説明

洗浄剤組成物及びそれを用いたエアゾール組成物

【課題】洗浄後の乾燥時に結露が発生しにくく、またブレーキダストが付着したホイール内側等を洗浄する場合においても洗浄性に優れ、さらにホイール表面等の塗膜に対する侵食性が低い洗浄剤組成物及びそれを用いたエアゾール組成物を提供することである。
【解決手段】特定のアミド化合物と、アルコールとを含有してなる洗浄剤組成物である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は洗浄剤組成物及びエアゾール組成物に関するものであり、詳細には、家電やOA機器等の洗浄、各種車両のブレーキ装置等の洗浄、各種製品製造時の脱脂洗浄等に用いられる洗浄剤組成物及びそれを用いたエアゾール組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
摩擦ブレーキ装置、特に自動車の摩擦ブレーキ装置は、通常、ブレーキライニングを施したブレーキシューをブレーキディスクやブレーキドラム等の回転体に制動子として作用させる構造となっている。このブレーキライニングには、通常アスベストが使用されており、ブレーキを使用するにしたがい、このアスベストが粉塵となって、ブレーキディスク等に付着し、やがてブレーキの制動に悪影響を及ぼすようになる。
【0003】
上記ブレーキに付着した粉塵(主としてブレーキライニングに使用されていたアスベストに由来するものであり、これをブレーキダストということがある。)やブレーキフルードやグリース等に由来する汚れは、ブレーキ制動に障害を与えるため、自動車整備においてこれらを洗去する作業を行う。この洗去作業においては、通常、作業者がこの粉塵を吸気しないように液体洗浄剤(一般に「ブレーキクリーナー」と呼ばれる)が用いられる。この液体洗浄剤としては、従来、火気に対する安全性の点でフロン113が好ましく用いられ、また洗浄性の点で1,1,1−トリクロロエタンが好ましく用いられてきた。しかしながら、近年これらの化合物は地球環境破壊の原因物質や疑発癌性物質と考えられており、代替品の開発が求められていた。
【0004】
上記問題に対して、例えば特許文献1には、炭素数及び沸点で規定された特定の脂肪族炭化水素とエチルシクロヘキサンからなるブレーキ装置の洗浄剤が開示されている。
特許文献2には、特定の脂肪族炭化水素、脂肪族二価アルコールモノ低級アルキルエーテル及び/又は脂肪族二価アルコールモノ低級アルキルエーテルアセテート、並びに炭素数1〜4の脂肪族一価アルコールからなるブレーキ装置の洗浄剤が開示されている。
特許文献3には、特定の飽和炭化水素、炭素数1〜3の脂肪族一価アルコールからなるブレーキ装置用洗浄剤組成物が開示されている。
特許文献4には、特定の飽和炭化水素、特定の不飽和炭化水素及び特定の脂肪族一価アルコール等を含有するブレーキクリーナー組成物が開示されている。
特許文献5には、特定の引火点を有する脂肪族飽和炭化水素と噴射ガスとを主要成分とする自動車ブレーキ装置洗浄用のエアゾール剤が開示されている。
特許文献6には、特定の脂肪族二価アルコールモノ低級エーテル及び/又はその誘導体と特定の脂肪族飽和炭化水素からなる洗浄液をブレーキ装置に噴霧することを特徴とする自動車ブレーキ装置の洗浄方法が記載されている。
特許文献7には、特定の脂肪族二価アルコール低級エーテル及び/又はその誘導体と、噴射ガスとを主要成分とする自動車ブレーキ装置洗浄用のエアゾール剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平4−136099号公報
【特許文献2】特開平3−153799号公報
【特許文献3】特開平5−25499号公報
【特許文献4】特開平7−150198号公報
【特許文献5】特開平2−302500号公報
【特許文献6】特開平3−131699号公報
【特許文献7】特開平3−52987号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のようにこれまでに種々の洗浄剤やエアゾール剤が報告されている。しかしながら、ブレーキフルードは極性が高い物質であり、特許文献1が開示する洗浄剤はブレーキフルードとの相溶性が悪く、十分な洗浄性を有するものではなかった。また、特許文献2〜4が開示する洗浄剤や特許文献5〜7が開示するエアゾール剤は低沸点の溶剤を必須成分とし、その配合量が多いものであるため、ブレーキディスクの洗浄後の乾燥時に、空気中の水分によりブレーキローターに結露が発生し、錆を誘発することになる。さらに、特許文献2〜4が開示する洗浄剤や特許文献5〜7が開示するエアゾール剤は、ブレーキダストが付着したホイール内側等を洗浄する場合には、十分な洗浄性は得られなかった。また、最近のホイールは表面が塗膜で覆われているため、この塗膜を侵すことなく洗浄することができる洗浄剤が求められていた。
