説明

浮遊物質除去装置

【課題】特別なスペースを確保したり、室内の意匠インテリア性を損なうことなく花粉等の浮遊物質を除去することができる、玄関内に侵入する浮遊物質の除去装置を提供する。
【解決手段】
玄関ホール床面に吸込み口を設け、玄関内の空気を吸込んで空気中の花粉を除去する吸込みファンを、吸込み側を前記吸込み口に連通せしめて、玄関ホールの床下空間又は玄関収納部内に隠蔽収容する。特に、吸込みファンの吹出し口を玄関に設け、吸込み口と吹出し口の間に花粉除去フィルター等を含む空気清浄手段を配設する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は花粉等の浮遊物質の除去装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、花粉症に対する一対策として、患者が建物に入る際に花粉を室内に持ち込まないようにするための設備やそのような設備を備えた建物が提案されている。
例えば特許文献1には、居住室と屋外の間に、吸気口と排気口を備えた密封空間を設け、吸気口に浮遊塵除去フィルターを備え、屋外から密封空間に入った者の衣服や持ち物に付着した付着塵を除去できるようにした除塵室及び除塵室を備えた建物が提案されている。
また特許文献2には、玄関が屋内空間との間を仕切る建具を気密状態に備えている住宅において、玄関に清浄フィルターを介して外気を取り込む給気手段と、玄関内の空気を屋外に送り出す排気手段が設けられ、更に屋外着装用装具類や身体等に付着した花粉等を吸込むための吸込み手段が設けられた住宅が開示されている。
更に特許文献3には、玄関前の出入口の軒天井の裏に送風機を設置し、屋内に入る前に身体や衣服に付着した花粉を除去する花粉除去装置が記載されている。
【0003】
しかしながら、特許文献1に記載の設備では、玄関とは別に密封空間を構成する除塵室を設けなければならないが、限られた敷地に除塵室を設けることはスペース的に困難であった。
また特許文献2に記載の住宅では、玄関自体が除塵室とされており、特許文献1に記載の建物と比較するとスペース的には改善されているが、気密状態の空間を玄関に設けることになるため、通常の玄関と比較してスペースを取られるばかりでなく、意匠インテリア的に好ましいものではなかった。
更に特許文献3の花粉除去装置では、玄関ポーチにおいて身体側方から送風して花粉を除去するため、花粉を屋内に持ち込まないという点では優れているものの、建築的に汎用性に欠けるものであった。
【0004】
また、上記従来の設備の何れの場合も、玄関の出入口近傍で、花粉除去のための意識的な行為が必要であり、花粉除去装置のON−OFF操作や、吸込み装置による花粉の吸引除去作業、更にはその行為に応じた扉の開閉作業などが必要であった。
また、外気をフィルターによって清浄化して屋内に取り込む構造の設備においては、当然ながらフィルターは使用頻度に応じて汚れていくため、メンテナンスが必要となる。しかしながら、上記従来の設備はメンテナンスに配慮したものではなかった。
【0005】
【特許文献1】特開2001−41522号公報
【特許文献2】特開2007−92371号公報
【特許文献3】特開2007−7504号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、花粉等の浮遊物質除去のための特別なスペースを確保したり、室内の意匠インテリア性を損なう機器等を設置したりすることを必要としない浮遊物質除去装置を提供することを目的とする。
また本発明は、居住者の意識的な行為を必要とすることなく室内への花粉等の浮遊物質の侵入を防止しうる浮遊物質除去装置を提供することを目的とする。
更に本発明は、メンテナンスに配慮した浮遊物質除去装置を提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第一の発明によれば、
建物内部に侵入する花粉等の浮遊物質を除去する浮遊物質除去装置であって、
玄関ホール床面に吸込み口が設けられ、
建物内部の空気を吸込む吸込みファンが、吸込み側を前記吸込み口に連通させて設けられ、
建物内部の隠蔽された空間又は建物に備えられた備品の内部に、装置全体が隠蔽収容されたことを特徴とする浮遊物質除去装置が提供される。
ここで、「浮遊物質」とは、人体に何らかの悪影響を与えうる空中浮遊物質のことであり、花粉を代表とするアレルゲン、化学物質過敏症の原因物質、空気感染の原因物質などが挙げられる。特に一態様では、浮遊物質は花粉症のアレルゲンである花粉である。
「玄関ホール」とは、靴を着脱する為に土間が形成された空間である玄関に連続し、玄関の土間よりも一段高く床(裸足あるいは上履きを履いて利用する床)が張られた空間のことである。なお、通常、玄関との境界線に沿って上がり框が敷設されており、上がり框上面は玄関ホールの床の一部とみなすことができる。
