説明

洗浄具

【課題】使い勝手がよく、かつ、経済的にも有利な洗浄具を提供する。
【解決手段】洗浄具10は、スポンジ状材料によって形成された洗浄具本体20と、この洗浄具本体20に装着される、多数のブラシ毛42の先端が略同一平面上に位置するように植設された面状ブラシ部材40と、洗浄具本体20に装着される、多数のブラシ毛52が円柱を形成するように棒状体51に植設された棒状ブラシ部材50と、洗浄具本体20に着脱可能に被覆される網バッグ30とを備えている。網バッグ30は、面状ブラシ部材40を洗浄具本体20に対し着脱可能に装着するための面状ブラシ装着構造として機能するとともに、面状ブラシ部材40の係合環412は、棒状ブラシ部材50を洗浄具本体20に対して着脱可能に装着するための棒状ブラシ装着構造として機能する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食器や調理器具等の被洗浄物を洗浄するに際し使用される洗浄具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に記載されているような、食器や調理器具等の被洗浄物を洗浄する際に使用される洗浄具としてのブラシ付きのスポンジタワシが知られている。このスポンジタワシは、手頃な大きさに裁寸された直方体状のスポンジと、このスポンジの一端面に一体的に植設された多数本のブラシ毛とを備えて構成されている。スポンジの一端面には、切れ目または凹溝が設けられ、これら切れ目または凹溝にブラシの根本部分を埋め込んだ状態で接着したり逢着したりすることによってブラシがスポンジに一体的に取り付けられている。
【0003】
このようなブラシ付きのスポンジタワシによれば、当該ブラシにより被洗浄物の凹所などの汚れを落とすことが可能であり、被洗浄物を細部に亘って洗浄処理する上で有効である。
【特許文献1】特開平1−185234号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のブラシ毛がスポンジに一体的に植設されているスポンジタワシにおいては、特にブラシが必要ではない被洗浄物を洗浄するとき、スポンジに固着されたブラシが邪魔になって逆に迅速な洗浄処理を行い得なくなる場合があるという問題点を有している。
【0005】
また、スポンジが使用可能状態であるのにブラシが破損したような場合や、その逆である場合であっても、スポンジタワシを新品と交換しなければならなくなり、経済的に不利である。
【0006】
本発明は、上記のような状況に鑑みなされたものであって、使い勝手がよく、かつ、経済的にも有利な洗浄具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の局面に係る洗浄具は、スポンジ状材料によって形成された洗浄具本体と、前記洗浄具本体に装着され、その先端が略同一平面上に位置するように多数のブラシ毛が植設された面状ブラシ部材と、前記洗浄具本体に装着され、多数のブラシ毛が円柱を形成するように植設された棒状ブラシ部材と、前記洗浄具本体に着脱可能に被覆される網バッグと、前記面状ブラシ部材を前記洗浄具本体に着脱可能に装着する面状ブラシ装着構造と、前記棒状ブラシ部材を前記洗浄具本体に着脱可能に装着する棒状ブラシ装着構造と、を備えたことを特徴とする(請求項1)。
【0008】
この洗浄具によれば、スポンジ状材料からなる洗浄具本体で食器や調理器具等の被洗浄物を擦ることにより当該被洗浄物に十分な洗浄処理が施される。また、洗浄具本体には面状ブラシ部材が装着されているため、この面状ブラシ部材によって被洗浄物に形成された凹部や隙間などの洗い難い部分が容易に洗浄される。さらに、洗浄具本体には、棒状ブラシ部材が装着されているため、被洗浄物が瓶等の細口の開口を備えたものであるような場合、当該細口に棒状ブラシ部材を差し入れて瓶等の内部を洗浄することができる。従って、ユーザは洗浄対象によって一々洗浄具を取り替える必要がない。
【0009】
しかも、面状ブラシ部材を洗浄具本体に着脱可能に装着する面状ブラシ装着構造および棒状ブラシ部材を洗浄具本体に着脱可能に装着する棒状ブラシ装着構造が備えられているため、必要に応じて面状ブラシ部材および棒状ブラシ部材のいずれか一方または双方を洗浄具本体に対し容易に着脱することが可能である。これによって洗浄具は、被洗浄物の種類や洗浄の状況に応じて容易に対応し得るものになるとともに、どれかに不具合が生じた場合、全体を新品と取り代えなくてもよく、その分経済的である。
【0010】
また、洗浄具本体は、網バッグによって被覆されているため、洗浄具を少々手荒く使用しても、スポンジ状材料製の洗浄具本体は、当該網バッグに保護されていることによりバラバラに分解するような不都合が生じることはなく、長期間に亘って適正に使用することができ、耐用期間が延長する。また、網バッグを面状ブラシ装着構造および棒状ブラシ装着構造の構成要素として利用することにより、当該各ブラシ装着構造が容易に形成され、かつ、各ブラシが適正に洗浄具本体に装着される。
【0011】
