説明

活性剤のための熱的に安定化された高張力被包組成物

【課題】活性剤を熱的に安定化させる。
【解決手段】スクラロースのような活性剤領域をポリ酢酸ビニルを含むコーティング層で部分的に又は完全に取り囲み被包する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ポリマー及びスクラロースを含む被包された組成物が含まれている。該組成物はスクラロースと組み合わされたポリマーを含む被包剤を含む。該被包された組成物を製造する方法も提供される。
【背景技術】
【0002】
被包された強甘味料は、チューインガム及びバブルガム組成物のようなガム組成物に含まれている場合、特定の利点を有する。被包された甘味料は、チューインガムに含まれている場合、砂糖のように直ぐには放出されない。対照的に、被包された甘味料組成物は、被包している材料が咀嚼を受けるまで甘味料が放出されないので、咀嚼での延長された甘味を提供する。
【0003】
アスパルテーム(APM)及びアセスルファムカリウム(Ace−K)のような強甘味料は、ガム組成物中での咀嚼によるそれらのゆっくりした放出を可能にする高分子量ポリマーと組み合わせて、被包された組成物で使用されてきた。
【0004】
スクラロースはスクロースから誘導されるもう一つのよく知られた強甘味料であり、一つ又はそれより多くのヒドロキシ基が塩素原子により置換されている。この化合物は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる英国特許第1,543,167号に記載されている。スクラロースは、下記の異なった化学名で呼ぶことができる:4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル、1,6−ジクロロ−1,6−ジデオキシ−β−D−フルクトフラノシド、及び4,1’,6’,−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロースとしても知られている。
【0005】
スクラロースは比較的安定で不活性である。これには、アスパルテームのようなペプチドに基づいた甘味料と著しく対照的に、酸水溶液での安定性を示すことが含まれる。しかしながら、完全な乾燥条件下、結晶形態で存在するスクラロースは、温度上昇に応答して変色しがちである。例えば、こうした変色は、純粋な乾燥スクラロースを100℃の温度に曝した20分後に示され得、薄い褐色に変化する。スクラロースのこの分解は、商業的に許容できない製品をもたらす。このスクラロースの高い温度不安定性は、高張力/軟化点ポリマーを使用して被包されたAPM及びAce−K組成物を製造するために使用される溶融押出で、被包されたスクラロースを商業的に製造することを実施不能にする。
【0006】
スクラロースは望ましい甘味料であるため、APM安定性が問題である組成物については好ましいので、ガム組成物を含む多様な組成物で使用することができる被包されたスクラロース組成物が必要とされている。理想的には、被包された組成物は、別の甘味料、医薬品、ビタミン又はフレーバーのような活性剤を含むであろう。
【発明の開示】
【0007】
発明の要旨
いくつかの態様において、活性剤及び少なくとも一つのコーティング層を含む組成物がある。そのコーティング層は、ポリ酢酸ビニル及びスクラロースを含み、少なくとも部分的に活性剤を被包する。
【0008】
スクラロース領域、及びポリ酢酸ビニルのようなポリマーとスクラロースを含む少なくとも一つの被包層を含むスクラロース組成物も提供される。
いくつかの態様は、スクラロース領域、及び前記スクラロース領域に隣接する少なくと
も一つのコーティング層を含む組成物も提供する。前記コーティング層は、ポリマー及びスクラロースを含み;コーティング層は前記スクラロース領域を完全に取り囲んでいる。
【0009】
他の態様は、組成物を製造する方法であって:
(a)活性剤粒子を流動気流中に浮遊させること;
(b)ポリマー、スクラロース及び溶媒を含むコーティング組成物を調製すること;及び
(c)該浮遊された活性剤粒子上に該コーティング組成物を噴霧して、被包された組成物を提供すること;
を含む方法を提供する。
【0010】
他の態様において、以下の工程:
(a)スクラロース粒子を流動気流中に浮遊させること;
(b)ポリマー、スクラロース及び溶媒を含んでなるコーティング組成物を調製すること;
(c)該スクラロース粒子上に前記コーティング組成物を噴霧して被包されたスクラロース組成物を提供すること;及び
(d)該被包されたスクラロース組成物から前記溶媒を蒸発させること;
により製造される被包された甘味料がある。
【0011】
いくつかの態様において、ポリマー及びスクラロースを含んでいるマトリックスにより被包された活性剤コアを含んでいる多数の粒子を含む組成物がある。
発明の詳細な記述
本明細書で使用される、「含んでいる(including)」「含有している(containing)
」又は「特徴付けられる」と同義である暫定用語「含んでなる(含んでなる )」(「含
んでなる(含んでなる )」その他も)は、非制限的又は開放的であり、特許請求の範囲
