説明

注文受付装置およびプログラム

【課題】操作者にとって非常に操作性がよく、使い勝手のよい注文受付装置およびプログラムを提供する。
【解決手段】注文可能なメニュー名が少なくとも表示されており操作を受け付けるメニューボタンD12aが操作されるたびに、操作されたメニューボタンD12aに対応付けられた商品の注文数のカウントが加算され、加算された注文数のカウントが視認可能な態様でメニューボタンD12aに表示される。さらに、操作されたメニューボタンD12aに対応付けられた部門ボタンD11aに注文数のカウントが加算され、加算された注文数のカウントが視認可能な態様で部門ボタンD11aに表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明の実施形態は、レストランなどの飲食店に設置され、お客様の案内情報やメニューの注文情報などを入力して接客業務を支援するための注文受付装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば、ファミリーレストランや居酒屋などの多くに飲食店では、飲食メニューの注文から会計までを一元的に管理することが可能な注文管理システムが構築されている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1参照に示されているシステムは、代金の会計場所であるレジに設置された電子式キャッシュレジスタまたはPOS(Point Of Sales:販売時点データ管理)端末等の会計装置と、この会計装置から送信された各種情報の管理などを実行するステーションと、会計装置に接続されている注文伝票を印字発行する伝票発行プリンタと、調理指示票を印字出力するキッチンプリンタと、から構成されている。ステーションと、伝票発行機、キッチンプリンタおよび会計装置とは、LAN(Local Area Network)などの通信回線を介して接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−299821号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に示されている会計装置によれば、注文入力画面中のメニュー品名欄の各メニューボタンに対するタッチによって、注文の入力を行うようにしている。
【0006】
そして、同一品名の複数個の注文についてメニューボタンを複数回連続してタッチするような場合、操作者は、タッチ回数が注文数に達したか否かの確認は、注文入力画面近傍に表示される注文リストをチェックすることになる。
【0007】
しかしながら、タッチ回数が注文数に達したか否かの確認のために、操作者が注文入力画面の近傍に表示されている注文リストをチェックする行為は、操作者にとって非常に操作性が悪く、負担となっている。
【0008】
この発明の実施形態は、操作者にとって非常に操作性がよく、使い勝手のよい注文受付装置およびプログラムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この実施形態の注文受付装置は、商品名が表示された商品タグを商品毎に備えるとともに、分類名が表示された分類タグを分類毎に備え、前記分類タグから当該分類タグを選択する分類選択手段と、この分類選択手段により選択された当該分類タグに対応付けられた分類毎の前記商品タグを表示する商品タグ表示手段と、この商品タグ表示手段により表示された当該商品タグが操作される度に、操作された当該商品タグに対応する商品の注文数のカウントを加算する注文数加算手段と、この注文数加算手段による注文数のカウントを当該商品タグに表示する注文数表示手段と、前記商品タグ表示手段により表示された当該商品タグが操作される度に、操作された当該商品タグに対応する当該分類タグの注文数のカウントを加算する分類数加算手段と、この分類数加算手段による注文数のカウントを当該分類タグに表示する分類数表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施形態に係る接客支援システムの全体構成を概略的に示すシステム構成図。
【図2】実施形態に係る情報端末の要部構成を示すブロック図。
【図3】実施形態に係るステーションの要部構成を示すブロック図。
【図4】実施形態に係る部門ファイルのファイル構造の一例を示す模式図。
【図5】実施形態に係るPLUファイルのファイル構造の一例を示す模式図。
【図6】実施形態に係る情報端末の機能構成の一例を示すブロック図。
【図7】実施形態に係る注文入力画面の一例を示す正面図。