【0007】
本発明は、このような状況下になされたもので、洗浄後の乾燥時に結露が発生しにくく、またブレーキダストが付着したホイール内側等を洗浄する場合においても洗浄性に優れ、さらにホイール表面等の塗膜に対する侵食性が低い洗浄剤組成物及びそれを用いたエアゾール組成物の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定構造のアミド化合物とアルコールとを含有する洗浄剤組成物により、上記課題が解決されることを見出した。本発明はかかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本願発明は、
1. 下記一般式(1)で表されるアミド化合物と、アルコールとを含有してなる洗浄剤組成物、
【0009】
【化1】

【0010】
(式中、R1は炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数3〜6のシクロアルキル基を表し、R2及びR3は、それぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数3〜6のシクロアルキル基、あるいはこれらの基の一部にエーテル結合を有してなる基を表し、R4は水素原子又はメチル基を表し、nは0〜3の整数であり、mは0又は1である。)
2. 前記アルコールが、下記一般式(2)で表されるアルコールである上記1に記載の洗浄剤組成物、
5−OH ・・・ (2)
(式中、R5は炭素数1〜4のアルキル基を表す。)
3. 前記一般式(1)で表されるアミド化合物及び前記アルコールの質量比(アミド化合物/アルコール)の範囲が、1/99〜99/1である上記1又は2に記載の洗浄剤組成物、
4. 自動車のブレーキ装置洗浄用である上記1〜3のいずれかに記載の洗浄剤組成物、
5. 前記一般式(1)で表されるアミド化合物及び前記アルコールの質量比(アミド化合物/アルコール)の範囲が、1/99〜60/40であって、家電製品及びOA機器の汚れ除去、並びに車両のブレーキパーツの洗浄から選ばれるいずれかにおいて用いられる上記1〜3のいずれかに記載の洗浄剤組成物、
6. 前記一般式(1)で表されるアミド化合物及び前記アルコールの質量比(アミド化合物/アルコール)の範囲が、1/99〜90/10である金属及びプラスチック部品の脱脂洗浄に用いられる上記1〜3のいずれかに記載の洗浄剤組成物、及び
7. 前記1〜6のいずれかに記載の洗浄剤組成物と噴射ガスとを含有するエアゾール組成物
を提供するものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、洗浄後の乾燥時に結露が発生しにくく、またブレーキダストが付着したホイール内側等を洗浄する場合においても洗浄性に優れ、さらにホイール表面等の塗膜に対する侵食性が低い洗浄剤組成物及びそれを用いたエアゾール組成物が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の洗浄剤組成物は、下記一般式(1)で表されるアミド化合物とアルコールとを含有してなる。
【0013】
【化2】

【0014】
一般式(1)において、R1は炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数3〜6のシクロアルキル基を表す。炭素数が7以上であると、沸点が高くなり洗浄後の乾燥時間が長くなり、好ましくない。当該観点から、R1は、炭素数1〜6の直鎖状若しくは分岐状アルキル基が好ましく、炭素数1〜4の直鎖状若しくは分岐状アルキル基がより好ましく、炭素数1〜4の直鎖状アルキル基がより好ましい。
2及びR3は、それぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数3〜6のシクロアルキル基、あるいはこれらの基の一部にエーテル結合を有してなる基を表す。当該エーテル結合を有してなる基は炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数3〜6のシクロアルキル基の炭素−炭素結合をエーテル結合(炭素−酸素−炭素結合)に置き換えてなる基である。当該エーテル結合を有してなる基において、エーテル結合の数は、例えば、1つの基あたり1〜5個、好ましくは1又は2個である。
2及びR3で表されるアルキル基の炭素数が4以上である場合やシクロアルキル基の炭素数が7以上である場合は沸点が高くなり洗浄後の乾燥時間が長くなり、好ましくない。当該観点から、R2及びR3は炭素数1〜3の直鎖状若しくは分岐状アルキル基が好ましく、炭素数1〜3の直鎖状アルキル基がより好ましい。R4は水素原子又はメチル基であり、好ましくは水素原子である。nは0〜3の整数であり、mは0又は1である。nとmの合計は、好ましくは1〜3の整数であり、より好ましくは2である。
