例示する。
【図13】図13は、本発明に従う治療処置装置の単一支柱実施形態の底面図を例示する。
【図14】図14は、本発明に従う治療処置装置の単一支柱実施形態の第一の側面図を例示する。
【図15】図15は、本発明に従う治療処置装置の単一支柱実施形態の第二の側面図を例示する。
【図16】図16は、本発明に従う治療処置装置の一実施形態を用いる方法の図である。
【図17】図17aは、本発明に従う取り付け用ブラケットの上面端面図を例示する。図17bは、図17eの線b−bに沿ってみられる、本発明に従う取り付け用ブラケットの断面上面端面図を例示する。図17cは、本発明に従う取り付け用ブラケットの第一の端面図を例示する。図17dは、本発明に従う取り付け用ブラケットの第二の端面図を例示する。図17eは、本発明に従う取り付け用ブラケットの正面図を例示する。図17fは、本発明に従う取り付け用ブラケットおよび治療処置装置の上面端面図を例示する。
【図18】図18a−hは、本発明に従うバックルおよびバインダーシステムを例示する。
【図19】図19a−hは、本発明に従うバインダーシステムを例示する。
【図20】図20は、本発明に従うバックルシステムの使用を例示する。
【図21】図21は、本発明に従うバインダーシステムを用いるプロセスを例示する。
【図22】図22は、本発明に従う持ち運びバッグシステムを例示する。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(発明の詳細な記載)
以下の段落において、本発明は、詳細に、および一例として、図を参照して、記載される。この記載の全体に渡って、示された好ましい実施形態および実施例は例として考えられるべきであり、本発明の限定としては考えられない。本明細書中で使用される場合、「本発明」は本明細書に記載される実施形態のうちいずれか一つ、および任意の等価物をいう。さらに、本明細書全体に渡って、「本発明」の種々の特徴に対する参考文献は、全ての特許請求された実施形態が参照した特徴を包含しなければならないことを意図しない。
【0018】
図1〜8は、本発明の処置装置10の並んだ構造を図示する。ここで図示されるように、接触表面30の複数の支柱20が提供され、この支柱は、互いに隣り合って置かれている。図示される実施形態において、接触表面の支柱20が5つ存在するが、これは、任意の数の支柱20が選択され、処置装置10の所望の幅を形成し得ることが理解されるべきである。この記載において、用語「接触表面」30は、「接触エレメント」と交換可能に用いられ、そして、処置装置における突き出たエレメントを言う。図示される実施形態において、各支柱20に接触表面30が六つ存在するが、これは、任意の数の接触表面が使用され、所望の高さ、および所望の治療効果、または治療領域のサイズを提供し得ることが理解されるべきである。各接触エレメント30は、好ましくは、二つの頂点35を有する波状の形を有し、35は、曲線状の谷部38によって間隔を置かれ、そして分離される。接触エレメント30の外側の勾配39もまた、好ましくは勾配をつけられる。しかし、任意の形状の接触エレメント30が使用され得、所望の効果を達成し得ることが理解されるべきである。この形状としては、例えば、フラットトップ、三角形、(丸い、または、角の)谷によって分離された二つのとがった頂点、単一の丸い頂点、単一のとがった頂点、二つの分離する(丸い、または、角の)谷を有する三つの丸い頂点、二つの(丸い、または、角の)谷によって分離された三つのとがった頂点、四つの分離する(丸い、または
、角の)谷を有する四つの丸い頂点、三つの(丸い、または、角の)谷によって分離された四つのとがった頂点、等である。側面表面39は、所望のように勾配をつけられ得るか、または垂直であり得る。同様に、各頂点35の上面37は、任意の所望の外形を有し得る。図6、図7、図12、および図13で説明される実施形態において、頂点上面37は、概して平面の外形を有する。しかし、それは、曲がった外形形状、とがった外形形状、もしくは、波状の外形形状、または、任意の他の所望の外形形状でもあり得る。接触表面を含む装置の部分は、本明細書中では、「操作部分」または「操作ユニット」と呼ばれる。
【0019】
