洗車機用洗浄ブラシ及び洗車機
【課題】製造コストを下げると共に、ブラシ片の腰を強くして洗浄効果を増すことができる洗車機用洗浄ブラシ及び洗車機を提供する。
【解決手段】自動車洗浄用あるいは車両洗浄用の洗車機用洗浄ブラシにおいて、洗浄ブラシ６のブラシ片１は、軸体５に固定される下部ブラシ部材２ａと、この下部ブラシ部材２ａの中間にある接合部３にて接合されて先端部まで延びる上部ブラシ部材２ｂ、２ｂとを有している。また、下部ブラシ部材２ａは、接合部３から下部ブラシ部材２ａの開放端までの距離が、接合部３から上部ブラシ部材２ｂの軸側端部までの距離よりも大になるようにして延設されている。
【解決手段】自動車洗浄用あるいは車両洗浄用の洗車機用洗浄ブラシにおいて、洗浄ブラシ６のブラシ片１は、軸体５に固定される下部ブラシ部材２ａと、この下部ブラシ部材２ａの中間にある接合部３にて接合されて先端部まで延びる上部ブラシ部材２ｂ、２ｂとを有している。また、下部ブラシ部材２ａは、接合部３から下部ブラシ部材２ａの開放端までの距離が、接合部３から上部ブラシ部材２ｂの軸側端部までの距離よりも大になるようにして延設されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ガソリンスタンド等に設置される洗車機と、この洗車機に使用される洗車機用洗浄ブラシに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来の回転軸の外周に多数のブラシ片を固定した洗車機用洗浄ブラシには様々なものが知られている。例えば、発泡体の先端に人工皮革を縫製により接合して、この人工皮革によって洗車機の被洗浄面を洗浄するものがある（特許文献１）。
また、ブラシ片が、回転軸に固定される取付基部から先端部まで延在する不織布片と、この不織布片の取付基部から中間部に渡る裏面に重ねられる発泡合成樹脂片とを有してなるものがある（特許文献２）。
【０００３】
【特許文献１】特開２００６−６２４８４号公報
【特許文献２】特開２００６−６２４８３号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上記従来の特許文献１に記載された技術では、洗車時に人工皮革が水を含んで垂れ下がり、丸まってしまい、回転軸から遠心力が加えられても戻らない為、洗浄不良や洗い残しが発生する可能性がある。また、特許文献２に記載された技術では、ブラシ片の配設量が多いのでコスト高となっていた。
【０００５】
本発明は上記点に鑑み、製造コストを下げると共に、ブラシ片の腰を強くして洗浄効果を増すことができる洗車機用洗浄ブラシ及び洗車機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
請求項１の発明では、自動車或いは車両の外面の被洗浄面に付着した汚れ等を洗浄する為の洗浄機に使用する軸体の外周に複数のブラシ片を固定した洗車機用洗浄ブラシにおいて、前記ブラシ片は、前記軸体に固定される下部ブラシ部材と、該下部ブラシ部材に接合されて先端部まで延びる上部ブラシ部材とを有し、前記下部ブラシ部材は、前記接合部から下部ブラシ部材の開放端までの距離が、前記接合部から前記上部ブラシ部材の軸側端部までの距離よりも大になるようにして延設されてあることに特徴を有する。したがって、下部ブラシ部材が上部ブラシ部材の途中まで重ね合わされることとなるので、毛腰が強くなり、上部ブラシ部材を被洗浄面に密着させることができるので、洗浄効果が向上する。
【０００７】
請求項２の発明では、請求項１の発明において、下部ブラシ部材の端部外方には、下部ブラシ部材及び上部ブラシ部材にて形成された空隙部を有することに特徴を有する。したがって、空隙部が存在することによって上部ブラシ部材は被洗浄面に密着して当接する為、洗浄効果が向上する。
【０００８】
請求項３の発明では、請求項１又は２の発明において、ブラシ片は、長手方向に沿って折られて形成されてあることに特徴を有する。したがって、ブラシ片が長手方向に繋がっていることとなるので、毛腰が強くなり、耐久性を向上させることができるので、コストを低減させることができる。
【０００９】
