説明

流体小出し容器のための圧力制御デバイス

予め決定された過剰圧力にある第1のシリンダ(3)と、第1のシリンダの中で可動の、密封用リング(5)付きのピストン(4)と、第2のシリンダ(7)とを含む新しい圧力制御デバイスが提供される。第1のシリンダ(3)は、外まで延びるリング形の通路を形成するように、第2のシリンダ(7)により包囲される。通路にある弁は、ピストン(4)のステム(14)により開閉される。第1のシリンダ(3)の開放端は、軸方向に向いた少なくとも一つの切り込み(37)を備え、第1のシリンダに導入され、且つ切り込みの端部を覆う密封用リング(5)の付いたピストン(4)が設けられる。ステム(14)は、ピストンの上部位置で弁を閉じる停止要素(15)を有し、ステムの長さは、本質的に過剰圧力を決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前段部分による、一定の予め決定された過剰圧力を維持するための、流体小出し容器用の圧力制御デバイスに関する。本発明は、さらに、請求項8による、かかる圧力制御デバイスを製造するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
圧力制御デバイス付きの容器は、殆ど30年以来特許文献で知られているが、今日まで、商品は、市場で入手できない。
【0003】
EP−A−0 349053には、二つのチャンバからなる、スプレー缶のための圧力カプセルが記載されている。第1のチャンバには、比較的高圧力下の流体が充填され、第2のチャンバには、通常スプレー缶内に存在し、且つ液体を噴出させるのに必要とされる超過圧力と等しい圧力の流体が充填されている。第2のチャンバの壁で、膜が弁を制御する。壁の栓は、弁が閉鎖状態を保つように、流体を圧力下に保つ。
【0004】
1993年に発行されたWO−A−93/22222(Cruysberghs)には、原則として、容器内に一定圧力を維持するための圧力制御デバイスが開示されている。デバイスの多くの異なる実施形態が説明されているが、実際には、商業規模で実現されたものはない。
【0005】
このような圧力制御デバイスのさらなる例が、PCT特許出願WO−A−99/62791から知られている。そこに説明されているデバイスは、流体を小出しするために構成された容器内に、予め決定された一定圧力を維持するために設けられる。圧力制御デバイスは、第1のチャンバ及び第2のチャンバ、並びに閉鎖部材を有し、該閉鎖部材は、第2のチャンバに対する閉鎖部材の位置に応じて第1のチャンバと容器との間の流体連結部を開閉するために、第2のチャンバに対して移動できる。第1のチャンバには、使用中、容器内の圧力よりも高い圧力を有するガスが充填される。第2のチャンバは、予め決定された又は基準圧力のガスを有して閉じられ、第1のチャンバの外側に配置される。図2による第1の実施形態では、第1のチャンバは、容器内に逆さに配置されたカップ形状のホルダーとして備えられ、且つ第1のチャンバの長手方向の縁部が、容器の底及び直立の側壁と一緒に接合される。図3には、第2の実施形態が示され、カップ状の第1のチャンバの直径は、容器の内径よりも大変小さい。チャンバは、容器内の中央に配置され、且つ長手方向の縁部が容器の底と接合される。図4には、第3の実施形態が示され、図4におけるチャンバと同じ第1のチャンバが容器に対して偏心して配置さる。図5では、容器の高さの中間より僅か下にディスクが設けられ、密封用リングを介して、容器の内壁と気密に連結される。このディスクは、容器を二つの(固定配列)部分に分割する。同様の構造が図6a及び6bに示される。さらに、図7では、圧力制御デバイスの第1のチャンバが、プランジャとして設計され、そしてそれは、密封用リングで容器の内壁に密封され、容器内で軸方向に移動できる。かくして、プランジャは、容器を二つの部分に分割し、上部分には、小出しされるべき流体が充填される。第1のチャンバからの流体連結部は、下部分で終わる。容器の上にある押しボタンによって流体が小出しされ、容器内の圧力が降下したとき、下部分と上部分との間の圧力差のために、プランジャは、下部分と上部分との間の圧力平衡が得られるまで上方に移動する。従って、下部分の圧力が減じ、その結果、第2のチャンバ内の圧力が高くなり、閉鎖部材は、第1のチャンバと下部分との間の流体連結部を開き、下部分内の圧力は上昇する。するとプランジャは、第2のチャンバ内の予め決定された又は基準圧力に相当する、圧力平衡が得られるまで、再び上方に移動させられる。最後に、図8による実施形態では、第1のチャンバは、円筒形設計のものであり、容器の内径に相当する外径を有し、かくして、第1のチャンバは、容器内にぴったりと嵌められる。
