説明

浮遊物体揚収装置

【課題】 浮遊物体を簡単に捕捉して揚収できるようにする。
【解決手段】 伸縮式としたロッド部11の先端部に、吊り具12を一体的に取り付ける。吊り具12は、ロッド部11を伸長したときの長さよりも長いロープ状の吊り具本体12aの両端部にリング状の耳部12bと12cを有する。吊り具本体12aの一端側の耳部12bの近傍位置をロッド部11の先端部に結着させる。上記吊り具本体12aの一端側の耳部12bのリングに吊り具本体12aを通して、吊り具12による輪12Aを形成し、輪12Aの一部をロッド部11側のクリップ15でつかみ、輪12Aの形状を保持するようにする。吊り具12の輪12Aを浮遊物体13に嵌めて固縛し、吊り具12を吊り上げて浮遊物体13を揚収する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水面上を浮遊する流木、大型ごみ、航走体、人の如き水面を浮遊する物体を揚収するときに用いる浮遊物体揚収装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
浮遊物体を揚収する場合は、一般に浮遊物体が存在する現場まで船で移動し、船上より浮遊物体を捕捉して船上に回収するようにすることが行われている。
【0003】
上記浮遊物体のうち、たとえば、航走体、すなわち、水中を航走するようにしてある水中航走体を揚収するようにしたものとして、図5に示すようにしたものが提案されている。すなわち、水中の水中航走体1の捕獲は、揚収網2を水中航走体1に被せて行うようにし、船体上への揚収は、船体3の舷側から水中に斜めに差し入れて掛止フック4を介して舷側条板5に掛止し且つサポート斜材6により所定の傾斜角度に保持されるようにした揚収斜板7を用いるようにしてあり、上記揚収網2により捕獲された水中航走体1を、上記揚収斜板7上に引き揚げて載せた後、揚収網2の網口8を絞る揚収ロープ9を船上の作業員10が牽引することにより、水中航走体1を揚収斜板7に沿い引き揚げて船体3上に揚収するようにしてある(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平11−291981号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、前記した特許文献1に記載されたものは、水中航走体1の揚収に、揚収網2、揚収斜板7等を用いるものであり、しかも、揚収網2を水中航走体1に被せる作業はダイバーによるものであり、船上から水中航走体を捕獲して揚収するものではない。そのため、従来の作業はダイバー作業を不可欠とするものであり、又、揚収網を水中航走体に被せるもので、水中航走体以外の物体の揚収に適用する場合に予め決まった形状の物体に絞られてきて、多種多様な物体の揚収には対応できないものである。
【0006】
そこで、本発明は、船上から水面上を浮遊している多種多様な形状を有する物体を簡単に捕捉することができて揚収できるようにする浮遊物体の揚収装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するために、操作用のロッド部と、浮遊物体に固縛して吊り上げるようにする吊り具とを備え、上記ロッド部の先端部に、吊り具の一端側を結着して、ロッド部と吊り具を一体のものとし、且つ上記吊り具の一端側に、浮遊物体に嵌合させる輪を形成させて、該輪を、吊り具の他端側を引張ることにより縮径させるようにして浮遊物体を固縛するようにした構成とする。
【0008】
又、ロッド部を伸縮できるようにして、浮遊物体の揚収時にロッド部を短縮させておくようにしてもよい。
【0009】
更に、ロッド部の先端部に、クリップを取り付け、吊り具の輪の一部をクリップでつかんで輪の形状を保持させるようにしたり、クリップに代えて、屈曲させて形状を変更することが可能な枠を浮遊物体の形状に屈曲させて取り付け、該枠に吊り具の輪の一部を沿わせて、輪の縮径時に該枠も一緒に縮径方向へ変形できるようにしたり、上記屈曲させて形状を変更することが可能な枠に代えて、ホースを使用したフレームを浮遊物体の形状に屈曲させて取り付け、該ホースを使用したフレームに吊り具の輪の一部を離脱可能に保持させ、輪の縮径時に吊り具がホースを使用したフレームから離脱して浮遊物体を固縛できるようにした構成とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、以下の如き優れた効果を発揮する。
(1)操作用のロッド部と、浮遊物体に固縛して吊り上げるようにする吊り具とを備え、上記ロッド部の先端部に、吊り具の一端側を結着して、ロッド部と吊り具を一体のものとし、且つ上記吊り具の一端側に、浮遊物体に嵌合させる輪を形成させて、該輪を、吊り具の他端側を引張ることにより縮径させるようにして浮遊物体を固縛するようにした構成とすることにより、船上から浮遊物体に吊り具の輪を嵌めることができ、その後、吊り具を吊り上げることにより吊り具で固縛された浮遊物体がそのまま引き揚げられ船体上に簡単に揚収できる。これにより多種多様な浮遊物体に対応させることができる。
