津波対策建築物及び構造物
【課題】津波の来襲時と、引き波時の双方に有効に働き、建築物や構造物の倒壊を防ぐ。
【解決手段】建築物ないしは構造物の外観を菱形、ないしは、二つの鋭角を含む多角形の立柱とし、一方の鋭角を海側に向けて配し、他方の鋭角を山側に向けて配することを特徴とする防災用建築物、または、構造物。
【解決手段】建築物ないしは構造物の外観を菱形、ないしは、二つの鋭角を含む多角形の立柱とし、一方の鋭角を海側に向けて配し、他方の鋭角を山側に向けて配することを特徴とする防災用建築物、または、構造物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、津波対策用の建築物ないしは構造物に関するものである。
【背景技術】
平成23年3月に発生した東日本では、津波でビルや家屋が倒壊した。多くの鉄筋コンクリート製の防災センターでさえ、倒壊し、避難した多くの人達の命を奪った。 これらの家々が津波に流されたり、津波の引き波で倒壊した映像を見ると、津波の力は巨大で、人間は対処する方法が全く無いように、思われるかもしれない。
50年か、100年に一度、また、巨大津波が押し寄せてきて、同じように、多くの方が亡くなるのはどうしようもないことと、あきらめている方々も多かろう。
でも、それでは、あまりにも、人間の知恵が無さ過ぎる。
考えてみるに、これまでに建設された防災センターで、津波対策を施した防災センターが、1件でも有っただろうか?
そうです。これまでは、我々は、津波対策を熟慮した防災センターや、個人向けの鉄筋コンクリートの家屋を建設して来なかったのです。
知恵出して対策し、英断をもってこれから実行していけば、将来、確実に、多くの命が救える筈です。
これまでは、近くに山がある人は、地震発生で、早めに避難すれば助かることができたが、山や高台が近くにない海岸近くの住人は、命の保障がない状態だったのです。
本特許は、これらのことを考えて、山が近くに無くても、そこえ逃げ込めば、津波が来襲しても、命だけは助かるような防災センター用建築物の提供を目指します。
【0002】
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−342648 津波などに対する避難用設備並びにその構築方法
この発明は、町内の公園とか広場などの近場を選んで簡単に避難場所を提供できるようにした津波などにたいする非難用設物並びにその構築方法を提供するものである。
土砂や岩石、コンクリート、廃材などを適宜くみあわせて、地盤レベルより高く盛り上がるように造成した人工丘陵の上面に避難場所を設定するものである。
この人工丘陵は、三角形を含む多角錐形でこうせいされ、そのひとつの角部が津波の来襲に対し先行する側に方向付けられている。
本発明との違い
本発明は、人工丘陵ではなく、人が居住できる建築物が主たる対象である。また、人工丘陵の形状が三角錐であるのに対し、本発明は立柱を用いる。同じ面積あたりの避難民の数は、立錐より立柱の方が多く収容できるので、多くの人の命を救出でき、本発明のメリットは大きい。
【特許文献2】特開平9−184323 高架式金属建造物
この特許は津波災害に備えた避難棟としての高架式建造物である。
本特許との違い
鋭角の角で津波を受けていない。このため、津波対策が十分とは言えない。
本特許は、海岸よりの津波を鋭角の建造物で受けるので、津波のエネルギーをまともに受けないで、建築物や構造物の倒壊を防ぐことができる。
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
津波来襲時および引き波時に、建築物や構造物の倒壊や破損を防ぐ。
そのことにより、建築物に避難してきた人々に、安全な避難場所を提供する。
防災センターがそのひとつの例である。
また、防災センター等の施設は、通常時には、事務所や、住居、駐車場として利用できる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1.
