説明

洗車具

【課題】 比較的小型の自動車、例えば普通自動車を個人が洗車する場合に好適な洗車具であって、特に泡立ちのよい洗車具を提供する。
【解決手段】 洗剤を供給しながら泡立てる洗浄ヘッド11を備えた洗車具1であって、前記洗浄ヘッド11は、内外に連通する供給孔124を有する洗剤タンク12と、前記供給孔124を囲んでこの洗剤タンク12から錐台状に拡がる弾性カバー13と、この弾性カバー13の下周縁に装着した円環状の毛皮洗浄体14と、弾性カバー13及び毛皮洗浄体14に挟まれて保持される泡立てスポンジ15とからなる洗車具1である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手作業での洗車に適した洗車具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、柄を通して供給される水を吐出しながら洗車できる洗車具が、例えば特許文献1に見られるように提案されている。この特許文献1に見られる洗車具は、水の散乱を防ぐために設けた飛散防止カバーの下周縁にスポンジ(接面緩衝部)を装着し、このスポンジに液体洗剤(以下、単に洗剤と呼ぶ)を含ませて泡立て、洗車する。また、特許文献2に見られるように、供給する水を利用して水流モータを回転させ、飛散防止カバー及びフェルト片を一体に旋回させる洗車具もある。この場合、フェルト片の車体に対する当たりが強くても弱くても洗車がうまくできないため、フェルト片を弾性のある押さえ部材で押さえ込むようにしている。この特許文献2に見られる洗車具は、フェルト片に洗剤を含ませて泡立て、洗車する。
【0003】
【特許文献1】特開2003-137077号公報
【特許文献2】特開2002-086078号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記各特許文献の洗車具は、いずれも水を自動的に供給するが、洗剤は適宜スポンジ又はフェルト片に含ませる必要がある。しかし、これらの洗車具では、常時水が供給されているため、スポンジ又はフェルト片に十分な洗剤を含ませていても、水に洗い流される割合が多く、洗剤の利用効率の観点から好ましいものではない。こうした水を供給する洗車具は、素早く広範囲に洗剤を広げて洗車することが好ましい比較的大型の自動車、例えばバスやトラックに適している。しかし、ゆっくりと狭い範囲に少しずつ洗剤をつけて洗車することが好ましい比較的小型の自動車、例えば普通自動車にはあまり適さない。
【0005】
また、水を供給する構成や、更には水流モータを用いた構成の洗車具は、全体的に重量物になり、特にスポンジやフェルト片を取り付けた洗浄ヘッドが重くなり、取扱いが不便になる。更に、水を供給するホースの取り回しが、取扱いの不便さをもたらす。これらは、とりわけ比較的小型の自動車、例えば普通自動車を1台のみ洗車するような個人利用の場面で問題となる。これが、個人利用の場面で相変わらずスポンジだけの洗車具が多用されている理由になっている。
【0006】
個人利用に適した従来の洗車具は、せいぜい柄の先にスポンジ等を取り付けた簡素な構成で、スポンジに洗剤を含ませ、水をかけた車体に前記スポンジを擦り付けるようにして用いる。しかし、こうした洗車具は、泡立ちがあまりよくなく、十分な洗車ができない。更に、立ち上がった泡はスポンジから周囲に飛散し、場合によっては利用者に付着してしまう問題があった。そこで、比較的小型の自動車、例えば普通自動車を個人が洗車する場合に好適な洗車具であって、特に泡立ちのよい洗車具を開発するため、検討した。
【課題を解決するための手段】
【0007】