(2)ロッド部を伸縮できるようにすることにより、浮遊物体の揚収時に短縮させておくことができて、浮遊物体の揚収時にロッド部が邪魔になるようなことがない。
(3)ロッド部の先端部に、クリップを取り付け、吊り具の輪の一部をクリップでつかんで輪の形状を保持させるようにした構成とすることにより、吊り具の輪を広げた状態でクリップで保持できて、水中に輪を沈めるときに水中で吊り具を輪の形に保持できる。
(4)ロッド部の先端部に、屈曲させて形状を変更することが可能な枠を浮遊物体の形状に屈曲させて取り付け、該枠に吊り具の輪の一部を沿わせて、輪の縮径時に該枠も一緒に縮径方向へ変形できるようにした構成としたり、ホースを使用したフレームを円弧形状に屈曲させて取り付け、該ホースを使用したフレームに吊り具の輪の一部を離脱可能に保持させ、輪の縮径時に吊り具がホースを使用したフレームから離脱して浮遊物体を固縛できるようにした構成とすることにより、吊り具の輪を広い範囲に亘って保持できて、水中に沈めたときにも輪の形を崩すことなく保持でき、浮遊物体の捕捉をより容易に行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
【0012】
図1(イ)(ロ)(ハ)は本発明の実施の一形態を示すもので、操作用のロッド部11と該ロッド部11の先端部に一体的に取り付けられて浮遊物体13を捕捉して吊り上げられるようにしてある吊り具12とを備えたものとする。
【0013】
上記ロッド部11は、伸長した最長の状態と収縮した最短の状態との間で任意に長さ調整できるように伸縮できるようにしてあり、先端部の片側(下側)にブラケット14を取り付けて、吊り具12の一部を離脱可能に挟持するクリップ15を該ブラケット14に取り付けるようにし、又、反対側(上側)に吊り具ガイド16を取り付けた構成としてある。
【0014】
上記吊り具12は、所要長さ、たとえば、上記ロッド部11が伸長したときの長さ寸法よりも長い寸法としてあるロープ状の吊り具本体12aの一端側に、該吊り具本体12aを通して輪12Aを形成させるようにするリング状の耳部12bを設け、且つ吊り具本体12aの他端側に、クレーン等のフックに引掛けるためのリング状の耳部12cを設けた構成とする。
【0015】
上記伸縮式のロッド部11と吊り具12とは、ロッド部11の先端に吊り具12の一端側の耳部12bの近傍位置を結着部17で一体的に結着させることにより分離することのない一体構造物とし、吊り具12の一端側の耳部12bのリングに吊り具本体12aを通すことにより、ロッド部11の先端側に吊り具本体12aによる輪12Aが形成され、吊り具本体12aをロッド部11の先端部の吊り具ガイド16に通すことにより、吊り具12の他端側を引張ったときに、吊り具本体12aがロッド部11の先端部に沿い円滑にスライドして、上記輪12Aの中に浮遊物体13を固縛できるようにする。
【0016】
上記構成としてある本発明の浮遊物体揚収装置を用いて、図1(ロ)に示すような細長い棒状の浮遊物体13を揚収する場合は、図1(イ)に示すように吊り具12による輪12Aを、浮遊物体13の径よりも大径に予め形成させておくようにすると共に、輪12Aを形成している吊り具本体12aの一部をクリップ15でつかみ、輪12Aが極力広がるようにしておく。
【0017】
上記の状態で、ロッド部11の末端部と吊り具12の他端側の耳部12cを把持し、ロッド部11の先端側を船上より浮遊物体13の長手方向の一端側に位置させた後、吊り具12の輪12Aを水中に沈めるようにする。この際、吊り具12の輪12Aが水面上に浮上して沈下しないような場合は、図1(イ)に示す如く、輪12Aの下側となる部分に予め重錘18を取り付けておくようにするか、あるいは、図1(ハ)に示す如く、ロッド部11の先端を水中に沈めるようにして吊り具12の輪12Aがロッド部11の先端部よりも上方に位置するようにする。これにより、吊り具12の輪12Aを浮遊物体13の一端側より該浮遊物体13の外側へ嵌合させると、浮遊物体13の揚収ができるように、該浮遊物体13の中央部分まで吊り具12の輪12Aを移動させる。
【0018】
次に、ロッド部11を把持したまま吊り具12の他端側を引張って吊り具12の輪12Aを絞るようにする。これにより、吊り具本体12aは、ロッド部11の先端部の吊り具ガイド16により規制された方向へ引かれるため、一端側の耳部12bのリング内に通されている吊り具本体12aが他端側へ移動して吊り具12の輪12Aは絞られて行く。この吊り具12の輪12Aが縮径する途中でクリップ15につかまれていた吊り具本体12aは、クリップ15から離脱して浮遊物体13の外表面に接触し、浮遊物体13を固縛できる。
