説明

洗浄器具

本発明は、硬い面を洗浄するための洗浄器具(10)を提供する。洗浄器具は、自在ジョイント(130)によりモップヘッド(40)に接続するハンドル(30)を有する。洗浄器具はモップヘッドに取り外し可能に接続する洗浄道具(20)も有する。洗浄器具は、ハンドルに関するモップヘッドの回転を一時的に妨げるためのロック機構(61)を有する。洗浄道具は、つかみ部分(120)、ヘッド部分(120)、及びこすり洗い部分(320)を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、硬い面を洗浄するのに適した洗浄器具に関する。
本発明は、硬い面の洗浄を容易にするために、洗浄器具に取り外し可能に取り付け可能である道具にも関する。
【背景技術】
【0002】
文献には、セラミックタイル床、硬木質床、カウンター上面などの硬質表面をクリーニングできる製品が充ち満ちている。洗浄溶液で床を洗浄する文脈において、モップヘッドに接続するハンドルを含む多くのモップ装置及びその他の洗浄器具が説明されている。従来の洗浄器具のモップヘッドは、洗浄溶液を一斉にまき、次に、洗浄される面から汚れた溶液を除去するために、洗浄溶液を含むバケツに浸されることがある吸収性材料のスポンジ、布、又はひもを含む。ユーザは典型的には、濃縮した1回分の洗浄溶液を温水と共にバケツで混合する。温かい洗浄溶液を使用することは、床面から頑固な汚れ又はグリースを除去するのに効果的である。しかし、ユーザがモップヘッドを同じバケツに浸し続け、それが汚れた溶液ですぐに飽和状態になるので、これら従来の器具は衛生的な観点から理想的ではない。結果として、細菌及び汚れが床面上に再堆積する。それに加えて、ユーザは、有効な洗浄に必要な濃縮洗浄溶液を過量に使用する傾向がある。最近の洗浄器具は、器具のモップヘッドに取り外し可能に取り付けることができる使い捨て吸収性洗浄パッド又は拭き取り用品と共に使用される。これらパッド又は拭き取り用品は実質的に乾燥しており、ユーザが洗浄される面上に洗浄溶液を注ぐのを要することがある。これらの器具は典型的には、所望時にユーザが作動させることができる、また事前に分けた適量の洗浄溶液を含む貯臓器と共に使用できる液体放出機構を有する。そのようなパッド及び器具の例は、各々、プロクター・アンド・ギャンブル社(The Procter & Gamble Company)から販売されているスイファー・ウェットジェット(登録商標)洗浄器具と共に使用できるスイファー・ウェットジェット(登録商標)吸収性洗浄パッドである。他のタイプの使い捨て吸収性洗浄パッド又は拭き取り用品には、事前に洗浄溶液を染み込ませてあって、そのまま、液体放出機構のない洗浄器具と共に使用できるものがある。そのようなパッド及び器具の例は、各々、プロクター・アンド・ギャンブル社(The Procter & Gamble Company)から販売されているスイファー(登録商標)洗浄器具と共に使用できるスイファー・ウェット(登録商標)洗浄パッドである。最近の洗浄器具の使い捨て吸収性パッド又は拭き取り用品は汚れ及び細菌を捕捉し、結果として、硬い面を洗浄するためのより衛生的な方法を提示できる。それに加えて、これら最近の洗浄器具は使用するのが容易で便利であり、またユーザと汚れた溶液との接触を最小にする。
【0003】
従来の洗浄器具又は最近の洗浄器具のどちらを用いても、乾燥した食物又はグリースなどの汚れには、床面から除去するのが特に困難で、また摩擦力又は研磨力を加えることを要するものがあることが観察されている。
器具にこすり洗い又は研磨手段を加えることは当該技術分野において既知である。
【0004】
米国特許第6,085,378号(ペトナー(Petner)、2000年7月11日発行)は、器具のモップヘッドに取り付けたこすり洗いストリップを有する格納式ストリングモップを記載している。この器具のモップヘッドは、ハンドルに固定して取り付けられている。頑固な汚れの除去にこすり洗いストリップの使用を要する時、ユーザは、スリーブ内に吸収性材料のストリングを引っ込め、次に床の汚れをこすり落とすことができる。
米国特許第6,178,581号(ルイス(Lewis)、2001年1月30日発行)は、ハンドルに固定して接続し、ハンドルとモップヘッドとの間の角度が一定である方形のモップヘッドを有するスポンジモップ(又はバタフライモップ)を記載している。複数の剛毛を有するブラシが、モップヘッドの前縁部に取り外し可能に取り付けられている。ユーザが床面をこすり洗いしたい時、ユーザは簡単にモップヘッドを回転させることができ、ブラシは床面を向く。
米国特許第6,000,087号(ペトナー(Petner)、1999年12月14日発行)は、ハンドルに固定して取り付けたモップヘッドに取り付けたこすり洗いストリップを有するローラースポンジモップを記載している。この器具では、ユーザは、床面をこすり洗いできるようにスポンジモップを必要とする。床面は、スポンジが引っ込められなければこすり洗いできない。
【0005】
先に検討した器具のモップヘッドはどちらも、ハンドルに固定して取り付けられている。結果として、これらの器具は、モップヘッドを物体の周囲で旋回させ、また家具の下まで届かせるハンドルに旋回可能に接続するモップヘッドを有する最近の器具程には、使いやすくない。
更にその上、これら2つの「従来の」洗浄器具のこすり洗い部材は、ほんの数回の使用で汚れてしまう。ユーザが、水洗いするためにモップヘッドからこすり洗い部材を取り外したい場合、ユーザは汚れたこすり洗い部材に触れる必要がある。それに加えてこれらの器具では、ユーザがブラシの剛毛に触れることなく、器具から離してこすり洗い部材を使用できない。
【0006】
PCT国際公開特許WO00/27271(ポリシチオ(Policicchio)ら、2000年5月18日発行、プロクター・アンド・ギャンブル社(The Procter & Gamble Company)に譲渡)は、こすり洗いストリップが洗浄器具の方形のモップヘッドの縁部の1つに接続できることを記載している。こすり洗いストリップは、好ましくはモップヘッドに接続し、洗浄操作中は床面に接触しないが、必要時に床面に接触できる。洗浄操作中のモップヘッドの操作性を改善するために、この洗浄器具のモップヘッドはハンドルに旋回可能に接続している。この器具のハンドルは、ユーザが作動させることができる液体放出機構を含んでいる。例えば、こすり洗いストリップがモップヘッドの左縁部に隣接してある時、ユーザはモップヘッドを旋回させることにより、モップヘッドの右部分はハンドルに寄り掛かり、ユーザはこすり洗い部材で床面をこすり洗いできる。この器具では、ユーザは、汚れたこすり洗い部材に触れることなく、器具から離してこすり洗い部材を使用できない。それに加えてモップヘッドは、固定されるのではなく旋回可能にモップヘッドに接続しているので、モップヘッドはこすり洗い操作中に旋回するか又は前後に傾斜することがあり、結果として、不充分なこすり洗い性能をもたらすことがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
先行技術は、こすり洗いストリップ又は他のブラシを加えた洗浄器具を提供することにより硬い面から頑固な汚れを除去する能力に関する問題を扱っているものの、開示されているこすり洗い道具は、衛生的な観点及び便利さの両方で最適ではない。
故に、ユーザの手と道具の汚れたこすり洗い面との間の接触が最小の、器具から取り外しできるこすり洗い道具を含む洗浄器具の必要性が残っている。
【0008】
旋回可能にハンドルに接続するモップヘッドと、モップヘッドに接続するこすり洗い道具などの洗浄道具と、こすり洗い操作中にモップヘッドが所望位置で一時的に維持されるのを可能にするロック機構とを有する洗浄器具の必要性も残っている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
