説明

注射装置

注射器具は、使用の準備ができた注射器を準備するためにシリンジハウジングの後部にねじで留められている主駆動モジュールを有し、駆動モジュールは、発射ボタン及び発射ボタンを押すことにより前進のために放される駆動プランジャーを有し、シリンジハウジングはスライド可能にシリンジホルダーを受け入れ、その前進は、円筒状のラッチスリーブ上の内部に導かれたかかりによって防がれ、ラッチスリーブは駆動モジュール上の解放リング輪によって作用され、駆動モジュールがシリンジハウジング上にねじで留められるので、解放リングは、前進のためのシリンジキャリアーをリリースするために円筒形の胴を広げ、駆動モジュールのネジが、シリンジホルダーが初期位置に戻る前に、初期位置にかかりを戻す、シリンジハウジングから抜かれる場合には、後方の位置のシリンジキャリアーを取り込むために、かかり46はさらにラッチとして働く。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は注射装置に関し、特に、だが排他的でなく、装置内のシリンジを前方に移動させる機構を有し、それにより、ニードルの先端が装置から突き出てそれから針を介して用量を放出する自動注射装置に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの自動注射器が、ただ1用量分を放出して、それから、使用の後に廃棄されるよう設計されている。多くの場合、投薬された薬のコストは注射器装置のコストよりはるかに大きいが、ドラッグ・デリバリー・システムのコストを縮小することへの関心があり、さらに必要な場合には部品を再使用するという環境上の要望もある。
【0003】
そのため、我々は駆動機構が個別のモジュールとして備わり、再使用できる自動的な注射装置を設計した。それは、シリンジを含むハウジングに対してねじで留められるか、もしくは連結され、ドライバー・モジュールを何度も再使用することが可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、そのような装置のデザインは、前方部分に対して内部アクセスが可能であることを意味し、したがって、駆動モジュールと離れている場合には、ハウジング中のシリンジの動きを防ぐ何らかの手段を備えることが望ましく、それにより、使用の前又は使用の後の針を露出するようなハウジングの中で、シリンジが前方に押される可能性を防止する。
【0005】
他の手動操作の装置において、使用前後に注射器具を不能にするか安全にすることはさらに望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
従って、1つの態様において、本発明は、メインハウジング部と、針がハウジング部の前方の部分によって覆われる後方位置と、針が1用量の放出のためハウジングの前方に突き出る前方位置と、間での動作のためのハウジング部の中でマウントされており、針を有するシリンジと、シリンジの前への動作を可能にするために解放可能である、後方の位置にシリンジをロックするためのロック手段と、1用量の放出の後に、後方位置のリリースされたシリンジをラッチする操作が可能なラッチ手段と、を含む注射装置を提供するものである。
【0007】
シリンジは、ロック手段及びラッチ手段と協同するシリンジホルダーの中でうまい具合に保持される。
【0008】
好ましくは、ロック手段及びラッチ手段は、(i)後方への位置からシリンジの前方への動作を防ぎ、(ii)前方の位置から後方への位置へ戻る場合には、前方に対するシリンジをラッチするロック/ラッチ位置と、シリンジが前進することを許容するアンロック位置と、の間で移動可能な共通の移動可能なロック及び/又はラッチ部材によって定義される。
【0009】
ラッチ/ロック部材は、ロック/ラッチ位置とアンロック位置の間のシリンジに関して、概して横に移動可能な、少なくとも1つのラッチ部分を含んでもよい。ラッチ部分はそれぞれ、ロック/ラッチ位置とアンロック位置の間に横に移動可能な各フィンガーにより実行されてもよい。
【0010】
したがって、複数のラッチ部分は、ほぼ円筒状の弾力的に拡張可能なロックスリーブのアーチ形の壁の部分上に備わってもよい。ロックスリーブは、軸の噛み合いによって好ましくは解放可能で、解放リング部によって壁部分を移動する。
【0011】
ここで、装置は、ハウジング部分の後端との解放可能な噛み合いのための前方端を有する駆動ハウジングに配置されたドライバー機構を含む。
【0012】
ロック手段及びラッチ手段は、駆動ハウジングと主ハウジング部の間の噛み合いの所定の範囲でリリースされるよう設計される。
【0013】
主ハウジング部及び駆動ハウジング部分がねじ状に噛み合うことで、駆動部分は、ロックスリーブの係合のためのリング部を解放することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、シリンジを含む前方のハウジングの後端の上にねじで留められた個別の駆動モジュールを備えた自動注射器の側面図である。