「建物内部の隠蔽された空間」とは、床下空間、壁体内の空間、天井裏空間等、建物の内部ではあるが、室内空間として利用されず隠蔽された空間のことである。また、「建物に備えられた備品」とは、玄関収納や各種キャビネット等の一般的に室内に固定されて常設される箱状の家具のことである。
第一の発明では、玄関ホール等の建物内部に浮遊する花粉等の浮遊物質は、玄関ホール床面の吸込み口に空気と共に吸い込まれ、居住者等には見えない建物内部の隠蔽された空間又は建物に備えられた備品の内部に隠蔽収容された本発明の装置によって除去される。花粉等の浮遊物質の除去方法は任意であり、吸込みファンで吸込んでそのまま建物外部に空気と共に排出してもよいし、空気清浄手段等によって捕捉等して除去してもよく、後者の場合、花粉等の浮遊物質を除去した空気は、そのまま建物外部に排気しても室内に循環させてもよい。
【0008】
第二の発明によれば、第一の発明において、前記吸込みファンの吹出し側が、室内空間に臨んだ吹出し口に連通され、前記吸込み口と前記吹出し口の間には、前記吸込み口から前記吹出し口に流れる空気中の浮遊物質を除去する空気清浄手段が配設されたことを特徴とする浮遊物質除去装置が提供される。
第二の発明では、花粉等の浮遊物質を含む建物内部の空気は吸込みファンによって吸込み口から吸引され、空気清浄手段によって浮遊物質が除去されて清浄化された状態で、吹出し口から建物内部の空間に吹出され循環される。
【0009】
第三の発明によれば、第二の発明において、前記空気清浄手段が、花粉の不活化手段を備えた花粉除去フィルターを含むことを特徴とする浮遊物質除去装置が提供される。
浮遊物質が花粉の場合、空気清浄手段として花粉の不活化手段を備えた花粉除去フィルターを用いれば、濾過捕捉した花粉を飛散させても花粉がアレルゲンとして作用することはない。
【0010】
第四の発明によれば、第二又は第三の発明において、前記吹出し口は、玄関に面し空気が玄関に向かって吹出されるように設置されたことを特徴とする浮遊物質除去装置が提供される。
吹出し口は、例えば玄関ホールの上がり框近傍や玄関に面する壁部や玄関収納部の一部など、玄関内の空間に臨んだ場所に設けられ、吹出し口から吹出される空気が玄関に向かって流れ、玄関扉が開放状態にあるときは屋外に流れ出る。風向を玄関扉に向ける方法は任意であり、例えば単に吹出し口そのものを玄関扉に向くように固定して設置してもよいし、吹出し口に風向調節手段を付設して、風向が玄関扉に向きようにしてもよい。また、吹出し口は、空気が玄関土間に向けて流れるように設置すると、ホール床面上の家人に排気が向けられることはなく玄関扉に向けて流れ、玄関扉が開放されている場合には、玄関から屋外に排気されるので、好ましい。
【0011】
第五の発明によれば、第一から第四の発明の何れか一において、玄関扉に付設されて該玄関扉の開閉を検知する開閉センサーと、前記開閉センサーからの信号に基づいて前記吸込みファンの作動を制御する制御手段とを更に具備することを特徴とする浮遊物質除去装置が提供される。
第六の発明によれば、第五の発明において、前記制御手段が、前記開閉センサーからの信号を受信し、玄関扉の開閉を判別する開閉判別手段と、前記開閉判別手段からの玄関扉の閉鎖信号を受信してからの経過時間を計測する時間計測手段と、前記開閉判別手段からの玄関扉の開放信号を受信すると前記吸込みファンに作動開始信号を送信すると共に、前記時間計測手段により計測された経過時間が予め定められた時間に達すると、前記吸込みファンに作動停止又は風量低減信号を送信する作動制御手段を具備することを特徴とする浮遊物質除去装置が提供される。
第五又は第六の発明では、玄関扉の開閉に連動して吸込みファンの作動が制御され、家人は花粉等の浮遊物質を除去することを意識しないでも、自動的に浮遊物質の除去がなされる。
【発明の効果】
【0012】
第一の発明によれば、建物内部の隠蔽された空間又は建物に備えられた備品の内部に装置全体を隠蔽収容したので、浮遊物質除去のための装置が玄関ホール等の室内空間に露出せず、室内の意匠性が損なわれることがない。また吸込み口を玄関に近い玄関ホールの床面に設けたので、玄関扉を開放した際に進入してくる浮遊物質あるいは室内に入る人が持ち込む浮遊物質を効率よく除去することができる。
第二の発明によれば、吸込みファンの吹出し口を室内空間に臨んだ場所に設け、吸込みファンにより吸引した空気を空気清浄手段により清浄にして花粉等を除去した後、上記吹出し口から室内空間に循環させるようにしたので、外気を浄化した後に室内に供給する従来の設備と比べて花粉除去の負荷が少なく、メンテナンス頻度を低減させることができる。
【0013】