の前文又は本文におけるその使用に関わらず、追加の、列挙されていない要素又は方法工程を排除するものではない。
【0012】
本明細書で使用される、用語「バブルガム」及び「チューインガム」は相互交換的に使用され、両方ともいずれかのガム組成物を含まなければならない。
本明細書で使用される、用語「活性剤(active)」は、いくつかの態様の被包された組成物中に含まれることができるいずれかの組成物を指し、活性剤は被包からの放出により、いくつかの望ましい特性を提供する。適した活性剤の例には、スクラロースのような甘味料、フレーバー、医薬品、ビタミン及びそれらの組み合わせが含まれる。
【0013】
いくつかの態様の被包された組成物について、コーティング組成物は、スクラロースに加えて高張力ポリマーを含む。活性剤は、コーティング組成物により全体的に又は部分的に被包されることができる。活性剤は、スクラロースと組み合わされたポリマーにより形成されるマトリックスの一部であってもよい。被包された組成物において、活性剤は、被包された組成物の重量で約5%〜約50%のような、いずれかの所望の量で存在することができる。
【0014】
いかなる多様な活性剤成分も、本態様に含まれることができる。これらには、甘味料、フレーバー、口臭消臭剤、鎮痛剤、抗ヒスタミン剤、充血除去剤及び制酸剤のような医薬品及びビタミンが含まれる。
【0015】
適した甘味料は、水溶性甘味料、水溶性人工甘味料、天然に存在する水溶性甘味料から誘導された水溶性甘味料、ジペプチドに基づいた甘味料及びタンパク質に基づいた甘味料を含む(それらの混合物を含んで)広範囲の材料から選択することができる。特定の甘味
料に限定されるわけではないが、代表的分類及び例には以下のものが含まれる:
(a)ジヒドロカルコン、モネリン、ステビオシド、グリシリジン、ジヒドロフラバノールのような水溶性甘味料、及びソルビトール、マンニトール、マルチトール、キシリトール、エリスリトール及び、その開示が本明細書で参照される、米国特許第4,619,834号に記載されているようなL−アミノジカルボン酸アミノアルケン酸エステルアミド、及びそれらの混合物のような糖アルコール;
(b)可溶性サッカリン塩(即ち、サッカリンナトリウム及びカルシウム塩)、サイクラミン酸塩、3,4−ジヒドロ−6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシドのナトリウム、アンモニウム又はカルシウム塩、3,4−ジヒドロ−6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシドのカリウム塩(Acesulfame-K )、サッカリンの遊離酸形態、およびそれらの混合物のような水溶性人
工甘味料;
(c)L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル(アスパルテーム)、N−[N−(3,3−ジメチルブチル)−L−アスパルチル]−L−フェニルアラニン 1−メチルエステル(Neotame )及び米国特許第3,492,131号に記載されている物質、L−アルファアスパルチル−N−(2,2,4,4−テトラメチル−3−チエタニル)−D−アラニンアミド水和物(Alitame )、L−アスパルチル−L−フェニルグリセリン及びL−アスパルチル−L−2,5−ジヒドロフェニル−グリシンのメチルエステル、L−アスパルチル−2,5−ジヒドロ−L−フェニルアラニン;L−アスパルチル−L−(l−シクロヘキセン)−アラニン及びそれらの混合物のようなL−アスパラギン酸由来甘味料のような、ジペプチドに基づいた甘味料;
(d)普通の糖(スクロース)のクロロ化誘導体のような、天然に存在する水溶性甘味料に由来する水溶性甘味料、例えば、Sucralose の製品名で知られている、クロロデオキシスクロース又はクロロデオキシガラクトスクロースの誘導体のようなクロロデオキシ糖誘導体;クロロデオキシスクロース又はクロロデオキシガラクトスクロースの誘導体の例には、限定されるわけではないが:1−クロロ−1’−デオキシスクロース;4−クロロ−4−デオキシ−アルファ−D−ガラクトピラノシル−アルファ−D−フルクトフラノシド、又は4−クロロ−4−デオキシガラクトスクロース;4−クロロ−4−デオキシ−アルファ−D−ガラクトピラノシル−1−クロロ−1−デオキシ−ベータ−D−フルクトフラノシド、又は4,1’−ジクロロ−4,1’−ジデオキシガラクトスクロース;1’,6’−ジクロロ1’,6’−ジデオキシスクロース;4−クロロ−4−デオキシ−アルファ−D−ガラクトピラノシル−1,6−ジクロロ−1,6−ジデオキシ−ベータ−D−フルクトフラノシド又は4,1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロース;4,6−ジクロロ−4,6−ジデオキシ−アルファ−D−ガラクトピラノシル−6−クロロ−6−デオキシ−ベータ−D−フルクトフラノシド又は4,6,6’−トリクロロ−4,6,6’−トリデオキシガラクトスクロース;6,1’.6’−トリクロロ−6,1’,6’−トリデオキシスクロース;4,6−ジクロロ−4,6−ジデオキシ−アルファ−D−ガラクトピラノシル−1,6−ジクロロ−1,6−ジデオキシ−ベータ−D−フルクトフラノシド、又は4,6,1’,6’−テトラクロロ−4,6,1’,6’−テトラデオキシガラクトスクロース;及び4,6,1’,6’−テトラデオキシ−スクロース、及びそれらの混合物が含まれる;及び
