説明

洗浄液吐出装置

【課題】洗剤タンク内の洗剤残量を容易に確認できる洗浄液吐出装置を提供する。
【解決手段】給水路2の下流端に吐出ノズル1を設ける。吐出ノズル1に給水路2から吐出ノズル1供給された洗浄水に洗剤を供給する洗剤タンク14を設ける。洗剤タンク14の外面部に洗剤タンク14の外側から洗剤タンク14内の洗剤を透視するための透視部23を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はキッチンシンク等に洗浄液を吐出する洗浄液吐出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のキッチンシンク用のカランは吐出口から水道水をそのまま吐出するものであり、洗浄力が低く被洗浄物を綺麗に洗浄できないという問題がある(例えば特許文献1)。
【0003】
また、例えば特許文献2のように洗剤タンク内の洗剤を吐出ノズルに供給する洗浄装置も存在し、このものは洗浄力が高い洗剤を吐出できるので被洗浄物を綺麗に洗浄できる。
【0004】
ところで上記洗剤を吐出する洗浄装置を例えば流し台に設置する場合には、洗剤タンクを流し台の内部等に設置することが考えられるが、このように洗剤タンクを吐出ノズルから離れた位置に設置した場合には、洗剤タンク内の洗剤残量の確認が非常に煩わしいものとなる。
【特許文献1】特開2000−345595号公報
【特許文献2】特開平5−192265号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、洗剤タンク内の洗剤残量を容易に確認できる洗浄液吐出装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明の請求項1に記載の洗浄液吐出装置は、給水路2の下流端に吐出ノズル1を設け、吐出ノズル1に給水路2から吐出ノズル1に供給された洗浄水に洗剤を供給する洗剤タンク14を設け、該洗剤タンク14の外面部に洗剤タンク14の外側から洗剤タンク14内の洗剤を透視するための透視部23を設けることを特徴とする。
【0007】
上記のように吐出ノズル1に設けた洗剤タンク14の外面部に洗剤タンク14の外側から洗剤タンク14内の洗剤を透視するための透視部23を設けることで、洗剤タンク14の外側から透視部23を介して洗剤タンク14内の洗剤を透視でき、洗剤の残量を容易に確認できる。
【0008】
また、請求項2に記載の洗浄液吐出装置は、請求項1に記載の洗浄液吐出装置において、上記吐出ノズル1を屈曲可能なホースの一端に設け、該ホースで給水路2の下流部を構成することを特徴とする。このように吐出ノズル1を屈曲可能なホースの一端に設けることで、吐出ノズル1の位置や向きを自由に変更でき、使い勝手が良い。また、吐出ノズル1を移動して洗剤残量を視認し易い位置に洗剤タンク14を配置できる。
【0009】
また、請求項3に記載の洗浄液吐出装置は、請求項1又は請求項2に記載の洗浄液吐出装置において、上記洗剤タンク14は細長い形状であり、上記透視部23を洗剤タンク14の長手方向に長い透視窓部23aとすることを特徴とする。このように透視部23を洗剤タンク14の長手方向に長い透視窓部23aとすることで、透視窓部23aを通して細長い洗剤タンク14内の広範囲を視認でき、洗剤残量をより正確に把握できる。
【0010】
また、請求項4に記載の洗浄液吐出装置は、請求項1又は請求項2に記載の洗浄液吐出装置において、上記洗剤タンク14の外面部の全体を上記透視部23とすることを特徴とする。このように洗剤タンク14の外面部の全体を透視部23とすることで、洗剤タンク14内の広範囲を視認でき、洗剤残量をより正確に把握できる。また、洗剤タンク14内に多くの光を取り込んで洗剤をより一層視認し易くできる。
【0011】
また、請求項5に記載の洗浄液吐出装置は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の洗浄液吐出装置において、上記透視部23を洗剤タンク14の外面部の複数箇所に設けることを特徴とする。洗剤タンク14内の広範囲を視認でき、洗剤残量をより正確に把握できる。また、洗剤タンク14内に多くの光を取り込んで洗剤をより一層視認し易くできる。
【0012】