地下深く杭を打ち、その上に強固に建築物や構造体を配するので、津波が来襲しても押し流されない。
菱形の立柱、ないしは、2つの鋭角を持った多角形の立柱とする。例、六角柱。
また、建築物や構造体の一方の角部の鋭角を津波、が海からないしは川下から押し寄せる方向に向けてある。
このため、津波の来週時に水圧をまともに受けない。
また、津波の引き波、戻り波が来ても、水圧を逃すように、他方の鋭角を、山側ないし陸側、ないしは河川の上流に向けてあるので、引き波時にも水圧の抵抗を減少させ、建築物や構造体の倒壊を免れることができる。
【0007】
建築物の側面に窓を設け、通常時は、事務所や居住空間として利用できる。
東日本大地震では、建物の3階くらいまで、津波が押し寄せた。このことより、防災センター等では、5階建てくらいの高さが、安全な避難場所、防災センター用建築物として必要なことが分かる。
【0008】
請求項2
東日本大地震では、鉄筋コンクリートのビルが、津波の引き波により倒壊した。
これは、ビルの倒壊した方向を調査して分かったことである。すなわち、津波来襲時より、津波の引き波時のほうがはるかに多大な水圧が掛かることが分かった。
一例の調査では、ビルに3000トンの引き波の水圧が掛かってビルが倒壊したという調査結果がある。
理想的には、建築物や構造物の、海に向けた鋭角も、山に向けた鋭角も、十分急峻にすることが望ましい。30度以下等。
でも、現実には、地面の制約があり、両方とも急峻な鋭角とすることが、難しい場合もあろう。このように、建築物や構造体の地面の長さが十分確保できない場合、該鋭角の角度を津波来襲時用と、引き波時用とで、変えてやることがより安全な建築物や構造体の設計に必要になってくる。
すなわち、津波の引き波時用の該鋭角を、海からの津波来襲時用の該鋭角よりもより急峻にしてやることが、設計上望ましい。
【0009】
請求項3
既に述べたように、建築物ないしは構造体が津波の水圧をできるだけ受けないようにするには、該鋭角をできるだけ急峻にしてやればよい。急峻にするには、細長い地面が必要となる。
場所によっては、細長い土地の確保が難しいこともあろう。
海側に向けた鋭角、山側に向けた鋭角の両方とも急峻な鋭角を敷地のスペースの制約上できない場合は、建築物または構造体の下部に大きな開口部を複数個設け、その開口部を津波の水の流水経路とすることで、建築物や構造体が受ける水圧を減らすことができる。すなわち、建築物が津波の水の流れをそらすのではなくて、建築物の中を通過させることにより、津波の水圧を受け難くするのである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1.
建築物の外観の状を菱形の立柱とすることで、狭い占有面積のスペースで、多数の避難者を収容できる。
また建築物の外観の状を六角柱とすることで、大きな防災センター等の建築が可能となる。
【0011】
津波の水は建築物や構造体の鋭角を含む立柱により掻き分けられ、水圧を受け流すため、津波の水圧の抵抗を小さくできる。よって、建築物や構造物の倒壊を防ぐことができる。
【0012】
該鋭角をそれぞれ海側と山側の両方にむけることにより、津波の来襲時も、引き波時にも、建築物や構造物の受ける津波の水圧を大幅に減らすことができる。
【0013】
請求項2.
長細い敷地が確保しにくい地面に建築物を構築する場合、海側の該鋭角を、山側の鋭角より緩慢にすることで、それほど細長い土地でなくとも、津波対策用建築物の構築が、可能となる。
【0014】
請求項3.
更に、細長い所望の土地が手当てできない場合、建築物の下部に、大きな開口部を設けることにより、開口部に津波の水の一部を通過させることにより、津波の水圧を建築物がそらすことができ、建築物の倒壊を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】は、請求項1の説明図
【図2】は、その平面図
【図3】は、請求項1の実施例を示す。
【図4】は、請求項1の実施例を示す。
【図5】は、請求項1の実施例を示す。
【図6】は、その平面図
【図7】は、請求項1の実施例を示す。
【図8】は、その平面図
【図9】は、請求項1の実施例を示す。
【図10】は、請求項2の実施例の平面図を示す。
【図11】は、請求項2の実施例を示す。
【図12】は、請求項2の実施例を示す。
【図13】は、その平面図
【図14】は、請求項3の実施例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、請求項1に関する建築物、構造体の説明図である。
図2は、その平面図である。
図3は、請求項1の実施例で、外観が菱形の立柱のもの。5階建ての例。
防災センターに最適な実施例である。小規模には、個人の居宅にも適用できる。
出入り口は、水圧をまともに受けさせないために鋭角部を避けて設置するのが好ましい。