本発明の他の局面に係る洗浄具は、スポンジ状材料によって形成された洗浄具本体と、前記洗浄具本体に装着され、その先端が略同一平面上に位置するように多数のブラシ毛が植設された面状ブラシ部材と、前記洗浄具本体に装着され、多数のブラシ毛が円柱を形成するように植設された棒状ブラシ部材と、前記洗浄具本体の一方の端面に付設されたフェルト材と、前記フェルト材を介して前記面状ブラシ部材を前記洗浄具本体に着脱可能に装着する面状ブラシ装着構造と、前記棒状ブラシ部材を前記洗浄具本体に着脱可能に装着する棒状ブラシ装着構造と、を備えたことを特徴とする(請求項2)。
【0012】
この構成によれば、上記の利点に加えて、フェルト材を面状ブラシ装着構造および棒状ブラシ装着構造の構成要素として利用しているので、網バッグを用いる場合に比べて面状ブラシ装着構造および棒状ブラシ装着構造を簡素化しつつ、各ブラシ部材の洗浄具本体に対する装着状態を良好にすることができる。
【0013】
上記いずれかの構成において、前記面状ブラシ部材は、線状部材で形成された環状体と、該環状体の所定箇所に植設された前記ブラシ毛とを備えることが望ましい(請求項3)。また、前記棒状ブラシ部材は、線状部材で形成された棒状体と、該棒状体の所定箇所に植設された前記ブラシ毛とを備えることが望ましい(請求項4)。
【0014】
これらの構成によれば、線状部材からなる環状体および棒状体にブラシ毛を植設するので、面状ブラシ部材および棒状ブラシ部材を容易に製造することができる。
【0015】
上記構成において、前記線状部材は、複数本の針金を互いに撚り合わせることによって形成された撚り針金からなり、前記ブラシ毛は、撚られた針金間に植設されていることが望ましい(請求項5)。
【0016】
かかる構成によれば、複数の針金間にブラシ毛を挟み込むようにしつつ環状体および棒状体を形成させることにより、面状ブラシ部材および棒状ブラシ部材が容易に製造され、各ブラシ部材の製造コストの低減化に貢献する。
【0017】
上記構成において、前記棒状ブラシ部材装着構造は、前記環状体に設けられた係合部と、前記棒状ブラシ部材の端部に設けられ前記係合部に係止されるフック部材とを含むことが望ましい(請求項6)。
【0018】
この構成によれば、棒状ブラシ部材の端部のフック部材を環状体の係合部に係合させるという簡単な操作で、当該棒状ブラシ部材は洗浄具本体に容易に装着される。一方、この係合を解除することで棒状ブラシ部材が洗浄具本体から取り外される。従って、棒状ブラシ部材の洗浄具本体に対する着脱操作が容易になる。
【0019】
上記いずれかの構成において、前記面状ブラシ装着構造は、前記網バッグまたは前記フェルト材に、前記面状ブラシ部材を前記ブラシ毛が外方に向く状態で支持させる構造を含むことが望ましい(請求項7)。
【0020】
この構成によれば、網バックおよびフェルト材を面状ブラシ装着構造の構成要素とすることで(すなわち、網バックおよびフェルト材を介して面状ブラシ部材を洗浄具本体に装着することで)、面状ブラシ部材をスポンジ状材料に直接装着する場合に比較し、その洗浄具本体に対する装着状態が安定化する。
【0021】
上記構成において、前記面状ブラシ装着構造は、第1面ファスナー片と、該第1面ファスナー片と接合可能な第2面ファスナー片とを含み、前記第1面ファスナー片は前記面状ブラシ部材に、前記第2面ファスナー片は前記網バッグまたは前記フェルト材にそれぞれ付設されていることが望ましい(請求項8)。
【0022】
この構成によれば、第1面ファスナー片を第2面ファスナー片に押し付けることにより両者が互いに接合することで面状ブラシ部材が洗浄具本体に装着されるとともに、第1面ファスナー片を第2面ファスナー片から引き剥がすことによって面状ブラシ部材が洗浄具本体から取り外される。従って、簡単な構造でありながら、面状ブラシ部材の洗浄具本体に対する着脱操作の容易性が確保される。
【0023】
この場合、前記第1面ファスナー片は、前記面状ブラシ部材のブラシ毛を貫通させる孔を有することが望ましい(請求項9)。
【0024】
この構成によれば、ブラシ毛を第1ファスナー片に設けられた孔に通すことにより、当該第1ファスナー片が第2ファスナー片に接合された状態で、第1ファスナー片によって環状体を隠すことができる。これにより、洗浄具の、外観視の見栄えを良くすることができる。
【0025】
また、前記面状ブラシ部材のブラシ毛を貫通させる孔を有し、前記第1面ファスナー片の表面に装着される化粧シートをさらに備えることが望ましい(請求項10)。
【0026】
この構成によれば、ブラシ毛を突出させた状態で、第1面ファスナー片の表面側が化粧シートで覆われるので、洗浄具の見栄えをよくすることができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明に係る洗浄具によれば、洗浄具本体に面状ブラシ部材及び棒状ブラシ部材が装着されているので、ユーザは洗浄対象によって一々洗浄具を取り替える必要がなく、洗浄の作業性を向上させることができる。また、洗浄具本体に含浸された洗剤を面状ブラシ部材及び棒状ブラシ部材に流用できる一方で、これら本体及びブラシ部材を濯ぐ際は水を共用できるので、洗剤や水の節約になる。さらに、面状ブラシ部材を洗浄具本体に着脱可能に装着する面状ブラシ装着構造と、棒状ブラシ部材を洗浄具本体に着脱可能に装着する棒状ブラシ装着構造がそれぞれ備えられている。このため、必要に応じて面状ブラシ部材および棒状ブラシ部材のいずれか一方および双方を洗浄具本体に対し容易に着脱することが可能であり、これによって洗浄具を被洗浄物の種類や洗浄の状況に応じて容易に対応し得るものにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