【図8】実施形態に係るメニューボタンの表示構成を概略的に示す模式図。
【図9】実施形態に係る注文処理のステップの一例を示フローチャート。
【図10】実施形態に係る注文入力画面の一例を示す正面図。
【図11】実施形態に係る注文入力画面の一例を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、この一実施形態について図面を参照して説明する。
【0012】
なお、この実施形態は、来店したお客様を接客フロアに設置されているテーブルへ案内し、注文を受け付け給仕(配膳)するという接客のすべての流れの中で、そのような接客業務を支援する接客支援システムの情報端末を注文受付装置として適用した場合について説明する。
【0013】
図1は、この実施形態に係る接客支援システムの全体構成を概略的に示すシステム構成図である。
【0014】
図1に例示する接客支援システム101は、接客フロアおよびチェックアウトカウンタに設置されている情報端末102、キッチンに設置されているキッチンプリンタ103、そして、店舗のバックヤードなどに設置され接客支援システム101の全体を制御するサーバとしてのステーション105などを備えている。
【0015】
情報端末102は、接客フロアに設置されているものであっても、チェックアウトカウンタに設置されているものであっても、その基本的な構造および機能は変わらない。相違するのは、その使用態様である。つまり、接客フロアに設置されている情報端末102は、お客様の案内業務、注文の受付業務および給仕(配膳)業務という各業務を支援するのに対して、チェックアウトカウンタに設置されている情報端末102は、それらの業務に加えて会計業務をも支援する。
【0016】
そして、チェックアウトカウンタに設置されている情報端末102は、いわゆるPOS端末としても機能する。このようなことから、情報端末102は、接客フロアに設置されているものであってもチェックアウトカウンタに設置されているものであっても、共にレシートや伝票発行用のプリンタ106が接続されている。さらに、チェックアウトカウンタに設置されている情報端末102は、プリンタ106に加えて客面表示器107も接続されている。
【0017】
情報端末102は、本体部108の上面に表示デバイスとしての液晶ディスプレイ109が載置されて構成されている。
【0018】
液晶ディスプレイ109には、その表示面の上に入力デバイスとしてタッチパネル110が積層配置されている。
【0019】
プリンタ106は、情報端末102に近傍に隣接設置されている。たとえば、USBなどのインターフェースを介して情報端末102に接続されている。
【0020】
客面表示器107は、一例として液晶ディスプレイであり、情報端末102の本体部108の上面に載置して設置されている。客面表示器107も、プリンタ106と同様に、USBなどのインターフェースを介して情報端末102に接続されている。
【0021】
キッチンプリンタ103は、図1に例示するように、その上面が操作表示面111となっている。この操作表示面111に、キーボード112や表示器113が配置されている。キッチンプリンタ103は、たとえば、図示しないサーマルプリンタを内蔵しており、キッチンで作業する調理人のための図示しない調理指示伝票を印字発行する。この調理指示伝票は、正面に配置された伝票発行口114から発行される。
【0022】
ステーション105は、図1に例示するように、小型の液晶ディスプレイ116およびキーボード117を備えている。そして、各情報端末102から送信された各種の情報の管理などを実行する。
【0023】
以上、概略説明した情報端末102、キッチンプリンタ103およびステーション105は、LANを介して互いにデータの送受信自在に接続されている。
【0024】
そして、情報端末102は、お客様をテーブルに案内する案内情報やメニューオーダーについての注文情報の入力が可能である。入力された注文情報はLANを介してステーション105に送信され、ステーション105からさらにLANを介してキッチンプリンタ103へ送信される。
【0025】
キッチンプリンタ103は、受信した注文情報に応じた内容の伝票を印字発行する。キッチンプリンタ103が印字発行する伝票は、前述したように、注文されたメニュー品目をキッチンの調理人に指示するための調理伝票である。POS端末として機能する情報端末102は、会計処理を実行する。
【0026】
図2は、情報端末102の電気的接続の要部構成を示すブロック図である。
【0027】
