説明

洗濯乾燥機及びその除湿装置

【課題】洗濯乾燥機における水冷式除湿器の小型化と除湿効率を向上させること。
【解決手段】洗濯物を洗濯、脱水する洗濯槽3と、前記洗濯槽3内の空気を循環させる風路6内に設けられ空気中の水分を冷却除湿する除湿器20と、除湿された空気を温めて前記洗濯槽3に送風する乾燥ユニット30とを備えた洗濯乾燥機において、前記除湿器20が、アルミニウム材料からなる除湿板21と、前記除湿板21の壁面に沿って流下するように冷却水を供給する複数の吐出口24と、前記除湿板21の上下方向に配設された複数段の波形流路形成板22とを備えた構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯乾燥機及びその洗濯乾燥機に使用される除湿装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の洗濯乾燥機として、洗濯物を洗濯、脱水する洗濯槽内の空気を水冷式除湿器に循環させて冷却除湿することにより洗濯槽内の洗濯物を乾燥させる洗濯乾燥機において、前記水冷式除湿器は、空気を循環させる風路に面する略垂直な壁面の上部に該壁面に冷却水を流し出して該壁面に伝わせて流下させる冷却水供給管と、前記壁面の冷却水流下領域に設けた冷却水流下面積拡大部材を備えた洗濯乾燥機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この従来の洗濯乾燥機における水冷式除湿器は、冷却水供給管からの冷却水を風路内に設置された金属製の熱交換板の壁面に沿って流下する冷却水をジグザグ状に案内する冷却水流下面積拡大部材を熱交換板の壁面上に突条に設けてなるものである。
【0004】
【特許文献1】特開2002−346272号公報(請求項1、第3頁、図1、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記の水冷式除湿器のように、冷却水を熱交換板の壁面上に突条に設けた冷却水流下面積拡大部材に沿ってジグザグ状に流下させる構成では、冷却水が熱交換板の全面に万遍なく流れないため、除湿効率を向上させることが難しいという課題があった。また、冷却水を熱交換板の全面に万遍なく流れるようにするために、冷却水流下面積拡大部材の上下の間隔を狭くすることが考えられる。しかし、冷却水流下面積拡大部材の上下の間隔を狭くすると、糸屑などのゴミが挟まる可能性がある。そうなると、冷却水の流れが止まって溢れ出すことになり除湿が困難もしくは不能になる。さらに、熱交換板(除湿板)は一般に耐食性の見地からステンレスが用いられており、ステンレスでは熱伝導率が低いため熱交換板(除湿板)の面積を大きくする必要があった。また、多くの冷却水流下面積拡大部材を必要とするため、コスト高になることも避けられない。
【0006】
本発明は、上記のような課題に鑑み、洗濯乾燥機における水冷式除湿器の小型化と除湿効率を向上させることを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明に係る洗濯乾燥機は、洗濯物を洗濯、脱水する洗濯槽と、前記洗濯槽内の空気を循環させる風路内に設けられ空気中の水分を冷却除湿する除湿器と、除湿された空気を温めて前記洗濯槽に送風する乾燥ユニットとを備えた洗濯乾燥機において、前記除湿器が、金属材料からなる除湿板と、前記除湿板に冷却水を供給する吐出口と、前記除湿板の上下方向に配設された複数段の波形流路形成板とを備えた構成とするものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の洗濯乾燥機では、洗濯槽内の空気を循環させる風路に設置された除湿器は、金属製の除湿板に上下方向に複数段の波形流路形成板を設けて構成されている。冷却水を吐出口から除湿板の壁面に流下させ、その冷却水を最上段の波形流路形成板の山部に流下させる。山部に流下した冷却水は2方向の谷部に分岐する。分岐した冷却水を該谷部から下の段の山部に流下させ、その流れを山部から谷部へ2方向に分岐することが可能となる。このようにして、吐出口から供給された冷却水の一条の流れを次々に2方向に分岐することによって、連続分岐流れをつくり出すことができる。この結果、金属製の除湿板の全面に万遍なく冷却水を流すことができるため、除湿器の小型化が可能で除湿効率の向上、ひいては乾燥効率の向上が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の洗濯乾燥機の一実施の形態を図面を用いて説明する。図1は本発明の洗濯乾燥機の模式断面図である。