【0019】
しかる後、上記吊り具12の他端側の耳部12cを、クレーン等のフックに掛け、機械的に吊り具12を吊り上げるようにすると共に、ロッド部11を短縮させて図1(ロ)に示すように短尺の状態にしておくようにする。上記吊り具12の吊り上げにより、吊り具12による浮遊物体13の固縛がより強固に行われ、以降のクレーン等による浮遊物体13の船上への引き揚げを確実に行わせることができる。又、この際、ロッド部11は短縮させて短尺のものとしておくことにより、浮遊物体13の揚収時にロッド部11が邪魔になるようなことはない。
【0020】
船上への浮遊物体13の揚収は、上記のように吊り具12を介して行い、船上への揚収後は、浮遊物体13から吊り具12を取り外して、ロッド部11は伸長させ、且つ吊り具12の輪12Aを大きくしてクリップ15で保持するようにすれば、再び使用することができるようになる。
【0021】
次に、図2(イ)(ロ)は、本発明の実施の他の形態を示すもので、前記した図1(イ)に示したものと同様に構成したものにおいて、吊り具12の輪12Aの一部をクリップ15でつかむことにより、輪12Aを広げるようにしたことに代えて、屈曲させて形状を変更することが可能な枠19で吊り具12の輪12Aを保持して輪12Aの縮径時に吊り具本体12aと一緒に変形できるようにしたものである。
【0022】
すなわち、伸縮式としてあるロッド部11の先端部に取り付けたブラケット14に、たとえば、可撓性を有する帯状板20の片面に吊り具本体12aを沿わせて連結具21で保持できるようにして、吊り具本体12aと一緒に形状を自在に変更できるようにしてある屈曲させて形状を変更することが可能な枠19、あるいは、針金を螺旋状に巻いて浮遊物体の形状に折り曲げた状態にして形状を変更することが可能な枠の一端部を固定し、該ブラケット14より上記枠19が屈曲した状態に突出しているようにし、該枠19に沿い吊り具本体12aが通って吊り具12の輪12Aを形成するようにする。
【0023】
その他の構成は、図1(イ)に示したものと同じで、同一のものには同一符号が付してある。
【0024】
この実施の形態によれば、吊り具12の輪12Aを形成するときに、屈曲させて形状を変更することが可能な枠19を予め浮遊物体13の形状に沿うように変形させることにより、吊り具12の輪12Aの大きさを、該枠19の屈曲形状に広げて確保させることができると共に、吊り具12の輪12Aを大きく広げた姿勢で保持させることができる。
【0025】
浮遊物体13を揚収するときは、前記した図1の場合と同様に、ロッド部11の先端部に吊り具12の輪12Aを上記枠19を介して形成した状態で、浮遊物体13の一端側へ吊り具12の輪12Aを位置させた後、該輪12Aを浮遊物体13の一端側より該浮遊物体13の外側へ嵌合させて行く。吊り具12の輪12Aが図2(ロ)に示すように浮遊物体13の長手方向の中央部分にまで移されると、吊り具12の他端側を引張って吊り具12の輪12Aを絞るようにする。これにより、吊り具12の輪12Aが縮径されると同時に上記形状変更可能な枠19も小径となるように変形し、吊り具本体12aと上記枠19が一緒に浮遊物体13の外表面に接触する状態となり、吊り具12の他端側の耳部12cをクレーン等で吊ることにより、揚収することができることになる。
【0026】
なお、浮遊物体13を船上に揚収する操作は、図1について説明したものと同じである。
【0027】
又、図3(イ)(ロ)は本発明の実施の他の形態を示すもので、図2(イ)に示したものと同様な構成としたものにおいて、屈曲させて形状を変更することが可能な枠19に代えて、ホースを使用したフレーム22を用いるようにしたものであり、その他の構成は図2に示すものと同じであり、同一のものには同一符号が付してある。
【0028】
すなわち、ホースを使用したフレーム22として、円弧形状に屈曲した姿勢を保持できるように成形したホース体23の内径側を、ホース体23の全長に亘りスリット状に切断して、該切断部を吊り具本体12aが通過できるようにしたものとし、該ホースを使用したフレーム22の一端部を、ロッド部11の先端部に設けたブラケット14に固定し、該ブラケット14からホースを使用したフレーム22が円弧形状のまま突出しているようにする。
【0029】
上記ブラケット14に固定されているホースを使用したフレーム22は、ホース体23の内部に、吊り具本体12aを挿通させることにより、吊り具12の輪12Aを保持するようにしてあり、吊り具12の輪12Aを形成している吊り具本体12aの長さの半分以上の部分がホースを使用したフレーム22に保持された状態で輪12Aが形成されるようにしてある。これにより、吊り具12の輪12Aを水中に沈めても、水中で輪12Aを維持することができ、浮遊物体13の外側に吊り具12の輪12Aを容易に嵌合させることが可能となる。