【0015】
1で表される直鎖状アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基及びn−ヘキシル基が挙げられ、分岐状アルキル基の具体例としては、イソプロピル基、sec−ブチル基及びtert−ブチル基が挙げられ、シクロアルキル基の具体例としては、シクロペンチル基、シクロへキシル基等が挙げられる。
2、R3で表される直鎖状アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基が挙げられ、分岐状アルキル基の具体例としては、イソプロピル基が挙げられ、シクロアルキル基の具体例としては、シクロペンチル基、シクロへキシル基等が挙げられ、前記の基の一部にエーテル結合を有してなる基の具体例としては、1−メトキシエチル基、2−メトキシエチル基、エトキシメチル基等が挙げられる。
【0016】
前記一般式(1)で表されるアミド化合物としては、プロピオンアミド骨格を有するアミド化合物、酢酸アミド骨格を有するアミド化合物、蟻酸アミド骨格を有するアミド化合物が挙げられる。
プロピオンアミド骨格を有するアミド化合物としては、3−アルコキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド化合物、3−アルコキシ−N,N−ジエチルプロピオンアミド化合物、3−アルコキシ−N,N−ジプロピルプロピオンアミド化合物、3−アルコキシ−2−メチル−N,N−ジメチルプロピオンアミド化合物、3−アルコキシ−2−メチル−N,N−ジエチルプロピオンアミド化合物、3−アルコキシ−2−メチル−N,N−ジプロピルプロピオンアミド化合物等が挙げられる。
【0017】
3−アルコキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド化合物としては、例えば、3−メトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド、3−エトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド、3−n−プロポキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド、3−イソプロポキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド、3−n−ブトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド、3−sec−ブトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド、3−ペンチルオキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド、3−シクロペンチルオキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド、3−へキシルオキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド、3−シクロヘキシルオキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド等が挙げられる。
【0018】
3−アルコキシ−N,N−ジエチルプロピオンアミド化合物としては、例えば3−メトキシ−N,N−ジエチルプロピオンアミド、3−エトキシ−N,N−ジエチルプロピオンアミド、3−n−プロポキシ−N,N−ジエチルプロピオンアミド、3−イソプロポキシ−N,N−ジエチルプロピオンアミド、3−n−ブトキシ−N,N−ジエチルプロピオンアミド、3−sec−ブトキシ−N,N−ジエチルプロピオンアミド、3−ペンチルオキシ−N,N−ジエチルプロピオンアミド、3−シクロペンチルオキシ−N,N−ジエチルプロピオンアミド、3−へキシルオキシ−N,N−ジエチルプロピオンアミド、3−シクロヘキシルオキシ−N,N−ジエチルプロピオンアミド等が挙げられる。
【0019】
3−アルコキシ−N,N−ジプロピルプロピオンアミド化合物としては、例えば3−メトキシ−N,N−ジプロピルプロピオンアミド、3−エトキシ−N,N−ジプロピルプロピオンアミド、3−n−プロポキシ−N,N−ジプロピルプロピオンアミド、3−イソプロポキシ−N,N−ジプロピルプロピオンアミド、3−n−ブトキシ−N,N−ジプロピルプロピオンアミド、3−sec−ブトキシ−N,N−ジプロピルプロピオンアミド、3−ペンチルオキシ−N,N−ジプロピルプロピオンアミド、3−シクロペンチルオキシ−N,N−ジプロピルプロピオンアミド、3−へキシルオキシ−N,N−ジプロピルプロピオンアミド、3−シクロヘキシルオキシ−N,N−ジプロピルプロピオンアミド等が挙げられる。