最初に、洗浄具本体20に対しブラシ部材40,50を着脱自在に装着するためのブラシ装着構造の構成要素として網バッグ30が使用されることを前提とした洗浄具10(洗浄具10a,10b,10c,10d,10e)について図1〜図7を基に説明する。
【0029】
まず、図1は、本発明に係る洗浄具10の第1実施形態(洗浄具10a)を示す斜視図であり、図1(A)は、分解斜視図、図1(B)は、組み立て斜視図である。第1実施形態に係る洗浄具10aは、発泡性合成樹脂などの人工材料からなるスポンジ状の洗浄具本体20と、この洗浄具本体20に被覆される網バッグ30と、洗浄具本体20の端面21に着脱自在に装着される面状ブラシ部材40と、洗浄具本体20の端面21に着脱自在に装着される棒状ブラシ部材50とを備えた基本構成を有している。
【0030】
洗浄具本体20は、本実施形態においては合成樹脂系の、いわゆる発泡体(プラスチックフォーム)が採用されている。具体的には、例えばポリスチレンフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリプロピレンフォーム、ポリビニルクロライドフォーム、ビスコーススポンジ、ゴムフォーム、EVAフォーム、ABSフォーム、ポリアミドフォーム、アクリルフォーム、ウレタンフォーム、フェノールフォーム、ユリアフォーム、シリコンフォーム、エポキシフォーム等を洗浄具本体20の材料として挙げることができる。洗浄具本体20のサイズは、手に持って洗浄操作し易い所定の立体寸法(例えば縦140mm×横8mm0×厚さ20mm)とされている。
【0031】
網バッグ30は、洗浄具本体20を包むものであり、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルクロライド、ポリスチレン、ポリアミド等の合成樹脂を原料として製造された紐体が、目開き略5mmで編成されることによって形成されている。なお、網目の目開き寸法については任意であり、状況に応じて適宜の目開き寸法が採用される。かかる網バッグ30は、立体寸法が洗浄具本体20の立体寸法と略同一の直方体状に形成されている。
【0032】
このような網バッグ30の一方の側縁面32には、長手方向の略全長に亘って形成された洗浄具本体20を装着するための装着開口321が設けられているとともに、この装着開口321の縁部には面接合ファスナー33が取り付けられている。面接合ファスナー33は、装着開口321の一方の縁部に取り付けられた、先端が鈎状の多数の係着針が植設されてなる第1面ファスナー片331と、この第1面ファスナー片331に対応するように装着開口321の他方の縁部に取り付けられた、係着針が引っ掛かる多数の係着輪が植設されてなる第2面ファスナー片332とから構成されている。第1面ファスナー片331および第2面ファスナー片332は、係着針と係着輪とが互いに対向するように装着開口321に取り付けられている。
【0033】
従って、第1面ファスナー片331と第2面ファスナー片332とが互いに押圧当接されることにより、係止針が係止輪に引っ掛かって両者が接合され、これによって装着開口321が閉止されることになる。装着開口321を開くときは、所定の力で第1面ファスナー片331および第2面ファスナー片332を互いに反対方向に向けて引っ張ればよい。こうすることで係止針が係止輪から外れて各着テープ331,332がそれぞれ離間し、これによって装着開口321が開放される。
【0034】
装着開口321が開放された状態で、当該装着開口321を介して洗浄具本体20が網バッグ30内に挿入され、第1面ファスナー片331と第2面ファスナー片332とが互いに押圧当接されることによって装着開口321が閉止される。
【0035】
以下、図2を基にブラシ部材40,50について説明する。図2は、ブラシ部材40,50を示す拡大斜視図であり、図2(A)は、面状ブラシ部材40の一実施形態を示す斜視図、図2(B)は、棒状ブラシ部材50の一実施形態を示す斜視図である。なお、図2においては、ブラシ毛42,52の太さを誇張して示している。
【0036】
面状ブラシ部材40は、植設された多数のブラシ毛の先端が同一平面上に位置し得るように形状が設定されている。面状ブラシ部材40は、撚り針金を環状に折り曲げて形成された環状体41と、この環状体41に等ピッチで植設されたブラシ毛42とからなっている。環状体41は、本実施形態では2本の針金411が互いに撚られることによって形成されている。ブラシ毛42は、かかる2本の針金411の撚り操作時に、当該2本の針金411間に一塊ずつが挟み込まれる。そして、複数塊が挟み込まれた2本の針金411が細長い環状になるように折り曲げられて両端部が結束され、これによって環状体41とブラシ毛42とからなる面状ブラシ部材40が形成される。
