説明

流動層ガスサンプリング方法及び装置

【課題】流動層ガス化炉の流動層からガスを取り出し、この採取ガス中の水分、ガス流量、ガス成分を測定することにより、流動層のガス化反応を定量的に解析して流動層ガス化炉のガス化反応を評価する。
【解決手段】採取フィルタ9を備えて流動層ガス化炉1の流動層5内に挿入しガスを採取する採取管10と、採取した採取ガス中の固体を分離するフィルタ13と、フィルタ13の下流で採取ガスをタール分離温度に調節し内部に備えた捕集ボール22により採取ガス中のタールを付着分離するタール捕集装置23と、タール捕集後の採取ガスを冷却する冷却部31と冷却部31の冷却によって凝縮した水分を捕集する水分捕集部33とを有する水分捕集装置34と、水分捕集装置34の下流で採取ガスの流量を計測するガス流量計38と、ガス流量計38の下流の採取ガスをガス分析手段44に供給するガス供給装置47とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流動層ガス化炉の流動層からガスを取り出し、この採取ガス中の水分、ガス流量、ガス成分を測定することにより、流動層のガス化反応を定量的に解析して流動層ガス化炉のガス化反応を評価するようにした流動層ガスサンプリング方法及び装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
流動層ガス化炉における流動層内のガス組成・濃度を測定することは、流動層内で起きている反応を理解する上で重要となる。流動層内のガスをサンプリングして測定する方法としては従来よりいくつか提案されている。
【0003】
石炭ガス化ガス中の水分を除去する際に、石炭ガス化ガス中に含まれるダスト及びタールを除去した後、エチレングリコール中で水を凝縮・吸収して捕集するようにした加圧型石炭ガス化ガス中の水分の採取方法及び装置がある(特許文献1参照)。
【0004】
又、採取ガス中のダストを除去するボール充填フィルタ、採取ガス中の炭酸水素アンモニウムを希釈除去するスクラバー、及び、採取ガスを急冷して水分を排出する水分除湿器を備えて精製した採取ガスを分析するようにした連続ガスサンプリング装置がある(特許文献2参照)。
【0005】
又、石炭ガス化炉からのガス化ガスを減圧弁に供給してガス流速を高めた後、冷却装置で冷却してドレンをドレンチャンバに分離したガス化ガスをガスクロマトグラフに導くようにしたガス検出装置およびこれを備えた高圧ガス発生装置がある(特許文献3参照)。
【0006】
上記、特許文献1、2、3では、加圧型ガス化炉から取り出した採取ガスの量および成分の分析を行う際に、サンプリングラインを閉塞する物質や、ダスト、水分等の分析の障害となる不純物を除去するようにしている。
【0007】
一方、近年では、ガス化によって生成されたチャーと流動媒体とを風箱からの空気によって高速で流動化させつつチャーを燃焼させて流動媒体を加熱する循環流動層燃焼炉と、循環流動層燃焼炉からの流動媒体を分離する分離器と、分離器で分離された流動媒体を導入し、これを水蒸気で流動化しつつ供給された原料をガス化すると共に流動媒体と原料のガス化によって生成されたチャーの一部を上記循環流動層燃焼炉に循環する流動層ガス化炉とを備えた2塔式ガス化炉と称される流動層ガス化システムがある(例えば特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開昭62−231133号公報
【特許文献2】特開平08−122228号公報
【特許文献3】特開2005−037136号公報
【特許文献4】特許第3933105号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
前記特許文献4に示すように、循環流動層燃焼炉と、水蒸気ガス化を行う流動層ガス化炉とを有する2塔式ガス化炉においては、流動層ガス化炉に供給されている水蒸気がガス化反応においてどのように関与しているかを評価することは非常に重要であり、このために、流動層ガス化炉の流動層ガスを採取して、採取ガス中の水分量とガス流量とガス成分とを測定し、特に、採取ガス中の水分割合とガス成分との関係を求めることは重要である。