検討の結果開発したものが、洗剤を供給しながら泡立てる洗浄ヘッドを備えた洗車具であって、前記洗浄ヘッドは、内外に連通する供給孔を有する洗剤タンクと、前記供給孔を囲んでこの洗剤タンクから錐台状に拡がる弾性カバーと、この弾性カバーの下周縁に装着した円環状の毛皮洗浄体と、弾性カバー及び毛皮洗浄体に挟まれて保持される泡立てスポンジとからなる洗車具である。洗剤タンクは、供給孔から少量ずつ洗剤を供給する構成が好ましく、種々の構成が考えられるが、例えば底面に向けて閉鎖棒を有する蓋を全閉状態にすることにより前記閉鎖棒の先端で供給孔を塞ぎ、蓋の開く量に応じて閉鎖棒の先端と供給孔との隙間を加減して、前記隙間に応じた洗剤を外部へ供給する構成を例示できる。
【0008】
本発明の洗車具は、洗浄ヘッドに洗剤タンクを備え、供給孔から弾性カバー内へ洗剤を供給し、水は毛皮洗浄体又は泡立てスポンジに含ませて使用する。このため、洗剤は弾性カバー内に留まり、弾性カバーの変形によって圧縮及び復元を繰り返すスポンジにより、必要十分に泡立てることができる。このとき、弾性カバーの下周縁にスポンジを装着していれば、洗剤及び泡はもれなく弾性カバー外に漏れ出すことになるが、複雑に毛が絡み合う毛皮洗浄体であれば、この毛皮洗浄体に洗剤及び泡が染み込み又は絡まることで、およそ洗浄ヘッドが泡を抱えることができ、洗車具を扱う利用者の思うがままに泡立ちを操作できるようになる。
【0009】
本発明の洗車具は、洗浄タンクを手に持って扱うようにしてもよいが、利用者の肩より上方や利用者の腰より下方の洗車に際して、利用者が背伸びしたり腰を曲げずに済むように、洗浄ヘッド全体を支持する柄を洗浄タンクに接続して、柄付き洗車具にするとよい。この場合、洗浄タンクから斜め上方に延びる柄が好ましい。また、弾性カバーの変形によってスポンジを圧縮及び復元させやすいように、前記柄は、上下又は左右に揺動する自在継ぎ手を介して洗浄タンクに接続してもよい。自在継ぎ手は、弾性カバーを車体に対して押し付ける方向、すなわち上下方向のみ揺動するようにしてもよいが、車体に体する洗浄ヘッドの当たり方に自由度を持たせるには、更に左右方向に揺動できる自在継ぎ手や、多方向に揺動する自在継ぎ手を用いるとよい。
【0010】
上述したように、弾性カバーの下周縁に装着した毛皮洗浄体は、洗剤を含ませ、泡を保持することで、極めて良好に車体に密着する。このため、弾性カバーが車体に対して吸盤様に吸着して、洗浄ヘッドが動かしにくくなることもあり得る。これから、弾性カバーは、圧力平衡孔を設けておくとよい。この圧力平衡孔は、毛皮洗浄体が車体に密着することによる弾性カバー内の負圧を防止するとともに、弾性カバー内へ空気を取り込み、圧縮及び復元するスポンジによる泡立てを促進させる働きも有する。
【0011】
弾性カバーは、可撓性のある樹脂板又は金属板を円錐状にまるめて形成するとよい。特に樹脂製の弾性カバーであれば、車体に倣って変形する下周縁により、側面全体が比較的容易に変形し、スポンジを圧縮及び復元させることができる。しかし、より積極的にスポンジによる泡立てを図るには、下周縁から母線方向に設けた多数のスリットにより区画される多数の弾性片を形成し、弾性カバーの変形に従ってしなる前記各弾性片個々によりスポンジを押さえ込み、大きく圧縮及び復元させるとよい。この場合、弾性片は全部を同長にするよりも長短異なる複数種類にし、また各弾性片の大きさ又は形状を異ならせる等するとよい。
【0012】
毛皮洗浄体は、洗剤の含浸及び泡の保持が容易なものであれば毛皮の種類を問わないが、車体に優しい毛皮として、特に羊の毛皮(ムートン)を用いるとよい。泡立てスポンジは、この毛皮洗浄体と弾性カバーとの間に保持するだけで自由状態にしておくと、圧縮及び復元しやすくなり、泡立てが容易になる。また、泡立てスポンジの交換も容易になる。ここで、泡立てスポンジは、例えば弾性カバーに倣った錐台側面を有し、かつ円環状の毛皮洗浄体の中央開口を塞ぐような円板状にしても、前記中央開口に覗く部分から泡を外部へ放出することができる。しかし、泡は車体に対して洗浄作用を発揮するから、生成した泡はもれなく車体に供給される方が好ましい。これから、泡立てスポンジは、弾性カバーに倣った錐台側面を有し、かつ平面視形状が毛皮洗浄体と相似な円環状にするとよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明により、比較的小型の自動車、例えば普通自動車を個人が洗車する場合に好適な洗車具を提供できるようになる。