(e)タウマオコッカス・ダニエリ(thaumaoccous danielli )(タウマチンI及びII)のようなタンパク質に基づいた甘味料。
【0016】
強甘味付与剤を、甘さの最初の炸裂及び/又は甘さの持続性感覚を提供するため、当該技術分野では公知の、多くの特有の物理形態で使用することができる。これらに限定されているわけではないが、こうした物理的形態には、噴霧乾燥化、粉末化、ビーズ形態、被包形態、及びそれらの混合物のような遊離形態が含まれる。
【0017】
活性剤が甘味料であるいくつかの態様において、それはスクラロース、サッカリン塩、
アセスルファムカリウム、アスパルテーム、タウマチン、ネオテーム、アリテーム及びそれらの組み合わせのような高甘味度甘味料であることができる。より具体的には、スクラロースを単独で、又は活性剤としてか又はコーティング層中の別の甘味料と組み合わせて使用することができる。
【0018】
使用することができるフレーバー付与剤には、天然及び人工フレーバーのような、当業者には公知のフレーバーが含まれる。これらのフレーバー付与剤は、合成フレーバー油及びフレーバー芳香薬及び/又は油、オレオレジン及び植物、葉、花、果実などからの抽出物、及びそれらの組み合わせから選択することができる。非制限的代表フレーバー油には、スペアミント油、シナモン油、ウインターグリーンの油(サリチル酸メチル)、ペパーミント油、チョウジ油、ベイ油、アニス油、ユーカリ油、チミアン油、ニオイヒバ油、ナツメグの油、オールスパイス、セージの油、メース油、ビターアーモンドの油及びカシア油が含まれる。また有用なフレーバー付与剤は、バニラ、およびレモン、オレンジ、ライム、グレープフルーツを含む柑橘類油、及びリンゴ、西洋ナシ、モモ、ブドウ、イチゴ、ラズベリー、チェリー、プラム、パイナップル、アンズなどを含む果実エッセンスなどのような人工、天然及び合成果実フレーバーである。これらのフレーバー付与剤は、液体又は固体形態で使用することができ、そして個々に、又は混合物で使用することができる。通常使用されるフレーバーには、個々に又は混合物で用いられるかどうかに関わらず、ペパーミント、メントール、スペアミント、人工バニラ、シナモン誘導体及び種々の果実フレーバーのようなミントが含まれる。フレーバー、特にミントフレーバーは、口臭消臭特性も提供することができる。
【0019】
他の有用なフレーバー付与剤には、酢酸シンナミル、シンナムアルデヒド、シトラールジエチルアセタール、酢酸ジヒドロカルビル、ギ酸オイゲニル、p−メチルアニソールなどのようなアルデヒド及びエステルが含まれ、使用することができる。一般的には、National Academy of Sciences によるChemicals Used in Food Processing, publication 1274, pages 63-258 、に記載されているような、いずれかのフレーバー付与剤又は食品添
加物を使用することができる。この出版物は、参照により本明細書に組み込まれる。このものは、天然ならびに合成フレーバーを含むことができる。
【0020】
アルデヒドフレーバー付与剤のさらなる例には、限定されるわけではないが、アセトアルデヒド(リンゴ)、ベンズアルデヒド(チェリー、アーモンド)、アニスアルデヒド(甘草、アニス)、ケイ皮アルデヒド(シナモン)、シトラール、即ち、アルファ−シトラール(レモン、ライム)、ネラール、即ち、ベータ−シトラール(レモン、ライム)、デカナール(オレンジ、レモン)、エチルバニリン(バニラ、クリーム)、ヘリオトロープ、即ち、ピペロナール(バニラ、クリーム)、バニリン(バニラ、クリーム)、アルファ−アミルシンナムアルデヒド(スパイシーな果物フレーバー)、ブチルアルデヒド(バター、チーズ)、バレルアルデヒド(バター、チーズ)、シトロネラール(モディファイアー、多くの型)、デカナール(柑橘類果実)、アルデヒドC−8(柑橘類果実)、アルデヒドC−9(柑橘類果実)、アルデヒドC−12(柑橘類果実)、2−エチルブチルアルデヒド(ベリー果実)、ヘキセナール、即ち、トランス−2(ベリー果実)、トリルアルデヒド(チェリー、アーモンド)、ベラトルアルデヒド(バニラ)、2,6−ジメチル−5−ヘプテナール、即ち、メロナール(メロン)、2,6−ジメチルオクタナール(緑の果実)、及び2−ドデセナール(柑橘類、マンダリン)、チェリー、ブドウ、イチゴショートケーキ、及びそれらの混合物が含まれる。
【0021】
いくつかの態様において、フレーバー付与剤を、液体形態及び/又は乾燥形態で用いることができる。後者の形態で使用された場合、油の噴霧乾燥のような、適した乾燥手段を使用することができる。もしくは、フレーバー付与剤をセルロース、デンプン、砂糖、マルトデキストリン、アラビアガムなどのような水溶性物質上に吸着させてもよいし、被包
してもよい。こうした乾燥形態を製造するための実際の技術はよく知られている。
【0022】