図4は、請求項1の実施例で、外観が菱形の立柱のもので、下部にのみに窓がついている。4階と5階は避難用の階で、安全性を考慮して窓をつけていない。
図5は、請求項1の実施例で、外観が六角柱の建築物。
図6は、その平面図
図7は、請求項1の実施例で、外観が五角柱の建築物の例。山の傾斜の方向に合わせて鋭角の方向を設定すると六角形より五角形の方が都合がいい場合がある。
引き波の水圧のかかる方向に、鋭角の方向を一致させることができる場合等に適用する。
図8は、その平面図
図9は、請求項1の実施例で、構造物の例。橋の橋脚に本発明を適用したもの。
この構造体は、六角柱である。
橋脚は、鉄筋コンクリートで作り、本発明の鋭角部分は、欄干の幅の外側に配置する。鋭角部分は、川底より、欄干の下部までの高さを維持して作造する構造物とする。このことにより、津波や暴風雨時を含め、急峻な水流の水圧から、橋脚を守ることができる。
図10は、請求項2の実施例で、平面図を示す。
図11は、請求項2の実施例で、外観が菱形の変形で、立柱の建築物を示す。
図12は、請求項2の実施例で、外観が六角形で、角柱の建築物の例を示す。
図13は、その平面図
図14は、請求項3の説明図で、外観が菱形で角柱の建築物の実施例を示す。
開口部に津波の水が流入、流出して、建物への水圧を減少させている。平常時は、開口部の内部は、駐車場等に利用できる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、津波対策用の建築物ないしは構造物に関するものである。
【背景技術】
平成23年3月に発生した東日本では、津波でビルや家屋が倒壊した。多くの鉄筋コンクリート製の防災センターでさえ、倒壊し、避難した多くの人達の命を奪った。 これらの家々が津波に流されたり、津波の引き波で倒壊した映像を見ると、津波の力は巨大で、人間は対処する方法が全く無いように、思われるかもしれない。
50年か、100年に一度、また、巨大津波が押し寄せてきて、同じように、多くの方が亡くなるのはどうしようもないことと、あきらめている方々も多かろう。
でも、それでは、あまりにも、人間の知恵が無さ過ぎる。
考えてみるに、これまでに建設された防災センターで、津波対策を施した防災センターが、1件でも有っただろうか?
そうです。これまでは、我々は、津波対策を熟慮した防災センターや、個人向けの鉄筋コンクリートの家屋を建設して来なかったのです。
知恵出して対策し、英断をもってこれから実行していけば、将来、確実に、多くの命が救える筈です。
これまでは、近くに山がある人は、地震発生で、早めに避難すれば助かることができたが、山や高台が近くにない海岸近くの住人は、命の保障がない状態だったのです。
本特許は、これらのことを考えて、山が近くに無くても、そこえ逃げ込めば、津波が来襲しても、命だけは助かるような防災センター用建築物の提供を目指します。
【0002】
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−342648 津波などに対する避難用設備並びにその構築方法
この発明は、町内の公園とか広場などの近場を選んで簡単に避難場所を提供できるようにした津波などにたいする非難用設物並びにその構築方法を提供するものである。
土砂や岩石、コンクリート、廃材などを適宜くみあわせて、地盤レベルより高く盛り上がるように造成した人工丘陵の上面に避難場所を設定するものである。
この人工丘陵は、三角形を含む多角錐形でこうせいされ、そのひとつの角部が津波の来襲に対し先行する側に方向付けられている。
本発明との違い
本発明は、人工丘陵ではなく、人が居住できる建築物が主たる対象である。また、人工丘陵の形状が三角錐であるのに対し、本発明は立柱を用いる。同じ面積あたりの避難民の数は、立錐より立柱の方が多く収容できるので、多くの人の命を救出でき、本発明のメリットは大きい。
【特許文献2】特開平9−184323 高架式金属建造物
この特許は津波災害に備えた避難棟としての高架式建造物である。
本特許との違い
鋭角の角で津波を受けていない。このため、津波対策が十分とは言えない。
本特許は、海岸よりの津波を鋭角の建造物で受けるので、津波のエネルギーをまともに受けないで、建築物や構造物の倒壊を防ぐことができる。
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
津波来襲時および引き波時に、建築物や構造物の倒壊や破損を防ぐ。
そのことにより、建築物に避難してきた人々に、安全な避難場所を提供する。
防災センターがそのひとつの例である。
また、防災センター等の施設は、通常時には、事務所や、住居、駐車場として利用できる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1.