図2に例示するように、情報端末102には、マイクロコンピュータ201が備えられている。このマイクロコンピュータ201が各部を駆動制御する。
【0028】
このマイクロコンピュータ201は、各部を制御するCPU(Central Processing Unit)202に、バスライン203を介して制御プログラムなどの固定的情報を予め記憶するROM(Read Only Memory)204と、各種情報を書き換え自在に記憶してワークエリア等として機能するRAM(Random Access Memory)23と、を接続して構成されている。
【0029】
したがって、マイクロコンピュータ201は、情報処理を実行する情報処理手段を構成する。
【0030】
マイクロコンピュータ201には、バスライン203を介して、タッチパネルコントローラ206、表示コントローラ207、HDD208、インターフェース209および通信インターフェース210が接続されている。
【0031】
タッチパネルコントローラ206は、タッチパネル110からの入力信号をマイクロコンピュータ201に取り込む。
【0032】
表示コントローラ207は、画像データに基づいて液晶ディスプレイ109を駆動制御し、画像データに応じた画像を液晶ディスプレイ109に表示させる。
【0033】
インターフェース209は、プリンタ106や客面表示器107をマイクロコンピュータ201に接続させるためのインターフェースである。前述したように、USBなどによって構成されている。
【0034】
通信インターフェース210は、マイクロコンピュータ201がLANを介して他の機器とデータ通信可能にするためのインターフェースである。
【0035】
HDD208には、OS、コンピュータプログラム、各種ファイルなどがインストールされている。CPU202は、コピーされたOSおよびコンピュータプログラムに従って処理を実行する。
【0036】
図3は、ステーション105の電気的接続する要部構成を示すブロック図である。
【0037】
ステーション105には、マイクロコンピュータ301が備えられている。このマイクロコンピュータ301が各部を駆動制御する。
【0038】
マイクロコンピュータ301は、各部を制御するCPU302に、バスライン303を介して制御プログラムなどの固定的情報を予め記憶するROM304と、各種情報を書き換え自在に記憶してワークエリアなどとして機能するRAM305と、が接続して構成されている。したがって、マイクロコンピュータ301は、情報処理を実行する情報処理手段を構成する。
【0039】
マイクロコンピュータ301には、バスライン303を介して、表示・キーボードコントローラ306とHDD307と通信インターフェース308とが接続されている。
【0040】
表示・キーボードコントローラ306は、画像データに基づいて液晶ディスプレイ116を駆動制御することで当該画像データに応じた画像を液晶ディスプレイ116に表示させ、また、キーボード117からの入力信号をマイクロコンピュータ301に取り込む。
【0041】
通信インターフェース308は、マイクロコンピュータ301をLAN経由で他の機器とデータ通信可能にするためのインターフェースである。
【0042】
HDD307には、OS、コンピュータプログラム、各種ファイルなどがインストールされている。これらのOS、コンピュータプログラム、各種ファイルなどは、ステーション105の起動時にその全部または一部がRAM305にコピーされてCPU302にアクセスされる。CPU302は、コピーされたOSおよびコンピュータプログラムにしたがって処理を実行する。
【0043】
図4は、情報端末102およびステーション105がアクセス可能な部門ファイル401のファイル構造を示す模式図である。
【0044】
部門ファイル401は、個々の情報端末102のHDD208とステーション105のHDD303にインストールされている。
【0045】
部門ファイル401は、部門を特定する2桁の部門番号401aに対応させて、部門401b、タグ位置401c、および備考401dを登録している。
【0046】
部門番号401aは、一例として、
01:ドリンク
02:デザート
03:和膳
04:和洋食
05:丼もの
06:鍋もの
07:うどん・そば
08:一品料理
09:健菜とサラダ
という部門を登録している。
【0047】
部門401bには、部門の部門名が登録されている。タグ位置401cには、部門タグ欄D11(図7参照)において部門名を表示する部門ボタンD11aの配置が登録されている。タグ位置401cには、部門ボタンD11aの位置を示す行および列の配置として登録されている。備考401dには、たとえば、情報管理用にさまざまな情報をテキストで書き込める欄である。