第三の発明によれば、花粉の不活化手段が備えられている花粉除去フィルターを使用したので、メンテナンス時に花粉除去フィルターから捕捉した花粉アレルゲンが脱落したり、排気中に花粉アレルゲンがすり抜けてしまっても、花粉症患者に害を及ぼすことを極力避けることができる。
第四の発明によれば、空気が玄関に向かって吹出されるように、吹出し口を玄関に面するように設置したので、玄関扉が開放されている場合に玄関に降り落ちたもしくは降り落ちようとしている花粉等の浮遊物質を建物の外部に吹き払うことができる。
【0014】
第五の発明によれば、開閉センサーにより検知した玄関扉の開閉に応じて、吸込みファンを作動させるようにしたので、必要なときにのみ吸込みファンを自動で作動させることができ、日常生活の中で、敢えて花粉等の除去のための行為を意識しなくとも自動的に花粉等の除去が可能となる。
第六の発明によれば、玄関扉の閉鎖された後、一定時間経過したところで吸込みファンを停止させたり、その排気風量を低減させるようにしたので、花粉等の除去の時間が確実に確保でき、また花粉等の除去が終わった後に無用に吸込みファンを作動させたままになったり高風量が維持されたままであったりすることがなく、省エネルギー化も図れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明に係る浮遊物質除去装置の好適な実施形態を、スギ花粉等の花粉除去装置を例として図面を参照しながら説明する。
図1(a)は花粉除去装置Aが設置された建物である戸建住宅の玄関Bを拡大して示した平面図、図1(b)は図1(a)のb−b線に沿った矢視断面図、図1(c)は図1(a)のc−c線に沿った矢視断面図である。
玄関Bの建物外周を構成する面に玄関扉枠1aが設置され、その玄関扉枠1aに外開きの玄関扉1bが設置されている。玄関扉1bの近傍部分は例えばタイル張りで仕上げられた玄関土間1となっており、その玄関土間1に玄関ホール2が連続している。玄関ホール2においては、玄関土間1よりも1段(およそ160mm)高い上り口を構成するための上がり框2aと、上がり框2aに同一高さで連続して設置されたホール床2bが、玄関ホール2に続く諸室の床と高さが同一のホール床面を構成している。ホール床2bは、図1(c)を参照すると最もよく分かるように、RC造の布基礎3の上端面に支持されたALCからなる床パネル2b1の上面に、断熱材2b2を介して、木製フローリングからなる床仕上げ材2b3が敷設されて構成されている。また、床パネル2b1の下方と地盤面4との間は床下空間5となっており、他の諸室の床下空間と連続している。そして、床パネル2b1もしくは他の部屋の床パネルの一部に開口が設けられ、その開口に着脱自在な蓋が設けられて、床下空間5に潜入するための床下点検口(不図示)が構成されている。
【0016】
本発明の第一の実施形態に係る花粉除去装置Aは、玄関B内の空気を取り入れる吸込み口10を一面に備え、玄関ホール2のホール床2b内に設置された吸込みボックス11と、吸込みボックス11に配された空気清浄手段12と、吸込み側を吸込みボックス11に連通せしめられ、床下空間5に隠蔽設置された吸込みファン13と、吸込みファン13の吹出し側が連通せしめられると共に、上がり框2aの下方の材の一部に形成された吹出し口14と、玄関扉1bに付設されて玄関扉1bの開閉を検知する開閉センサー15と、開閉センサー15からの信号を基にして吸込みファン13の作動を制御する制御手段16を具備している。
【0017】
吸込み口10は、玄関ホール2のホール床2bの幅方向の略中央部で上がり框2aの近傍に上がり框2aに沿って一定幅をもって形成された開口部からなり、その下方には、吸込み口10より若干大きなサイズの一面が開口された略直方体状の吸込みボックス11が、開口した一面を吸込み口10に連通させ、開口縁部をホール床2b(より詳細には床パネル2b1)の下面に固定されて取り付けられている。吸込みボックス11の一側面には透孔11aが穿設され、吸込みファン13の吸込み側に一端が連結された吸込みダクト13aの他端が透孔11aに連結されている。また吸込み口10には、吸込み口10を上方から覆うグレーチング状のカバー部材10aが、その上面高さをホール床2bの上面高さ(床仕上げ材2b3の上面高さ)と一致させて着脱自在に取り付けられている。ここで、カバー部材10aの吸込み口10への取付け方は任意であり、例えば図示例のように、床パネル2b1の開口縁部上に枠材10bを介して受け面を形成し、床仕上げ材2b3と略同一厚さのカバー部材10aの外周縁をその受け面に載置して取り付ける。また、カバー部材10aの下面に、カバー部材10aを通過して吸込み口10から吸込みボックス11内に落下するゴミ等を捕捉するために集塵フィルターを張設してもよい。
【0018】