【0010】
しかし、前記特許文献1、2、3に示す従来のガス化炉では、取り出した採取ガスをガスクロマトグラフ等の分析計で分析する際に障害となるダスト、タール、水分等を除去して精製した乾燥ガスのガス量や成分分析を実施するというものであり、前記特許文献4に示すような水蒸気ガス化炉における流動層のガスサンプリングを行って水分量およびガス成分を同時測定することによりガス化反応における水蒸気の関与を評価するようなことは全くできない。
【0011】
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなしたもので、流動層ガス化炉の流動層からガスを取り出し、この採取ガス中の水分、ガス流量、ガス成分を測定することにより、流動層のガス化反応を定量的に解析して流動層ガス化炉のガス化反応を評価するようにした流動層ガスサンプリング方法及び装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、採取フィルタを備えた採取管を流動層内に挿入することにより流動層のガスを採取し、その採取ガスに含まれる固体とタールを除去した後、採取ガスを冷却して凝縮した水分を捕集することにより水分量を計測し、水分を除去した採取ガスのガス流量を計測し、ガス流量を計測した採取ガスをガス分析手段に導いて成分分析するようにし、前記水分量とガス流量とガス成分とにより流動層内のガス化反応を評価するようにしたことを特徴とする流動層ガスサンプリング方法、に係るものである。
【0013】
上記流動層ガスサンプリング方法において、前記流動層が水蒸気ガス化炉であることは好ましい。
【0014】
又、上記流動層ガスサンプリング方法において、前記採取ガスから除去したタールを測定することは好ましい。
【0015】
本発明は、採取フィルタを備え流動層内に挿入して流動層内のガスを採取する採取管と、該採取管で採取した採取ガス中の固体を分離するフィルタと、該フィルタの下流で採取ガスをタール分離温度に調節し内部に備えた捕集ボールにより採取ガス中のタールを付着分離するタール捕集装置と、該タール捕集装置の下流に備えて前記採取ガスを冷却する冷却部と該冷却部による冷却によって凝縮した水分を捕集する水分捕集部とを有する水分捕集装置と、該水分捕集装置の下流に備えて採取ガスの流量を計測するガス流量計と、該ガス流量計の下流に備えて採取ガスをガス分析手段に供給するためのガス供給装置と、を有することを特徴とする流動層ガスサンプリング装置、に係るものである。
【0016】
上記流動層ガスサンプリング装置において、前記流動層が水蒸気ガス化炉であることは好ましい。
【0017】
又、上記流動層ガスサンプリング装置において、前記採取フィルタが耐熱粒子の焼結材であることは好ましい。
【発明の効果】
【0018】
本発明の流動層ガスサンプリング方法及び装置によれば、流動層ガス化炉の流動層から採取した採取ガス中の水分量と、採取ガスのガス流量と、ガス成分とを測定することにより、流動層内のガス化反応の状態を評価できるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係る流動層ガスサンプリング装置の一実施例を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0021】
図1は本発明に係る流動層ガスサンプリング装置の一実施例を示す概略構成図であり、図中、1は特許文献4に示される2塔式ガス化炉における流動層ガス化炉(水蒸気ガス化炉)を示しており、該流動層ガス化炉1には、図示しない流動層燃焼炉によって加熱された循環媒体2が供給されており、又、流動層ガス化炉1の上部からは石炭或いはバイオマス等の原料3が供給され、一方、流動層ガス化炉1の下部からはガス化剤としての水蒸気4が供給されて流動層5を形成しており、流動層5に供給された原料3は、循環媒体2により加熱されつつ水蒸気4によってガス化が行われ、生成したガス化ガス6は上部出口7から取り出されるようになっている。又、流動層ガス化炉1内の循環媒体2と未反応原料のチャーは、循環流路8を介して図示しない流動層燃焼炉に供給され、流動層燃焼炉でチャーが燃焼して循環媒体の加熱を行うようになっている。
