説明

浮体構造物の海上メンテナンス方法

【課題】浮体の交換メンテナンスが海上において容易に可能となる浮体構造物の海上メンテナンス方法を得、浮体構造物の長寿命化、浮体構造物の製造コスト低減を図る。
【解決手段】デッキ7の下面に複数の浮体9を間隙を有して垂設し、少なくとも下部を水没させた浮体9の浮力によってデッキ7を水面上に支持した浮体構造物1の海上メンテナンス方法であって、メンテナンス対象となった浮体9aを挟む間隙11、11に一対の工事用仮浮体13、13を配置して少なくともメンテナンス対象の浮体分の浮力をデッキ7に付与する。メンテナンス対象の浮体9aを撤去した後、撤去箇所に新規の浮体9bを取り付ける。新規の浮体9bの取り付け完了後に、一対の工事用仮浮体13、13を撤去する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浮体構造物の海上メンテナンス方法に関し、特に、複数の浮体(櫛歯状浮体)をデッキの下面に等間隔に垂設した所謂櫛形浮体構造物における櫛歯状浮体の交換技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、空港施設の拡張、石油備蓄基地、防災基地の新設などの要請に伴って、海上に大規模な平坦面を確保する所謂メガフロート工法による浮体構造物の構築が試みられている。メガフロート工法は、全国各地にある造船設備を使って浮体を構成するユニットが一斉に建造できるので建設工期が短い、工事の大部分が設備の整った工場内で行われるので建設費が安い、浮体式のため地盤状況などに左右されることがなく不同沈下もない、水に浮かんでいるので地面が揺れても殆ど揺れは伝わらず地震に強いなどの多くの長所を有している。また、潮の流れを殆ど変えることがないため、水質、底質、プランクトン、底生生物に与える影響も少なく環境に優しい利点もある。
【0003】
このような潮流などに対する影響を更に少なくした浮体構造物としては、デッキの下面に複数の櫛歯状浮体を等間隔に垂設した所謂櫛形浮体構造物が提案されている。櫛形浮体構造物は、櫛歯状浮体同士の間に、水流の通過可能な間隙が確保される。このため、河口を有する岸近傍の海上に構築される櫛形浮体構造物では、河口からの水流方向に櫛歯状浮体の延在方向を一致させることにより、河口からの河川流を間隙に通すことができ、河川流を阻害せず、自然環境への影響を少なくすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、浮体構造物は、船舶と同等に、鋼板に防食塗装を施したもので、耐食寿命が20年程度と短い。これに対し、特に海水の場合、腐食の激しい喫水域部分の浮体表面に、チタンクラッド鋼板を取り付けたものでは耐食寿命が50〜100年程度と長くなるが、材料コスト・製造コストの増大する欠点がある。また、浮体構造物は、耐食寿命のみならず、例えば空港施設に使用された場合には、航空機事故などによりデッキ、浮体に損傷が発生する事態も想定される。このようなことから、デッキや浮体を部分的に交換したい要請がある。ところが、潮流環境に有利となる櫛形浮体構造物は、箱型浮体と異なり、個々の櫛歯状浮体で分担する浮力が大きいため、海上において交換が容易に行えない不利があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、浮体の交換メンテナンスが海上において容易に可能となる浮体構造物の海上メンテナンス方法を提供し、もって、浮体構造物の長寿命化、浮体構造物の製造コスト低減を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る請求項1記載の浮体構造物の海上メンテナンス方法は、デッキの下面に複数の浮体を間隙を有して垂設し、少なくとも下部を水没させた該浮体の浮力によって前記デッキを水面上に支持した浮体構造物の海上メンテナンス方法であって、メンテナンス対象となった前記浮体を挟む前記間隙に一対の工事用仮浮体を配置して少なくともメンテナンス対象の浮体分の浮力を前記デッキに付与し、前記メンテナンス対象の浮体を撤去した後、該撤去箇所に新規の浮体を取り付け、該新規の浮体の取り付け完了後に、前記一対の工事用仮浮体を撤去することを特徴とする。
【0006】
この浮体構造物の海上メンテナンス方法では、デッキの下面に複数の浮体を間隔を有して垂設した所謂櫛形浮体構造物において、個々の浮体(櫛歯状浮体)の交換が可能となる。即ち、箱状浮体構造物に比べ、個々の浮体の分担浮力が大きい櫛形浮体構造物の個々の浮体(櫛歯状浮体)が交換可能となる。つまり、メンテナンス対象の浮体が撤去されても、工事用仮浮体がデッキを支持するので、浮力の低下によるデッキの応力集中が防止される。これにより、浮体の交換メンテナンスが海上において可能となる。また、腐食した浮体の交換が可能となるので、耐食性を高めるための高価な防食材料が不要となる。