【0006】
図7の圧力デバイスだけが、軸方向に移動できる。他の全ての例では、圧力デバイスは、容器内に固定して配置される。図7の完全な圧力制御デバイスは、小出しされている流体を噴出させるピストンとして機能するプランジャとして設計される。しかしながら、圧力制御デバイスの設計は、その大きな寸法のために、不利であるから、流体を小出しするために容器を使用することができない。
【0007】
別体のモジュールとしての上記の圧力制御デバイスのさらなる重要な問題は、容器内に取り付ける前に、第1及び第2のチャンバを加圧する必要があることである。実際には、これは、例えば、構造がワンピースであり、製造ラインが非常に高い生産量で作動するアルミニウムエアゾール缶で達成するのは大変困難であり、コスト高である。さらなる主要な不利は、後で容器内に取り付けられる、別体の圧力制御デバイス内の圧力が、商業的供給チェーンでの貯蔵及び流通に必要な数ヶ月の間に大部分降下することが証明されていることである。加えて、圧力制御デバイスの加圧は、規定量の圧力を得るために、流体連結部が閉じて行われなければならない。かくして、周知の圧力制御デバイスは、大きな工業規模での用途には適さない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、本発明の目的は、構造が簡単である流体小出し容器のための圧力制御デバイスを提供することにある。本発明の他の目的は、流体小出し容器に容易に組み立てられる圧力制御デバイスの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のこの目的及び他の目的は、請求項1に記載の圧力制御デバイス、及び請求項8に記載の製造方法により達成される。
【0010】
本発明の主要な利点は、圧力制御デバイスが、液体小出しボトルの実施及び充填後に加圧されることができることである。これは、流体容器のボトルに流体を充填するのと同時に圧力制御デバイスを加圧してもよいことを意味する。かくして、例えば上述のように、以前の圧力制御デバイスで必要であったように、デバイスを前もって加圧する必要がない。第2のチャンバが、第1のチャンバを包囲しているため、非常に小型の圧力制御デバイスが得られるので、ボトル内の全体の使用できる空間は、周知の実施形態におけるよりも大変大きい。圧力制御デバイスは、前もって製造され、既存のプラスチックボトル内に容易に実行されることができるため、例えば化粧品のための既存の生産及び充填手順を、生産ラインに少しの追加の準備だけで維持することができる。
【0011】
発明のさらなる利点は、従属の請求項に、及び発明の例示の態様を添付図面に関して記載する、以下の説明に開示されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1及び2には、容器内に一定の予め決定された過剰圧力を維持するための圧力制御デバイス1が、斜視図及び分解組立図で示される。デバイス1は、大きいOリング5の付いた可動ピストン4の付いた第1のシリンダ又はカップ状のインサート3によって設けられた第1のチャンバ2、及び解放端8及び閉鎖端9をもったボトル型の第2のシリンダ7によって設けられた第2のチャンバ6を含む。シリンダ7の開放端8は、テーパー付首部分10、及びフランジ11を有し、該フランジには、段付漏斗13を有するリング形状のインサート又はクロージャ12が取り付けられ、漏斗13に、カップ状のインサート3が固定される。ピストン4は、より大きい直径の端部15をもったステム14を有する(図2)。密封用Oリング17の付いた停止要素16が、クロージャ12の他端に取り付けられ、密封用Oリングは、クロージャの弁座と共に、閉鎖又は調整弁を構成する。シリンダ7の底部9には、開口部19に、シリンダ7を加圧するためのシール又はニコルソンプラグ(Nicholson plug)18が取り付けられる。
【0013】
