説明

洗車具及び洗車方法

【課題】水の無駄を改善し、その他の不合理を解消するために回転部を固定させる手法を提供する。
【解決手段】通常の水道水を円筒形湾曲形状の本体加圧槽4に給水管1を通して導人し圧力を増強させて加圧槽内4から下方向外部に向けて噴射させ、それを渦巻水流に回転させるもので本体加圧槽内4の内槽と外槽とは仕切板6(周壁)に、よって仕切られ仕切板6には貫通孔7が設けられていて内槽と外槽が同圧になるようにする、内層と外層には、それぞれ複数の弧状曲管8,9を湾曲して設けられると共に傾斜させて配備し、更に前記弧状曲管8,9は内槽と外槽と、からは双方反対方向に噴出させるように逆方向に向けて配備し渦巻き水流の右回転と左回転の接触抵抗摩擦を利用して洗浄することを特徴とした洗車具及び洗車方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通常の水圧の水道水を噴射させて洗浄洗車を行う洗車具。
【背景技術】
【0002】
現在はタワシやスポンジの付帯した洗車具の一部を水道圧力を利用して噴射し回転させて車体を流し洗いする構造である、然し水の飛散による無駄が多く幾つかの問題点も持っている。
【0003】
【特許文献1】実用新案登録 第3130775号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在の洗車方法では水の飛散や水量の節約等は操作だけで補うことは困難で器具が回転して洗浄するため多量の水が必要で且つ遠心力によって外部へ飛散するなど前記欠点もあり抜本的構造改変が必要。
【課題を解決するための手段】
【0005】
水の飛散の根源である回転部を静止固定させておくことが重要であり逆に水の方を回転させる方法に転換、そのための構造は本発明に係る洗車具の一形態に、よれば別記[請求項1]内容付記
(1)水道水を噴射させて車を洗浄する洗車具で、あって、
(2)作業者の操作用ハンドルを兼ねる、さお状給水管と、
(3)該給水管に接続された円筒形湾曲形状の内槽及び該内槽の外側を取り巻くように形成された外槽の本体加圧槽を有さし(槽を増加することも含む)
(4)前記内槽と前記外槽とは連通状態に、あって給水管から導入された水を加圧状態で貯溜できる前記本体加圧槽で、
(5)一方向の渦巻き水流を前記内槽の下部先端から噴出させるように湾曲して設けられると共に傾斜させて配置された前記内槽内に複数が設けられる内側の弧状曲管と、
(6)(前記一方向の渦巻き水流とは反対の)他方向の渦巻き水流を前記外槽の下部先端から噴出させるように湾曲して設けられると共に傾斜させて配置された前記外槽内に複数が設けられる外側の弧状曲管とを具備する。
又、本発明に係る洗車具の一形態によれば、別記[請求項2]内容付記
前記外槽の下部の外周を囲むように設けられた水の飛散防止帯を備えることができる。
【発明の効果】
【0006】
(1)本発明により本体加圧槽下部外側に設けられた軟質ゴム製飛散防止帯が水の飛散を防止して足元や衣服を濡らすことが、なくなる
(2)本発明は水流を渦巻きに変え,且つ内槽から右回り外槽から左回りの水流を、おこさせる円筒形湾曲形状の加圧槽内に、それぞれ弧状曲管を傾斜させて複数配備させた構造で加圧槽で水圧を高めて前記曲管から一斉に噴出させるので内槽と外槽から水流が逆方向に強進し、その大半が、捻れ衝突し、その接触抵抗摩擦を利用して洗浄するから車体をひねるような状態で磨きを掛けながら給水管(ハンドル)操作で移動させるもので効果は良好。
(3)水道ホースに、ワンタッチ接続するだけで、その後は水量調整バルブの操作で片手で洗浄作業が出来るので簡単便利であり作業の始め、終わりの準備や後片付けは単純で早い。
作業の所要時間は半減することが可能、尚軽量材使用で軽いから女性でも楽しみながら作業をすることが出来る特点。
(4)構造が簡単で部品の精度は一定基準(中程度)であれば可、又材種は、硬質、軟質のプラスチック等軽量材が主体で、部品数も少ないから組み立ても容易であり、故障の原因は殆ど無い。
【発明を実施するための最良の形態実施例】
【0007】
本発明は円筒形湾曲形状の本体加圧槽に給水管を通して給水し本体加圧槽で水圧を高め加圧槽内を内槽と外槽に周壁(仕切り板)で分離し周壁に貫通孔を設け同一水圧になるようにする、前記内槽と外槽からは互いに逆方向の渦巻き水流をおこさせるように、それぞれ複数の弧状曲管を傾斜させて配備し前記本体加圧槽で水圧を高める為に曲管の総合計断面積を一定基準内に抑え、曲管の総本数と管径を設定する。
実施に伴う手順、構成、
(1)図1により既設ビニールホースから1ワンタッチ継手で給水管に接続する。
(2)図1により2流量調整バルブ(開閉コック型)プラスチック又は金属製を使用する。
(3)図1、図2、の3ボール自在継手で給水管と本体加圧槽とを接続する。
(4)図1、図2の5洗剤容器室の空間を造成し、ここに別途液体洗剤入れ用スポイト式軟質プラスチック製容器を挿入固定させる、水洗いだけの時はスポイトを上方に抜いて空間を封じる、蓋は差込み型か開閉型として付備する。
(5)図2、4本体加圧槽は前記円筒形湾曲形状で6内、外槽周壁(仕切板)で図3の6の、ように仕切られていて仕切板には図2の7又は図3の7の貫通孔を設けて流通させる。
(6)図2、の8,9は内槽及び外槽の内側に弧状曲管を本体中央程度の高さより下部に向け底外部に貫通して配備させて更に弧状曲管は、図3、の8及び9のように渦巻きを、おこさせるため下部中央近くに水流が集中するように傾斜させて配備することが最大のポイントである。
(7)図2、図3、の10は作業終了後の洗車具の水抜用として小さい孔を説ける。
(8)図2、図3、の11は軟質ゴム製細切りの水の飛散防止帯を付備した状態で本体下部外周を取り巻くように溝形に造形して防止帯の取り付け、取り外しが簡単に出来るようにする。
前記[0007]に基ずく弧状曲管の総本数及び管径は次の計算で設定する。
一般家庭の管末水道管又はビニールホースの内径を13ミリメートルとして,管の断面積は132平方ミリメートル,元栓の開き40パーセント、で52平方ミリメートルとなる、曲管内径を3ミリメートルとして7平方ミリ,52割る7は約8本となり、内槽に4本、外槽に4本と設定実施効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】 本発明に係る渦巻き水流、左右逆流接触抵抗摩擦利用の洗浄洗車具の平面図。
【図2】 本発明に係る図1のA−A断面図。
【図3】 本発明に係る図2のB−B断面図。
【符号の説明】
1 伸縮給水管
2 調整バルブ
3 ボール自在継手
4 本体加圧槽
5 洗剤容器室
6 仕切板(周壁)
7 流通開口部(貫通孔)
8 右回り噴射管(曲管)
9 左回り噴射管(曲管)
10 水抜き穴
11 ゴム製飛散防止帯