【図2】図2は、図1のII -II線上で得られた縦断面図である。
【図3】図3はラッチスリーブの詳細図である。
【図4】図4は駆動モジュールを後方に見た等角図である。
【図5】図5(a)及び(b)は、各々そのラッチ位置とオープン位置のラッチスリーブを示す拡大図である。
【図6】図6は、図1に似ているが、発射された時の装置を示す図である。
【図7】図7は、使用の後に駆動モジュールから抜かれた前方の部分を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明が上に記述されているが、それは、上に述べられた特徴のすべての創造性のある組み合わせまで、或いは、以下の記載にまで及ぶ。本発明は様々な方法で行なわれうる。また、その実施形態は、以下の図面を参照した例として記述される。
【0016】
図面を参照して、そこに示された注射装置の実施形態は、使用の準備ができている注射器を準備するためにシリンジハウジング12の後部へねじで留めることが可能である駆動モジュール10を含む自動注射装置である。
【0017】
装置はその後端に発射ボタン14を有し、シリンジハウジングの前端は、キャップ16によって最初はカバーされる。
【0018】
駆動モジュール10は、駆動スプリング20によって前方に付勢される駆動プランジャー18を摺動可能に支持する。
【0019】
後端では、プランジャー18から分割した矢じり構造22を有して作られ、それによって、プランジャーはモジュールケーシング中の内部壁の後ろのへりを反らせられた位置で、ラッチされることが可能である。
【0020】
装置の発射のため、発射ボタン14は、安全位置から準備完了位置へ回転し、その後、前方に押され、駆動スプリング20の影響下で、前方への移動のためにプランジャーをリリースする矢じりをともに押し込める。
【0021】
プランジャーの前方への動きは、駆動ハウジング10の端の壁と共に動く環状のリブ26によって制限されている。駆動プランジャー18の前方端は、シリンジ30の栓28の内に適合するよう縮小した直径を有する。
【0022】
その前端では、駆動モジュール10は、シリンジハウジング12の後部の対応するおねじ部34に通すことが可能であるめねじ部32を有する。
【0023】
シリンジハウジング12は、ハウジング12内で摺動可能な動きのために搭載され、圧縮ばね38によって後方へ付勢されたシリンジホルダー36を摺動可能に収容し、後方への動きは、シリンジホルダーのスナップフィット環状部40上の肩部によって抑制される。
【0024】
シリンジ30は、シリンジの後端のスカートの後ろをクリップするスナップ戻止機能37によってシリンジホルダー36内に同心状に保持され、そのため、図2に示される後方への位置と図6に示される前方への位置の間で軸方向に移動する。
【0025】
シリンジホルダー36及びスプリング38を同心状に囲むのは、その形状を図3でよりはっきり理解することが可能である円筒状のラッチシェル42である。
【0026】
ラッチシェル42は、その円筒状の表面を6つのアーチ形の弾力的に変形可能なアーム44に分割するスロットを有し、各々は、それの端部の手前で内部に導かれたかかり部46を有する。
【0027】
48で示されるように、弾力のあるアーム44の自由端が面取りされる。
【0028】
ラッチスリーブ42は、駆動モジュールの前端上の解放リング部50によって作用し、その結果、駆動モジュールがシリンジハウジングの後部へねじで留められるので、解放リング部50は、図5の中で示される、ロックする位置からそれらを上げるための弾力のあるアーム44を広げるために面取りされた部分48に接触する。
【0029】
ここで、それらが、図5に示される広げられた位置へ、シリンジホルダー36の肩部52の移動の経路に接しブロックし、ここで、かかり部46が、シリンジホルダー36の動きの経路から離れるように、アームは外側にそらされる。
【0030】
解放リング部50及びラッチスリーブ42の協働は、シリンジハウジング12が駆動モジュール10から離れる場合には、スリーブは、かかり部46がシリンジキャリアー36の動きをブロックする、その緩んだ位置にあることを示す。
【0031】
さらに、使用の後に、駆動モジュール10がシリンジハウジングから抜かれた場合には、かかり部は、それらがラッチするためのロック位置に再び戻り、それがその後ろの位置へ返るので、使用済みシリンジの前方への動きを防ぐ。
【0032】
キャップ16は、内部に導かれるフィンガー部や適切な噛合面(不図示)を有してもよく、それは、初めにシリンジ針をカバーするさや部(不図示)をつかみ、そうでなければ、装置からのキャップの除去が、さらに針からさやを引くようにさや部を係合する。
【0033】
使用時において、駆動モジュールは撃鉄を起こされる。また、キャップはシリンジハウジングの前端から取り除かれる。その後、駆動モジュールはシリンジハウジングの後部へねじで留められる。
【0034】
ねじが切られた噛み合いの終端に向かって、解放リング部50は、溝48に係合し、動作のため、シリンジホルダー36を解放するためにラッチスリーブの腕を広げる。その後、装置は使用者の肌まで差し出される。