図9〜16は、本発明の処置装置10の別の好ましい構築物を図示する。この構築物において、接触表面30の単一の支柱20の操作ユニット15が提供される。一つの実施形態において、単一の支柱20に四十二個の接触表面30が存在するが、任意の数の接触表面30が使用され、処置装置10に対して所望の長さおよび治療接触領域を産生するために使用され得ることが理解されるべきである。
【0020】
図示される実施形態に示されるように、接触表面30は、処置装置10のバックプレーン40の上に配置される。本明細書中で、用語「バックプレーン」は、「取り付け用構造」と交換可能に用いられて治療装置10の部分を言及し、この上に取り付け用表面30が置かれる。必要に応じて、接触表面30は、バックプレーン40に取り付けられ得るか、または、このバックプレーン40と一体化して形成され得る。接触表面30がバックプレーン40に取り付けられる場合、表面30をバックプレーン40に取り付けるために十分な強度である、任意の適切な取り付け用材料が使用され得る。この取り付け用材料は、例えば、機械的ファスナー(例えば、リベット、またはスクリュー)、かみ合う突起および開口部、または接着剤(糊、ワックスもしくは任意の他の接着材料)である。
【0021】
本発明の一つの実施例において、複数の接触エレメントが、取り付け用構造の上に配置される。好ましくは、接触エレメントは、取り付け用構造と一体化して形成される(例えば、成形プロセスまたは射出成形プロセスを介して)。さらに、デバイスが、好ましくは、成形ポリマーまたは他の可撓性材料のような、可撓性材料で形成される。このように、曲げることは、着用者の体型の形状の輪郭に合わせ、それによって、着用者と接触する表面積を増大することにより、着用者との接触を最大化することを補助し得る。
【0022】
一つの好ましい実施形態において、複数頂点実施形態では、各接触エレメントは4cm幅であり、少なくとも一つの6mmの高さの頂点(すなわち、取り付け用構造から6mm伸びる)、および好ましくは、二つのこの頂点を有するか、同様にそれ以上が用いられ得、そして、接触エレメントは、頂点の間で3mmの高さである。無論、接触エレメントが着用者に対して接触するかまたは近接するように配列され得る限り、接触エレメントの他の任意の寸法および形状が提供され得る。
【0023】
図1〜8で説明される実施形態の実施例において、操作ユニットは10cm幅、22cm長であり、そして、6つの凹状のリブを有する各支柱が、5つの支柱に配置された30個の凹状のリブ(すなわち、接触エレメント)を含む。無論、他のサイズおよび数のリブが、用いられ得る。例えば、より大きな被覆領域が所望される場合、各支柱が伸ばされ得るか、もしくは、一以上の支柱が加えられ得るか、または、より長い支柱が用いられ得、かつ1以上の支柱が加えられ得る。
【0024】
図9〜16で説明される実施形態の実施例において、操作ユニットは4cm幅、66cm長であり、そして、単一の支柱に配列された42個の凹状のリブ(すなわち、接触エレメント)を含む。無論、リブの他のサイズおよび数が、用いられ得る。
【0025】
本発明の別の実施例において、操作ユニットは、医療使用認可PVC化合物のようなPVC材料より作られる。無論、他のポリマー材料または他の成形材料のような、任意の他の適切な材料が用いられ得る。
【0026】
任意のストラップおよび取り付け用エレメントもまた、本発明の実施形態において提供される。これらのストラップおよび取り付け用エレメントは、使用者に治療装置10の操作部分を取り付けるために、用いられる。治療装置10を着用している使用者100の二つの例は、図8および図16で図示される。
【0027】
図9〜16で説明される実施形態の実施例において、スライド可能な取り付け用ブラケット110が提供される。取り付け用ブラケット110は、図9および図17fに図示されるように、治療装置10の長い操作ユニット15を係合させる。ブラケット110は、使用者100によって所望される任意の様式で、操作ユニットを上および下へスライドし得る。この実施形態において、突起120は、支柱20の一つの末端に提供される。別の実施形態において、突起120は、両方の端へ提供される。突起120は、任意のスライド可能な取り付け用ブラケット110が末端から滑り落ちることを防ぐことに役立つ。本発明の操作の好ましい実施形態において、第一の取り付け用ブラケット110は、使用者100の首の近くに配置され、第二の取り付け用ブラケットは、操作ユニット15の支柱20の中央まで下り、そして、第三の取り付け用ブラケット110は、背下部またはウエストの近くに配置される。他の配列もまた用いられ得るが、使用者の脊柱に沿って、快適かつ安全な様式で使用者100にデバイス10を取り付けるために、この配列が適切であると考えられる。