請求項４の発明では、駆動源と、被洗浄面に散布する洗浄剤と、水を噴出させるノズルと、洗浄後の被洗浄面を乾燥させる乾燥手段とを備えると共に、請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の洗車機用洗浄ブラシが搭載されてある洗車機に特徴を有する。したがって、毛腰が強く、上部ブラシ部材を被洗浄面に密着して当接することができる洗浄ブラシを使用することで、洗浄効果を向上させることができ、耐久性も向上させることができてコスト低減を図ることができる。
【発明の効果】
【００１０】
請求項１の発明では、下部ブラシ部材を、接合部から下部ブラシ部材の開放端までの距離が、接合部から上部ブラシ部材の軸側端部までの距離よりも大になるようにして延設されてあることにより、毛腰を強くすることができる。
また、請求項２の発明では、下部ブラシ部材及び上部ブラシ部材にて空隙部を形成したことにより、上部ブラシ部材を被洗浄面に密着させて当接することができるので洗浄性が向上する。
さらに、請求項３の発明では、ブラシ片を長手方向に沿って折り合わせたことにより、ブラシ片の毛腰をさらに強くすることができ、耐久性を向上させることができるので、コスト低減にも寄与する。
【００１１】
また、請求項４の発明では、請求項１から３のいずれか１項の洗車機用洗浄ブラシを搭載した洗車機としたので、毛腰が強く、洗浄効果も増し、コスト高とならない洗車機を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図１は本発明の第１実施形態の洗浄ブラシ６を示す斜視図である。この洗浄ブラシ６のブラシ片１は、軸体５に固定される下部ブラシ部材２ａと、この下部ブラシ部材２ａの中間の接合部３にて接合されて先端部まで延びる上部ブラシ部材２ｂ、２ｂとを有している。
また、下部ブラシ部材２ａは、接合部３から下部ブラシ部材２ａの開放端までの距離が、接合部３から上部ブラシ部材２ｂの軸側端部までの距離よりも大になるようにして延設されている。したがって、上部ブラシ部材２ｂが被洗浄面に当接した場合に生じる力が面接触している下部ブラシ部材２ａに伝わることから、毛腰を強くすることができ、耐久性を向上させることができるのである。
ここで、ブラシ片１は、織布、不織布、編物等の布帛、合成樹脂発泡体、フィルム状樹脂組成物、軟質ゴム材、人工皮革、合成皮革等、使用目的に応じて設定できる。
また、接合部３におけるブラシ部材２ａとブラシ部材２ｂとの接合は、縫製、接着、溶着、リベット、ネジ、粘着等、様々な接合方法を適用することができる。
【００１３】
図２は本発明の第２実施形態のブラシ片１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄを内側から視た正面図である。図２（ａ）のブラシ片１ａでは下部ブラシ部材２ａの先端をＶ字型にカットしている。したがって、下部ブラシ部材２ａと上部ブラシ部材２ｂとの間に凹状の空隙部４ａが形成されている。また、図２（ｂ）のブラシ片１ｂでは下部ブラシ部材２ａの先端を凹凸型にカットしている。したがって、下部ブラシ部材２ａと上部ブラシ部材２ｂとの間に四角状の空隙部４ｂが２つ形成されている。さらに、図２（ｃ）のブラシ片１ｃでは下部ブラシ部材２ａの先端を逆Ｖ字型にカットしている。したがって、下部ブラシ部材２ａと上部ブラシ部材２ｂとの間に三角状の空隙部４ｃが２つ形成されている。また、図２（ｄ）のブラシ片１ｄは下部ブラシ部材２ａの先端部分に空隙部４ｄが５つ形成されている。
このように、空隙部４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄを形成することによって、上部ブラシ部材２ｂは被洗浄面に密着した状態で当接することが可能となり、洗浄効果が向上するのである。
尚、空隙部は様々な形状を採用することができ、略凹部、略凸部、或いは穴部等であってもよい。
【００１４】