【0022】
前記流動層ガス化炉1の流動層5内には、先端(下端)に採取フィルタ9を備えた採取管10が上部から挿入されており、採取管10によって流動層5内のガスを採取するようになっている。前記採取管10は、流動層ガス化炉1内の温度(約900℃以下程度)に耐え得る管10aの先端に、数μm前後のセラミック等の耐熱粒子を焼結した採取フィルタ9を備えている。前記採取管10は流動層ガス化炉1の上部に備えた挿入装置11によって流動層5内に対する採取管10の挿入深さを変更し得るように支持されている。従って、挿入装置11の上側の採取管10には昇降を可能にするためのフレキシブル管を備えていることが好ましい。又、図1の採取管10は鉛直に設けた場合を示しているが、流動層5内に傾斜して挿入するように設けられていてもよい。
【0023】
前記採取管10の上端にはガス供給管12が接続されており、該ガス供給管12には採取ガス中のダスト等の固体を分離するフィルタ13を設けている。該フィルタ13を備えたガス供給管12の上流側と下流側には、パージ用加温ガス(N)を供給するパージ配管14が開閉バルブ15,16を介して接続されており、又、前記採取管10の上端には開閉バルブ17が設けてあり、更に、前記ガス供給管12のフィルタ13入口には開閉バルブ18を備えたパージガス排出管19が設けられており、前記採取フィルタ9とフィルタ13をパージ用加温ガスによって逆洗できるようになっている。
【0024】
更に、上記挿入装置11を含む採取管10、フィルタ13、パージ配管14、及びパージガス排出管19は、第1保温手段20によって例えば350〜400℃の温度に保持されて、配管等にタールが付着するのを防止している。第1保温手段20の加熱源としては、電気ヒータ或いは蒸気等を用いることができる。
【0025】
前記フィルタ13の下流のガス供給管12には、開閉バルブ21を介して、内部にアルミナボール等の捕集ボール22を装入したタール捕集装置23が設けてあり、該タール捕集装置23は、第2保温手段24によって例えば120〜200℃の温度に保持されて、タールの捕集を行うようになっている。第2保温手段24の加熱源としては、電気ヒータ或いは蒸気等を用いることができる。又、前記開閉バルブ21の入口には開閉バルブ25を有する空気供給管26が接続されていてタール捕集装置23に捕集したタールを空気で燃焼できるようになっており、又、タール捕集装置23の出口には開閉バルブ27を介して燃焼ガスを取り出す燃焼ガス排出管28が接続されており、該燃焼ガス排出管28からの燃焼ガスを分析装置29に供給して、燃焼ガスのCOを測定することによりタール捕集装置23に捕捉されたタールの量を測定するようになっている。尚、タールの計測を必要としない場合は、空気供給管26、燃焼ガス排出管28及び分析装置29は省略してもよい。
【0026】
前記タール捕集装置23の下流のガス供給管12には、開閉バルブ30を介して、水分捕集装置34を設けている。該水分捕集装置34は、採取ガスを冷却する冷却部31(電子冷却器)と、該冷却部31に開閉バルブ32を介して接続され、冷却部31よる冷却によって凝縮した水分を捕集する水分捕集部33とを有している。前記水分捕集部33は、例えば重量変化によって水分量を計測するようにしたドレインポットであってもよく、又、アルコール溶液に水分を吸収させたものを分析する分析機器(カールフィッシャー水分計)であってもよい。
【0027】
前記水分捕集装置34の下流のガス供給管12には、開閉バルブ35を介して、除湿管36(塩化カルシウム等を充填)が設けられており、採取ガス中の水分を完全に除去して乾燥した採取ガスを得るようになっている。尚、前記水分捕集装置34によって十分な水分除去が可能な場合には、前記除湿管36は省略することもできる。
【0028】
前記除湿管36の下流のガス供給管12には、開閉バルブ37を介して、ガス流量計38を設けている。このガス流量計38は乾式ガスメータ等の積算流量計であることが好ましい。
【0029】