また、請求項6に記載の洗浄液吐出装置は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の洗浄液吐出装置において、上記洗剤タンク14内に洗剤に浮かぶフロート39を収納することを特徴とする。洗剤タンク14内に洗剤に浮かぶフロート39を収納することで、洗剤タンク14の外側から透視部23を介してフロート39を透視し、該フロート39の位置から洗剤タンク14の洗剤残量を容易に把握することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明では、洗剤タンクの外側から透視部を介して洗剤タンク内の洗剤を透視でき、洗剤残量を容易に確認できる。また、透視部を設けた洗剤タンクは視認し易い位置にある吐出ノズルに設けたものであるので、この点でも洗剤タンク内の洗剤残量を容易に確認できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。本実施形態の洗浄液吐出装置はキッチンシンクに洗剤を含む洗浄液を吐出するためのキッチンシンク用の装置であり、流し台のキッチンシンク内に向けて洗浄液を吐出するための吐出ノズル1を備えている。
【0015】
図1及び図2に示す吐出ノズル1は、水道管から分岐した分岐路からなる給水路2の下流端に接続されて水道水圧を利用して洗浄用の水道水が供給される、又は水源に給水路2を構成する水路を介して接続されて水路に設けたポンプを利用して洗浄用の水が供給されるものである。以下、吐出ノズル1に供給される水を洗浄水と記載する。
【0016】
吐出ノズル1の後端部は、屈曲可能なホースの一端や、キッチンシンクの周縁部から立ち上げた立ち上げ部が有する給水管の先端に接続される。即ち、前者の場合には給水路2の下流部がホースにより構成され、また後者の場合には給水路2の下流部が給水管により構成される。なお、本例では前者のホースに吐出ノズル1を接続している。
【0017】
上記ホースとしては可撓性を有するホース又は蛇腹ホースのように伸縮自在なホースが利用される。これにより吐出ノズル1の位置や向きを自由に変更できる。また、ホースは流し台(キッチンシンクの周縁部や、キッチンシンクの周縁部から立ち上げた立ち上げ部等)から引き出し自在に設けても良く、この場合は、吐出ノズル1の非使用時にホースを流し台に収納できる。
【0018】
吐出ノズル1は、直線状に配置した、給水路接続管26、上流管27、下流管28、吐出管29、からなる略筒状のノズル本体部24で主体を構成してあり、該ノズル本体部24に後述のタンク接続用部材20や流量調整レバー16等を設けて吐出ノズル1が構成される。
【0019】
給水路接続管26の先端部は上流管27の後端部にねじ込むことで接続してあり、上流管27の先端部は下流管28の後端部にねじ込むことで接続してあり、下流管28の先端部は吐出管29の後端部にねじ込むことで接続してあり、これにより給水路接続管26、上流管27、下流管28、吐出管29の夫々の内面によって構成される内部流路5を形成している。
【0020】
ノズル本体部24の先端部(長手方向の一端部)を構成する吐出管29の先端には内部流路5の一端開口を構成する吐出口3を形成している。ノズル本体部24の後端部(長手方向の他端部)を構成する給水路接続管26の後端には内部流路5の他端開口を構成する流入口4を形成してあり、該流入口4が給水路2の下流端(ホースの一端又は給水管の先端)に接続される。給水路2からノズル本体部24に供給された洗浄水は流入口4から内部流路5に流入し、内部流路5を通過して吐出口3から洗浄液として吐出される。
【0021】
内部流路5の途中には、気体を混入する気体混入部7と、液体の洗剤を供給する洗剤供給部8を設けてあり、これにより気泡を含む洗浄水又は気泡及び洗剤を含む洗浄水のうちいずれかを選択的に洗浄液として吐出口3から吐出可能となっている。
【0022】
気体混入部7による気体の混入及び洗剤供給部8による洗剤の供給は吐出ノズル1の内部流路5を洗浄水が流れる際に生じる負圧を利用する。
【0023】
内部流路5の一部を構成する上流管27の先端部は内径が下流側程小さくなった絞り部9としてあり、上流管27の絞り部9の出口部付近は洗浄液の吐出時において負圧が生じる負圧発生部6となっている。負圧発生部6の位置は上流管27の先端部の下流管28へのねじ込み深さを調節することで変更可能である。
【0024】
下流管28の負圧発生部6に対向する箇所には気体混入部7を構成する大気開放口7aと洗剤供給部8を構成する洗剤供給口8aを設けている。
【0025】
大気開放口7aは吐出ノズル1の外部で且つ吐出ノズル1と洗剤タンク14の間の隙間に連通し、洗浄液の吐出時において負圧発生部6で発生する負圧により大気開放口7aから内部流路5に空気が取り込まれ、これにより洗浄水に気泡が混入される。なお、大気開放口7aは吐出ノズル1の洗剤タンク14と反対側の外面等の他の位置に設けても良いものとする。