1つの実施形態では、硬い面を洗浄するための洗浄器具はハンドル、モップヘッドを含み、前記モップヘッドは前記ハンドル及び洗浄道具に接続し、前記洗浄道具はつかみ部分と、前記つかみ部分に接続するヘッド部分と、内側面及び外側面を有するこすり洗い部分とを含み、前記内側面は前記ヘッド部分に接続し、前記洗浄道具は前記モップヘッドに取り外し可能に接続している。
【0010】
1つの実施形態では、硬い面を洗浄するための洗浄器具は、ハンドルと、第1及び第2回転軸線を有する自在ジョイントにより旋回可能に前記ハンドルに接続し、上面及び下面、複数の縁部を有するモップヘッドと、前記モップヘッドの前記縁部の1つに隣接する洗浄道具と、前記ハンドルに関して前記モップヘッドを解除可能にロックするロック機構とを含む。
【0011】
1つの実施形態では、洗浄道具は、つかみ部分と、外側面を有し、前記つかみ部分に接続するヘッド部分と、前記ヘッド部分に接続するこすり洗い部分とを含み、前記つかみ部分は、前記洗浄道具を洗浄器具のモップヘッドに取り外し可能に固定するための固定部材を含む。
【0012】
本明細書で引用されるすべての文献は、その関連部分において本明細書に参考として組み込まれており、いずれの文献の引用も、それが本発明に関連する先行技術であるとの容認として解釈すべきでない。
【0013】
本明細書全体にわたって記載されるあらゆる最大数値限定は、それより小さいあらゆる数値限定も、本明細書に明示的に記載されたものとして包含されると理解すべきである。本明細書全体にわたって記載されるあらゆる最小数値限定は、それより大きいあらゆる数値限定も、本明細書に明確に記載されたものとして包含する。本明細書全体にわたって記載されるあらゆる数値範囲は、より広い数値範囲内にあるあらゆるより狭い数値範囲も、すべて本明細書に明確に記載されたものとして包含する。
【0014】
他に指定がない限り、本明細書の明細、実施例及び請求の範囲におけるすべての割合、比率、及び百分率は重量基準であり、すべての数値限定は、当該技術分野において許容可能な通常の程度の精度で使用される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本明細書に記載する洗浄器具及び洗浄道具の有用性を制限することを意図するものではないが、その用途の簡単な説明は、本発明を説明するのに役立つと考えられる。
【0016】
従来の湿式モップの操作では、モップのユーザは、モップヘッドにより洗浄される面に注ぐための洗浄液体の供給源を必要とする。かつてのやり方は、モップヘッドをバケツなど、外部の液体供給源に浸し、任意に過度の液体を絞り、次に、充分な力でモップヘッドをその面に当てて、そこから汚れを取り除くものであった。残念なことに、繰り返し使用した後、モップヘッド自体が汚れ、不衛生で見栄えが悪くなり、取り外して洗濯する必要がある。それに加えて、モップのユーザはモップヘッドをバケツに浸し、そのバケツが汚れた溶液をすぐに含むので、従来のモップは床面上に汚れ及び細菌を再堆積する傾向があり、結果として、衛生的な観点から最適でない。
【0017】
最近のモップ器具は、モップ器具の頭部に取り外し可能に固定される使い捨て拭き取り用品又は吸収性パッドを用い、それらは汚れた後便利に捨てる及び取り換えることができる。より最近の器具は、それ自体に洗浄液体の貯蔵器を備え、その結果、器具の有用性及び便利さが大きく向上している。使用中、液体は液体放出機構により、洗浄される面上に放出される。
【0018】
これらの器具は、床面から表面の及び/又は「軽い」汚れを除去するのには特に便利であるが、床面から頑固な汚れを除去するのには不充分なことが明らかである。
【0019】
すぐに理解されることであるが、頑固な汚れの除去を容易にするために、何らかの形でそのような器具にこすり洗い及び/又は研磨道具を取り外し可能に固定することが必要になる。更にその上、こすり洗い面をゆすぐか又は処理するために、こすり洗い道具を時々取り外す必要がある。それに加えて、ユーザの手と汚れたこすり洗い/研磨面との接触を制限しながら、ユーザがこのこすり洗い道具を器具から離して使用するのを可能にするために器具から取り外し可能であるこすり洗い道具を有することが望ましい。本明細書における開示から見られるように、便利で衛生的な方法におけるこの固定−使用−取り外し−取り換えの順序は、解法が自明でない幾つかの問題を生じる。
【0020】
製造者が直面した第1の問題は、こすり洗い/研磨道具は、洗浄器具に取り外し可能に接続する必要があることである。こすり洗い道具は、ユーザがこすり洗い道具を器具から離して使用できる(例えば、こすり洗い部材が器具に接続している時に届くのが困難な区域をこすり洗いするなど)ように設計する必要もある。
【0021】
それに加えて、ユーザが、旋回可能にハンドルに接続するモップヘッドに取り付けたこすり洗い道具で頑固な汚れを除去したい時、ユーザはモップヘッドを回転させて、こすり洗い面を汚れと接触させ、次に、汚れにこすり洗い面をこすりつける必要がある。こすり洗い操作中にハンドル上でユーザが引く及び押す動作を行う結果、モップヘッドは旋回又は傾斜することがある。このモップヘッドの旋回又は傾斜がこすり洗い操作を不便にし、こすり洗い性能を低下させる。
【0022】
前記の考察が本発明によって取り扱われ、それは次の詳細な開示から明らかである。
本発明の好ましい実施形態についてここから詳細に説明するが、その例は添付図により例示し、添付図において、同じ数字は全ての図において同じ数字を示し、下二桁が同じ参照番号(例えば、20と120)は類似の要素を意味する。
【0023】
I.こすり洗い/研磨道具
図1に関し、取り外し可能な洗浄道具20を含む洗浄器具10が説明されている。
1つの実施形態では、洗浄器具10はモップヘッド40に接続するハンドル30を含む。好ましい実施形態では、ハンドル30は、当該技術分野において周知である自在ジョイント130により旋回可能にモップヘッド40に接続している。洗浄パッド又は拭き取り用品(示さず)がモップヘッド付近に取り付けられている時、洗浄器具10は硬い面を洗浄するために使用できる。洗浄器具10の任意ではあるが好ましい機構が、より詳細にセクションIIIに説明されている。
【0024】
図2に関し、取り外し可能な洗浄道具20が説明されている。
1つの実施形態では、洗浄道具20は、ヘッド部分220に接続するつかみ部分120を含む。つかみ部分は好ましくは人間工学的に設計され、ユーザの手に適合する。1つの実施形態では、つかみ部分120は、約10mm〜約120mm、好ましくは約40mm〜約80mmの長さLgと、約10mm〜約100mm、好ましくは約20mm〜約50mmの幅Wgとを有する。ヘッド部分220は、約10mm〜約50mm、好ましくは約15mm〜約30mmの長さLhと、約20mm〜約140mm、好ましくは約70mm〜約120mmの幅Whとを有する。
1つの実施形態では、洗浄道具20は、ヘッド部分220の外側面1220に接続するこすり洗い部分320を含む。「こすり洗い部分」とは、同部分を汚れにこすりつける時硬い面から汚れをはがし得るいかなる材料又は機構をも意味する。
【0025】