【0010】
(洗濯乾燥機の全体構成)
まず、図1を参照して、この洗濯乾燥機の全体構成について概要を説明する。この洗濯乾燥機は、筐体1と、筐体1内に防振兼傾動手段(図示せず)を介して傾動(回転軸11を鉛直方向に真っ直ぐの直立状態と傾斜状態とに変えること)が可能に支持された水槽2と、水槽2内に回転可能に収容された洗濯槽3と、洗濯槽3内を循環する空気の風路6を形成する空気ダクト7とを備えている。
【0011】
筐体1の上面には、洗濯物の投入口4を開閉するための扉5が設けられている。扉5は洗濯時、投入口4を気密に閉鎖するようになっている。洗濯槽3は上部が開口された円筒状に形成されており、上部開口の内周部にはバランサー8を、底部には攪拌翼9を備え、水槽3の底部に取り付けられた電動モータ10により洗濯槽3及び攪拌翼9をそれぞれ独立に回転可能に構成されている。また、洗濯槽3の側壁には脱水用及び乾燥用の多数の孔12が設けられている。
【0012】
上記空気ダクト7内には、空気中の水分を冷却除湿するユニット式の除湿器20が設置されており、また除湿された空気を温めて洗濯槽3内に送風する乾燥ユニット30が設置されている。空気ダクト7は水槽2と一体に形成され、風路6は水槽2と洗濯槽3の底部間の空間と連通している。この空気ダクト7の上部開口には蛇腹13を介して温風ダクト31が接続されている。乾燥ユニット30は温風ダクト31内に設置された送風ファン32とヒータ33を備え、温風吹出口34より洗濯槽3内に温風を吹き込むようになっている。温風ダクト31の先端部は洗濯物の投入口4を構成する円筒状部材の側壁に設けられた温風吹出口34に接続されている。なお、35は乾燥フィルタである。
【0013】
筐体1の背面側上面には給水口14が設けられ、分岐弁15を介して、一方は洗濯槽3に給水する注水口16に、他方は上記除湿器20に、それぞれ給水用ホース17、18が接続されている。注水口16は上記の投入口4を構成する円筒状部材の側壁に設けられている。
水槽2の底部には、図示しない排水ホースが排水弁を介して接続されている。
【0014】
(除湿器)
次に、除湿器20の構成について、図2〜図4を参照してさらに詳しく説明する。図2は除湿器20を正面側からみた概略の斜視図であり、除湿器20における冷却水の流れが併記してある。図3は除湿器20を背面側からみた概略の斜視図である。また、図4は図2の一部を断面で表した斜視図で、同様に冷却水の流れが併記してある。
この除湿器20は、金属材料からなる除湿板21と、除湿板21の上下方向に複数段にわたって配設された波形流路形成板22とを備え、上部に設けられた給水ヘッダー23の複数の吐出口24から冷却水(水道水)を吐出し、除湿板21に直角方向に当てて流速を低下させた後、冷却水を複数の筋状に流下させるようになっている。吐出口24は除湿板21の壁面に対して所定の隙間を設けて対面している。給水ヘッダー23には上記給水口14からの給水ホース18が接続具23aに接続される。
【0015】
波形流路形成板22は、複数の山部22aと谷部22bを有し、上の段の谷部22bとその下の段の山部22aとが上下でほぼ同一線上に位置するように、除湿板21の幅方向に半波分シフトさせた状態で交互に配置されている。波形流路形成板22は半円弧状の形状を連続した波形形状となっているが、もちろん波形形状はかかる形状に限られるものではない。そして、上記の給水ヘッダー23に設けられた複数の吐出口24は、最上段の波形流路形成板22の山部22aまたは谷部22bの上方に位置するように配置されている。本実施の形態では山部22aの上方に吐出口24が配置されているが、谷部22bの上方に配置してもかまわない。
【0016】