【0037】
環状体41には、その両端部にそれぞれ反対方向に向けて突設された係合環(係合部)412が設けられている。これらの係合環412は、棒状ブラシ部材50に形成された後述のフック部材53を係合させるためのものである。
【0038】
このようにして形成された面状ブラシ部材40は、洗浄具本体20が網バッグ30に挿入される前に予め挿入され、ブラシ毛42が植設されている側が網バッグ30の端面31に内側から押し付けられる。これによって面状ブラシ部材40の各ブラシ毛42の塊は、図1(B)に示すように、網バッグ30の端面31の網目から外部に突出した状態になる。この状態で洗浄具本体20を、装着開口321を介して網バッグ30内に挿入することにより、面状ブラシ部材40は、洗浄具本体20の端面21に押圧されて装着状態が安定する。
【0039】
棒状ブラシ部材50は、真っ直ぐに延びた棒状体51と、この棒状体51に植設されたブラシ毛52と、棒状体51の両端部に形成された一対のフック部材53とを備えている。
【0040】
棒状体51は、2本の針金511が真っ直ぐに延びるように互いに撚られて形成されている。ブラシ毛52は、2本の針金511が互いに撚られるに際し、当該2本の針金511間に螺旋状になるように逐一挟み込まれ、これによって棒状体51を囲むように円柱状に形成されている。
【0041】
フック部材53は、面状ブラシ部材40の環状体41の両端部に形成された係合環412に係合させるためのものであり、棒状体51の各端部が鈎型に折り曲げられることによって形成されている。従って、網バッグ30に挿入されてブラシ毛42が網目から外部に突出された状態の面状ブラシ部材40の係合環412にフック部材53を係合させることにより、棒状ブラシ部材50が、図1(B)に示すように、洗浄具本体20に取り付けられた状態になる。
【0042】
図3は、棒状ブラシ部材50が洗浄具本体20の端面に収納された状態を示す拡大斜視図である。棒状ブラシ部材50を後処理装置20の端面に収納するには、図3に示すように、一方のフック部材53を対応した一方の係合環412へ係合させるとともに、他方のフック部材53を対応した他方の係合環412へ係合させる。こうすることによって、棒状ブラシ部材50は、円柱状に形成されたブラシ毛52が面状ブラシ部材40の2列のブラシ毛42の列間に挟持された状態で洗浄具本体20の端面に収納される。
【0043】
第1実施形態の洗浄具10aにおいては、面状ブラシ部材40を着脱可能に洗浄具本体20へ装着するための面状ブラシ着脱構造は、面状ブラシ部材40のブラシ毛42を通し得る網バッグ30の網目と、この網目を介してブラシ毛42を外部に突出させるように環状体41を網バッグ30内から押圧する洗浄具本体20とから構成されている。また、棒状ブラシ部材50を着脱可能に洗浄具本体20へ装着するための棒状ブラシ着脱構造は、面状ブラシ部材40の環状体41の両端部にそれぞれ形成された係合環412と、棒状ブラシ部材50の棒状体51の両端部にそれぞれ形成されたフック部材53とから構成されている。
【0044】
図4は、第2実施形態に係る洗浄具10bを示す斜視図であり、図4(A)は、分解斜視図、図4(B)は、組み立て斜視図である。第2実施形態の洗浄具10bにおいては、第1実施形態の面状ブラシ部材40と同様に構成された面状ブラシ部材40が、通常の縫製用の糸43によって網バッグ30の端面31に逢着あるいは結着されている。
【0045】
この洗浄具10bにおける面状ブラシ装着構造は、面状ブラシ部材40が逢着された網バッグ30と、面状ブラシ部材40を網バッグ30に逢着するために用いられた糸43とによって構成されている。洗浄具10bのその他の構成については、図1に示す第1実施形態の洗浄具10aと同様である。
【0046】
第2実施形態に係る洗浄具10bによれば、網バッグ30を洗浄具本体20に被せるだけで面状ブラシ部材40を洗浄具本体20に装着された状態にすることができるとともに、網バッグ30を洗浄具本体20から外すことによって面状ブラシ部材40を洗浄具本体20から取り外すことができる。このため、面状ブラシ部材40の洗浄具本体20への着脱操作を極めて容易に行うことができ、面状ブラシ部材40の洗浄具本体20に対する着脱操作の作業性を大幅に向上させることができる。
【0047】
図5は、第3実施形態に係る洗浄具10cを示す斜視図であり、図5(A)は、分解斜視図、図5(B)は、組み立て斜視図である。第3実施形態に係る洗浄具10cにおいては、面状ブラシ部材40を洗浄具本体20に装着するために面接合ファスナー(面状ブラシ装着構造)60が採用されているが、その他の構成については、第1実施形態の洗浄具10aと同様である。
【0048】
