説明

浴室用液体噴射装置

【課題】 従来にない斬新な浴室用液体噴射装置を提供すること。この技術が提供されることによって、ユーザがより快適に入浴することができるようになることが期待される。
【解決手段】 ノズル46からは、ルシフェリンとATP(アデノシン三リン酸)を含む第1液体のミストが噴射される。ノズル56からは、ルシフェラーゼを含む第2液体が噴射される。第1液体のミストと第2液体のミストは、噴射された後に浴室12内で混合されて発光する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室(サウナ室を含む)で利用される液体噴射装置に関する。例えば、ミストを噴射する装置やシャワー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザが快適に入浴(サウナ浴を含む)することができるように、浴室に配置される液体噴射装置に工夫が施されることがある。例えば、下記の特許文献1には、シャンプーやリンス等を噴射するシャワーが開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開平5−317197号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、従来にない斬新な浴室用液体噴射装置を提供することを目的とする。この技術が提供されることによって、ユーザがより快適に入浴することができるようになることが期待される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、健康、美容、リラクゼーション等の効果がある物質を液体噴射装置からユーザに供給したいと考えている。研究を重ねた結果、上記の効果が得られる様々な物質を特定するに至った。そのような物質の中には、複数種類の液体を化学反応させることによって得られるものが存在する。
例えば、炭酸水を皮膚に供給すると、美肌効果や血行促進効果が得られることがわかった。例えば、炭酸水素ナトリウム溶液とクエン酸を化学反応させれば、炭酸ガスが発生し、炭酸水が得られることがわかっている。
また、例えば、ルシフェリンとATP(アデノシン三リン酸)が含まれる液体とルシフェラーゼが含まれる液体を混合させれば、ルシフェラーゼが触媒となってルシフェリンとATPが化学反応して発光することが知られている。シャワーやミスト噴射装置から発光する液体を供給することができれば、リラクゼーション効果をユーザに与えることができることが期待される。
単純に考えると、複数種類の液体を予め混合させておいて炭酸水や発光性液体を用意しておき、その炭酸水や発光性液体を液体噴射装置からユーザに供給すればよいように思える。しかしながら、炭酸水を長時間放置しておくと、炭酸水から炭酸ガスが抜けてしまう。また、発光性液体の場合、化学反応が終了すると発光しなくなる。
【0006】
また、本発明者らが上記の効果が得られる物質として特定したものの中にビタミンCがある。ビタミンCを皮膚に供給すると、美肌効果等が得られることがわかっている。ビタミンCは、複数種類の液体を化学反応させて得る必要があるものではない。このために、ビタミンCを含む液体を液体噴射装置からユーザに供給すればよいよいに思える。しかしながら、ビタミンCは、加熱されると化学反応を起こして破壊される。例えば、シャワーからビタミンCを含む温水を供給する場合、ビタミンCが加熱されて破壊されてしまうために、ビタミンCをユーザに効率的に供給することができない。
【0007】
本発明者らは、化学反応によって得られたり化学反応によって破壊されたりする有用な物質をユーザに効率的に供給することができる浴室用液体噴射装置を創作した。この「浴室」という用語には、一般的な浴室のみならず、サウナ室も含まれる。また、「液体噴射装置」という用語には、シャワーやミスト噴射装置等が含まれる。
この浴室用液体噴射装置は、第1液体を浴室内に噴射する第1噴射装置と、第1液体と混合されると化学反応する第2液体を浴室内に噴射する第2噴射装置とを備える。第1噴射装置と第2噴射装置は、第1液体と第2液体を同時に噴射するとともに、噴射された第1液体と第2液体が浴室内で混合される位置関係に配置されている。
上記の「化学反応する」とは、第1液体と第2液体が積極的に化学反応することによって、健康、美容、リラクゼーション等の効果が得られる物質が生成されたり、第1液体又は第2液体に含まれる上記の効果が得られる物質が破壊されたりすることを意味する。また、「化学反応する」という用語には、第1液体に二種類以上の物質が含まれ、それらの物質が第2液体に含まれる物質を触媒として化学反応することも含まれる。