図1aには、停止要素16が拡大して示される。停止要素16は、円筒部分20、及び大きいリング部分21を含み、リング部分21の下側には、クロージャ12の下リム23に超音波溶接するための鋸歯状の歯22がある。停止要素16の内円形中空部24には、ピストンのステム14を案内するための、互いに120度の角度に間隔を隔てた3つの案内用リブ25が設けられる。さらに、ピストンのステム14は、ステムの軸に平行な2つの溝を有し、2つの溝は、ステム14の端部15及び小さいOリング17によって作られた調整弁に加わる高圧の気体又は空気を通気する。これらの溝は、端部15まで延びる。図1bには、クロージャ12が拡大して示される。図でわかるように、リング形溝27を有する大きいリム部分26が設けられ、リング形溝27には、クロージャ12をシリンダ7のフランジ11に超音波溶接するための内歯28のリング、及び外歯29のリングがある。図1cには、カップ状のインサート3が拡大して示され、図1cは、リムに規則正しく分配された6個の切り込み32を備えて、下面に鋸歯状の歯34をもった突起33を形成する円形上プレート31(図2c参照)を示す。さらに、円筒形のカップ3の開放端36には、軸方向に向いた切り込み37が設けられる。組立てられたならば、密封用リング5の付いたピストン4は、圧力平衡で、即ち初期の又は非加圧位置で、切り込み37の端部を覆っているだけである。加えて、インサート3の開放端のすぐそばで、内壁38には、切り込み37に段部39が設けられ、密封用Oリング5の付いたピストン4が初期又は非加圧状態(下記を参照)でその段部39に位置している。密封用Oリング5及びカップ状のインサート3の壁との間の摩擦を下げるために、例えば、シリコン又はグラファイトオイルからなる摩擦減少ゲルが密封用Oリング5を被覆するために使用される。
【0014】
図1a、1b、及び1cに示す要素と同じ番号が付された図2、並びに図2a、2b、及び2cでは、図1と同じ圧力制御デバイス1がひっくり返して描かれる。
【0015】
図3a、及び3bは、上で説明した異なる部分の組立位置を示す。
【0016】
図4には、組立てられた圧力制御デバイス1の断面の一部が示され、そして矢印35は、クロージャ12と第2のシリンダ7のフランジの間、突起33と漏斗13の内リング段部40の間、及び停止要素16のリング部分21とクロージャ12の下リム23の間の溶接領域を指す。
【0017】
〔作用〕
上で説明した圧力制御デバイス1の機能は以下の通りである。第2のチャンバ6内には、約8.16kg/cm2(8bar)の超過圧力の不活性ガス、特に普通の空気が充填される。組立位置では、第1のチャンバ2は、通常の気圧であり、ピストン4の密封用リング5は、切り込み37の端部を覆っているだけであり、又は内段部39に位置している。第2のチャンバ6内の超過圧力によってステム14に加えられた力は、停止要素16と密封用Oリング17との間の弁が閉じるまで、ピストンをインサート3の円形上プレート27に向かって押す。ボイル・シャルルの法則によればピストン4の上の空間内の圧力が上昇し、全体の温度が一定であるから、第1のチャンバ2内の圧力は、閉弁位置での容積、初期位置での容積、及び通常の圧力に比例する。第2のチャンバから弁を通して外部まで、即ちインサート3の上プレートの上の外部まで通路がある。そのように組立てられた圧力制御デバイス1は、例えばつまみによって作動されるスプレーバルブの付いた流体容器の底部に取り付けられる。容器内の圧力が第1のチャンバ2内の制御圧力と等しければ、圧力制御デバイス1の調整弁は閉じたままとなる。しかしながら、いくらかの流体がスプレーバルブを通して小出しされるならば、容器内の圧力は降下し、調整弁は開くので、超過圧力のガスが第2のチャンバから容器に流れる。容器内の圧力が大変急速に制御圧力に等しくなるので、調整弁は再び閉じる。
【0018】
スプレーバルブを通じて大量の流体が消費されるならば、調整弁は、開位置と閉位置との間を往復する。実際には、ピストンは、弁を開閉するために密封用Oリング34の転がり運動によって、数分10又は数100分の1ミリメートルだけ移動させられる。
【0019】
〔理論上の計算〕
圧力制御デバイスの数学モデルは、制御圧力は、以下の式に従うことを示す。
【数1】

ここで、
C=制御又は過剰圧力
R=第2のチャンバ内の圧力
l=初期位置での圧力(通常の気圧)
1=ピストンステムの面積
2=ピストンの面積
1=初期位置での、ピストンより上の第1のチャンバ内の容積
2=加圧位置での、ピストンより上の第1のチャンバ内の容積
【0020】
かくして、この方程式は、第2のチャンバ6内の圧力、並びにピストン4及びピストンのステム14の寸法が決定されたときに、容器の圧力を計算するのを可能にする。方程式は、さらに、圧力制御デバイス1が開いたままとなる、PRがPCと等しくなるまで、第2のチャンバ内の圧力PRが減ずると、第1のチャンバ2内の制御圧力PCが僅かに増すことを示す。かくして、方程式は、また容器内の全ての流体を小出しするための最小圧力PRを決定するのを可能にする。