面接合ファスナー60は、いわゆるマジックテープ(登録商標)であって、図5(A)に示すように、網バッグ30の端面31に逢着または結着された第2面ファスナー片62と、この第2面ファスナー片62に係着される第1面ファスナー片61とからなる。第1面ファスナー片61には、その第2面ファスナー片62に対する対向面に先端が鈎型になった多数の係着針611が植設されている一方、第2面ファスナー片62には、その第1面ファスナー片61に対する対向面にリング状になった多数の係着輪621が植設されている。第1面ファスナー片61の係着針611が植設された面を、第2面ファスナー片62の係着輪621が植設された面に押し当てることにより、係着針611が係着輪621に係着し、これによって第1および第2面ファスナー片61,62が互いに接合される。
【0049】
第1面ファスナー片61における面状ブラシ部材40の各ブラシ毛42に対応した位置には、当該各ブラシ毛42を挿通させるための複数の挿通孔612が穿設されている。第1面ファスナー片61の係着針611が植設されている面側から各ブラシ毛42を対応した挿通孔612へそれぞれ挿通させた状態で、当該第1面ファスナー片61を第2面ファスナー片62に押し付けることにより、各係着針611が各係着輪621に係合される。これによって面状ブラシ部材40の環状体41が、図5(B)に示すように、第1面ファスナー片61および第2面ファスナー片62によって挟持された状態になる。
【0050】
面状ブラシ部材40が面接合ファスナー60に保持されることにより、面状ブラシ部材40のブラシ毛42が第1面ファスナー片61の挿通孔612から外部に突出した状態になるため、この部分で被洗浄物を清拭しながら洗浄することができる。面状ブラシ部材40を取り外すときは、第1面ファスナー片61を引っ張って第2面ファスナー片62から引き剥がせばよい。なお、環状体41の各係合環412を通すために、面接合ファスナー60の内の第1面ファスナー片61の両側部に装着孔601がそれぞれ穿設されている。
【0051】
このように構成された洗浄具10cにおいて、環状体41を挟持し得る面接合ファスナー60が面状ブラシ装着構造であり、面接合ファスナー60に穿設された装着孔601が棒状ブラシ装着構造である。
【0052】
第3実施形態に係る洗浄具10cによれば、面状ブラシ部材40が第1および第2面ファスナー片61,62からなる面接合ファスナー60に挟持されるため、面状ブラシ部材40の面接合ファスナー60および網バッグ30を介した洗浄具本体20に対する着脱操作の作業性を大幅に向上させることができる。
【0053】
図6は、第4実施形態に係る洗浄具10dを示す斜視図であり、図6(A)は、分解斜視図、図6(B)は、組み立て斜視図である。洗浄具10dは、第3実施形態の洗浄具10cの変形例と言うべきものであり、面状ブラシ装着構造としての面接合ファスナー60aが、挿通孔612の穿設されていない第1面ファスナー片61aと、第3実施形態のものと同様の第2面ファスナー片62とからなっている。そして、面状ブラシ部材40は、第1面ファスナー片61aの表面側(図6における左側)に逢着されている。第4実施形態に係る洗浄具10dのその他の構成は、第3実施形態のものと同様である。
【0054】
この洗浄具10dにおいて、面状ブラシ部材40の洗浄具本体20に対する着脱操作は、第1面ファスナー片61aを第2面ファスナー片62に対して着脱することにより行われる。
【0055】
第4実施形態の洗浄具10dによれば、第3実施形態の洗浄具10cと比較して、面状ブラシ部材40のブラシ毛42を一々第1面ファスナー片61の挿通孔612(図5)に通す必要がないため、その分、面状ブラシ部材40の面接合ファスナー60aに対する着脱操作の作業性を向上させることができ、製造コストの低減化に貢献することができる。
【0056】
図7は、第5実施形態に係る洗浄具10eを示す斜視図であり、図7(A)は、分解斜視図、図7(B)は、組み立て斜視図である。第5実施形態に係る洗浄具10eは、第4実施形態の洗浄具10dの変形例と言うべきものであり、第1面ファスナー片61aの表面側(図7(A)における左側)にフェルト製の化粧シート63が取り付けられている。この化粧シート63には、面状ブラシ部材40の各ブラシ毛42に対応した位置に挿通孔631が穿設されているとともに、面接合ファスナー60aの装着孔601に対応した位置に環状体41の係合環412を通すための装着孔632が穿設されている。
【0057】
そして、前記各挿通孔631に対応したブラシ毛42を差し込んでいくことにより、図7(B)に示すように、第1面ファスナー片61aの表面側がフェルト製の化粧シート63によって覆われた状態になる。なお、化粧シート63と第1面ファスナー片61aとの間には図略の両面テープが介在され、これによって化粧シート63が第1面ファスナー片61aから剥がれることがないようになされている。第5実施形態の洗浄具10eのその他の構成は、先の第4実施形態の洗浄具10dと同様である。
【0058】
第5実施形態の洗浄具10dによれば、第1面ファスナー片61aの表面側に設けられた面状ブラシ部材40の環状体41が化粧シート63によって覆われることにより、洗浄具10eの見栄えをよくすることができる。