いくつかの態様において、フレーバーの最初の炸裂及び/又はフレーバーの持続性感覚を提供するため、当該技術分野では公知の、多くの特有の物理形態で使用することができる。これらに限定されているわけではないが、こうした物理的形態には、噴霧乾燥化、粉末化、ビーズ形態、被包形態、及びそれらの混合物のような遊離形態が含まれる。
【0023】
本明細書において用いられるフレーバー付与剤の量は、最終チューインガム組成物のタイプ、個々のフレーバー、用いられるガムベース及び望まれるフレーバーの強さのような因子の優先主題の問題であることができる。それ故、フレーバー付与剤の量は、最終製品で望まれる結果を得るために変動させることができ、そしてこうした変動は、過度の実験を必要とせずに、当業者の能力内で行える。ガム組成物において、フレーバー付与剤は、チューインガム組成物の重量で、一般的には約0.02%〜約5%、より具体的には約0.1%〜約2%、そしてさらにより具体的には約0.8%〜約1.8%の量で存在する。
【0024】
多様な活性成分のいずれも、本明細書に記載した態様のいずれかに含ませることができる。活性剤は、押出組成物中に、あるいはガム組成物中に含ませることができる。活性剤の例には、甘味料、フレーバー及び口臭消臭剤(上に記載した)、鎮痛剤、抗ヒスタミン剤、充血除去剤及び制酸剤及びビタミンのような医薬品が含まれる。
【0025】
医薬、ハーブ、栄養剤を含む種々の薬物もまた、被包されるべき活性剤として含まれる。有用な薬剤の例には、ace阻害剤、抗狭心症薬、抗不整脈薬、抗喘息薬、抗コレステロール剤、鎮痛剤、麻酔薬、抗痙攣剤、抗抑制剤、抗糖尿病剤、抗下痢剤、解毒剤、抗ヒスタミン剤、抗高血圧剤、抗炎症剤、抗脂質剤、抗躁病剤、催嘔気剤、抗卒中剤、抗甲状腺剤、抗腫瘍剤、抗ウイルス剤、挫瘡剤、アルカロイド剤、アミノ酸剤、抗咳剤、抗尿酸血症剤、抗ウイルス薬、アナボリック剤、全身性及び非全身性抗感染性剤、抗腫瘍性剤、抗パーキンソン病剤、抗リューマチ剤、食欲増進剤、生物学的応答調節物質、血液改質剤、骨代謝調節剤、心血管治療薬、中枢神経系刺激剤、コリンエステラーゼ阻害剤、避妊薬、鬱血除去薬、栄養補助食品、ドーパミン受容体作動薬、抗子宮内膜症剤、酵素剤、バイアグラ(登録商標)として現在市販されているクエン酸シルデナフィルなどの勃起不全治療剤、妊娠促進薬、胃腸薬、ホメオパシー薬剤、ホルモン剤、高カルシウム血症及び低カルシウム血症管理剤、免疫変調剤、免疫抑制剤、片頭痛製剤、抗動揺病剤、筋弛緩剤、肥満治療剤、骨粗鬆症剤、分娩誘発剤、副交感神経遮断薬、副交感神経刺激薬、プロスタグランジン類、精神治療剤、呼吸剤、鎮静剤、ブロモクリプチン又はニコチンなどの禁煙補助剤、交感神経遮断剤、振戦剤、尿路剤、血管拡張剤、緩下剤、制酸剤、イオン交換樹脂、抗発熱剤、食欲抑制薬、去痰剤、抗不安誘発薬、抗潰瘍剤、抗炎症性物質、冠状動脈拡張薬、脳血管拡張薬、末梢血管拡張薬、向精神薬、刺激薬、抗高血圧剤、血管収縮剤、片頭痛治療剤、抗生物質、精神安定剤、抗精神病剤、抗腫瘍薬、抗血液凝固剤、抗血栓症薬、催眠薬、抗催吐薬、抗催嘔気剤、抗痙攣薬、神経筋作用薬、高または低血糖剤、甲状腺及び抗甲状腺剤、利尿剤、抗痙性剤、子宮弛緩剤、抗肥満薬、赤血球造血薬、抗喘息薬、咳抑制薬、粘液溶解薬、DNA及び遺伝子修飾剤及びそれらの組み合わせが含まれる。
【0026】
活性剤を取り囲むコーティング層は、溶媒も含むことができる。スクラロース及びポリマーに加え、該溶媒はポリマーを溶解することができるべきである。該溶媒は、この目的について既知のいずれの溶媒であってもよい。例えば、もしポリマーがポリ酢酸ビニルであれば、適した溶媒には、酢酸エチル、ジエチルエーテル、アセトン、ベンゼン、二塩化エチレン、メタノール、メチルエチルケトン、エタノール、トルエン、キシレン、酢酸アミル及びそれらの組み合わせが含まれる。
【0027】
一つ又はそれより多くのコーティング層が存在することができる。一つ以上のコーティ
ング層が存在するいくつかの態様において、第一のコーティング層は、別の甘味料が場合により添加されていてもよい高張力ポリマーを含むことができる。第二のコーティングは、活性剤粒子を完全に又は部分的に被包することができ、単一のポリマー、異なったポリマーの組み合わせ、又は一つ又はそれより多くのポリマー及びスクラロースのような甘味料の組み合わせを含むことができる。
【0028】
コーティング層に使用することができるポリマーには、アクリルポリマー及び共重合体、カルボキシビニルポリマー、ポリアミド、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアセテートフタレート、ポリビニルピロリドン及びそれらの組み合わせが含まれる。各コーティング層に一つ又はそれより多くの異なったポリマーを使用することができる。例えば、ポリ酢酸ビニルを第一のコーティングに、ポリ酢酸ビニルと別のポリマーとの組み合わせを続いての外部コーティングに含ませることができる。
【0029】