【0048】
なお、部門ボタンD11aは、分類タグとして機能する。
【0049】
図5は、情報端末102およびステーション105がアクセス可能なPLUファイル402のファイル構造を示す模式図である。
【0050】
PLUファイル402は、個々の情報端末102のHDD208とステーション105のHDD307とにインストールされている。
【0051】
PLUファイル402は、メニュー名を特定するコード402aに対応させて、部門402b、画像リンク402c、メニュー名402d、単価402e、割付402fを登録している。
【0052】
部門402bは、部門ファイル401中の部門番号401aを表している。画像リンク402cは、メニュー品名欄D12(図7参照)にメニューボタンD12aに表示される画像データに対するリンクを定義している。これらの画像データは、個々の情報端末102のHDD208とステーション105のHDD307とにインストールされている。
【0053】
なお、メニューボタンD12aは、商品タグとして機能する。
【0054】
メニュー名402dには、メニュー名のテキストが登録されている。また、単価402eには、メニュー名の単価のレコードが登録されている。割付402fには、メニュー名のメニュー品名欄D12(図7参照)におけるメニューボタンD12aの割付位置が登録されている。
【0055】
たとえば、図4および図5を参照するとわかるように、メニュー品名を特定するコード「0001」は、「ドリンク」という部門の「ブレンドコーヒー」を定義している。そして、「¥350」という単価を設定している。
【0056】
コード「0002」は、「ドリンク」という部門の「アイスコーヒー」を定義している。そして、「¥350」という単価を設定している。
【0057】
次に、情報端末102のHDD208にインストールされたOSおよびコンピュータプログラムによりマイクロコンピュータ201が実行する処理のうち、この実施形態の情報端末102が有している特徴的な処理について説明する。
【0058】
この実施形態にかかる情報端末102で実行されるコンピュータプログラムは、図6に示すような各部(分類選択手段10、商品タグ表示手段20、商品選択手段30、注文数加算手段40、注文数表示手段50、分類数加算手段60、分類数表示手段70、注文リスト表示手段80、カウントクリア手段90、減算手段100)を含むモジュール構成となっている。
【0059】
そして、実際のハードウエアとしてはマイクロコンピュータ201のCPU202がHDD208からコンピュータプログラムを読み出して実行することにより前記各部がRAM205上にロードされ、分類選択手段10、商品タグ表示手段20、商品選択手段30、注文数加算手段40、注文数表示手段50、分類数加算手段60、分類数表示手段70、注文リスト表示手段80、カウントクリア手段90、減算手段100がRAM205上に生成されるようになっている。
【0060】
情報端末102のマイクロコンピュータ201のCPU202は、HDD208にインストールされたOSおよびコンピュータプログラムにより図7に示すような注文入力画面Dを液晶ディスプレイ109に表示する。
【0061】
図7は、注文入力画面Dを例示的に示す正面図である。図7に示すように、注文入力画面Dには、部門タグD11、メニュー品名欄D12、注文リストD13、業務指定キーD14、ファンクションキーD15などが表示されている。
【0062】
部門タグD11には、部門ファイル401の部門401bに登録されている部門名のテキストが表示された分類タグとしての部門ボタンD11aがタッチパネル110によってタッチ指定が可能なオブジェクトとして表示されている。
【0063】
メニュー品名欄D12には、初期状態としてPLUファイル402のコード402aに対応して画像リンク402cで定義されているリンク先の画像データとメニュー品名402dに登録されている注文可能な商品名のテキストが表示された商品タグとしてのメニューボタンD12aがタッチパネル110によるタッチ指定が可能なオブジェクトとして表示されている。
【0064】
注文リストD13には、タッチパネル110によって注文入力画面D上でタッチ指定されたメニュー名、注文数および金額(単価×注文数)が一覧表示される。
【0065】
業務指定キーD14には、会計処理の実行に係る「会計」、注文送信の実行に係る「オーダー送信」などの各種の業務の実行を指定するためのキーがタッチパネル110によるタッチ指定が可能なオブジェクトとして表示されている。