また、上記の「第1液体と第2液体を同時に噴射する」とは、第1液体と第2液体の両方が噴射される期間が存在することを意味する。即ち、第1液体と第2液体を噴射し始めるタイミングを一致させることを意味しているのではない。第1液体と第2液体は、同じタイミングで噴射されてもよいし、異なるタイミングで噴射されてもよい。
また、上記の「噴射された第1液体と第2液体が浴室内で混合される」とは、浴室内においてユーザから離れた位置で第1液体と第2液体が混合されることや、ユーザの体の上で第1液体と第2液体が混合されることを意味する。
上記の液体噴射装置は、3種類以上の化学反応性液体を噴射する場合にも利用することができる。例えば、第3液体を浴室内に噴射する第3噴射装置を付加することができる。第1噴射装置から浴室内に噴射される第1液体と、第2噴射装置から浴室内に噴射される第2液体と、第3噴射装置から浴室内に噴射される第3液体とが混合されてはじめて化学反応する場合であっても、上記の「第1液体と混合されると化学反応する第2液体」と言うことができ、本明細書によって開示される液体噴射装置の構成に含まれる。
【0008】
上記の第1液体と第2液体の組み合わせは、例えば、両者が化学反応すると炭酸ガスが生成される組み合わせである。上述したように、予め用意されている炭酸水をユーザに供給する場合、ユーザに供給される前に炭酸ガスが抜けてしまうことがある。これに対し、本明細書によって開示される浴室用液体噴射装置によると、第1液体と第2液体が噴射された後に両液体が浴室内で混合されて炭酸ガスが生成される。このために、ユーザに供給される前に炭酸ガスが抜けてしまうという事象が発生することがなく、ユーザに炭酸水を効果的に供給することができる。
【0009】
第1液体と第2液体の組み合わせは、例えば、両者が化学反応すると発光する組み合わせである。この場合、第1液体と第2液体が噴射された後に両液体が浴室内で混合されて発光する。このために、ユーザに供給される前に化学反応が終了してしまうという事象が発生することがなく、発光している液体をユーザに供給することができる。
【0010】
また、第1液体がビタミンCを含む冷水であって、第2液体が温水であってもよい。
この装置によると、温水を供給しながらビタミンCも供給することができる。噴射される前に、ビタミンCを含む冷水に温水が混合されることはない。噴射された後に両液体が混合されることになるが、混合された直後に両液体がユーザに供給されるために(あるいは両液体が人体上で混合されるために)、ビタミンCが破壊される事象が発生することを抑制することができる。この装置によると、温水を供給することとビタミンCを効率的に供給することの両方を実現することができる。
【0011】
第1液体と第2液体の上記した組み合わせは、あくまで例示である。本明細書によって開示される装置は、他の様々な複数種類の液体を噴射するために利用することができる。例えば、化学反応すると他のガス(人体にとって有用なガス)が発生する複数種類の液体を噴射するために利用することができる。また例えば、化学反応すると香りが発生する複数種類の液体を噴射するために利用することができる。また例えば、化学反応すると急激に冷却される複数種類の液体を噴射するために利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態を説明する。
図1は、本実施形態の浴室ユニット10のシステム図を示す。浴室ユニット10は、浴室12と浴槽14と噴射ユニット20等を有する。浴室12内には、リモコン16が配置されている。ユーザは、リモコン16を操作することによって、噴射ユニット20を利用することができる。
【0013】
噴射ユニット20は、複数の配管22,24,26,30,34,36,38を有する。配管22は、市水(冷水)を案内するためのものである。配管22は、配管24と配管26に分岐している。配管24には、流量制御弁25が挿入されている。配管24は、配管36に接続されている。配管26には、流量制御弁28が挿入されている。配管26は、配管30と配管34に分岐している。配管30には、流量制御弁32が挿入されている。配管30は、配管24に接続されている。配管34は、配管38に接続されている。