図３は、本発明の第３実施形態のブラシ片１ｅを示す正面図である。このブラシ片１ｅは上部ブラシ部材２ｂと下部ブラシ部材２ａとを長手方向に沿って折られて谷７、７が形成されたものであり、接合部３ａによって接合している。このように折られることによって、毛腰をさらに強くすることができるのである。尚、この図では２回折られているが、１回以上折られたものであれば、本発明の請求項３に含まれるものである。このブラシ片１ｅは穴部８にピンを差込み、上述した軸体５に固定し、穴部８が谷となるように折り曲げて使用するものである。
【００１５】
次に、図４は本発明の洗車機用洗浄ブラシを搭載した洗車機の正面図である。洗車機６７は、図４のように、本発明の洗車機用洗浄ブラシ６６が搭載されており、この洗車機用洗浄ブラシ６６は駆動源６８より回転される。ノズル６９からは、被洗浄面に対して洗浄剤及び水が散布され、洗車機用洗浄ブラシ６６により、洗浄され、洗浄後は洗車機６７の乾燥手段である乾燥機９０により被洗浄面が乾燥される。
【００１６】
洗車機６７は、被洗浄面に傷を付けること無く、高い洗浄性を有すると共に、洗浄時の接触音を極力低減、或いは抑制でき、腰の強いブラシ片を有する洗車機用洗浄ブラシ６６が搭載されているので、被洗浄面に対して傷を付着させること無く、毛腰を強く当接させることができる。その為、洗車機６７は、洗車機用洗浄ブラシ６６を低速回転に設定すると共に、洗浄時間を短時間に設定した場合においても、被洗浄面に傷が付着すること無く、且つ洗浄残りの無い高い洗浄性が付与される。また、洗車機用洗浄ブラシ６６の回転を、低速回転から高速回転等に急変させた場合においても、前記と同様の作用が洗車機６７に付与される。その為、被洗浄面である車体に傷を付けることが無いと共に、洗浄時の接触音を極力低減、或いは抑制できる非常に高い洗浄性が発揮できる洗車機６７を提供することができる。
【００１７】
尚、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の実施形態をとることができることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【００１８】
本発明の洗車機用洗浄ブラシ及び洗車機は主に、自動車或いは車両の外面の被洗浄面に付着した汚れ等を洗浄する為の洗車機、及び洗車機に搭載される洗車機用洗浄ブラシとして使用する。
【図面の簡単な説明】
【００１９】
【図１】本発明の第１実施形態を示す説明図
【図２】本発明の第２実施形態を示す説明図
【図３】本発明の第３実施形態を示す説明図
【図４】本発明の洗車機用洗浄ブラシを搭載した洗車機の正面図
【符号の説明】
【００２０】
１、１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅ ブラシ片
２ａ 下部ブラシ部材
２ｂ 上部ブラシ部材
３ 接合部
４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄ 空隙部
５ 軸体
６ 洗浄ブラシ
７ 谷
８ 穴部
６６ 洗車機用洗浄ブラシ
６７ 洗車機
６８ 駆動源
６９ ノズル
９０ 乾燥機
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ガソリンスタンド等に設置される洗車機と、この洗車機に使用される洗車機用洗浄ブラシに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来の回転軸の外周に多数のブラシ片を固定した洗車機用洗浄ブラシには様々なものが知られている。例えば、発泡体の先端に人工皮革を縫製により接合して、この人工皮革によって洗車機の被洗浄面を洗浄するものがある（特許文献１）。
また、ブラシ片が、回転軸に固定される取付基部から先端部まで延在する不織布片と、この不織布片の取付基部から中間部に渡る裏面に重ねられる発泡合成樹脂片とを有してなるものがある（特許文献２）。
【０００３】
【特許文献１】特開２００６−６２４８４号公報
【特許文献２】特開２００６−６２４８３号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上記従来の特許文献１に記載された技術では、洗車時に人工皮革が水を含んで垂れ下がり、丸まってしまい、回転軸から遠心力が加えられても戻らない為、洗浄不良や洗い残しが発生する可能性がある。また、特許文献２に記載された技術では、ブラシ片の配設量が多いのでコスト高となっていた。