【0020】
3−アルコキシ−2−メチル−N,N−ジメチルプロピオンアミド化合物としては、例えば3−メトキシ−2−メチル−N,N−ジメチルプロピオンアミド、3−エトキシ−2−メチル−N,N−ジメチルプロピオンアミド、3−n−プロポキシ−2−メチル−N,N−ジメチルプロピオンアミド、3−イソプロポキシ−2−メチル−N,N−ジメチルプロピオンアミド、3−n−ブトキシ−2−メチル−N,N−ジメチルプロピオンアミド、3−sec−ブトキシ−2−メチル−N,N−ジメチルプロピオンアミド、3−ペンチルオキシ−2−メチル−N,N−ジメチルプロピオンアミド、3−シクロペンチルオキシ−2−メチル−N,N−ジメチルプロピオンアミド、3−へキシルオキシ−2−メチル−N,N−ジメチルプロピオンアミド、3−シクロヘキシルオキシ−2−メチル−N,N−ジメチルプロピオンアミド等が挙げられる。
【0021】
3−アルコキシ−2−メチル−N,N−ジエチルプロピオンアミド化合物としては、3−メトキシ−2−メチル−N,N−ジエチルプロピオンアミド、3−エトキシ−2−メチル−N,N−ジエチルプロピオンアミド、3−n−プロポキシ−2−メチル−N,N−ジエチルプロピオンアミド、3−イソプロポキシ−2−メチル−N,N−ジエチルプロピオンアミド、3−n−ブトキシ−2−メチル−N,N−ジエチルプロピオンアミド、3−sec−ブトキシ−2−メチル−N,N−ジエチルプロピオンアミド、3−ペンチルオキシ−2−メチル−N,N−ジエチルプロピオンアミド、3−シクロペンチルオキシ−2−メチル−N,N−ジエチルプロピオンアミド、3−へキシルオキシ−2−メチル−N,N−ジエチルプロピオンアミド、3−シクロヘキシルオキシ−2−メチル−N,N−ジエチルプロピオンアミド等が挙げられる。
【0022】
3−アルコキシ−2−メチル−N,N−ジプロピルプロピオンアミド化合物としては、3−メトキシ−2−メチル−N,N−ジプロピルプロピオンアミド、3−エトキシ−2−メチル−N,N−ジプロピルプロピオンアミド、3−n−プロポキシ−2−メチル−N,N−ジプロピルプロピオンアミド、3−イソプロポキシ−2−メチル−N,N−ジプロピルプロピオンアミド、3−n−ブトキシ−2−メチル−N,N−ジプロピルプロピオンアミド、3−sec−ブトキシ−2−メチル−N,N−ジプロピルプロピオンアミド、3−ペンチルオキシ−2−メチル−N,N−ジプロピルプロピオンアミド、3−シクロペンチルオキシ−2−メチル−N,N−ジプロピルプロピオンアミド、3−へキシルオキシ−2−メチル−N,N−ジプロピルプロピオンアミド、3−シクロヘキシルオキシ−2−メチル−N,N−ジプロピルプロピオンアミド等が挙げられる。
【0023】
酢酸アミド骨格を有するアミド化合物としては、2−アルコキシ−N,N−ジメチル酢酸アミド化合物、2−アルコキシ−N,N−ジエチル酢酸アミド化合物、2−アルコキシ−N,N−ジプロピル酢酸アミド化合物等が挙げられる。
【0024】
2−アルコキシ−N,N−ジメチル酢酸アミド化合物としては、2−メトキシ−N,N−ジメチル酢酸アミド、2−エトキシ−N,N−ジメチル酢酸アミド、2−n−プロポキシ−N,N−ジメチル酢酸アミド、2−イソプロポキシ−N,N−ジメチル酢酸アミド、2−n−ブトキシ−N,N−ジメチル酢酸アミド、2−sec−ブトキシ−N,N−ジメチル酢酸アミド、2−ペンチルオキシ−N,N−ジメチル酢酸アミド、2−シクロペンチルオキシ−N,N−ジメチル酢酸アミド、2−へキシルオキシ−N,N−ジメチル酢酸アミド、2−シクロヘキシルオキシ−N,N−ジメチル酢酸アミド等が挙げられる。
【0025】
2−アルコキシ−N,N−ジエチル酢酸アミド化合物としては、2−メトキシ−N,N−ジエチル酢酸アミド、2−エトキシ−N,N−ジエチル酢酸アミド、2−n−プロポキシ−N,N−ジエチル酢酸アミド、2−イソプロポキシ−N,N−ジエチル酢酸アミド、2−n−ブトキシ−N,N−ジエチル酢酸アミド、2−sec−ブトキシ−N,N−ジエチル酢酸アミド、2−ペンチルオキシ−N,N−ジエチル酢酸アミド、2−シクロペンチルオキシ−N,N−ジエチル酢酸アミド、2−へキシルオキシ−N,N−ジエチル酢酸アミド、2−シクロヘキシルオキシ−N,N−ジエチル酢酸アミド等が挙げられる。
【0026】
2−アルコキシ−N,N−ジプロピル酢酸アミド化合物としては、2−メトキシ−N,N−ジプロピル酢酸アミド、2−エトキシ−N,N−ジプロピル酢酸アミド、2−n−プロポキシ−N,N−ジプロピル酢酸アミド、2−イソプロポキシ−N,N−ジプロピル酢酸アミド、2−n−ブトキシ−N,N−ジプロピル酢酸アミド、2−sec−ブトキシ−N,N−ジプロピル酢酸アミド、2−ペンチルオキシ−N,N−ジプロピル酢酸アミド、2−シクロペンチルオキシ−N,N−ジプロピル酢酸アミド、2−へキシルオキシ−N,N−ジプロピル酢酸アミド、2−シクロヘキシルオキシ−N,N−ジプロピル酢酸アミド等が挙げられる。