特に、本発明の洗車具は、洗剤を含み、水を吸ったスポンジを大きく圧縮及び復元させることで非常に泡立ちがよく、車体に密着しやすい毛皮洗浄体と相俟って、優れた洗浄作用を発揮する。また、洗車具全体としても軽量化しやすく、特に洗浄ヘッドは洗剤タンクのほか重量物がないことから、取扱いも容易である。加えて、圧縮及び復元を容易にする泡立てスポンジは、洗浄ヘッドに固着せずに毛皮洗浄体及び弾性カバーの間に保持されているだけなので、交換が容易という利点もある。そして、これらが相俟って、本願発明の洗車具は特に個人利用に適した洗車具になっている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。図1は本発明の洗車具1の一例を示す斜視図、図2は図1に示す洗車具1の分解斜視図、図3は本発明の洗車具2の別例を示す斜視図、図4は図1に示す洗車具1の側面図、図5は図1に示す洗車具1の平面図、図6は図1に示す洗車具1の底面図(図6中毛皮洗浄体14は仮想線)、図7は図1に示す洗車具1の断面図であり、図8は図1に示す洗車具1の使用状態を表す図7相当断面図である。
【0015】
本発明の洗車具1は、従来公知(例えば特許文献1又は特許文献2参照)の洗車具と同様な外観を有するが、水を供給する構成又は構造は持たない。具体的には、図1及び図2に見られるように、洗浄ヘッド11を構成する洗剤タンク12から少量の洗剤を弾性カバー13内に供給し、前記弾性カバー13の下周縁に装着した毛皮洗浄体14と弾性カバー13の間に保持された泡立てスポンジ15に水を含ませて、弾性カバー13の変形により前記泡立てスポンジ15の圧縮及び復元を繰り返し、大量の泡を発生させる。
【0016】
洗浄ヘッド11は、図4〜図7に見られるように、洗剤タンク12、弾性カバー13、毛皮洗浄体14、そして泡立てスポンジ15から構成される。洗剤タンク12は、樹脂製の蓋121及び円筒容器122からなり、前記円筒容器122に1回又は数回の洗浄に十分な洗剤を貯留する。この洗剤タンク12は、円筒容器122の側面にやや斜め上方に向けて接続部123を突出し、この接続部123に柄16の先端を挿入し、ボルト161等により固着して、洗剤タンク12からやや斜め上方に延びる柄16を接続している。柄16が洗剤タンク12からやや斜め上方に延びることにより、洗浄ヘッド11を車体(図示略、以下同じ)に押し付けやすくなっている。このとき、弾性カバー13を変形させて泡立てスポンジ15の圧縮及び復元を繰り返しやすくするため、上下方向又は左右方向に揺動する自在継ぎ手を介して、柄16を洗剤ヘッド11に接続してもよい。また、例えば図3に見られるように、柄を接続しない洗浄ヘッド21のみの洗車具2でも構わない。
【0017】
本例の洗剤タンク12は、円筒容器122の底面に弾性カバー13内へ連通する供給孔124を設けている。このため、前記供給孔124への洗剤の流入を規制しないと、供給孔124から弾性カバー13内へと供給される洗剤の量が制御できない。本例では、供給孔124から弾性カバー13内へ少量ずつ洗剤を供給するため、先端に閉鎖弁125を有する調整棒126を蓋121の内側から供給孔124に向けて降ろし、蓋121を全閉状態にすれば前記閉鎖弁125で供給孔124を塞ぎ、蓋121の開く量に応じて閉鎖弁125と供給孔124との隙間を加減して、前記隙間に応じた洗剤を外部へ供給するようにしている(図8参照)。これにより、洗剤タンク12に貯留する洗剤の使用量を加減し、洗剤を1回又は数回の洗車に分けて無駄なく使用できる。
【0018】