【0028】
一つの実施形態において、取り付け用ブラケット110は、バックプレーン40で、湾曲部130において、およその側面壁39の角度に曲げられる。このように、取り付け用ブラケット110は、装置10にしっかりとはめ込まれる。好ましくは、取り付け用ブラケットはまた、凸凹すること、または、使用者の不快感の可能性を減らすために、曲がった縁140も有する。装置10の操作ユニット15に沿った配置のために容易にスライドする取り付け用ブラケット110の能力を高めるために、このような丸くかつ適合する形状が、所望される。
【0029】
図17aおよび17bは、取り付け用ブラケット110の各側面図および垂直断面図を示す。図17bは、図17eに示された線b−bに沿った断面図である。図17cおよび17dは、それぞれの末端側面図(end side view)を示す。図17eは、正面図を示す。図17fは、処置装置10の単一支柱実施形態の操作ユニット15上に配置される取り付け用ブラケット110の側面図を示す。取り付け用ブラケットは、側面開口部150、155を備える。取り付け用ブラケットの内部表面160は、必要に応じて、側面の開口部150から側面の開口部155までの直線の溝165を備え得る。ストラップは、側面の開口部150、155を通って、そして溝165に沿って、引き出され得る。
【0030】
図16は、処置装置10を着用者100の背中へ適用するための一つの選択肢を図示する。図示される実施形態において、装置10は、脊柱に沿って配置され、使用者の脊柱に隣接した接触エレメント30を配置する。好ましくは、装置の操作部分は、脊柱と同じ長さであるが、他の長さ(例えば、より短いか、またはより長い)を選択し得る。図中、ストラップ113、115、および117は、装置に沿って配置される取り付け用ブラケット110を用いて、装置10の操作ユニット15へ取り付けられる。必要に応じて、一以上のスライド可能な取り付け用ブラケット110が使用され得、そして、好ましくは、ストップ120が処置装置10の一つの末端または両方の末端に配置される。他の図示される実施形態において、接触エレメント30は、内側に(すわなち、皮膚または衣服の側へ)配置される。必要に応じて、着用者は、装置を皮膚に直接適用し得るか、または、装置と皮膚との間の衣服のような障壁を有し得る。
【0031】
ストラップを適用することによって装置10を用いる方法が、ここで記載される。バックル、ならびにストラップ112、113、115および117とともに用いられ得るストラップバインダーが、図18a〜h、図19a〜h、図20および図21に図示される。好ましくは、ストラップは、引き伸ばし可能であるように、弾性を有するが、同様に、非伸縮性ストラップも用いられ得る。
【0032】
一つのバインダーが、図19a〜hに図示される。このバインダーは、ストラップ113、115、または117のいずれかとともに用いられ得るが、好ましくは、ストラップ113および115とともに用いられる。一つの実施形態において、ストラップ113の一端は、挿入に合わせてバインダーを用いて実質的に固定され、そして対応するストラップ115の末端に関連して調節可能であり、ストラップ113は使用者の肩を越えて正面に下がり、そして、ストラップ115は使用者の腕の下をくぐって、正面に上がる。これらのストラップは、本明細書中で記載したように、バインダーを用いて互いに固定されるか、それらを定位置に固定する任意の様式で、結ばれ得るか、バックルでとめられ得るか、または締められ得る。調節可能な様式で二つのストラップ末端部が互いに結合することが所望され、バインダーが用いられる。ストラップ113の末端のようなストラップの一つの末端部は、バインダーを通って通過し、そしてバインダーに添付される。ストラップ115の末端のような別のストラップ末端は、スライド可能で調節可能な様式で引き出される。あるいは、本明細書中で考察される実施例は、ストラップ113の末端およびストラップ115の末端であるが、同じストラップの二つの末端が、互いに固定され得る。
