浄水器
【課題】使用時には、浄水カートリッジの使用状態を確実に確認できる構造としたの浄水器を提供すること。
【解決手段】本発明の浄水器は、通水検出手段と、交換可能な浄水カートリッジと、原水流路を浄水カートリッジを経由する濾過流路と浄水カートリッジを経由しない非濾過流路との間で切り換える流路切り換え手段８と、濾過流路と浄水カートリッジを経由しない非濾過流路の流路を検出する流路検出手段と、浄水カートリッジを通して流れる水量を計測する計測手段と、濾過した水の積算値を算出し記憶する積算手段と、原水の流路、および積算値に基づいたカートリッジ使用状態の少なくとも１つを含む浄水器の作動状態を、通水検出手段が原水の通水を検知した場合のみ表示する表示手段１０とを備えている。
【解決手段】本発明の浄水器は、通水検出手段と、交換可能な浄水カートリッジと、原水流路を浄水カートリッジを経由する濾過流路と浄水カートリッジを経由しない非濾過流路との間で切り換える流路切り換え手段８と、濾過流路と浄水カートリッジを経由しない非濾過流路の流路を検出する流路検出手段と、浄水カートリッジを通して流れる水量を計測する計測手段と、濾過した水の積算値を算出し記憶する積算手段と、原水の流路、および積算値に基づいたカートリッジ使用状態の少なくとも１つを含む浄水器の作動状態を、通水検出手段が原水の通水を検知した場合のみ表示する表示手段１０とを備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、浄水器に関し、詳細には、浄水器の作動状態を表示する表示手段を備えている浄水器に関する。
【背景技術】
【０００２】
中空糸膜等を用いた交換可能なフィルタカートリッジを使った浄水器が知られている。この種の浄水器では、一定量の水を濾過するとフィルタカートリッジを交換する必要があるため、濾過した水の量を積算し、積算値に基づいてフィルタカートリッジの余命を算出し、これを液晶表示装置等の表示手段によって、ユーザに通知している。また、上記フィルタカートリッジの余命を算出する手段、液晶表示装置等の電源に使用される電池の余命等もこの液晶表示装置に表示される（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
【特許文献１】特開２００３−３９０６２号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上述したような従来の浄水器では、供給された水道水（原水）をフィルタカートリッジで濾過して吐出させる「清水モード」と、供給された原水を濾過することなく直接、吐出させる「原水モード」とが切り換え可能となっているが、供給された原水がフィルタカートリッジで濾過される清水モード時のみ、液晶表示装置が作動させられる構成である。
したがって、浄水器を原水モードで使用している際には、ユーザは、フィルタカートリッジ余命などのフィルタカートリッジの使用状態を確認することができず、フィルタカートリッジの交換のタイミングを逸してしまうことがあるという問題があった。
このような問題は、フィルタカートリッジ以外の浄水カートリッジを用いる浄水器でも同様に発生していた。
【０００５】
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、使用時には、浄水カートリッジの使用状態を確実に確認できる構造としたの浄水器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明によれば、
供給された原水を濾過して吐出する浄水器であって、
前記浄水器に原水が供給されているか否かを検出する通水検出手段と、
前記供給された原水を濾過する交換可能な浄水カートリッジと、
前記供給された原水の流路を、前記浄水カートリッジを経由する濾過流路と前記浄水カートリッジを経由しない非濾過流路との間で切り換える流路切り換え手段と、
前記濾過流路と前記浄水カートリッジを経由しない非濾過流路の流路を検出する流路検出手段と、
前記浄水カートリッジを通して流れる水量を計測する計測手段と、
該流量計の計測結果に基づいて前記浄水カートリッジが濾過した水の積算値を算出し記憶する積算手段と、
前記原水の流路、および前記積算値に基づいたカートリッジ使用状態の少なくとも１つを含む浄水器の作動状態を、前記通水検出手段が原水の通水を検知した場合のみ表示する表示手段と、を備えている、
ことを特徴とする浄水器が提供される。
【０００７】
このような構成によれば、使用（通水）時には、浄水器のすべての吐出モードで、フィルタカートリッジの使用状態が表示されるので、ユーザは確実にフィルタカートリッジの状態を知ることができる。
【０００８】
本発明の他の好ましい態様によれば、カートリッジ使用状態が、前記積算値または前記浄水カートリッジの余命を含む。
このような構成によれば、ユーザは、フィルタカートリッジの交換時期を予測して、予備のフィルタカートリッジを準備することができる。
【０００９】