地下深く杭を打ち、その上に強固に建築物や構造体を配するので、津波が来襲しても押し流されない。
菱形の立柱、ないしは、2つの鋭角を持った多角形の立柱とする。例、六角柱。
また、建築物や構造体の一方の角部の鋭角を津波、が海からないしは川下から押し寄せる方向に向けてある。
このため、津波の来週時に水圧をまともに受けない。
また、津波の引き波、戻り波が来ても、水圧を逃すように、他方の鋭角を、山側ないし陸側、ないしは河川の上流に向けてあるので、引き波時にも水圧の抵抗を減少させ、建築物や構造体の倒壊を免れることができる。
【0007】
建築物の側面に窓を設け、通常時は、事務所や居住空間として利用できる。
東日本大地震では、建物の3階くらいまで、津波が押し寄せた。このことより、防災センター等では、5階建てくらいの高さが、安全な避難場所、防災センター用建築物として必要なことが分かる。
【0008】
請求項2
東日本大地震では、鉄筋コンクリートのビルが、津波の引き波により倒壊した。
これは、ビルの倒壊した方向を調査して分かったことである。すなわち、津波来襲時より、津波の引き波時のほうがはるかに多大な水圧が掛かることが分かった。
一例の調査では、ビルに3000トンの引き波の水圧が掛かってビルが倒壊したという調査結果がある。
理想的には、建築物や構造物の、海に向けた鋭角も、山に向けた鋭角も、十分急峻にすることが望ましい。30度以下等。
でも、現実には、地面の制約があり、両方とも急峻な鋭角とすることが、難しい場合もあろう。このように、建築物や構造体の地面の長さが十分確保できない場合、該鋭角の角度を津波来襲時用と、引き波時用とで、変えてやることがより安全な建築物や構造体の設計に必要になってくる。
すなわち、津波の引き波時用の該鋭角を、海からの津波来襲時用の該鋭角よりもより急峻にしてやることが、設計上望ましい。
【0009】
請求項3
既に述べたように、建築物ないしは構造体が津波の水圧をできるだけ受けないようにするには、該鋭角をできるだけ急峻にしてやればよい。急峻にするには、細長い地面が必要となる。
場所によっては、細長い土地の確保が難しいこともあろう。
海側に向けた鋭角、山側に向けた鋭角の両方とも急峻な鋭角を敷地のスペースの制約上できない場合は、建築物または構造体の下部に大きな開口部を複数個設け、その開口部を津波の水の流水経路とすることで、建築物や構造体が受ける水圧を減らすことができる。すなわち、建築物が津波の水の流れをそらすのではなくて、建築物の中を通過させることにより、津波の水圧を受け難くするのである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1.
建築物の外観の状を菱形の立柱とすることで、狭い占有面積のスペースで、多数の避難者を収容できる。
また建築物の外観の状を六角柱とすることで、大きな防災センター等の建築が可能となる。
【0011】
津波の水は建築物や構造体の鋭角を含む立柱により掻き分けられ、水圧を受け流すため、津波の水圧の抵抗を小さくできる。よって、建築物や構造物の倒壊を防ぐことができる。
【0012】
該鋭角をそれぞれ海側と山側の両方にむけることにより、津波の来襲時も、引き波時にも、建築物や構造物の受ける津波の水圧を大幅に減らすことができる。
【0013】
請求項2.
長細い敷地が確保しにくい地面に建築物を構築する場合、海側の該鋭角を、山側の鋭角より緩慢にすることで、それほど細長い土地でなくとも、津波対策用建築物の構築が、可能となる。
【0014】
請求項3.