空気清浄手段12は、吸込み口10から吸込みボックス11内に吸い込まれた空気を清浄にするもので、透孔11aより大きいサイズの花粉除去フィルターから構成され、吸込みボックス11の透孔11aが形成された部位に内側から透孔11aを覆って着脱自在に取付けられている。ここで、空気清浄手段12の取付け方は、例えばフィルター周縁に取付け縁部を形成しておき、その取付け縁部をネジ等の締結手段で吸込みボックス11に固定したり、カートリッジ枠を吸込みボックス11に取付けておき、フィルターカートリッジを枠に装着するようにしたりするなど、任意である。
【0019】
花粉除去フィルターは、集塵フィルターの一種であるが、ここでは、花粉を捕捉できるように集塵性能を更に向上させたものを言う。花粉除去フィルターとして利用できるフィルターとしては様々なものがあるが、例えばへパ(HEPA)フィルター、ウルパ(ULPA)フィルター、静電フィルターなどが利用でき、具体例として松下電工製の集塵フィルター(CZ-SAE2)が挙げられる。また花粉除去フィルターは、捕捉された花粉を不活化してアレルゲンとして作用できないようにする手段を備えているものが更に好ましい。このような花粉の不活化手段としては、アレルゲンをアレルゲン凝集活性を有する成分に接触させて凝集させ、抗体と反応しなくなるようにしたり、アレルゲンを無機鉱物等の疎水化物質によって疎水化させ、鼻や喉の粘膜からアレルゲンが吸収されないようにするなど、如何なる手段でも構わない。このようなアレルゲンの不活化手段を備えた花粉除去フィルターとしては、例えば松下電工製のアレルバスター・緑茶カテキン・バイオ除菌フィルター(CZ-SAE5)などが挙げられる。
【0020】
吸込みファン13は、玄関ホール2のホール床2bの下方の床下空間5であって、吸込みボックス11に隣接した位置に、ホール床2bの下面(厳密には、床パネル2b1の下面)に固定された状態で設置されており、その吸気側は前述の吸込みダクト13aを介して吸込みボックス11及び吸込み口10に連通させられ、その排気側には排気ダクト13bが連結されている。吸込みファン13は、玄関内の空間の未清浄空気を吸引できる容量のものであれば、シロッコファン、プロペラファン等、如何なる構造のものでも構わないが、ファン本体と該ファン本体を駆動する交流モーターを含む駆動部を具備してなり、制御手段16が駆動部に接続され、制御手段16からの制御信号に基づいて、ファン本体の運転・停止及び/又は風量(回転数)制御がなされる構成となっている。
【0021】
吹出し口14は、図1(a)〜(b)から分かるように、上がり框2aの下部の支持部材の一部であって、玄関収納部17が設置される位置に形成された開口部からなり、一方の開口端は玄関収納部17の下部に位置して玄関土間1に臨み、内奥の開口端には、前述の排気ダクト13bが連通されて取付けられている。また吹出し口14の玄関土間1に開口している開口端には、吹出し口14から吹き出されてくる空気の風向を調節できる風向調節手段14aが設けられており、風向調節手段14aを調節して風向を玄関開口部の方に向けることができるようになっている。ここで、風向調節手段14aは如何なる構造のものでもよいが、図示例では、傾きを調節可能な複数の羽板からなるルーバーから構成されている。
このような構成により、吸込みファン13が作動させられると、吸込み口10から玄関内の空気が吸引され、空気清浄手段12によって花粉等が除去されて、吹出し口14から玄関土間1へ吹き出される。そして、玄関扉1bが開放されていると、排気が玄関開口部を通して屋外に排出されるようになっている。
【0022】
開閉センサー15は、玄関扉1bに取り付けられた磁石15aと、玄関扉枠1a又はその近傍に取り付けられた磁気センサー15bとを具備してなる。磁石15aは、地磁気よりも強い磁束密度を発する永久磁石の微小片であり、例えば希土類ネオジム系磁石、希土類サマリウム−コバルト系磁石、フェライト系磁石など、種々の汎用磁石が利用可能である。磁気センサー15bは、リードスイッチ、磁気抵抗効果センサー、ホールセンサーなど、永久磁石の磁場を所望とする近接距離において判別可能なセンサーであれば如何なるタイプのものでもよい。本実施形態においては、磁気センサー15bは、磁石15aが離れていき(つまり、玄関扉1bが玄関扉枠1aから離れていき)、所定距離以上になったときに、これを磁束密度の変化により検知して、窓開放の検知信号を発する。また逆に玄関扉1bが開放状態から閉鎖され、磁石15aが磁気センサー15bに近づいていくる場合は、所定距離まで近接したときに、玄関扉閉鎖の検知信号を発するように構成されている。より具体的には、磁気センサーと吸込みファン本体との間に結線された信号線回路の電気抵抗値がほぼゼロになるか、無限大になるかを判別して扉の開閉を検知している。
尚、例えば玄関扉1bの開閉される先端側の上縁に磁石15aを設けた場合、磁気センサー15bは、玄関扉1bが閉鎖状態になったときに磁石15aが最近接するように玄関扉枠1aの上方先端に設けておく。