【0030】
浮遊物体13の揚収に際して、吊り具12で浮遊物体13を固縛するため、吊り具12の輪12Aを絞り縮径させるときは、吊り具12の輪12Aが縮径する過程で吊り具本体12aがホースを使用したフレーム22の内部から内径側の切断部を通ってホースを使用したフレーム22の内側へ露出し、更に吊り具12の輪12Aが縮径することにより吊り具本体12aが浮遊物体13の外表面に接触して固縛することになる。
【0031】
吊り具本体12aから分離したホースを使用したフレーム22は、ロッド部11の先端側に固定された状態で残り、浮遊物体13の揚収時に、浮遊物体13と一緒に船上へ持ち上げられることになる。
【0032】
なお、浮遊物体13を船上に揚収する操作は、図1について説明したものと同じである。又、万一、ブラケット14に固定したホースを使用したフレーム22がブラケット14から脱落するおそれがある場合は、ホースを使用したフレーム22の亡失防止のために亡失防止索24をロッド部11とホースを使用したフレーム22との間に介装しておくようにすればよい。
【0033】
なお、本発明は、上記した実施の各形態のものに限定されるものではなく、たとえば、各実施の形態では、ロッド部11は伸縮可能なものとして、浮遊物体13の揚収時にロッド部11を短縮させておくようにした場合を例示したが、図4に示す如く、ロッド部11は伸縮しない長尺物のものとし、且つロッド部11の長手方向の所定個所に吊り具ガイド25を設けて、吊り具本体12aを通しておくようにし、浮遊物体13を船上に揚収するときに吊り具12の他端側の耳部12cをクレーン等のフックに掛けて吊り上げるときに、吊り具12とロッド部11が一体的に持ち上げられるようにしてもよく、又、図4に示すロッド部11は、図2、図3に示す実施の形態のものに適用するようにしてもよいこと、更に、浮遊物体13としては棒状のものを例示して説明したが、大型のごみ、航走体等の捕捉、人の救助にも同様に適用できること、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の浮遊物体揚収装置の実施の一形態を示すもので、(イ)は概略側面図、(ロ)は浮遊物体の揚収時の状態を示す概要図、(ハ)は(ロ)とは異なる揚収時の状態を示す概要図である。
【図2】本発明の実施の他の形態を示すもので、(イ)は概略側面図、(ロ)は浮遊物体の揚収時の状態を示す概要図である。
【図3】本発明の実施の他の形態を示すもので、(イ)は概略側面図、(ロ)は浮遊物体の揚収時の概要図である。
【図4】本発明の実施の別の形態を示す概略側面図である。
【図5】従来の水中航走体の揚収装置を示す図である。
【符号の説明】
【0035】
11 ロッド部
12 吊り具
12A 輪
12a 吊り具本体
12b 耳部
12c 耳部
13 浮遊物体
15 クリップ
19 屈曲させて形状を変更することが可能な枠
22 ホースを使用したフレーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作用のロッド部と、浮遊物体に固縛して吊り上げるようにする吊り具とを備え、上記ロッド部の先端部に、吊り具の一端側を結着して、ロッド部と吊り具を一体のものとし、且つ上記吊り具の一端側に、浮遊物体に嵌合させる輪を形成させて、該輪を、吊り具の他端側を引張ることにより縮径させるようにして浮遊物体を固縛するようにした構成を有することを特徴とする浮遊物体揚収装置。
【請求項2】
ロッド部を伸縮できるようにし、吊り具の輪で浮遊物体を固縛して引揚げる揚収時に短縮させるようにした請求項1記載の浮遊物体揚収装置。
【請求項3】
ロッド部の先端部に、クリップを取り付け、吊り具の輪の一部をクリップでつかんで輪の形状を保持させるようにした請求項1又は2記載の浮遊物体揚収装置。
【請求項4】
ロッド部の先端部に、屈曲させて形状を変更することが可能な枠を浮遊物体の形状に屈曲させて取り付け、該枠に吊り具の輪の一部を沿わせて、輪の縮径時に該枠も一緒に縮径方向へ変形できるようにした請求項1又は2記載の浮遊物体揚収装置。
【請求項5】
ロッド部の先端部に、ホースを使用したフレームを浮遊物体の形状に屈曲させて取り付け、該ホースを使用したフレームに吊り具の輪の一部を離脱可能に保持させ、輪の縮径時に吊り具がホースを使用したフレームから離脱して浮遊物体を固縛できるようにした請求項1又は2記載の浮遊物体揚収装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−161000(P2009−161000A)
【公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−341009(P2007−341009)
【出願日】平成19年12月28日(2007.12.28)
【出願人】(000000099)株式会社IHI (5,014)