1つの実施形態では、こすり洗い部分320は、研磨又はこすり洗い材料のストリップから作製される。図2及び図3に示した1つの実施形態では、こすり洗い部分320の長さLsは、約20mm〜約140mm、好ましくは約70mm〜約125mmであり、その幅Wsは、約10mm〜約50mm、好ましくは約15mm〜約35mmであり、またその厚さTsは、約1mm〜約20mm、好ましくは約2mm〜約10mmである。本明細書で典型的に使用されるこすり洗い部分は、こすり洗いパッドを作製するために使用されることが多い材料から構成される。そのような材料は典型的には、特定の研磨剤を有するか又は研磨剤のないポリマー混合物から構成される。使用される典型的なポリマーには、ナイロン、ポリエステル及びポリプロピレン、又はこれらの混合物が挙げられる。ナイロンは、ポリエステル及びポリプロピレンに比べてより大きい剛性及び耐久性を提供するので最も好ましい材料である。機械的なこすり洗い能力を向上するために、研磨材料がポリマーと組み合わされてもよい。例えば、3Mスコッチブライト(登録商標)こすり洗いパッドは、研磨剤として炭化ケイ素及び/又は酸化アルミニウム及び/又は炭酸カルシウムと組み合わせたナイロン繊維から構成される。別の適したこすり洗い材料は、カティー社(The Katy Company)により製造されたグリット(登録商標)マイクロトロン(登録商標)である。所望のこすり洗いの程度次第で、研磨のレベル及びタイプが調整されてもよい。あるいは、面をより安全にこすり洗いするために、接着性こすり洗いストリップが、ポリマーのみから、又は結合剤と組み合わせた若しくはいかなる研磨剤もない硬化接着剤と組み合わせたポリマー混合物から構成されてもよい。
こすり洗い操作中に硬い面が損傷を受けるのを防ぐために、研磨材料の寸法及び「硬さ」(又は研磨の程度)は選択されることを当業者は理解するであろう。
【0026】
図4に説明した1つの実施形態では、ヘッド部分220はつかみ部分120に接続し、つかみ部分120の上面とヘッド部分220との間の角度αは、約10〜約80°、好ましくは約25〜約65°、より好ましくは約35〜約55°、及び更により好ましくは約45°に等しい。
【0027】
図5に説明される好ましい実施形態では、ヘッド部分220はつかみ部分120に接続し、つかみ部分120の上面とヘッド部分220との間の角度α’は、約100〜約170°、好ましくは約115〜約155°、より好ましくは約125〜約145°、及び更により好ましくは約135°に等しい。1つの実施形態では、ヘッド部分320の外側部分は実質的に平坦である。好ましい実施形態では、ヘッド部分の外側面は湾曲している。洗浄道具20がモップヘッド40に接続している時、同道具のつかみ部分120は、それ自体が床面に実質的に平行であるモップヘッド40の上面に実質的に平行である。その結果、通常の洗浄操作中において(すなわち、モップヘッドの下面が図1に示したように床を拭くために使用される時)、床面とヘッド部分220との間の角度は実質的に、つかみ部分120とヘッド部分220との間の角度に等しい。
【0028】
つかみ部分120の上面とヘッド部分220との間の角度が約90°未満である時、ユーザは、ハンドルに逆らってモップヘッドを旋回させ、ヘッド部分が図6に示したように床に面することにより(すなわち、床面に関してハンドルを約20〜70°の角度で保持することにより)、パッド又は拭き取り用品(明瞭にするために示さず)を取り外すことなく床面をこすり洗いできる。
【0029】
つかみ部分120の上面とヘッド部分220との間の角度が約90°より大きい時、ユーザは、ハンドルに逆らってモップヘッドを旋回させ、次に、ハンドルをその長手方向軸線の周りで約180°回転させ、図7に示したようにヘッド部分が床に面することにより(すなわち、床面に関してハンドルを約20〜70°の角度で保持することにより)、パッド又は拭き取り用品(明瞭にするために示さず)を取り外す必要なしに床面をこすり洗いできる。
【0030】
特に、つかみ部分120に関してヘッド部分220をα又はα’の角度で配置すると、床面ヘッド部分220に接続するこすり洗い部分320の、より広い部分が従ってこすり洗い操作中に床面に接触するのが可能になる。それに加えて、湾曲したヘッド部分220はこすり洗い操作中のこすり洗い性能を向上させる。洗浄道具20は、金属、木、プラスチックなど、いかなる適した材料からも作製可能である。好ましい実施形態では、洗浄道具は、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンポリマーから作製され、また当該技術分野において周知であるように成形される。
【0031】
1つの実施形態では、洗浄道具20、及び/又は異なる「硬度」特性を有する研磨材料の少なくとも2つのストリップを含むこすり洗いキットが消費者に販売されてもよい。1つの実施形態では、研磨材料の各ストリップは、どんなタイプの面上で「安全に」使用できるかを示す情報をユーザに伝える。研磨ストリップ上に面の名前を直接印刷することにより、及び/又はカラーコード(色分け)を使用することによりそのような情報は消費者に伝えることができる。例えば、茶色及び白色が、広葉樹の床及びセラミックタイル各々の上で研磨材料のストリップを使用するのが安全であることを示してもよい。
【0032】
別の実施形態では、研磨ストリップを取り換える時であることをユーザに知らせるために、ストリップと硬い面との間の摩擦により徐々に色あせる染料をこすり洗い材料のストリップに染み込ませている。適した染料の例には、米国特許第4,802,255号(ブリューア(Breuer)ら)に開示されているようなインジゴチンが挙げられ、同特許は、少なくとも2つの着色区域を含み、その1つが染料によりもたらされるナイロン単繊維を記載している。この単繊維は歯ブラシの剛毛に含まれ、歯ブラシがユーザにより使用される時、磨損に応じて染色区域の色の彩度が変化し、歯ブラシを取り換えるべき時を表示する。
【0033】
こすり洗い部分320は、洗浄道具20のヘッド部分220に永久に又は取り外し可能に取り付け可能である。「永久に取り付ける」とは、ユーザがヘッド部分220からストリップを取り外そうとする場合、ストリップが破断することを意味する。こすり洗い部分320は、熱接着縫合、ネジ留め若しくはリベット留め、溝内の適所に滑り込ませる、又は接着剤によるなど、当該技術分野で既知のいかなるプロセスによってもヘッド部分220に永久に取り付け可能である。「取り外し可能に取り付ける」とは、ユーザが過度の力を加えることなく、またヘッド部分220及び/又はこすり洗い部分を実質的に劣化させることなしにこすり洗い部分320を容易に取り外すことができることを意味する。1つの実施形態では、こすり洗い部分320は、感圧性接着剤によりヘッド部分220に取り外し可能に取り付けられてもよい。感圧性接着剤が好ましくは選択され、こすり洗い部分320はヘッド部分から容易に剥がされることができる(ユーザによりストリップに加えられた局部的な剪断力のために)が、こすり洗い操作中、ヘッド部分220に接続するストリップを維持する(摩擦力がストリップのより広い区域に加えられるので)。1つの実施形態では、こすり洗いストリップ320は、ヘッド部分220から外向きに伸びるフックファスナによりヘッド部分220に取り外し可能に取り付けられている。フックファスナの非限定的な例には、ベルクロ・インダストリーズ社(Velcro Industries)により製造されたベルロック(登録商標)と、アプリックス社(Aplix Inc)からのAX220とが挙げられる。1つの実施形態では、製造プロセス中に複数のフックがヘッド部分上に形成されてもよい。好ましい実施形態では、フックファスナ1220のストリップがヘッド部分220に取り付けられ、フックはヘッド部分220から伸びている。この実施形態では、当該技術分野において周知であるように、ユーザは繊維性こすり洗い材料のストリップを容易に取り付けることができる。平行な対向する側面を有するこすり洗いストリップ320がヘッド部分220に取り付けられる時、ストリップ320の外側面とつかみ部分120又は床面との間の角度は、ヘッド部分220とつかみ部分120又は床面との間の角度と同じである。
【0034】