本発明の他の好ましい態様によれば、前記カートリッジ使用状態が、前記浄水カートリッジを交換すべき旨の表示を含む。
このような構成によれば、ユーザが、フィルタカートリッジの交換を確実に行うことができる。
【００１０】
本発明の他の好ましい態様によれば、前記表示手段が電池による電源を必要とするものであり、前記表示手段は、前記電池が所定状態となると、前記電池を交換すべき旨を表示する。
このような構成によれば、ユーザは、電源である電池の交換時期を確実に知ることができる。
【００１１】
本発明の他の好ましい態様によれば、前記表示手段が、液晶表示装置、ＬＥＤ表示装置、有機ＥＬ表示装置の少なくとも一つを備えている。
このような構成によれば、表示内容がわかり易くユーザに伝えることができる。
【００１２】
本発明の他の好ましい態様によれば、前記通水検出手段が、前記流路切り換え手段、または流路切り換え手段の上流側に備えられている。
【００１３】
本発明の他の好ましい態様によれば、前記積算手段が算出する積算値をリセットするリセットスイッチを、本体表面に有する。
【発明の効果】
【００１４】
本発明によれば、使用時には、浄水カートリッジの使用状態を確実に確認できる構造としたの浄水器が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１５】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態の浄水器１の構成を説明する。図１は浄水器１の斜視図であり、図２は図１のII−II線に沿った浄水器１の平面図である。
【００１６】
浄水器１は、水道の蛇口等に接続される、いわゆる蛇口直結型の浄水器であり、図１ないし図２に示されているように、本体ケーシング２とフィルタカートリッジ４とを備えている。フィルタカートリッジ４は、本体ケーシング２に流入した水を濾過する中空糸膜フィルタ等の濾過材を収容しており、本体ケーシング２に対し着脱可能すなわち交換可能に構成されている。
【００１７】
本体ケーシング２には、原水口６、切り換えレバー８、液晶表示部１０等が設けられている。
原水口６は、環状の固定具１２を介して蛇口に接続することが可能な開口部であり、原水として水道水を本体ケーシング２内に導入するための開口部である。
【００１８】
切り換えレバー８は、浄水器１内に原水の流路を切り換えて、浄水器１内からの吐出モードを、原水口６に流入した原水をフィルタカートリッジ４で濾過して吐出させる「清水モード」と、原水口６に流入した原水を濾過することなく吐出させる「原水モード」と、原水をシャワー状に吐出させる「シャワーモード」との間で切り換えるための切り換え手段を構成している。
本実施形態では、本体ケーシング２内を幅方向に水平に延びるシャフト（図示せず）を中心に回動することにより、「清水モード」と「原水モード」と「シャワーモード」の切り換えを行うように構成されている。
【００１９】
液晶表示部１０は、フィルタカートリッジ４が濾過した水の量、濾過状態、電池の消耗状態等に関する情報を表示する表示装置である。表示部１０は、カートリッジが適正な濾過を行える状態を示す清水サインを表示する清水サイン表示部１０ａと、制御装置を作動させる電池の寿命を表示するバッテリ残量表示部１０ｂと、取付けられているフィルタカートリッジ４が今後、濾過可能な水量を示す濾過可能水量表示部１０ｃとを含んでいる。
【００２０】
また、濾過可能水量表示部１０ｃには、「原水モード」、「シャワーモード」時には、濾過可能な水量に代えて、それぞれ、「原水」、「シャワー」と、現在選択されている吐出モードが表示される。
【００２１】
本実施形態の浄水器１では、液晶表示装置、後述する流量センサ等を作動させる電源としてボタン型電池Ｂが使用される。このボタン型電池は、本体ケーシング２の側面に設けられ、蓋１４によって閉鎖された電池収容部１６に収容される。
【００２２】
図２に示されているように、本体ケーシング２内の原水口６の下流側には、浄水器１に原水が流入しているか否かを検出するとともに、流入した原水の流量も検出する通水（流量）センサ１８が設けられている。
本実施形態では通水センサ１８は、羽根車式の流量計も兼ねており、流量を検知することもできる。
【００２３】
しかしながら、本実施形態では、通水センサの種類は限定されず、圧力検知式などの流量の測定ができないセンサを採用しても良いが、その場合は、濾過経路の通水量を測定するための別に流量計を設ける必要がある。このような、流量計は、流路切換部の下流に設けるのが好ましい。
通水センサ、または流量センサをフィルタカートリッジの上流に設ける場合には異物による精度低下を防止するため、金網などのストレーナーを設けるのが好ましい。
【００２４】
浄水器１は、原水口６に供給された原水の流路内に配置されたロータ２０を備えている。ロータ２０は、切り換えレバー８に接続され、切り換えレバー８の動きに連動して流路内での原水の流路を、フィルタカートリッジ４に向かう流路（濾過流路）とフィルタカートリッジ４を回避する流路（非濾過流路）の間で切り換えるように構成されている。