【０００５】
本発明は上記点に鑑み、製造コストを下げると共に、ブラシ片の腰を強くして洗浄効果を増すことができる洗車機用洗浄ブラシ及び洗車機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
請求項１の発明では、自動車或いは車両の外面の被洗浄面に付着した汚れ等を洗浄する為の洗浄機に使用する軸体の外周に複数のブラシ片を固定した洗車機用洗浄ブラシにおいて、前記ブラシ片は、前記軸体に固定される下部ブラシ部材と、該下部ブラシ部材に接合されて先端部まで延びる上部ブラシ部材とを有し、前記下部ブラシ部材は、前記接合部から下部ブラシ部材の開放端までの距離が、前記接合部から前記上部ブラシ部材の軸側端部までの距離よりも大になるようにして延設されてあることに特徴を有する。したがって、下部ブラシ部材が上部ブラシ部材の途中まで重ね合わされることとなるので、毛腰が強くなり、上部ブラシ部材を被洗浄面に密着させることができるので、洗浄効果が向上する。
【０００７】
請求項２の発明では、請求項１の発明において、下部ブラシ部材の端部外方には、下部ブラシ部材及び上部ブラシ部材にて形成された空隙部を有することに特徴を有する。したがって、空隙部が存在することによって上部ブラシ部材は被洗浄面に密着して当接する為、洗浄効果が向上する。
【０００８】
請求項３の発明では、請求項１又は２の発明において、ブラシ片は、長手方向に沿って折られて形成されてあることに特徴を有する。したがって、ブラシ片が長手方向に繋がっていることとなるので、毛腰が強くなり、耐久性を向上させることができるので、コストを低減させることができる。
【０００９】
請求項４の発明では、駆動源と、被洗浄面に散布する洗浄剤と、水を噴出させるノズルと、洗浄後の被洗浄面を乾燥させる乾燥手段とを備えると共に、請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の洗車機用洗浄ブラシが搭載されてある洗車機に特徴を有する。したがって、毛腰が強く、上部ブラシ部材を被洗浄面に密着して当接することができる洗浄ブラシを使用することで、洗浄効果を向上させることができ、耐久性も向上させることができてコスト低減を図ることができる。
【発明の効果】
【００１０】
請求項１の発明では、下部ブラシ部材を、接合部から下部ブラシ部材の開放端までの距離が、接合部から上部ブラシ部材の軸側端部までの距離よりも大になるようにして延設されてあることにより、毛腰を強くすることができる。
また、請求項２の発明では、下部ブラシ部材及び上部ブラシ部材にて空隙部を形成したことにより、上部ブラシ部材を被洗浄面に密着させて当接することができるので洗浄性が向上する。
さらに、請求項３の発明では、ブラシ片を長手方向に沿って折り合わせたことにより、ブラシ片の毛腰をさらに強くすることができ、耐久性を向上させることができるので、コスト低減にも寄与する。
【００１１】
また、請求項４の発明では、請求項１から３のいずれか１項の洗車機用洗浄ブラシを搭載した洗車機としたので、毛腰が強く、洗浄効果も増し、コスト高とならない洗車機を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図１は本発明の第１実施形態の洗浄ブラシ６を示す斜視図である。この洗浄ブラシ６のブラシ片１は、軸体５に固定される下部ブラシ部材２ａと、この下部ブラシ部材２ａの中間の接合部３にて接合されて先端部まで延びる上部ブラシ部材２ｂ、２ｂとを有している。
また、下部ブラシ部材２ａは、接合部３から下部ブラシ部材２ａの開放端までの距離が、接合部３から上部ブラシ部材２ｂの軸側端部までの距離よりも大になるようにして延設されている。したがって、上部ブラシ部材２ｂが被洗浄面に当接した場合に生じる力が面接触している下部ブラシ部材２ａに伝わることから、毛腰を強くすることができ、耐久性を向上させることができるのである。
ここで、ブラシ片１は、織布、不織布、編物等の布帛、合成樹脂発泡体、フィルム状樹脂組成物、軟質ゴム材、人工皮革、合成皮革等、使用目的に応じて設定できる。
