説明

浄水吸着・消臭・除菌濾過材

【課題】本願のセピオライトは、天然鉱物中で一番吸着力の大きなセピオライトの主要成分を保持している物質である。
スペイン産と中国産の両鉱物粉に微鉄粉を混合攪拌成形、多孔を施して焼結した吸着消臭除菌用材(セピオミック)に、角閃石粒を混合した浄水消臭吸着除菌効果の高い用材に、特にイオン波を発信、触媒として機能するRBを混合することで、一層確実な用材を提供するものである。
【解決手段】本願のセピオミックは、用途により色々な形状に造り、焼結し、セラミック化した用材を、網袋状に詰め入れしたものを、煙突の途中に取り付けし消臭除菌、セピオミックに角閃石粒を混合したものを、網袋に入れ、河川の途中に設置し消臭吸着除菌、又イオン波発信・触媒機能発信するRBを、セピオミックと角閃石粒を混合したものを、白濁した排水に設置し、イオン波の触媒作用により、汚水に含まれた有害物質並びに臭気を分解し、浄化と臭気除去を実現する。

【発明の詳細な説明】
【技術の分野】
【0001】
セピオライトは粘土鉱物で、アスベストやタルクと異なった繊維状の珪酸マグネシウムである。水や油に添加されたセピオライトは微粉シリカと同じように増粘性(揺変性)を与え、水に良く分散したセピオライトは主に吸着用、脱色剤、清澄剤、脱水剤、吸油剤、触媒用として用いられている。又スペイン地方では古くから犬猫の敷砂用として用いられている。セピオライトは日本国内では産出していない。
主要産出国は韓国、中国、スペイン、トルコ、米国等である。現況では韓国では採掘していない。本願は高分散・高吸着・高粘度のスペイン産を量計48%、濾過調整性・揺変性・分散性の高い中国産を量計48%、重金属イオンに対して浄収機層を有し又波動誘導効果のある圧粉密度490.3Mpaの微鉄粉4%を加え、混合攪拌、目的に応じた成型をし、850℃で多孔的に焼結した吸着・消臭・除菌濾過材であり以下セピオミックと言う。
尚、主要材料であるセピオライトの吸着しやすい順を述べると次の順番になる。
水>アルコール>アルデヒド>ケトン>エステル>芳香族>リーパラフィン>シクロパラフィン
セピオライトの平均吸着径は100Åであるから菌が吸着され活性化しない。
セピオライトの化学分析値

請求項2の角閃石は岩手県遠野地方で産出された超天然セラミックスで、脱臭・保温、吸湿作用・雑菌を寄せ付けない抗菌作用等による波動とマイナスイオン効果の高い石であるので、請求項1に10%加えると波動作用して一段と消臭除菌浄水効果が出るのである。

請求項3のRBとは磁性米ぬか炭化セラミックである。脱脂した米ぬかを炭焼きと同じ様な要領で窒素雰囲気下の760℃で焼結する。更に触媒作用とイオン波動作用を司るのはイオン波動(弱電磁波)である事が解っている。
RBで作ったマイナスイオン波水を用いて有機物・無機物から発生する悪臭を除去する事ができる。イオン波を発振する多孔性磁性炭、或いは磁性RBを汚水中に浸漬してイオン波を汚水に転写し、イオン波の触媒作用にて有害物質並びに臭気を分解させるこの素材は、殆ど炭素で構成されている。形態は軽石の様に多孔性で比重は1.03gである。RBセラミックから鉄を磁化して磁石を作る様にして製造された粒状の磁化RBを、水中或いは汚水中に浸漬すると磁化RBより二次電磁波・イオン波を発信し、すると水は磁化されて磁化水となる。
この磁化水は物理的に特殊な挙動をする。その中の一つに化学反応における触媒作用がある。この様にして開発されたRBである。
更に鉱石、角閃石、トルマリン麦岩石等が一次電磁波を発生し、同時にイオン波を発生している。このイオン波の名称について確立した学術名はまだない。
またRBに対して量用10%のイオン波を発信する鉱石、角閃石を混入させるとイオン波の振幅が増大する。