【0027】
蟻酸アミド骨格を有するアミド化合物としては、1−アルコキシ−N,N−ジメチル蟻酸アミド化合物、1−アルコキシ−N,N−ジエチル蟻酸アミド化合物、1−アルコキシ−N,N−ジプロピル蟻酸アミド化合物等が挙げられる。
【0028】
1−アルコキシ−N,N−ジメチル蟻酸アミド化合物としては、1−メトキシ−N,N−ジメチル蟻酸アミド、1−エトキシ−N,N−ジメチル蟻酸アミド、1−n−プロポキシ−N,N−ジメチル蟻酸アミド、1−イソプロポキシ−N,N−ジメチル蟻酸アミド、1−n−ブトキシ−N,N−ジメチル蟻酸アミド、1−sec−ブトキシ−N,N−ジメチル蟻酸アミド、1−ペンチルオキシ−N,N−ジメチル蟻酸アミド、1−シクロペンチルオキシ−N,N−ジメチル蟻酸アミド、1−へキシルオキシ−N,N−ジメチル蟻酸アミド、1−シクロヘキシルオキシ−N,N−ジメチル蟻酸アミド等が挙げられる。
【0029】
1−アルコキシ−N,N−ジエチル蟻酸アミド化合物としては、1−メトキシ−N,N−ジエチル蟻酸アミド、1−エトキシ−N,N−ジエチル蟻酸アミド、1−n−プロポキシ−N,N−ジエチル蟻酸アミド、1−イソプロポキシ−N,N−ジエチル蟻酸アミド、1−n−ブトキシ−N,N−ジエチル蟻酸アミド、1−sec−ブトキシ−N,N−ジエチル蟻酸アミド、1−ペンチルオキシ−N,N−ジエチル蟻酸アミド、1−シクロペンチルオキシ−N,N−ジエチル蟻酸アミド、1−へキシルオキシ−N,N−ジエチル蟻酸アミド、1−シクロヘキシルオキシ−N,N−ジエチル蟻酸アミド等が挙げられる。
【0030】
1−アルコキシ−N,N−ジプロピル蟻酸アミド化合物としては、1−メトキシ−N,N−ジプロピル蟻酸アミド、1−エトキシ−N,N−ジプロピル蟻酸アミド、1−n−プロポキシ−N,N−ジプロピル蟻酸アミド、1−イソプロポキシ−N,N−ジプロピル蟻酸アミド、1−n−ブトキシ−N,N−ジプロピル蟻酸アミド、1−sec−ブトキシ−N,N−ジプロピル蟻酸アミド、1−ペンチルオキシ−N,N−ジプロピル蟻酸アミド、1−シクロペンチルオキシ−N,N−ジプロピル蟻酸アミド、1−へキシルオキシ−N,N−ジプロピル蟻酸アミド、1−シクロヘキシルオキシ−N,N−ジプロピル蟻酸アミド等が挙げられる。
【0031】
これらの中では、製造の容易性の観点からプロピオンアミド骨格を有するアミド化合物が好ましく、3−アルコキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド化合物がより好ましく、3−メトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド、3−n−ブトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミドがより好ましい。
【0032】
本発明の洗浄剤組成物において用いられるアルコールとしては、例えば下記一般式(2)で表されるアルコールが挙げられる。
5−OH ・・・ (2)
一般式(2)において、R5は炭素数1〜4のアルキル基を表す。当該範囲内であることで、洗浄性及び、洗浄後の乾燥性が良くなり、好ましい。当該観点から、炭素数2〜3のアルキル基が好ましく、炭素数3のアルキル基がより好ましい。
5で表される炭素数1〜4のアルキル基としては、炭素数1〜4の直鎖状アルキル基や炭素数1〜4の分岐状アルキル基が挙げられる。
炭素数1〜4の直鎖状アルキル基としては、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基及びノルマルブチル基が挙げられる。炭素数1〜4の分岐状アルキル基としては、イソプロピル基、sec−ブチル基及びtert−ブチル基が挙げられる。
【0033】
前記一般式(2)で表されるアルコールの具体例としては、メタノール、エタノール、ノルマルプロパノール、2−プロパノール、ノルマルブタノール、2−ブタノール、イソブタノール、t−ブタノールが挙げられ、これらの中では、洗浄後の乾燥において、被洗浄物へ空気中の水分が露結しにくいことから、イソプロパノールが好ましい。
【0034】
本発明の洗浄剤組成物においては、前記アミド化合物と前記アルコールの質量比(アミド化合物/アルコール)の範囲は、1/99〜99/1が好ましく、1/99〜90/10がより好ましい。前記質量比がこの範囲にあることで、洗浄後の乾燥時に結露が発生しにくく、優れた洗浄性を有し、塗膜に対する侵食性が低い洗浄剤組成物となる。
また、洗浄対象物によって前記質量比を調整することが好ましく、例えば、家電製品及びOA機器の汚れ除去、並びに自動車、オートバイ等の各種車両のブレーキパーツ等のように、樹脂部品が装着されたものや塗装が施されたものを洗浄する場合は、前記質量比の範囲は、1/99〜60/40が好ましく、1/99〜20/80がより好ましい。前記質量比がこの範囲にあることで、塗膜や樹脂部品に対する侵食性が特に低い洗浄剤組成物が得られる。
