説明

浴室用収納容器

【課題】洗い場のスペースを狭くすることなく、使い勝手もよく、さらに、施工が簡単な浴室用収納容器を提供。
【解決手段】棚20は、手すり16が取り付けられている浴室壁面14と、浴室壁面14に沿って延伸している手すり16との間に設置される。棚20は、上記手すり16と、浴室壁面14とによって支持される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室に設置される浴室用収納容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、シャンプーやリンスなど浴室で用いられる備品の収納手段は、例えば、特許文献1(特開2001−353092号公報)に記載のように、洗い場のカウンタに関連して設けられるものが多い。また、例えば特許文献2(特開2002−223976号公報)に記載のように、鏡や水栓と一体化した収納キャビネット等も開示されている。さらに、特許文献3(特開2005−224540号公報)に記載のように、浴室壁面を加工して収納手段を設ける方法も提案されている。
【特許文献1】特開2001−353092号公報
【特許文献2】特開2002−223976号公報
【特許文献3】特開2005−224540号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1のように、洗い場に設けられたカウンタに関連して設けられる収納手段は、人が洗面器等を置くカウンタ上のスペースを少なくしてしまいがちである。また、特許文献2のように、浴室の鏡等と一体化した収納キャビネットは、少スペース化の点では優れているものの、設置場所の高さが適切とは言いがたく、使い勝手の面で問題が残る。さらに、特許文献3のような壁面を加工する方法は、施工が大掛かりでコストがかかってしまう。
【0004】
本発明はこのような課題に鑑み、洗い場のスペースを狭くすることなく、使い勝手もよく、さらに、施工が簡単な浴室用収納容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による浴室用収納容器は、上述の課題を解決するために、手すりが取り付けられている取付面と取付面に沿って延伸している手すりとの間に設置され、取付面に支持される背面部材と、手すりに支持される手すり側部材と、背面部材および手すり側部材を連結し被収納物を支持可能な支持部材とを含むことを特徴とする。これによって、取付面と手すりとの間の空間を、収納スペースとして有効利用可能である。
【0006】
また、上述の手すり側部材は、手すりの形状に沿った部位を有し、この部位を手すりに上方から被せることによって、手すりに支持されることとしてよい。これにより、手すりのうち、収納容器を支持する部分と、それ以外の部分との形状は実質的に同様となり、手すりを把持する人の違和感を抑え、さらに美観を損ねない効果が期待できる。
【0007】
また、手すりの形状に沿った上述の部位を手すりに被せた状態において、背面部材の上端で取付面に接触する上端接触点から手すりまでの距離は、取付面から手すりまでの距離より長くしてよい。これにより、収納容器が手すりの軸方向の周りに回転するのを規制し、収納容器の落下が防止される。
【0008】
また、背面部材および手すり側部材は、手すりに沿って移動可能に支持されていることとしてよい。これにより、収納容器は使用者の好みの位置へ簡便に移動可能である。
【0009】
また、背面部材は掛止部を有し、取付面に設けられた掛合部に掛止部が掛止されることによって、背面部材は支持されることとしてよい。これにより、収納容器の落下は一層確実に防止されることとなる。
【0010】
上述の手すりの断面は略円形状であり、その直径が28〜40mm、取付面から上記断面の中心までの距離が45〜150mm、浴室床面から上記断面の中心までの高さが500〜1000mmとしてよい。このような、壁からの距離が大きな手すりに用いることによって、本発明による収納容器は、十分な収納スペースを確保できる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、手すりが突出することによりデッドスペースと化していた空間を収納容器として有効利用可能であり、洗い場のスペースを狭くすることがない。また、洗面器等を置くためのカウンタとは別に設けられるため、カウンタ上のスペースを狭くすることもない。
【0012】
本発明による収納容器は、上述のような、人間が把持しやすい位置まで突出していて、さらに適度な高さに設置されている手すりに支持されることにより、人間の手が届きやすく、使い勝手がよい。