また、開閉センサー15として、本実施形態では磁石15aと磁気センサー15bの組合せを用いたが、玄関扉1bの開閉を検知できるものであれば、光センサーなど、他の如何なるセンサーを用いてもよい。
【0023】
制御手段16は、吸込みファン13の駆動部に接続されたCPU等の演算部を具備してなり、開閉センサー15の磁気センサー15bにリード線によって接続されると共に、図2のブロック図に示すように、開閉センサー15からの信号を受信し、玄関扉1bの開閉を判別する開閉判別手段16aと、開閉判別手段16aからの玄関扉1bの閉鎖信号を受信してからの経過時間を計測するタイマーからなる時間計測手段16bと、開閉判別手段16aからの玄関扉1bの開閉信号及び/又は時間計測手段16bからの時間信号に基づいて吸込みファン11の作動を制御する作動制御手段16cを具備してなる。作動制御手段16cは、より具体的には、開閉判別手段16aからの玄関扉1bの開放信号を受信すると吸込みファン13に作動信号を送信すると共に、時間計測手段16bにより計測された経過時間が予め定められた時間に達すると、吸込みファン13に作動停止信号を送信する構成となっている。
尚、作動制御手段16cは、吸込みファン11の駆動部に作動又は停止の二信号を送信する構成であるが、作動と風量低減(ファン回転数低減)の二信号を送信する構成とすることもできる。
【0024】
次に、図3に示したフローチャートを参照しながら、本実施形態に係る花粉除去装置Aの作動の流れを説明する。
先ず、例えば外出していた家人が帰宅し、玄関扉1bを開放すると、開閉センサー15が玄関扉1bの開放状態を検知する(ステップS1)。開閉センサー15の信号は制御手段16の開閉判別手段16aに送られ、開閉判別手段16aにおいて玄関扉1bが開放状態であるか閉鎖状態であるかが判別され、開放判別信号を作動制御手段16cに送信し、作動制御手段16cが吸込みファン13のモーターを始動させる(ステップS2)。家人が玄関内に入ってきたときは、衣服等に花粉を付着させたままであるが、吸込みファン13が運転されているので、吸込み口10に玄関A内の空気が吸い込まれるが、その際に、家人の衣服等に付着した花粉や衣服等から落下する花粉が空気と共に、吸込み口10に吸い込まれ、空気清浄手段12に捕捉される。そして、花粉が除去された清浄な空気が吹出し口14から玄関土間1に吹き出され、玄関扉1bがまだ開放されている状態では、玄関開口を通過して屋外に排気される。ついで、家人が玄関扉1bを閉鎖すると、開閉センサー15が閉鎖を検知し(ステップS3)、開閉判別手段16aが玄関扉1bの閉鎖を判別し、閉鎖判別信号を時間計測手段16b(タイマー)に送信し、これを作動させる(ステップS4)。この状態では、吸込みファン13のモーターは運転状態に維持されており、吹出し口14から玄関土間1へ空気が吹き出されている。そして、時間計測手段16bに予め設定されている時間に達すると(ステップS5)、時間計測手段16bが、吸込みファン13を停止させる信号を作動制御手段16cに送信し、作動制御手段16cが吸込みファン13を停止させる(ステップS6)。
【0025】
このように、家人が玄関扉1bを開放することによって吸込みファン13が自動的に作動し、家人が玄関扉1bを直ぐに閉めても時間計測手段16bが経過時間を計測している所定時間の間は、吸込みファン13を作動させ続け、家人が玄関土間1から玄関ホール2に移動していく間に玄関B内の空気を吸引し、家人の衣服に付着した花粉等も吸込みファン13に吸引される。吸込み口10には花粉除去フィルター等の空気清浄手段12が設置されているので、吸い込まれた空気中の花粉はその空気清浄手段12に濾過捕捉され、花粉が除去された清浄な空気が吹出し口14から吹き出される。その際、吹出し口14は玄関扉1bの方向に開放されているので、玄関扉1bが開放されている間は、吹出された空気は玄関扉1bから屋外に排気される。玄関扉1bが閉鎖された後は、排気は玄関B内に循環されることになるが、空気清浄手段12により花粉が除去されている状態であるので、玄関B内に循環させても支障はない。
【0026】
前記花粉除去装置Aにおいては、玄関ホール2の床下空間5に吸込みファン13を隠蔽収容し、玄関Bのホール床面の吸込み口10から玄関B内の空気を吸込み浄化するようにしたので、花粉等の浮遊物質除去のための特別なスペースを確保する必要がなく、建築的構造や玄関Bの意匠インテリア性が損なわれることはない。また、外気を直接浄化するタイプの従来設備と比べて、花粉除去の際の負荷が少ない。
また、吸込みファン13により吸引した空気を空気清浄手段12により清浄にして花粉を除去した後、玄関Bに設けた吹出し口10から玄関B内に循環させるようにしたので、外気を浄化するタイプの従来設備と比べて、空気清浄手段12への負荷も少なく、メンテナンス頻度を低減することができる。
