説明

浮遊物除去装置

【課題】浮遊物の除去効率が高いと共に構造的に簡単であって扱い易く、製作も容易であって製作コストも低廉になし得る浮遊物除去装置を提供する。
【解決手段】吸引パイプ10と、該吸引パイプ10に設けられ先端面が開放するドーム状の吸引カバー11と、吸引カバー11の内側に配置されると共に、吸引パイプ10と連通しかつ前記先端開放面11aより内側に位置する密閉状の吸溜室13及び先端が該先端開放面11aより外側に位置する密閉状のフロート室14を有する中空体12と、吸引パイプ10に接続され減圧するパイプ内減圧手段とを備え、吸溜室13の外周面に該吸溜室13内と吸引カバー11の中空部19とを連通させる吸引口20を開設してなり、中空体12をその浮力により液面に浮かしたとき、吸引カバー11の先端開放面11aと液面WSとの間に浮遊物Fを吸引するための隙間Lを形成してなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小型の水槽や浴槽といった所定大の水槽の液面に浮遊する浮遊物を吸引して除去する浮遊物除去装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、水が貯溜された水槽の水面に浮遊している浮遊物を除去する浮遊物除去装置として、例えば特許文献1に示されるものがある。該浮遊物除去装置は、フロートと重錘とを設けた吸水箱を水面下に設け、この吸水箱とパイプ内減圧手段としての吸引ポンプとを浮遊物分離器を介して連結すると共に、吸水箱内にはフロートを設けた集塵筒を常態においてその上面開口部が水面近傍に位置して吸水箱に係止する構成からなる。そして、前記吸水箱を吸引することにより、集塵筒が沈降してその周辺の表面水を浮遊物と共に集水するようにしている。また、吸引を停止することにより集塵筒はフロートによって浮上し、水面下近傍に復帰するようになっている。
【0003】
【特許文献1】特開平9−155340号公報(第2−3頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記特許文献1の浮遊物除去装置は、集塵筒の上面開口部が水面近傍に位置し吸水箱を吸引することによって集塵筒を沈降させ、その周辺の表面水を浮遊物と共に集水するようにしているので、浮遊物を吸引する際に多くの水も集水することになり、浮遊物を除去する除去効率が非常に低いという課題がある。また、吸水箱内に集水筒を係止し、しかも、これら吸水箱及び集水筒には外側に張り出させてフロートを設けるようにした構成からなるので、構造的に複雑となり、取り扱いが煩雑であるばかりか製作も面倒であって製作コストも高くなるという課題が有る。
【0005】
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされたもので、浮遊物の除去効率が高いと共に構造的に簡単であって扱い易く、製作も容易であって製作コストも低廉になし得る浮遊物除去装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的を達成するため、本発明に係る浮遊物除去装置は、液体の表面に浮かべ該液面に浮遊する浮遊物を吸引して除去する浮遊物除去装置であって、吸引パイプと、前記吸引パイプに設けられ先端面が開放するドーム状の吸引カバーと、前記吸引カバーの内側に配置されると共に、前記吸引パイプと連通しかつ前記吸引カバーの先端開放面より内側に位置する密閉状の吸溜室及び先端が該先端開放面より外側に位置する密閉状のフロート室を有する中空体と、前記吸引パイプに接続され該吸引パイプ内を減圧するパイプ内減圧手段とを備え、前記吸溜室の外周面に該吸溜室内と前記吸引カバーの中空部とを連通させる吸引口を開設してなり、前記中空体をその浮力により前記液面に浮かしたとき、前記吸引カバーの先端開放面と前記液面との間に一定の隙間を形成し、前記パイプ内減圧手段を作動させることにより、前記隙間から前記液面に浮遊する浮遊物を吸引すると共に前記吸引口を介して前記吸引パイプ内に吸い込むようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る浮遊物除去装置は、中空体をその浮力により液面に浮かせ、吸引カバーの先端開放面と液面との間に一定の隙間を形成し、パイプ内減圧手段を作動させることにより、前記隙間から液面に浮遊する浮遊物を吸引すると共に吸引口を介して吸引パイプ内に吸い込むようにし、液面の上方から該液面に浮遊する浮遊物を吸引するようにしている。