このロータ２０に接続されたロータ押さえ板２２には、流路の切り換え状態を検知する切り換え検知センサ２４が設けられている。
【００２５】
なお、図２に示すように本実施形態においては、非濾過流路として「原水」と「シャワー」の２つが設けられているが、本発明においては、１または３以上の非濾過流路を設けていてもよい。
【００２６】
本実施形態の浄水器１は、フィルタカートリッジを新しいフィルタカートリッジに交換したときに、新しいフィルタカートリッジの種別を検出するフィルタカートリッジの種別検出センサ（図示せず）を備えている。
【００２７】
浄水器１は、さらに、図示しない制御装置を備えている。制御装置は、マイコン等で構成され、通水（流量）センサ１８、切り換え検知センサ２４および種別検出センサからの出力信号、ボタン型電池の電圧等の各種情報を受信して処理するとともに、これらの処理結果に基づいて表示装置を制御する等の機能を有している。
【００２８】
浄水器１に原水が導入されると、通水（流量）センサ１８がこれを検出し、制御装置に、浄水器１に原水が供給されている旨の信号（通水信号）を送るとともに、供給された原水の流量を計測し、制御装置の順次、送信する。制御装置は、この信号を受信すると切り換え検知センサ２４に信号を送り、流路の切り換え状態を調べる。
【００２９】
一方、制御装置は、種別検出センサからの信号に基づいて、取付けられたフィルタカートリッジ４が何リットルの水を濾過可能であるかを検出しておく（例えば１０００リットル）。
【００３０】
そして、「清水モード」時には、流路が濾過流路にされた状態で通水（流量）センサ１８から受信した流量の積算値（例えば２５０リットル）すなわちフィルタカートリッジ４が濾過した水量の積算値を減じた値（例えば７５０リットル）である濾過可能水量を、液晶表示部１０の濾過可能水量表示部１０ｃに表示させる。なお、「原水モード」および「シャワーモード」時には、濾過可能水量表示部１０ｃには、それぞれ、「原水」、「シャワー」と表示させる。
【００３１】
尚、「原水」という文字表示に代えて、原水を示す図や、原水を連想させる図（例えば花瓶）などを表示しても良く、「シャワー」という文字表示に代えて、シャワーを示す図や、シャワーを連想させる図（例えば皿洗い）などを表示する構成でもよい。
【００３２】
制御装置に記憶されている積算値は、新しいフィルタカートリッジに交換したときには、ユーザがリセットスイッチを操作することによってリセットされ、新しいフィルタカートリッジ４が濾過した水量の積算が開始される。このリセットスイッチは、浄水器本体の表面、特に、表示部と同一面上にあることがユーザの利用の便を図る上で好ましい。
【００３３】
さらに、本実施形態の浄水器１では、制御装置が、流量が多すぎて濾過が不十分でない状態を清水サイン表示部１０ａの表示内容を変更することにより２段階に分けて表示できるように構成されている。
すなわち、通水（流量）センサ１８から流量が濾過カートリッジが十分に能力発揮する最適流量（例えば毎分３リットル未満）であれば、清水サイン表示部１０ａの表示内容を、濾過が十分で飲用に適していることを示す「水滴」マークを連続的に点灯させる清水表示とし、流量がフィルタカートリッジの使用状況によっては能力が不安定である不安定流量（毎分３リットル以上６リットル未満）であれば、「水滴」マークを点滅させる不安定表示とし、さらに、流量が濾過カートリッジの状態にかかわらず除去能力が発揮されない極めて高い不適流量（例えば毎分６リットル以上）であれば、「水滴」マークを消灯させる不適流量表示としている。
【００３４】
次に、図３の表に沿って、液晶表示部１０の表示内容を具体的に説明する。
先ず、図３の左列に示されているように、浄水器１に原水が導入されない止水時には、浄水器１がいずれの吐出モードにあっても、水液晶表示部１０には、何も表示されない。
【００３５】
また、電池およびフィルタカートリッジの余命が十分な状態で、「清水モード」とされた浄水器１に原水が導入されると、濾過可能水量表示部１０ｃには、取付けられているフィルタカートリッジの濾過可能水量（図３の例では、１７７９リットル）が具体的数値として表示される。このとき、清水サイン表示部１０ａの表示は、浄水器１に導入される原水の流量が毎分３リットル未満（最適流量）であれば、「水滴」マークを連続的に点灯させる清水表示とされ、浄水器１に導入される原水の流量が毎分３リットル以上６リットル未満（不安定流量）であれば、「水滴」マークを点滅させる不安定表示とされ、さらに、毎分６リットル以上（不適流量）であれば、「水滴」マークを消灯させる不適流量表示とされる。
【００３６】
一方、電池およびフィルタカートリッジの余命が十分な状態で、「シャワーモード」または「原水モード」とされた浄水器１に原水が導入されると、濾過可能水量表示部１０ｃには、濾過可能水量に代えて、選択されたモードを示す「シャワー」または「原水」の文字が表示される。
【００３７】