波形流路形成板22の材質は特に制限されるものではない。例えば、ダイカストで除湿板21と波形流路形成板22を一体成形してもよい。しかし、ダイカストでは金型が大型化し、金型製作費や金型寿命が短いなどの理由から、本実施の形態では波形流路形成板22を樹脂製としている。すなわち、インサート成型法で除湿板21と波形流路形成板22とを一体に成形する。図3は除湿板21を背面側からみた斜視図であるが、この図にみられるように多数の樹脂注入孔28から樹脂を注入して、図2に示すように表側に樹脂製の波形流路形成板22を成形し、さらに裏側には金属製の除湿板21を挟んで樹脂接続部29により複数段の波形流路形成板22を複数個所で上下に接続する構成としている。つまり、表側の波形流路形成板22と裏側の樹脂接続部29とは多数の樹脂注入孔28内に充填された樹脂で結合しており、その間に除湿板21を挟んだ形で一体に成形される。
【0017】
除湿板21は、幅方向の左右の端部をそれぞれ取付部材25に着脱自在に取り付けられるようになっている。ここでは、除湿板21に突設した複数のフック26を、各取付部材25に設けられた複数の角穴27に係合させることにより、除湿板21を各取付部材25に取り付けることができる。また、各取付部材25の上部には、このように構成されたユニット式の除湿器20を上記空気ダクト7内にネジにより固定して吊り下げるためのネジ取付部25aが設けられている。
図5はこのユニット式除湿器20が取り付けられる水槽2の上部を示す外観図であり、図6は除湿器20の取付状態を示す水槽2の部分断面図である。これらの図に示すように、ユニット式除湿器20は、水槽2の上部すなわち空気ダクト7の上端部にネジ固定部40を設け、ネジ固定部40に各取付部材25のネジ取付部25aをネジ25bで締め付けることで固定されている。また、図示は省略するが、水槽カバー19にユニット式除湿器20を固定するようにしてもよい。
【0018】
(洗濯乾燥機の動作)
次に、上記のように構成された洗濯乾燥機の動作を説明する。ここでは、乾燥行程における動作を中心に説明する。
図1には洗濯槽3を出た空気の流れを白抜きの矢印Aで、除湿器20を流下する冷却水(水道水)の流れを黒塗りの矢印Bで示し、温風の流れを矢印Cで示してある。また、図2、図4には冷却水の流れを中心に示してある。
この洗濯乾燥機は、洗濯行程、すすぎ行程、脱水行程、及び乾燥行程を実行する。洗濯物50の洗濯、すすぎ、脱水が終了した後、乾燥行程に入る。水槽2及び洗濯槽3は、遠心脱水の行程においてのみ、洗濯槽3の振動を防止するために鉛直方向に直立させた状態とされ、これ以外の行程では図1に示すように鉛直方向に対して斜めに傾けた状態で実施される。
【0019】
(除湿作用)
乾燥行程では、除湿器20の給水ヘッダー23に冷却水の水道水が給水口14から分岐弁15、給水ホース18を通して少量ずつ連続的に供給される(分岐弁15によって冷却水の流量を調整する)。給水ヘッダー23内の冷却水は図2及び図4に示すように、各吐出口24より除湿板21の上部壁面に供給され、除湿板21の壁面に直角方向に当てて流速を低下させた後、除湿板21に沿って直線状の下向きの流れ41となって流下する。吐出口24ごとの下向きの流れ41は、最上段の波形流路形成板22の山部22aに当たると山部22aの傾斜面に沿って2方向に分かれて流れ(矢印42で示す)、隣の谷部22bに冷却水を集める。谷部22bに集められた冷却水が一定量を超えると表面張力に打ち勝って、谷部22bの縁22cから谷部22bの下面を伝わって流れ出し、さらに除湿板21の壁面を伝わって直線状に下向きに流れる(矢印41の流れ)。ついで、この下向きの流れ41は2段目の波形流路形成板22の山部22aに到達し、再び上記のように2方向に分かれて谷部22bに冷却水が集められる。このように、冷却水は次々に2方向に分岐しながら連続分岐流れとなって最下段の波形流路形成板22に至るまで繰り返される。
【0020】
一方、洗濯槽3内の湿った空気は、図1及び図2に矢印Aで示すように、空気ダクト7の下側から入り風路6を上昇する。この湿った空気が除湿板21の表面及び背面を流れ、除湿板21及び冷却水と接触することにより熱交換が行われ、空気中の水分を冷却除湿する。除湿された空気は乾燥ユニット30の温風ダクト31を通過する間にヒータ33で温められ、この温風が送風ファン32により洗濯槽3内に吹き込まれる。このように、洗濯槽3内の空気を循環させながら冷却除湿し温風として繰り返し洗濯槽3内に吹き込むことによって、脱水後の洗濯物50を洗濯槽3に入れた状態で効率よく乾燥させることができる。なお、除湿板21上を流動する空気によって波形流路形成板22の谷部22bの縁22cから流下する冷却水を飛散させるようなことはない。
【0021】