【0021】
ピストン4及びピストンのステム14の予め決定された幾何学的寸法では、容積V2は、制御又は過剰圧力PCを定める。かくして、ピストン4の厚さだけを修正することによって、カップ状のインサート3の同じ形状で、異なる制御圧力PCを得ることができる。
【0022】
〔製造工程〕
カップ状のインサート3、及びクロージャ12は、ポリエチレンテレフタレート(PET)で成形される。ピストンのステム14の付いたピストン4、及び停止要素16は、ポリオキシエチレン(POM:ポリアセタール)で成形される。ボトル状のシリンダ7は、PETで射出吹込み成形される。シリンダ7を製造するための射出吹込み成形の主要な利点は、同じツールで異なる大きさのものを製造することができることであり、且つ吹込み工程中延伸PETの配向は、高い強度及び良好な気体遮断性を与える高い結晶構造をもたらすことである。
【0023】
組立工程は以下の通りである。最初に、密封用Oリングの付いたピストン4を、カップ状のインサート3に導入する。次いで、インサート3を、鋸歯状の歯34の付いた突起33が漏斗13のリング段部にしっかり位置するまで、クロージャ12の漏斗13内に押し込む。次いで、インサート3を、漏斗13に超音波溶接する。しかる後、小さい密封用Oリング17の付いた停止要素16を、ピストンのステム14に押し嵌め、停止要素16を、漏斗13にスナップ嵌め連結固定し、かくして、Oリング17を漏斗13と停止要素16の上面との間に挟持する。次いで、停止要素16のリング部分20を、漏斗の下リムに超音波溶接する。最後に、クロージャ12を、シリンダ7のフランジ11に取り付け、フランジ11に超音波溶接する。そのように組立てられた圧力制御デバイス1は、例えばスプレーノズルを有する流体小出し容器に取り付けられるべく使用の準備ができている。以下、シリンダ7を、約8.16kg/cm2(8bar)の超過圧力の不活性ガス又は空気で加圧し、ピストン4を上方に移動させ、ピストンのステム14及び小さいOリング17によって作られる調整弁を閉鎖させ、容器を予め決定された過剰圧力で加圧する。要求されるなら、幾分異なる順序で組立を行ってもよい。
【0024】
要素を、回転溶接、レーザ溶接、或いは周知の他のプラスチック溶接方法のような他の溶接方法で、又は接着剤或いは、機械的な固着、例えばスナップ嵌め又はネジで固定してもよいことは明らかである。
【0025】
発明のさらなる利点は、普通の空気又は他の適当な不活性ガスだけが圧力充填のために使用されるから、製造設備、道具、製造工場、及び作業工程は、危険な可燃性燃料のために普通は必要とされる特別な安全要求を考慮に入れる必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】図1a〜図1cは、圧力制御デバイスの斜視図、分解図、及び底面図であり、或る部分は拡大縮尺で示す。
【図2】図2a〜図2cは、同圧力制御デバイスの上面図である。
【図3a】圧力制御デバイスの組み立てを説明するための、下から見た分解図である。
【図3b】圧力制御デバイスの組み立てを説明するための、上から見た分解図である。
【図4】組立てられた圧力制御デバイスの一部の断面斜視図である。
【図5】組立てられた圧力制御デバイスの三つの断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開放端及び閉鎖端を有し、予め決定された過剰圧力のガスで加圧されるために設けられた第1のシリンダ(3)と、
前記第1のシリンダ内で移動できる、密封用リング(5)の付いたピストン(4)と、
閉鎖端及び開放端を有し、前記過剰圧力よりも高い圧力のガスが充填されるために設けられた第2のシリンダ(7)と、を有し、
前記第1のシリンダ(3)は、前記第1のシリンダと第2のシリンダとの間にリング形の通路を形成するように前記第2のシリンダ(7)により包囲され、前記第2のシリンダ(7)の前記開放端は前記第1のシリンダの前記開放端に隣接して配置され、
さらに、前記第2のシリンダ(7)の内部から、前記第1のシリンダ(3)の外壁を通って外部に至る通路と、
前記通路を開閉する弁とを有し、
前記ピストンは、前記弁を開閉するためのステム(14)を含む、
流体小出し容器のために設けられる圧力制御デバイスにおいて、