また、フィルタカートリッジの寿命が来た、すなわち濾過可能水量がゼロになった状態では、「清水モード」では、濾過可能水量表示部１０ｃには、濾過可能水量「０」が表示されるとともに、清水サイン表示部１０ａでは×印が付けられた「水滴」が点灯し、「シャワーモード」または「原水モード」では、濾過可能水量表示部１０ｃには、「シャワー」または「原水」と吐出モードが表示されるとともに、清水サイン表示部１０ａでは×印が付けられた「水滴」が点灯し、フィルタカートリッジの交換が必要であることがユーザに通知される。
【００３８】
したがって、フィルタカートリッジの濾過可能水量がゼロになった状態では、吐出モードにかかわらず止水状態以外のすべての場合において（すなわち、浄水器に原水が供給されると）、清水サイン表示部１０ａでは×印が付けられた「水滴」が点灯し、フィルタカートリッジの交換が必要であることがユーザに通知される。
【００３９】
さらに、ボタン型電池の電圧が低下し交換が必要になると、吐出モードにかかわらず止水状態以外のすべての場合において（すなわち、浄水器に原水が供給されると）、通水を検知した通水センサ（通水検知手段）から発せられた信号により電池マークが点灯し、電池交換が必要であることがユーザに通知される。
【００４０】
このような構成よれば、「清水モード」以外の場合にも、浄水器に通水すれば、フィルタカートリッジおよび電池の寿命を視認できる。
【００４１】
本発明の前記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内で種々の変更、変形が可能である。
【００４２】
上記実施形態では、電池およびフィルタカートリッジの余命が十分な状態で、「清水モード」とされた浄水器１に原水が導入されると、濾過可能水量表示部１０ｃには、取付けられているフィルタカートリッジの濾過可能水量（図３の例では、１７７９リットル）が具体的数値として表示される構成であるが、濾過可能水量に代えて、取付けられているフィルタカートリッジが濾過した水量を表示する構成でもよい。
【００４３】
また、上記実施形態では、フィルタカートリッジの寿命が来た、すなわち濾過可能水量がゼロになった状態では、清水サイン表示部１０ａでは×印が付けられた「水滴」が点灯する構成であるが、×印が付けられた「水滴」に代えて、「カートリッジ交換」などと文字を点灯させる構成でもよい。
【００４４】
さらに、上記実施形態では、ボタン型電池の電圧が低下し交換が必要になると、電池マークが点灯する構成であるが、これに代えて、電池マーク上に×印が点灯する構成、または「電池交換」などと文字が点灯する構成でもよい。
【００４５】
また、上記実施形態では、カートリッジとしてフィルタカートリッジが使用されていたが、他のタイプの浄水カートリッジを備えた浄水器にも本発明は適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【００４６】
【図１】本発明の好ましい実施形態の浄水器の斜視図である。
【図２】図１のII−II線に沿った浄水器の平面図である。
【図３】図１の浄水器の液晶表示部の表示内容を具体的に説明するための図面である。
【符号の説明】
【００４７】
１：浄水器
２：本体ケーシング
４：フィルタカートリッジ
６：原水口
８：切り換えレバー
１０：液晶表示部
１０ａ：清水サイン表示部
１０ｂ：バッテリ残量表示部
１０ｃ：濾過可能水量表示部
【技術分野】
【０００１】
本発明は、浄水器に関し、詳細には、浄水器の作動状態を表示する表示手段を備えている浄水器に関する。
【背景技術】
【０００２】
中空糸膜等を用いた交換可能なフィルタカートリッジを使った浄水器が知られている。この種の浄水器では、一定量の水を濾過するとフィルタカートリッジを交換する必要があるため、濾過した水の量を積算し、積算値に基づいてフィルタカートリッジの余命を算出し、これを液晶表示装置等の表示手段によって、ユーザに通知している。また、上記フィルタカートリッジの余命を算出する手段、液晶表示装置等の電源に使用される電池の余命等もこの液晶表示装置に表示される（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
【特許文献１】特開２００３−３９０６２号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上述したような従来の浄水器では、供給された水道水（原水）をフィルタカートリッジで濾過して吐出させる「清水モード」と、供給された原水を濾過することなく直接、吐出させる「原水モード」とが切り換え可能となっているが、供給された原水がフィルタカートリッジで濾過される清水モード時のみ、液晶表示装置が作動させられる構成である。
したがって、浄水器を原水モードで使用している際には、ユーザは、フィルタカートリッジ余命などのフィルタカートリッジの使用状態を確認することができず、フィルタカートリッジの交換のタイミングを逸してしまうことがあるという問題があった。
このような問題は、フィルタカートリッジ以外の浄水カートリッジを用いる浄水器でも同様に発生していた。
【０００５】