【0059】
次に、洗浄具本体20に対し面状ブラシ部材40を着脱自在に装着するための面状ブラシ装着構造の構成要素として、網バッグ30に代えてフェルト材70を使用することを前提とした第6〜第8実施形態に係る洗浄具10(洗浄具10f,10g,10h)について図8〜図10を基に説明する。
【0060】
図8は、第6実施形態に係る洗浄具10eを示す斜視図であり、図8(A)は、分解斜視図、図8(B)は、組み立て斜視図である。第6実施形態に係る洗浄具10fは、洗浄具本体20、面状ブラシ部材40、棒状ブラシ部材50および面接合ファスナー60を備えて構成されている点については図5に示す第3実施形態の洗浄具10cと同様であるが、面状ブラシ装着構造として第3実施形態で採用されている網バッグ30に代えてフェルト材70が採用されている点で第3実施形態のものと相違している。
【0061】
フェルト材70は、洗浄具本体20の端面21と、第2面ファスナー片62の裏面との間に接着剤を介して介設されている。フェルト材70が、洗浄具本体20と第2面ファスナー片62との間に介設されるのは以下の理由による。すなわち、合成樹脂製のシート材からなる極めて滑らかな面を備えた第2面ファスナー片62とスポンジ状の洗浄具本体20とは、接着に関し相性が悪く、たとえ接着剤を介しても両者を接合させても良好に接着することができないため、接着に関しこれら双方に対して相性のよいフェルト材70が採用されるのである。
【0062】
第6実施形態に係る洗浄具10fによれば、網バッグ30が採用することなく、第3実施形態の洗浄具10cと同様の作用効果を得ることができる。
【0063】
図9は、第7実施形態に係る洗浄具10gを示す斜視図であり、図9(A)は、分解斜視図、図9(B)は、組み立て斜視図である。第7実施形態に係る洗浄具10gは、洗浄具本体20、面状ブラシ部材40、棒状ブラシ部材50および面接合ファスナー60aを備えて構成されている点については図6に示す第4実施形態の洗浄具10dと同様であるが、第4実施形態で採用されている網バッグ30に代えてフェルト材70が採用されている点については第6実施形態の洗浄具10fと同様である。
【0064】
第7実施形態に係る洗浄具10gによれば、網バッグ30が採用されていないだけで第4実施形態の洗浄具10dと同様の作用効果を得ることができる。
【0065】
図10は、第8実施形態に係る洗浄具10hを示す斜視図であり、図10(A)は、分解斜視図、図10(B)は、組み立て斜視図である。第8実施形態に係る洗浄具10hは、洗浄具本体20、面状ブラシ部材40、棒状ブラシ部材50および面接合ファスナー60aを備えて構成されている点については図7に示す第5実施形態の洗浄具10eと同様であるが、第5実施形態で採用されている網バッグ30に代えてフェルト材70が採用されている点については、第7実施形態の洗浄具10gと同様である。
【0066】
第8実施形態に係る洗浄具10hによれば、網バッグ30が採用されていないだけで第5実施形態の洗浄具10dと同様の作用効果を得ることができる。
【0067】
以上詳述したように、第1〜第5実施形態に係る洗浄具10a,10b,10c,10d,10eは、スポンジ状材料によって形成された洗浄具本体20と、この洗浄具本体20に着脱可能に被覆される網バッグ30と、洗浄具本体20に装着される、多数のブラシ毛42の先端が略同一平面上に位置するように植設された面状ブラシ部材40と、洗浄具本体20に装着される、多数のブラシ毛52が円柱を形成するように棒状体51に植設された棒状ブラシ部材50とを備えている。
【0068】
これら洗浄具10a〜10eによれば、ユーザは、スポンジ状材料からなる洗浄具本体20に洗剤を浸透させ、かつ、水を含ませた状態で当該洗浄具本体20を揉むことにより、その表面で洗剤が泡立った状態になるため、この状態の洗浄具で食器や調理器具等の被洗浄物を擦ることにより当該被洗浄物に洗浄処理を施すことができる。
【0069】
そして、洗浄具本体20は、網バッグ30によって被覆されているため、洗浄具10a〜10eを少々手荒く使用しても、スポンジ状材料製の洗浄具本体20は、当該網バッグ30に保護されていることによりバラバラに分解するような不都合が生じることはなく、長期間に亘って適正に使用することができる。
【0070】
また、洗浄具本体20には、多数のブラシ毛42の先端が略同一平面上に位置するように植設された面状ブラシ部材40が装着されているため、この面状ブラシ部材40によって被洗浄物に形成された凹部や隙間などの洗い難い部分を容易に洗浄することができる。さらに、洗浄具本体20には、多数のブラシ毛が円柱を形成するように植設された棒状ブラシ部材50が装着されているため、この棒状ブラシ部材50によって被洗浄物が瓶等の細口の開口を備えたものである場合、当該細口に棒状ブラシ部材50を差し入れて瓶等の内部を洗浄することができる。
【0071】