図8に説明した別の実施形態では、こすり洗い部分320は複数の剛毛1320を含むブラシである。1つの実施形態では、ブラシの長さは約20mm〜約140mm、好ましくは約70mm〜約125mmであり、その幅は約10mm〜約50mm、好ましくは約15mm〜約35mmであり、またその剛毛の長さは約3mm〜約40mm、好ましくは約5mm〜約15mmである。1つの実施形態では、ブラシの剛毛は、少なくとも約1mm、好ましくは少なくとも約5mm、より好ましくは少なくとも約10mmの長さを有する。1つの実施形態では、ブラシの剛毛の長さは、約100mm未満(the length of the bristles of the brush less than about 100 mm)、好ましくは約50mm未満、より好ましくは約30mm未満である。そのような剛毛は典型的には、研磨剤を有する若しくは研磨剤のないポリマー又はポリマー混合物から構成される。ブラシを再度説明すると、ナイロンから作製した剛毛は、剛性、硬さ及び/又は耐久性のために好ましい。好ましいナイロンの剛毛は、3M社(3M Corp.)から商品名ティネックス(登録商標)612ナイロンで市販されている。これらの剛毛は、市販のナイロン66に比べてより少ない吸水率を示す。吸水率は剛毛の剛性及び回復性を低下させる一方、こすり洗い能力に不利な影響を与えるので、ブラシの剛毛の水を吸収する能力を下げることは、有益である。ブラシの剛毛を作製するのに適した材料の非限定的な例には、ナイロン66、ポリエステル、ポリプロピレン、綿、真鍮、カカオ、又はこれらのいかなる組み合わせも挙げられる。特に、複数の剛毛を有するブラシは、グラウト線などの中、又はより一般的には非平坦面な凹凸内にある汚れに到達してそれをはがすことができる。剛毛の硬度(すなわち、圧縮された時撓るか又は曲がるその能力)と、剛毛の長さ及び厚さは、ブラシをかけられる硬い面に実質的な損傷を与えることなく汚れをうまくはがすように選択されるべきであることを当業者は理解するであろう。研磨材料のストリップについて先に検討したように、こすり洗いキットは、こすり洗いが必要な面の種類によって異なる特性を有する少なくとも2つのブラシを含んでもよい。ブラシは、先に検討したようにヘッド部分に永久に又は取り外し可能に取り付けてもよい。1つの実施形態では、剛毛は、こすり洗い道具のヘッド部分の外側面に取り外し可能に取り付けられてもよい基材上に固着していてもよい。1つの実施形態では、ブラシの剛毛は先に検討したような染料でコーティングされてもよく、染色区域の色の彩度は摩損に応じて変化し、ブラシを取り換えるべき時を表示する。
【0035】
部屋の隅又は調理台などの、洗浄器具で到達するのが困難である頑固な汚れを除去するために、ユーザが洗浄器具から離して、先に説明した洗浄道具20のいずれかを自分の手で非常に簡単に及び便利に保持できることを当業者は理解するであろう。
好ましい実施形態では、洗浄道具20は、洗浄器具10に、好ましくは図1に示したような器具のモップヘッド40に取り外し可能に取り付け可能である。
【0036】
1つの実施形態では、洗浄道具20はモップヘッド40の上面に取り外し可能に固定され、つかみ部分120及び/又はヘッド部分220はモップヘッド40の上面に関して高くなっている。特に、洗浄道具20、結果としてこすり洗い部分320を高くすると、洗浄パッド又は拭き取り用品(示さず)の取り付け層が同部分320と接触する及び/又は絡む可能性が低減される。パッド又は拭き取り用品が、モップヘッドの上面上にある取り付け構造体340など機械的手段により洗浄器具のモップヘッド40付近に取り外し可能に取り付けられている時、この構成は特に有利である。好ましい実施形態では、Z軸線に沿った、つかみ部分120の下面と取り付け構造体340の上面との間の距離は、約3mm〜約30mm、好ましくは5mm〜20mm、より好ましくは約10mm〜約15mmである。
【0037】
1つの実施形態では、洗浄道具20はモップヘッド40に取り外し可能に取り付けられ、「通常の」洗浄操作中において(すなわち、図1に示した構成で器具がパッド又は拭き取り用品と共に使用される時)、こすり洗い部分320は硬い面に接触しない。
【0038】
1つの実施形態では、洗浄道具20はモップヘッドの上面に取り付けられ、ヘッド部分220はモップヘッド40の縁部の1つに隣接している。好ましい実施形態では、ヘッド部分220はモップヘッドの横縁部140A又は140Bの1つに隣接している。先に検討したように、ユーザがモップヘッドを回転させ、こすり洗い部分320が床面に面することにより頑固な汚れを除去できる。次に、ユーザが汚れに対してこすり洗い部分320を前後にこすりつけることにより床面から汚れをこすり落とすことができる。こすり洗い操作の前に洗浄溶液が好ましくは汚れの上に注がれることを当業者は理解するであろう。汚れが一旦はがれると、ユーザは汚れた溶液を吸収性洗浄パッド又は拭き取り用品で簡単に吸収できる。
【0039】
洗浄道具20は、当該技術分野において既知のいかなる方法によってモップヘッドの上面に取り外し可能に取り付けられてもよい。
好ましい実施形態では、洗浄道具20は、洗浄操作及びこすり洗い操作中、モップヘッド40に取り付けた洗浄道具20を維持するための固定機構を含む。適した固定機構の非限定的な例には、つかみ部分120を弾性ストラップとモップヘッドとの間に維持するために両方の末端部でモップヘッドに接続する弾性材料のストラップ、フック・ループ式ファスナにより互いに取り外し可能に固定されてもよい1対のストラップ、モップヘッドの上面上にある対応する開口部と係合するためのつかみ部分120の下面にある突起(又はクリップ)(又は逆もまた同様)、つかみ部分120の幅Wgが2つの突起間の距離より僅かに長く、またこれら2つの突起の間に押し付けられて適合可能であるようにモップヘッドの上面から伸びる少なくとも2つの突起、モップヘッドの上面にある対応するループファスナと機械的に係合するためのつかみ部分の下面にあるフックファスナ(又は逆もまた同様)、つかみ部分の下面上に当てられる感圧性接着剤、つかみ部分120をモップヘッド上の対応する第一鉄部分又は磁石に磁力により取り付けるためのつかみ部分の下面にある磁石(又は逆もまた同様)、又は当該技術分野において周知であるような「バタフライナット」で次に固定される道具のつかみ部分を通過するためにモップヘッドから伸びるボルトが挙げられる。
【0040】
図9に示した1つの実施形態では、つかみ部分120は、同部分120の上面から弾力的に伸びる少なくとも1つの突起1120を含む。突起1120の弾力的な特性は、突起1120の一部分の周囲のつかみ部分120の上面上にスリットを入れることによるか又はプッシュボタンの形態のばね機構を加えることによるなど、当該技術分野において既知のいかなる方法によってももたらすことができる。つかみ部分120は、つかみ部分120を受け入れるのに充分に大きい第1開口部からモップヘッドの側面に挿入できる。モップヘッドは、モップヘッドの上部分を通って伸び、突起1120が第2開口部に到達する時突起が第2開口部の少なくとも一部分を通って伸び、モップヘッドに取り付けた洗浄道具20を維持するように配置した第2開口部も含む。ユーザは、突起1120を押し、同時にモップヘッドから洗浄道具20を引っぱり出すことにより洗浄道具を取り外すことができる。突起1120はつかみ部分120の側面の1つにあってもよく、モップヘッドの側面上にある対応する開口部を通って伸びてもよく、尚も同じ効果をもたらすことを当業者は理解するであろう。
【0041】