噴射ユニット20は、熱交換器65と熱源機70を有する。熱交換器65と熱源機70の間には、熱交換器65と熱源機70の間を循環する熱媒(本実施形態では水)が通過する配管72が配置されている。熱源機70は、配管72内の水を加熱して温水にする。この温水は、熱交換器65に送られて、熱交換器65で冷却される。冷却された水は、熱源機70に戻り、再び加熱される。上記した配管24が熱交換器65を通過している。配管24を通過する冷水は、熱交換器65で加熱されて温水になる。
【0014】
噴射ユニット20は、一対のタンク40,50を有する。タンク40は、ルシフェリンとATP(アデノシン三リン酸)を含む液体(以下では第1液体と呼ぶ)を収容している。タンク50は、ルシフェラーゼを含む液体(以下では第2液体と呼ぶ)を収容している。
タンク40には、配管36の一端が接続されている。配管36には、流量制御弁44が挿入されている。配管36の他端は、ノズル46に接続されている。
タンク50には、配管38の一端が接続されている。配管38には、流量制御弁54が挿入されている。配管38の他端は、ノズル56に接続されている。
噴射ユニット20は、モータポンプ60を有する。モータポンプ60によってタンク40内の第1液体が吸引される。モータポンプ60は、タンク50内の第2液体を吸引するためにも利用される。
ノズル46は、噴霧ノズルである。ノズル46は、配管36から送られてきた第1液(又は市水)のミストを生成し、浴室12内に噴射する。ノズル56は、噴霧ノズルである。ノズル56は、配管38から送られてきた第2液(又は市水)のミストを生成し、浴室12内に噴射する。ノズル46とノズル56は、第1液体(又は市水)のミストと第2液体(又は市水)のミストが浴室12内で混合される位置関係に配置されている。図1には、第1液体のミストと第2液体のミストが浴室12内で混合される様子が簡単に示されている。
【0015】
噴射ユニット20は、制御ユニット80を有する。制御ユニット80は、熱源機70と流量制御弁25,28,32,44,54とモータポンプ60等に接続されている。制御ユニット80は、これらの装置に制御信号を供給する。制御ユニット80は、リモコン16にも接続されている。制御ユニット80は、ユーザによってリモコン16に入力された情報に従って、各装置に制御信号を供給する。
以下では、制御ユニット80が実行することができる処理を例示する。
【0016】
(1)温水のミストを噴射する処理
制御ユニット80は、熱源機70を駆動し、配管72内の水を循環させる。制御ユニット80は、流量制御弁28,44,54を閉じる。制御ユニット80は、流量制御弁25,32を開く。熱源機70の発熱量や各弁25,32の開度は、リモコン16に設定された温度等に基づいて調整される。
この場合、市水(冷水)が配管22と配管24を通過する。市水は、配管24を通過する際に、熱交換器65によって加熱されて温水になる。配管24内の温水は、配管36に向けて案内されるとともに、配管30,34を経由して配管38に案内される。この結果、ノズル46から温水のミストが噴射されるとともに、ノズル56から温水のミストが噴射される。
【0017】
(2)冷水のミストを噴射する処理
制御ユニット80は、流量制御弁32,44,54を閉じる。制御ユニット80は、流量制御弁25,28を開く。
この場合、配管22内の市水は、配管24を経由して配管36に向けて案内される。また、配管22内の市水は、配管26,34を経由して配管38に向けて案内される。この結果、ノズル46から冷水のミストが噴射されるとともに、ノズル56から冷水のミストが噴射される。
【0018】
(3)第1液体と第2液体を同時に噴射する処理
制御ユニット80は、流量制御弁25,28,32を閉じる。制御ユニット80は、流量制御弁44,54を開く。制御ユニット80は、モータポンプ60を駆動する。
この場合、タンク40に収容されている第1液体のミストがノズル46から噴射されるとともに、タンク50に収容されている第2液体のミストがノズル56から噴射される。噴射された第1液体と第2液体は、浴室12内で混合される。これにより、ルシフェリンとATPがルシフェラーゼを触媒として化学反応して発光する。発光しているミストを浴室12内に供給することができる。
【0019】
(4)温水のミストと冷水のミストを同時に噴射する処理
制御ユニット80は、熱源機70を駆動し、配管72内の水を循環させる。制御ユニット80は、流量制御弁32,44,54を閉じる。制御ユニット80は、流量制御弁25,28を開く。