この除湿器20の構成によれば、上述の説明から分かるように、各吐出口24からの冷却水の一条の流れを2方向に分岐し、さらにそれを2方向に分岐して流下するといった連続分岐流れを複数段の波形流路形成板22によってつくり出すことができる。このため、冷却水を除湿板21の全面にわたって万遍なく流下させることができる。
【0022】
このユニット式除湿器20は固定部40が水に浸からないように水槽2の上部もしくは水槽カバー19に設けてあるので、腐食により脱落することがない。また、波形流路形成板22は全て樹脂製であり腐食を生じることがなく、しかも複数段の波形流路形成板22を除湿板21を挟んで樹脂接続部29により複数箇所を接続した構成となっているため、たとえ除湿板21の一部が腐食したとしても脱落することはない。
【0023】
(除湿板の小型化)
除湿板21を熱伝導性の高いアルミニウムで形成してもよく、この場合波形流路形成板22が樹脂材料で形成されていても除湿効率は高く、除湿板21をステンレス板で構成した場合と比較すると、アルミニウム板は面積比で約1/2に小さくすることができる。したがって、除湿器の小型軽量化を図ることが可能となり、ひいては洗濯乾燥機の乾燥効率を向上させることが可能となる。更にはコスト低減にもつながる。
【0024】
(除湿器の変形例)
除湿器の波形流路形成板22は図2等に示した円弧状の連続形状に制限されるものではない。例えば、図7(a)に示すように、ほぼ直線的な形状で山部22aと谷部22bを形成しても良い。また、図7(b)に示すように、いわゆる波形の山部22aと谷部22bを形成しても良い。なお、図7において、24aは除湿板21に供給される冷却水の吐出位置を示す。
【0025】
(除湿板の耐食性向上)
除湿板21はアルミニウムで形成されているため熱伝導性は良いが、耐食性が低いため洗濯液に含まれるアルカリ成分で侵され、腐食を生じることがある。そこで除湿板21の表面を、たとえばアルマイト処理あるいはニッケル・リンメッキのような耐食性の高い材料でコーティングし、耐食性を向上させてもよい。
【0026】
(冷却水流路面積の拡大)
除湿板21はアルミニウムで形成されているため、除湿板21の表面と冷却水との接触角度は約70゜と高く、水の表面張力が大きいため冷却水は除湿板21の表面に広がりにくく比較的狭い範囲内を流れ、冷却水と除湿板21あるいは冷却水と湿った空気との熱交換の効率低下があった。そこで除湿板21の表面をガラス材のような接触角度の小さい濡れ性の高い材料でコーティングし、除湿板21の表面を流れる冷却水の流路面積を拡大し、冷却水と除湿板21あるいは冷却水と湿った空気との熱交換の効率を向上させてもよい。
【0027】
上記の実施の形態では、いわゆるパルセータ式の洗濯乾燥機について説明したが、本発明はドラム式の洗濯乾燥機やその他の洗濯乾燥機にも適用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施の形態における洗濯乾燥機の模式断面図である。
【図2】本発明の洗濯乾燥機の除湿器を正面側からみた概略の斜視図である。
【図3】この除湿器を背面側からみた概略の斜視図である。
【図4】図2の一部を断面で表した斜視図である。
【図5】ユニット式除湿器が取り付けられる水槽の上部の外観図である。
【図6】除湿器の取付状態を示す水槽の部分断面図である。
【図7】除湿器の変形例を示す正面図である。
【符号の説明】
【0029】
1 筐体、2 水槽、3 洗濯槽、4 投入口、5 扉、6 風路、7 空気ダクト、8 バランサー、9 攪拌翼、10 電動モータ、11 回転軸、12 孔、13 蛇腹、14 給水口、15 分岐弁、16 注水口、17、18 給水ホース、19 水槽カバー、20 除湿器、21 除湿板、22 波形流路形成板、22a 山部、22b 谷部、23 給水ヘッダー、24 吐出口、25 取付部材、26 フック、27 角穴、28 樹脂注入孔、29 樹脂接続部、30 乾燥ユニット、31 温風ダクト、32 送風ファン、33 ヒータ、34 温風吹出口、35 乾燥フィルタ、40 ネジ固定部、41、42 冷却水の流れ、50 洗濯物。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯物を洗濯、脱水する洗濯槽と、前記洗濯槽内の空気を循環させる風路内に設けられ空気中の水分を冷却除湿する除湿器と、除湿された空気を温めて前記洗濯槽に送風する乾燥機とを備えた洗濯乾燥機において、