【0026】
洗剤供給口8aはタンク接続用部材20に着脱自在に取り付けた洗剤タンク14にタンク接続部材20の内部に形成した洗剤流路18を介して連通している。タンク接続用部材20は下流管28の外面に取り付けてあり、下流管28から外方に向けて突出している。タンク接続用部材20の後面には洗剤流路18の上流端を構成するタンク接続口部21を凹設してある。
【0027】
洗剤タンク14は吐出ノズル1の長手方向に細長い略直方体状に形成してあり、該洗剤タンク14が取り付けられる吐出ノズル1は、洗剤タンク14の長手方向が上下を向くことができるように移動自在となっている、又は洗剤タンク14の長手方向が上下を向くよう吐出口3を下側に向けて設けられる。
【0028】
洗剤タンク14の先端部には洗剤タンク14内に連通する被接続口部22を突設している。洗剤タンク14の後端部には洗剤を補給するための洗剤補給口15を設けてあり、洗剤補給口15は該洗剤補給口15に着脱自在に取り付けたキャップ19により閉塞してある。
【0029】
洗剤タンク14はノズル本体部24の後部を構成する上流管27の外面に沿わせると共に被接続口部22を吐出ノズル1のタンク接続口部21に嵌め込んだ状態で吐出ノズル1に取り付けられる。
【0030】
タンク接続用部材20の洗剤流路18には洗剤用開閉弁17を設けている。洗剤用開閉弁17を開閉することで洗剤タンク14と内部流路5の連通・非連通状態を切替可能としてあり、洗浄液の吐出時に洗剤用開閉弁17を開いて洗剤タンク14が内部流路5に連通することで、負圧発生部6で発生する負圧により洗剤タンク14内の洗剤を内部流路5を流れる洗浄水に供給できるようになっている。
【0031】
洗剤用開閉弁17は図示しないばねにより洗剤流路18を遮断する方向に付勢されている。洗剤用開閉弁17を開く場合は、洗剤用開閉弁17の操作部を構成するタンク接続用部材20に設けた押釦スイッチ13を前記ばね力に抗して押し込む。また、洗剤用開閉弁17は押釦スイッチ13の非押し込み時には前記ばね力により洗剤流路18を遮断する位置に移動し、洗剤タンク14から内部流路5への洗剤の供給を停止する。これにより洗剤が継続して内部流路5に供給されることを防止できる。
【0032】
気体混入部7から内部流路5に供給される空気の供給量は洗浄液のボイド率(気泡混入率)が10〜30%となるように設定してあり、気泡による洗浄効果を高めると共に気泡により洗浄液の流れが乱れることを防止でき、また、洗剤による粘性を高めて水はね防止効果を高めることができるようにしてある。また、洗剤供給部8から内部流路5に供給される洗剤の量は洗浄液の洗剤希釈濃度が5000〜10000倍となるように設定してあり、洗剤の希釈濃度の高い気泡入り洗浄液とすることで、多量の気泡を含むムース状の気泡入り洗浄液とすることができ、洗浄効果を高めることができ、また適度の粘性を有する洗剤を含む気泡入り洗浄液を吐出でき、水はね防止効果を高めることができるようにしてある。なお、図示例では大気開放口7aよりも下流側に洗剤供給口8aを設け、大気開放口7aにて気泡が混入された洗浄水に洗剤供給口8aからの洗剤を供給するようにしてあるが、大気開放口7aよりも上流側に洗剤供給口8aを設けても良いものとする。
【0033】
下流管28の大気開放口7aよりも下流側の内部流路5の一部を構成する部分は減圧・加圧部10となっている。減圧・加圧部10は洗浄水の流れ方向において流路面積が変化するベンチュリ管状の流路からなり、下流側程流路径を縮小した減圧部10aと減圧部10aの下流側に位置して下流側程流路径を拡大した加圧部10bとで構成してある。減圧・加圧部10を洗浄水が通過すると、この通過の際に生じる洗浄水の圧力変動に伴って洗浄水が含有する比較的大きな気泡が剪断され、これにより気泡が微細化される。
【0034】
下流管28の下流側端部にはメッシュや多孔質体等からなる多数の孔を有する気泡剪断部11を設けている。洗浄水に含まれる気泡は気泡剪断部11の多数の孔を通過することで更に微細化される。
【0035】
内部流路5の下流側端部を構成する吐出管29の先部は洗浄水の流れ方向において流路径が同一となる整流部12となっている。整流部12の流路長さLは整流部11の直径aの2〜5倍としてあり、洗浄水は整流部12にて整流された後に吐出口3から直線状に吐出される。
【0036】
吐出ノズル1の上流管には前後方向に回動自在に流量調整レバー16を設けてあり、流量調整レバー16を回動操作することで、内部流路5を流れる洗浄水の流量を調節したり、内部流路5を遮断して吐出ノズル1からの洗浄液の吐出を停止したりできる。