更に、細長い所望の土地が手当てできない場合、建築物の下部に、大きな開口部を設けることにより、開口部に津波の水の一部を通過させることにより、津波の水圧を建築物がそらすことができ、建築物の倒壊を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】は、請求項1の説明図
【図2】は、その平面図
【図3】は、請求項1の実施例を示す。
【図4】は、請求項1の実施例を示す。
【図5】は、請求項1の実施例を示す。
【図6】は、その平面図
【図7】は、請求項1の実施例を示す。
【図8】は、その平面図
【図9】は、請求項1の実施例を示す。
【図10】は、請求項2の実施例の平面図を示す。
【図11】は、請求項2の実施例を示す。
【図12】は、請求項2の実施例を示す。
【図13】は、その平面図
【図14】は、請求項3の実施例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、請求項1に関する建築物、構造体の説明図である。
図2は、その平面図である。
図3は、請求項1の実施例で、外観が菱形の立柱のもの。5階建ての例。
防災センターに最適な実施例である。小規模には、個人の居宅にも適用できる。
出入り口は、水圧をまともに受けさせないために鋭角部を避けて設置するのが好ましい。
図4は、請求項1の実施例で、外観が菱形の立柱のもので、下部にのみに窓がついている。4階と5階は避難用の階で、安全性を考慮して窓をつけていない。
図5は、請求項1の実施例で、外観が六角柱の建築物。
図6は、その平面図
図7は、請求項1の実施例で、外観が五角柱の建築物の例。山の傾斜の方向に合わせて鋭角の方向を設定すると六角形より五角形の方が都合がいい場合がある。
引き波の水圧のかかる方向に、鋭角の方向を一致させることができる場合等に適用する。
図8は、その平面図
図9は、請求項1の実施例で、構造物の例。橋の橋脚に本発明を適用したもの。
この構造体は、六角柱である。
橋脚は、鉄筋コンクリートで作り、本発明の鋭角部分は、欄干の幅の外側に配置する。鋭角部分は、川底より、欄干の下部までの高さを維持して作造する構造物とする。このことにより、津波や暴風雨時を含め、急峻な水流の水圧から、橋脚を守ることができる。
図10は、請求項2の実施例で、平面図を示す。
図11は、請求項2の実施例で、外観が菱形の変形で、立柱の建築物を示す。
図12は、請求項2の実施例で、外観が六角形で、角柱の建築物の例を示す。
図13は、その平面図
図14は、請求項3の説明図で、外観が菱形で角柱の建築物の実施例を示す。
開口部に津波の水が流入、流出して、建物への水圧を減少させている。平常時は、開口部の内部は、駐車場等に利用できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の杭を地中深くに打ち、その上に、それらに強固に固定して、外観がおおむね菱形の立柱、または二つの鋭角をもつ多角形の立柱の、鉄筋コンクリート構造の建築物または構造体を配し、その平面図において、菱形ないしは、多角形の一方の鋭角を、海側ないし低地側、ないしは河川の下流側に向けて配し、他方の鋭角を山側ないし陸地側、ないしは河川の上流側に向けて配することを特徴とする防災用建築物あるいは構造物。
【請求項2】
請求範囲1において、
平面図で、該菱形または該多角形の、山側ないし陸地側、ないしは河川の上流側に向けた該鋭角は、海側ないし低地側、ないしは河川の下流側に向けた該鋭角より急峻であることを特徴とする津波対策用建築物または構造物。
【請求項3】
請求項1,2において、
該菱形の立柱または該多角形の立柱の建築物または構造体において、該建築物または構造物の下部の側面に、水の流入、流出用の、複数の大きい開口部を設けることを特徴とする防災用建築物または構造物。
【請求項1】
多数の杭を地中深くに打ち、その上に、それらに強固に固定して、外観がおおむね菱形の立柱、または二つの鋭角をもつ多角形の立柱の、鉄筋コンクリート構造の建築物または構造体を配し、その平面図において、菱形ないしは、多角形の一方の鋭角を、海側ないし低地側、ないしは河川の下流側に向けて配し、他方の鋭角を山側ないし陸地側、ないしは河川の上流側に向けて配することを特徴とする防災用建築物あるいは構造物。
【請求項2】
請求範囲1において、
平面図で、該菱形または該多角形の、山側ないし陸地側、ないしは河川の上流側に向けた該鋭角は、海側ないし低地側、ないしは河川の下流側に向けた該鋭角より急峻であることを特徴とする津波対策用建築物または構造物。
【請求項3】
請求項1,2において、
該菱形の立柱または該多角形の立柱の建築物または構造体において、該建築物または構造物の下部の側面に、水の流入、流出用の、複数の大きい開口部を設けることを特徴とする防災用建築物または構造物。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2012−219606(P2012−219606A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−97614(P2011−97614)
【出願日】平成23年4月8日(2011.4.8)
【出願人】(511104299)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年4月8日(2011.4.8)
【出願人】(511104299)
【Fターム(参考)】
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