【0033】
バインダーは、二つのかみ合う部分、挿入部201および受容部202を備える。固定ストラップ末端(例えば、ストラップ113の末端)は、挿入部201および受容部202のそれぞれにおいて規定された各開口部を通って引き出され、次いで挿入部201は受容部202とかみ合わされ、しっかりした連結を形成し、そしてストラップを定位置に固定する。操作において、固定ストラップ末端は、第一にバインダー受容部202の開口部215を通り、他の末端全体を通し(all the way through the other end)、そして開口部216へ出て、引き出される。好ましくは、開口部215は受容部202の面203に配置され、この面203は角度を付けられ、開口部215の中へのストラップの挿入を容易にする。必要に応じて、バインダー受容部202の第二の開口部216は、第一の開口部215より幅が広い。次いで、このストラップは、挿入部201の開口部211を通って引き出され、次いで、受容部202の開口部216を通り、開口部215を出て、再び戻る。次いで、挿入部201は、受容部202の中へスライドされ、ストラップを定位置に固定する。図示されるように、挿入部201は、好ましくは、末端伸長部210を備え、これは、ストラップと共に、受容部202の開口部216の中へはめ込むような寸法である。使用において、この挿入部は、延長部210の全てが受容部202の中へ挿入されるまで、挿入される。この挿入プロセスは、図21に図示され、図の中で、矢印は、部分201と部分202との間の相対的な運動の方向を示す。ある実施形態において、突起およびくぼみが提供され、二つの部分201、202を定位置に固定するために役立つ。例えば、挿入部201は、突起204を含み得、受容部202のくぼみ205に受容される。ストラップ末端の連結を完了するために、ストラップ115の末端は、所望の長さまで、挿入部201の開口部212および213を通って通され得る。好ましくは、角のある側面(図19hに図示される側面B)が使用者の体に隣接しているので、快適さをよりよくするために、バインダーが適用される。このような方向づけにおいて、バインダーを出すストラップ(図19hに図示される115、113)は、バインダーの中へ適合し、より柔らかな接触を提供する。さらに、表面は、角度を成すことが示されるが、これらは角ばっていても、曲がっていてもよい;角度を成す表面、または台形様の表面は、使用者の潜在的な皮膚のひだの中へより適合し、不快さを最小化することが理解される。このようにして、本発明者らは、記載したバインダーを用いて、使用者の肩のまわりのストラップ113の一つの末端のストラップ115の一つの末端との連結を考察してきた。同じストラップのもう一端も、バインダーのもう一つの一つを用いて、使用者の他の肩を越えて/下をくぐって、互いに結合され得る。
【0034】
適切なバックル/バインダー組み合わせの別の例が、ストラップ117および図18a〜hを参考にして、ここで記載される。この実施形態において、同じストラップの二つのストラップ末端が、記載されるバックル/バインダーを介して、互いに連結される。そのバックル/バインダーは三つの部品(バインダー受容部224、バインダー挿入部221、およびバックルプラグ部217)を含む。操作において、ストラップ117の一つの末端が、取り付け用ブラケット110の開口部150および155を通って通され得る。ストラップ117の他の末端は、第一にバインダー受容部224の開口部225を通り、他の末端全体を通し、そして開口部226へ出て、引き出される。バインダー受容部224は、上部で記載した受容部202と類似する。開口部225は、好ましくは、バインダー受容部224の面243に配置され、この面243は角度を付けられ、開口部225の中へのストラップの挿入を容易にする。必要に応じて、バインダー受容部224の第二の開口部226は、第一の開口部225より幅が広い。次いで、ストラップがバインダー挿入部221の開口部222を通って引き出され、次いで、バインダー受容部224の開口部226を通り、開口部225を出て、再び戻る。次いで、挿入部221は、受容部224の開口部226の中へスライドされ、ストラップを定位置に固定する。図示されるように、挿入部221は、好ましくは、伸長部分240を含み、これは、ストラップと共に、受容部224の開口部226の中へはめ込むような寸法である。好ましくは、挿入部221は、延長部240の全てが受容部224の中へ挿入されるまで、挿入される。ある実施形態において、突起およびくぼみが提供され、二つの部分224、221を定位置に固定するために役立つ。例えば、挿入部221は、突起244を含み得、受容部224のくぼみ245に受容される。