【0013】
本発明による収納容器は、手すり上に簡単に設置可能で大掛かりな施工を必要とせず、また、人間の体重を支持可能な手すりによって支持されるために、強度、安定性の面でも非常に優れている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に添付図面を参照して本発明による浴室用収納容器の実施例を詳細に説明する。各図面において、本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。また、同様の要素は同一の参照符号を用いて説明するものとする。
【0015】
(第1の実施形態)
図1は本発明による浴室用収納容器の第1の実施形態である棚を適用した浴室の概略図である。本発明の実施形態である棚20は、浴室10の洗い場12に面していて手すり16が取り付けられている浴室壁面14と、浴室壁面14に沿って延伸している手すり16との間に設置されている。このように、手すり16が突出してデッドスペースと化していた空間を、収納容器として有効利用可能である。
【0016】
なお、手すり16が取り付けられる面は、浴室壁面14に限られず、浴室10内に実質的に垂直に設けられたいずれの面に取り付けられていてもよい。例えばカウンタ15の厚みを増大させて、これに手すりを取り付けてもよい。その場合、カウンタ15と手すりとの間に棚が設けられることとなる。
【0017】
図2は図1に示す棚20の拡大図であり、図3は図2に示す棚の三面図である。棚20は、概略直方体の収納容器であり、浴室壁面14に支持される背面部材22と、手すり側部材28とを含む。手すり側部材28は後述のように、手すり16に支持される部材である。棚20はさらに、背面部材22および手すり側部材28を連結し、シャンプーなどの被収納物を支持可能な支持部材24を含む。かかる概略直方体の収納容器を構成することによって、浴室壁面14と手すり16との間の空間を、収納スペースとして有効利用可能である。
【0018】
浴室壁面14には、背面部材22を浴室壁面14に固定するための2つのグロメット34A、34Bが設けられている。背面部材22は、水平なプレート22Aと、これに隣接した傾斜プレート22Bと、さらにこれに隣接した垂直なプレート22Cと、プレート22A〜22Cの両側に配置された垂直な横プレート22D、22Eとで構成され、浴室壁面14に面する側にはプレートがなく開口している。グロメット34A、34Bは、背面部材22の開口している部分から同部材の内側に案内され、プレート22Aを掛止する。これによって、背面部材22は浴室壁面14に固定される。グロメットの数は2つに限られるものではなく、1つ以上であればいくつでもよい。グロメットが1つだけの場合は、背面部材22の中央でプレート22Aを掛止するよう設けるのが、棚20の安定上、好ましい。
【0019】
手すり側部材28は、円筒形の手すり16の形状に沿った部位30を有し、部位30を手すり16に上方から被せることによって、手すりに支持されることとしてよい。これにより、手すり16のうち、収納容器を支持する部分(部位30が被さった部分)と、それ以外の部分との形状は実質的に同様となり、手すり16を把持する人の違和感を抑え、さらに美観を損ねない効果が期待できる。
【0020】
上述の手すり側部材28の部位30は、研磨仕上げをするのが好ましい。手すり16に被さり、手すり16に当接するため、表面が粗いと当接した跡が残ってしまうからである。
【0021】
なお手すりの形状は、本願に記載の実施形態では円柱形状であるが、かかる形状に限られないのは言うまでもない。例えば多角柱形状にしてもよく、その場合は、部位30の形状も、手すりの形状に沿って変化させればよい。
【0022】
上述の手すりは、略円形状の断面を有し、その直径が28〜40mm、浴室壁面から上記断面の中心までの距離が45〜150mm、浴室床面から上記断面の中心までの高さが500〜1000mmとしてよい。このような、壁からの距離が大きな手すりに用いることによって、本発明による収納容器は、十分な収納スペースを確保できる。
【0023】
棚20を浴室壁面14に固定する際には、手すり側部材28の部位30を手すり16上に被せるとともに、グロメット34A、34Bに、背面部材22のプレート22Aを掛止させればよい。このように、棚20は、簡便な設置方法によって、前方の手すり側部材28にて手すり16に支持され、後方の背面部材22にて浴室壁面14に支持され、安定的に固定される。また、かかる簡便な設置方法であることにより、棚20は、浴室10内の他の要素と干渉しない限り、自由に着脱し、手すり16のいかなる位置にも移動して設置可能である。