いくつかの態様の被包された粒子は、当該技術分野では公知のいずれかの適した噴霧コーティング法により製造することができる。一つの適したプロセスはウルスター法である。このプロセスは、個々の粒子性物質を被包する方法を提供する。第一に、被包されるべき粒子を、一般に噴霧ノズルの前で循環流を提供する流動気流中に浮遊させる。噴霧ノズルは、スクラロース、ポリマー及び適した溶媒を含むことができるコーティング液の噴霧流を吹き付ける。
【0030】
粒子はノズルから押し流されるので、噴霧コーティング液は粒子と衝突し、コーティング液でコーティングされた粒子を提供する。コーティングされるべき粒子を浮遊させるためにも働く流動気流の温度は、コーティング液が粒子と接触した後すぐに溶媒を蒸発させるように調整することができる。このことは、粒子上のコーティングを固化するために働き、所望の被包された粒子を生じる。
【0031】
このプロセスを、所望の厚さのコーティングが達成されるまで繰り返すことができる。もしくは、該プロセスを異なったコーティング液で実施することができて、被包された粒子組成物中に、異なった及び特有の層を提供する。
【0032】
コーティングプロセスに続いて、粒子を望まれる適切なサイズ、一般には約50μm〜約800μmの平均粒子サイズに形成する。このことは、粒子を細断、微粉砕、製粉又は粉砕することのような、いずれかの適した手段により達成することができる。
【0033】
いくつかの態様のガム組成物は、ガムベースならびに被包された活性剤組成物を含むことができる。該ガムベースは、チューインガム分野で公知のいずれかの成分を含むことができる。例えば、該ガムベースは、エラストマー、増量剤、ワックス、エラストマー溶剤、乳化剤、可塑剤、充填剤及びそれらの混合物を含むことができる。
【0034】
本ガムベースに用いられるエラストマー(ゴム)は、望まれるガムベースのタイプ、望まれるガム組成物のコンシステンシー、及び最終チューインガム製品を製造するための組成物の他の成分のような多様な因子に多大に依存して変化するであろう。エラストマーは、当該技術分野で既知のいずれかの不溶性ポリマーであることができ、チューインガム及びバブルガムで利用されるガム用ポリマーが含まれる。ガムベースに適したポリマーの例示的例には、天然及び合成エラストマーの両方が含まれる。例えば、ガムベース組成物に適しているポリマーには、限定ではなく、チクル、天然ゴム、クラウンガム(crown gum
)、ニスペロ(nispero)、ロシジンハ(rosidinha)、ジェルトン(jelutong)、ペリッロ(perillo)、ニガーグッタ(niger gutta)、ツヌ(tunu)、バラタ(balata)、グッタペルカ(guttapercha)、レチカスピ(lechi capsi)、ソルバ(sorva)、グッタカイ
(gutta kay)など及びそれらの混合物のような天然物質(植物起源の)が含まれる。合
成エラストマーの例には、限定ではなく、スチレン−ブタジエン共重合体(SBR)、ポリイソブチレン、イソブチレン−イソプレン共重合体、ポリエチレン、ポリ酢酸ビニルなど及びそれらの混合物が含まれる。
【0035】
追加の有用なポリマーには:架橋ポリビニルピロリドン、ポリメタクリル酸メチル;乳酸の共重合体、ポリヒドロキシアルカノエート、可塑化エチルセルロース、ポリビニルアセテートフタレート及びそれらの組み合わせが含まれる。
【0036】
本ガムベースに用いられるエラストマーの量は、使用されるガムベースのタイプ、望まれるガム組成物のコンシステンシー、及び最終チューインガム製品を製造するための組成物における他の成分のような多様な因子に多大に依存して変化するであろう。一般に、エラストマーは、約10〜約60重量%、望ましくは約35〜約40重量%の量でガムベース中に存在するであろう。
【0037】
いくつかの態様において、ガムベースはワックスを含むことができる。それはポリマー性エラストマー混合物を軟化させ、ガムベースの可塑性を改良する。存在する場合、用いられるワックスは、約60℃以下、そして好ましくは約45℃〜約55℃の間の融点を有するであろう。低融点ワックスは、パラフィンワックスであってもよい。ワックスは、ガムベースの重量で約6%〜約10%、そして好ましくは約7%〜約9.5%の量で存在することができる。
【0038】
低融点ワックスに加えて、より高い融点を有するワックスを、ガムベースの約5重量%の量で、ガムベース中に使用することもできる。こうした高融点ワックスには、蜜蝋、植物蝋、キャンデリラワックス、カルナバワックス、ほとんどの石油ワックスなど及びそれらの混合物が含まれる。
【0039】
上に示した成分に加え、ガムベースは、エラストマー溶剤、乳化剤、可塑剤、充填剤及びそれらの混合物から選択される成分のような、多様な他の成分を含むことができる。
本ガムベースは、エラストマー成分を軟化させる助けとなるエラストマー溶剤を含有することができる。こうしたエラストマー溶剤には、当該技術分野で既知のエラストマー溶剤、例えば、アルファ−ピネン又はベータ−ピネンのポリマーのようなテルピネン樹脂、水素化及び二量体化及び重合化ロジンのようなロジンのメチル、グリセロール及びペンタエリトリトールエステル及び変性ロジン及びガム、及びそれらの混合物が含まれる。本明細書での使用に適したエラストマー溶剤の例には、部分水素化木材及びガムロジンのペンタエリトリトールエステル、木材及びガムロジンのペンタエリトリトールエステル、木材ロジンのグリセロールエステル、部分二量体化木材及びガムロジンのグリセロールエステル、重合化木材及びガムロジンのグリセロールエステル、トール油ロジンのグリセロールエステル、木材及びガムロジンのグリセロールエステル及び部分水素化木材及びガムロジンなど、及びそれらの混合物が含まれる。エラストマー溶剤は、ガムベースの重量で約2%〜約15%、そして好ましくは約7%〜約11%の量で、ガムベース中に用いることができる。