【0037】
上記洗浄液吐出装置を用いてキッチンシンクの内面や食器等の被洗浄物を洗浄するには、洗剤タンク14を取り付けた吐出ノズル1を把持して吐出口3を被洗浄物に向け、この状態で流量調整レバー16を操作して内部流路5を開く。
【0038】
これにより、洗剤用開閉弁17が閉じた状態にある場合には、給水路2から吐出ノズル1に供給された洗浄水には気体混入部7にて気泡が混入され、次に洗浄水に含まれる気泡が減圧・加圧部10及び気泡剪断部11にて微細化され、この後、整流部12で整流された後、吐出口3から微細気泡を含む洗浄液として吐出される。
【0039】
また、この際に押釦スイッチ13を押し込んで洗剤用開閉弁17が開いた状態にある場合には、給水路2から吐出ノズル1に供給された洗浄水には気体混入部7にて気泡が混入され、次に洗剤供給部8にて洗剤が供給され、次に、洗浄水に含まれる気泡が減圧・加圧部10及び気泡剪断部11にて微細化され、この後、整流部12で整流された後、吐出口3から微細気泡及び洗剤を含む洗浄液として吐出される。そして、このように吐出口3から吐出された微細気泡又は微細気泡及び洗剤を含む洗浄液を被洗浄物に当てて被洗浄物を洗浄する。
【0040】
本実施形態の洗浄液吐出装置は洗剤を含む洗浄液を吐出できるので、被洗浄物を綺麗に洗浄できる。また、気泡を含む洗浄液は衝撃力が高く洗浄力が高いので、この点でも洗浄効果が高い。さらに、洗浄液に含まれる気泡は泡径が非常に小さい微細気泡であるため、汚れへの付着性、浸透性、剥離効果が高く、このため被洗浄物に付着した油汚れをより効果的に落とすことができる。また、この微細気泡は泡径が非常に小さく均一に含まれるために洗浄液の水流を乱しにくく、前述の水はねを一層防止できるという効果もある。
【0041】
なお、上記洗浄液吐出装置はキッチンシンク用のものであるが、浴室や洗面化粧台等、その他の衛生設備に適用しても良いものとする。
【0042】
ここで、上記洗剤タンク14の外面部には洗剤タンク14内の洗剤残量確認用の透視部23を設けている。図1に示す透視部23は洗剤タンク14の吐出ノズル1側に面する外面部(即ち、タンク接続用部材20側の外面部及びノズル本体部24側の外面部)を除く外面部に設けた透光性を有する透視窓部23aからなる。具体的には、洗剤タンク14の左右両外側面部のうち、一方の外側面部にのみ洗剤タンク14の長手方向に長いスリット状の透視窓部23aを設けている。なお、ここで記載した左右とは、吐出ノズル1の長手方向における吐出口3側を前方、流入口4側を後方、洗剤タンク14から見てノズル本体部24側を下方、ノズル本体部24と反対側を上方と定義した上でのものである。
【0043】
このように吐出ノズル1に設けた洗剤タンク14の外面部に洗剤タンク14の外側から洗剤タンク14内の洗剤を透視可能とする透視部23を設けることで、洗剤タンク14の外側から透視部23を介して洗剤タンク14内の洗剤を透視でき、洗剤残量を容易に確認できる。また、吐出ノズル1を屈曲可能なホースの一端に設けた場合には、吐出ノズル1を移動して洗剤を視認し易い位置に洗剤タンク14を配置できる。また、上記透視部23は洗剤タンク14の長手方向に長いスリット状の透視窓部23aからなるので、洗剤タンク14内の広範囲を視認でき、洗剤残量をより正確に把握できる。
【0044】
また、図1では洗剤タンク14の外面部の一部に透視部23を設けたが、図3のように洗剤タンク14の外面部を透明樹脂等により形成して全体を透明化し、洗剤タンク14の外面部の全体を透視部23としても良い。この場合は、洗剤タンク14内のより広い範囲を視認でき、洗剤残量をより正確に把握できる。また、洗剤タンク14内に多くの光を取り込んで洗剤をより一層視認し易くできる。
【0045】
また、図1では洗剤タンク14の外面部の1箇所にのみ透視部23を設けたが、図4に示すように洗剤タンク14の外面部の複数箇所に透視部23を設けても良い。この例では、透視部23として洗剤タンク14の長手方向に長いスリット状の透視窓部23aを、洗剤タンク14の左右両外側面部と、上側(ノズル本体部24と反対側)の外面部の三面に夫々一個づつ設けている。また、図示は省略するが、洗剤タンク14の左右両外側面部の透視窓部23aは対向位置にある。
【0046】
このように洗剤タンク14の外面部の複数箇所に透視部23を設けることで、洗剤タンク14内のより広い範囲を視認でき、洗剤残量をより正確に把握できる。また、複数の透視部23から洗剤タンク14内に多くの光を取り込んで洗剤がより一層視認し易くできる。