【0035】
バインダー挿入部もまた、バックル挿入部246を備える。無論、バックルの任意の型が使用され得、ストラップ末端を定位置に配置し、保持ために好適である。図示される実施形態において、三ポールプラグが提供され、バックル挿入部246は三つのポール223を含む。このバックルプラグ部217は、側面開口部220を有し、その開口部の中へ、最も外側のポール223の縁247が受容される。バックル挿入部246の中央のポール223は、概して真っ直ぐであり、一方、二つの最も外側のポール223は、バックル挿入部246がバックルプラグ部217の中へ挿入されるとき、パチンとはめる作用(snap−in)を可能にするため、および、縁が開口部220とパチンと適合すること(snap−fit)を可能にするために、湾曲を有する縁247を有する。装置10の着用者110のウエスト周りのストラップ117を締め付けるために、開口部220の中へ挿入されたとき、パチンとはめる作用を可能にするように、側面のポールは柔軟であり、適切に離れて置かれる。ウエストブラケットの三ポールプラグ223は、ストラップ117における力が特定の値を超えたとき、自動的に開くように設計される。これは、ストラップ117の長さが装置の快適な着用を可能にするために調節されるべきであるという、着用者への警告である。このバックル挿入プロセスは、図20に図示され、ここで、矢印は、部分217と221との間の相対的な運動の方向を示す。
【0036】
ストラップおよびバックルの使用が、図8を参照としてここで考察され、処置装置10を(例えば、着用者の背下部領域に対して)適用するための一つのオプションを図示する。図において、ストラップ112は、取り付け用ブラケット110(すなわち、110a、110b、110c、および110d)を用いて装置へ取り付けられ、装置10の中に形成される任意の取り付け用ブラケット開口部119の中(例えば、バックプレーン40の中)に配置される。図示される取り付け用ブラケット110a〜dは、開口部119の二つを用いて、装置10へ添付され得る。取り付け用ブラケット110a〜dのそれぞれの二つの末端は、各開口部119を通って押し付けられる。次いで、ストラップは、ブラケット110を通って(例えば、これの開口部150、155を通って、および、内部表面160の溝165に沿って)通され得、それによって、ストラップを装置10へ固定する。次いで、ストラップは、装置10を使用者へ取り付けるために用いられ得る。接触エレメント30は、内側(すなわち、皮膚、または、衣服側)へ配置される。必要に応じて、着用者は、装置を皮膚に直接適用し得るか、または、装置と皮膚との間の衣服のような障壁を有し得る。
【0037】
図示される実施形態において、装置10にストラップ112を固定するために、四つの取り付け用ブラケット110(110aから110d)が提供され、装置10を取り付けるための開口部119の対応する四つの対を用いる。ストラップ112は、取り付け用ブラケット110aおよび110bの側面の開口部を通って、次いで、バックルのバインダー224を通って、次いで、ウエストブラケットのプラグ部221の開口部222を通りそしてバインダー224を通って戻り、次いで、残存する取り付け用ブラケット110cおよび110dを通って(例えば、それらのそれぞれの側面開口部150、155を通って)戻され、引き出される。ストラップ112の始端と末端が、ウエストブラケットのソケット部217の開口部218および219を通って、互いに引き出される。使用において、ストラップ112のゆるんだ末端を一様にすることが所望されるが、それらは一様でなくてもよい。ストラップが所望のように調節されるとき、バインダー224は、ウエストブラケットのプラグ部221の真っ直ぐな側面の上に押し付けられ、それによって、バックル内へストラップを固定する。
【0038】