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、使用時には、浄水カートリッジの使用状態を確実に確認できる構造としたの浄水器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明によれば、
供給された原水を濾過して吐出する浄水器であって、
前記浄水器に原水が供給されているか否かを検出する通水検出手段と、
前記供給された原水を濾過する交換可能な浄水カートリッジと、
前記供給された原水の流路を、前記浄水カートリッジを経由する濾過流路と前記浄水カートリッジを経由しない非濾過流路との間で切り換える流路切り換え手段と、
前記濾過流路と前記浄水カートリッジを経由しない非濾過流路の流路を検出する流路検出手段と、
前記浄水カートリッジを通して流れる水量を計測する計測手段と、
該流量計の計測結果に基づいて前記浄水カートリッジが濾過した水の積算値を算出し記憶する積算手段と、
前記原水の流路、および前記積算値に基づいたカートリッジ使用状態の少なくとも１つを含む浄水器の作動状態を、前記通水検出手段が原水の通水を検知した場合のみ表示する表示手段と、を備えている、
ことを特徴とする浄水器が提供される。
【０００７】
このような構成によれば、使用（通水）時には、浄水器のすべての吐出モードで、フィルタカートリッジの使用状態が表示されるので、ユーザは確実にフィルタカートリッジの状態を知ることができる。
【０００８】
本発明の他の好ましい態様によれば、カートリッジ使用状態が、前記積算値または前記浄水カートリッジの余命を含む。
このような構成によれば、ユーザは、フィルタカートリッジの交換時期を予測して、予備のフィルタカートリッジを準備することができる。
【０００９】
本発明の他の好ましい態様によれば、前記カートリッジ使用状態が、前記浄水カートリッジを交換すべき旨の表示を含む。
このような構成によれば、ユーザが、フィルタカートリッジの交換を確実に行うことができる。
【００１０】
本発明の他の好ましい態様によれば、前記表示手段が電池による電源を必要とするものであり、前記表示手段は、前記電池が所定状態となると、前記電池を交換すべき旨を表示する。
このような構成によれば、ユーザは、電源である電池の交換時期を確実に知ることができる。
【００１１】
本発明の他の好ましい態様によれば、前記表示手段が、液晶表示装置、ＬＥＤ表示装置、有機ＥＬ表示装置の少なくとも一つを備えている。
このような構成によれば、表示内容がわかり易くユーザに伝えることができる。
【００１２】
本発明の他の好ましい態様によれば、前記通水検出手段が、前記流路切り換え手段、または流路切り換え手段の上流側に備えられている。
【００１３】
本発明の他の好ましい態様によれば、前記積算手段が算出する積算値をリセットするリセットスイッチを、本体表面に有する。
【発明の効果】
【００１４】
本発明によれば、使用時には、浄水カートリッジの使用状態を確実に確認できる構造としたの浄水器が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１５】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態の浄水器１の構成を説明する。図１は浄水器１の斜視図であり、図２は図１のII−II線に沿った浄水器１の平面図である。
【００１６】
浄水器１は、水道の蛇口等に接続される、いわゆる蛇口直結型の浄水器であり、図１ないし図２に示されているように、本体ケーシング２とフィルタカートリッジ４とを備えている。フィルタカートリッジ４は、本体ケーシング２に流入した水を濾過する中空糸膜フィルタ等の濾過材を収容しており、本体ケーシング２に対し着脱可能すなわち交換可能に構成されている。
【００１７】
本体ケーシング２には、原水口６、切り換えレバー８、液晶表示部１０等が設けられている。
原水口６は、環状の固定具１２を介して蛇口に接続することが可能な開口部であり、原水として水道水を本体ケーシング２内に導入するための開口部である。
【００１８】
切り換えレバー８は、浄水器１内に原水の流路を切り換えて、浄水器１内からの吐出モードを、原水口６に流入した原水をフィルタカートリッジ４で濾過して吐出させる「清水モード」と、原水口６に流入した原水を濾過することなく吐出させる「原水モード」と、原水をシャワー状に吐出させる「シャワーモード」との間で切り換えるための切り換え手段を構成している。
本実施形態では、本体ケーシング２内を幅方向に水平に延びるシャフト（図示せず）を中心に回動することにより、「清水モード」と「原水モード」と「シャワーモード」の切り換えを行うように構成されている。
【００１９】
液晶表示部１０は、フィルタカートリッジ４が濾過した水の量、濾過状態、電池の消耗状態等に関する情報を表示する表示装置である。表示部１０は、カートリッジが適正な濾過を行える状態を示す清水サインを表示する清水サイン表示部１０ａと、制御装置を作動させる電池の寿命を表示するバッテリ残量表示部１０ｂと、取付けられているフィルタカートリッジ４が今後、濾過可能な水量を示す濾過可能水量表示部１０ｃとを含んでいる。