【0066】
ファンクションキーD15には、注文数を増やす処理を実行に係る「数量増」、注文数を減らす処理を実行に係る「数量減」などの各種のファンクションの実行を指定するためのキーが、タッチパネル110によるタッチ指定が可能なオブジェクトとして表示されている。
【0067】
このような注文入力画面Dにおいて、メニュー名を入力するに際しては、部門タグD11の「ドリンク」、「デザート」、「和膳」、「和洋食」、「丼もの」、「鍋もの」、「うどん&そば」、「一品料理」、「健菜とサラダ」のうちから所望の部門を選択が可能である。たとえば、部門タグD11のうち、「一品料理」の部門ボタンD11aをタッチ指定した場合には、図7に例示するような「一品料理」についての注文入力画面Dが表示されるようになっている。すなわち、「一品料理」の部門ボタンD11aをタッチ指定した場合、図7に示すように、メニュー品名欄D12のメニューボタンD12aに「大根と水菜のサラダ」、「皮つきポテトフライ」、「枝豆」、「冷奴」などのメニュー名が表示される。
【0068】
また、メニュー品名欄D12のメニューボタンD12aは、基本的には4行、5列に設定されている。ただし、通常の2つのボタン領域を1つ分としたメニューボタンD12aも作成可能である。
【0069】
図8は、メニュー品名欄D12のメニューボタンD12aの表示構成を概略的に示す模式図である。
【0070】
図8に例示するように、注文入力画面DのメニューボタンD12aは、商品としてのメニュー名の外観を表示する画像データが設定された画像データレイヤと、その商品の商品名としてメニュー名を表示する品名データが設定された品名データレイヤと、注文数を表示する注文数データが設定される注文数レイヤとの3層構成とからなっている。
【0071】
そして、画像データレイヤと、品名データレイヤと、注文数を表示する注文数データが設定されていない注文数レイヤとを重畳させることにより実現されている。
【0072】
また、注文入力画面Dの部門タグD11の分類タグとして機能する部門ボタンD11aの表示構成は(図示せず)、図8に例示されているメニューボタンD12aの表示構成と同様に構成されている。
【0073】
次に、前述したような注文入力画面Dを介した注文処理について説明する。
【0074】
図9は、注文処理の流れを示すフローチャートである。
【0075】
図9に例示するように、情報端末102のマイクロコンピュータ201は、注文処理を行う場合、図7に例示するような注文入力画面Dにおいて、メニュー名を入力するに際して、まず、部門タグD11における分類タグとしての部門ボタンD11aのいずれか一つがタッチ指定されて部門が選択されたと判定した場合には(ステップST11のYES:分類選択手段10)、注文入力画面Dに選択された部門ボタンD11aに対応付けられたメニュー品名欄D12における商品タグとしてのメニューボタンD12aを表示する(商品タグ表示手段20)。
【0076】
次に、注文入力画面Dのメニュー品名欄D12における商品タグとしてのメニューボタンD12aの何れか一つがタッチされてメニュー名が選択されたと判定した場合(ステップST12のYES:商品選択手段30)、注文入力画面Dのメニュー品名欄D12のメニューボタンD12aに注文されたメニュー名の注文数のカウントを加算して(ステップST13:注文数加算手段40)、注文数のカウントをメニューボタンD12aに視認可能な態様で表示する(ステップST14:注文数表示手段50)。
【0077】
さらに、注文されたメニュー名のメニューボタンD12aにリンクする部門ボタンD11aに注文数のカウントを加算して(ステップST15:分類数加算手段60)、部門ボタンD11aに注文数のカウントを視認可能な態様で表示する(ステップST16:分類数表示手段70)。
【0078】
さらに、注文された注文情報(注文数のカウント、メニュー品名、単価)を注文入力画面Dの注文リストD13に表示する(ステップST17:注文リスト表示手段80)。
【0079】
図10は、注文入力画面Dを例示的に示す正面図である。図10に示す注文入力画面Dのメニュー品名欄D12においては、「大根と水菜のサラダ」のメニューボタンD12aにおける注文数のカウントが「1」、「ポテトフライ」のメニューボタンD12aにおける注文数のカウントが「1」、「若鶏唐揚げ」のメニューボタンD12aにおける注文数のカウントが「2」に表示されている。
【0080】
また、注文入力画面Dの部門タグD11においては、「一品料理」の部門ボタンD11aにおける注文数のカウントが「4」に表示されている。
【0081】