また、接合部３におけるブラシ部材２ａとブラシ部材２ｂとの接合は、縫製、接着、溶着、リベット、ネジ、粘着等、様々な接合方法を適用することができる。
【００１３】
図２は本発明の第２実施形態のブラシ片１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄを内側から視た正面図である。図２（ａ）のブラシ片１ａでは下部ブラシ部材２ａの先端をＶ字型にカットしている。したがって、下部ブラシ部材２ａと上部ブラシ部材２ｂとの間に凹状の空隙部４ａが形成されている。また、図２（ｂ）のブラシ片１ｂでは下部ブラシ部材２ａの先端を凹凸型にカットしている。したがって、下部ブラシ部材２ａと上部ブラシ部材２ｂとの間に四角状の空隙部４ｂが２つ形成されている。さらに、図２（ｃ）のブラシ片１ｃでは下部ブラシ部材２ａの先端を逆Ｖ字型にカットしている。したがって、下部ブラシ部材２ａと上部ブラシ部材２ｂとの間に三角状の空隙部４ｃが２つ形成されている。また、図２（ｄ）のブラシ片１ｄは下部ブラシ部材２ａの先端部分に空隙部４ｄが５つ形成されている。
このように、空隙部４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄを形成することによって、上部ブラシ部材２ｂは被洗浄面に密着した状態で当接することが可能となり、洗浄効果が向上するのである。
尚、空隙部は様々な形状を採用することができ、略凹部、略凸部、或いは穴部等であってもよい。
【００１４】
図３は、本発明の第３実施形態のブラシ片１ｅを示す正面図である。このブラシ片１ｅは上部ブラシ部材２ｂと下部ブラシ部材２ａとを長手方向に沿って折られて谷７、７が形成されたものであり、接合部３ａによって接合している。このように折られることによって、毛腰をさらに強くすることができるのである。尚、この図では２回折られているが、１回以上折られたものであれば、本発明の請求項３に含まれるものである。このブラシ片１ｅは穴部８にピンを差込み、上述した軸体５に固定し、穴部８が谷となるように折り曲げて使用するものである。
【００１５】
次に、図４は本発明の洗車機用洗浄ブラシを搭載した洗車機の正面図である。洗車機６７は、図４のように、本発明の洗車機用洗浄ブラシ６６が搭載されており、この洗車機用洗浄ブラシ６６は駆動源６８より回転される。ノズル６９からは、被洗浄面に対して洗浄剤及び水が散布され、洗車機用洗浄ブラシ６６により、洗浄され、洗浄後は洗車機６７の乾燥手段である乾燥機９０により被洗浄面が乾燥される。
【００１６】
洗車機６７は、被洗浄面に傷を付けること無く、高い洗浄性を有すると共に、洗浄時の接触音を極力低減、或いは抑制でき、腰の強いブラシ片を有する洗車機用洗浄ブラシ６６が搭載されているので、被洗浄面に対して傷を付着させること無く、毛腰を強く当接させることができる。その為、洗車機６７は、洗車機用洗浄ブラシ６６を低速回転に設定すると共に、洗浄時間を短時間に設定した場合においても、被洗浄面に傷が付着すること無く、且つ洗浄残りの無い高い洗浄性が付与される。また、洗車機用洗浄ブラシ６６の回転を、低速回転から高速回転等に急変させた場合においても、前記と同様の作用が洗車機６７に付与される。その為、被洗浄面である車体に傷を付けることが無いと共に、洗浄時の接触音を極力低減、或いは抑制できる非常に高い洗浄性が発揮できる洗車機６７を提供することができる。
【００１７】
尚、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の実施形態をとることができることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【００１８】
本発明の洗車機用洗浄ブラシ及び洗車機は主に、自動車或いは車両の外面の被洗浄面に付着した汚れ等を洗浄する為の洗車機、及び洗車機に搭載される洗車機用洗浄ブラシとして使用する。
【図面の簡単な説明】
【００１９】
【図１】本発明の第１実施形態を示す説明図
【図２】本発明の第２実施形態を示す説明図
【図３】本発明の第３実施形態を示す説明図
【図４】本発明の洗車機用洗浄ブラシを搭載した洗車機の正面図
【符号の説明】
【００２０】