好ましい実施形態(図3〜図5に示した)では、洗浄道具20は図10に示したようなモップヘッド40上の対応する雌部分240と係合するためのつかみ部分120の下面に接続する雄部分125を含む。ユーザは、雌部分240に雄部分125を挿入することにより、又は雄部分を雌部分240から引き出すためにつかみ部分120及び/又は硬い部分220を引っ張ることにより、モップヘッド40に洗浄道具20を簡単に取り付けるか又は取り外すことができる。1つの実施形態では、雄部分125は第1脚部1125及び第2脚部2125を含む。1つの実施形態では、雌部分240は、第1脚部及び第2脚部1125、2125に対応するスリット1240、2240で形成される。1つの実施形態では、第1脚部1125はつかみ部分120の下面に接続し、つかみ部分120の下面に実質的に垂直である(すなわち、X−Z平面内)。1つの実施形態では、第2脚部2125は第1脚部1125に接続し、第1脚部及び第2脚部は異なる平面にある。好ましい実施形態(図3に示した)では、第2脚部2125は第1脚部1125に実質的に垂直である(すなわち、第2脚部はX−Y平面内にある)。この実施形態では、第1脚部及び第2脚部1125、2125がモップヘッド40上の対応するスリット内にある時、洗浄道具20が可能な唯一の動きはX軸線に沿う動きであることを当業者は理解するであろう。ユーザが先に検討したような頑固な汚れをこすり洗いしたい時、脚部1125及び2125とモップヘッドとの間の摩擦力は好ましくは、洗浄器具20の重量に打ち勝つのに充分である。結果として、洗浄道具20は、ユーザの力がこれらの摩擦力に打ち勝って洗浄道具20をスリット240から引き出すまで、モップヘッドに取り付けられたままである。洗浄道具20がモップヘッドの横縁部の1つに隣接してある時、X−Y平面及びX−Z平面に関する脚部1125及び2125の他の配置又は配向が使用されてもよく、尚も同じ効果をもたらすことを当業者は理解するであろう。
【0042】
II.モップヘッドに関してロック可能なハンドル
別の態様では、本発明は、自在ジョイントによりモップヘッドに旋回可能に接続するハンドルを有する洗浄器具に関する。「自在ジョイント」とは、ユーザがハンドルを回転させる時モップヘッドを旋回させる少なくとも2つの回転軸線を含む、当該技術分野において既知のいかなるジョイントも意味する。1つの実施形態では、洗浄器具は先に説明したような洗浄道具を含む。
【0043】
1つの実施形態では、洗浄器具は、モップヘッドをハンドルに対して取り外し可能に維持するための、及び自在ジョイントの回転軸線の少なくとも1つの周囲でモップヘッドの回転を一時的に妨げるためのロック機構を含む。先に検討したように、ユーザが床面から頑固な汚れを除去したい時、洗浄道具のこすり洗い部分を床面に向けるために、ユーザはモップヘッドを回転させる必要がある。ユーザがハンドル上で前後に押す及び引くことによってこすり洗い道具をこする時、モップヘッドは潜在的に旋回するか又は傾斜することがある。こすり洗い操作中のモップヘッドのこの旋回又は傾斜は、こすり洗い道具のこすり洗い部分の摩擦と、自在ジョイントのためにハンドルに関して旋回するモップヘッドの能力とによるものである。こすり洗い操作中のモップヘッドのこの旋回又は傾斜により、器具のこすり洗い性能が制限され、こすり洗い操作をより不便にする。図6及び図7において先に示したようなこすり洗い操作中にモップヘッドがハンドルに対して取り外し可能に維持されるか又は実質的にロックされる時、器具を使用する容易さ及びそのこすり洗い性能は向上する。
【0044】
1つの実施形態では、ロック機構は、モップヘッド上にあってハンドルと相互に作用できる第1構造体及び/又はハンドル上にある第2構造体を含む。
図11に示した1つの実施形態では、ロック機構61は第1アーム1161及び第2アーム2161を有するクリップ構造体161を含む。クリップ161はモップヘッド41の上面に接続している。好ましい実施形態では、クリップ構造体161は、モップヘッド41の上面上にあって、ハンドル31に関してモップヘッド41の半分の部分にあり、洗浄道具21があるモップヘッド41の縁部に面している。説明の目的だけのためであるが、洗浄道具がモップヘッド41の左横縁部に隣接している場合、クリップ161は好ましくはモップヘッド41の右横縁部に隣接している。クリップ構造体161を有するモップヘッドの横側がハンドルにあてがわれる時、ハンドルの一部分が、クリップ構造体161の第1アーム1161と第2アーム2161との間に入ることを当業者は理解するであろう。ユーザにより直接的に又は間接的にクリップ構造体161とハンドルとの間の摩擦に打ち勝つのに充分な力が加えられるまで、モップヘッド41はハンドルに関してロックした位置で維持される。
【0045】
図12に示した別の実施形態では、ロック機構61は、ハンドルから放射状に伸び、モップヘッド41上の対応する開口部141と係合できる突出部261を含む。突出部261及び対応する開口部141は好ましくは、各々、ハンドル及びモップヘッド上にあり、開口部141は、ハンドルの長手方向軸線に関するモップヘッド41の半分部分上にあり、こすり洗い道具21を有するモップヘッドの半分部分と対向している。突出部261はモップヘッドの上面上にあってもよく、また開口部141はハンドル上にあってもよく、尚も同じ効果をもたらすことを当業者は理解するであろう。
【0046】
図13に示した別の実施形態では、ロック機構61は、ハンドル31に接続する一片の第一鉄材料361に磁力により取り付け可能である、モップヘッド41の上面に接続する磁石241を含む。第一鉄材料片361及び磁石241は好ましくは、各々、ハンドル及びモップヘッド上にあり、磁石241はハンドルに関するモップヘッド41の半分部分上にあり、こすり洗い道具21を有するモップヘッドの半分部分と対向している。磁石及び第一鉄材料片361の位置は逆にしてもよく、尚も同じ効果をもたらすことを当業者は理解するであろう。モップヘッド上の第1磁石及びハンドル上の第2磁石の位置と、それら各々の磁極の向きとにより、ハンドルに対してモップヘッドが維持される限り、第一鉄材料片361は第2磁石と取り換えてもよいことを当業者は理解するであろう。ハンドル自体31が第一鉄材料から作製される場合(of)、第一鉄材料片361は必要ないことも当業者は理解するであろう。好ましい実施形態では、第一鉄材料片は、適した量の鉄を含む金属のプレートである。
【0047】
1つの実施形態(先に図10で示した)では、洗浄器具は、モップヘッド41の異なる縁部に隣接してもよい、先に検討した道具のいずれかなど、複数の洗浄道具を有する。この実施形態では、洗浄道具の1つを選択して使用するために選択した位置でモップヘッドを一時的に維持するために、洗浄器具は複数のロック機構を有してもよい。
1つの実施形態では、ロック機構は洗浄器具の自在ジョイントに統合されている。
【0048】
図14に説明した1つの実施形態では、洗浄器具11(明瞭にするためにハンドルの上部部分なしに示した)は、回転軸線A〜Aの周りで回転可能に下部部材251に接続する上部部材151を含む自在ジョイント51を有する。上部部材151はハンドルの下部末端部に接続し、また下部部材251は好ましくはモップヘッド41の上面中央に隣接して回転可能にモップヘッド41に接続し、回転軸線B〜Bの周りで回転できる。1つの実施形態では、回転軸線A〜A及びB〜Bは異なる平面にある。好ましい実施形態では、回転軸線A〜Aは、回転軸線B〜Bに対して実質的に垂直である。
【0049】
図15に示した1つの実施形態では、自在ジョイント51の上部部材151は、下部部材251の第1支持部分1251と第2支持部分2251との間にある第1支持部分1151及び第2支持部分2151を有する。1つの実施形態では、下部部材251の第1支持部分1251は、上部部材151上に形成した対応する口唇部分3151と係合するための口唇部分3251を有する。1つの実施形態では、下部部材251の第2支持部分2251は、上部部材151上に形成した対応する口唇部分(示さず)と係合するための口唇部分4251を有する。1つの実施形態では、自在ジョイント51の少なくとも下部部材251は、良好な弾性特性を有する部分的に変形可能な材料から作製されている。「良好な弾性特性」とは、圧力が加えられるのが停止する時その材料が実質的にその最初の形を回復することを意味する。上部部材151が回転して突起3151が突起3251を超え、ユーザが突起3151と突起3251との間の摩擦に打ち勝つのに充分な力を直接的に又は間接的に加えるまで、この摩擦は、上部部材151が回転軸線A〜Aの周りで回転して戻るのを防ぐ。
【0050】