前記ガス流量計38の下流のガス供給管12には、開閉バルブ39を介して、ポンプ40と、流量調節計41と、該流量調節計41を経た採取ガスを、開閉バルブ42を介してサンプルバック43或いはガスクロマトグラフ等の10ガス分析手段44に供給するか、又は排気管45によって排気するかを切り換えるようにした三方弁46とからなるガス供給装置47を備えている。図中48は調整弁49を備えてポンプ40出口の採取ガスをポンプ40入口に戻すことによって小流量の採取ガスをガス分析手段44に供給するためのバイパス管である。又、前記ガス分析手段44に備えた開閉バルブ42の入口と、前記ガス流量計38の下流に設けた開閉バルブ39の出口との間には、開閉バルブ50を備えた吸引管51が接続されており、前記サンプルバック43への採取ガスの供給の前にポンプ40を駆動して、前記吸引管51によりサンプルバック43内を真空吸引できるようにしている。図中52は前記ガス分析手段44入口の圧力を計測する圧力計である。
【0030】
次に、上記実施例の作動を説明する。
【0031】
流動層ガス化炉1には、図示しない流動層燃焼炉によって加熱された循環媒体2が供給されており、流動層ガス化炉1の下部からは水蒸気4が供給されて流動層5を形成しており、この状態で流動層5に原料3を供給すると、原料3は、循環媒体2によって加熱されつつ水蒸気4によりガス化され、上部出口7からガス化ガス6が取り出される。
【0032】
上記したようにガス化を行っている流動層ガス化炉1の流動層5内に採取管10を挿入し、ポンプ40を作動することにより流動層5のガスを採取する。この時、採取管10の先端には数μm前後のセラミック等の耐熱粒子を焼結した採取フィルタ9を備えているので、流動層ガス化炉1内の温度(約900℃以下程度)に耐えてガスを採取することができる。
【0033】
採取管10によって取り出された採取ガスは、ガス供給管12に設けたフィルタ13に導かれて採取ガス中のダスト等の固体が分離され、続いて、タール捕集装置23に導かれて採取ガス中のタールが分離される。
【0034】
この時、前記採取管10とフィルタ13を備えたガス供給管12は、第1保温手段20によって例えば350〜400℃の温度に保持されているため、フィルタ13までの流路にタールが付着する問題は防止される。
【0035】
又、前記タール捕集装置23は、第2保温手段24によって例えば120〜200℃の温度に保持されているため、採取ガス中のタールは捕集ボール22に付着して捕集される。採取ガス中には200℃以下程度の広い温度範囲で凝集するタールが含まれており、タール捕集装置23では水分を捕集することなくタールのみを良好に捕集することが好ましい。ここで、本発明者らは、タール捕集装置23よりも下流側の常温の系路においてタールの付着を生じることがなく、しかもタール捕集装置23で水分が捕集されないようにするためには、タール捕集装置23の温度を最低120℃とすることが好ましいことを得た。
【0036】
フィルタ13で固体が分離され、タール捕集装置23でタールが分離された採取ガスは、水分捕集装置34の冷却部31に導かれて例えば0℃前後に冷却され、冷却によって凝縮した水分は水分捕集部33により捕集されて水分量が計測される。
【0037】
前記水分捕集装置34で水分が除去された採取ガスは、ガス流量計38に導かれて、採取ガスの流量が積算して計測される。
【0038】
前記ガス流量計38で流量が計測された採取ガスは、流量調節計41で流量が調節され、三方弁46を介してガス分析手段44のサンプルバック43に貯留してその後に成分の分析を行うか、又は、ガスクロマトグラフに直接供給してリアルタイムで成分の分析を行う。
【0039】
前記採取管10の採取フィルタ9及びガス供給管12のフィルタ13には目詰まりを生じる問題があるため、例えば所定の期間ごとにパージ配管14にパージ用加温ガス(N)を供給することにより、採取フィルタ9及びフィルタ13の逆洗を行って目詰まりを解消することができる。
【0040】