【0047】
なお、図4の例では、洗剤タンク14の3箇所に透視部23を設けたが、透視部23は2箇所又は4箇所以上に設けても良く、例えば略直方体状の洗剤タンク14の6面のうち、2面又は4面以上に設ける等しても良い。
【0048】
また、図5のように洗剤タンク14内に洗剤に浮かぶフロート39を収納することが好ましい。この例では図1の例に示す洗剤タンク14内にフロート39を収納してある。また、洗剤タンク14の内部には図6に示すように透視窓部23aの内面に沿って配置したフロート39を洗剤の残量に伴い洗剤タンク14の長手方向(スリット状の透視窓部23aの長手方向)に移動するようガイドするガイド支持部40を設けている。ガイド支持部40はフロート39の両側方に設けた洗剤タンク14の長手方向に長い断面コ字状のコ字状部40からなり、両コ字状部40の内側に形成された溝41内にフロート39から両側方に突出する突部42を洗剤タンク14の長手方向に移動自在に挿入することで、フロート39は透視窓部23aの内面に沿って透視窓部23aの長手方向に移動自在となっている。
【0049】
このように洗剤タンク14内に洗剤に浮かぶフロート39を収納することで、洗剤タンク14の外側から透視部23を介してフロート39を透視し、該フロート39の位置から洗剤タンク14の洗剤残量を容易に把握することができ、透視部23の面積が小さい場合や、洗剤が透明である場合等には特に有効である。
【0050】
なお、本例では図1の例に示す洗剤タンク14内にフロート39を設けたが、図3及び図4に示す洗剤タンク14内にフロート39を設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の実施形態の一例を示し、洗剤タンクを取付けた吐出ノズルの斜視図である。
【図2】同上の吐出ノズル及び洗剤タンクの側断面図であり、(a)は洗剤タンクを吐出ノズルに取り付けた状態を示し、(b)は吐出ノズルから洗剤タンクを取り外した状態を示すものである。
【図3】他例の洗剤タンクを取付けた吐出ノズルの斜視図である。
【図4】更に他例の洗剤タンク及び吐出ノズルを示し、(a)は吐出ノズルに洗剤タンクを取付けた状態を示す斜視図であり、(b)は吐出ノズルから洗剤タンクを取り外した状態を示す斜視図である。
【図5】更に他例の洗剤タンクを取付けた吐出ノズルの斜視図である。
【図6】同上の洗剤タンクの断面図である。
【符号の説明】
【0052】
1 吐出ノズル
14 洗剤タンク
23 透視部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給水路の下流端に吐出ノズルを設け、吐出ノズルに給水路から吐出ノズルに供給された洗浄水に洗剤を供給する洗剤タンクを設け、該洗剤タンクの外面部に洗剤タンクの外側から洗剤タンク内の洗剤を透視するための透視部を設けることを特徴とする洗浄液吐出装置。
【請求項2】
上記吐出ノズルを屈曲可能なホースの一端に設け、該ホースで給水路の下流部を構成することを特徴とする請求項1に記載の洗浄液吐出装置。
【請求項3】
上記洗剤タンクは細長い形状であり、上記透視部を洗剤タンクの長手方向に長い透視窓部とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の洗浄液吐出装置。
【請求項4】
上記洗剤タンクの外面部の全体を上記透視部とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の洗浄液吐出装置。
【請求項5】
上記透視部を洗剤タンクの外面部の複数箇所に設けることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の洗浄液吐出装置。
【請求項6】
上記洗剤タンク内に洗剤に浮かぶフロートを収納することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の洗浄液吐出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−155846(P2009−155846A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−333248(P2007−333248)
【出願日】平成19年12月25日(2007.12.25)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】