【0024】
棚20には、背面部材22のプレート22D、22Eから、手すり側部材28まで、被収納物落下防止用のガードバー38A、38Bが差し渡されている。また、ガードバー38A、38Bの下部には、それぞれ排水口36A、36Bが開口されている。これにより、棚20は、浴室において水を浴びても排水可能である一方、ガードバー38A、38Bによって、シャンプー等の被収納物が落下することはない。
【0025】
棚20は、浴室における腐食防止のためステンレススチール製とするのが好ましいが、アルマイトやポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂など他の材料で成形してもよい。
【0026】
図3の中央の平面図に示すように、支持部材24には縦横に配列された矩形孔40を設けてよい。矩形孔40は、排水口として機能するとともに、支持部材24に載置された被収納物が石鹸のヌメリ等で滑りやすくなるのを防止する滑り防止機能を有する。
【0027】
図4は、図2に示す棚20を、手すりの延伸方向に向かって見た側面図である。図4に示すように、手すり側部材28のうち、手すり16の形状に沿った部位30を手すり16に被せた状態において、背面部材22の上端で浴室壁面14に接触する上端接触点41から手すり16までの距離D1は、浴室壁面14から手すり16までの距離より長くするとよい。これにより、上端接触点41が浴室壁面14にひっかかり、棚20が手すり16の軸周り(図4の矢印43で示す反時計回り方向)に重力によって回転するのを規制する。すなわち、棚20の落下が防止される。なお、背面部材22は浴室壁面14に上端接触点41という1点で接触しているのではなく、上端接触点41を手すり16の軸方向に延長した線分によって接触していることは言うまでもない。
【0028】
棚20は、このような寸法を有することによって、グロメット34A、34Bなどの、浴室壁面14に対する固定手段を敢えて設けなくとも、浴室壁面に支持可能である。
【0029】
(第2の実施形態)
図5は本発明による浴室用収納容器の第2の実施形態である棚を示す図である。なお図5のうち図2と共通の要素は、同一の参照符号によって示すものとする。棚構造50は、下棚58と上棚60とを結合した構造である。下棚58は、その背面部材59が1枚のプレートでできている点で図2に示す背面部材22と異なるが、それ以外は図2に示す棚20と同様の構成を有する。上棚60は、下棚58の両側から垂直方向に延伸している横部材56A、56Bによって支持されていて、下棚20と同様の構成を有する。ただし、手すり16に支持されるのは棚58であるため、上棚60は、手すり側部材28の部位30に相当するものを有する必要がない。
【0030】
また、棚構造50を構成する棚58、60は、いずれも、図2に示すグロメット34A、34Bのような掛止具を必要としない。棚構造50は上述のように2段構造になっていて、上棚60の上端で浴室壁面14に接触する上端接触点から手すり16までの距離は、浴室壁面14から手すり16までの距離より十分に長く、図3で説明した落下防止は十分に達成されるからである。
【0031】
このように、棚を垂直方句に複数段重ねる棚構造とすることにより、より多くの被収納物を収納可能な棚が実現できる。棚の数はいくつであってもよい。また、本実施形態では、手すり16に支持される棚は最下部の棚58としたが、複数段重ねられた棚構造のうち、いずれの棚が手すり16に支持される構造としてもよい。
【0032】
上記のように、本実施形態に示す棚構造は、収容力を増すだけでなく、棚を浴室にレイアウトするときの自由度も増すこととなる。さらに、手すり16に支持される部位30または手すり側部材28全体を、棚58から着脱可能な構成とすれば、手すり16に支持される棚を、複数段重ねられた棚のうちから自由に選択できる。これにより、手すりの上方および下方に棚が何段ずつ連なるかを自由に決定でき、さらに棚のレイアウトの自由度が増す。
【0033】
(第3の実施形態)