【0007】
請求項2記載の浮体構造物の海上メンテナンス方法は、デッキの下面に複数の浮体を間隙を有して垂設し、少なくとも下部を水没させた該浮体の浮力によって前記デッキを水面上に支持した浮体構造物の海上メンテナンス方法であって、前記浮体が、前記デッキの下面に垂設されたコラムと、該コラムの下端に固設され該コラムの外面から略水平方向に張り出した脚板体とからなり、メンテナンス対象となった前記コラムを挟む一対の工事用仮コラムを、前記デッキの下面と前記脚板体との間に配置して該脚板体からの浮力を前記デッキに付与し、前記メンテナンス対象のコラムを撤去した後、該撤去箇所に新規のコラムを取り付け、該新規のコラムの取り付け完了後に、前記一対の工事用仮コラムを撤去することを特徴とする。
【0008】
この浮体構造物の海上メンテナンス方法では、デッキの下面に複数の浮体を間隔を有して垂設した所謂櫛形浮体構造物における個々の浮体(櫛歯状浮体)の、更にコラムのみの交換が可能となる。この場合においても、メンテナンス対象のコラムが撤去されても、工事用仮コラムを介して脚板体の浮力がデッキに付与されるので、浮力の低下によるデッキの応力集中が防止される。これにより、コラムのみの交換メンテナンスが海上において可能となる。また、腐食した浮体の交換が可能となるので、耐食性を高めるための高価な防食材料が不要となる。これに加えて、特に腐食の激しい喫水域のコラムのみの交換が可能となるので、海上メンテナンス作業が省力化され、耐久性維持の効率化が図られる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る浮体構造物の海上メンテナンス方法の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る海上メンテナンス方法の手順を表す説明図、図2は本発明が適用される浮体構造物の概略を表した外観斜視図である。
【0010】
図2に示すように、浮体構造物1は、箱形浮体構造物3と、櫛形浮体構造物5とを連結してなる。なお、本発明の適用される浮体構造物は、櫛形浮体構造物5のみからなるものであってもよい。櫛形浮体構造物5は、デッキ7の下面に複数の浮体(櫛歯状浮体)9を等間隔に垂設している。櫛形浮体構造物5は、少なくとも下部を水没させた複数の櫛歯状浮体9の浮力によってデッキ7を水面上に支持している。矩形状に形成される浮体構造物1は、例えば長手方向の全長が3000m、幅が200〜300mで構築される。なお、図1R>1、図2中の、符号10は喫水線を示す。
【0011】
櫛形浮体構造物5は、隣接する櫛歯状浮体9との間に、水流の通過可能な間隙11が確保されるため、近傍に河口が存在する海上に構築された場合、河口からの水流方向に櫛歯状浮体9の延在方向を一致させることにより、河口からの河川流を間隙11に通し、河川流を阻害しないようにできる。
【0012】
このような構成を有する櫛形浮体構造物5の海上におけるメンテナンス方法(櫛歯状浮体9の交換方法)を説明する。
図1(a)に示す櫛歯状浮体9aを交換するには、先ず、図1(b)に示すように、メンテナンス対象となった櫛歯状浮体9aの両側に、一対の工事用仮浮体13、13を配置する。工事用仮浮体13、13は、櫛歯状浮体9aと同等の200〜300mの幅長を有する。これにより、メンテナンス対象の櫛歯状浮体9a分の浮力をデッキ7に付与する。工事用仮浮体13、13の配置は、例えば注水により水面からの高さを低くした状態でデッキ7の下面側に進入させ、所定位置で排水することにより浮上させて行う。
【0013】
次いで、図1(c)に示すように、メンテナンス対象の櫛歯状浮体9aを撤去する。櫛歯状浮体9aの撤去は、デッキ7との連結が解除された後、注水を行うことにより、水面からの高さを低くした状態でデッキ7の下面から移動する。この際、必要であれば、櫛歯状浮体9aと共に、対応する箇所のデッキ7も撤去する。
【0014】
その後、図1(d)に示すように、櫛歯状浮体9aの撤去箇所に、新規の櫛歯状浮体9bを取り付ける。新規の櫛歯状浮体9bのデッキ7下への進入も、工事用仮浮体13、13と同様に、例えば注水により水面からの高さを低くした状態で行い、所定位置で排水することにより、浮上させて、浮力をデッキ7に付与する。また、デッキ7の一部を撤去した場合には、その撤去箇所に新規のデッキ部材を取り付ける。
【0015】
そして、新規の櫛歯状浮体9bの取り付け完了後に、図1(e)に示すように、一対の工事用仮浮体13、13を撤去する。工事用仮浮体13、13の撤去の際は、メンテナンス対象の櫛歯状浮体9aを撤去したときと同様に、注水を行うことにより、水面からの高さを低くした状態でデッキ7の下面から移動する。これにより、櫛歯状浮体9aを、新規の櫛歯状浮体9bに交換する浮体構造物1の海上メンテナンスが終了する。
【0016】