1つの実施形態(先に図14に示した)では、下部部材251は回転可能にモップヘッド41に接続し、回転軸線B〜Bはモップヘッドの長手方向軸線C〜Cに実質的に平行である。モップヘッド41がモップヘッド41の横縁部の1つに接続する洗浄道具21を含む時、口唇部分3251は好ましくは下部部材251の側面上にあり、洗浄道具11のないモップヘッドの横縁部を「向いて」いる。
【0051】
図16に説明した1つの実施形態では、回転軸線A〜Aと交差し、また口唇部分3251の先端部を含む線とハンドルの長手方向軸線との間の角度βは(ハンドルが実質的にモップヘッドに垂直である時)、約30〜120°、好ましくは50〜110°、より好ましくは70〜100°である。ユーザがハンドル付近でモップヘッドを一時的にロックするか又は維持しようとする時、ユーザはハンドル及び/又はモップヘッドを回転軸線A〜Aの周りで回転させることができ、下部部材251上にある口唇部は、図17に示したような自在ジョイント51の上部部材151上にある口唇部3151と係合し、またそこを通過する。ロックした位置でのハンドルに関するモップヘッド41の位置は、角度βによることを当業者は理解するであろう。
【0052】
1つの実施形態では、第2支持部分2251は上部部材151上に形成した対応する第2口唇部分(示さず)と係合するための口唇部分4251を含む。1つの実施形態では、口唇部分3251及び4251は、回転軸線B〜Bに垂直な平面に関して下部部材251の同じ側にある(先に図15に示したように)。自在ジョイント51をロックする及び/又はロック解除するために必要な力の大きさは、対応する口唇部分3151及び3251が重なり合う程度によるが、下部部材151及び/又は上部部材151を作製するために選択される材料の種類にもよることを当業者は理解するであろう。
【0053】
図18に説明した1つの実施形態では、下部部材251は、上部部材151に形成した対応する第1口唇部分3151及び第2口唇部分(示さず)と係合するための第1口唇部分及び第2口唇部分3251、4251を有し、これら第1口唇部分及び第2口唇部分3251、4251は、回転軸線B〜Bに垂直な平面に関して下部部材251の反対側にある。1つの実施形態では、両方の口唇部分3251及び4251は第1支持部材1251上にある。別の実施形態では(図18に示した)、第1口唇部分3251は第1支持部材1251上にあり、また第2口唇部分4251は第2支持部材2251上にある。特に、回転軸線B〜Bに垂直な平面に関して下部部材251の反対側にある口唇部分3251及び4251は、ユーザが2方向でハンドルに関してモップヘッドを「ロックする」のを可能にする。1つの実施形態(先に図10に示した)では、洗浄器具はモップヘッドの対向する横縁部に接続する2つの洗浄道具21を含み、ユーザは、ハンドルに関してモップヘッドを(又はモップヘッドに関してハンドルを)回転させる及びロックすることによりこれら洗浄道具のどちらか1つを選択して使用できる。1つの実施形態では、第1洗浄道具は先に説明したようなこすり洗い道具であり、第2洗浄道具は先に検討したようなこすり洗い道具(すなわち、こすり洗いストリップ又はブラシ)又はゴム雑巾のどちらかであってもよく、及び/又は吸収性材料を備えていてもよい。
【0054】
図19に説明した1つの実施形態では、洗浄器具12(明瞭にするためにハンドルの上部部分なしに示した)は自在ジョイント52を有し、同ジョイントは回転軸線A〜Aの周りで回転可能に下部部材252に接続する上部部材152を含む。上部部材152はハンドルの下部末端部に接続し、また下部部材252は回転可能にモップヘッド42に接続して、先に検討したような回転軸線B〜Bの周りで回転できる。好ましい実施形態では、自在ジョイントはモップヘッド42の上面の中央部分に隣接している。
【0055】
図20〜図22に示した1つの実施形態では、自在ジョイントの上部部材152は第1支持部分1152と第2支持部分2152とを有し、それらは下部部材252(図23に示した)の第1支持部分1252と第2支持部分2252との間にある。第1支持部分1152は、溝3152を超えて伸びるピン62を受けるための溝3152を含む。ピン62は好ましくは少なくとも部分的に変形可能であり、また良好な弾性特性を有する材料から作製されている。好ましい実施形態では、ピンはばね鋼から作製されている。第1支持部分1152は、弓形を有する凹部4152も含み、同部は第1支持部分1152の外側縁部に隣接している。好ましい実施形態では、凹部4152は、半円形を有する。先に検討したように、ピン62の一部分は凹部4152内で溝3152を超えて伸び、ピン62は凹部4152を第1部分及び第2部分4152A、4152Bに分割する(図22に示した)。1つの実施形態では、ピン62は凹部4152内で「撓る」ことができる。
【0056】
図23に示した1つの実施形態では、下部部材252の第1支持部分1252の内側面は、下部部材252の第2支持部分2252に向かって伸びる突起72を含む。好ましい実施形態では、突起72は一般にドーム形を有する。この突起72は、下部部材252の成形プロセス中に形成されてもよいか、又は別個に形成され、次に、支持部分1252に取り付けられてもよい。上部部材152が回転可能に下部部材252に接続し、自在ジョイント52を形成する時、突起部分72の一部は凹部4152内にある。突起72が第1部分4152A内にある時、ピン62が突起72に接触するまで上部部材及び下部部材152、252は回転軸線A〜Aの周りで自由に回転できる。自在ジョイント52は、図24において「ロック解除」位置で示されている。ピンは変形可能材料から作製されているので、ハンドル及び/又はモップヘッドに充分な旋回力が加えられる時ピン62は突起の上を通過できることを当業者は理解するであろう。ピン62が突起72の上を通過する時、突起72は、図25に示したように第2部分4152Bの中に(すなわち、ピン62と凹部4152の末端部との間に)「捕捉」され、結果として、自在ジョイント52はロックされる。自在ジョイント52は、充分な旋回力がハンドル及び/又はモップヘッドに加えられ、突起62が第1部分4152Aの中に戻るまでロックされたままである。ハンドルと回転軸線B〜Bとの間の「ロックする」角度は、下部部材252の第1支持部分1252の内側面上の突起72の位置で決定されることを当業者は理解するであろう。
【0057】
1つの実施形態では、回転軸線A〜Aに直交し、第1支持部分1252の内側面の平面の中にある線と、回転軸線A〜Aに直交し、突起72の中心を含む線との間の角度γ(図26に示した)は、少なくとも約60°、好ましくは約75〜約110°より好ましくは約85〜約100°である。突起72が支持部分1252の内側面上にあり、角度γが約60°未満である場合、ピン62が突起72を「跳び超える」機会を有する前にハンドルがモップヘッドの縁部に接触することを当業者は理解するであろう。
【0058】
ピン61は実質的に剛体材料から作製してもよく、また突起72は部分的に変形可能な材料から作製してもよく、尚も同じ効果をもたらすことも当業者は理解するであろう。突起72はまた、支持部分1252に弾力的に取り付けられてもよく、また、ばね搭載機構(ボール・ばね機構など)を含んでもよい。
【0059】
1つの実施形態では、第2支持部分2152及び2252は、先に説明したような溝、ピン、凹部、及び突起も含み、自在ジョイントは先に検討したような第2位置でロックできる。モップヘッドの対向する横縁部に接続する2つの洗浄道具21を含むモップヘッドに旋回可能にハンドルを接続するためにこのロック可能な自在ジョイントが使用される時、ユーザは、モップヘッドをハンドルに関して回転させ、ロックすることによりこれら洗浄道具のどちらか1つを選択して使用できる。
【0060】