また、金属部品等のように、樹脂部品が装着されていないものや塗装が施されていないものを洗浄する場合は、前記質量比の範囲は1/99〜99/1が好ましく、1/99〜90/10がより好ましい。前記質量比がこの範囲にあることで、上記の種々の性能のバランスが良好な洗浄剤組成物が得られる。また、金属やプラスチック部品の脱脂洗浄に用いる場合は、質量比の範囲は1/99〜90/10が好ましい。
【0035】
本発明の洗浄剤組成物においては、必要に応じて添加剤等を配合してもよく、例えば、界面活性剤、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤等が挙げられる。
界面活性剤としては、硫酸アルキル塩、硫酸アルキルポリオキシエチレン塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、モノアルキルリン酸塩等の陰イオン界面活性剤;アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルアンモニウム塩、アルキルベンジルジメチルアンモニウム塩等の陽イオン界面活性剤;アミノ酸型両性界面活性剤、アルキルカルボキシベタイン、アルキルスルホベタイン等のベタイン型両性界面活性剤、イミダゾリン型両性界面活性剤等の両性界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、脂肪酸ジエタノールアミド、アルキルジメチルアミンオキシド等の非イオン界面活性剤が挙げられる。上記界面活性剤は一種を単独で用いてもよく、又は二種以上を組み合わせて用いてもよい。
界面活性剤の含有量は、洗浄剤組成物全量に対して、0.05〜10質量%が好ましく、0.1〜5質量%がより好ましい。
【0036】
金属イオン封鎖剤としては、エチレンジアミンテトラ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸、エチレンジアミンテトラプロピオン酸、トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸、エチレングリコールジエーテルジアミンテトラ酢酸、シクロヘキサン−1,2−ジアミンテトラ酢酸等のアミノカルボン酸系物質;グリコール酸、ジグリコール酸、乳酸、酒石酸、カルボキシメチル酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、グルコン酸等のオキシカルボン酸;酢酸、モノクロル酢酸、シュウ酸、コハク酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸等のカルボン酸系物質;ピロリン酸、トリポリリン酸、ヘキサメタリン酸、ゼオライト等が挙げられる。上記金属イオン封鎖剤は一種を単独で用いてもよく、又は二種以上を組み合わせて用いてもよい。
金属イオン封鎖剤の含有量は、洗浄剤組成物全量に対して、0.1〜20質量%が好ましく、1〜10質量%がより好ましい。
【0037】
酸化防止剤としては、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、2,5−ジ−tert−ブチルヒドロキノン、2,6−ジ−tert−ブチル−α−ジメチルアミノ−p−クレゾール等のモノフェノール系化合物;4,4’−ビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−メチレン−ビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)等のビスフェノール化合物;4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−チオビス(6−tert−ブチル−o−クレゾール)、2,2’−チオビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)等のチオビスフェノール系化合物;テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチル−フェノール)ブタン等のトリス又はテトラキスフェノール系化合物;トリフェニルフォスファイト、トリスノニルフェニルフォスファイト、トリス(モノ及びジ−ノニルフェニル)ホスファイト等のホスファイト系酸化防止剤;ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート等の硫黄系酸化防止剤が挙げられる。上記酸化防止剤は一種を単独で用いてもよく、又は二種以上を組み合わせて用いてもよい。
酸化防止剤の含有量は、洗浄剤組成物全量に対して、0.01〜1.0質量%が好ましく、0.01〜0.5質量%がより好ましい。