【0040】
本ガムベースは、いずれかの混和しない成分を単一の安定な系内に分散させる助けとなる、乳化剤を含むこともできる。本発明に有用な乳化剤には、モノステアリン酸グリセリン、レシチン、脂肪酸モノグリセリド、ジグリセリド、モノステアリン酸プロピレングリコールなど及びそれらの混合物が含まれる。乳化剤は、ガムベースの重量で約2%〜約15%、そしてより具体的には、約7%〜約11%の量で用いることができる。
【0041】
本ガムベースは、多様な望ましいテクスチャー及びコンシステンシー特性を提供するため、可塑剤及び軟化剤を含むこともできる。これらの成分は低分子量のため、可塑剤及び
軟化剤は、ガムベースの基礎的構造を浸透することができ、それを可塑性にそしてより低い粘性にする。有用な可塑剤及び軟化剤には、ラノリン、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、グリセリルトリアセテート、グリセリルレシチン、モノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸プロピレングリコール、アセチル化モノグリセリド、グリセリンなど及びそれらの混合物が含まれる。ワックス、例えば、天然及び合成ワックス、水素化植物油、ポリウレタンワックスのような石油ワックス、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、微結晶性ワックス、脂肪ワックス、モノステアリン酸ソルビタン、獣脂、プロピレングリコール、それらの混合物なども、ガムベースに組み入れることができる。可塑剤及び軟化剤は一般に、ガムベースの約20重量%までの量で、より具体的には、ガムベースの約9%〜約17重量%の量で、ガムベース中に用いる。
【0042】
可塑剤は水素化植物油も含み、単独で又は組み合わせて用いることができる大豆油及び綿実油を含む。これらの可塑剤は、良好なテクスチャー及び柔らかい咀嚼特性を有するガムベースを提供する。これらの可塑剤は、ガムベースの重量で、一般的には約5%〜約14%の量で、そしてより具体的には、約5%〜約13.5%の量で用いる。
【0043】
商業的に入手可能な米国薬局方(USP)グレードのような無水グリセリンを、軟化剤として用いることもできる。グリセリンは、甘く暖かい味覚を有するシロップ状の液体であり、サトウキビ糖の甘さの約60%の甘さを有する。グリセリンは吸湿性であるので、無水グリセリンは、チューインガム組成物の製造を通して無水条件下で維持する。
【0044】
いくつかの態様において、本発明のガムベースは充填剤又はテクスチャー付与剤として働くことができるミネラルアジュバントのような有効量の増量剤を含むこともできる。有用なミネラルアジュバントには、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、タルク、リン酸三カルシウム、リン酸二カルシウム、硫酸カルシウムなど及びそれらの混合物が含まれる。これらの充填剤又はアジュバントは、種々の量でガムベース用組成物において使用することができる。充填剤の量は、ガムベースの重量で約0〜約40%、そしてより具体的には約0〜約30重量%の量で存在することができる。
【0045】
着色付与剤、抗酸化剤、保存剤、フレーバー付与剤などのような多様な慣用的成分を有効量で、ガム組成物中に場合により含ませることができる。例えば、F.D.&C染料として知られている、食品、薬剤及び化粧品適用に適した、二酸化チタン及び他の染料を利用することができる。ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHA)、プロピルガレート及びそれらの混合物のような抗酸化剤も含ませることができる。チューインガム分野の当業者には公知の他の慣用的チューインガム添加物もガムベース中で使用することができる。
【0046】
ガム組成物は、甘味付与剤(甘味料)、可塑剤、軟化剤、乳化剤、ワックス、充填剤、増量剤(担体、エキステンダー、増量性甘味料)、ミネラルアジュバント、フレーバー付与剤(flavor agent )(フレーバー、フレーバー付与剤(flavoring))、着色付与剤(coloring agent )(着色料(colorants )、着色付与剤(colorings ))、酸化防止剤、
酸味料、増粘剤、医薬など、及びそれらの混合物から成る群より選択される慣用的添加物量を含有することができる。これらの添加物のいくつかは、一つより多くの目的で働くことができる。例えば、無糖ガム組成物において、マルチトール又は他の糖アルコールのような甘味料は、また増量剤としても機能する。
【0047】