弾性カバー13は、洗剤タンク12の供給孔121を囲んで円錐台状に拡がる透明な樹脂製板からなり、側面に圧力平衡孔131を設けている。前記樹脂製板は半透明又は不透明であってもよく、また一体に円錐台状の弾性カバー13を形成してもよいし、平坦な樹脂製板を丸めて円錐台状の弾性カバー13にしてもよい。この弾性カバー13に設ける圧力平衡孔131は、弾性カバー13内が負圧になって洗浄ヘッド11が車体に吸着されないようにするために設けるもので、もちろん大きいものほど空気の流入及び流出が容易になって圧力平衡の働きは良好になるが、あまり大きいと弾性カバー13内の泡が外部に漏れ出して好ましくない。これから、本例のように、必要充分な大きさの圧力平衡孔131を1つ設ければよく、多数の圧力平衡孔を設ける場合は、より小さなものを多数設けるとよい。この場合、各圧力平衡孔はまとめても受けてもよいし、分散させてもよい。
【0019】
弾性カバー13は、洗剤タンク11に対して分離不能に固着してもよいが、本例では交換可能なように、洗剤タンク11の円筒容器122下面に円錐台状の窪み127及び雌ネジ部128を形成し、前記雌ネジ部128に螺合する締付けネジ132を用いて、円錐台状の窪み127と締め付けネジ132とで弾性カバー13の上周縁を挟持している。つまり、締付けネジ132を緩めれば、弾性カバー13を洗剤タンク12から分離でき、弾性カバー13の交換ができる。本例の洗車具1では、後述するように、毛皮洗浄体14を弾性カバー13と一体にしているため、弾性カバー13の交換は毛皮洗浄体14の交換も意味する。締付けネジ132は、供給孔124を塞がないように中心付近が上下に連通する平面視円環状で、開け閉めが容易なように点対称に一対のつまみ133,133を設けた樹脂製の蝶ネジである。
【0020】
毛皮洗浄体14は、弾性カバー13の下周縁に沿った外周と、前記外周に相似な内周とを有する円環状の基材シート141と、略等しい外周及び内周を有する取付シート142とをそれぞれの外周で縫着して一体化し、前記基材シート141の裏面に毛皮143を固着した構成である。泡立てスポンジ15により生成された泡は、弾性カバーと基材シート141の内周に囲まれた範囲に蓄積され、車体に沿って毛皮143を擦り付ける際に、前記毛皮143の隙間から泡を放出させる。この毛皮洗浄体14は、基材シート141の裏面に毛皮143があればよく、基材シート141又は取付シート142の素材は問わない。本発明に好ましい毛皮143は、毛並みが細やかなムートンである。本例では、基材シート141及び取付シート142を構成し、弾性カバー13の表面側に被せた取付シート142の内周を前記弾性カバー13に縫着して、弾性カバー13と毛皮洗浄体14とを一体にしている。これにより、弾性カバー13と基材シート141との間には断面三角形の空間が形成され、この空間に泡立てスポンジ15を自由状態で保持させることができる。
【0021】
泡立てスポンジ15は、従来公知と同様の素材からなるスポンジ製品で、弾性カバー13に倣った錐台側面を有し、かつ平面視形状が毛皮洗浄体14と相似な円環状である。この泡立てスポンジ15は、既述したように、弾性カバー13と毛皮洗浄体14の基材シート141との間に形成される断面三角形の空間に嵌め込んでいるだけで、自由状態で保持されている。このため、本例の泡立てスポンジ15は交換が容易になっている。泡立てスポンジ15は、洗剤タンク12から供給される洗剤を含み、圧縮及び復元を繰り返すことで泡を生成するため、本発明の洗車具1において最も劣化しやすい要素にもなっている。このため、こうした交換容易な泡立てスポンジ15は、本発明の洗車具1に適している。
【0022】
本発明の洗車具1は、図8に見られるように、柄16を介した洗浄ヘッド11を車体に押し付けることにより弾性カバー13を変形(弾性変形)させ、泡立てスポンジ15の圧縮及び復元を繰り返すことにより、泡を生成する。ここで、弾性カバー13は円錐台状に形成しているため、形状による弾性変形の制約がある。そこで、特に泡立てスポンジ15に対する弾性カバー13の変形を容易にするため、本例の弾性カバー13は下周縁から母線方向に設けた多数のスリット134により区画される多数の弾性片135,136を形成している。各弾性片135,136は、個々に大きく弾性変形し、泡立てスポンジ15を車体に押し付ける働きを有する。厳密には、各弾性片135,136の先端が泡立てスポンジ15を押すことになるため、本例は長い弾性片135で泡立てスポンジ15の周縁を押し、短い弾性片136で泡立てスポンジ15の中心を押すようにしている。