よって、浮遊物の吸引時に多くの液体を吸引することがなく、これにより浮遊物の除去効率が高くなる。また、構造的に簡単であって扱い易く、製作も容易であって製作コストも低廉になし得るという有益な効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明に係る浮遊物除去装置の実施の形態を図面に基づき説明する。図1は本発明に係る浮遊物除去装置の使用状態を示す概略図、図2は浮遊物除去装置の要部断面図である。更に詳しく説明すると、ガソリンスタンドには、図1に示すように該ガソリンスタンドにて使用された洗浄水を浄化してから下水に流すように、該水を一旦貯留し、油と水とに分離させる油水分離槽Aが設置されている。
【0009】
前記油水分離槽Aは、鉛直な複数の仕切壁2a〜2dにより3個の小型の水槽1a〜1cが連続して配置されている。その内、上流側の第一水槽1aには、その一側の仕切壁2aに集水管3が貫通して引き込まれ、該集水管3の吐出口4は液面である水面WSよりも上方に位置している。また、第一水槽1aと第二水槽1bとを仕切る仕切壁2bには、分離管5が貫設されている。
【0010】
該分離管5は垂直管部5aと水平管部5bとから逆L字状に配置され、垂直管部5aが仕切壁2bに近接して位置し、その下端に取入口6が設けられている。この取入口6は、水面WSから深い位置に設けられている。また、水平管部5bは、排出口7が第二水槽1b内に介入している。これにより、第一水槽1aと第二水槽1bとが連通する。
【0011】
第二水槽1b、第三水槽1cにも、第一水槽1aと同様に分離管5が同じ側に配置され、第二水槽1bの水を第三水槽1cに送水するようにしている。また、第三水槽1c内に配置される分離管5は、水平管部5bの出口側が下水(図示せず。)に連なるようになっている。第一水槽1a乃至第三水槽1cにおける各分離管5の水平管部5bの高さ位置は同じであり、第一水槽1aの集水管3の高さ位置は、他の水平管部5bよりも高い位置に設定されている。
【0012】
そこで、洗浄後の油やゴミが混ざった水が集水管3の吐出口4から第一水槽1a内に排出されて貯留される。ここで、水面WSに油とその他の塵が浮遊物Fとして水面WSに浮かんで堆積する。また、第一水槽1aから溢れる水は、分離管5を介して第二水槽1b内に排出されて貯留される。この第二水槽1bでも、同様に水面WSに油とその他の塵が浮遊物Fとして水面WSに浮かんで堆積する。第二水槽1bから溢れる水は、分離管5を介して第三水槽1c内に排出されて貯留される。
【0013】
第三水槽1cでも、同様に水面WSに油とその他の塵が浮遊物Fとして水面WSに浮かんで堆積する。ただ、各水槽1a〜1cでは、浮遊物Fの浮遊する量が第一水槽1aから第三水槽1cに進むに従い少なくなる。このようにして、第一水槽1aから第三水槽1cに水が運ばれる間に、各水層1a,1b,1cで水が浄化され、浄化された水は最終的に第三水槽1cの分離管5を介して下水に排出されるようになっている。
【0014】
次に、本発明に係る浮遊物除去装置Bについて説明する。図2に示すように該浮遊物除去装置Bは、吸引パイプ10を有する。該吸引パイプ10の先端側は、真直ぐな金属製のパイプにより形成されている。そして、その吸引パイプ10の先端部に該吸引パイプ10を中心とする円形ドーム状の吸引カバー11が固着される。該吸引カバー11も金属製であって、その先端面は開放されている。該吸引カバー11を水面WSの上方に配置したとき、前記先端開放面11aが水面WSと対向位置して下側を向く。