前記したように、流動層ガス化炉1の流動層5から採取した採取ガスは、水分捕集装置34によって水分量が計測され、ガス流量計38によって採取ガスの流量が計測され、ガス分析手段44によって採取ガスの成分が分析されることにより、流動層5におけるガス組成・濃度が測定され、採取ガスの流量に対する水分量(即ち、水蒸気濃度)とガス成分との関係が求められるので、採取管10の採取フィルタ9が設置された流動層5の位置でのガス化反応の状態を正確に評価することができる。
【0041】
又、挿入装置11によって流動層5内への採取管10の挿入深さを変更して、前記と同様のサンプリングを行うことにより、流動層5の深さ方向に異なる位置でのガス化反応の状態(反応の分布)を評価することができる。
【0042】
従って、特に図1に示したように水蒸気4によってガス化を行う流動層ガス化炉1(水蒸気ガス化炉)においては、ガス化反応への水蒸気の寄与の状態を適確に知ることができ、よって、過不足のない適量の水蒸気の供給についても判断できるようになる。
【0043】
又、前記タール捕集装置23によってタールの捕集を行った後に、空気供給管26から空気をタール捕集装置23に供給して捕集されたタールを燃焼させ、燃焼ガスを燃焼ガス排出管28により分析装置29に供給して、燃焼ガスのCOを測定することからタール捕集装置23に捕捉されたタールの量を測定することができ、このようにタールの量を測定すると、タールの量も含めた状態で、前記流動層5のガス化反応の状態を評価することができる。
【0044】
尚、本発明の流動層ガスサンプリング方法及び装置は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、種々の流動層ガス化炉のガスサンプリングに適用できるとこ、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0045】
1 流動層ガス化炉(水蒸気ガス化炉)
5 流動層
9 採取フィルタ
10 採取管
11 挿入装置
13 フィルタ
20 第1保温手段
22 捕集ボール
23 タール捕集装置
24 第2保温手段
31 冷却部
33 水分捕集部
34 水分捕集装置
38 ガス流量計
39 開閉バルブ
44 ガス分析手段
47 ガス供給装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
採取フィルタを備えた採取管を流動層内に挿入することにより流動層のガスを採取し、その採取ガスに含まれる固体とタールを除去した後、採取ガスを冷却して凝縮した水分を捕集することにより水分量を計測し、水分を除去した採取ガスのガス流量を計測し、ガス流量を計測した採取ガスをガス分析手段に導いて成分分析するようにし、前記水分量とガス流量とガス成分とにより流動層内のガス化反応を評価するようにしたことを特徴とする流動層ガスサンプリング方法。
【請求項2】
前記流動層が水蒸気ガス化炉であることを特徴とする請求項1に記載の流動層ガスサンプリング方法。
【請求項3】
前記採取ガスから除去したタールを測定することを特徴とする請求項1又は2に記載の流動層ガスサンプリング方法。
【請求項4】
採取フィルタを備え流動層内に挿入して流動層内のガスを採取する採取管と、該採取管で採取した採取ガス中の固体を分離するフィルタと、該フィルタの下流で採取ガスをタール分離温度に調節し内部に備えた捕集ボールにより採取ガス中のタールを付着分離するタール捕集装置と、該タール捕集装置の下流に備えて前記採取ガスを冷却する冷却部と該冷却部による冷却によって凝縮した水分を捕集する水分捕集部とを有する水分捕集装置と、該水分捕集装置の下流に備えて採取ガスの流量を計測するガス流量計と、該ガス流量計の下流に備えて採取ガスをガス分析手段に供給するためのガス供給装置と、を有することを特徴とする流動層ガスサンプリング装置。
【請求項5】
前記流動層が水蒸気ガス化炉であることを特徴とする請求項4に記載の流動層ガスサンプリング装置。
【請求項6】
前記採取フィルタが耐熱粒子の焼結材であることを特徴とする請求項4又は5に記載の流動層ガスサンプリング装置。

【図1】
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