図6は本発明による浴室用収納容器の第3の実施形態である棚を示す図である。図6のうち図2と共通する要素については同一の参照符号で示して説明を省略し、図2と異なる点のみ、以下説明する。本実施形態である棚65の特徴は、背面部材63(図5の背面部材59と同様に1枚のプレートでできている)に2つの固定用孔67A、67Bを設け、これを通して2つのボルト69A、69Bを浴室壁面14に捻り込むことによって棚65を固定する点である。固定用孔67A、67Bは、図6に示すように、上下の大小径の貫通孔で構成される瓢箪型の形状を有する。ボルト69A、69Bの頭部は固定用孔67A、67Bの下側の大径孔に挿入され、ボルト69A、69Bの軸部が上側の小径孔に嵌合することによって固定される。
【0034】
ボルト69A、69Bは、浴室壁面14に対して完全に捻り込み、背面部材22が浴室壁面14に対して固着されるようにしてもよいが、固定用孔67A、67Bが上述の瓢箪型の形状を有しているため、ボルト69A、69Bの頭部に引っ掛けるだけでも、棚65を壁面に支持させることが可能である。
【0035】
また、上記のように、ボルト69A、69Bの頭部に引っ掛けるだけの設置方式によれば、棚65の着脱が容易になることは言うまでもない。
【0036】
(第4の実施形態)
図7は本発明の第4の実施形態である棚70の図である。図7のうち図2と共通する要素については同一の参照符号で示して説明を省略し、図2と異なる点のみ、以下説明する。本実施形態である棚70の特徴は、棚70を浴室壁面14に支持させるための掛止部72を、背面部材71(図5、図6の背面部材59、63と同様に1枚のプレートでできている)に設けたことである。掛止部72は背面部材71の上端の壁面14側に沿って設けられた細長い四角柱形状のリブであり、浴室壁面14に向かって突出していて、材質は棚70と同等のものとしてよい。また、棚70と掛止部72とが同一の金属である場合には、例えば、溶接によって背面部材22に被着させればよい。
【0037】
一方、浴室壁面14には、掛合部74が設けられる。掛合部74は、直方体状に浴室壁面14に加工された溝であり、掛止部72を収容して背面部材22を浴室壁面14に当接させるだけの奥行き寸法を有する。
【0038】
これら掛止部72と掛合部74とを掛止させることによって、棚70は、浴室壁面14に支持される。また、かかる支持構造を設ければ、背面部材71が高いことにより回転が規制される、図4にて説明した棚の落下防止方式に加えて、より確実に棚の落下が防止される。
【0039】
なお、本実施形態では、棚70に、突出する掛止部72を設け、浴室壁面14に、溝状の掛合部74を備えることとしているが、突出部と溝との関係は、逆にしてもよいことは言うまでもない。すなわち、浴室壁面14から棚70に向かって突出する部材と、背面部材71に加工した溝とを掛止させることとしてもよい。
【0040】
また、かかる支持構造によれば、棚70を手すり16に沿って簡便に左右移動可能である。本実施形態では、グロメットやボルトといった固定用治具を必要とせず、棚70は、手すり16および浴室壁面14の両方に対して、上方から被せるという簡便な操作のみで、支持されることとなるからである。
【0041】
(第5の実施形態)
図8は本発明の第5の実施形態である棚80の図である。図8のうち図2と共通する要素については同一の参照符号で示して説明を省略し、図2と異なる点のみ、以下説明する。第5の実施形態である棚80の特徴は、シャンプーなどの被収納物を支持可能な支持部材84(図2の支持部材24に相当)を、手すり16の半径に相当する長さ分、水平方向に延長し、さらに下降させて手すり16の形状に沿った部位82を設け、この部位82を手すり16に被せて棚80を支持することである。なお、棚80は、図2に示したガードバー38A、38Bに相当する部材を有しないが、シャンプーボトルなどの被収納物は、水平な支持部材24上にて安定的に保持することが可能である。
【0042】
棚80の利点は、その収納面積の広さである。図2の棚20と比較すると、棚20にて被収納物を支持する支持部材24は、図4に示すように、距離D2の右端(手すり側部材28の位置)まで被収納物を収納できる。一方、棚80の支持部材84は、さらに手すり16の半径の長さに相当する位置まで水平方向に延長されているため、当該位置まで被収納物を収納でき、収納面積が広いことが明らかである。
【0043】
(第6の実施形態)
図9は本発明の第6の実施形態である棚90の図である。図9のうち図2と共通する要素については同一の参照符号で示して説明を省略し、図2と異なる点のみ、以下説明する。第6の実施形態である棚90の特徴は、シャンプーなどの被収納物を支持可能な支持部材94(図2の支持部材24に相当)を、手すり16の直径に相当する長さ分、水平方向に延長し、その先端に垂直なプレート92を接続してT字型の断面をなすようにし、このプレート92を手すり16に被せて棚90を支持することである。なお、棚90も、図2に示したガードバー38A、38Bに相当する部材を有しないが、被収納物は、水平な支持部材94上にて安定的に保持することが可能である。