この場合、配管22内の市水は、配管24を経由して配管36に向けて案内される。この際に配管24内の市水が熱交換器60によって加熱される。配管36に温水が案内される。また、配管22内の市水は、配管26,34を経由して配管38に向けて案内される。配管38には温水が案内されず、市水が案内される。この結果、ノズル46から温水のミストが噴射されるとともに、ノズル56から冷水のミストが噴射される。
【0020】
本実施形態によると、第1液体と第2液体が噴射された後に浴室12内で両液体のミストが混合されて発光する。このために、ユーザに供給される前に化学反応が終了してしまうことがなく、発光しているミストをユーザに供給することができる。これにより、ユーザにリラクゼーションの効果を与えることができることが期待される。
【0021】
上記の実施形態の変形例を列挙する。
(変形例1)第1液体は、シュウ酸ビス2,4,6−トリクロロフェニル(TCPO)とアントラセンとフタル酸ジメチルを含む液体であってもよい。第2液体は、t−ブタノールとフタル酸ジメチルとサリチル酸ナトリウムと過酸化水素水を含む液体であってもよい。この変形例によっても、第1液体と第2液体が混合されると発光する。
発光する液体の組み合わせは、適宜変更することができる。
【0022】
(変形例2)上記の(1)の処理が実行される場合に、制御ユニット80は、流量制御弁44,54を開いてもよい。この場合、温水によって希釈された第1液体のミストがノズル46から噴射されるとともに、温水によって希釈された第2液体のミストがノズル56から噴射されることになる。
【0023】
(変形例3)上記の(2)の処理が実行される場合に、制御ユニット80は、流量制御弁44,54を開いてもよい。この場合、冷水によって希釈された第1液体のミストがノズル46から噴射されるとともに、冷水によって希釈された第2液体のミストがノズル56から噴射されることになる。
【0024】
(変形例4)上記の(4)の処理が実行される場合に、制御ユニット80は、流量制御弁44,54を開いてもよい。この場合、温水によって希釈された第1液体のミストがノズル46から噴射されるとともに、冷水によって希釈された第2液体のミストがノズル56から噴射されることになる。
【0025】
(変形例5)上記の変形例4において、第1液体が水であり、第2液体がビタミンCを含む液体であってもよい。この場合、温水によって希釈された第1液体(即ち水)のミストがノズル46から噴射される。温かいミストがノズル46から噴射される。一方において、冷水によって希釈された第2液体(ビタミンC)のミストがノズル56から噴射される。冷たいミストがノズル56から噴射される。
この変形例によると、ユーザに温かいミストを供給しながらビタミンCを供給することができる。噴射された後に両ミストが混合されるが、混合された直後に両ミストがユーザに供給されるために、ビタミンCが加熱されて破壊される事象が発生することを抑制することができる。この変形例によると、温水を供給することとビタミンCを効率的に供給することの両方を実現することができる。
【0026】
(変形例6)上記の第1液体と第2液体の組み合わせは、両者が化学反応すると炭酸ガスが生成される組み合わせであってもよい。例えば、第1液体として有機酸を利用し、第2液体として炭酸水素ナトリウムを含む液体(例えば重曹)を利用してもよい。有機酸の例としては、クエン酸、フマル酸、コハク酸、酒石酸等を挙げることができる。また、炭酸水素ナトリウム溶液に代えて、他の液体を利用してもよい。
この変形例の場合、第1液体と第2液体が噴射された後に浴室内で両液体が混合されて炭酸ガスが生成される。このために、ユーザに供給される前に炭酸ガスが抜けてしまうという事象が発生することがなく、ユーザに炭酸水を効果的に供給することができる。炭酸水は、美肌効果や血行促進効果が得られることが知られている。また、ユーザの皮膚の上で炭酸ガスが発生することによって、ユーザにリラクゼーションの効果を与えることができることが期待される。
また、炭酸水が配管を通過すると、配管が劣化する可能性がある。また、配管の耐圧を大きくしなければ、炭酸ガスの発生によって配管が破損する可能性がある。本変形例の場合、第1液体と第2液体が浴室12内で混合されるために、炭酸水が配管を通過しない。このために、炭酸水によって配管が劣化したり破損したりする事象が発生しない。
【0027】
(変形例7)上記の第6変形例において、第1液体の有機酸にビタミンCを含ませることもできる。
この場合、ビタミンCによって水に含まれる塩素を無害化することができるものと思われる。