【００２０】
また、濾過可能水量表示部１０ｃには、「原水モード」、「シャワーモード」時には、濾過可能な水量に代えて、それぞれ、「原水」、「シャワー」と、現在選択されている吐出モードが表示される。
【００２１】
本実施形態の浄水器１では、液晶表示装置、後述する流量センサ等を作動させる電源としてボタン型電池Ｂが使用される。このボタン型電池は、本体ケーシング２の側面に設けられ、蓋１４によって閉鎖された電池収容部１６に収容される。
【００２２】
図２に示されているように、本体ケーシング２内の原水口６の下流側には、浄水器１に原水が流入しているか否かを検出するとともに、流入した原水の流量も検出する通水（流量）センサ１８が設けられている。
本実施形態では通水センサ１８は、羽根車式の流量計も兼ねており、流量を検知することもできる。
【００２３】
しかしながら、本実施形態では、通水センサの種類は限定されず、圧力検知式などの流量の測定ができないセンサを採用しても良いが、その場合は、濾過経路の通水量を測定するための別に流量計を設ける必要がある。このような、流量計は、流路切換部の下流に設けるのが好ましい。
通水センサ、または流量センサをフィルタカートリッジの上流に設ける場合には異物による精度低下を防止するため、金網などのストレーナーを設けるのが好ましい。
【００２４】
浄水器１は、原水口６に供給された原水の流路内に配置されたロータ２０を備えている。ロータ２０は、切り換えレバー８に接続され、切り換えレバー８の動きに連動して流路内での原水の流路を、フィルタカートリッジ４に向かう流路（濾過流路）とフィルタカートリッジ４を回避する流路（非濾過流路）の間で切り換えるように構成されている。
このロータ２０に接続されたロータ押さえ板２２には、流路の切り換え状態を検知する切り換え検知センサ２４が設けられている。
【００２５】
なお、図２に示すように本実施形態においては、非濾過流路として「原水」と「シャワー」の２つが設けられているが、本発明においては、１または３以上の非濾過流路を設けていてもよい。
【００２６】
本実施形態の浄水器１は、フィルタカートリッジを新しいフィルタカートリッジに交換したときに、新しいフィルタカートリッジの種別を検出するフィルタカートリッジの種別検出センサ（図示せず）を備えている。
【００２７】
浄水器１は、さらに、図示しない制御装置を備えている。制御装置は、マイコン等で構成され、通水（流量）センサ１８、切り換え検知センサ２４および種別検出センサからの出力信号、ボタン型電池の電圧等の各種情報を受信して処理するとともに、これらの処理結果に基づいて表示装置を制御する等の機能を有している。
【００２８】
浄水器１に原水が導入されると、通水（流量）センサ１８がこれを検出し、制御装置に、浄水器１に原水が供給されている旨の信号（通水信号）を送るとともに、供給された原水の流量を計測し、制御装置の順次、送信する。制御装置は、この信号を受信すると切り換え検知センサ２４に信号を送り、流路の切り換え状態を調べる。
【００２９】
一方、制御装置は、種別検出センサからの信号に基づいて、取付けられたフィルタカートリッジ４が何リットルの水を濾過可能であるかを検出しておく（例えば１０００リットル）。
【００３０】
そして、「清水モード」時には、流路が濾過流路にされた状態で通水（流量）センサ１８から受信した流量の積算値（例えば２５０リットル）すなわちフィルタカートリッジ４が濾過した水量の積算値を減じた値（例えば７５０リットル）である濾過可能水量を、液晶表示部１０の濾過可能水量表示部１０ｃに表示させる。なお、「原水モード」および「シャワーモード」時には、濾過可能水量表示部１０ｃには、それぞれ、「原水」、「シャワー」と表示させる。
【００３１】
尚、「原水」という文字表示に代えて、原水を示す図や、原水を連想させる図（例えば花瓶）などを表示しても良く、「シャワー」という文字表示に代えて、シャワーを示す図や、シャワーを連想させる図（例えば皿洗い）などを表示する構成でもよい。
【００３２】
制御装置に記憶されている積算値は、新しいフィルタカートリッジに交換したときには、ユーザがリセットスイッチを操作することによってリセットされ、新しいフィルタカートリッジ４が濾過した水量の積算が開始される。このリセットスイッチは、浄水器本体の表面、特に、表示部と同一面上にあることがユーザの利用の便を図る上で好ましい。
【００３３】
さらに、本実施形態の浄水器１では、制御装置が、流量が多すぎて濾過が不十分でない状態を清水サイン表示部１０ａの表示内容を変更することにより２段階に分けて表示できるように構成されている。