前記除湿器が、金属材料からなる除湿板と、冷却水を供給する吐出口と、前記除湿板の上下方向に配設された複数段の波形流路形成板とを備えたことを特徴とする洗濯乾燥機。
【請求項2】
前記吐出口は、前記波型流路形成板の最上段の山部に配置するように複数個設けたことを特徴とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
【請求項3】
前記除湿板の冷却面に直角方向に当てて冷却水を供給する吐出口を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の洗濯乾燥機。
【請求項4】
前記除湿板を熱伝導の高い金属材料で構成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の洗濯乾燥機。
【請求項5】
前記複数段の波形流路形成板が、上の段の谷部とその下の段の山部が上下でほぼ同一線上に位置するように交互に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の洗濯乾燥機。
【請求項6】
前記波形流路形成板は、樹脂材料からなり、前記除湿板と一体に成形されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の洗濯乾燥機。
【請求項7】
前記複数段の波形流路形成板が、インサート成型法により前記除湿板を挟んで複数箇所で樹脂接続部により接続されていることを特徴とする請求項6記載の洗濯乾燥機。
【請求項8】
前記除湿器の固定部を、前記洗濯槽が回転可能に収容される水槽の上部または該水槽のカバーに設けたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の洗濯乾燥機。
【請求項9】
金属材料からなる除湿板と、冷却水を供給する吐出口が前記除湿板の壁面に対面して配設された給水ヘッダーと、前記除湿板の上下方向に配設された複数段の波形流路形成板とを備えたことを特徴とする洗濯乾燥機の除湿装置。
【請求項10】
前記吐出口は、前記波型流路形成板の最上段の山部に配置するように複数個設けたことを特徴とする請求項9記載の洗濯乾燥機の除湿装置。
【請求項11】
前記除湿板の冷却面に直角方向に当てて冷却水を供給する吐出口を設けたことを特徴とする請求項9または10記載の洗濯乾燥機の除湿装置。
【請求項12】
前記除湿板を熱伝導の高い金属材料で構成したことを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の洗濯乾燥機の除湿装置。
【請求項13】
前記複数段の波形流路形成板が、上の段の谷部とその下の段の山部が上下でほぼ同一線上に位置するように交互に配置されていることを特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載の洗濯乾燥機の除湿装置。
【請求項14】
前記波形流路形成板は、樹脂材料からなり、前記除湿板と一体に成形されていることを特徴とする請求項9乃至13のいずれかに記載の洗濯乾燥機の除湿装置。
【請求項15】
前記複数段の波形流路形成板が、インサート成型法により前記除湿板を挟んで複数箇所で樹脂接続部により接続されていることを特徴とする請求項14記載の洗濯乾燥機の除湿装置。
【請求項16】
前記金属材料からなる除湿板の表面に、耐食性の高い材料をコーティングしたことを特徴とする請求項9乃至15のいずれかに記載の洗濯乾燥機の除湿装置。
【請求項17】
前記金属材料からなる除湿板の表面に、接触角度の小さい濡れ性の高い材料をコーティングしたことを特徴とする請求項9乃至15のいずれかに記載の洗濯乾燥機の除湿装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−178648(P2008−178648A)
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−66358(P2007−66358)
【出願日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【出願人】(000004422)日本建鐵株式会社 (152)
【Fターム(参考)】