【0028】
(変形例8)上記した実施形態や各変形例に記載された技術は、浴室12に配置されているシャワーに適用することができる。図2は、本変形例のシャワー100の一部の斜視図を示す。この場合、外側に配置された複数のノズル102から第1液体が噴射され、内側に配置された複数のノズル104から第2液体が噴射されてもよい。第1液体と第2液体は同時に噴射され、ユーザの体の上で混合される。
この変形例の場合、第1液体がビタミンCを含む冷水であり、第2液体が温水であってもよい。この場合、ビタミンCが熱によって破壊されにくい。温水のシャワーを供給することとビタミンCを効率的に供給することの両方を実現することができる。
また、この変形例の場合、第1液体が有機酸であり、第2液体が炭酸水素ナトリウム溶液であってもよい。この場合、ユーザの体の上で炭酸ガスを発生させることができる。ユーザにリラクゼーション効果を与えることができることが期待される。
【0029】
(変形例9)なお、上記の実施例及び変形例では、浴室12の内部に酸素濃度センサ(もしくは生成される化学物質(例えば炭酸ガス)の濃度センサ)を設けてもよい。この場合、制御ユニット80が浴室12の内部の酸素濃度(もしくは化学物質の濃度)を監視していてもよい。この場合、制御ユニット80は、酸素濃度が所定値以下になると(もしくは化学物質濃度が所定値以上になると)、換気ファン120を駆動することが好ましい。このようにすると、第1液体と第2液体が反応して生成される化学物質(特に炭酸ガス)が浴室12内にこもることを防止することができる。
なお、制御ユニット80は、以下のようにして換気ファン120を駆動開始してもよい。即ち、第1液体と第2液体の噴霧が開始されてからの時間を監視する。その時間が予め設定されている所定時間に達すると、換気ファン120を駆動開始する。
【0030】
なお、本明細書によって開示される技術は、以下のように定義される方法として記載することもできる。
「浴室において液体を噴射する方法であり、
第1液体を浴室内に噴射する第1噴射工程と、
第1液体と混合されると化学反応する第2液体を浴室内に噴射する第2噴射工程とを備え、
第1噴射工程と第2噴射工程では、第1液体と第2液体が同時に噴射されるとともに、噴射された第1液体と第2液体が浴室内で混合されることを特徴とする液体噴射方法」
【0031】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、モータポンプ60の代わりに、サイフォンインジェクタを利用してもよい。サイフォンインジェクタは、配管と配管が合流する位置に配置されることが好ましい。
また、本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】実施例の浴室ユニットのシステム図を示す。
【図2】変形例のシャワーの一部の斜視図を示す。
【符号の説明】
【0033】
10:浴室ユニット
20:噴射ユニット
40:タンク
50:タンク
46:ノズル
56:ノズル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴室用液体噴射装置であり、
第1液体を浴室内に噴射する第1噴射装置と、
第1液体と混合されると化学反応する第2液体を浴室内に噴射する第2噴射装置とを備え、
第1噴射装置と第2噴射装置は、第1液体と第2液体を同時に噴射するとともに、噴射された第1液体と第2液体が浴室内で混合される位置関係に配置されていることを特徴とする浴室用液体噴射装置。
【請求項2】
第1液体と第2液体の組み合わせは、両者が化学反応すると炭酸ガスが生成される組み合わせであることを特徴とする請求項1の浴室用液体噴射装置。
【請求項3】
第1液体と第2液体の組み合わせは、両者が化学反応すると発光する組み合わせであることを特徴とする請求項1の浴室用液体噴射装置。
【請求項4】
第1液体は、ビタミンCを含む冷水であり、
第2液体は、温水であることを特徴とする請求項1の浴室用液体噴射装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−142134(P2008−142134A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−329812(P2006−329812)
【出願日】平成18年12月6日(2006.12.6)
【出願人】(000115854)リンナイ株式会社 (1,534)
【Fターム(参考)】