先に説明したロック機構の更なる効果は、モップヘッドがハンドルに対して維持される時、器具の保管空間が低減されることである。器具は、モップヘッドの下面よりもその縁部の1つだけが床に接触するように保管されてもよい。ユーザは、モップヘッドがハンドルに対して維持された器具を非常に簡単につるすこともでき、その結果、保管空間は節約される。
【0061】
III.洗浄器具の任意機構
先に説明した洗浄道具及びロック機構は、液体放出機構に接続する洗浄溶液の貯臓器を備える洗浄器具と共に、又は液体放出機構のない洗浄器具と共に使用されてもよい。
【0062】
液体放出機構は、当該技術分野において既知のいかなる機構であってもよい。
液体貯蔵機構の非限定的な例には、電力ポンプ、加圧ハンドポンプ、エアゾール機構、又は重力機構、全てプロクター・アンド・ギャンブル社(The Procter & Gamble Company)に譲渡されたPCT国際公開特許WO01/22861(クンクラ−(Kunkler)ら、2001年4月5日発行)、PCT国際公開特許WO00/27271(ポリシチオ(Policicchio)ら、2000年5月18日発行)、米国特許第5,779,155号(ピン(Ping)ら、1998年7月14日発行)、及び同時係属の米国特許出願60/409,263(ヘフテ(Hofte)ら、2002年9月9日出願)に記載されるものなどが挙げられる。
【0063】
液体放出機構は好ましくは、器具に接続するノズルと流体連通であり、また同機構は好ましくはモップヘッドの上面上にある。液体放出機構は、好ましくはハンドルの上部部分上にある引金部材を引くか又は押すことによりユーザが作動させることができる。
【0064】
先に検討したように、洗浄溶液を充填した貯蔵器を備える洗浄器具は好ましくは、実質的に乾燥した吸収性洗浄パッド及び/又は拭き取り用品と共に使用される。洗浄器具の実質的に方形のモップヘッドに取り外し可能に取り付けたそのような使い捨てパッドの1例が、図27に説明されている。吸収性洗浄パッド又は拭き取り用品70は、器具のモップヘッド付近に取り外し可能に取り付けられて、洗浄操作中に床面と接触する。吸収性パッド及び/又は拭き取り用品は、当該技術分野において既知のいかなる機構によってモップヘッド付近に取り外し可能に取り付けられてもよい。そのような機構の非限定的な例には、米国特許第6,305,046号(キングリー(Kingry)ら、2001年10月23日発行)に記載されているような、複数のパイ形構造体を含む、モップヘッドの上面上にあるつかみ(図10に示した)と、PCT国際公開特許WO00/27271(ポリシチオ(Policicchio)ら、2000年5月18日発行)に記載されているような、パッド及び/又は拭き取り用品上にあるフック又はループファスナと係合するためのモップヘッド上にあるフック又はループファスナとが挙げられる。使い捨てパッド又は拭き取り用品がモップヘッドの上面(top surface mop head)上にある取り付け構造体に取り付けられている時、またモップヘッドがモップヘッドの前縁部に隣接する、洗浄溶液を放出するためのノズル80を含む時、使い捨てパッド又は拭き取り用品は好ましくは、パッド又は拭き取り用品の縁部の少なくとも1つの上の、好ましくはパッド70の前縁部及び後縁部両方の上のノッチ(刻み目)170を含むことを当業者は理解するであろう。ノッチにより、パッド又は拭き取り用品に妨げられることなくノズルが硬い面上に洗浄溶液を放出するのが可能になる。そのようなノッチの使用は、PCT国際公開特許WO00/27271(ポリシチオ(Policicchio)ら、2000年5月18日発行)に開示されている。
【0065】
実質的に乾燥した吸収性洗浄パッド及び/又は拭き取り用品は、当該技術分野において既知のいかなる吸収性材料から作製されてもよく、また好ましくは、どちらもプロクター・アンド・ギャンブル社(The Procter & Gamble Company)に譲渡されたPCT国際公開特許WO00/27271(ポリシチオ(Policicchio)ら、2000年5月18日発行)又は米国特許出願60/423,484(ポリシチオ(Policicchio)ら、2002年11月4日出願)に記載されているような超吸収性材料を含む。適した洗浄パッドの非限定的な例には、プロクター・アンド・ギャンブル社(The Procter & Gamble Company)から販売されているスイファー・ウェットジェット(登録商標)洗浄パッド、クロロックス社(The Clorox Company)から販売されているクロロックス・レディーモップ(登録商標)洗浄パッド、又はジョンソン社(The S.C.Johnson Company)から販売されているグラビット・ゴーモップ(商標)洗浄パッドが挙げられる。
【0066】
先に説明した洗浄道具及びロック可能機構は、液体放出機構を含まない洗浄器具と共に使用されてもよい。そのような器具の例は、プロクター・アンド・ギャンブル社(The Procter & Gamble Company)から販売されているスイファー(登録商標)洗浄器具である。このタイプの器具は、先に検討したような実質的に乾燥した吸収性パッド及び/又は拭き取り用品と共に使用されてもよいが、好ましくは事前に湿らせた洗浄パッド及び/又は拭き取り用品と共に使用される。事前に湿らせたパッド/拭き取り用品の非限定的な例は、プロクター・アンド・ギャンブル社(the Procter and Gamble Company)から販売されているスイファー・ウェット(登録商標)洗浄パッドと、ジョンソン社(The S.C.Johnson Company)から販売されているプレッジ・グラビット(商標)湿式床拭き取り用品である。適した事前に湿らせた洗浄拭き取り用品/パッドは、全てプロクター・アンド・ギャンブル社(The Procter & Gamble Company)に譲渡された米国特許出願09/671,718(シェリー(Sherry)ら、2000年9月27日出願)、米国特許出願10/267,186(バルナバス(Barnabas)ら、2002年10月9日出願)、米国特許出願60/328,008(バルナバス(Barnabas)ら、2001年10月9日出願)、及び米国特許出願10/349,733(シェリー(Sherry)ら、2003年1月23日出願)に記載されている。
【0067】
主題発明の特定の実施形態について説明してきたが、主題発明の様々な変形及び変更が、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく実施可能であることは当業者に明らかである。更に、本発明をある特定の実施形態と関連させて説明したが、限られた手段によるものであり、本発明の範囲は添付の請求項によって定義され、従来技術で認められるのと同様に広範に解釈されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明による洗浄器具の等角図。
【図2】本発明による洗浄道具の平面図。
【図3】図2の洗浄道具の等角図。
【図4】洗浄道具の側面図。
【図5】別の洗浄道具の側面図。
【図6】床面のこすり洗い操作中の洗浄器具を伴う、図4の洗浄道具の側面図。
【図7】床面のこすり洗い操作中の洗浄器具を伴う、図5の洗浄道具の側面図。
【図8】別の洗浄道具の等角図。
【図9】別の洗浄道具の等角図。
【図10】2つの洗浄道具を有する洗浄器具の部分的等角図。
【図11】ロック機構を有する洗浄器具の部分的等角図。
【図12】別のロック機構を有する洗浄器具の部分的等角図。
【図13】別のロック機構を有する洗浄器具の部分的等角図。
【図14】ロック可能な自在ジョイントを有する洗浄器具の部分的等角図。
【図15】図14のロック可能な自在ジョイントの分解図。
【図16】ロック解除位置で示した、図14のロック可能なジョイントの正面図。
【図17】ロック位置で示した、図14のロック可能なジョイントの正面図。
【図18】2方向でロック可能である別のロック可能な自在ジョイントの分解図(exploded view another lockable universal joint)。