すなわち、通水（流量）センサ１８から流量が濾過カートリッジが十分に能力発揮する最適流量（例えば毎分３リットル未満）であれば、清水サイン表示部１０ａの表示内容を、濾過が十分で飲用に適していることを示す「水滴」マークを連続的に点灯させる清水表示とし、流量がフィルタカートリッジの使用状況によっては能力が不安定である不安定流量（毎分３リットル以上６リットル未満）であれば、「水滴」マークを点滅させる不安定表示とし、さらに、流量が濾過カートリッジの状態にかかわらず除去能力が発揮されない極めて高い不適流量（例えば毎分６リットル以上）であれば、「水滴」マークを消灯させる不適流量表示としている。
【００３４】
次に、図３の表に沿って、液晶表示部１０の表示内容を具体的に説明する。
先ず、図３の左列に示されているように、浄水器１に原水が導入されない止水時には、浄水器１がいずれの吐出モードにあっても、水液晶表示部１０には、何も表示されない。
【００３５】
また、電池およびフィルタカートリッジの余命が十分な状態で、「清水モード」とされた浄水器１に原水が導入されると、濾過可能水量表示部１０ｃには、取付けられているフィルタカートリッジの濾過可能水量（図３の例では、１７７９リットル）が具体的数値として表示される。このとき、清水サイン表示部１０ａの表示は、浄水器１に導入される原水の流量が毎分３リットル未満（最適流量）であれば、「水滴」マークを連続的に点灯させる清水表示とされ、浄水器１に導入される原水の流量が毎分３リットル以上６リットル未満（不安定流量）であれば、「水滴」マークを点滅させる不安定表示とされ、さらに、毎分６リットル以上（不適流量）であれば、「水滴」マークを消灯させる不適流量表示とされる。
【００３６】
一方、電池およびフィルタカートリッジの余命が十分な状態で、「シャワーモード」または「原水モード」とされた浄水器１に原水が導入されると、濾過可能水量表示部１０ｃには、濾過可能水量に代えて、選択されたモードを示す「シャワー」または「原水」の文字が表示される。
【００３７】
また、フィルタカートリッジの寿命が来た、すなわち濾過可能水量がゼロになった状態では、「清水モード」では、濾過可能水量表示部１０ｃには、濾過可能水量「０」が表示されるとともに、清水サイン表示部１０ａでは×印が付けられた「水滴」が点灯し、「シャワーモード」または「原水モード」では、濾過可能水量表示部１０ｃには、「シャワー」または「原水」と吐出モードが表示されるとともに、清水サイン表示部１０ａでは×印が付けられた「水滴」が点灯し、フィルタカートリッジの交換が必要であることがユーザに通知される。
【００３８】
したがって、フィルタカートリッジの濾過可能水量がゼロになった状態では、吐出モードにかかわらず止水状態以外のすべての場合において（すなわち、浄水器に原水が供給されると）、清水サイン表示部１０ａでは×印が付けられた「水滴」が点灯し、フィルタカートリッジの交換が必要であることがユーザに通知される。
【００３９】
さらに、ボタン型電池の電圧が低下し交換が必要になると、吐出モードにかかわらず止水状態以外のすべての場合において（すなわち、浄水器に原水が供給されると）、通水を検知した通水センサ（通水検知手段）から発せられた信号により電池マークが点灯し、電池交換が必要であることがユーザに通知される。
【００４０】
このような構成よれば、「清水モード」以外の場合にも、浄水器に通水すれば、フィルタカートリッジおよび電池の寿命を視認できる。
【００４１】
本発明の前記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内で種々の変更、変形が可能である。
【００４２】
上記実施形態では、電池およびフィルタカートリッジの余命が十分な状態で、「清水モード」とされた浄水器１に原水が導入されると、濾過可能水量表示部１０ｃには、取付けられているフィルタカートリッジの濾過可能水量（図３の例では、１７７９リットル）が具体的数値として表示される構成であるが、濾過可能水量に代えて、取付けられているフィルタカートリッジが濾過した水量を表示する構成でもよい。
【００４３】
また、上記実施形態では、フィルタカートリッジの寿命が来た、すなわち濾過可能水量がゼロになった状態では、清水サイン表示部１０ａでは×印が付けられた「水滴」が点灯する構成であるが、×印が付けられた「水滴」に代えて、「カートリッジ交換」などと文字を点灯させる構成でもよい。
【００４４】
さらに、上記実施形態では、ボタン型電池の電圧が低下し交換が必要になると、電池マークが点灯する構成であるが、これに代えて、電池マーク上に×印が点灯する構成、または「電池交換」などと文字が点灯する構成でもよい。
【００４５】
また、上記実施形態では、カートリッジとしてフィルタカートリッジが使用されていたが、他のタイプの浄水カートリッジを備えた浄水器にも本発明は適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【００４６】
【図１】本発明の好ましい実施形態の浄水器の斜視図である。
【図２】図１のII−II線に沿った浄水器の平面図である。
【図３】図１の浄水器の液晶表示部の表示内容を具体的に説明するための図面である。
【符号の説明】
【００４７】
１：浄水器
２：本体ケーシング
４：フィルタカートリッジ
６：原水口
８：切り換えレバー
１０：液晶表示部