更に、開閉センサー15により検知した玄関扉1bの開閉に応じて、吸込みファン13を作動させるようにしたので、必要なときにのみ吸込みファン13を自動で作動させることができ、日常生活の中で、敢えて花粉等の除去のための行為を意識しなくとも自動的に花粉等の除去が可能となる。また、玄関扉1bが閉鎖された後、一定時間経過したところで吸込みファン13を停止させたり、その排気風量を低減させるようにしたので、花粉等の除去の時間が確実に確保でき、また花粉等の除去が終わった後に無用に吸込みファン13を作動させたままになったり高風量が維持されたままであったりすることがなく、省エネルギー化も図れる。
【0027】
更に、前記花粉除去装置Aでは次のような効果も期待できる。
・花粉除去フィルターを、花粉の不活化手段が備えられているものにすると、メンテナンス時に花粉除去フィルターから捕捉した花粉アレルゲンが脱落させてしまったり、排気中に花粉アレルゲンがすり抜けてしまっていても、花粉症患者に害を及ぼすことを極力避けることができる。
・吹出し口14に風向調節手段14aを設け、排気の風向きを玄関扉1bに向けるようにしたので、玄関扉1bが開放されている場合に玄関Bに降り落ちたもしくは降り落ちようとしている花粉等の浮遊物質を建物の外部に吹き払うことができる。
・吹出し口14を玄関収納部17の下部の見えない場所に設置したので、意匠上好ましく、また吹き出した空気が家人に吹き付けられる恐れもない。
・吸込み口10及び吸込みボックス11をホール床に設置したので、十分な広さの吸込み面積を確保することができる。
【0028】
図4(a)〜(c)は、図1(a)〜(c)と同様の図で、本発明の第二の実施形態に係る花粉除去装置Aを示す。尚、第一の実施形態の場合と同一又は類似の部材には、第一の実施形態の場合と同一の符号を付して説明を省略するか簡略にする。
本発明の第二の実施形態に係る花粉除去装置Aは、上がり框2aに形成され玄関内の空気を取り入れる吸込み口10と、吸込み側を吸込み口10に連通せしめられ、床下空間5の上がり框2aの近傍に隠蔽設置された吸込みファン13と、吸込み口10と吸込みファン13の間に配された空気清浄手段12と、吸込みファン13の吹出し側が連通せしめられ、上がり框2aに形成された吹出し口14と、玄関扉1bの開閉を検知する開閉センサー15と、開閉センサー15からの信号を基にして吸込みファン13の作動を制御する制御手段16を具備している。
【0029】
吸込み口10は、上がり框2aが上面から凹状に欠き込まれて形成された略直方体状の上方に開口する凹部であり、その一内側面には透孔10cが形成され、吸込みファン13の吸込み側に一端が連結された吸込みダクト13aの他端が透孔10cに連結されている。また吸込み口10には、グレーチング状のカバー部材10aが、その上面高さを上がり框2aの上面高さと一致させて着脱自在に取り付けられている。ここで、カバー部材10aの吸込み口10への取付け方は、例えば吸込み口10の内周縁に受け面を形成し、カバー部材10aの外周縁をその受け面に載置し、必要ならばネジ等の締結手段で固定するなど、任意である。また、カバー部材10aの下面には、カバー部材10aを通過して吸込み口10内に落下するゴミ等を捕捉するために集塵フィルターを張設してもよい。
空気清浄手段12は、第一の実施形態の場合と同様に、吸込み口10内に吸い込まれた空気を清浄にするもので、吸込み口10を構成する凹部の内側面の透孔10cが形成された部位に透孔10cを覆うように取付けられた前述の花粉除去フィルターから構成される。
【0030】
吸込みファン13は、第一の実施形態の場合と同様に、玄関ホール2のホール床2bの下方の床下空間5に設置され、その吸気側が前述の吸込みダクト13aを介して吸込み口10に連通させられ、その排気側には排気ダクト13bが連結されているが、この実施形態では、地盤面4に形成された基礎に固定された状態で設置されている。
吹出し口14は、図4(a)〜(b)から分かるように、上がり框2aの玄関土間1に臨む面の左右に離間した2カ所の部位が凹状に欠き込まれて形成された左右一対の略直方体状の凹部であり、その内奥側の面には上がり框2aのホール床2b側の面に開口する透孔がそれぞれ形成されている。そして、吸込みファン13の排気側に一端が連結され、途中で分岐されて一対の分岐路を有するように形成された排気ダクト13bの各分岐路の終端が前記透孔にそれぞれ連結せしめられて、吹出し口14が吸込みファン13の排気側に連通せしめられている。
開閉センサー15及び制御手段16は、構造的にも作用上も、第一の実施形態の場合と異なるところがないので、説明を省略する。
【0031】