さらに、注文リストD13には、「大根と水菜のサラダ」が1つ、「ポテトフライ」が1つ、「若鶏唐揚げ」が2つ注文された例が示されている。すなわち、業務指定キーD14の「オーダー送信」キーの操作前においては、注文入力画面Dの注文リストD13の注文数と、部門ボタンD11aにおける注文数と、メニューボタンD12aにおける注文数(注文数レイヤに設定されている注文数データ)とが一致している。
【0082】
図9のフローチャートに戻り、以上のようなステップST11〜ST17の処理が繰り返され、業務指定キーD14の「オーダー送信」キーがタッチされて注文送信が指示されたと判定された場合(ステップST18のYES)、図11に示すように、注文入力画面Dの注文リストD13の「大根と水菜のサラダ」、「ポテトフライ」、「若鶏唐揚げ」のステータスを「オーダー済」にするとともに(ステップST19)、注文入力画面Dのメニュー品名欄D12の「大根と水菜のサラダ」、「ポテトフライ」、「若鶏唐揚げ」のメニューボタンD12aにおける注文数(注文数レイヤに設定されている注文数データ)のカウントを初期状態、すなわち、“0”に戻して、注文数の表示を初期状態に戻すとともに、注文入力画面Dの部門タグD11の「一品料理」の部門ボタンD11aにおける注文数(注文数レイヤに設定されている注文数データ)のカウントを初期状態、すなわち、“0”に戻して、注文数の表示を初期状態に戻す(ステップST20:カウントクリア手段90)。
【0083】
このようにカウントクリア手段90が、部門ボタンD11aおよびメニューボタンD12aにおける注文数(注文数レイヤに設定されている注文数データ)のカウントを初期状態、すなわち“0”に戻した場合も、メニューボタンD12aにメニュー品名および部門ボタンD11aに注文数を表示しない。
【0084】
加えて、注文入力画面Dの注文リストD13に表示されている「オーダー済み」のメニュー名、注文数、金額(単価×注文数)などはRAM205のワークエリアにオーダー情報として記憶されており、業務指定キーD14の「オーダー送信」キーのタッチによって注文数等のオーダー情報が確定され、確定されたオーダー情報がLAN経由でステーション105に送信される(ステップST21)。
【0085】
すなわち、業務指定キーD14の「オーダー送信」キーがタッチされた場合、メニューボタンD12a、部門ボタンD11aおよび注文リストD13に表示されている注文数のカウンタは消去されるとともに、注文数を含むオーダー情報が確定される。
【0086】
なお、業務指定キーD14の「オーダー送信」キーの操作前において、注文入力画面Dの注文リストD13の注文数と、メニューボタン12aにおける注文数とについて、ファンクションキーD15の「数量増」キーや「数量減」キー操作によって、注文数のカウントを増加または減少させることができる(減算手段100)。
【0087】
このように、この実施形態によれば、注文可能な商品名が少なくとも表示されており操作者の操作を受け付けるメニューボタンンD12aが操作されるたびに、操作されたメニューボタンD12aに対応付けられた注文数のカウントが加算され、加算された注文数のカウントが視認可能な態様でメニューボタンD12aに表示されるとともに、メニューボタンD12aに対応付けられた分類タグとしての部門ボタンD11aに注文数のカウントが加算され、加算された注文数のカウントが視認可能な態様で部門ボタンD11aに表示されることにより、同一商品名の複数個の注文についてメニューボタン12aを複数回連続して操作するような場合、操作者は、操作回数が注文数に達したか否かの確認を、メニューボタンD12aに表示された注文数のカウンタをチェックすればよいことになる。また、部門ボタンD11aに部門の注文数が表示されるので、各々の部門ボタンD11aをタッチ指定することなく、どの部門ボタンD11aでどれだけの注文数があるかを確認することが可能になる。すなわち、操作者にとって非常に操作性がよく、使い勝手のよい注文受付装置を提供することが可能になる。
【0088】
なお、この発明の実施形態は、そのまま限定されるものではなく、実施の段階ではその趣旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。
【0089】
前記実施形態では、分類タグとしての部門ボタンD11aと商品タグとしてのメニューボタンD12aについて説明をしているが、たとえば、分類タグとして食料品を4つの食品群に分けて、商品タグとして、食品群に対応した材料やカロリーなどを用いることが可能になる。
【0090】