図22に図示される代替の実施形態において、持ち運びバッグ233が、治療処置装置10を取り付けるために、提供される。一つの実施形態において、持ち運びバッグ233は、一以上のポケット234を有し、このポケットに、一以上の治療処置装置10が配置される。図示される実施形態において、三つのポケット234が提供される。装置の任意の形態(例えば、図9に示されるような(任意の所望の長さの)柱状のバージョン、または、図1に示されるような(同様に、任意の所望のサイズの)複数支柱バージョン)が使用され得ることが認識されるべきである。また、任意の所望の数の装置10が、ポケットのそれぞれの中に配置され得る。一つの実施例において、柱状の治療処置装置10(図9に示されるような)が用いられ、各装置10は、これらの上に配置される23個または24個の接触エレメント30を有する。この装置10の三つが、持ち運びバッグ233のポケット234のそれぞれの中に配置され、全部で九つになる。無論、他の数、サイズおよび形が選択され得る。この実施例において、持ち運びバッグ233の上方部分233bは、およそ六分の一の長さとなり、その側面に縫い付けられ、一方、より短い側面は縫い付けられない。持ち運びバッグ233の部分233aおよび233cは、縦の方向に伸びている二つの平行な縫い目238によって作られた、三つの垂直な区画を有する。バッグの長さのおよそ六分の二で、縫い目239が、バッグ233の幅を横切って提供されて区画233cを完全に閉じ、その封入ポケットの中へ配置される装置10(存在する場合)を封入する。必要に応じて、区画233cの中へ配置される装置10は、存在しない。治療装置10が区画233aのポケットに配置される(またはポケットから除去される)ことを可能にする開口部240は、部分233aの上方の側面に置かれる。部分233aの上方の側面の近く、および部分233bの中央において、必要に応じたバンド235が縫い付けられ、バンド235を通って、締付け用コード236が引き出され得る。そのコード236の一つの末端が、バックル237の一つの側面上の二つの開口部を通って引き出され、一方、コード236の他の末端は、バックル237の他の側面上の二つの開口部を通って引き出される。バックル237は、任意の形状であり得るが、図示した実施例においては長方形であり、丸い縁を有し;四つの開口部が、その長さに沿って一様に配列される。この実施形態についての使用の例は、公の場所での使用であり、ここで、治療装置10は、持ち運びケース233によって視界から遮られる。使用において、装置は、使用者に(例えば、以下のような方法で使用者の背中に)取り付けられ、その下端233bが背下部に配置され、そしてコード236を伸ばすことによって、治療装置10を有するバッグ233aの中央部分が、例えば、使用者の背中の中央に配置される。
【0039】
治療処置装置を使用者の背中に配置することによって、使用者にとって種々の利点が得られ得る。例えば、本発明に従って適切に調節された装置10は、着用者が、彼/彼女の背中をよい位置に保持すること、および姿勢を改善することを促進し得るが、これらに限定はされない。このようにすることは、筋肉の良い使用を促進し得、それによって、、背中の疼痛が存在する場合、これを減らすこと、および/または、解消することを助ける。これらのふくらみを有する接触エレメント30もまた、マッサージ効果を有し得、筋肉および脊柱の快適さを高め得、かつマッサージした領域における血液の循環の改善を助ける。装置10が脊柱に沿って配置される実施形態において、35は脊柱の各側面に配置され得、脊柱の側面に沿ったマッサージ効果を提供する。さらに、使用者の背中に装置を配置することは、配置の領域を温め得、これは、影響される領域の組織、神経、筋肉等に利益がある。これらの種々の効果によって、種々の使用者において、背中の疼痛の減少が観察されている。
【0040】
このようにして、処置装置およびそれを用いる方法が提供されることが示される。当業者は、本発明が、好ましい実施形態以外によって実行され得ることを理解し、これは図示の目的のために本明細書中に存在するが、限定の目的で存在しない。同様に、本明細書中で考察される特定の実施形態に対する等価物が、本発明を実行し得ることが指摘される。
【0041】