前記第1のシリンダ(3)の前記開放端は、少なくとも一つの軸方向に向いた切り込み(37)を備え、前記第1のシリンダ(3)に導入され、且つ前記切り込み(37)の端部を覆う前記密封用リング(5)の付いたピストン(4)が非加圧状態にあり、
前記ステム(14)は、前記ピストンの上部位置で前記弁を閉じる停止要素(15)を有し、前記ステムの長さは、前記非加圧状態と前記閉弁位置との間での前記ピストンのストロークを決定するように定められ、
前記ピストンのストロークが、前記閉弁位置で前記ピストンのスペースの内容積に関連して、前記予め決定された過剰圧力を定めること、
を特徴とする圧力制御デバイス。
【請求項2】
前記第1のシリンダ(3)は、前記少なくとも一つの切り込みの端部に設けられた内側段(39)を有し、前記密封用リング(5)の付いた前記ピストン(4)が前記非加圧状態で、前記内側段に位置すること、
を特徴とする請求項1に記載の圧力制御デバイス。
【請求項3】
前記ピストンの外輪郭は、前記密封用リング(5)だけが前記第1のシリンダの内壁に接触するように、前記第1のシリンダ(3)の内径よりも小さいこと、
を特徴とする請求項1又は請求項2の何れかの項に記載の圧力制御デバイス。
【請求項4】
前記密封用リング(5)は、摩擦減少ゲルを備えていること、
を特徴とする請求項3に記載の圧力制御デバイス。
【請求項5】
前記摩擦減少ゲルは、シリコン又はグラファイトオイルからなること、
を特徴とする請求項4に記載の圧力制御デバイス。
【請求項6】
前記第2のシリンダ(7)は、第1のシリンダとしての円筒形のカップ(3)が取り付けられる漏斗状のクロージャ(12)によって閉じられること、
を特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかの項記載の圧力制御デバイス。
【請求項7】
前記漏斗状のクロージャ(12)は、溶接によって前記第2のシリンダ(7)に固定され、且つ
前記円筒状のカップ(3)は、溶接によって前記クロージャ(12)に固定されたこと、
を特徴とする請求項5に記載の圧力制御デバイス。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れかの項に記載の圧力制御デバイスを製造する方法であって、
前記第1のシリンダ(3)及び前記第2のシリンダ(7)は、適当な合成材料で形成され、
前記ステム(14)の付いた前記ピストン(4)、及び前記弁要素は、適当な合成材料から形成され、
前記密封用リング(5)の付いた前記ピストン(4)は、前記第1のシリンダ(3)の中の圧力が上昇し始めるまで前記第1のシリンダ(3)の中に導入され、
前記第1のシリンダ(3)は、前記第2のシリンダ(7)を閉じるために設けられたクロージャ(12)の中に取り付けられ、
前記弁要素(16,17)は、前記クロージャ(12)の中に取り付けられ、
前記クロージャ(12)は、前記第2のシリンダ(12)に取り付けられたこと、
を特徴とする方法。
【請求項9】
前記密封用リング(5)には、摩擦減少ゲルが設けられる、
請求項8に記載の製造方法。
【請求項10】
前記摩擦減少ゲルは、シリコン又はグラファイトオイルからなる、
請求項9に記載の製造方法。
【請求項11】
前記第1のシリンダ(3)及び前記弁要素(16)は、前記クロージャ(12)に溶接され、
前記クロージャ(12)は、前記第2のシリンダ(7)に溶接される、
請求項8乃至請求項10の何れかの項に記載の製造方法。
【請求項12】
前記第1のシリンダ(3)、及び前記弁要素(16)は、前記クロージャ(12)に超音波溶接され、
前記クロージャ(12)は、前記第2のシリンダ(7)に超音波溶接される、
請求項11に記載の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2009−502679(P2009−502679A)
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−524604(P2008−524604)
【出願日】平成17年8月1日(2005.8.1)
【国際出願番号】PCT/IB2005/052571
【国際公開番号】WO2007/015123
【国際公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【出願人】(506259531)インテリジェント パッケイジング システムズ グループ ソシエテ アノニム (2)
【Fターム(参考)】