説明

洋のソースと和のしょうゆを融合させた新型調味料

【課題】 洋のソースと和のしょうゆを混ぜ合わせた新型調味料で、混ぜ合わせた後の分離を抑えること、また、ソースとしょうゆの味のバランスおよび保存性の優れた調味料とする配合比率。
【解決手段】 洋のソースと和のしょうゆは調味料として、製造方法も味も異質のものであるため,今まで混ぜ合わせることはなかった。混ぜ合わせた場合、ソースの種類によっては、分離してしまうため、ソースの選定は比重が類似する野菜、果実を主原料としたウスターソースを使用することとし、洋のソースと和のしょうゆを混ぜ合わせた後の分離を抑えることを可能にした。
また、しょうゆのグルタミン酸のうまみ成分と塩分による保存効果の優れた特性を活かし、しょうゆをベースの調味料にするため、しょうゆの配合比率を55%から75%とすることとした。これにより、ソースの味の強さを抑え、うまみ成分で融合するとともに、混ぜ合わせた後の塩分濃度を10%以上にし、塩分による保存効果で長期の保存を可能にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案の属する技術分野は、化学分野の発酵食品・醸造食品に関するもので、発酵食品・醸造食品の代表的な調味料であるしょうゆをベースに、洋式の料理に使用されるソースと和式の料理に使用されるしょうゆを融合させ、今までにない新型調味料を発明したものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ソースはホワイトソース、ブラウンソース、ベシャメルソース、トマトソース、ウスターソースなど洋式の料理に合わせて使用されている。ペースト状または液状の調味料であるが、固形物を含むものも多く使用されている。代表的なソースはトマト、たまねぎ、セロリなど野菜を醸造酢などで加工した調味料である。しょうゆは大豆と小麦に麹菌を使用して発酵させ、醸造した調味料である。最近しょうゆは海外でも多く使用されるようになってきているが、海外での和式の料理ブームによるもので、ソースは洋式の料理、しょうゆは和式の料理に使用するように古くからすみ分けされている。したがって、調味料としては製造方法も味も異質のもので、かけ間違えた時は、せっかくの料理の味を損なう結果となる。しかし、日本での洋式の料理の普及が進み、洋式と和式の両方の料理に献立されるものも出てきており、その場合は個人の今までの嗜好で選択される。ただし、洋式の料理にも対応し、和式の料理にも対応するソースとしょうゆを混ぜ合わせた調味料は今までに存在していない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
背景技術で述べたように、ソースとしょうゆは調味料としては製造方法も味も異質のものであるため,今まで混ぜ合わせることはなかったが、混ぜ合わせた場合、ソースの種類によっては、比重等が異なるため分離してしまい、食卓で調味料さしなどで使用する調味料としては問題点を有していた。
【0004】
また、しょうゆはグルタミン酸のうまみ成分と塩分による保存効果の優れた調味料である。ソースはトマト、たまねぎ、セロリなど野菜を醸造酢などで加工したものであり、味が強く、また保存料を添加しないと長期の保存は難しい調味料である。したがって、ソースとしょうゆを混ぜ合わせた場合、ソースの味の強さが全面にでるため、しょうゆの存在感が薄れること、更に保存料を添加しないと長期の保存は難しい問題点を有していた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明におけるソースの選定は、比重が類似する野菜、果実を主原料としたウスターソースを使用することとし、洋のソースと和のしょうゆを混ぜ合わせた後の分離を抑えることを可能にしたものである。
【0006】
そして、上記目的を達成するために、しょうゆのグルタミン酸のうまみ成分と塩分による保存効果の優れた特性を活かし、しょうゆをベースの調味料にするため、しょうゆの配合比率を55%から75%とすることとした。これにより、ソースの味の強さを抑え、うまみ成分で融合するとともに、混ぜ合わせた後の塩分濃度を10%以上にすることとし、塩分による保存効果で長期の保存を可能にしたものである。
【0007】
また、ソースの味の強さおよびしょうゆのうまみ成分が融合する、特別な配合比率で混ぜ合わせた新型調味料は、洋式および和式の料理に登場する「目玉焼き」、「ハム・ソーセージ」、「キャベツ」などにかけると最適な味を可能としたものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、上述の通り構成されているので、次に記載する効果を奏する。
【0009】
特許請求の範囲における請求項1の洋のソースと和のしょうゆを混ぜ合わせた、新型調味料であり、本発明における配合するソースの選定は、混ぜ合わせた後の分離を抑えるため、比重が類似する野菜、果実を主原料としたウスターソースを使用することを特徴とする調味料である。
この洋のソースと和のしょうゆを混ぜ合わせた、新型調味料では、確認した賞味期限の1.5年を経過しても分離しないものとなっている。
【0010】
特許請求の範囲における請求項2の洋のソースと和のしょうゆの配合比率は、それぞれの味のバランスおよび調味料の保存性から、しょうゆをベースの調味料にする必要があり、しょうゆの配合比率を55%から75%とし、混ぜ合わせた後の塩分濃度を10%以上とする調味料である。
この洋のソースと和のしょうゆを混ぜ合わせた、新型調味料では、確認した賞味期限の1.5年を経過しても、ソースの味の強さを抑え、しょうゆのうまみ成分で融合した和洋融合の味を確保し、塩分による保存効果で長期の保存を可能にしたものとなっている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洋のソースと和のしょうゆを混ぜ合わせた、新型調味料であり、本発明における配合するソースの選定は、混ぜ合わせた後の分離を抑えるため、比重が類似する野菜、果実を主原料としたウスターソースを使用することを特徴とする調味料。
【請求項2】
洋のソースと和のしょうゆの配合比率は、それぞれの味のバランスおよび調味料の保存性から、しょうゆをベースの調味料にする必要があり、しょうゆの配合比率を55%から75%とし、混ぜ合わせた後の塩分濃度を10%以上とする調味料。

【公開番号】特開2012−80862(P2012−80862A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−242770(P2010−242770)
【出願日】平成22年10月12日(2010.10.12)
【出願人】(502026850)有限会社ステンレスジーネット (1)
【Fターム(参考)】