面状ブラシ部材40は、複数本を互いに撚り合わせることによって形成された撚り針金を環状に折り曲げて形成する環状体41と、この環状体41の撚られた針金411間に植設されたブラシ毛42とを備えて構成されている。このため、針金411を撚りつつブラシ毛42を植設して環状に形成することで環状体41とブラシ毛42とからなる面状ブラシ部材40が形成される。従って、板体に穿設された多数の孔にブラシ毛42を植設して面状ブラシ部材40を製造する場合に比較して製造が容易であり、面状ブラシ部材40の製造コストの低減化に貢献することができる。
【0072】
棒状ブラシ部材50は、複数本を互いに撚り合わせることによって形成された線状の撚り針金からなる棒状体51と、この棒状体51の撚られた針金511間に植設されたブラシ毛52とを備えて構成されている。このため、所定の棒体の外周面に穿設された多数の孔にブラシ毛52を植設して当該棒状ブラシ部材50を製造する場合に比較して製造が容易であり、棒状ブラシ部材50の製造コストの低減化に貢献することができる。
【0073】
ついで、第6〜第8実施形態に係る洗浄具10f,10g,10hは、前記第1〜第5実施形態に係る洗浄具10a,10b,10c,10d,10eで採用された網バッグ30は使用されず、代わりにフェルト材70が採用されている。具体的には、洗浄具10f,10g,10hは、スポンジ状材料によって形成された洗浄具本体20と、洗浄具本体20に装着される、多数のブラシ毛の先端が略同一平面上に位置するように植設された面状ブラシ部材40と、洗浄具本体20に装着される、多数のブラシ毛が円柱を形成するように植設された棒状ブラシ部材50と、洗浄具本体20の一方の端面に付設されたフェルト材70と、このフェルト材70を介して面状ブラシ部材40を洗浄具本体20に着脱可能に装着する面状ブラシ装着構造とを備えている。なお、棒状ブラシ部材50を洗浄具本体20に着脱可能に装着する棒状ブラシ装着構造については、第1〜第5実施形態に係る洗浄具10a,10b,10c,10d,10eと同様であり、洗浄具本体20の端面21に凹設された端面21によって構成されている。
【0074】
かかる構成によれば、面状ブラシ部材40を洗浄具本体20に取り付けるべくフェルト材70が採用されているため、網バッグ30を用いる場合に比べて面状ブラシ装着構造および棒状ブラシ装着構造を簡素化しつつ、各ブラシ部材の洗浄具本体20に対する装着状態を良好にすることができる。
【0075】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0076】
(1)上記の実施形態においては、撚られた針金で形成された環状体41および棒状体51における針金411,511間にブラシ毛42,52を挟持させることにより面状ブラシ部材40および棒状ブラシ部材50が形成されている例を示した。基礎材として、かかる針金411,511に代えて木製や合成樹脂製の板状体を採用してもよい。
【0077】
(2)図4に示す上記の第2実施形態に係る洗浄具10bにあっては、面状ブラシ部材40を、糸43を用いた縫製処理で網バッグ30に取り付けているが、こうする代わりに接着剤で両者を接合させてもよい。
【0078】
(3)上記の第1〜第5実施形態に係る洗浄具10a,10b,10c,10d,10eにおいては、網バッグ30に設けられた洗浄具本体20を装着するための装着開口321に面接合ファスナー33が付設されている例を示した。この面接合ファスナー33に代えて、ファスナーや釦を採用してもよい。
【0079】
(4)上記の第6〜第8洗浄具10f,10g,10hにおいては、洗浄具本体20の端面21に一旦フェルト材70が貼着され、このフェルト材70に面接合ファスナー60が貼着または粘着されている。こうする代わりに、特にフェルト材70を採用することなく面接合ファスナー60を洗浄具本体20の端面21に直接貼着してもよい。
【0080】
(5)上記実施形態では、洗浄具本体20が直方体(上面視で長方形の形状)のものを例示した。これに代えて、上面視で三角形の形状の部分を含む洗浄具本体としたり、さらにその三角形の頂点部分から内側方向にスリットを形成したりして、被洗浄体の凹所等の洗浄性を向上させるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明の第1実施形態に係る洗浄具を示す斜視図であり、(A)は、分解斜視図、(B)は、組み立て斜視図である。
【図2】ブラシ部材を示す拡大斜視図であり、(A)は、面状ブラシ部材の一実施形態を示す斜視図、(B)は、棒状ブラシ部材の一実施形態を示す斜視図である。
【図3】棒状ブラシ部材が洗浄具本体の端面に収納された状態の拡大斜視図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る洗浄具を示す斜視図であり、(A)は、分解斜視図、(B)は、組み立て斜視図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る洗浄具を示す斜視図であり、(A)は、分解斜視図、(B)は、組み立て斜視図である。
【図6】本発明の第4実施形態に係る洗浄具を示す斜視図であり、(A)は、分解斜視図、(B)は、組み立て斜視図である。