【0035】
ボタン14は発射位置に回転し、プランジャーを発射するために押される。プランジャーは、シリンジの内容物の圧縮不可能な性質により、前方にシリンジ30を駆動して放ち、その結果、針がハウジングの前方端を越えて突き出る。
【0036】
シリンジは拘束され、スプリング38は完全に圧縮される。また、その後、プランジャーは、1用量を放出するために栓28を前方に駆動する。このステージでは、構成要素は図6に示される構成である。
【0037】
その後、ユーザーは、シリンジハウジング12から駆動モジュール10のネジを抜き、それが図5に示される位置へ戻るように、解放リング50はラッチスリーブとの噛み合いから引き抜かれる。
【0038】
駆動モジュールのネジが抜かれるので、シリンジキャリアーはスプリング38によって後方へ付勢され、部分が分離し、駆動モジュール10が前方のハウジングから引き離される場合には、シリンジキャリアーは、かかり部46を通りすぎてはまり、それがその後方の位置に固定される。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
メインハウジング部と、
針が、前記ハウジング部の前方の部分によって覆われる後方への位置と、1用量の放出のため、針が前記ハウジングに前方に突き出る前方の位置と、の間の動作のために前記ハウジング部の中で搭載されており、針を有するシリンジと、
後方への位置の中で前記シリンジをロックし、前記シリンジの前方への動きを可能にするために解放可能であるロック手段と、
1用量の放出の後に後方の位置へ戻るように、リリースされた前記シリンジをラッチする操作が可能なラッチ手段と、
を有することを特徴とする注射装置。
【請求項2】
前記シリンジは、シリンジホルダー手段の中に保持され、
前記ロック手段及び前記ラッチ手段は、前記シリンジホルダー手段と協働し、前記シリンジをそれぞれロックしラッチすることを特徴とする請求項1に記載の注射装置。
【請求項3】
前記ロック手段及び前記ラッチ手段は、(i)後方の位置から前記シリンジの前方への動きを防ぎ、(ii)前方の位置から後方の位置へ戻る場合に前記シリンジをラッチする、ロック/ラッチ位置と、前記シリンジが前進することを許容するアンロック位置と、の間で移動可能な共通の移動可能なロック/ラッチ部材によって定義される、ことを特徴とする請求項2に記載の注射装置。
【請求項4】
前記ラッチ/ロック部材は、前記ロック/ラッチ位置と前記アンロック位置の間の前記シリンジに対してほぼ横方向に移動可能な少なくとも1つのラッチ部を含むことを特徴とする請求項3に記載の注射装置。
【請求項5】
前記各ラッチ部は、前記ロック/ラッチ位置と前記アンロック位置の間に、横方向に移動可能なそれぞれのフィンガーで実行されることを特徴とする請求項4に記載の注射装置。
【請求項6】
前記複数のラッチ部は、ほぼ円筒状の弾力的に拡張可能なロックスリーブのアーチ形の壁部分上に備わることを特徴とする請求項5に記載の注射装置。
【請求項7】
前記ロックスリーブは、軸の噛み合いによって解放可能であり、解放リング部によって壁部分を移動することを特徴とする請求項6に記載の注射装置。
【請求項8】
前記ハウジング部の後端との解放可能な噛み合いのための前端を有するドライバー・ハウジングに配置されたドライバー機構をさらに含み、
前記ロック手段及び前記ラッチ手段は、駆動ハウジングと前記メインハウジング部の間の噛み合いの所定の範囲でリリースされることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の注射装置。
【請求項9】
前記メインハウジング部及び前記駆動ハウジング部は、ねじ状に噛み合うことが可能であり、駆動部はロックスリーブの係合のために解放リング部を有することを特徴とする請求項8に記載の注射装置。
【請求項10】
メインハウジング部と、
針を有するシリンジと、を含み、
前記シリンジは、シリンジホルダー手段による動作のために前記ハウジング中で搭載されており、
前記シリンジホルダー手段は、前記シリンジと前記ホルダーの相対的な軸方向の動きを防ぎ制限するために前記シリンジを係合する移動止め手段を含むことを特徴とする注射装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2010−535564(P2010−535564A)
【公表日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−519524(P2010−519524)
【出願日】平成20年8月11日(2008.8.11)
【国際出願番号】PCT/GB2008/002741
【国際公開番号】WO2009/022132
【国際公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【出願人】(510036366)オーウェン マンフォード リミテッド (2)
【Fターム(参考)】