【図19】別のロック可能な自在ジョイントを有する洗浄器具の部分的等角図。
【図20】図19の自在ジョイントの上部部材の分解図。
【図21】図19の自在ジョイントの上部部材の等角図。
【図22】図19の自在ジョイントの上部部材の正面図。
【図23】図19の自在ジョイントの下部部材の等角図。
【図24】ロック解除位置で示した、図19に示した自在ジョイントの等角図。
【図25】ロック位置で示した、図19に示した自在ジョイントの等角図。
【図26】図19の自在ジョイントの下部部材の前側断面図。
【図27】洗浄器具のモップヘッドに取り付けた使い捨てパッド又は拭き取り用品の等角図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドル及び前記ハンドルに接続するモップヘッドを含む、硬い面を洗浄するための洗浄器具において、
前記洗浄器具が、つかみ部分と、前記つかみ部分に接続するヘッド部分と、内側面及び外側面を有するこすり洗い部分とを有する洗浄道具を更に含み、
前記内側面が前記ヘッド部分に接続し、
前記洗浄道具が前記モップヘッドに取り外し可能に接続している
ことを特徴とする洗浄器具。
【請求項2】
前記モップヘッドが、前縁部、後縁部、第1横縁部、及び第2横縁部を有する実質的に方形の形を有し、
前記洗浄道具のこすり洗い部分が、前記前縁部、前記後縁部、前記第1横縁部、又は前記第2横縁部の1つに隣接している、請求項1に記載の洗浄器具。
【請求項3】
硬い面と前記こすり洗い部分の前記外側面との間の角度が約10〜約80°である、請求項1に記載の洗浄器具。
【請求項4】
前記硬い面と前記こすり洗い部分の前記外側面との間の角度が約100〜約170°である、請求項1に記載の洗浄器具。
【請求項5】
前記こすり洗い部分が研磨材料を含む、請求項1に記載の洗浄器具。
【請求項6】
前記こすり洗い部分が複数の剛毛を含む、請求項1に記載の洗浄器具。
【請求項7】
ハンドルと、上面及び下面、複数の縁部を有するモップヘッドとを含む、硬い面を洗浄するための洗浄器具であって、
前記モップヘッドが第1及び第2回転軸線を有する自在ジョイントにより前記ハンドルに旋回可能に接続し、
前記洗浄器具が、
前記モップヘッドの前記縁部の1つに隣接する洗浄道具と、
前記第1及び第2回転軸線の少なくとも1つに関して前記モップヘッドの回転を解除可能に妨げるためのロック機構と
を更に含むことを特徴とする洗浄器具。
【請求項8】
前記モップヘッドが前記ハンドルに関してロックされる時、前記洗浄道具が前記ハンドルと反対の方向を向く、請求項7に記載の洗浄器具。
【請求項9】
前記ロック機構がロック部材を含み、
前記ロック部材が前記モップヘッドの上面上にあり、
前記ロック部材が前記ハンドルと係合する時、前記第1及び第2回転軸線の少なくとも1つに関する前記モップヘッドの回転が一時的に妨げられる、請求項7に記載の洗浄器具。
【請求項10】
前記ロック機構が、前記モップヘッドの前記上面上にある第1ロック部材と、前記ハンドル上にある第2ロック部材とを含み、
前記第1ロック部材が前記第2ロック部材と係合する時、前記第1及び第2回転軸線の少なくとも1つに関する前記モップヘッドの回転が一時的に妨げられる、請求項7に記載の洗浄器具。
【請求項11】
前記ロック機構が前記自在ジョイント内に組み込まれている、請求項7に記載の洗浄器具。
【請求項12】
前記自在ジョイントが、前記ハンドルに接続する上部部材を含み、
前記自在ジョイントが、下部部材を含み、
前記上部部材が前記第1回転軸線の周りで回転可能に前記下部部材に接続し、
前記下部部材が前記第2回転軸線の周りで回転可能に前記モップヘッドに接続している、請求項11に記載の洗浄器具。
【請求項13】
前記ロック機構が、前記上部部材上にある対応する第2口唇部と係合するための前記下部部材上にある第1口唇部を含む、請求項12に記載の洗浄器具。
【請求項14】
前記下部部材の前記第1口唇部が前記上部部材の前記第2口唇部を超えて伸びる時、前記第1回転軸線の周りの前記上部部材及び前記下部部材の回転が一時的に妨げられる、請求項13に記載の洗浄器具。
【請求項15】
つかみ部分と、
外側面を有し、前記つかみ部分に接続するヘッド部分と、
前記ヘッド部分に接続するこすり洗い部分と
を含む洗浄道具であって、
前記つかみ部分が、洗浄器具のモップヘッドに前記洗浄道具を取り外し可能に固定するための固定部材を含むことを特徴とする洗浄道具。
【請求項16】
前記固定部材が、前記モップヘッド上にある雌部分と取り外し可能に係合するための雄部分を含む、請求項15に記載の洗浄道具。
【請求項17】
前記つかみ部分と前記ヘッド部分の前記外側面との間の角度が約10〜約80°である、請求項15に記載の洗浄器具。
【請求項18】
前記つかみ部分と前記ヘッド部分の前記外側面との間の角度が約100〜約170°である、請求項15に記載の洗浄器具。
【請求項19】
硬い面をこすり洗いする方法であって、
洗浄器具を提供することであって、
ハンドルと、
上面及び下面を有するモップヘッドであって、第1及び第2回転軸線を有する自在ジョイントにより旋回可能に前記ハンドルに接続するモップヘッドと、
前記モップヘッドに接続するこすり洗い部分であって、外側研磨面を有し、硬い面の通常の洗浄操作中において前記硬い面と前記外側研磨面との間の角度が約10〜約80°である、こすり洗い部分と、
前記第1及び第2回転軸線の少なくとも1つに関して前記モップヘッドの回転を解除可能に妨げるロック機構と
を含む、洗浄器具を提供することと、
前記第1及び第2回転軸線の少なくとも1つに関する前記モップヘッドの回転が妨げられるように前記モップヘッドを前記ハンドルに関してロックすることと、
前記硬い面に前記外側研磨面を接触させることと
を含む、硬い面をこすり洗いする方法。
【請求項20】
前記外側研磨面が前記硬い面に接触する時、前記モップヘッドの前記上面が実質的に上を向く、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
硬い面をこすり洗いする方法であって、
洗浄器具を提供することであって、
長手方向軸線を有するハンドルと、
上面及び下面を有するモップヘッドであって、第1及び第2回転軸線を有する自在ジョイントにより旋回可能に前記ハンドルに接続するモップヘッドと、
前記モップヘッドに接続するこすり洗い部分であって、外側研磨面を有し、硬い面の通常の洗浄操作中において前記硬い面と前記外側研磨面との間の角度が約100〜約170°である、こすり洗い部分と、
前記第1及び第2回転軸線の少なくとも1つに関する前記モップヘッドの回転を解除可能に妨げるロック機構と
を含む、洗浄器具を提供することと、
前記第1及び第2回転軸線の少なくとも1つに関する前記モップヘッドの回転を妨げるように前記ハンドルに関して前記モップヘッドをロックすることと、
長手方向軸線の周りで前記ハンドルを回転させることと、
前記外側研磨面を前記硬い面に接触させることと
を含む、硬い面をこすり洗いする方法。
【請求項22】
前記外側研磨面が前記硬い面に接触する時、前記モップヘッドの前記上面が実質的に下を向く、請求項21に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公表番号】特表2006−513833(P2006−513833A)
【公表日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−518901(P2005−518901)
【出願日】平成16年3月10日(2004.3.10)
【国際出願番号】PCT/US2004/007442
【国際公開番号】WO2004/080265
【国際公開日】平成16年9月23日(2004.9.23)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】