ガムベースにおける使用に適しているとされている、上に議論した可塑剤、軟化剤、ミネラルアジュバント、ワックス及び抗酸化剤はまた、チューインガム組成物でも使用する
ことができる。使用することができる、他の慣用的添加物の例には、レシチン及びモノステアリン酸グリセリンのような乳化剤、単独で又はメチルセルロース、アルギン酸、カラゲーニン、キサンタンガム、ゼラチン、カロブ、トラガカントゴム、ローカストビーンゴム、ペクチン、アルギン酸塩、グアーゴムのようなガラクトマンナン、イナゴマメゴム、グルコマンナン、ゼラチン、デンプン、デンプン誘導体、デキストリン及びカルボキシメチルセルロースのようなセルロース誘導体、のような他の軟化剤と組み合わせた増粘剤、リンゴ酸、アジピン酸、クエン酸、酒石酸、フマル酸及びそれらの混合物のような酸味料、及びミネラルアジュバントのカテゴリーで議論されたもののような充填剤が含まれる。
【0048】
いくつかの態様において、本ガム領域は増量剤も含有することができる。適した増量剤は、水溶性であってもよく、限定されるわけではないが、単糖類、二糖類、多糖類、糖アルコール及びそれらの混合物;Pfizer,Inc.,Groton,Conn により商標名POLYDEXTROSE で
配布されているポリマーのようなランダム結合グルコースポリマー;イソマルト(Suddeutsche Zucker により商標名PALATINIT で製造されている、アルファ−D−グルコピラノ
シル−1,6−マンニトール及びアルファ−D−グルコピラノシル−1,6−ソルビトールのラセミ体混合物);マルトデキストリン;水素化デンプン加水分解物;水素化ヘキソース;水素化二糖類;炭酸カルシウム、タルク、二酸化チタン、リン酸二カルシウムのようなミネラル;セルロース;及びそれらの混合物から選択される甘味付与剤を含む。
【0049】
適した糖増量剤には、キシロース、リブロース、グルコース(デキストロース)、マンノース、ガラクトース、フルクトース(左旋糖)、スクロース(砂糖)、マルトース、転化糖、部分加水分解デンプン及びコーンシロップ固形物及びそれらの混合物のような、単糖類、二糖類及び多糖類が含まれる。
【0050】
適した糖アルコール増量剤には、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、ガラクチトール、マルチトール、及びそれらの混合物が含まれる。
適した水素化デンプン加水分解物には、米国特許第25,959、3,356,811、4,279,931号に開示されているもの、及び、ソルビトール、水素化二糖類、水素化高級多糖類又はそれらの混合物を含有する多様な水素化グルコースシロップ及び/又は粉末が含まれる。水素化デンプン加水分解物は、コーンシロップの制御された触媒水素化により、主として製造される。生じる水素化デンプン加水分解物は、単量体、二量体及び多量体糖類の混合物である。これら異なった糖類の比は、異なった特性の異なった水素化デンプン加水分解物を与える。フランスのRoquette Freres により製造されている商業的に入手可能なLYCASSIN 及びFairlawn, N.J. のLonza, Inc. により製造されている商業的に入手可能なHYSTAR のような、水素化デンプン加水分解物の混合物もまた有用である

【0051】
上記のいかなる甘味料又はフレーバー付与剤も、任意成分として本ガム組成物に加えられることができる。
着色付与剤を、望まれる色を提供するために有効な量で使用することができる。着色付与剤は、顔料を含むことができ、それは、ガム組成物の約6重量%まで取り込むことができる。例えば、二酸化チタンを、ガム組成物の重量で、約2%まで、好ましくは約1%未満の量まで取り込むことができる。着色料はまた、食品、薬剤及び化粧品適用に適した天然の食品色及び染料も含むことができる。これらの着色料は、F.D.&C.染料及びレーキとして知られている。前記の使用に許容できる物質は、好ましくは水溶性である。例示的非制限例には、5,5−インジゴチンジスルホン酸の二ナトリウム塩である、F.D.&C.ブルーNo.2として知られているインジゴイド染料が含まれる。同様に、F.D.&C.グリーンNo.1として知られている染料は、トリフェニルメタン染料を含んでなり、4−[4−(N−エチル−p−スルホニウムベンジルアミノ)ジフェニルメチレン]−[1−(N−エチル−N−p−スルホニウムベンジル)−デルタ−2,5−シクロ
ヘキサジエンイミン]の一ナトリウム塩である。すべてのF.D.&C.着色料の完全な再引用及びそれらの対応する化学構造は、参照により本明細書に組み込まれるKirk-Othmer Encyclopedia of Chemical Technology, 3rd Edition, 第5巻の857-884 ページに見ることができる。
【0052】
ガム組成物中で使用可能な、適した油脂には、中でも、ココナッツ油、パーム穀粒油、牛脂及びラードのような水素化した植物又は動物油が含まれる。使用された場合、これらの成分は、ガム組成物の重量で、約7%まで、好ましくは約3.5%までの量で存在する。
【0053】