１０ａ：清水サイン表示部
１０ｂ：バッテリ残量表示部
１０ｃ：濾過可能水量表示部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
供給された原水を濾過して吐出する浄水器であって、
前記浄水器に原水が供給されているか否かを検出する通水検出手段と、
前記供給された原水を濾過する交換可能な浄水カートリッジと、
前記供給された原水の流路を、前記浄水カートリッジを経由する濾過流路と前記浄水カートリッジを経由しない非濾過流路との間で切り換える流路切り換え手段と、
前記濾過流路と前記浄水カートリッジを経由しない非濾過流路の流路を検出する流路検出手段と、
前記浄水カートリッジを通して流れる水量を計測する計測手段と、
該流量計の計測結果に基づいて前記浄水カートリッジが濾過した水の積算値を算出し記憶する積算手段と、
前記原水の流路、および前記積算値に基づいたカートリッジ使用状態の少なくとも１つを含む浄水器の作動状態を、前記通水検出手段が原水の通水を検知した場合のみ表示する表示手段と、を備えている、
ことを特徴とする浄水器。
【請求項２】
前記カートリッジ使用状態が、前記積算値または前記浄水カートリッジの余命を含む、
請求項１に記載の浄水器。
【請求項３】
前記カートリッジ使用状態が、前記浄水カートリッジを交換すべき旨の表示を含む、
請求項１に記載の浄水器。
【請求項４】
前記表示手段が電池による電源を必要とするものであり、
前記表示手段は、前記電池が所定状態となると、前記電池を交換すべき旨を表示する、
請求項１ないし３のいずれ１項に記載の浄水器。
【請求項５】
前記表示手段が、液晶表示装置、ＬＥＤ表示装置、有機ＥＬ表示装置の少なくとも一つを備えている、
請求項１ないし４のいずれが１項に記載の浄水器。
【請求項６】
前記通水検出手段が、前記流路切り換え手段、または流路切り換え手段の上流側に備えられている、
請求項１ないし５のいずれが１項に記載の浄水器。
【請求項７】
前記積算手段が算出する積算値をリセットするリセットスイッチを、本体表面に有する、
請求項１ないし６のいずれが１項に記載の浄水器。
【請求項１】
供給された原水を濾過して吐出する浄水器であって、
前記浄水器に原水が供給されているか否かを検出する通水検出手段と、
前記供給された原水を濾過する交換可能な浄水カートリッジと、
前記供給された原水の流路を、前記浄水カートリッジを経由する濾過流路と前記浄水カートリッジを経由しない非濾過流路との間で切り換える流路切り換え手段と、
前記濾過流路と前記浄水カートリッジを経由しない非濾過流路の流路を検出する流路検出手段と、
前記浄水カートリッジを通して流れる水量を計測する計測手段と、
該流量計の計測結果に基づいて前記浄水カートリッジが濾過した水の積算値を算出し記憶する積算手段と、
前記原水の流路、および前記積算値に基づいたカートリッジ使用状態の少なくとも１つを含む浄水器の作動状態を、前記通水検出手段が原水の通水を検知した場合のみ表示する表示手段と、を備えている、
ことを特徴とする浄水器。
【請求項２】
前記カートリッジ使用状態が、前記積算値または前記浄水カートリッジの余命を含む、
請求項１に記載の浄水器。
【請求項３】
前記カートリッジ使用状態が、前記浄水カートリッジを交換すべき旨の表示を含む、
請求項１に記載の浄水器。
【請求項４】
前記表示手段が電池による電源を必要とするものであり、
前記表示手段は、前記電池が所定状態となると、前記電池を交換すべき旨を表示する、
請求項１ないし３のいずれ１項に記載の浄水器。
【請求項５】
前記表示手段が、液晶表示装置、ＬＥＤ表示装置、有機ＥＬ表示装置の少なくとも一つを備えている、
請求項１ないし４のいずれが１項に記載の浄水器。
【請求項６】
前記通水検出手段が、前記流路切り換え手段、または流路切り換え手段の上流側に備えられている、
請求項１ないし５のいずれが１項に記載の浄水器。
【請求項７】
前記積算手段が算出する積算値をリセットするリセットスイッチを、本体表面に有する、
請求項１ないし６のいずれが１項に記載の浄水器。
【図１】
【図２】
【図３】
【図２】
【図３】
【公開番号】特開２００９−１４２７２２（Ｐ２００９−１４２７２２Ａ）
【公開日】平成２１年７月２日（２００９．７．２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−３２０５２６（Ｐ２００７−３２０５２６）
【出願日】平成１９年１２月１２日（２００７．１２．１２）
【出願人】（５０４３４６２０４）三菱レイヨン・クリンスイ株式会社 (57)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年７月２日（２００９．７．２）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年１２月１２日（２００７．１２．１２）
【出願人】（５０４３４６２０４）三菱レイヨン・クリンスイ株式会社 (57)
【Ｆターム（参考）】
[ Back to top ]