【0044】
棚90の利点も、その収納面積の広さにある。図2の棚20の支持部材24と比較すると、棚90の支持部材94は、手すり16の直径の長さに相当する位置まで水平方向に延長されているため、当該位置まで被収納物を収納でき、収納面積が広いことが明らかである。また、図8の棚80の支持部材84と比較しても、支持部材94の収納面積は、手すり16の半径の長さに相当する長さ分、拡張されている。
【0045】
なお、第6の実施形態では、プレート92が手すり16の形状に沿っていないため、手すり16のうち棚90が設置された場所を把持する人は違和感を感じるおそれがある。しかし、棚90を、図1に示す水栓17の真上でなく、例えば水栓17に向かって左側に移動させて設置すれば、棚90が設置された場所を入浴者が把持することを回避できる。
【0046】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は、浴室に設置される浴室用収納容器として利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明による浴室用収納容器の第1の実施形態である棚を適用した浴室の概略図である。
【図2】図1に示す棚の拡大図である。
【図3】図2に示す棚の三面図である。
【図4】図2に示す棚の側面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態である棚の図である。
【図6】本発明の第3の実施形態である棚の図である。
【図7】本発明の第4の実施形態である棚の図である。
【図8】本発明の第5の実施形態である棚の図である。
【図9】本発明の第6の実施形態である棚の図である。
【符号の説明】
【0049】
10 浴室
14 浴室壁面
16 手すり
20、50、65、70、80 棚
24、84、94 支持部材
28 手すり側部材
34A、34B グロメット
36A、36B 排水口
38A、38B ガードバー
40 矩形孔
58 下棚
60 上棚

【特許請求の範囲】
【請求項1】
手すりが取り付けられている取付面と該取付面に沿って延伸している前記手すりとの間に設置され、
前記取付面に支持される背面部材と、
前記手すりに支持される手すり側部材と、
前記背面部材と手すり側部材とを連結し被収納物を支持可能な支持部材とを含むことを特徴とする浴室用収納容器。
【請求項2】
前記手すり側部材は、前記手すりの形状に沿った部位を有し、該部位を前記手すりに上方から被せることによって、前記手すりに支持されることを特徴とする請求項1に記載の浴室用収納容器。
【請求項3】
前記部位を前記手すりに被せた状態において、
前記背面部材の上端で前記取付面に接触する上端接触点から前記手すりまでの距離は、前記取付面から前記手すりまでの距離より長く、
これによって、落下が防止されることを特徴とする請求項2に記載の浴室用収納容器。
【請求項4】
前記背面部材および手すり側部材は、前記手すりに沿って移動可能に支持されていることを特徴とする請求項2または3に記載の浴室用収納容器。
【請求項5】
前記背面部材は、前記取付面に設けられた掛止部を有し、
前記取付面に設けられた掛合部に前記掛止部が掛止されることによって前記背面部材は支持されることを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の浴室用収納容器。
【請求項6】
前記手すりの断面は略円形状であり、その直径が28〜40mm、取付面から前記断面の中心までの距離が45〜150mm、浴室床面から前記断面の中心までの高さが500〜1000mmであることを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載の浴室用収納容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−86459(P2008−86459A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−269147(P2006−269147)
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(000104973)クリナップ株式会社 (341)
【Fターム(参考)】