前記第二の実施形態に係る花粉除去装置Aは、第一の実施形態に係る花粉除去装置Aと略同様の作用効果を奏するが、玄関Bの上がり框2aに吸込み口10を形成したので、建築意匠性に優れ、通常の玄関のデザインを変える必要がない。
【0032】
図5(a)〜(d)は本発明に係る花粉除去装置Aの第三の実施形態を示すもので、前の実施形態と同一又は類似の部材には、前の実施形態の場合と同一の符号を付して説明を省略する。
この実施形態に係る花粉除去装置Aでは、吸込み口20を備えた吸込みボックス21が、第一の実施形態の場合と同様にホール床2bに設置され、その上部にはカバー部材20aが載置されているが、図6に示されるように、カバー部材20aの下部に、上から順に集塵フィルター20b、花粉除去フィルター20c、抗菌フィルター20dが積層されて取り付けられ、これらフィルター積層体が空気清浄手段を構成している。集塵フィルター20bは、空気中の塵埃を除去する目的の例えば所定メッシュの繊維状フィルターであり、ここでは花粉除去フィルターほどの性能を備えていないものを言う。このような集塵フィルター20bとしては、例えば松下電工製の集塵フィルター(CZ-SAE2)などが挙げられる。花粉除去フィルター20cは、第一及び第二の実施形態において空気清浄手段12を構成したフィルターであり、集塵フィルターの一種でもあるが、花粉を捕捉できるように性能を更に向上させたものを言い、第一及び第二の実施形態におけるように、捕捉した花粉を不活化してアレルゲンとして作用しないようにすることができる処理が施されているものを用いるのが好ましい。抗菌フィルター20dは各種抗菌剤が塗布されたフィルターで、例えば松下電工製のアレルバスター・緑茶カテキン・バイオ除菌フィルター(CZ-SAE5)などが挙げられる。
【0033】
そして、この実施形態では、吸込みファン22は玄関収納部23に隠蔽収容されている。すなわち、図5(c)から分かるように、玄関収納部23は、玄関土間1の側縁部から玄関ホール2の側縁部に向けて連続して設置され、その下部は玄関ホール2の床面と同じ高さとされていて玄関土間1との間に空間があけられている。玄関収納部23の玄関ホール2に隣接する部分は、その下方部分が収納部とはされないで、そこに吸込みファン22が収容されている。吸込みファン22は、その吸気側が、ホール床2bの下部に配された吸込みダクト22aによって吸込みボックス21に接続され、その排気側が玄関土間1に向けられて配置されており、その排気側には、吸込みファン22から吹出される空気の風向を玄関開口方向に向ける風向調節手段24が備えられている。風向調節手段24の構造は如何なるものでもよく、例えば図5(d)に示すように、玄関収納部23の底部の下面23aから下方に突出して吹出しボックス24aを設置し、その吹出しボックス24aの玄関土間1を向く面にルーバー24bを設けた構造とすることができる。
尚、図5(a)に示されているように、開閉センサー15と吸込みファン22に付属された制御手段とを連結する信号線25は、玄関収納部23の背面を通して配線されている。
【0034】
この実施形態でも、吸込みファン22が家人の目が届かない場所に隠蔽収容され、しかも特別の収容装置を設置する必要もないので、建築意匠的な問題が生じることはない。また、家人が玄関扉1bを開放すると、玄関扉開閉センサー15がそれを検知して吸込みファン22を自動的に作動させるので、家人が特別な意識をもって花粉除去作業を行う必要がない。更に、この実施形態では、吸込みファン22を床下空間ではなく玄関収納部23内に設置したので、メンテナンスがより簡単になる。
【0035】
以上の実施形態では、何れの場合も、玄関扉1b側に向けて空気を排気するようにしたが、例えば床下空間5に吸込みファン13を設置した実施形態では、吸込みファン13の排気側をそのまま床下空間5を通して適当な布基礎3の通気口等から屋外に排気するようにしてもよい。尚、屋外排気の場合には、空気清浄手段は設けなくともよい。
また前記実施形態では、何れの場合も、空気清浄手段12を吸込みボックス11、21内や吸込み口10、20の近傍に配置した。そのためメンテナンスが容易にできるという利点がある。しかしながら、空気清浄手段12は、吸込み口10、20と吹出し口14の間であれば、どこに設けても構わない。従って、例えば、吸込みファン13のファン本体の中に組み込んでもよいし、吹出し口14又はその近傍に配置してもよい。
また上記では空気清浄手段12として花粉を濾過によって捕捉するフィルターや他の浮遊粒子を濾過によって捕捉する各種フィルターを用いたが、電気式、イオン式等の他の原理に基づく空気清浄手段を用いることも可能である。一種のフィルターによって集塵、花粉除去を行わしめることも可能であり、また活性炭等の脱臭作用を具備したフィルターを更に併用することもできる。