以上説明したように、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜なくみあわせにより種々の発明を形成できる。たとえば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0091】
102…注文受付装置、10…分類選択手段、20…商品タグ表示手段、30…商品選択手段、40…注文数加算手段、50…注文数表示手段、60…分類数加算手段、70…分類数表示手段、80…注文リスト表示手段、90…カウントクリア手段、100…減算手段、D11a…部門ボタン(分類タグ)、D12a…メニューボタン(商品タグ)、D13…注文リスト。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品名が表示された商品タグを商品毎に備えるとともに、分類名が表示された分類タグを分類毎に備えている注文受付装置において、
前記分類タグから当該分類タグを選択する分類選択手段と、
この分類選択手段により選択された当該分類タグに対応付けられた前記商品タグを表示する商品タグ表示手段と、
この商品タグ表示手段により表示された当該商品タグが操作される度に、操作された当該商品タグに対応する当該商品の注文数のカウントを加算する注文数加算手段と、
この注文数加算手段による前記注文数のカウントを当該商品タグに表示する注文数表示手段と、
前記商品タグ表示手段により表示された当該商品タグが操作される度に、操作された当該商品タグに対応する当該分類の注文数のカウントを加算する分類数加算手段と、
この分類数加算手段による前記注文数のカウントを当該分類タグに表示する分類数表示手段と、
を備えている注文受付装置。
【請求項2】
操作された前記商品タグに対応する商品名と前記注文数のカウントを前記注文リストに表示する注文リスト表示手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の注文受付装置。
【請求項3】
前記注文数表示手段は、前記注文数のカウントが初期状態である場合、前記注文数のカウントを前記商品タグに表示しないことを特徴とする請求項1に記載の注文受付装置。
【請求項4】
前記商品タグが操作されることにより受け付けた注文についてのホスト装置に対する送信の実行にかかるオーダー送信キーと、
このオーダー送信キーが操作された場合、前記商品タグに表示されている前記注文数のカウントとともに、前記分類タグに表示されている前記注文数を初期状態に戻すカウントクリア手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の注文受付装置。
【請求項5】
前記オーダー送信キーが操作される前に限り、前記注文数加算手段および前記分類数加算手段による前記各注文数のカウントを減算する減算手段と、
を備えることを特徴とする請求項4に記載の注文受付装置。
【請求項6】
前記オーダー送信キーが操作された場合に、前記商品タグおよび前記分類タグに表示されている前記各注文数のカウントを消去されるとともに、前記各注文数を含むオーダー情報が確定されることを特徴とする請求項4に記載の注文受付装置。
【請求項7】
商品名が表示された商品タグを商品毎に備え、分類名が表示された分類タグを分類毎に備えている注文受付装置を制御するコンピュータを、
前記分類タグから当該分類タグを選択する分類選択手段と、
この分類選択手段により選択された当該分類タグに対応付けられた分類毎の前記商品タグを表示する商品タグ表示手段と、
この商品タグ表示手段により表示された当該商品タグが操作される度に、操作された当該商品タグに対応する当該商品の注文数のカウントを加算する注文数加算手段と、
この注文数加算手段による注文数のカウントを当該商品タグに表示する注文数表示手段と、
前記商品タグ表示手段により表示された当該商品タグが操作される度に、操作された当該商品タグに対応する当該分類の前記注文数のカウントを加算する分類数加算手段と、
この分類数加算手段による前記注文数のカウントを当該分類タグに表示する分類数表示手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2012−3504(P2012−3504A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−137715(P2010−137715)
【出願日】平成22年6月16日(2010.6.16)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】