【0015】
前記吸引カバー11内には、金属製の中空体12が配置される。該中空体12内に、前記吸引パイプ10が串通される。もう少し詳しく説明すると、中空体12は、吸引パイプ10と連通しかつ吸引カバー11の先端開放面11aより内側に位置する密閉状の吸溜室13、及び先端が該先端開放面11aより外側に位置する密閉状のフロート室14を有する。吸溜室13とフロート室14とは区画壁15により区画され、前記吸引パイプ10の先端がフロート室14の底面中央に固着された保持筒16により支持され、その上方の吸引パイプ10が区画壁15の中央に開設された通孔17に挿通され、更に、吸引カバー11の中央に開設された通孔18に挿通されている。
【0016】
前記中空体12の吸溜室13におけるフロート室14とは反対側の周端縁は、吸引カバー11の内周面に当接され溶接により固着されている。また、吸溜室13におけるフロート室14とは反対側の上面を閉止板13aにより塞いでいる。これにより、吸溜室13の密閉性が保持されるようになっている。そして、該吸溜室13の外周面に該吸溜室13内と吸引カバー11の中空部19とを連通させる吸引口20が開設される。また、吸引パイプ10には、吸溜室13内に対応位置して該吸溜室13と連通する吸込口21が開設されている。この場合、吸溜室13におけるフロート室14とは反対側の上面を閉止板13aにより塞いでいるが、吸溜室13における前記同じ側の上端外周縁を吸引カバー11の内周面に当接させ、その周囲を隙間無く溶接し密閉するようにすれば、閉止板13aを強いて設ける必要はない。
【0017】
前記中空体12はそのフロート室14の先端が吸引カバー11の先端開放面11aより所定寸法外側に位置するが、これは中空体12を水面WSに浮かべたとき、その浮力で浮き、吸引カバー11の先端開放面11aと水面WSとの隙間が2〜3cmになるようにフロート室14の容積が設定されている。例えば、吸引カバー11の高さは10cm、その直径は30cm、また、中空体12の高さは18cm、その外径は16cm、吸引パイプ10の外径は5cmである。なお、これら寸法は例示であって、これら寸法に限定されるものではない。
【0018】
前記吸引パイプ10の先端側にはボールコック(球型弁)23が設けられ、これにより吸引量を調節できるようにしている。本発明では、吸引パイプ10の基端を廃棄物処理車Cのタンク22に連結している。このタンク22は、内部にパイプ内減圧手段としてのブロアー24が一体に組み込まれており、該ブロアー24を作動させることによって吸引パイプ10内が減圧され、該吸引パイプ10の先端部から水面WSに浮遊する浮遊物Fが吸引される。ボールコック23からタンク22までの間の吸引パイプ10は、蛇腹状に形成され自在に屈曲できるようになっている。
【0019】
そこで、水槽1の各第一水槽乃至第三水槽1a〜1c内の浮遊物Fを吸引して除去するには、作業者が吸引パイプ10の先端側を手で持って、その先端の中空体12を水面WSに浮かべる。この際、吸引カバー11の先端開放面11aと水面WSとの間の隙間Lは、2〜3cmに設定される。この状態で、タンク22のブロアー24を作動させる。これにより、吸引パイプ10内が減圧され、吸引カバー11の先端開放面11aと水面WSとの間の隙間Lから外部の空気が中空部19内に吸引されると共に吸引口20を介して吸溜室13内に入り、更に、吸込口21を介して吸引パイプ10内に入る。
【0020】
これに伴い、前記水面WSに浮遊する油やゴミなどの浮遊物Fが、中空体12の外周面に沿って引き上げられ、吸引口20から吸溜室13内に入り、更に、吸込口21から吸引パイプ10内に入って、タンク22へ揚送される。この際、水も吸引口20から吸溜室13に入り、更には吸引パイプ10を介してタンク22内に貯留されるが、水面WSに対し吸溜室13の吸引口20が離れた高い位置にあることから、吸引口20から入る水の量が少なくて済み、浮遊物Fの除去効率が高い。このようにして、第一水槽1a内の水面WSの浮遊物Fの除去が終われば、第二水槽1bの水面WSに中空体12を浮かせ同様に浮遊物Fを吸引して除去する。第三水槽1cについても同様にして作業を進める。