この浮体構造物1の海上メンテナンス方法によれば、櫛歯状浮体9の交換メンテナンスが海上において可能となり、浮体構造物1の寿命を延ばすことができる。また、腐食した櫛歯状浮体9の交換が可能となるので、耐食性を高めるための高価な防食材料が不要となり、浮体構造物1の製造コストを低減することができる。
【0017】
次に、本発明に係る浮体構造物の海上メンテナンス方法の第二の実施の形態を説明する。図3は本発明に係る海上メンテナンス方法の第二の実施の形態の手順を表す説明図である。
この実施の形態が適用される浮体構造物1は、図2に示した櫛歯状浮体9が、デッキ7の下面に垂設されたコラム21と、このコラム21の下端に固設されコラム21の外面から略水平方向に張り出した脚板体23とからなる。即ち、櫛歯状浮体9は、延在方向に直交する方向の断面形状が、逆T字形状となっている。
【0018】
本実施の形態は、特に腐食の激しい喫水域に位置するコラム21のみを交換するのに好適となる。
図3(a)に示す櫛歯状浮体9のメンテナンス対象となったコラム21aを交換するには、先ず、図3(b)に示すように、メンテナンス対象となったコラム21aを挟む一対の工事用仮コラム25a、25bを、デッキ7の下面と脚板体23との間に配置する。これにより、脚板体23からの浮力をデッキ7に付与する。
【0019】
次いで、図3(c)に示すように、メンテナンス対象のコラム21aを撤去した後、図3(d)に示すように、この撤去箇所に新規のコラム21bを取り付ける。そして、新規のコラム21bの取り付け完了後に、図3(e)に示すように、一対の工事用仮コラム25a、25bを撤去する。これにより、コラム21aを、新規のコラム21bに交換する浮体構造物1の海上メンテナンスが終了する。
【0020】
この浮体構造物の海上メンテナンス方法によれば、コラム21aの交換メンテナンスが海上において可能となり、浮体構造物1の寿命を延ばすことができる。また、腐食コラム21aの交換が可能となるので、耐食性を高めるための高価な防食材料が不要となり、浮体構造物1の製造コストを低減することができる。これに加えて、特に腐食の激しい喫水域のコラム21aのみを交換できるので、海上メンテナンス作業の省力化を可能にして、耐久性維持の効率化を図ることができる。即ち、腐食の進まない脚板体23の継続使用が可能となる。
【0021】
次に、第二の実施の形態に係る変形例1を説明する。図4は第二の実施の形態に係る変形例1の手順を表す説明図である。
この変形例1では、図4(a)に示す櫛歯状浮体9のメンテナンス対象となったコラム21aを交換するに際し、図4(b)に示すように、一方に新規コムラ21bを保持させた一対の工事用仮コラム25a、25bを、デッキ7の下面と脚板体23との間に配置する。
【0022】
次いで、図4(c)に示すように、撤去した後のメンテナンス対象コラム21aを一対の工事用仮コラム25a、25bの他方25bに保持させる。
次いで、図4(d)に示すように、一方のコラム25aに保持させておいた新規コラム21bを撤去箇所に取り付ける。
次いで、新規コラム21bの取り付け完了後に、工事用仮コラム25aと、撤去したコラム21bを保持させた工事用仮コラム25bとを撤去する。これにより、コラム21aを、新規のコラム21bに交換する浮体構造物1の海上メンテナンスが終了する。
【0023】
この変形例1によれば、新規のコラム21bと、撤去後のコラム21aとの搬送を、工事用仮コラム25a、25bを利用して行えるので、新規コラム21bと撤去コラム21aとの受け渡し距離も短くなり、メンテナンス作業を省力化できるとともに、作業時間も短縮することができる。
【0024】
次に、第二の実施の形態に係る変形例2を説明する。図5は第二の実施の形態に係る変形例2を表す要部平面図である。
この変形例2では、腐食の激しい喫水域のコラム21の中でも、特に、腐食の激しい沖側に位置するコラム21の端部21cを交換するのに好適となる。
即ち、この変形例2では、図5に示すように、沖側のコラム21の端部21cを包囲するように、平面視U字状の工事用浮体31を、デッキ7の下面と脚板体23との間に配置する。
【0025】
工事用浮体31は、開口部と、コラム21の側面とを塞ぐ遮水板33、33を有している。また、工事用浮体31には遮水底板35が設けられ、遮水底板35は工事用浮体31が脚板体23から外れることにより一部分が開放状態となる底面部を塞ぐ。これら遮水板33、33、遮水底板35は、脚板体23との間が図示しない水密シール手段によってシールされる。
【0026】
従って、工事用浮体31を、沖側のコラム21の端部21cに取り付けた後、内部の水を排水することによって、上部のみが水面上に開放した空間がコラム21の端部21cを包囲するようにして水中に形成できる。このようにして形成された空間において、端部21cの切断除去、新規な板材への溶接接合、及び塗装を行う。作業終了後には、工事用浮体31の空間内に注水を行った後、工事用浮体31を撤去する。これにより、コラム21の端部21cのみを交換補修する浮体構造物1の海上メンテナンスが終了する。