本発明の、上記および他の目的および利点は、添付の図とともに、以下の詳細な説明を考慮すれば明白であり、添付の図において、全体を通して、同様の参照文字が同様の部分を言及する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストラップバインダー・バックル装置であって、
バックル挿入部であって、該バックル挿入部は、
第一および第二の開口部(215、216)を規定するバインダー受容部(202)であって、ストラップ(112、113、115、117)が該第一の開口部(215)を経由して該バインダー受容部(202)の中へ入り、該第二の開口部(216)を経由して該バインダー受容部(202)から出るように通過可能であり、該第一の開口部が位置する該バインダー受容部の表面は角度を付けられている、バインダー受容部;および
第三の開口部(211)を規定するバインダー挿入部(201)であって、ストラップが該第三の開口部(211)を通して通過可能であり、該バインダー挿入部(201)は、
延長部(210)であって、該延長部は、該第二の開口部(216)を経由して該バインダー受容部(202)の中へはめ込む寸法である、延長部;および
突き出たバックル挿入部材(246);
を備える、バインダー挿入部;
を備える、バックル挿入部と、
該突き出たバックル挿入部材とかみ合うように適合された開口部を備える、バックルプラグ部(217)と、
を備える、ストラップバインダー・バックル装置。
【請求項2】
第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を互いに実質的に固定されかつ調節可能な関係で固定するためおよびバックル留めするためのバインダー・バックル装置であって、該ストラップ末端部の各々は、末端で終端するストラップを備え、該バインダー・バックル装置は、
バインダーであって、該バインダーは、
バインダー受容部(202)であって、該バインダー受容部(202)の第一の開口部(215)および該バインダー受容部(202)の第二の開口部(216)を規定し、該第一のストラップ末端部が該第一の開口部(215)を経由して該バインダー受容部(202)の中へ引かれ得、該第一のストラップ末端部が該第二の開口部(216)を経由して該バインダー受容部(202)を通りかつ該バインダー受容部(202)から外へ出るように引かれ得る、バインダー受容部;
該受容部とかみ合うことが可能なバインダー挿入部(201)であって、該バインダー挿入部中に開口部を備え、該開口部を通して該第一のストラップ末端部が引かれ得、該第一のストラップ末端部は次いで該バインダー受容部(202)の該第二の開口部(216)を通して引かれ得、かつ該バインダー受容部の該第一の開口部(215)を通して外へと引かれ得る、バインダー挿入部;および
該バインダー挿入部上にあるバックル挿入部材(246);
を備える、バインダーと、
該バックル挿入部材(246)を受容する構造を規定する、バックルプラグ部(217)と、
を備える、バインダー・バックル装置。
【請求項3】
バインダー装置を使用して、第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を互いに実質的に固定されかつ調節可能な関係で調節可能に固定する方法であって、該バインダー装置は、
互いにかみ合うことが可能なバインダー挿入部(221)およびバインダー受容部(224)を備えるバインダー;および
該バインダーとかみ合うことが可能なバックルプラグ部(217);
を備え、該バインダー挿入部は、バックル挿入部(246)を備え、該ストラップ末端部各々は、末端で終端するストラップを備え、
該方法は、
該第一のストラップ末端部を、該バインダー受容部(224)の第一の開口部(225)を通して中に引き、該バインダー受容部の第二の開口部(226)を通して外へと引く工程;
該第一のストラップ末端部を、該バインダー挿入部(221)中の開口部(222)を通して引く工程;
該第一のストラップ末端部を、該バインダー受容部(224)の該第二の開口部(226)を通して中に引き、該バインダー受容部(224)の該第一の開口部(225)を通して外へと引く工程;
該バインダー受容部(224)および該バインダー挿入部(221)を互いにかみ合わせて、該バインダーに対して定位置にて該第一のストラップ末端部を実質的に固定する工程;ならびに