【0021】
この場合は、他のガソリンスタンドでも浮遊物Fを回収するので、吸引パイプ10を廃棄物処理車Cに搭載したタンク22に接続したが、固定式にしようとすれば、前記水槽1の近くにブロアー24を組み込んだタンク22を据置するようにしても良い。
【0022】
図3は、温泉の浴槽の水面WSに浮遊する浮遊物を吸引して回収する場合を示すものである。なお、この実施の形態に使用される浮遊物除去装置B1は本発明の浮遊物除去装置Bとほとんど同じ構成からなるので、同一部位は同一番号を附すことにより、それら構成の詳しい説明は省略する。
【0023】
図3において、25は浴槽であって、その一側から該浴槽25に常に湯水HWが流れ込んでいる。また、浴槽25の他側に浮遊物除去装置B1が配置される。すなわち、浴槽25の縁に支持杆26が立設される。該支持杆26は、浴槽25の水面WS上方に水平に位置する水平杆26aを有し、該水平杆26aの先端に上下端面が開放した円筒状の支持筒27が取着される。この支持筒27に吸引パイプ10が挿通され、該吸引パイプ10がほぼ鉛直方向に上下動自在に支持されることになる。
【0024】
前記支持枠26に近接させて予備タンク28が配置されると共に、該予備タンク28の一側にパイプ内減圧手段としてのブロアー38を内蔵した主タンク29が配置される。吸引パイプ10の基端部が予備タンク28に接続され、更に、該予備タンク28と主タンク29との間に挿通パイプ30が連結されている。吸引パイプ10の水平部位10aは、蛇腹状に形成され屈曲自在になっている。これは、吸引パイプ10が支持枠26の支持筒27に支持されて上下動するからである。また、前記挿通パイプ30も蛇腹状に形成されている。
【0025】
予備タンク28内には、その中に貯留される水に浮く浮き子31が設けられる。該浮き子31は、予備タンク28の内周壁に上下動自在に軸着される腕杆32の先端に設けられ、水の水位の上下動に伴い上下動する。また、腕杆32に、上方を向くと共に予備タンク28の上部内周面に設けられた挿通パイプ30の入口30aを開閉する開閉弁33が設けられる。そして、水位が所定の限度(水が吸引パイプ10内を逆流しない範囲)を越えると、浮き子31と共に上昇した開閉弁33が、挿通パイプ30の入口30aを塞ぎ、それ以上予備タンク28内の空気を吸引できないようにしている。これにより、吸引パイプ10による浮遊物Fの吸引動作が停止する。この場合は、予備タンク28の下部一側に設けた水抜き口34のバルブ35を開いて、予備タンク28内に貯留される水を排出する。同様に、主タンク29の下部一側にもバルブ37を備えた水抜き口36が設けられ、該バルブ37を開くことにより、主タンク29内の水を排出できるようになっている。
【0026】
そこで、中空体12を水面WSに浮かせた状態では、図2と同様に吸引カバー11の先端開放面11aと水面WSとの間の隙間Lが、2〜3cmに設定される。よって、この状態で主タンク29のブロアー38を作動させれば、吸引パイプ10内が減圧され、吸引カバー11の先端開放面11aと水面WSとの間の隙間Lから外部の空気が中空部19内に吸引されると共に吸引口20を介して吸溜室13内に入り、更に、吸込口21を介して吸引パイプ10内に入る。
【0027】
これによって、前記水面WSに浮遊する髪の毛や垢などの浮遊物Fが中空体12の外周面に沿って引き上げられ、吸引口21から吸溜室13内に入り、更に、吸込口21から吸引パイプ10内に入って、予備タンク28へ送られる。更には、主タンク29内に送られる。この際、同時に少量の湯も吸引することになるので、それらも予備タンク28に貯留される。また、この場合、水面WSが上下動したとしても、中空体12が常にその浮力により浮いているので、水面WSの上下動に対し中空体12がその上下動に追随して上下動することになり、吸引カバー11の先端開放面11aと水面WSとの間の隙間Lが、大きく狂うことが無い。