【0027】
この変形例2によれば、工事用浮体31でコラム21の端部21cのみを包囲し、工事用浮体31の内部の水を排水することにより、端部21cを包囲する空間が水中に形成できるので、特に腐食の激しい沖側コラム21の端部21cのみを、水中溶接によらず海上メンテナンスすることができる。
【0028】
なお、上記の各実施の形態では、工事用仮浮体13、13、工事用仮コラム25a、25b、工事用浮体31を用いて、メンテナンス中の浮力を確保するようにしたが、浮力の確保は、この他に海上クレーンによってデッキ7などの対応箇所を支持することによって行ってもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る請求項1記載の浮体構造物の海上メンテナンス方法によれば、メンテナンス対象となった浮体を挟む一対の工事用仮浮体を、デッキの下面に配置してメンテナンス対象の浮体分の浮力をデッキに付与し、メンテナンス対象の浮体を新規の浮体と交換した後に、一対の工事用仮浮体を撤去するので、浮体の交換メンテナンスが海上において可能となり、浮体構造物の寿命を延ばすことができる。また、腐食浮体の交換が可能となるので、耐食性を高めるための高価な防食材料が不要となり、浮体構造物の製造コストを低減することができる。
【0030】
請求項2記載の浮体構造物の海上メンテナンス方法によれば、メンテナンス対象となったコラムを挟む一対の工事用仮コラムを、デッキの下面と脚板体との間に配置して脚板体からの浮力をデッキに付与し、メンテナンス対象のコラムを新規のコラムと交換した後に、一対の工事用仮コラムを撤去するので、コラムの交換メンテナンスが海上において可能となり、浮体構造物の寿命を延ばすことができる。また、腐食コラムの交換が可能となるので、耐食性を高めるための高価な防食材料が不要となり、浮体構造物の製造コストを低減することができる。これに加えて、特に腐食の激しい喫水域のコラムのみを交換できるので、海上メンテナンス作業の省力化を可能にして、耐久性維持の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る海上メンテナンス方法の手順を表す説明図である。
【図2】本発明が適用される浮体構造物の概略を表した外観斜視図である。
【図3】本発明に係る海上メンテナンス方法の第二の実施の形態の手順を表す説明図である。
【図4】第二の実施の形態に係る変形例1の手順を表す説明図である。
【図5】第二の実施の形態に係る変形例2を表す要部平面図である。
【符号の説明】
1;浮体構造物
7;デッキ
9;浮体
9a;メンテナンス対象の浮体
9b;新規の浮体
13;工事用仮浮体
21;コラム
21a;メンテナンス対象のコラム
21b;新規のコラム
23;脚板体
25a、25b;工事用仮コラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デッキの下面に複数の浮体を間隙を有して垂設し、少なくとも下部を水没させた該浮体の浮力によって前記デッキを水面上に支持した浮体構造物の海上メンテナンス方法であって、
メンテナンス対象となった前記浮体を挟む前記間隙に一対の工事用仮浮体を配置して少なくともメンテナンス対象の浮体分の浮力を前記デッキに付与し、
前記メンテナンス対象の浮体を撤去した後、該撤去箇所に新規の浮体を取り付け、
該新規の浮体の取り付け完了後に、前記一対の工事用仮浮体を撤去することを特徴とする浮体構造物の海上メンテナンス方法。
【請求項2】
デッキの下面に複数の浮体を間隙を有して垂設し、少なくとも下部を水没させた該浮体の浮力によって前記デッキを水面上に支持した浮体構造物の海上メンテナンス方法であって、
前記浮体が、前記デッキの下面に垂設されたコラムと、該コラムの下端に固設され該コラムの外面から略水平方向に張り出した脚板体とからなり、
メンテナンス対象となった前記コラムを挟む一対の工事用仮コラムを、前記デッキの下面と前記脚板体との間に配置して該脚板体からの浮力を前記デッキに付与し、
前記メンテナンス対象のコラムを撤去した後、該撤去箇所に新規のコラムを取り付け、
該新規のコラムの取り付け完了後に、前記一対の工事用仮コラムを撤去することを特徴とする浮体構造物の海上メンテナンス方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2004−34850(P2004−34850A)
【公開日】平成16年2月5日(2004.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−195784(P2002−195784)
【出願日】平成14年7月4日(2002.7.4)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)