【背景技術】
【0002】
本発明は、産業、生活等から発生する排水、汚水に含まれる有害な有機・無機物を浄化、汚水から発する臭気または大気中の臭気除去除菌効果の高い用材である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明のセピオライトは、其の表面に水酸基を有する粘土鉱物で、珪酸マグネシウムの組成を持つ学名セピオライトである。約1×40mmのトンネル状細孔を持った、比表面積が大きく吸着性が高い繊維状の珪酸マグネシウムで、増粘性(揺変性)と吸着性と固結性を合せ備えた特異な天然鉱物であり、其の吸着性は全鉱物中で一番大きい。スペイン産と中国産の両国産のセピオライトと浄収機層を有する圧粉密度490.3Mpaの微細鉄粉を加え形成焼穴した用材セピオミックである。請求項2の角閃石粒は、天然のセラミックスの結晶で偉大なエネルギーを秘めており、波動・マイナスイオン効果が高く、脱臭、保温吸湿作用、雑菌を寄せ付けない抗菌作用等を兼ね備えた天然石である。大腸菌、黄色ブドウ状球菌、レジオネラ菌等雑菌の発生を抑える効果、又アンモニア及び硫化水素に対する消臭、90%を超す高放射率が示され、遠赤外線は5−14μの不可視光線であらゆる生体に吸収される。又波動とマイナスイオン効果の有る角閃石粒を10%セピオミックに混合した吸着消臭除菌用材である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
米ぬかを脱脂した磁性炭化セラミックを760℃で焼結したRBは、イオン波を発振する多孔性磁性炭で、磁性RBを汚水中に浸漬してイオン波を汚水に転写し、イオン波の触媒作用にて有害物質並びに臭気を分解する。
RB45%+セピオミック45%+角閃石粒10%で混合した用材は、天然鉱物であるので公害には影響ない。
【発明の効果】
【0005】
本発明の請求項1の実施形態による鉱物セラミックスを、0.5l位を網状の袋詰めにして冷蔵庫やトイレに置くと、臭気は検知されない。又煙突の途中に袋詰めを置いた結果、臭気が検知されない。
又請求項2を袋詰めしたものを浴槽に2か月間放置しても臭気は検知されない。
従来の活性汚泥法・塩素薬品処理方法による臭気の除去は不可能であったが、本浄化臭気除去システムを適用した請求項3の実施により、人には感知できない程度までに臭気は減少した。また白濁した排水は透明になった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明にはCODの除去に薬品類は一切使用しない。又本用材は汚水・排水の浄化、臭気の除去、除菌に対して、ガス・電気・薬品類等を必要としない。従ってランニングコストを低減できる。又本用材のメンテナンスは不要である。
1年に1回位用材を天日干しする程度で良い位である。従来の活性汚泥法では不可能であった悪臭を、簡単にほとんど感知出来ない程度に減少させる事ができる。河川の上流で本用材を利用すると、水が浄化され消臭も除菌も可能である。
【実施例】
【0007】
本I工場では従来の活性汚泥法、塩素等薬品処理による臭気の除去は不可能であったが、本浄化消臭除菌用材を使用することにより、人では感知出来ない程度までに臭気は減少した。上記実施例は請求項2・3の用材を網袋に入れ直接排水槽に浸漬する方法によった。
【産業上の利用可能性】
【0008】
現在の産業界の大半は化学薬品投入と電気・ガスの莫大な機械設備である。本申請は化学薬品等を一切使用しないと同時に莫大な設備機械等も必要とせず、またガス・電気等も一切必要ないので、ランニングコストの低減ができメンテナンスが不要である。現在ではいまだ吸着消臭除菌関係の用途が多いのが現状である。また当申請の用材は全て天然鉱物で全体を造っているので公害の心配がなく、また現在では土壌改良材として使用されている。この様な用材であるから大いに利用が期待される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スペイン産と中国産の両セピオライトを量計各48%に微鉄粉4%を加え混合攪拌して使用目的により成形、850℃で多孔的に焼結したセピオミックで有る、吸着消臭除菌用材
【請求項2】
セピオミックに角閃石粒を10%混合した浄水吸着消臭除菌用材
【請求項3】
油分を脱脂した米ぬか粉を使用目的により成形し760℃に多孔的に焼結して磁化したセラミックのRB45%セピオミック45%に角閃石粒10%を混合した浄水吸着消臭除菌濾過材

【公開番号】特開2012−55877(P2012−55877A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−212759(P2010−212759)
【出願日】平成22年9月6日(2010.9.6)
【出願人】(510254649)株式会社KSBテクノ (1)
【出願人】(510254650)株式会社渡邉建設 (1)
【Fターム(参考)】