１、１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ、１ｅ ブラシ片
２ａ 下部ブラシ部材
２ｂ 上部ブラシ部材
３ 接合部
４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄ 空隙部
５ 軸体
６ 洗浄ブラシ
７ 谷
８ 穴部
６６ 洗車機用洗浄ブラシ
６７ 洗車機
６８ 駆動源
６９ ノズル
９０ 乾燥機
【特許請求の範囲】
【請求項１】
自動車或いは車両の外面の被洗浄面に付着した汚れ等を洗浄する為の洗浄機に使用する軸体の外周に複数のブラシ片を固定した洗車機用洗浄ブラシにおいて、前記ブラシ片は、前記軸体に固定される下部ブラシ部材と、該下部ブラシ部材に接合されて先端部まで延びる上部ブラシ部材とを有し、前記下部ブラシ部材は、前記接合部から前記下部ブラシ部材の開放端までの距離が、前記接合部から前記上部ブラシ部材の軸側端部までの距離よりも大になるようにして延設されてあることを特徴とする洗車機用洗浄ブラシ。
【請求項２】
下部ブラシ部材の端部外方には、下部ブラシ部材及び上部ブラシ部材にて形成された空隙部を有することを特徴とする請求項１に記載の洗車機用洗浄ブラシ。
【請求項３】
ブラシ片は、長手方向に沿って折られて形成されてあることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の洗車機用洗浄ブラシ。
【請求項４】
駆動源と、被洗浄面に散布する洗浄剤と、水を噴出させるノズルと、洗浄後の被洗浄面を乾燥させる乾燥手段とを備えると共に、請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の洗車機用洗浄ブラシが搭載されてある洗車機。
【請求項１】
自動車或いは車両の外面の被洗浄面に付着した汚れ等を洗浄する為の洗浄機に使用する軸体の外周に複数のブラシ片を固定した洗車機用洗浄ブラシにおいて、前記ブラシ片は、前記軸体に固定される下部ブラシ部材と、該下部ブラシ部材に接合されて先端部まで延びる上部ブラシ部材とを有し、前記下部ブラシ部材は、前記接合部から前記下部ブラシ部材の開放端までの距離が、前記接合部から前記上部ブラシ部材の軸側端部までの距離よりも大になるようにして延設されてあることを特徴とする洗車機用洗浄ブラシ。
【請求項２】
下部ブラシ部材の端部外方には、下部ブラシ部材及び上部ブラシ部材にて形成された空隙部を有することを特徴とする請求項１に記載の洗車機用洗浄ブラシ。
【請求項３】
ブラシ片は、長手方向に沿って折られて形成されてあることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の洗車機用洗浄ブラシ。
【請求項４】
駆動源と、被洗浄面に散布する洗浄剤と、水を噴出させるノズルと、洗浄後の被洗浄面を乾燥させる乾燥手段とを備えると共に、請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の洗車機用洗浄ブラシが搭載されてある洗車機。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図２】
【図３】
【図４】
【公開番号】特開２００８−８７６５９（Ｐ２００８−８７６５９Ａ）
【公開日】平成２０年４月１７日（２００８．４．１７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−２７１６３４（Ｐ２００６−２７１６３４）
【出願日】平成１８年１０月３日（２００６．１０．３）
【出願人】（３９１０４４７９７）株式会社コーワ (283)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２０年４月１７日（２００８．４．１７）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年１０月３日（２００６．１０．３）
【出願人】（３９１０４４７９７）株式会社コーワ (283)
【Ｆターム（参考）】
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