【0028】
よって、例えば中空体12を水面WSに浮かせておき、ブロアー38を作動させておけば、その間、常に浴槽25の水面WSに浮遊する浮遊物Fを自動的に除去することができ、浴槽25の水を常に綺麗に保つことができる。
【0029】
以上のように、前記両浮遊物除去装置B,B1は、中空体12をその浮力により水面WSに浮かせ、吸引カバー11の先端開放面11aと水面WSとの間に一定の隙間Lが形成されるようにしている。そして、ブロアー24,38を駆動させることにより、前記隙間Lから水面WSに浮遊する浮遊物Fを吸引すると共に吸引口20を介して吸引パイプ10内に吸い込むようにしている。
【0030】
本発明では、特に中空体12の吸溜室13を吸引カバー11内であってその先端開放面11aから離した位置に設けるようにしており、同様に吸引口20も先端開放面11aから離れた位置に設けられることになる。よって、中空体12を水面WSに浮かせた場合、吸引口20が水面WSから上方へ離れた位置に設けられることになるので、吸引口20から浮遊物Fと共に多くの水を吸引して取り入れることがなく、これにより浮遊物Fの除去効率が高められる。また、浮遊物除去装置B,B1は、吸引カバー11内に中空体12が配置されコンパクトに形成されており、しかも、吸引パイプ10の先端部は軽く軽量であって構成も簡単であることから、扱い易く、製作も容易である。
【0031】
なお、本発明では、ガソリンスタンドに設置される小型の水槽、温泉の浴槽に浮遊物除去装置を設置した実施の形態を示したが、他に例えば一般の公衆浴場の浴槽であっても良く、また、液体としては水以外に他の液体でも良い。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明に係る浮遊物除去装置の使用状態を示す概略図。
【図2】浮遊物除去装置の要部断面図。
【図3】他の場所に設置された浮遊物除去装置の使用状態を示す概略図。
【符号の説明】
【0033】
10 吸引パイプ
11 吸引カバー
11a 先端開放面
12 中空体
13 吸溜室
14 フロート室
20 吸引口
24 パイプ内減圧手段(ブロアー)
38 パイプ内減圧手段(ブロアー)
B 浮遊物除去装置
B1 浮遊物除去装置
F 浮遊物
WS 液面(水面)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体の表面に浮かべ該液面に浮遊する浮遊物を吸引して除去する浮遊物除去装置であって、
吸引パイプと、
前記吸引パイプに設けられ先端面が開放するドーム状の吸引カバーと、
前記吸引カバーの内側に配置されると共に、前記吸引パイプと連通しかつ前記吸引カバーの先端開放面より内側に位置する密閉状の吸溜室及び先端が該先端開放面より外側に位置する密閉状のフロート室を有する中空体と、
前記吸引パイプに接続され該吸引パイプ内を減圧するパイプ内減圧手段とを備え、
前記吸溜室の外周面に該吸溜室内と前記吸引カバーの中空部とを連通させる吸引口を開設してなり、
前記中空体をその浮力により前記液面に浮かしたとき、前記吸引カバーの先端開放面と前記液面との間に一定の隙間を形成し、前記パイプ内減圧手段を作動させることにより、前記隙間から前記液面に浮遊する浮遊物を吸引すると共に前記吸引口を介して前記吸引パイプ内に吸い込むようにしたことを特徴とする浮遊物除去装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−189979(P2009−189979A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−34298(P2008−34298)
【出願日】平成20年2月15日(2008.2.15)
【出願人】(591240803)
【Fターム(参考)】