該バックルプラグ部(217)中の少なくとも1つの開口部を通して該第二のストラップ末端部を引く工程;
を包含する、方法。
【請求項4】
請求項に記載の第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を調節可能に固定する方法であって、
前記バインダー受容部(224)および前記バインダー挿入部(221)を互いにかみ合わせる工程の前に、前記バックルプラグ部(217)中の少なくとも1つの開口部を通して前記第一のストラップ末端部を引く工程;
をさらに包含する、方法。
【請求項5】
請求項に記載の第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を調節可能に固定する方法であって、
前記バックルプラグ部(217)中の第一の開口部を通して前記第二のストラップ末端部を引く工程;および
前記バックルプラグ部(217)中の第二の開口部を通して該第二のストラップ末端部を引く工程;
をさらに包含する、方法。
【請求項6】
請求項に記載の第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を調節可能に固定する方法であって、前記バインダー受容部および前記バインダー挿入部を互いにかみ合わせる工程の前に、
前記バックルプラグ部(217)中の第一の開口部を通して前記第一のストラップ末端部を引く工程;および
前記バックルプラグ部(217)中の第二の開口部を通して該第一のストラップ末端部を引く工程;
をさらに包含する、方法。
【請求項7】
請求項に記載の第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を調節可能に固定する方法であって、
前記バックルプラグ部(217)中の開口部の中へと前記バックル挿入部(246)を挿入する工程;
をさらに包含する、方法。
【請求項8】
請求項に記載の第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を調節可能に固定する方法であって、前記第一のストラップ末端部が第一のストラップにあり、前記第二のストラップ末端部が第二のストラップにある、方法。
【請求項9】
請求項に記載の第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を調節可能に固定する方法であって、該第一のストラップ末端部および該第二のストラップ末端部は、単一のストラップの両端にある、方法。
【請求項10】
請求項に記載の第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を調節可能に固定する方法であって、
該第一のストラップ末端部および該第二のストラップ末端部のうちの少なくとも1つを、取り付け用ブラケット(110)中の少なくとも1つの側面の開口部を通して引く工程;
をさらに包含する、方法。
【請求項11】
請求項10に記載の第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を調節可能に固定する方法であって、
前記取り付け用ブラケット(110)を治療処置装置へと固定する工程;
をさらに包含する、方法。
【請求項12】
請求項10に記載の第一のストラップ末端部および第二のストラップ末端部を調節可能に固定する方法であって、
複数の開口部(119)を規定する取り付け用構造(10,40)を備える治療処置装置を提供する工程;ならびに
前記取り付け用ブラケット(110)を少なくとも1つの取り付け用ブラケット開口部(119)内に部分的に位置決めすることによって、該取り付け用ブラケットを該治療処置装置に位置決めする工程;
をさらに包含する、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2013−31681(P2013−31681A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−219511(P2012−219511)
【出願日】平成24年10月1日(2012.10.1)
【分割の表示】特願2009−113085(P2009−113085)の分割
【原出願日】平成15年9月10日(2003.9.10)
【出願人】(507091853)
【Fターム(参考)】