【0038】
本発明の洗浄剤組成物を使用する場合は、そのまま洗浄対象物に塗布してもよく、またエアゾール組成物を調製し、これを噴霧してもよい。このエアゾール組成物は、本発明の洗浄剤組成物及び噴射ガスを含有する組成物である。噴射ガスとしては、液化石油ガス、ジメチルエーテル、炭酸ガス、窒素ガス等が挙げられる。これらは一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。洗浄剤組成物と噴射ガスの混合充填比率は、例えば、洗浄剤組成物/噴射ガスが質量比で70/30〜95/5の範囲が好ましく、85/15〜95/5の範囲がより好ましい。
【0039】
本発明の洗浄剤組成物は優れた洗浄性を有するにも関わらず、塗膜、ゴム及び樹脂部品に対する侵食性が小さい。このため、本発明の洗浄剤組成物を使用することで、下地等を傷めることなく、指紋や油脂等の汚れやマジックインキ等で書かれた落書きを洗浄することができ、洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、テレビジョン等の家電製品やパソコン等のOA機器等の洗浄、さらにはプラスチック部品製造時の製品の脱脂洗浄において好ましく用いられる。また、本発明の洗浄剤組成物は、洗浄後の乾燥時に結露が発生しにくいため、自動車、オートバイ等の車両のディスクブレーキ装置やドラムブレーキ装置等のブレーキ装置の洗浄、金属加工時の製品の脱脂洗浄において好ましく用いられる。
【実施例】
【0040】
次に、実施例及び比較例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0041】
1.洗浄剤組成物の調製
第1表に各実施例、比較例に用いた洗浄剤組成物A〜Oの組成を示す。
また、比較例3においては洗浄剤組成物Oとして市販のブレーキクリーナー(消防法第一石油類であるイソヘキサンを主成分とし、アミド化合物を含有しないエアゾール式ブレーキクリーナー)を使用した。なお比較例3において、洗浄性、侵食性試験には、本エアゾール式ブレーキクリーナーを噴射捕集した液を使用し評価した。
【0042】
【表1】

【0043】
2.エアゾール組成物の調製
第1表に示した各洗浄剤組成物と噴射ガスであるジメチルエーテルとを質量比が50/50〜60/40となるように充填し、エアゾール組成物を調製した。
ただし、比較例3で使用した市販のエアゾール式ブレーキクリーナーについてはそのまま使用した。
【0044】
〔評価方法及び評価基準〕
(1)結露性
結露性の試験は湿度:70%、室温:25℃に調整した部屋で次の手順で行った。
エアゾール組成物を、垂直に立てた鉄製の板(200mm×200mm×1mm)に20cm離れた所から10秒間吹きつけた後、表面を観察し、結露状態を目視で観察した。
評価基準は次の通りであり、○、△を合格とし、×は不合格とした。
○:結露が見られなかった
△:表面が薄っすらと曇った
×:結露し表面に水滴が見られた。
【0045】
(2)洗浄性
(i)ブレーキダストの洗浄性
実際に走行を行った車両よりホイールを取り外し、エアゾール組成物を約20cm離れた所から20秒間吹きつけ、洗浄性を目視で確認した。
この時、吹き付けた洗浄剤組成物がホイールから流れ落ちるようにホイールを傾けて設置し試験を行った。
評価基準は次の通りであり、○を合格とし、×は不合格とした。
○:洗浄液が吹きつけられた部分のブレーキダストが全て流れ落ちた。
×:殆どのブレーキダストは流れ落ちたが、ホイールの極表面の黒ずみは残った。
【0046】
(ii)塗装製品の洗浄性
家庭で約10年間使用したデスクトップパソコンの筐体の塗装された金属部分に付着した汚れを下記方法で洗浄し、洗浄性を確認した。
キムワイプ S−200(日本製紙クレシア製 62011)1枚を5回折りたたみ、洗浄剤組成物を1.0g染み込ませ、試験片に軽く15回擦り、表面の状態を観察した。
評価基準は次の通りであり、○、△を合格とし、×は不合格とした。
○:表面の黒ずんだ汚れが全部綺麗に取れた。
△:表面の黒ずんだ汚れの一部が残った。
×:表面の黒ずんだ汚れは除去されなかった。
【0047】
(iii)ブレーキフルードの洗浄性
ブレーキフルードの洗浄性評価として、洗浄剤組成物とブレーキフルードの相溶性を調べた。
ブレーキフルードとして、トヨタ自動車株式会社製 トヨタ純正ブレーキフルード(自動車用非鉱油系ブレーキ液)を使用し、当該ブレーキフルード3mLを各洗浄剤組成物50mLに加え、振り混ぜた後、10分間静置し相溶性を目視で観察した。
評価基準は次の通りであり、○を合格とし、×は不合格とした。
○:透明に溶解している場合を相溶性があり、洗浄性が良いと評価した。
×:透明とならず、曇りが生じた場合を非相溶性があり、洗浄性が悪いと評価した。
【0048】