いくつかの態様は、チューインガム及びバブルガム組成物の両方を含む、ガム領域のための改良されたチューインガム組成物を製造する方法を含むことができる。チューインガム組成物は、当業者には周知の標準技術及び装置を使用して製造することができる。いくつかの態様に従った有用な装置は、チューインガム製造分野では公知の混合及び加熱装置を含んでなり、それ故、具体的装置の選択は、当業者には明らかであろう。
【0054】
本発明の好ましい態様であると現在信じられていることを記載してきたが、当業者は、本発明の精神から離れることなしに変更及び修飾をこれらに行うことができること、及び本発明の真の範囲内に入るすべてのこうした変更及び修飾を含むように意図されていることを理解するであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スクラロース領域及び前記スクラロース領域に隣接する少なくとも一つのコーティング層を含んでなる組成物であって;前記コーティング層がポリマー及びスクラロースを含んでなり;前記コーティング層が前記スクラロース領域を完全に取り囲んでいる組成物であって、前記ポリマーが、アクリルポリマー及び共重合体、カルボキシビニルポリマー、ポリアミド、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアセテートフタレート、ポリビニルピロリドン及びそれらの組み合わせから成る群より選択される組成物。
請求項1に記載の組成物であって、前記ポリマーがポリ酢酸ビニルを含んでなる組成物。
【請求項2】
請求項1に記載の組成物であって、前記コーティング層がさらに溶媒を含んでなる組成物。
【請求項3】
被包された組成物を製造する方法であって:
(a)活性剤粒子を流動気流中に浮遊させること;
(b)ポリマー、スクラロース及び溶媒を含んでなるコーティング組成物を調製すること;及び
(c)前記浮遊された活性剤粒子上に前記コーティング組成物を噴霧して被包された組成物を提供すること;
を含んでなる方法であって、前記ポリマーが、アクリルポリマー及び共重合体、カルボキシビニルポリマー、ポリアミド、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアセテートフタレート、ポリビニルピロリドン及びそれらの組み合わせから成る群より選択される方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、前記活性剤が、高甘味度甘味料、フレーバー、医薬品、ビタミン及びそれらの組み合わせから成る群より選択される方法。
【請求項5】
請求項3に記載の方法であって、さらに:
(d)前記被包された組成物から前記溶媒を蒸発させること;
を含んでなる方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法であって、さらに:
(e)前記被包された組成物を流動気流中に浮遊させること;
(f)ポリマー及び溶媒を含んでなる第二のコーティング組成物を調製すること;及び
(g)前記被包された組成物上に前記第二のコーティング組成物を噴霧すること;
を含んでなる方法。
【請求項7】
請求項3に記載の方法であって、前記コーティング組成物がさらに、スクラロースとは別の追加の甘味料を含んでなる方法。
【請求項8】
請求項6に記載の方法であって、工程(f)のポリマーが、アクリルポリマー及び共重合体、カルボキシビニルポリマー、ポリアミド、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアセテートフタレート、ポリビニルピロリドン及びそれらの組み合わせから成る群より選択される方法。
【請求項9】
請求項7に記載の方法であって、前記追加の甘味料が高甘味度甘味料を含む方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法であって、前記高甘味度甘味料が、サッカリン塩、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、タウマチン、ネオテーム、アリテーム及びそれらの組み合わせから成る群より選択されるメンバーである方法。
【請求項11】
請求項3に記載の方法であって、前記溶媒が、酢酸エチル、ジエチルエーテル、アセトン、ベンゼン、二塩化エチレン、メタノール、メチルエチルケトン、エタノール、トルエン、キシレン、酢酸アミル及びそれらの組み合わせから成る群より選択される方法。
【請求項12】
請求項3に記載の方法であって、前記被包されたスクラロース組成物が、約50μm〜約800μmの平均粒子サイズを有している方法。

【公開番号】特開2011−162794(P2011−162794A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−109712(P2011−109712)
【出願日】平成23年5月16日(2011.5.16)
【分割の表示】特願2007−534864(P2007−534864)の分割
【原出願日】平成17年9月30日(2005.9.30)
【出願人】(503267283)キャドバリー・アダムズ・ユーエスエイ・エルエルシー (21)
【Fターム(参考)】