【0023】
本発明の洗車具1の使い方は、次の通りである。まず、洗剤タンク12に適量の洗剤を貯留し、蓋121をする。本例の洗剤タンク12は、前記蓋121を全閉状態にすると、供給孔124から洗剤が流出させないので、常時洗剤タンク12に洗剤を貯留して洗車具1を保管するようにしてもよい。次に、洗車に際してバケツ等に水を汲んでおき、この水に洗浄ヘッド11、特に泡立てスポンジ15を浸して水を吸わせる。水は、予め車体にかけておいてもよい。そして、洗剤タンク12の蓋121を若干緩めた状態で泡立てスポンジ15を圧縮及び復元させるように洗浄ヘッド11を車体に押し付けると、供給孔124を通じて供給された少量の洗剤による泡が生成される。後は、この泡を毛皮洗浄体14の内側から放出しながら毛皮洗浄体14で車体をなぞると洗浄ができる。洗車を終了する際は、洗剤タンク12の蓋121を全閉して供給口124を閉じることにより洗剤の供給を停め、後は毛皮洗浄体14を水洗すればよい。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の洗車具の一例を示す斜視図である。
【図2】図1に示す洗車具の分解斜視図である。
【図3】本発明の洗車具の別例を示す斜視図である。
【図4】図1に示す洗車具の側面図である。
【図5】図1に示す洗車具の平面図である。
【図6】図1に示す洗車具の底面図である。
【図7】図1に示す洗車具の断面図である。
【図8】図1に示す洗車具の使用状態を表す図7相当断面図である。
【符号の説明】
【0025】
1 洗車具
11 洗浄ヘッド
12 洗剤タンク
121 蓋
122 円筒容器
124 供給孔
125 閉鎖弁
13 弾性カバー
131 圧力平衡孔
135 長い弾性片
136 短い弾性片
14 毛皮洗浄体
143 毛皮
15 泡立てスポンジ
16 柄
2 別例の洗車具
21 洗浄ヘッド
22 洗剤タンク
23 弾性カバー
24 毛皮洗浄体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗剤を供給しながら泡立てる洗浄ヘッドを備えた洗車具であって、前記洗浄ヘッドは、内外に連通する供給孔を有する洗剤タンクと、前記供給孔を囲んで該洗剤タンクから錐台状に拡がる弾性カバーと、該弾性カバーの下周縁に装着した円環状の毛皮洗浄体と、弾性カバー及び毛皮洗浄体に挟まれて保持される泡立てスポンジとからなる洗車具。
【請求項2】
洗浄タンクは、洗浄ヘッド全体を支持する柄を接続してなる請求項1記載の洗車具。
【請求項3】
柄は、上下又は左右に揺動する自在継ぎ手を介して洗浄タンクに接続してなる請求項2記載の洗車具。
【請求項4】
弾性カバーは、圧力平衡孔を設けてなる請求項1記載の洗車具。
【請求項5】
弾性カバーは、下周縁から母線方向に設けた多数のスリットにより区画される多数の弾性片が設けられてなる請求項1記載の洗車具。
【請求項6】
弾性片は、長短異なる複数種類である請求項5記載の洗車具。
【請求項7】
毛皮洗浄体は、羊の毛皮である請求項1記載の洗車具。
【請求項8】
泡立てスポンジは、弾性カバーに倣った錐台側面を有し、かつ平面視形状が毛皮洗浄体と相似な円環状である請求項1記載の洗車具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−142857(P2006−142857A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−331916(P2004−331916)
【出願日】平成16年11月16日(2004.11.16)
【出願人】(500009499)株式会社本荘興産 (2)
【Fターム(参考)】