(3)各種材料に対する侵食性
(i)ブレーキダストブーツ、樹脂に対する侵食性
<試験片>
試験に使用した試験片を以下に示す。
ブレーキダストブーツ:市販自動車のブレーキキャリパーのダストブーツ(ゴム製)、スズキ自動車株式会社製スズキ純正部品(品番:55830−70B00)を使用した。
ポリエチレン:2mm厚の高密度ポリエチレンのプレートを20mm×20mmにカットし使用した。
ポリプロピレン:2mm厚のポリプロピレンのプレートを20mm×20mmにカットし使用した。
ポリカーボネート:2mm厚のポリカーボネートのプレートを20mm×20mmにカットし使用した。
<試験方法>
各試験片を室温で各洗浄剤組成物に30分間浸漬した後、取り出し、ウエスで洗浄剤組成物を良く拭き取り、試験前後の質量を測定した。評価基準は次の通りであり、◎、○、△を合格とし、×は不合格とした。
◎:質量変化率の絶対値が0.5質量%以下の場合
○:質量変化率の絶対値が0.5質量%を超え1.0質量%以下の場合
△:質量変化率の絶対値が1.0質量%を超え10質量%以下の場合
×:質量変化率が絶対値が10質量%を超える場合
(ii)塗装面に対する侵食性
上記の「(2)洗浄性−(ii)塗装製品の洗浄性」における試験後の試験片の表面を指で触り、状態を確認した。評価基準は次の通りであり、◎、○、△を合格とし、×は不合格とした。
◎:洗浄性試験直後からベトツキは無い。
○:洗浄性試験直後では少しベトツキはあるが、2分後にはベツツキは無い。
△:洗浄性試験直後ではベトツキはあるが、5分後にはベトツキは無い。
×:洗浄性試験後、5分経ってもベトツキがある。
【0049】
【表2】

【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明の洗浄剤組成物は優れた洗浄性を有するにも関わらず、塗膜、ゴム及び樹脂部品に対する侵食性が小さい。このため、家電製品やOA機器等の洗浄、さらにはプラスチック部品製造時の製品の脱脂洗浄において好ましく利用される。また、本発明の洗浄剤組成物は、洗浄後の乾燥時に結露が発生しにくいため、ブレーキ装置の洗浄、金属加工時の製品の脱脂洗浄において好ましく利用される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(1)で表されるアミド化合物と、アルコールとを含有してなる洗浄剤組成物。
【化1】


(式中、R1は炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数3〜6のシクロアルキル基を表し、R2及びR3は、それぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数3〜6のシクロアルキル基、あるいはこれらの基の一部にエーテル結合を有してなる基を表し、R4は水素原子又はメチル基を表し、nは0〜3の整数であり、mは0又は1である。)
【請求項2】
前記アルコールが、下記一般式(2)で表されるアルコールである請求項1に記載の洗浄剤組成物。
5−OH ・・・ (2)
(式中、R5は炭素数1〜4のアルキル基を表す。)
【請求項3】
前記一般式(1)で表されるアミド化合物及び前記アルコールの質量比(アミド化合物/アルコール)の範囲が、1/99〜99/1である請求項1又は2に記載の洗浄剤組成物。
【請求項4】
自動車のブレーキ装置洗浄用である請求項1〜3のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
【請求項5】
前記一般式(1)で表されるアミド化合物及び前記アルコールの質量比(アミド化合物/アルコール)の範囲が、1/99〜60/40であって、家電製品及びOA機器の汚れ除去、並びに車両のブレーキパーツの洗浄から選ばれるいずれかにおいて用いられる請求項1〜3のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
【請求項6】
前記一般式(1)で表されるアミド化合物及び前記アルコールの質量比(アミド化合物/アルコール)の範囲が、1/99〜90/10である金属及びプラスチック部品の脱脂洗浄に用いられる請求項1〜3のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の洗浄剤組成物と噴射ガスとを含有するエアゾール組成物。

【公開番号】特開2011−252071(P2011−252071A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−126175(P2010−126175)
【出願日】平成22年6月1日(2010.6.1)
【出願人】(000183646)出光興産株式会社 (2,069)
【出願人】(000185363)小池化学株式会社 (11)
【Fターム(参考)】