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(1)水道水を噴射させて車を洗浄する洗車具で、あって、
(2)作業者の操作用ハンドルを兼ねる、さお状給水管と、
(3)該給水管に接続された円筒形湾曲形状の内槽及び該内槽の外側を取り巻くように形成された外槽の本体加圧槽を有さし、(槽を増加することも含む)
(4)前記内槽と前記外槽とは連通状態に、あって給水管から導入された水を加圧状態で貯溜できる前記本体加圧槽で、
(5)一方向の渦巻き水流を前記内槽の下部先端から噴出させるように湾曲して設けられると共に傾斜させて配置された前記内槽内に複数が設られる内側の弧状曲管と、
(6)(前記一方向の渦巻き水流とは反対の)他方向の渦巻き水流を前記外槽の下部先端から噴出させるように湾曲して設けられると共に傾斜させて配置された前記外槽内に複数が設けられる外側の弧状曲管とを具備することを特徴とする洗車具。
【請求項2】
前記外槽の下部の外周を囲むように設けられた水の飛散防止帯を備えることを特徴とする請求項1、記載の洗車具。
【請求項3】
前記内槽を形成する周壁に貫通孔が設けられることで前記内槽と前記外槽とが連通していることを特徴とする請求項1、又は2、記載の洗車具。
【請求項4】
水道水を噴射させて車を洗浄する洗車方法で、あって円筒形の内槽と該内槽の外側を取り巻くように形成された円筒形外槽を有する本体加圧槽を用い前記内槽と前記外槽から渦巻き水流の回転方向を左右逆方向に噴射させその双方の渦巻き水流の接触抵抗摩擦を利用して洗浄することを特徴とする洗車方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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