また化学物質過敏症の原因物質や空気感染の原因物質など、花粉以外の空気中の浮遊物質を除去する場合は、除去しようとする浮遊物質に応じて空気清浄手段の種類を適宜別のものとする。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る花粉除去装置を示すもので、(a)は花粉除去装置が設置された玄関を拡大して示した平面図、(b)は(a)のb−b線に沿った矢視断面図、(c)は(a)のc−c線に沿った矢視断面図である。
【図2】図1の第一の実施形態に係る花粉除去装置のブロック図である。
【図3】図1の花粉除去装置の作動の流れを示すフローチャートである。
【図4】本発明の第二の実施形態に係る花粉除去装置を示す図1と同様の図で、(a)は花粉除去装置が設置された玄関を拡大して示した平面図、(b)は(a)のb−b線に沿った矢視断面図、(c)は(a)のc−c線に沿った矢視断面図である。
【図5】本発明の第三の実施形態に係る花粉除去装置を示す概略図で、(a)は花粉除去装置が設置された玄関を拡大して示した平面図、(b)は(a)のb−b線に沿った矢視断面図、(c)は(a)のc−c線に沿った矢視断面図、(d)は吹出し部分を下方から見上げた概略斜視図である。
【図6】第三の実施形態に係る花粉除去装置の吸込みボックスを説明するための概略斜視図である。
【符号の説明】
【0037】
A 花粉除去装置
B 玄関
1 玄関土間
1a 玄関扉枠
1b 玄関扉
2 玄関ホール
2a 上がり框
2b ホール床
2b1 床パネル
2b2 断熱材
2b3 床仕上げ材
3 布基礎
4 地盤面
5 床下空間
10、20 吸込み口
10a、20a カバー部材
10b 枠材
11、21 吸込みボックス
10c、11a 透孔
12 空気清浄手段
13、22 吸込みファン
13a、22a 吸込みダクト
13b 排気ダクト
14 吹出し口
15 開閉センサー
15a 磁石
15b 磁気センサー
16 制御手段
16a 開閉判別手段
16b 時間計測手段
16c 作動制御手段
17 玄関収納部
20b 集塵フィルター
20c 花粉除去フィルター
20d 抗菌フィルター
23 玄関収納部
23a 下面
24a 吹出しボックス
24b ルーバー
25 信号線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物内部に侵入する花粉等の浮遊物質を除去する浮遊物質除去装置であって、
玄関ホール床面に吸込み口が設けられ、
建物内部の空気を吸込む吸込みファンが、吸込み側を前記吸込み口に連通させて設けられ、
建物内部の隠蔽された空間又は建物に備えられた備品の内部に、装置全体が隠蔽収容されたことを特徴とする浮遊物質除去装置。
【請求項2】
前記吸込みファンの吹出し側が、室内空間に臨んだ吹出し口に連通され、前記吸込み口と前記吹出し口の間には、前記吸込み口から前記吹出し口に流れる空気中の浮遊物質を除去する空気清浄手段が配設されたことを特徴とする請求項1に記載の浮遊物質除去装置。
【請求項3】
前記空気清浄手段が、花粉の不活化手段を備えた花粉除去フィルターを含むことを特徴とする請求項2に記載の浮遊物質除去装置。
【請求項4】
前記吹出し口は、玄関に面し空気が玄関に向かって吹出されるように設置されたことを特徴とする請求項2又は3に記載の浮遊物質除去装置。
【請求項5】
玄関扉に付設されて該玄関扉の開閉を検知する開閉センサーと、前記開閉センサーからの信号に基づいて前記吸込みファンの作動を制御する制御手段とを更に具備することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の浮遊物質除去装置。
【請求項6】
前記制御手段が、前記開閉センサーからの信号を受信し、玄関扉の開閉を判別する開閉判別手段と、前記開閉判別手段からの玄関扉の閉鎖信号を受信してからの経過時間を計測する時間計測手段と、前記開閉判別手段からの玄関扉の開放信号を受信すると前記吸込みファンに作動開始信号を送信すると共に、前記時間計測手段により計測された経過時間が予め定められた時間に達すると、前記吸込みファンに作動停止又は風量低減信号を送信する作動制御手段を具備することを特徴とする請求項5に記載の浮遊物質除去装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−236386(P2009−236386A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−82201(P2008−82201)
【出願日】平成20年3月26日(2008.3.26)
【出願人】(303046244)旭化成ホームズ株式会社 (703)
【出願人】(000000033)旭化成株式会社 (901)
【出願人】(303046303)旭化成せんい株式会社 (548)
【Fターム(参考)】