【図7】本発明の第5実施形態に係る洗浄具を示す斜視図であり、(A)は、分解斜視図、(B)は、組み立て斜視図である。
【図8】本発明の第6実施形態に係る洗浄具を示す斜視図であり、(A)は、一部切り欠き分解斜視図、(B)は、組み立て斜視図である。
【図9】本発明の第7実施形態に係る洗浄具を示す斜視図であり、(A)は、分解斜視図、(B)は、組み立て斜視図である。
【図10】本発明の第8実施形態に係る洗浄具を示す斜視図であり、(A)は、分解斜視図、(B)は、組み立て斜視図である。
【符号の説明】
【0082】
10,10a〜10h 洗浄具 20 洗浄具本体
21 端面 30 網バッグ
31 端面 32 側縁面
321 装着開口 33 面接合ファスナー
331 第1面ファスナー片 332 第2面ファスナー片
40 面状ブラシ部材 41 環状体
411 針金 412 係合環(係合部)
42 ブラシ毛 43 糸
50 棒状ブラシ部材 51 棒状体
511 針金 52 ブラシ毛
53 フック部材 60,60a 面接合ファスナー
601 装着孔 61,61a 第1面ファスナー片
611 係着針 612 挿通孔
62 第2面ファスナー片 621 係着輪
63 化粧シート 631 挿通孔
632 装着孔 70 フェルト材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スポンジ状材料によって形成された洗浄具本体と、
前記洗浄具本体に装着され、その先端が略同一平面上に位置するように多数のブラシ毛が植設された面状ブラシ部材と、
前記洗浄具本体に装着され、多数のブラシ毛が円柱を形成するように植設された棒状ブラシ部材と、
前記洗浄具本体に着脱可能に被覆される網バッグと、
前記面状ブラシ部材を前記洗浄具本体に着脱可能に装着する面状ブラシ装着構造と、
前記棒状ブラシ部材を前記洗浄具本体に着脱可能に装着する棒状ブラシ装着構造と、
を備えたことを特徴とする洗浄具。
【請求項2】
スポンジ状材料によって形成された洗浄具本体と、
前記洗浄具本体に装着され、その先端が略同一平面上に位置するように多数のブラシ毛が植設された面状ブラシ部材と、
前記洗浄具本体に装着され、多数のブラシ毛が円柱を形成するように植設された棒状ブラシ部材と、
前記洗浄具本体の一方の端面に付設されたフェルト材と、
前記フェルト材を介して前記面状ブラシ部材を前記洗浄具本体に着脱可能に装着する面状ブラシ装着構造と、
前記棒状ブラシ部材を前記洗浄具本体に着脱可能に装着する棒状ブラシ装着構造と、
を備えたことを特徴とする洗浄具。
【請求項3】
前記面状ブラシ部材は、
線状部材で形成された環状体と、該環状体の所定箇所に植設された前記ブラシ毛とを備えて構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の洗浄具。
【請求項4】
前記棒状ブラシ部材は、
線状部材で形成された棒状体と、該棒状体の所定箇所に植設された前記ブラシ毛とを備えて構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の洗浄具。
【請求項5】
前記線状部材は、
複数本の針金を互いに撚り合わせることによって形成された撚り針金からなり、前記ブラシ毛は、撚られた針金間に植設されていることを特徴とする請求項3または4に記載の洗浄具。
【請求項6】
前記棒状ブラシ部材装着構造は、前記環状体に設けられた係合部と、前記棒状ブラシ部材の端部に設けられ前記係合部に係止されるフック部材とを含むことを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の洗浄具。
【請求項7】
前記面状ブラシ装着構造は、
前記網バッグまたは前記フェルト材に、前記面状ブラシ部材を前記ブラシ毛が外方に向く状態で支持させる構造を含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の洗浄具。
【請求項8】
前記面状ブラシ装着構造は、
第1面ファスナー片と、該第1面ファスナー片と接合可能な第2面ファスナー片とを含み、
前記第1面ファスナー片は前記面状ブラシ部材に、前記第2面ファスナー片は前記網バッグまたは前記フェルト材にそれぞれ付設されていることを特徴とする請求項7記載の洗浄具。
【請求項9】
前記第1面ファスナー片は、前記面状ブラシ部材のブラシ毛を貫通させる孔を有することを特徴とする請求項8記載の洗浄具。
【請求項10】
前記面状ブラシ部材のブラシ毛を貫通させる孔を有し、前記第1面ファスナー片の表面に装着される化粧シートをさらに備えることを特徴とする請求項8記載の洗浄具。



【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2010−17281(P2010−17281A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−178926(P2008−178926)
【出願日】平成20年7月9日(2008.7.9)
【出願人】(000156938)関西電力株式会社 (1,442)
【Fターム(参考)】